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オフェンスの組立て 2 Ⅳ. 速攻 ( ファストブレーク ) の選択 1. パスでいくかドリブルでいくかを決める 状況に合わせて使い分ける などという曖昧な基準では ゲームでは何の役にも立たない しっかりとした方向性を決めておく 2. 速攻の基本に則ってチーム状況に合わせて変更する ディフェンス デ

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オフェンスの組立て 1

Ⅰ.フロアー・バランス(セットアップ・ポジション)の選択 1.5人ともアウトサイド(状況に合わせて誰かがインサイドでプレー) 2.4人アウトサイド、1人インサイド (ハイポスト、ローポスト、サイドポスト) 3.3人アウトサイド、2人インサイド (ハイポスト、ローポスト、サイドポスト) Ⅱ.ワンガードかツーガードかを選択 1.チーム状況を考慮してワンガードかツーガードかを決定 2.ガードの得点能力を考慮してワンガードかツーガードかを決定 3.スリーガードの選択もあるが、戦略としてのオプションが有効。 Ⅲ.チーム・オフェンスの選択 チーム構成を見て最も適したものを選択する必要がある。 私は、WJBLでコーチをしていたとき、185 cm のセンターがいたが、この選手を中心に チーム オフェンスを組み立てたことは一度もなかった。その理由は、この選手の心が全く育っていなかったから だ。チームにはそれぞれの事情があるので、熟慮してオフェンスの選択をする必要がある。 1.フリー・オフェンス、パッシングゲームを選択したら 必ずチームでオフェンスの約束を決める 2.フリー・オフェンスでの1:1、2:2、3:3までの 最低限の基本動作を教え、5人の動きのなかでコーチが調整していく ・チームで攻撃の約束を決めないでただ動いていると、無駄が多く効率的な攻撃ができないために、 個々の選手の能力がゲームで発揮できなくなってしまい、チームオフェンスは、ほとんど機能し なくなるので注意。 ・フリー・オフェンスとは、選手個々が勝手に攻めるでたらめオフェンスではないので、選手個々 の力を生かすためには、チームに合ったオフェンスの約束を徹底させる。 3.パスを優先させ、ドリブルの使用は最小限にする ・誰かがドリブルをしているとき残りの4人の選手は、待っている状態となり、突然パスがきても すぐに対応できないことが多い。ドリブルをしている選手を見て、その動きに合わせることは非 常に難しい ・ドリブルを状況に合わせて使い分ける。などという曖昧な基準では、ゲームでは何の役にも立た ない。 4.チーム・オフェンスでは、システム及びフォーメーションは使用しないで、オプション・プレーを 選択すると、そのときの状況に合わせて対応しやすくなる。システム及びフォーメーションは相手 が慣れてしまうと、ほとんど機能しなくなることがあるので、やるのなら徹底してやり抜く覚悟が いる。 5.フロントコートのエンド及びサイドラインからのアウト・オブ・バウンズは動きを作る。たとえシ ュートに結びつかなくても確実にインプレーできることがゲームでは重要になる。

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オフェンスの組立て 2

Ⅳ.速攻(ファストブレーク)の選択 1.パスでいくかドリブルでいくかを決める ・状況に合わせて使い分ける。などという曖昧な基準では、ゲームでは何の役にも立たない。しっ かりとした方向性を決めておく。 2.速攻の基本に則ってチーム状況に合わせて変更する。 ・ディフェンス ・ディフェンス・リバウンド ・パスアウト及びドリブル・アウト ・パス又はドリブルでボールを進める (ミドル、サイドレーンのどちらを使うか) ・パスアウト ・シュートについては、ツーステップのレイアップ・シュートは必ずマスターしておく。 ※アーリーオフェンス(セカンダリーブレーク)を使用するか、しないかを決めておく。 3.速攻での簡単な約束を決める ・速攻で最も重要なパスとドリブルの使い分けの基本原則を2:1で指導する。相手が近くにいた らバス、相手が離れていたらドリブル ・3:2はオフェンスのシューティングドリルとして使用し、メインは、ディフェンス練習(特に ポジション)及びリバウンド練習を行う。 ※3:2の中で必要以上にアウトナンバーでの攻撃についての指導はしない。これをやり過ぎると 多くの場合、気付かないうちに速攻のハーフコートフォーメーションを指導者が作り上げてしま うため、実戦で速攻がつぶれる原因になる。 ※速攻は、できるだけ選手の自己判断・決断に任せ、コーチは助言程度に留める。 ◎速攻では、パスアウトの位置が重要になる。パスアウトの位置がハーフラインに近ければ、早い 速攻が可能となる。 ◎サイドレーンの速攻とスリーレーンの速攻を使うためには、チームの約束が必要になる。 ◎ファイブラインの原則は必ず練習しておく。特にトレーラの動きをしっかりと練習しておく必要 がある。

オフェンスの組立て 3

Ⅴ.練習ドリルの重要性 オフェンスでは、練習ドリルのバリエーションが、ゲームに重要な影響を与える。より実戦的な練習 ドリル(実戦で使える)を工夫し、実施する。 ①パス、ドリブル、シュートのドリルは、より実戦的でチームにあったドリルをつくる。 ②チームの約束(動きの基本原則)を徹底するためのドリルをつくる。

