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Taro-障害の理解(聴覚障害)

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Academic year: 2021

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聴覚障害とは

きこえのしくみ 私たちが音やことばを聞いて理解するのは、空気の振動によって生じる音(音エネル ギー)が耳を通り、大脳にある聴覚中枢に伝達され、認知されることによって可能にな ります。その流れは以下の①から③までの通りです。 ①音エネルギーを受け取り、伝える 音エネルギーは、耳介→外耳道→鼓膜→耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)の順 に伝達されます。外耳(耳介、外耳道)と中耳(鼓膜、耳小骨)は、物理的な音エネル ギーを伝えるので「伝音系」と呼ばれます。 ②音の高さや強さを分析し、脳に伝える 伝達された音エネルギーは、蝸牛の基底膜と有毛細胞で音の強弱や高低が分析されま す。音の信号は電気化学エネルギーとして、聴神経を通じて大脳にある聴覚中枢に伝達 されます。内耳(蝸牛・有毛 細胞、聴神経)は音の感覚を 生じさせ、音の高さや強さを 分析して聞き分けを行なうの で「感音系」と呼ばれます。 ③音の信号を分析し、音やこ とばとして理解する音の信号 は、大脳にある聴覚中枢で分 析され、音とことばの意味が 統合されます。 耳の構造 聴覚障害の種類 ○伝音性難聴…外耳から中耳にかけての障害による難聴。 ○感音性難聴…内耳や神経系、脳中枢にかけての障害による難聴。 ○混合性難聴…伝音性難聴と感音性難聴両方の症状による難聴を。 身体障害者福祉法による聴覚障害者の障害程度等級 2級 両耳の聴力レベルがそれぞれ100dB以上のもの 聴 3級 両耳の聴力レベルがそれぞれ90dB以上のもの 覚 4級 (1)両耳の聴力レベルが80dB以上のもの 障 (2)両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のもの 害 6級 (1)両耳の聴力レベルが70dB以上のもの (2)一側耳の聴力レベルが90dB以上、他側耳の聴力レベルが50dB以上のもの e-lerning:特別支援教育課

障害の理解

聴覚障害

耳がきこえにくい人と会話をするためには、手話を使わなければならないと思わ れがちです。確かに手話でコミュニケーションをとることは大切です。しかし、きこ えのしくみやきこえの状態などを知らずに授業をすることは、聴覚障害のことを知ら ずに指導していることになります。ここでは、聴覚障害教育について紹介します。

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聴覚障害と関連して使用される用語 聴覚障害者 …聴覚に障害をもつ人のことをいいます。聴覚障害者にはろう者(聾者)、 難聴者、中途失聴者が含まれます。 ろう者(聾者)…主に聾学校卒業者や日本手話使用者、聾社会に所属している人をいい ます。音声言語獲得前に失聴した人が多く、手話を堂々と使い、聞こえ ない自分を肯定して「ろう者」と呼ぶ人もいます。 難 聴 者 …主に音声言語獲得前の失聴者で、比較的きこえの程度が軽く、通常の学 校に通った聴覚障害者のことをいいます。 中途失聴者 …音声言語獲得後に聴力が下がったり、聴力を失った人のこといいます。

