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韓国産生薬の研究(第1報): 民間薬「九折草」につ いて

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(1)

韓国産生薬の研究(第1報): 民間薬「九折草」につ いて

著者 難波 恒雄, 御影 雅幸, 朴 鍾喜

雑誌名 生薬学雑誌 = The Japanese journal of pharmacognosy

巻 39

号 4

ページ 253‑260

発行年 1985‑12‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/36618

(2)

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誌翻

韓国産生薬の研究(第1報)正》

民間薬「九折草」について

難波恒雄*,御影雅幸,朴 鍾喜  富山医科薬科大学和漢薬研究所

Studies on the Crude Drug from Korea (1)

On the Folk Medicine “Gu Jeo1 Cho”

TsuNEo NAMBA,* MAsAyuKI MIKAGE and JoNG HEE PARK

Research lnstitute for PVakan-yaku, Toptama Medical and Pharmaceutical University.

       2630, Sugitani, Toyama 930LOI

(Received January 9, 1985)

Korean folk medicine“Gu Jeol Cho”(九折草)has been used to cure common cold, cough,

sterility, sun stroke, pruritus, chronic and acute gastritis, ,j,ndigestion, abdominal pain and female disease in Korea. Though the botanical orjgin of the crude drug has been considered to be Chrysanthemum zawadskii HERBicH of Compositae, there has been rio confirmation On it. To・

clarify the botanical origin of “Gu Jeol Cho,” the morphological and anatomical characteristics of the stems and leaves of Chrysanthemum species growing jn Korea and Japan are exarnined.

The comparative plants are as follovvs; C. boreale MAKiNO, C. indicum L., C. indicum L. var・

procumbens NAK:A【, C. zawadskii HERBICH, C. zawadskii H:ERBIcH var.伽’励um(MAxIM.)KlrTA-

MuRA. As the result, “Gu Jeol Cho” vvas proved to be the whole plant body before having buds of Chrysanthemum zawadSkii HIERBicH var. latilobum (MAxiM.) KiTAMuRA.

 The anatomical characteristics of all the materials are shown in TA肌E I.

 Keywords-Chrysanthemum zawadskii var. latilobtzm; Gu Jeol Cho; Compositae: Chrysan-

themum,’ Korean folk medicine; botanical origin; anatomical study

 「九折草」は韓国で民間的に感冒,咳蹴,神経痛,急性二二炎,慢性胃炎,消化不良,腹痛,精力減退,婦人病など の治療に繁用されている重要な薬物である2).

 その基源について石戸谷3),林と鄭4).,および李2)はキク科のChrysanthemum sibiricum FISHER ex. TURCZ.(=

C・ zawadskii HERBICHイワギク)の全草であると記しているがいまだ確証はなく,.また同属植物中にはC.2awadskii HERBIcH var. latilobum(MAxIM.)KITAMuRAチョウセンノギク, C。 boreale MAKINOアブラギク, C. indieum Lシマカンギクなど形態の類似するものが多いことから原植物の混乱が予想された.そこで,現在市販されている

「九折草」の基源を明らかにする目的で市場調査を行い,入手した韓国産「九折草」および韓国に自生するChrysan-

themum属植物4種の茎および葉を比較組織学的に検討した.なお, C. indieum L.の変種var. procumbens NAKAI ハイシマカンギクについても母種と比較する目的で同様に検討した.

実 験 の 部  1.実験材料

 Chrysanthemum boreale MAKINO(アブラギク):大韓民国,忠清南道大徳郡鶏龍山(1981年10月);同,忠清南道 普文山(1981年10月);同,釜山市金井山(1965年10月)での自生品.

 C.∫η読。〃配し (シマカンギク):大韓民国,慶尚南道梁山郡鉄馬山(1965年10月)での自生品;熊本県玉名市中尾

(1982年12月)での栽植品.

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Fig. 1. “Gu Jeol Cho” and Chrysanthemum zawadskii HERBicH var.

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A:detailed drawing of transverse section of the stem, B:secretory canal of the stem, C: diagram illustrating transverse section of the stem, D: isolated elements (1: spiral vessel, 2: pitted vessel, 3: wood 血ber).

 C.indicum L. vaL procumbens NAKAI(ハイシマカンギク):富山市富山医科薬科大学薬学部附属薬用植物園

(1982年11月)での栽植品.