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③効率よく基本技術をマスターできる総合的なドリルをつくる。 ・パス、ドリブル、シュート ・リバウンドボールの取り方、スクリーンアウトの方法 ・キャッチングの方法、ボールキープの方法 ・ピボットの方法、ターンの方法 ・ボールのもらい方 Ⅵ.具体的な方法 1.チームオフェンス〔(フリーオフェンスの基本原則(約束)を決める〕 ①個人の動き方の約束 ②チーム全体での動き方の約束 ③ハーフコート・オフェンスでの基本動作と約束 2.リバウンドの基本原則(オフェンス・ディフェンス) ①ディフェンス・リバウンド⇒速攻 ②オフェンス・リバウンド ⇒展開 3.速攻の組立て ①アウトナンバーでの攻撃の基本 (2:1でパス、ドリブルの使い分けの方法) ②スリーレーン(ファイブラインの基本原則) 4.ボールの運び方 5.アウト・オブ・バウンズのオプション・プレー(フロントコート) ①エンドライン ②サイドライン オフェンスを組み立てるときは、簡単・明確なものを優先し、どうでもいい流行的なオフェンスは、 ナンバープレー程度にとどめ練習時間が無駄にならないようにする。トップチームのオフェンスは、メン バーが良いので何でもできる状態にある。一般的なチームには、参考程度の内容だと考えておく。メンバ ーが良ければどんなプレーでもできるのは当たり前のこと。そんなチームと同じことをやろうとしても、 上手くいかない。練習は、無駄なことに時間をかけないでベストのパフォーマンスが可能なものにポイン トを絞ることがコーチの仕事!!

簡単なオフェンスの組立て

選手個々の能力を上げるためには、簡単なルールを作ることです。そうすれば選手の判断力が上がり、 さらには創造力も育成されます。例えばパスをしたら、次に何をするかというと、 1:パス&ラン(ギブ&ゴー) 2:パスして逆へスクリーン 3:パスして先へスクリーン 4:パスしてスライドなど プレーの選択は、そんなに多くありません。これらの動きを組み合わせることで、5人に均等に得点の チャンスが生まれ、個々のオフェンスの能力が上達していきます。チームに特別な選手がいなくても勝て るようになります。 「モーション・オフェンス」については、ブログ内で述べたようにプレーをあまり難しく考えずにシン プルに考えたほうが選手の上達は早いようです。

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オフェンスの要素 ~チームをつくるために 6~

チームつくろうととする時、オフェンスの動きの仕組みやオフェンスのパターン(フロアー・バランス やフォーメーション)を最初に考えがちですが、それよりももっと重要で効果的にオフェンスの能力が高 められる要素があります。チーム・オフェンスを作る以前に確実に身につけなければならないファンダ メンタルがあります。 ファンダメンタルという言葉を良く使いますが、この言葉には、一定の定義はありませんし、コーチの 解釈がバラバラなのもはありません。しかし、どんな考え方のオフェンスをやるにしても『オフェンスの ファンダメンタル』として最も重要なものは、前回でも述べましたが 1.シュート・セレクション 良いシュートとは何かを指導し、実戦で的確にプレーする。 2.ボールハンドリング 選手がコートに出てくると、どんなレベルでもほとんどの選手はいきなりシュートから始めます。 この時コーチは、ボールが手になじんでいないの状態でシュート練習をしてはいけないことを説明し、 指導します。まずはボールティップ、ドリブル、パッシング等を一通りやり、それからシュートをす るように習慣づけましょう。 3.ボールが無いときの動き 常にディフェンスをよく見る(読む)ようにすれば、より簡単に振り切 ることができます。 4.ノーマーク(オープンマン)を作る スクリーンの掛け方等については、細かい解説と指導が必要になります。スクリーンを掛ける選手 は、身体を張って、勇気を持って行かなければなりません。しかし、このプレーは、時として“痛み に耐える”プレーになります。味方をノーマークにするため、自分を犠牲にしているのです。上手く スクリーンができるようになった選手を褒めてあげれば、技術的なことを習得し、地味なプレーが上 達し、ゲームで欠かせない選手になっていきます。コーチが選手を、見た目の上手さや、運動能力高 さだけで評価しているとチーム力は絶対に上がらない。ましてや選手層の厚い、強いチームには絶対 にならない。 例えば、中学校に入学したばかりのミニバス上がりの選手をいきなりゲームで起用するような指導 者は、確実に選手からの信頼感を失くしてしまう。チームには、下手でも、一生懸命に頑張ってきた 上級生がいる。彼らが心から理解し、納得しなければ、どんなに上手いミニバス上がりの選手でも使 うべきではない。選手が費やしてきた時間を無駄にしないためにも、能力の高い新人を潰さないため にも、また、実力主義などという、きれいごとで選手を脅迫してはならない。目先のことばかりに囚 われていると選手との信頼関係は絶対にできない。人の努力を認めてやれない、ご都合主義のコーチ の下では人は育たない。人として成長できなければ、素晴らしい選手にはなれない。いい選手は、コ ーチが育てるのではなくチームメイトが育ててくれるということを忘れてはならない!