聴覚障害教育に関する自立活動の主な指導内容

特別支援学校学習指導要領解説自立活動編(幼稚部・小学部・中学部・高等部)を基に、 聴覚障害教育に関する自立活動の主な指導内容を整理すると以下のようになります。 健康の保持 (2)病気の状態の理解と生活管理に関すること ②具体的指導内容例と留意点 聴覚障害のある幼児児童生徒については、発達の段階に応じて、耳の構造や自己の 障害についての十分な理解を図ることが必要である。その上で、補聴器等を用いる際 の留意点についても理解を促すなどして、自ら適切な聞こえの状態を維持できるよう 耳の保護にかかわる指導を行うことが大切である。 人間関係の形成 (2)他者の意図や感情の理解に関すること ③他の項目との関連例 聴覚障害のある幼児児童生徒の場合には、聴覚的な情報を入手しにくいことから、 視覚的な手掛かりだけで判断したり、会話による情報把握が円滑でないため自己中心 的にとらえたりしやすいことがある。 例えば、本当は嫌な気持ちを抱いていても、場面によっては、笑い顔になってしま うこともある。そのようなときに、聴覚障害のある幼児児童生徒が笑っているという 表情だけから、相手が喜んでいると受け止めてしまうと、相手の感情に応じて適切に 行動できないことがある。また、会話による補完が十分にできないため目の前の状況 だけで判断しがちなことがあるが、そこに至るまでの状況の推移についても振り返り ながら、順序立てて考えるなど、出来事の流れに基づいて総合的に判断する経験を積 ませることも必要である。その際には、聴覚活用や読話等の多様なコミュニケーショ ン手段を場面や相手に応じて適切に選択し、的確に会話の内容を把握することも必要 になる。 こうしたことから、聴覚障害のある幼児児童生徒が相手の感情や真意を理解できる ようにするためには、この項目に加えて、「2 心理的な安定」、「4 環境の把握」、「6 コミュニケーション」等の区分に示されている項目の中から必要な項目を選定し、そ れらを相互に関連させるなどして具体的な指導内容を設定することが大切である。 環境の把握 (1)保有する感覚の活用に関すること ②具体的指導内容例と留意点 聴覚障害のある幼児児童生徒の場合、補聴器等の装用により、保有する聴力を十分 に活用していくための指導が必要である。さらに、場所や場面に応じて、磁気ループ

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を用いた集団補聴システム、FM電波や赤外線を用いた集団補聴システム又はFM補 聴器等の機器の特徴に応じた活用ができるようにすることが大切である。 (3)感覚の補助及び代行手段の活用に関すること。 ②具体的指導内容例と留意点 また、聴覚に障害がある場合には、感覚の補助手段として、音声を増幅する補聴器 等の活用とともに、代行手段としての視覚の活用が考えられる。特に、言葉を受容す るための視覚的な手段としては、相手の口形や表情を基にして理解する読話、手指の 形や動き等を基にして理解する手話や指文字、キュード・スピーチ(又はキューサイ ンなど)がある。このほかにも、音声等の情報を文字表示する機器、時刻を光や振動 を用いて知らせる機器等がある。これらの補助手段や代行手段の特徴及び機能を的確 に理解して、幼児児童生徒が、個々の障害の状態に応じた活用方法を工夫できるよう にすることが大切である。 (4)感覚を総合的に活用した周囲の状況の把握に関すること ②具体的指導内容例と留意点 聴覚に障害がある場合、補聴器等を通して得られた情報だけでは、周囲の状況やそ の変化を十分に把握することが困難な場合がある。例えば、補聴器の活用の仕方によ って、音の方向のとらえ方に違いが生じることもある。そこで、身の回りの音を聞き 取り、様子や言葉を理解する場合には、視覚や嗅覚などの感覚も総合的に活用する指 導が必要である。その際には、情報を的確に収集するとともに、様々な感覚をいかに 活用するかについても考えさせることが大切である。このように、視覚、聴覚、触覚 などの保有するいろいろな感覚やその補助及び代行手段を総合的に活用して、周囲の 状況を的確に把握することが大切である。 ③他の項目との関連例 聴覚に障害があることにより、背後や外の様子等周囲の状況を的確に把握できにく いことがある。また、周囲の人とのコミュニケーションの不十分さなどの影響で、物 事がどのように推移してきたか、相手がどう思っているか、これから何が始まるかな どについて、予想できにくい場合もある。こうした場合には、視覚や嗅覚等の様々な 感覚を活用して情報を収集したり、多様な手段を活用した積極的なコミュニケーショ ンを通して相手を理解したりするとともに、それまでに得ている情報等と照らし合わ せたりしながら、周囲の状況や人の気持ち、今後の展開等を推察することが必要であ る。 コミュニケーション (1)コミュニケーションの基礎的能力に関すること ②具体的指導内容例と留意点 聴覚に障害がある場合は、幼児児童生徒の発達の段階に応じて、相手を注視する態 度や構えを身に付けたり、あるいは自然な身振りで表現したり声を出したりして、相 手とかかわることができるようにしたりするなど、コミュニケーションを行うための 基礎的能力を身に付ける必要がある。 (2)言語の受容と表出に関すること ②具体的指導内容例と留意点 聴覚に障害がある場合には、言葉を受容する感覚として視覚と保有する聴覚とがあ る。しかし、言葉の意味は単に視覚や聴覚による刺激を与えるだけで獲得されるわけ ではない。言葉を構成している音節や音韻の構造、あるいは文字に関する知識等を用 いながら、言葉が使われている状況と一致させて、その意味を相手に適切に伝えてい くことが大切である。また、意思の表出の手段の一つとして音声があるが、幼児児童 生徒の障害の状態によって、その明瞭度は異なっている。したがって、こうしたこと