 C. za}vadskii HERBICH(イワギク):大韓民国,釜山市金井山(1965年9月);同,忠清南道大徳郡鶏龍山(1981 年10月);同,慶尚南道,梁山郡鉄馬山(1982年10月)での自生品.

 C. zawadskii HERBICH var. latilobu〃2(MAxIM.)KITAMuRA(チョウセソノギク):大韓民国,忠清南道大徳郡

(1981年10月);同,忠清南道忠南大学構内(1981年10月);同,慶雲南道,梁山郡鉄馬山(1982年10月)での自生品.

 市場品「九折草」:大韓民国,釜山市の大橋人参家,釜田人参家および高麗堂漢薬房からの入手品(1982年11月).

 2. 比較植物の茎および葉の一般的内部構造

 本実験では茎については主として地上5cmの部位,葉については主脈の中央部および葉柄の中央部の横切面を比 較検討し,必要に応じ縦線面,解離像および表面を観察した.

 a)茎:横切面(Fig.3-A)は類円形で,上部を除いて無毛.上部には表面にT字毛が認められ,本属のT字毛 はArte〃lisia属植物に見られるもの5)とは異なり,頭細胞が短い線形~広線形を呈するもので,柄は2~4細胞から なる.最外層は表皮で,種により5~12個の稜が認められるものがあり,稜の部位には厚角組織が発達する.稜の部 位以外では気孔が認められる.また表皮下にコルク層が発達する種も認められる.皮層には長径20~60μm,短径 10~25μmの長円形~楕円形の柔細胞が3~5層認められ,柔組織中には精油を含有した長径40~100μm,短径

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Fig. 2. “Gu Jeol Cho” and Chrysantkemum zawadskii HERBicH var. latilobum    (MAxnvr.) kTAMURA

A: detailed drawing of transverse section of the midrib, B: diagram illustrat-

ing transverse section of the petiole, C: surface views of the epidemis(1:

upper, 2: lower).

10~25μmの長楕円形の分泌道が認められ,その数は種により差が認められる.内皮はすべての種に明りょうであ る.維管束は並立型で環状に連続して配列し,宅部でとくに発達する.木部は道管,木部繊維,木部柔組織および木 部放射組織からなり,道管はおもに径10~30μm,長さ200~450μmの蔑せん孔の孔紋道管で,原生木部は径20~

40μm,長さ500~850μmのら旋紋道管からなる.木部繊維はきわめてよく発達し,木部放射組織は1~2細胞列 の厚膜木化した細胞からなる.師部中には機械組織を認めない.内しょう中には繊維群が認められ,繊維の長さは 300~600μmで比較植物中での種間差はほとんど認められないが,径および繊維群の数は種たよりやや異なる.髄は 径30~120μmの類円形の柔細胞からなり,わずかに木化するものも認められる.コルク層,皮層および髄の柔組織 中にはシュウ酸カルシウムの砂晶が認められる.

 b)葉:主脈部(Fig.3-B)は上下に派出し,とくに下面は著しくこぶ状になり,上面の凸出程度は下面に比して はるかに小さい.表皮面はゆるやかな歯牙状を呈する薄いクチクラで被われ,表皮細胞は径20~40μmの楕円形~長 方形の細胞からなる.突出部の表皮下はわずかに厚角化する柔細胞からなる.主脈の維管束は通常類円形あるいは厚 いレンズ形を呈し,主脈部のほぼ中央またはやや上部に位置する.維管束の周辺は円形~長円形の柔細胞からなり,

維管束の上部には精油を含有した分泌嚢が認められる.葉肉部の表皮細胞は楕円形~長方形で,上面のものが下面よ りやや大型である.さく状組織は明りょうで,C. iffdieum var. proeumbensのみが1~2層のさく状柔細胞からなり,

他種は1層からなる.柔組織中にはシュウ酸カルシウムの砂晶が認められる.気孔は上,下両面に認められ,孔辺細 胞は表皮面と同等の位置にあり,表面視(Fjg. 4)では気孔型はキンポウゲ型fi)である.表面には茎に認められるもの

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Fig. 3. Diagram lllustrating Transverse Sections of the Stems, Midribs and Petioles of     Chrysanthemum Species

A: Stems, B: Midribs, C: Petioles (1: C. boreale MAKiNo, 2: C, indicum L., 3: C.

indieum L. var. procumbens NAKAi, 4: C. zawadskii HERBicH),

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       IOOIIm   Fig. 4. Surface views of the epidermis of Chrysanthemum species A: C. boreale MAKiNo (1: upper, 2: lower), B: C. indicum L. (1: upper,

2: lower), C: C. indieum L. var. procitmbens NAKAi (1:upper, 2: lower),

D: C. zawadskii HERBicH (1: upper, 2: lower).