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速攻 ~チームをつくるために 10~

ランニング・オフェンスとは、速攻(ファストブレーク)が主体のものですが、走ればいいというもの ではありません。バックコートでボ ールを獲得し、フォワードが全速力でフロント・コートに入ってい きボールを早く運んだとしても、ディフェンスを振り切ることができていなければ速攻には結びつきま せん。速攻は、アウトナンバー3:2、2:1などのオフェンスの数が上回っている状態をつくり、シュ ートに持ち込むオフェンスの総称です。今までの経験から考えると速攻が上手く出せるチームに仕上がっ たときは、優勝に絡むことが多かったように思います。 しかし、いくら走ることが得意でもハーフコート・オフェンスで得点できないようなチーム状況では、 結果も伴いませんでした。私自身、トランディション(攻防の切換え)を好み、走ることを中心にチーム を作るのが好きなタイプのコーチだったのでコーチを始めた頃は、速攻主体の「ラン・アンド・ガン」の ような(走ってはアウトサイドからどんどんシュートを打って行く)のチームを作ったこともありました。 しかし、相手がセット・オフェンスで上手く着実にゴールを決めてくるようなチームだと、自分たちの持 っている速さが生かされないまま、波に乗り切れず、走りきれずに負けてしまいます。 速攻を効果的に使えるチームが相手チームに与える最も大きなダメージは、リバウンドです。相手チー ムがオフェンス・リバウンドを取ろうと一所懸命に頑張ったとします。速攻の上手いチームは、リバウン ドからのアウトレットパスが早く、さらにボール運びが早いのでリバウンドに入ったフォワード選手がこ うしたことを繰り返していると、相手がオフェンス・リバウンドに入ることを躊躇するようになります。 速攻を上手く出すためには、強力なディフェンスと絶対的なディフェンス・リバウンドが不可欠です。デ ィフェンスで相手のシュートを苦しめ、確実にリバウンド取り、できるだけ高い位置にアウトレットパス を素早く出し、アウトナンバーを作って、確率の高いレイアップシュートをする。試合の流れの中で要所 要所で速攻が出せるようになれば、相手に与えるダメージはかなり大きくなってきます。 しかし、常にアウトナンバーができてレイアップシュートに行けるわけではありません。相手も速攻を 止めようと必死に戻ります。相手が必死で戻り、オフェンスとディフェンス の数が同じになった場合、 2:2、3:3、4:4などになった場合は、無理をしてアウトナンバーにもっていこうとしないで、セ カンダリー・ブレーク(アーリー・オフェン ス)に移行していきます。ここで無理をしてアウトナンバ ーを作ろうとするとパスのコースを読まれたり、無理なドリブルをしてターンオーバーにつながるケース が多くなります。アーリー・オフェンスは、フロアー・バランスを見極め、入るタイミングをつかむこと が大切です。アーリー・オフェンスは、ディフェンスが追いついた直後に4番目、5番目(トレーラー: 多くの場合センターかパワー・フォワード)が大きく広がったレーンの中に、遅れて(後ろから)飛び 込んできてポストでボールをもらい、パワー・レイアップを狙うか中へディフェンスを押し込んで、ディ フェンスを、小さくしておいて、周りの選手がインサイドの選手に合わせて動き、アウトサイドからシュ ートを狙います。

速攻からの組立て ~チームをつくるために 11~

速攻⇒セカンド・ブレイク⇒ハーフコート・オフェンスへ 攻撃の流れは、速攻で終われば簡単なのですが、そう簡単に速攻だけで得点することはできませんので、 チームの目標として1ゲームで10本は速攻で得点しよう!と、決めておけば選手たちは、意識して頑張 るようになります。そして、チームオフェンス終わり方が中途半端にならないように、チームとして時間 がなくなった時に、どんなオフェンスをするかを計画しておくことが大切です。

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私の場合は、最後にシュートする選手を決めておき、残り7~5秒になったときに、その選手がシュー トできるようなオプションを決めておき、シュートさせるようにしていました。この方法で1ゲーム10 点前後の得点が可能でした。何もしないでいると、シュート・セレクションの悪いシュートを打たされて しまいます。いわゆる『シュートを打たされた!』状態です。こんなことが何回か続き、相手に速攻を出 され得点されてしまうと、ゲームが壊れてしまうことがあります。 1回のオフェンスを有効に使うことがバスケットのゲームでは大切な要素になります。シュートを打た されて終わるのと約束を決めて実行して終わるのとでは、結果の良し悪しに関わらず、ゲームに大きな影 響を及ぼすものです。

速攻からの展開 1 ~チームをつくるために 12~

ファストブレークというのは、ゲームの中において重要な要素を持っています。ファストブレークで20点 前後の得点ができれば、その効果は絶大なものです。ファストブレーク・ドリルには、多くのものがあり ますが、どんなドリルを使うにしても、その練習の過程で最も重要なことは、確実性を重視するというこ とです。 ファストブレークを確実に成功させるためには、最もボールハンドリングの良いガードが、センターレ ーンでボールを進め、サイドラインに沿って2人の選手が走るという、3線(スリーライン)を作り上げ ることが重要になりますが、チームによってはサイドレーンの速攻もも非常に有効です。 ファストブレークを出すには、確実にディフェンス・リバウンドを取ることが不可欠です。リバウンド を取ったらガードはコートの中央に走り、できるだけリバウンダーから縦の位置に走り、(理想的には、 サイドラインと平行でサークルのトップの位置)ドリブルでコートのセンター(ミドルマン)を進み、 ファストブレークをつくります。もし、コートのセンター付近が敵・味方で密集しているようなら、ドリ ブルでサイドラインに沿って進むか、一度サイドにパスをして、走って行ってリターンパスをもらい、ド リブルでトップ・オブ・ザ・キーまでボールを進めます。その時ガードが気をつけなければならないのは、 決してトップ・スピードでボールを運んではならないということです。 サイドライン(ウイングマン)を走るプレイヤーが追いつき、フリースローの延長線上からゴールに向 かって、45°にカットするまでスピードを緩めておくべきでしょう。但し、後ろから戻ってくるディフ ェンスのプレイヤーがスチールを狙ってくるので十分な注意が必要です。そして、ウイングマンがレーン に入ったときに、ミドルマンはウイングマンがドリブルをしないで、パワー・レイアップできるようなタ イミングでパスを出せるようにフリースローラインで止まってタイミングを合わせます。 そして、ミドルマンの最も大切な最初な仕事は、フリースローライン上でストップして、「ジャンプ・ シュート」を狙うことです。ミドルマンが、シュートを狙うことで、ディフェンスは必ずミドルマンにつ かざるをえなくなります。そうするとレーンの中のディフェンスは、両方のウイングマンを守らなければ ならなくなるので、バスケットに対し有利(2:1)になります。ミドルマンはディフェンスの空いてい る方のウイングマンにパスをした後、ウイングからのリターンパスをもらう準備をしておきます。 非常に良く訓練されたディフェンスはリバウンドを取られた後、一気に自陣ゴールに戻ってきます。 (だいたい4~5秒で戻ってきます。) 従って、ミドルマンに戻ってきたボールを逆のウィングにパスをすると3~4秒位なので、ここでシュー トが打てなければ、完全にディフェンスが戻ってきていることになり、アウトナンバーになることはあり ません。

