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地方公共団体の課税権

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Academic year: 2021

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(1)

地 方 公 共 団 体 の 課 税 権

渋 谷 秀 樹

じ め に︱

︱問 題の 所在 憲法 九四 条は

、﹁ 地方 公共 団体 は、 その 財産 を管 理し

、事 務を 処理 し、 及び 行政 を執 行す る権 能を 有し

、法 律の 範囲 内で 条例 を制 定す るこ とが でき る﹂ と規 定す る。 この 規定 を受 けて

、理 論的 に、 地方 公共 団体 の権 能を

、自 治 組織 権、 自治 行政 権、 自治 財務 権、 自治 立法 権に 分類 する のが 一般 的で

( )

ある

。さ らに 自治 司法 権と いう べき 権能 を

1

もつ か否 かの 議論 も

( )

ある が、 地方 分権 改革 と連 動し て、 地方 公共 団体 の自 治課 税権 の根 拠と 範囲 が改 めて 問わ れる

2

よう な事 案が 目に 付く よう にな った

。近 時の 例と して

、神 奈川 県が 法定 外普 通税 とし て二

〇〇 一

年 三 月に 制定 した 臨時 特例 企業 税を めぐ る訴 訟が ある

。こ の訴 訟の 第一 審判 決

(2)

、同 税は 地方 税法 の規 定の 趣旨 に反 し違 法で ある とし たが

、控 訴審 判決

は、 第一 審判 決を 取り 消し

、同 税は 適法 であ ると した

。 この 訴訟 をめ ぐり

、い くつ かの 論考 が出 され て

( )

いる が、 憲法 論に まで 立ち 入っ て論 じた もの は少 ない よう

3

に思

( )

える

。本 稿は

、憲 法の 定め る租 税に 関す る規 範お よび 地方 自治 の原 理に さか のぼ って この 問題 に関 する 基本 的

4

論点 を概 観し よう とす るも ので ある

( )

1

( )

( 2 )

3

T&

Am as te r

Fa ci li ta to r

( )

=

4

(3)

一 租税 に関 する 憲法 の規 定の 解釈 自治 課税 権の 問題 を考 察す る前 提と して

、ま ず現 行憲 法の 租税 に関 する 条項

、す なわ ち八 四条 と三

〇条 の内 容を 確認 する 必要 があ る。 憲法 八四 条は

、﹁ あら たに 租税 を課 し、 又は 現行 の租 税を 変更 する には

、法 律又 は法 律の 定め る条 件に よる こと を必 要と する

﹂と し、 いわ ゆる 租税 法律 主義 を定 める

。ま た憲 法三

〇条 の﹁ 国民 は、 法律 の定 める とこ ろに より

、 納税 の義 務を 負う

﹂と する 規定 も、 法律 の定 めが なけ れば 納税 義務 を負 わな いこ とを その 趣旨 とす るの で、 合わ せ て、 主と して イギ リス にお いて 中世 以降 国王 と封 建諸 侯と の間 で、 後に 治者 と被 治者 一般 の間 で妥 当す ると され て きた

﹁代 表な けれ ば課 税な し﹂ とい う政 治原 理を 継承 し、 具体 化す るも ので あり

、政 府の 財政 権力 作用 を被 治者 の 代表 の集 う議 会が 統制 する 必要 性を その 根拠 とし てい る。 明治 憲法 六二 条一 項に 同旨 の規 定が ある が、 現行 憲法 八四 条に は、 明治 憲法 六三 条に ある

﹁現 行ノ 租税 ハ更 ニ法 律ヲ 以テ 之ヲ 改メ サル 限ハ 旧ニ 依リ 之ヲ 徴収 ス﹂ と同 旨の 規定 はな い。 しか し、 現行 憲法 八四 条の 文言 表現 から し て、 既存 の税 制の 維持 につ いて は法 律の 規定 また は法 律の 規定 によ る変 更は 不要 とし