と同様のT三毛が認められ,その形態および大きさには種間差が認められる.

 葉柄の中央部横切面(Fig.3-c)は種によりっぼ形,倒三角形あるいは倒心形を呈し,上部の両側に翼が認められ る種もある.またC.boreale, C。 indicumおよびC. indicum var. procumbensでは1細胞層の下上が認められるが,

他種には認められない.主脈の形状は葉の中央部のものと同様で,ほぼ中央部に存在し,その両側に3~7個の小型 の並立維管束が認められ,維管束は全体としてV字型~浅いU字型に配列する.主脈の維管束の上部には精油を含有 した分泌嚢が認められる.表面にはT字毛が認められ,その形態は茎のものと同様である.

 3.各種の形態

 Chrysanthemum boreale MAKINo

 q)形状:茎は径2・5~4・5mm,高さ60~90 cm・葉は長楕円状卵形で羽状に深裂し,欠刻状の鋭鋸歯がある・

(6)

葉柄は長さ1~2cm.茎の上部および葉の両面にT字毛が認められる.

 b)内部構造(Fig.3-A1, B1, c1,4-A)

 茎の横切面は類円形で,稜を欠く.表皮下に1~2細胞層からなるコルク層が認められる.分泌道の数は10~14 個・内しょう中の繊維群の数は11~14個,個々の繊維は径7.5~17.5μm,長さ300~600μm.

 葉の主脈部の厚さは1,000~1,100μm.主脈の維管束は主脈部のほぼ中央に位置する.道管は径5~15μm.さく 状組織は1層の径20~25μm,長さ40~50μmの柔細胞からなる.気孔は下面のものが径30~35μm,上面のもの が径20~25μm・T字毛は品種に比してやや小型で,頭部の細胞は上,下面のものともに長さ150~250μmで,柄 は上面のものが長さ80~150μm,下面のものが長さ100~200μmで,頭部の細胞は柄の約1.5倍長である.

 葉柄の中央部横切面は倒三角形で,上面中央部はわずかに突出し,表皮下に1層の雨皮が認められる.

 C. indicum L

a)形状:茎は無く,径2~3㎜,高さ30~60 cm.葉は卵円形で追認状の仮盗品認められ,輔は長

さ1~2cm.茎の上部および葉の両面にT字毛が認められる.

 b)内部構造(Fig.3-A2,:B2, c2,4-B)

 茎の横切面は類円形で,稜を欠く.表皮下に2~3細胞層からなるコルク層が認められる.分泌道の数は12~15個.

内しょう中の繊維群の数は14~16個,個々の繊維は径10~17.5μm.

 葉の主脈部の厚さは950~1,100μm,主脈の維管束は主脈部のほぼ中央に位置する.さく状組織は1層の径30~

50μm,長さ60~80μmの柔細胞からなり,比較植物中最も大型である.気孔は上,下面のものともに径40~50 μm.T下毛の柄は上,下面のものともに長さ200~250μm,頭部の細胞は上面のものが長さ250~350μm,下面の

ものが長さ300~350μmで柄より頭部のほうがやや長く,柄および頭部の細胞は比較植物中で最も大型である.

 葉柄の中央部横切面はつぼ型を呈し,下皮が1層認められる.

 C. indicum L. var. procumbens NAKAI

 a)形状:茎は地をはって長く伸長し,接地部のところどころで根を出す.葉は卵円形で鋸歯があり,葉柄は長さ α5~0.7cm.柄基部には仮托葉がある.茎の上部:および葉の両面にT字毛が認められる.

 b)内部構造(Fig.3-A3, B3, c2,4-c)

 茎の横切面は類円形で,稜は5~6個.コルク層を欠く.分泌道の数は8~12個.内しょう中の繊維群の数は14~

16個,個々の繊維は径10~22.5μm.