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ここで無理をするとミスにつながることが多くなります。ここでレイアップに行けなければセカンドブ レーク(アーリー・オフェンス)に移行します。ファストブレークで攻め込んでもアウトナンバーを生か せずシュートができなかった場合は、無理にアウトナンバーにもって行こうとするとターンオーバーをし てしまうことになりますので、ファストブレークの意味が無くなってしまいます。 しかし、これとは正反対の考え方もあります。速攻チャンスをワンチャンスと考え、アウトナンバーで なくても積極的にアウトサイドからシュートを打ち勝負してくるチームもあります。コーチの考え方やチ ームの特性により何がベストなのかを熟慮する必要があります。

速攻からの展開 2 ~チームをつくるために 13~

アウトナンバーができなかった場合、選手の中には、レイアップシュートに持って行ければ楽にゴール ができる。という心理が働き、無理矢理レイアップシュートにもっていこうとすることがあります。バス ケットでは、プレーを『止めることも技術』なのです。チームがファストブレークを練習する際は、必ず セカンダリー・ブレーク(アーリー・オフェンス)もセットにして、組み立てることができるようにして おくことが大切です。 ファストブレークを出してだめならセカンダリー・ブレーク、そして、セット・オフェンスという組み 立てを考えておく必要があります。ファストブレークを出す時は、ミドルマンがボールを進める時にトッ プスピードで運んではならないということを認識させましょう。ミドルマンは、ハーフラインを越える時 にフロントコートでアウトナンバーになるか否かの判断をしますので、トップスピードでボールを運んで いくと、この判断が曖昧になってしまいます。しかも相手の戻りが早く、3:3の状態になっているにも かかわらずアウトナンバーにしようとするとしてドリブルなどで無理にボールを進めたり、ウイングに無 理なパスをしてレイアップに持っていこうとするケースが多く見られます。この状態が、ミスに繋がるケ ースです。ミドルマンはタイトナンバー(3:3)だと判断した時は、ミドルレーンを避け、どちらかの サイドレーンにドリブルして行きます。これは後ろから走ってくるトレーラーのスペースを空けるのと同 時にミドルレーンを帰ってくるディフェンスを避けるためです。その後、セカンダリー・ブレークにエン トリーして行きます。 その時の考え方には次の2つの考え方があります。1つはモーション・オフェンスが主体になっている チームは、あまり動きの制約を加えず選手のプレーの選択に任せた動きにすべきです。もう1つは、ナン バープレーを主体にしているチームは、ファストブレークから走るコースを決めておいた方がよいでしょ う。この2つの考え方は、常に一定のものでなければなりません。一連の動きの中で考え方を変えること は、選手たちが混乱することになるので、絶対に避けるべきです。 セカンダリー・ブレークは、ファストブレークとセットオフェンスのつなぎ目ですので、オフェンスの 組み立て方に沿って、すんなりとプレーに入れるような工夫が必要となります。

パターン・オフェンス

マンツーマン・オフェンスに対するハーフコートの攻撃方法は、この数年で大きく発達している。 セットオフェンスは、4つに大別できる。 1)プレーヤーのフロア上の配置から得点をあげるためのパターン・オフェンス 2)パターン・オフェンスではあるが、スコアリング・プレーを展開して得点できなかった場合に、最初 のフォーメイションに戻るという連続性のあるコンティニュティ・オフェンス