、新 規課 税と 既存 の税 制の 変 更の みに つき 法律 また は法 律の 規定 によ る変 更を 要す ると した もの と解 され る。

﹁租 税﹂ とは 何か 本稿 のテ ーマ は地 方公 共団 体の 課税 権で ある

。し かし

、こ の問 題を 解明 する 際に まず 憲法 八四 条に 規定 する

﹁租 税﹂ とは そも そも 何を 指す のか を明 らか にし なけ れば なら ない

﹁租 税﹂ とは

、政 府が その 活動 の経 費に 充当 する ため に、 その 統治 に服 する 私人 等か ら強 制的 に徴 収す る金 銭ま

(4)

たは 財物

をい う。 税の 種類 とし て、 労役

の徴 用 調 もあ るが

、こ れは 憲法 一八 条に よっ て禁 止さ れ、 税は

﹁租

調 つま り財 貨に 限定 され る。 次に

、形 式は 租税 では ない が、 政府 が強 制的 に賦 課す る金 銭も

、﹁ 租税

﹂に 含ま れる か否 かが 問題 とな る。 明治 憲法 六二 条二 項の

﹁但 シ報 償ニ 属ス ル行 政上 ノ手 数料 及其 ノ他 ノ収 納金 ハ前 項ノ 限ニ 在ラ ス﹂ に対 応す る規 定が 現 行憲 法に はな いか らで ある

。 そこ で、

﹁国 が、 ある 特定 の個 人に 対し て何 らか の役 務を 提供 し、 これ に対 する 反対 給付 とし て要 求す る一 定の 対価

使 でを

、こ うし た﹃ 租税

﹄の 中に 含め て、 課税 法律 主義 を適 用す べき 合理 的理 由は 見 当た らな い﹂ とす る考

( )

え方

も ある

。こ れに 対し て、

﹁固 有の 意味 の﹃ 租税

﹄に 属す るも ので なく と

5

も、 すべ ての 公権 力に より 一方 的に 賦課

・徴 収さ れる 金銭 につ いて は、 本条 の適 用が ある と解 すべ きで ある

﹂と す る考

( )

え方

が むし ろ有 力に 説か れ、 財政 法三 条は この 趣旨 を確 認し た規 定と され た。

6

最高 裁は

、保 険税 とし てで はな く保 険料 とし て徴 収す る国 民健 康保 険条 例が 問題 とな った 事案 にお いて

、﹁ 国又 は地 方公 共団 体が

、課 税権 に基 づき

、そ の経 費に 充て るた めの 資金 を調 達す る目 的を もっ て、 特別 の給 付に 対す る 反対 給付 とし てで なく

、一 定の 要件 に該 当す るす べて の者 に対 して 課す る金 銭給 付は

、そ の形 式の いか んに かか わ らず

、憲 法八 四条 に規 定す る租 税に 当た ると いう べき であ る﹂ と

( )

した

。こ の判 決は

、形 式的 に租 税と され るも のは

7

仮に 反対 給付 であ って も﹁ 租税

﹂に あた ると

( )

した ほか

、強 制加 入と 強制 徴収 は、 社会 保険 とし ての 国民 健康 保険 の

8

目的

・性 質に 由来 する もの とし

、保 険料 と保 険給 付を 受け 得る 地位 との 牽連 性は

、立 ち切 られ てお らず

、反 対給 付 とし ての 性格 は失 われ てい ない とし た。 これ は、 租税 狭義 説を 採っ たも のと 解さ れる

。 もっ とも

、こ の判 決は

、﹁ 憲法 八四 条に 規定 する 租税 では ない とい う理 由だ けか ら、 その すべ てが 当然 に同 条に 現れ た上 記の よう な法 原則 のら ち外 にあ ると 判断 する こと は相 当で はな い﹂ とし てい る。 実際 の判 断に あた って

(5)

は、

﹁租 税以 外の 公課 であ って も、 賦課 徴収 の強 制の 度合 い等 の点 にお いて 租税 に類 似す る性 質を 有す るも のに つ いて は、 憲法 八四 条の 趣旨 が及 ぶと 解す べき であ るが