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に配慮しつつ、音声だけでなく身振りを状況に応じて活用し、さらに、手話・指文字 や文字等を活用して、幼児児童生徒が主体的に自分の意思を表出できるような機会を 設けることが大切である。 構音障害のある場合には、発声・発語器官(口腔器官)の微細な動きやそれを調整す る力を高め、正しい発音を習得させるようにすることが必要である。そのため、音を 弁別したり、自分の発音をフィードバックしたりする力を身に付けさせるとともに、 構音運動を調整する力を高めるなどして正しい発音を定着させ、発話の明瞭度を上げ るようにすることが大切である。 (3)言語の形成と活用に関すること ②具体的指導内容例と留意点 聴覚に障害がある場合には、経験と言葉を結び付けることが困難になりやすいこと から、幼児児童生徒の主体性を尊重しながら、周りの人々による意図的な働き掛けが 必要である。また、幼児児童生徒の発達の段階等に応じては、抽象的な言葉の理解が 課題となる。話し言葉や書き言葉、指文字や手話を活用するなどして、言語の受容・ 表出を的確に行うとともに、併せて言葉の意味理解を深める必要がある。さらに、文 法等に即した表現を促すなどして、体系的な言語の習得を図り、適切に活用できるよ うにすることが大切である。 (4)コミュニケーション手段の選択と活用に関すること ③他の項目との関連例 聴覚に障害がある幼児児童生徒については、聴覚障害の補助手段としての補聴器や 人工内耳等、代行手段としての読話やキュード・スピーチ、指文字、手話等のコミュ ニケーション手段が単独若しくは組み合わせて用いられている。これらの選択・活用 に当たっては、幼児児童生徒の聴覚障害の状態や発達の段階、進路希望等の本人の意 思、保護者の考え等を総合的に勘案し、本人のもっている可能性を最大限に生かして、 自立し積極的に社会参加できるよう指導内容・方法の工夫を行うことが大切である。 その際、意欲や自信の喚起、関心や人間関係の拡大等に留意することが必要である。 また、一つのコミュニケーションの方法にこだわることなく、幼児児童生徒の発達の 段階や興味・関心等に応じて、方法を変えたり、幾つかの方法を組み合わせたりする などの配慮も大切である。

聴覚障害に配慮した指導のために知っておくべきこと

聴力検査 聴覚障害教育の中で聴力検査を行う目的は二つあります。一つは聞こえの程度が正常か 異常か、異常だとすればどの程度の聞こえの悪さかを把握するため。もう一つは、聞こえ の悪さがどの部位の異常によるものかを大まかに判断するためです。 大まかな手順 ①検査を開始する15分以上前に電源を入れます。 ②受話器を装着します。(原則としてよく聞こえる方の耳から検査を始めます。) ③チャンネルの検査音を〔純音〕、検査音選択を〔断続〕または〔連続〕ボタンを押し て選択します。 ④周波数選択ボタンで提示する検査音の周波数を選びます。 ・1000Hz→2000Hz→4000Hz→8000Hz→再び1000Hz→500Hz→ 250Hz→125Hzの順に選択します。 ・幼児や重度な聴覚障害児などは、検査しやすい周波数から適宜進めても構いません。 ⑤聴力レベルダイアルの設定をする。 ・聞こえるという反応が得られるまで、音圧を弱いレベルから徐々に強いレベルに上