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3)プレッシャー・ディフェンスの発達でパターンオフェンスの展開が困難になってきているので、プレ ーヤーに攻防の状況を正しく判断させてプレーさせるフリーランス・オフェンス 4)他のコーチが創案した攻撃方法で成功したものを借用し、まねしたもの。今後のルール変更を考えた とき、過去のアメリカでのプレーが重要になってくる。アメリカのバスケットの攻撃法を年代的にみ ると、 (パターン・オフェンス) ①ポスト・ピボット・プレー ②スクリーン・プレー ③カーテン・プレー ④タンデムポスト・オフェンス ⑤スタック・オフェンスなどである。 (連続性のあるオフェンス) ①エイト(8字攻撃) ②ローリングオフェンス ③シャッフルオフェンス ④フレックス・コンティニュティ・オフェンスなどがある。 コーチのタイプには、システム・タイプとフレキシブル・タイプがいる。アメリカの歴史的コーチでシ ステムタイプの代表的なコーチとしては、ケンタッキー大学のアドルフ・ラップ、UCLAのジョン・ウ ッデン、エアフォース・アカデミーのボブ・スピアーがいた。フレキシブル・タイプの代表的なコーチと しては、カンサス大学のホグアレン、ノースカロライナ大学のフランク・マクガイアーなどがいた。 現在のオフェンスの主流は、フリーランス・オフェンスになってきている。しかし、今でも多くのチー ムは、ゲームの重要な場面では、ナンバープレーやパターン・オフェンスからフリーランスへと展開する オフェンスを使用している。パターン・オフェンスの考え方として、『可能な限り効果的に個人の持って いる力を利用する。』このように考えてオフェンスを展開する利点は、プレーヤーが的確な場所で、的確 なシュートを打てることにあり、ベスト・シューターに得点の機会を与えることができる。 また、パターンが決まっているのでオフェンス・リバウンドやセーフティマンを含めたディフェンスの 切替えを組織的・計画的にできる。ミスマッチなどの相手のディフェンスの最も弱い部分を攻撃できる。 ゲームの重要な場面(特に終盤)にパターン・オフェンスを使用することで、ゲーム・コントロールが簡 単にできる。 パターン・オフェンスの代表的なものは、 フレックス・オフェンス、 シャッフル・オフェンス、 スタック・オフェンス、 Tゲーム、 1-4ゲーム、 UCLAシングル・ハイポスト などである。 各コーチやチームによりいろいろなバリエーションがあるが、多くのコーチが最も重要視していること は柔軟性であり、様々なディフェンスに対応できるように工夫する必要がある。また、スリーポイント用 のセットプレーを計画する必要がある。ここではパターン・オフェンスについて考えてみたい。

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フリーランス・オフェンス

フリーランス・オフェンスには、モーション・オフェンスとパッシング・ゲームに分けられるが、これ らはその攻撃方法の特徴をとらえたものである。モーション・オフェンスもパッシング・ゲームもプレー をするうえでの基本ルールや利点についてはほとんど相違がない。あえていうならモーション・オフェン スはスクリーンであり、パッシング・ゲームは、動きとパスを主体に展開される。これらのオフェンスは、 各コーチのフィロソフィの違いによって区別されている。 例えば、インディアナ大学のボビー・ナイトは、自分たちのモーション・オフェンスは、スクリーン・ ゲームであると言っている。ノースカロライナ大学のディーン・スミスは、自分たちのオフェンスは、フ リーランスとは言わずパッシング・ゲームである言っている。インディアナ大学のボビー・ナイトのモー ション・オフェンスは、パッシング・ゲームのルールよりスクリーン・プレーに対して2~3つ約束事を 増やしていたようだ。 この2つのフリーランス・オフェンスの攻撃方法に共通している動きは、パス・ドリブル・スクリーン の約束と動きの方向性の原則(スリー・ムーブ・セオリー)を合わせたルールが明確になっている点であ る。パスした後ボールサイドへ動くのか、ボールから離れて動くのか、リングに対して動くのかを攻防の 状況によって選択している。また、1回のパスで全員が攻防の状況に合わせて、一気に動きだすように計 画されているため、ディフェンスは、2~3回のパスとスクリーンで完全にフロアーバランスを崩され、 的確なディフェンスができなくなってしまう。 ドリブルについては、制約があり自分勝手なドリブルは許されないがドリブル・モーション・オフェン スは、ドリブラーの動きから他の4人が攻防の状況をみて、スクリーン、カッティング(フロント、バッ ク)、ステイを選択し、ボールの逆サイドのディフェンスを動かすことが求められている。 スクリーンにおいては、ボールサイドよりも、ウィークサイドでのスクリーンが多用され、ポジション ・チェンジ、インター・チェンジなどにより、ボールの逆サイドのディフェンスを動かすことが求められ ている。これは、ディフェンスが簡単にヘルプできないようにするためである。いずれにせよ今現在ある モーション・オフェンスの基本は、ディーン・スミスのフリーランス・パッシングゲームの約束が基準と なっている。 最近話題となった、プリンストン・オフェンスはその典型的なものだ。『自由な動きと約束』が計画的 に行われればディフェンスは、どんなオフェンスを相手がしているのか判断できなくなる。これがフリー ランス・オフェンスの最大のメリットである。ただし、今後のルール改正によって、昔のアメリカン・バ スケットのプレーが蘇ってくることは間違いないであろう。

ゾーン・オフェンス

ゾーンディフェンスに対しての攻撃方法は、ディフェンスが、自分の決められたエリアの外へは動かな かった初期の頃は、オーバーロードによって数的有利なアウトナンバーを簡単に作り出すことができた。 しかし、最近ではマッチアップ・ゾーンに代表されるようにシフティングを多用するゾーンが多くなり、 ゾーン・オフェンスもそれに伴って多様化している。ゾーン・オフェンスの狙いは、アウトナンバーにし ての攻撃を優先すると考えれば、その方法は、パスを用いる方法と、動きを利用する方法がある。また、 1:0、2:1を作る攻撃をしかけて、その後3:2を作る。そして、ハイポストとローポストを利用し て攻撃を展開する。