、そ の場 合で あっ ても

、租 税以 外の 公課 は、 租税 とそ の性 質 が共 通す る点 や異 なる 点が あり

、ま た、 賦課 徴収 の目 的に 応じ て多 種多 様で ある から

、賦 課要 件が 法律 又は 条例 に どの 程度 明確 に定 めら れる べき かな どそ の規 律の 在り 方に つい ては

、当 該公 課の 性質

、賦 課徴 収の 目的

、そ の強 制 の度 合い 等を 総合 考慮 して 判断 すべ きも ので ある

﹂と した ので ある

。 この 判決 が、 対価 性を

﹁租 税﹂ の判 断基 準と する 点に は、 合理 性が ある

。し かし

、そ れ以 外の 金銭 等の 強制 徴収 につ いて も、 法律 また は条 例に 拠る べき 場合 があ り、 それ をケ ース

・バ イ・ ケー スの 判断 に委 ねる 点は

、今 後の 判 断基 準の 明確 化と いう 点で 問題 を残 した

。こ の点 につ いて は、 必ず しも 法律 また は条 例で 定め るこ とを 要さ ず、 憲 法八 三条 の問 題と とら えて

、決 定手 続を 法律 また は国 会の 議決 で定 める こと まで 容認 すべ きと する 考

( )

え方 に合 理性

9

があ ると いう べき であ る。 最後 に、 本条 にい う﹁ 租税

﹂と は国 税の みを 意味 する のか

、そ れと も地 方税 をも 含む のか

、の 問題 があ る。 この 判決 にお いて 最高 裁は

、﹁ 国又 は地 方公 共団 体が

、課 税権 に基 づき

、そ の経 費に 充て るた めの 資金 を調 達す る目 的 をも って

、特 別の 給付 に対 する 反対 給付 とし てで なく

、一 定の 要件 に該 当す るす べて の者 に対 して 課す る金 銭給 付 は、 その 形式 のい かん にか かわ らず

、憲 法八 四条 に規 定す る租 税に 当た ると いう べき であ る﹂ とし てい るの で、 地 方税 をも 含む とす るが ごと くで ある

。こ のよ うな 解釈 が妥 当か 否か こそ

、本 稿の 結論 にか かわ ると ころ であ る。

﹁法 定﹂ の対 象 法律 によ って 定め なけ れば なら ない 事項 は、 租税 の実 体的 要件

、す なわ ち納 税主 体と して の納 税義 務者

、課 税対 象と して の課 税物 件と その 帰属

、課 税基 準と なる 課税 標準

、税 額算 出の 割合

・料 率を 示す 税率 と、 租

(6)

税の 手続 的要 件、 すな わち 賦課

・徴 収手 続で

( )

ある

10

通達 変更 によ る課 税 法律 によ る課 税と の関 係で 問題 とな るの は、 まず 通達 変更 によ る課 税で ある

。こ れが 問題 とな った 事案 にお い て、 最高 裁は

、﹁ 課税 がた また ま所 論通 達を 機縁 とし て行 われ たも ので あっ ても

、通 達の 内容 が正 しい 解釈 に合 致 する もの であ る以 上、 本件 課税 処分 は法 の根 拠に 基く 処分 と解 する に妨 げ﹂ はな いと

( )

した

。こ の事 案は

、旧 物品 税

11

法の もと で非 課税 対象 とし てき た物 件を 通達 によ る変 更で 課税 対象 とし たも ので ある が、 従来 の解 釈は 誤り とす る 通達 によ る変 更は 認め られ ると した ので ある

。し かし

、こ のよ うな 扱い は、 実質 的に 新た に納 税義 務を 創設 する も ので ある から

、憲 法八 四条 の﹁ 現行 の租 税を 変更 する

﹂場 合に 該当 し、 法律 によ るべ きで ある

﹁法 律の 定め る条 件に よる

﹂の 意味 憲法 八四 条の 規定 にあ る﹁ 法律 の定 める 条件 によ る﹂ とす る文 言の 意味 は必 ずし も明 確で はな い。 この 意味 につ いて

、関 税は 関税 法・ 関税 定率 法に よる が、 関税 は、 その 性質 上、 条約 の定 める とこ ろに よる 場合 があ るの で、 そ のよ うな 条約 によ る例 外を 想定 して いる とす る考 え方