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げていきます。ある提示音レベルで聞こえる反応があったら、それより10d下げ、 聞こえなかったら5dB上げる。(10dBダウン5dBアップ)という提示の仕方を繰 り返し、3分の2の反応が確かめられた値を採ります。 ⑥オージオグラムに記入する。 ・右は○、左は×で記入します。周波数により、スケールアウトの数値が違うので注 意します。(右は斜め左下向き、左は斜め右下向き矢印) オージオグラム記入例 ○○ 部 ○年 氏名 ○ ○ ○ ○ ( ○○ 歳) 男 女 平成 ○○年 ○○月 ○○日 測定者 ○ ○ ○ ○ 125 250 500 1000 2000 4000 8000 -10 -10 0 0 聴 10 10 20 20 平均聴力レベル 力 30 30 40 40 4分法 レ 50 50 a+2b+c 60 60 4 ベ 70 70 80 80 右 102 dB ル 90 90 左 105 dB 100 100 ↑ dB110 110 ※小数点以下は 120 120 切り上げる。 130 130 125 250 500 1000 2000 4000 8000 (a) (b) (c) 周 波 数 (Hz) ●オージオグラムの記入の仕方 右耳○記号,左耳×記号で表し,線(右:実線,左:点線)で結ぶ。スケールアウト は ○,×で表し,線では結ばない。 ●平均聴力レベルの計算 {500Hz(a)+2×1000Hz(b)+2000Hz(c)}÷4 ※計算の中にスケールアウトの値が含まれる場合には、その値にさらに5dBを加え てから平均値を算出し、結果の数値に「以上」と明記する。 補聴器のしくみ 補聴器は、音の増幅によって聴覚障害者の聞き取りを補助する補装具です。 音はマイクから補聴器に入り ます。マイクは補聴器に入って きた音を電気信号に変換する働 きを持っています。マイクは可 能な限り小さなサイズのもの、 そして、高感度、高性能なものが搭載されています。。変換された電気信号は増幅器(ア

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ンプ)に伝達されます。 増幅器(アンプ)の大きな役割は、入ってきた音の増幅です。デジタル補聴器では、単 純に音を大きくするだけでなく、入ってきた音の強弱、高低、方向といったさまざまな要 素を考慮しながら増幅が行われます。また、不要な雑音を抑えて語音を強調させるように することで、より快適な聞こえを提供できるようになっています。 レシーバー(スピーカー)は、増幅器(アンプ)で増幅、調整された電気信号を再び音 に戻し、鼓膜に届ける働きをもっています。マイク同様、補聴器のサイズに合わせて可能 な限り小さく高性能、高機能なものが搭載されています。 人工内耳のしくみ 人工内耳とは、内耳(蝸牛)の損傷した部分の代わりとして働き、音の信号を脳に伝え る電子医療機器です。 日本耳鼻咽喉科学会では、小児人工内耳の適応基準を定めています。 ・適応年齢は1 歳6ヶ月以上とする。 ・両耳とも平均聴力レベルが90dB 以上である場合。 ・少なくとも6カ月以上にわたる最適な補聴と療育によっても両耳とも平均補聴レベル が話声レベルを超えず、補聴器のみでは音声言語の獲得が不十分と予想される場合。 人工内耳のしくみ ①サウンドプロセッサが音を拾い、拾った音をデジタル信号に変換します。 ②デジタル信号を、送信コイルからインプラントへ送ります。 ③インプラントは、受信したデジタル信号を電気信号に変換し、蝸牛内に埋め込んだ電 極に送ります。 ④電極が蝸牛内の聴神経を刺激し、送られた刺激が脳で音として認識されます。 発音指導 聾学校での教育方法の一つとして、聴覚口話法があります。聴覚口話法とは、読話(話 し手の口の動きや文脈からの類推などに、聴覚活用による内容理解)、発語(口声模倣、 触覚、筋運動による構音パターンの習得)、聴覚活用(補聴器による保有する聴力の最大 限の活用)によって音声言語を習得し、この習得した言語を媒介として学習を進める補聴 器による代表的な教育方法です。発音指導は、聴覚口話法の中の発語の部分、特に構音パ ターンの習得を目指した指導内容です。 発音の指導をする際には、唇の開き方、下の位置や動かし方、息の吐き方、これらを流 暢にすることに重きを置きがちですが、一つの音を明瞭にすることよりも会話の中で伝わ ることを大切にすることが大切です。この他に、会話したくなる雰囲気作りや会話するこ とでわかることを十分説明することも大切です。ここでは発音指導の基本的な指導内容に ついていくつか掲載します。 (1)発声・発音の基礎指導 ①リズム練習 ・拍手でリズムに合わせる ・リズムに合わせて歩く ・歌いながらお遊戯 ②唇の運動 ・大きく開ける、しっかり閉じる ・唇を前に出す、引く ・口の中に息をため、出す ・唇を左右に引く

