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高速移動通信に向けたべースバンド処理

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Academic year: 2021

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博 士 ( 工 学 ) 菅 原 崇 行

学 位 論 文 題 名

高速移動通信に向けたべースバンド処理LSI の      高性能化に関する研究

学位論文内容の要旨

  インターネ ットの普及に伴い。1990年代後半からモバイル・インターネットと呼ばれる移動体通 信でのデータ 通信の利用が盛んにをってき た.また,当時の固定通信 網がISDN化していく影響も 受け,移動体通信によるISDNの機能を実現するため,パケット伝送において,高速移動時144.l匸bps, 歩 行時384kbps,屋内2Mbpsの最大通信速度を目標に ,第3世代移動体通信は開発 された.主要を 方 式 と し て ,CDMAを よ り 高 速 化 , ブ ロ ー ド バ ン ド 化 し たWニCDMAとCDMA2000が 用い られ て いる.さらに ブロードバンド回線によるインターネットの利用拡大に伴い,移動体通信での高速を Wぬアクセスや マルチメディア通信の実現 に対する要求が高まっている.これに対し,高速パケッ ト 通信 によ って , 下ル リン クの 通信速度を数Mbpsあるいは10Mbps以上に向上さ せる,第3.5世 代と呼ばれる 技術が開発されている.2010年以降のサービス開始を目標としてシステムの検討が行 われている第4世代移動体通信では,5()Mbpsから1Gbps程度の高速大容量通信を実現することが 想定されてい る.また,携帯電話だけの使 用に限定せず,無線LANをどの多種類の無線システムを シームレスに連携することが考えられている.標準仕様の策定はまだ行われていないが,マルチキャ リアCDMA方式が注目されている.

  高通信速度 が要求される移動体通信において,複雑を信号処理を高速に行う送受信器の設計は重 要誼研究分野 の1つであり,特にクリティ カルパスとをる演算に対しては専用回路による高速処理 が必要である .また携帯端末への実装を考慮すれば,低消費電カであることが求められる.本研究 では,第3/4世代移動体通信で必要である回路設計のをかで,(1)DS‐CDMA方式での高速マッチド フ ィル タの 設計 , (2) マル チ キャ リアCDMA方 式の 一種 であるVSF‐OFCDM方式 での低消費電力 逆拡散器の設計について研究を行った.

  また,無線通信において通信品質が劣化する要因として,加法性白色雑音に代表される加法性雑音 と,マルチパスフェージングに代表される乗法性歪みが挙げられる.これら外乱成分の影響を緩和し 通信品質を改善するために,様々を研究が行われている.そのーっとして,無線伝搬路の状況に応じ て変調方式を柔軟に変更する,適応変調技術が近年注目されている,適応変調技術では,伝搬路の特 性を決定するパラメータを,受信信号から抽出する技術が重要である.本研究では,フェージングの 特性を決定するドップラ周波数の推定について研究を行った.

本論文では,以上の研究に対する背景の詳細を述ベ,提案回路及び提案手法を説明し,成果について まとめた.以下に本論文の構成を示す.

第1章 で は , 近 年 の 移 動 体 通 信 に 対 す る 要 求 と , 要 求 を 解 決 す る た め の 方 式 を 述 べ た , 第2章では,無線通信システムの伝送特性を評価するための,コンピュータシミュレーションモデル

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を説明した.伝送の妨害とをるマルチパスフェージングと加法性白色雑音の特性を示し,コンピュー タシミュレーションでのモデル化について説明した.

第3章 では,DS‑CDMA方式 で高速 通信を 実現す るための ,パス サーチに用いるマッチドフィルタ を提案した.提案するマッチドフィルタは,相関演算を並列に処理する並列マッチドフアルタであ る.従来のマッチドフアルタは総和演算を直列に接続した加算器を用いて処理することに対し,提案 マッチドフィルタは並列に構成した加算器を用いるため,回路遅延が短く,高速に動作させることが 可能である,性能評価では,提案マッチドフアルタは従来マッチドフィルタと比較して,遅延時間が 50%以上削減されることを示した,

  第4章では,VSF‑OFCDMでの 可変拡 散率と2次元拡 散に対 応した ,低消 費電力 逆拡散 器を提案 した ,2次元 拡散を適用したVSF‑OFCDMでは,周波数領域及び時間領域の拡散率をセル構成,無線 パラメータ,伝搬路の状態によって適応的に制御する,低消費電力逆拡散器は,拡散率に応じて動的 に回路構成を変化させることで,演算器の並列化,パイプライン化を実現し,低消費電力化を図って いる,性能評価では,低消費電力逆拡散器は単純を逆拡散器と比較して,消費電カを10〜60%削減 されることを示した,

  第5章では,マルチキャリア方式に適した,雑音耐性の高いドップラ周波数推定法を提案した.マ ルチ キャリ ア方式でのパイロットシンボルから求まるチャネル推定値は,逆離散フーリエ変換に よって伝搬路の複素インパルス応答ヘ変換される,提案手法は最もエネルギーの高い複素インパル ス応答を検出し,その時間相関を用いてドップラ周波数推定を行う,提案手法は,従来手法と比較し て雑音環境下でも安定した推定が行われることを示した.