( )

課税 要件 の全 部に わた って 常に 法律 で定 めな

12

けれ ばな らな いと いう ので はな く、

﹁こ との 性質 上、 例外 的に は多 かれ 少な かれ 他の 法形 式へ の委 任が 許さ れる

﹂ とす る趣 旨と みる 考え 方

( )

﹁法 律以 外の 規定 に基 づく 課税 も認 めら れな いわ けで はな い﹂ とす る趣 旨

13

とす る考 え方

( )

、 条例 その もの が﹁ 法律 の定 める 条件

﹂に ある とす る説

( )

が ある

14

15

本条 が、 国際 法上 の例 外の みを 想定 して 規定 され たと は想 定し がた いし

、ま た委 任立 法は 租税 固有 の問 題で はな く、 法律 一般 の問 題で ある から

、こ の文 言に こと さら

、こ の趣 旨を 読み 込む 必要 はな い。 委任 立法 説に よる と、 課 税要 件・ 課税 標準

・税 率・ 納税 義務 者等 につ いて の基 本事 項は 法律 で定 める 必要 があ り、 実際

、内 閣以 下の 行政 機 関の 定め る命 令に つい ては

、無 制限 な委 任を 定め るこ とが 許さ れな いと する のは 当然 のこ とで ある から であ る。 そ

(7)

して

、こ の説 をと ると

、現 に存 在す る関 税法 の規 定

、地 方税 法の 規定

、委 任立 法を 許容 する 要件 をみ たさ ず、 違憲 と判 断せ ざる を得 ない こと とな ろう

。 これ に対 して

、例 外容 認説 は、 法律 によ って 大枠 を定 める

﹁枠 法﹂ また は﹁ 標準 法﹂ では ある もの の、 詳細 は他 の法 形式 が設 定す るこ とを 容認 する もの であ り、 例外 を容 認す る根 拠は 他に 憲法 の規 定ま たは 原理 に求 める 必要 が ある

。そ して

、関 税法 の規 定は 条約 の法 律に 対す る

( )

優位

、ま た地 方税 法の 規定 は地 方自 治の 本旨

16

の中 に含 まれ る地 方統 治権

の趣 旨 にそ の根 拠を 求め るこ とが でき

、現 行憲 法の 趣旨 に最 も適 うも のと 考え る。 なお

、条 例条 件説 は、 法律 の規 定中 に、 課税 に関 する

﹁条 件﹂ を﹁ 条例

﹂で 定め よ、 とい う 規定 のな い限 り、 条例 で地 方税 を定 める こと がで きず

、結 局こ の規 定自 体が

、条 例に 地方 税に 関す る事 項を 委任 し てい るこ とに なり

、委 任立 法説 と実 質的 に同 じこ とを 言う にす ぎな い。

八四 条の

﹁法 律﹂ とは 何か 例外 容認 説を とれ ば、 八四 条自 体は 地方 公共 団体 の課 税権 の根 拠に なら ない こと にな り、 当然 に、 八四 条に いう

﹁法 律﹂ には 条例 は含 まれ ない こと に

( )

なる

。た だ、 これ まで の学 説・ 判例 は、 その よう に展 開し てい るわ けで はな

17

いの で、 以下

、こ の点 につ いて の問 題状 況を 概観 して おく

。そ もそ も、 憲法 八四 条に いう

﹁法 律﹂ は、 形式 的意 味 の法 律を 意味 する のか

形式 的﹁ 法律

﹂説 本条 の﹁ 法律

﹂は 形式 的意 味の 法律 に限 定さ れる と解 する

、地 方政 府の 課税 権に つい て、 典型 的に は、 二つ の考 え方 がで てく るこ とに なる

。 その 第一 は、 地方 政府 の課 税権 は、 もっ ぱら 法律 によ って のみ 認め られ る、 すな わち 中央 政府 から 伝来 する と解

(8)

する もの であ る。 この よう な考 え方 をと ると きに は、 地方 政府 の課 税に も、 法律 によ って 地方 税に つき 規定 する 法 律、 すな わち 現行 制度 にお ける 法律 でい えば