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③舌の運動 ・舌を出す、入れる ・舌でほおを押す ・舌を唇の左右上下に動かす(ウエハースや蜂蜜を取る) ・中歯茎や後口蓋につけたウエハースを舌先で取る ・上下の前歯や唇の裏をなめる ・舌でウエハースをなめ、穴を開ける ・アメをなめて舌で転がす ④顔・口形の運動 ・いろいろな表情の模倣 ・顔の筋肉のマッサージ ⑤息の練習のための遊び ・風車で遊ぶ ・シャボン玉で遊ぶ。(口から吹く、鼻から吹く) ・ろうそくを消す。 ・吹き出し(ぞうの鼻)を吹く ・ピンポン玉を強く吹き、遠くへ転がす ⑥発声のための遊び ・メガホン遊び(メガホンに触りながら声を出す) ・セロハン、ゴム風船に唇を当てて声を出す ・動物のなきごえ・乗り物の音等の模倣(ワンワン、ブーブーなど) ・色カードに対応した声を出そうとする(赤→有声 青→無声 黄→鼻音) (2)母音の練習 ①「ア」音 ・自然に口を大きく開ける。 ・歯と歯の間は親指が楽にはいるくらい。 ・舌は平ら、下がっている。舌が盛り上がったり、舌の位置が定まらない時には、ス プーンや平らなキャンディなどで舌が平らになるように軽く押さえる。 ②「オ」音 ・唇は丸い感じて、間隔は人差し指。 ・舌は自然に少し上がる。 ・口形ができにくい場合は、手でほっぺを押さえる。 ③「ウ」音 ・唇が小指くらい開く。 ・唇がとがらないように。 ・ローソクふきなどで口形をつくる。 ④「エ」音 ・歯と歯の間がストロー1本ぐらい。 ・奥舌が少し上がる。 ・鏡を見て、「イ」の口形から「エー」と言って、口形の違いを知らせる。 ⑤「い」音 ・鏡を見て「イー」 ・奥舌が少し上がる。 ・歯磨きをしながら「イー」と言ってみる。