  第6章では,以上の研究成果についてまとめた,

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学位論文審査の要旨

学 位 論 文 題 名

高速移動通信に向けたべースバンド処理LSI の      高性能化に関する研究

インターネットの普及に伴い,1990年代後半からモバイル・インターネットと呼ばれる移動体通信 でのデ ータ通 信の利 用が盛んにをってきた.また,当時の固定通信網がISDN化していく影響も受 け,移動体通信によるISDNの機能を実現するため,パケット伝送において,高速移動時144kbps,歩 行時384kbps,屋内2Mbpsの最大通信速度を目標に,第3世代移動体通信は開発された,主要な方式 と して ,CDMAを よ り 高速 化 , プ ロー ド バ ン ド化 し たW‑CDMAとCDMA2000が 用 いら れてい る.

さらにブロードバンド回線によるインターネットの利用拡大に伴い,移動体通信での高速をWebア クセスやマルチメディア通信の実現に対する要求が高まっている.これに対し,高速パケット通信 に よって ,下ル リンク の通信速 度を数Mbpsある いはlOMbps以 上に向 上させ る,第3.5世代と 呼 ばれる技術が開発されている.2010年以降のサーピス開始を目標としてシステムの検討が行われて いる第4世代移 動体通 信では ,50Mbpsか ら1Gbps程度 の高速 大容量 通信を実現することが想定さ れている.また,携帯電話だけの使用に限定せず,無線LANなどの多種類の無線システムをシーム レスに連携することが考えられている.標準仕様の策定はまだ行われていをいが,マルチキャリア CDMA方式が注目されている,

  高通信速度が要求される移動体通信において,複雑を信号処理を高速に行う送受信器の設計は重 要を研究分野の1つであり,特にクリティカルパスとをる演算に対しては専用回路による高速処理 が必要である.また携帯端末への実装を考慮すれば,低消費電カであることが求められる,本研究 では, 第3/4世 代移動 体通信で 必要で ある回 路設計のをかで,(1)DS‑CDMA方式での高速マッチド フ アル タ の 設 計,(2)マ ル チキ ャ リ アCDMA方 式の 一 種 で あるVSF‑OFCDM方 式で の低消 費電力 逆拡散器の設計について研究を行った.

また,無線通信において通信品質が劣化する要因として,加法性白色雑音に代表される加法性雑音 と,マルチパスフェージングに代表される乗法性歪みが挙げられる.これら外乱成分の影響を緩和し 通信品質を改善するために,様々を研究が行われている,そのーっとして,無線伝搬路の状況に応じ て変調方式を柔軟に変更する,適応変調技術が近年注目されている,適応変調技術では,伝搬路の特 性を決定するパラメータを,受信信号から抽出する技術が重要である,本研究では,フェージングの

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一 雄

則 孝

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特性を決定するドップラ周波数の推定について研究を行った.

本論文では,以上の研究に対する背景の詳細を述ベ,提案回路及び提案手法を説明し,成果について まとめた.以下に本論文の構成を示す.

第1章 で は, 近 年 の 移動 体 通 信 に対 す る 要 求と , 要 求 を解 決す るため の方式 を述べ ている . 第2章では,無線通信システムの伝送特性を評価するための,コンピュータシミュレーションモデル を説明した,伝送の妨害とをるマルチパスフェージングと加法性白色雑音の特性を示し,コンピュー タシミュレーションでのモデル化について説明している.

第3章 では,DS‑CDMA方式で 高速通 信を実 現する ための ,パス サーチに 用いる マッチドフィルタ を提案した.提案するマッチドフィルタは,相関演算を並列に処理する並列マッチドフィルタであ る.従来のマッチドフアルタは総和演算を直列に接続した加算器を用いて処理することに対し,提案 マッチドフィルタは並列に構成した加算器を用いるため,回路遅延が短く,高速に動作させることが 可能である,性能評価では,提案マッチドフィルタは従来マッチドフィルタと比較して,遅延時間が 50%以上削減されることを示している.

第4章 で は,VSF‑OFCDMでの可 変拡散 率と2次 元拡散 に対応 した, 低消費 電力逆拡 散器を 提案し た,2次元拡散 を適用 したVSF‑OFCDMでは,周波数領域及び時間領域の拡散率をセル構成,無線パ ラメータ.伝搬路の状態によって適応的に制御する.低消費電力逆拡散器は,拡散率に応じて動的に 回路構成を変化させることで,演算器の並列化,パイプライン化を実現し,低消費電力化を図ってい る.性 能評価では,低消費電力逆拡散器は単純を逆拡散器と比較して,消費電カを10〜60%削減さ れることを示している.

第5章では,マルチキャリア方式に適した,雑音耐性の高いドップラ周波数推定法を提案した,マル チキャリア方式でのパイロットシンポルから求まるチャネル推定値は,逆離散フーリエ変換によっ て伝搬路の複素インパルス応答ヘ変換される,提案手法は最もエネルギーの高い複素インパルス応 答を検出し,その時間相関を用いてドップラ周波数推定を行う.提案手法は,従来手法と比較して雑 音環境下でも安定した推定が行われることを示している,

第6章では,以上の研究成果についてまとめた,

以上の 点より,本論文では,低消費電力型次世代移動通信システムのLSI設計及び開発に関わる研 究において,十分を成果を挙げている.

これを要するに,筆者は,新たを低消費電力型次世代移動通信システムの研究を行い,そのLSIシス テムを設計・開発・実現し,その有効性を示した。これにより,次世代移動通信システムの開発・実 現に関する多くの有益を知見を得ており,電子情報工学の分野に貢献するところ大をるものがある。

よ っ て 筆 者 は , 北 海 道 大 学 博 士 ( 工 学 ) の 学 位 を 授 与 さ れ る 資 格 あ る も の と 認 め る 。

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参照

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