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ゾーン・オフェンスもそれぞれのコーチによって組み立て方は異なるが多くのコーチの考え方は、 ①シンプルであり、かつ全てのゾーンに対応できること。 ②プレーヤーの特徴をいかせること。 ③ゾーンディフェンスのタイプを理解する。 昔のゾーンオフェンスでは制約されていたことと、現在の攻撃方法の概念は大きく変化している。 ①ゾーンの攻撃の第一歩としてドリブルを使用する。 ②ディフェンスの動きを制約するためにスクリーンを使用する。 ③クロスコートパスを使用する。 ④マッチアップディフェンスに対しては、ボールよりプレーヤーの動きを多用する。 ⑤攻撃経路を遮断されないためにインサイドへの攻撃をする。 このように考えていくと、ゾーンディフェンスの攻撃方法は、 ①ファストブレーク 最も効果的なゾーンオフェンスは、相手がディフェンスに戻る前に攻めることにある。それは、ファ ストブレークからアーリー・オフェンスの展開にある。 ②ペネトレーション ゾーンのギャップに対してドリブル・ペネトレーションを使用し、3人のプレーヤーをインサイドに 配置し攻め崩す。インサイドにプレーヤーを配置することによりゾーンを収縮させ、インサイドアウト プレーでディフェンスにプレッシャーをかける。 ③ローテーション ギブ・アンド・ゴー・ローテーションやフラッシュポスト・ローテーションでボールと同様にプレー ヤーが絶えず動き続けることを要求する。このようにゾーン・ディフェンスに対する攻撃方法はマルテ ィプル・オフェンスでなければ最近のゾーンに対応することができなくなっている。こうしたことを考 えるとモーション・オフェンスの約束事をいくつか変えることにより、どんなゾーンに対しても対応で きることが分かる。 マンツーマンディフェンスでもゾーンディフェンスでも同じ攻撃方法でゲームができるようにしてお けば練習時間もかなり効率的なものになる。物の見方、考え方を少し変えるだけでチームが劇的に変化す ることがある。固定概念を捨て、柔軟な発想でコーチングすることは、非常に多くのものを生み出してく れる。

プレス・オフェンス

プレス・ディフェンスがバスケットのゲームに与えた影響は実に大きいものがある。プレス・ディフ ェンスは、弱いチームがより強いチームに勝てる可能性を持っている。 プレス・ディフェンスが発達するにつれてプレス・オフェンスも発達してきた。プレス・オフェンスは、 インバウンドに成功しボールを安全にハーフラインを超え得点機会が得られる必要がある。 インバウンドの成功⇒ハーフラインを時間内に安全に超える⇒引き続いての攻撃 このように、プレス・オフェンスの計画には、これらの基本的な3つの要素が十分に考慮されていなけ ればならい。相手のプレス・ディフェンスがどのようなものであれ、インバウンドとセカンドパスを速く 巧みにすることが必要となる。形の違うプレス・オフェンスをそれぞれ練習することはなかなかできない。 多くのコーチは、どんなプレス・ディフェンスでも一つのオフェンスで、しかもシンプルに攻撃しようと 考えている。

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『インバウンドの成功』に最も重要なのがアライメントである。多くのコーチは、インバウンダーを除 いてバックコートに通常3人のプレーヤーを配置している。その3人のうち2人はスタックしていること が多い。また、インバウンダーは、スモール・フォワード3番が、イニシャル・レシーバーは、ポイント ・ガード1番が最も多い。インバウンド・パスは、ショートパスを用いるコーチが多いが、ロブパスを用 いたりロングパスを多用するコーチもいる。 『セカンド・パス』に対して多くのコーチは、ハーフラインを時間内に安全に超えるためにセカンド・ パスをどの方向にするかを重要視している。サイドライン沿いの縦パス、あるいはミドルレーンへのパス のどちらかを優先している。また、トラブルから逃げるためにボールラインの後方にセフティマンを準備 している。 ボールがハーフラインを超え『引き続いての攻撃』は、セカンド・パスが、計画された通りにできれば 多くの場合、アウトナンバーになることが多くファストブレークと同様の攻撃を行うチームが多い。さら にシュートの機会がなくても、ボールは必ずベースラインまで進めることを強調しなければならない。ま た、ゲームのテンポ、残り時間、疲労の度合いを考慮し、シュート・セレクションの重要性を強調しなけ ればならい。 このようにプレス・オフェンスを計画するためには、最低限の基本プレーを意識する必要がある。最も 簡単で有効なプレス・オフェンスは、カウンター・オフェンスであろう。 インバウンドパスに成功したらバックコートのミドルレーンへショート・カウンターでパスをつなぐ。 (フロントコートのハーフライン手前位の位置から飛び出す) 次にローポスト近辺からフロントのコートのパンの頭ぐらいの位置へ飛び出し、ハイカウンターでパス をつなぐ。パスをしたプレーヤーは、サイドライン沿いをトレールすれば、比較的簡単に速攻状態を作り 出すことができる。 カウンター・ポジションは、相手のディフェンスの配置をみて調整していけばスムーズな流れがつくれ る。いずれにせよプレス・オフェンスもコーチの考え方によるところが大きい。誰かのプレーを真似する のもよいが、それがチームに本当にマッチしているものなのかをしっかりと判断する必要がある。