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(3)ヤ・ワ行音 ①ヤ行音 ヤ行音は、[j]と言う子音に母音の「ア」「ウ」「オ」音がついて、「ヤ」「ユ」「ヨ」 音になります。 ・はじめは「イーア」、次に「イアー」と練習し「イア」から「ヤ」と言えるように します。「ユ」「ヨ」についても同じように練習します。 ②ワ音 「ワ」音は[w]と言う子音に母音「ア」がついた音と考えられますが、「ウ」に「ア」 がつながった重母音として練習します。[w]という子音は、顎が開いて、唇だけが小 さくなっています。 ・はじめは「ウーア」、次に「ウアー」と練習し、「ワー」から「ワ」といえるように します。 (4)パ・バ・マ行音 ①パ行音 唇を閉じ、息をはれるさせるように出すと子音[p]が出ます。それに母音を続ける と、パ行が発音できます。 ・鏡を用意して、唇を閉じる練習をします。 ・ティッシュペーパー、綿、羽、銀紙片などを手の上に載せ、「パー」「プー」と言っ て飛ばしましょう。 ・「パ」「ピ」「プ」「ペ」「ポ」と言いながら手のひらに息をかけましょう。 ・「パ」「ピ」「プ」「ペ」「ポ」と言いながらローソクを吹き消します。 ②バ行音 唇を閉じ、声を破裂させるように出すと子音[b]が出ます。それに母音を続けると 「バ行音」が発音できます。 ・「ブルルル」と唇をふるわせ、声を出しましょう。 ・指導者の頬に手のひらをあてて、「ブーブー」と言ってひびきがあることを知らせ ましょう。 ・指導者と自分の頬に手をあてて、「バ」「ビ」「ブ」「ベ」「ボ」と練習します。 ③マ行音 唇を軽く閉じて、「ンー」と鼻にひびかせると子音「m」がでます。それに母音を続 けると、マ行音が発音できます。 ・指を鼻に当て、唇を閉じて「ンー」と言う練習をします。次に、指を鼻に当てて「ン ー」、鼻から指を離して「アー」というように分けて練習します。 ・「マンマン」「モーモー」など口まねをして遊んだり、「ミーンミーン」、「メーメー」、 「モーモー」と動物のなどの鳴きまねをして遊びましょう。 言語指導 聴覚に障害のある幼児児童生徒は、補聴器等の装用によって聴覚的受容を図りながらも、 視覚的受容をもって補いながら、人為的に言語を習得させ言語発達を図ることが大切です。 教科指導において言語指導をする際の配慮事項 ①児童生徒の実態に対応した題材を選定し、必要に応じ学習の手掛かりとなるような視 覚的な教材(具体物、写真、パソコン等)を活用する。 ②学習している内容や取り上げた語句等は、今までの学習や生活との関係づけを図り、 語連鎖が拡充するよう指導します。そのために教室環境の整備に努め、現在の学習の 状況がわかり、既習事項を思い出し関連づけの手掛かりとなるよう掲示物する。 ③児童生徒が、今何を学習しているのか、教科書のどこを学習しているのか、本当に理

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解しているかどうか確認し、学習の目的や内容、するべきことを意識づけながら授業 を進める。 ④考えなくても答えられる一問一答式の質問は避け、考えなければ答えられない質問を 主にしながら授業の展開を図る。 ⑤児童生徒同士の相互読話、相互思考を図りながら、児童生徒が主体となった話し合い 活動を中心に据えた展開を図る。 ⑥児童生徒の発言が単語のみで終わることのないよう、日頃から主述のはっきりした文 で話す習慣化を図る。また、助詞の誤用はその都度訂正し、指文字等を活用する。 ⑦児童生徒が発言しやすいよう、意見、質問、感想、反対等の基本的文型や、学習の進 め方、考え方等をパターン化しておく。そして言語力の拡充に伴い、意識的にこのパ ターンを崩し、応用力をつけていく。 ⑧学習したことはその場で必ず声に出して言い、言語化や口声模倣の習慣化を図る。 ⑨児童生徒から質問が出るような展開を心掛け、児童生徒の感情や思考を大切にし、心 を揺さぶるようなやりとりを心掛ける。 ⑩新出語句や難語句、多義性のある言葉等は、意識的に取り扱い、意味に合う状況を作 る等色々な語彙指導の方法によって指導する。 文 献 青森県立八戸聾学校(2010)平成22年度聴覚障害教育のための配慮事項資料集. コクレア(2014)人工内耳のしくみ http://www.cochlear.com/wps/wcm/connect/jp/home/understand/ hearing-and-hl/hl-treatments/cochlear-implant/cochlear-implants 文部科学省(2009)特別支援学校学習指導要領解説自立活動編(幼稚部・小学部・中学 部・高等部).海文堂出版. 大沼直紀(1997)教師と親のための補聴器活用ガイド.コレール社. リオン株式会社(2014)聴力レベルときこえのめやす.福祉日誌. ワイデックス(2014)補聴器のしくみと構造.「みみから。」 http://www.widexjp.co.jp/ha_choice/about/mechanism.html 柳生浩(1991)だれにでもできる発音・発語指導.湘南出版社. 全国聾学校長会専門性充実部会(2011)聾学校における専門性を高めるための教員研修 用テキスト2011年改訂版.全国聾学校長会. 作成:青森県総合学校教育センター特別支援教育課

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