 葉の主脈部の厚さは750~900μm,主脈の維管束は主脈部のほぼ中央に位置し,道管は径10~20μmで他種に比 して大型.さく状組織は1~2層で径20~30μm,長さ30~70μmの柔細胞からなる.気孔は上,下面のものとも に径35~40μm.T字毛の柄は上面のものが長さ50~100μm,下面のものが長さ70~120μm,頭部の細胞は上面 のものが長さ120~200μml下面のものが120~250μmで,気孔およびT字毛は二種に比して小型である.

 葉柄の中央部横切面はつぼ形を呈し,上面中央部がわずかに二二する.1層の二皮が認められる.

 C. zaivadskii HERBICH

a)形状:茎はやや木質となり,径2.・5~4.5㎜,離50~70cm.葉は広卵形で2回羽状全裂~深裂し,葉柄 は長さ1~2.5cm茎の上部および葉の両面にT字毛が認められる.

 b)内部構造(Fig.3-A4,:B4, c4,4-D)

 茎の横切面は類円形で,稜を欠く.表皮下に2~5細胞層からなるコルク層が認められる.分泌道の数は14~17個.

内しょう中の繊維群の数は17~20個,個々の繊維は径10~15μm.

 葉の主脈部の厚さは650~750μm,主脈の維管束:は主脈部のほぼ中央に位置し,道管は径5~15μm.さく状組織 は1層の径20~25μm,長さ50~60μmの柔細胞からなる.気孔は下面のものが径50~55μm,上面のものが径45

~50μ1n. T字毛の頭部の細胞は上,下面のものともに長さ200~250μm,柄は上,下面のものともに長さ150~200 μmで,頭部の細胞は柄の約1.3倍長である.

 葉柄の中央部横四面はつぼ形~類円形で,上部の両側に小さな突出部がある.

 C.zatvadskii HERBICH var. latilobum (MAxlM.) KITAMURA

 a)形状:茎はやや木質となり,径3~5.5mm,高さ50~70 cm.葉は2回羽状深裂~1回羽状深裂し,縁に鈍 鋸歯がある.葉柄は長さ2~2.5cm.茎の上部および葉の両面にT字毛が認められる.

 b)内部構造(Fig.1,2)

 茎の横切面は類円形で,稜が6~12個認められ,コルク層を欠き,分泌道の数は15~20個.内しょう中の繊維群の

(7)

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(8)

数は18~22個,個々の繊維は径10~25μmで母種に比してやや大きい.

 葉の主脈部の厚さは700~850μmで母種に比してやや大きい.主脈の維管束は主脈部のやや上面側に位置し,道 管の径は職種と同様である.さく状組織は1層の径25~35μm,長さ50~70μmの柔細胞からなる.気孔は下面の

ものが径45~55μm,上面のものが径45~50μm.T虎毛の頭部の細胞は上,下面のものともに長さ200~300μm,

柄は上面のものが長さ100~150μm,下面のものが長さ100~180μmで,母種に比して頭部の細胞は長く柄は短

い.

 葉柄の中央部横切面は浅いつぼ形で大型の翼を有する.

 4.「九押明」

a)形状:暢品は地上部全体の曙町で,花裸実は認められず,全形趾粗切品莇る.茎は径3~∬㎜,

全形品では高さ50~70cm,細い部位にはT字毛が認められる.葉は破損したものが多く,両面にT字毛が認められ る.葉は復元すると,2回羽状深裂~1回羽状深裂で,葉柄は長さ2~2.5cm.色は全体に淡緑色~緑褐色を呈し,

味は苦い.

 b)内部構造:茎および葉の内部構造はChrysanthemum zawadskii HERBIcH var. latilobum(MAxlM.)KITA・

MURAチョウセソノギクと完全に合致した.

結論および考察

 1。今回比較剖検した韓国および日本産Chrysantkemum属植物5種は組織学的に茎の横切面においてはその形状,

コルク層の形態,内しょう中の繊維群の数および個々の繊維の大きさなど,葉においては主脈部横切面の形状,厚さ,

表面視における気孔の大きさ,T字毛の形態,また葉柄の横切面においてはその形状,下皮の有無などにより種を区 別することが可能であった.各種の内部形態学的特徴をTABLE Iに示す.