1-オフェンスの基本はファンダメンタル&1:1

これは私がバスケットのコーチを始めたときから変わらない考え方です。そのために練習では、ゲーム での細かいシチュエーションを想定し、より実戦的なドリルを数多くやってきました。「できないことは、 できるまでやるしかない。」ので毎日、繰り返しドリルを続けることが大切なことです。よく「練習の目 的がはっきりしない。」というコーチや選手がいますが、できないことを見つけ出し、できるようにする ことが練習の目的です。ただ何気なく、毎日同じ練習をしていても進歩はありません。 例えば「地区大会優勝!」というのは、あくまでもチームとしての目標であり、その目標を達成するた めには個人個人が「何をしたらいいのか」を明確にして毎日コートに立たなければなりません。ただ漠然 と着替えをして、靴を履き、ダラダラと喋りながら、適当にシューティングをして、練習開始時間を待つ ような状態があるとしたら、それはコーチの責任ですし、チームにとっても大きなタイムロスです。チー ムとしてのトレーニングルールを明確にして、選手に提示することが必要です。 コートに入った瞬間からプレーヤーとしての自覚を持たせるためには、まず「何をしたらいいのか」を 教えなければ、できるようにはなりません。私の経験では、こうしたことに対しての小学生や中学生の適 応力は、ずば抜けているものがあります。レベルは違っても、小学生でも全日本選手でもやることは同じ です。まず、コートに入ったら、個人で軽く身体を動かすことから始めさせ、情報交換やリラックスのた めに、チームメイトと話しをしながらやらせます。メニューは、常識的な範囲であればどんなものでも構 いません。私の場合は、次のようなメニューを提示しています。

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ボールハンドリング(その場で、歩きながら、軽く走りながら)をして、ドリブル(歩く、ジョグスピ ード、タップステップフェイク、スピード変化等)をし、シューティングは、全て制限区域内及びその付 近だけに限定して、長い距離のシュートは禁止にします。身体が温まっていない状態でこんなことをして いると、身体に大きな負担をかけてしまいますし、練習効果も期待できません。練習開始前の時間は、チ ーム練習として考えるのではなく、あくまでも個人の心身の調整が目的です。コーチは、黙って見守り、 選手の様子を観察することが大切です。意外な発見があります。 私は以前にこのトレーニング・ルールの話しをあるコーチにしました。すぐにチームで採用したようで したが意図がハッキリ分かっていなかったようであるとき、このチームの練習を見に行ったら大声で怒鳴 っていました。私は、もう一度コーチに、このルールの意図を説明しました。しかし、すでにコーチが介 入してしまっていたので、私が修正するのもおかしな話ですし、選手の前でコーチに恥をかかせるわけに もいかないので私は、選手たちに「練習前のこの貴重な時間を有効に使うための提案」をし、コーチに恥 をかかさずに修正したことがありました。ルールはありますが、その中で自由に行動させることは大切な ことです。こういうことを繰り返していると、指示したことと全く違うことをやりだす選手もいますが、 選手それぞれが、何らかのイメージを持つようになれば当然なので、いろんなことをするようになります。 「ロングシュートの禁止」以外のことなら別に問題はありません。シーズン前になると「1:1」に切り かえていきます。フリースローラインからの1:1をやらせるようにしています。「ディフェンスとの駆 け引きを考えながらプレーする」ように指示しておきます。自分の順番がくるまでは、人のプレーを見な がらハンドリングをさせます。ディフェンスは、オフェンスが気持ちよくシュートに行けるように、シュ ートのフィニッシュはソフトにディフェンスさせています。練習前にケガをしないように配慮する必要も あります。

2-オフェンスの基本はファンダメンタル&1:1

「1:1」のシュートドリルの前に「軸足」の使い方についての考え方を書いてみましたので参考にし てみてください。 1:1のシュートドリルのポイントを簡単に箇条書きにします。レシーブ方法やスリースレッド、ス タンスなどの細かなことは省いています。皆さんのイメージで具体的なドリルにしてみてください。特に 小・中・高生には、効果的なドリルです。 例:ウイング・ポジションからスタートし、Vカットして(ゴール下付近まで相手を押込み、相手の脚を シールしてからウイングポジションへ飛びだしてレシーブする。)スリースレッドスタンス(or ポジシ ョン)(パスをもらったら、ゴールに正対してパス・ドリブル・シュートができるスタンスで構えて下記 の動きへ。) 例:ハーフライン手前2 m 位の位置から走り出し(パスはガードポジションから)、ウイングのポジシ ョンあたりで、パスをもらうと同時ぐらいのタイミングで(しっかりストップ)素早く、フェイクしてか ら、下記の動きへ。 1:1のドリル(ディフェンスなし) 1.ムービングレシーブ ①ジャンプ・ストップ⇒すぐにベースライン側を抜く ②ジャンプ・ストップ⇒シュート・フェイクして⇒ベースライン側を抜く