、地 方税 法の 根拠 を必 要と し、 その 委任 の範 囲内 での み税 条例 を定 め なけ れば なら ない こと にな ると する 考え 方

( )

なる

。こ の説 をと ると

、本 条の

﹁租 税﹂ には 地方 税

18

が含 まれ るこ とに

( )

なる

。も っと も、 根拠 を定 める 法律 の条 例に 対す る拘 束の あり 方の 問題 はな お存 在し

、あ くま で

19

大枠 を定 める にす ぎな いも のな

( )

のか

、そ れと も厳 格に 細目 まで 規律 する

( )

のか につ き解 釈は 分か れる

20

21

これ に対 して

、そ の第 二は

、地 方政 府の 課税 権は

、本 来的 に地 方政 府に ある と解 する もの であ る。 この よう な考 え方 をと ると きに は、 本条 の規 定は

、﹁ 代表 なけ れば 課税 なし

﹂と いう 本条 に示 され た租 税に 関す る一 般原 則の 国 税に おけ る具 体化 と解 する こと にな るの で、 地方 税に 関し ても

、こ のよ うな 一般 原則 を本 条に 読み 込み

、こ の一 般 原則 が条 例に 準用 され ると 解す るこ とに なる

。そ して

、法 律の 根拠 また はそ の委 任は 不要 であ るが

、住 民代 表の 集 う地 方議 会の 制定 する 条例 に基 づい て、 租税 を課 税す べし とい うこ とに なり

( )

、 法律 の

22

根拠 がな くて も、 地方 政府 は課 税で きる こと に

( )

なる

。も っと も、 憲法 九四 条は

、条 例は

﹁法 律の 範囲 内﹂ で制 定で

23

きる とす るの で、

﹁法 律の 範囲

﹂を 超え ない 限り とい う限 界に 服す るこ とに なる

条例 包含 説 憲法 八四 条の

﹁法 律﹂ に条 例も 含ま れる と解 す

( )

ると

、同 条の

﹁租 税﹂ には 地方 税も 含ま れる こと に

( )

なる

。こ の考

24

25

え方 をと ると

、地 方政 府の 課税 権を 直接 的に 本条 にも 求め るこ とが でき るこ とに なり

、法 律の 根拠 がな くて も、 地 方政 府は 課税 でき るこ とに なる

。ま た、

﹁法 律の 範囲

﹂を 超え ない 限り とい う限 界に 服す るの は、 地方 税条 例主 義 と同 様で ある

( )

5

(9)

( )

6

=

= =

( ) ( 7 )

8 ( )

9

( )

( 10 ) ( 11 )

( 12 )

13 ( )

( 14 )

( 15 )

( 16 )

( 17 )

( 18 )

19

( )

( 20 )

( 21 )

22

(10)

( )

23

( )

( 24 )

25

二 地方 政府 の課 税権 の根 拠 地方 政府 が地 方税 を課 税す る根 拠は 何か

。こ の問 題は

、そ もそ も地 方政 府が 地方 統治 権 を有 する 根拠 は何 か、 とい う一 般論 の一 環を 構成 する 問題 であ る。

地方 統治 権に 関す る諸 説 地方 統治 権の 根拠 の一 般論 につ いて は、 これ まで 諸説 が展 開さ れて きた こと は周 知の とこ ろで ある

。こ こで

、簡 単に これ を概 観す るこ とに する

固 有 権 説 地方 自治 権、 特に それ を構 成す る団 体自 治の 要素 の根 拠に つい ては

、日 本国 憲法 制定 当初 にお いて

、固 有の 自然 権的 な地 方統 治権 をも つと いう 考え 方、 いわ ゆる 固有 権説 が唱 えら れた

。す なわ ち、

﹁地 方自 治を 規定 した 歴史 的 経過 と指 導的 理念 とは

、地 方自 治権 をも って 個人 にお ける 基本 権と 同様 に、 人類 の多 年に わた る自 由獲 得の 努力 の 成果 とし て現 在及 び将 来の 国民 に対 し不 可侵 の永 久の 権利 とし て信 託し たも のと 解す る余 地を 与え

﹂る もの であ

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