 2.韓国民間薬「九煙草」を比較組織学的に検討した結果,Chrysantkemum zawadskii HERBICH var. latitobum

(MAXIM.)KITAMURAチョウセソノギクの;蕾をつける前に採集された地上部を基源とすることを確証しえた.

 3.今回入手した市場品「九折草」は蕾をつける前に採集された地下部を除く全麗質で,外形的には主として葉形 によって種の鑑別が行えるが,商品中の葉は大半が破損しており,また粗切された市場品もあり,肉眼による種の鑑 別はきわめて困難であった.今回茎および葉を剖検した結果,それらは内部形態学的に明確に種の同定が可能であっ

た.

 4.母国と変種の関係にあり,内部形態の類似が予想されたChrysanthemum zawadskii HERBICHイワギクと C.zawadskii var. latilobumチョウセンノギクは,茎の横切面において稜およびコルク層の有無,葉柄の横切面にお いてその形状などにより明確に区別された.

 5.韓国の全地域に多く分布しているC. zawadskii var. latilobumは内部形態的に茎においては寒い地域のもの ほど内しょう中の繊維が発達し,葉においては暖かいところのものほど気孔およびT葦毛の量が多く認められた.

 6.「九折草」は韓国全域で広く民間薬として利用されているが,その有効成分や薬理および臨床的研究はほとん ど行われていない.なお,同属植物の頭花は菊花,野菊花(苦意)などと称され7),古くから感冒,発熱,頭痛など の治療薬として応用されている8).これらの生薬の利用に関しては今後各方面からの基礎的研究が必要と思われる.

 謝辞:本研究にあたり比較植物鑑定の労をとられた京都大学名誉教授北村四郎博士ならび比較材料の入手にご協 力下された富山医科薬科大学薬学部附属薬用植物園吉崎正雄助教授射よび熊本大学薬学部附属薬用植物園浜田善利 博士に深謝する.

 List of abbreviations: co: collenchyma, eo: essential oil, ep: epidermis, f: fiber, fb: fiber bundle, ht: T-form hair,

hy: hypodermis, kl: cork layer, m: pith, mxy: xylem medullary ray, pa: pal isade parenchyma, ph: phloem, s: sieve tube, sea:secretory cana豆, sto, stoma, v:vessels▼b:vascular bundle,叩:pitted vesse1, vs:spiral vessel, wf:wood

fiber, xy : xylem.

引用文献および注 1)日本薬学会第104年回(仙台,1984年3月30日)で発表.

2) S. J. Lee, “Korean Folk Medicine,” Publishing Center of Seoul National University, Seoul, 1966, p. 145; S.

 J・ Lee, Kor・ 」・Pharmaeo9・, 6, 75(1975);野飼宙,‘‘韓国民俗薬”,瑞文堂,ソウル,1978, p.84,

(9)

3)石戸谷勉,“朝鮮産漢方薬の原植物に関する研究”,朝鮮薬学会会報(京城),5(3),p.151(1925)・

4)朝鮮総督府林業試験場編,“朝鮮産野生薬用植物”,林業試験場報告,第22号,京城,1936,P232・

5)難波恒雄i,御影雅幸,小松かつ子,宝田さよ子,奥野 勇,生薬,38,264(1984).

6) E. G. Cutter, “Plant Anatomy,” Part 1, Cells and Tissues, Edward Arnold, London, 1978, p. 141; C. R.

 Metcafe, L. Chalk, “Anatomy of the Dicotyledons,” Vol. 1, Oxford University Press, London, 1957, p. 787;

 K. Esau, “Anatomy of Seed Plants,” 2nd ed., John Wiley & Sons, New York, 1977, p. 93.

7)南京薪学院編写組編,tt中草約学”,下冊,江蘇科学技術出版社,江蘇,1980, P.1159,1161・

8)難波恒雄,“原色和漢薬図鑑”,下巻,保育社,大阪,1980,P.125.

参照

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﹂卵性隻胎卜二卵性隻胎トノ鑑別 ︵第一同報告︶

いない」と述べている。(『韓国文学の比較文学的研究』、

MPの提出にあたり用いる別紙様式1については、本通知の適用から1年間は 経過措置期間として、 「医薬品リスク管理計画の策定について」 (平成 24 年4月