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③ジャンプ・ストップ⇒抜く方向と逆へパス・フェイク⇒ベースライン側を抜く ④ジャンプ・ストップ⇒ターンしてベースライン側の脚でドロップ・ステップ ⇒ベースライン側を抜く ※ドロップ・ステップ:ディフェンスを背中にして相手の脚の外側へ左右どちらかの足を投げ出すよ うに大きく引く。ディフェンスを背中にして、足をゴール方向に踵から引き、ドリブルでディフ ェンスを抜くテクニックです ⑤ストライド・ストップ⇒すぐにフリースローライン側を抜く ⑥ストライド・ストップ⇒すぐにベースライン側を抜く ⑦ストライド・ストップ⇒シュート・フェイク⇒ベースライン側を抜く ⑧ストライド・ストップ⇒パス・フェイク⇒ベースライン側を抜く ⑨ストライド・ストップ⇒送り足から⇒ベースライン側を抜く ⑩送り足でストップ⇒フリースローライン側を抜く ⑪送り足でストップ⇒シュート・フェイク⇒フリースローライン側を抜く ※送り足:右に進む時は、右足を先に動かし、その後に左足を右足にひきつるようなステップ。前後 左右で素早く動くときに有効 2.レシーブした後のドリブル ①ワンドリブル⇒フロント・チェンジ⇒レイアップ&ジャンプ・シュート ②ワンドリブル⇒ビハインド・バック⇒レイアップ&ジャンプ・シュート ③ワンドリブル⇒レッグ・スルー⇒レイアップ&ジャンプ・シュート ④ワンドリブル⇒ロール⇒レイアップ&ジャンプ・シュート ⑤ワンドリブル⇒フロントチェンジ(ダブル)⇒レイアップ&ジャンプ・シュート ※ワンドリブルの有効性 ワンドリブルで止めるのは、良くないことですが、ワンドリブルからの変化は、ファンダメンタル においても実戦でも非常に役立つプレーです。 3.アウトサイドの1:1 ディフェンス有 ①ムービング・レシーブから1:1 上記1の①~⑩を実戦で使えるようにプレーする。 クロスオーバー・ステップも同時に練習しておきましょう。 ②スリースレッドで構える⇒パス・フェイク⇒1:1 ※パス・フェイクは、インサイドやアウトサイド方向に使いますが抜くためのフェイクではないので、 相手は攻めてこないのかな?と感じることも多く、実戦では、ディフェンスがパス・フェイクに対 し、敏感に反応することが多いので、パス・フェイクした瞬間に、相手の体勢をみて簡単に抜ける ことがよくあります。特にインサイドへのパスフェイクやインサイドからアウトサイドへのパス・ フェイクは効果的です。(パス・フェイクからの1:1を練習するチームはほとんどありません。 人がやらないことをやることは戦略的にも必要です。) (フレアに動いてコーナーでミート) ③スリースレッドで構える⇒プレーをやめる⇒パスフェイク⇒1:1

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3-オフェンスの基本はファンダメンタル&1:1

4.インサイド(ローポストポジションから)1:1(有・無) ローポストでの1:1は、インサイドの選手だけではなく、チーム全員ができなければならない大切 なプレーです。ディフェンスをつけて練習するときは、ディフェンスの位置で、プレーが変わってきま すが、1:1でシュートをするための動きを練習するだけですから、ディフェンスは、ソフトでかまい ません。但し、ボールをもらう際には必ず相手の脚をシールしてからパスをもらうようにしましょう。 (ベースライン側を抜く) ①ターンしてシュート ②フロント・ターン⇒シュート・フェイク⇒レイアップ ③フロント・ターン⇒シュート・フェイク⇒キキムーブ⇒レイアップ ④ドロップ・ステップ⇒レイアップ ⑤ドロップ・ステップ⇒ストップ⇒ターン⇒バック・シュート フェイドアウェイ・シュートは、後方にジャンプしながら上体を反らして行うシュートのことです。 (フリースローライン側を抜く) ①フック・シュート ②シュート・フェイク⇒バックターン⇒レイアップ ③シュート・フェイク⇒ターン・シュート ④レイアップ ⑤ドロップ・ステップ⇒レイアップ ⑥ドロップ・ステップ⇒シュート・フェイク⇒フック・シュート 5.インサイド(ハイポストポジションから)1:1 ①バック・ターン⇒レイアップ ②フロント・ターン⇒ターン・シュート ③バック・ターン⇒シュート・フェイク⇒ワンドリブル⇒ジャンプ・シュート ④リバース・ターン⇒レイアップ ⑤リバース・ターン⇒クロスオーバー・ステップ⇒レイアップ ⑥リバース・ターン⇒ジャンプ・シュート 6.インサイド(ペイント内から3秒以内)1:1 ディフェンスの逆をつく動き ①ターン⇒レイアップ ②ターン⇒ジャンプ・シュート ③ターン⇒シュート・フェイク⇒ワンドリブル⇒シュート ④ターン⇒レイアップ 7.インサイドでの1:1 インサイドでの1:1では、ディフェンダーが、どこにいるかでオフェンス方法も変わってきます。 ボールをもらう前とボールを持っている場合の説明だけをします。 (インサイドプレーでの重要な動き) ①ディフェンダーが自分の後ろにいる場合 ストロングサイドへ動く

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アウトサイドを意識する 相手の正面に入りロールターンする ②ディフェンダーが横にいる場合 もらい足でボールにミートする 相手の脚を「シール」する ③ディフェンダーが前にいる場合 相手の脚を「シール」する インサイドでのプレーでは、インサイドプレイヤーが主導権を握ってパッサーに指示するようにしま す。アウトサイドプレーヤーが指示をするとインサイドのディフェンスとオフェンスの状態が読めない のでミスが多くなります。 (インサイドプレーで大切なこと) プレーカウントを意識してプレーしているとプレーにメリハリが出てきます。 下のような流れで意識的にプレーさせてみましょう。 両足が平行(スクェアスタンス) ①1カウントで(最初のステップ)ステップインシュート ②2カウントで(2度目のステップ)ターンシュート ③3カウントで(3度目のステップ)再度ステップインシュート たて足 ①1カウントでステップインシュート ②2カウントでターンシュート ③3カウントで再度ステップインシュート [軸足に重心を置いてプレーすることを意識する] インサイドでの1:1の場合、多くはリングに背中を向けた状態でプレーすることが多いので、プレー の感覚を育成することが大切です。また、みなさんは、バスケットだけをやっているわけではないので、 全てを毎日やるのは難しいと思いますが、工夫して取入れてください。 ※キキムーブとは1980年代デンバー・ナゲッツのキキ・バンダウェイという選手が 得意としていた ことからキキ・ムーブ(バックステップ)と呼ばれています。ドリブルしてストップするときにディフ ェンス側(リング側)の足で踏み込み後方にキックして、大きく下がってストップしてディフェンスと の間合いを作ってからシュートするステップシュートのことです。

参照

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