3.ガリオア援助と金融財政
1947年から実施されたアメリカの沖縄に対するガリオア援助(Govern-ment Appropriation f♭r Relief in Occupied Area Fund)は,住民の生活 必需品をはじめとする多くの財貨を調達し,その売上代金は見返円資金勘 定として財政復興計画にあてられた。 (久場17頁) 自由企業制度の確立とともに, 1949年末に民政府陸運課から沖縄運輸会 社が分離し,さらに合同トラック会社が設立され,ガリオア援助による日 本から輸入したトラックによって民間貨物輸送がはじまった。復興の進展 とともに住民の移動がますます活発になり, 1950年にはバス会社3社が相 次いで設立された。また三輪車によるタクシー事業も勃興し,輸送事業は 著しく進展した。民政府海運課から琉球海運が分離し,ガリオア資金によ り鉄鋼船が導入された。また水産業でもガリオア資金による漁船の大量購 入がおこなわれた。ガリオア援助の恩恵は,社会的インフラの整備だけで なく肥料,医薬品にも及んだ。米軍の放出物資と1億8千万ドルに及ぶガ リオア援助が戦後の住民経済の復興の契機となった。
ガリオア援助とエロア援助(Economic Rehabilitation in Occupied