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保証について KX シリーズはモトクロス専用に製作されたものです レースでは過酷な条件の下で走行しなければならないために 一般的な二輪車と異なり 保証の対象とはなりません あらかじめご了承ください ご使用について KXシリーズはモトクロス専用のため 保安部品を装着しておりません このため 一般公道

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KXシリーズはモトクロス専用に製作されたものです。レースでは過酷な条件の下で走行しなければな らないために、一般的な二輪車と異なり、保証の対象とはなりません。あらかじめご了承ください。 ご使用について KXシリーズはモトクロス専用のため、保安部品を装着しておりません。このため、一般公道(道路法 に規定する道路、道路運送法に規定する自動車道および、一般交通の用に供するその他の場所)を走行す る事は出来ません。また人や車が自由に出入り出来る所も一般の道路とみなされますので、走行する場合 は専用の練習場または、競技場をご使用ください。 ご 使 用 い た だ く 前 に

この車は1人乗り専用車です。

この車は専用の練習場または、競技場でご使用ください。

この車は一般公道ではご使用出来ません。

この車を正しく使用するために必ず取扱説明書をお読みください。

(3)

カワサキKXシリーズをお買いあげいただきあ りがとうございます。この車はファクトリKXシ リーズのレプリカマシンとして登場しました。軽 量、高出力、優れた操縦安定性とライディングポ ジション等、ビギナからベテランまで充分ご満足 いただけるものと思います。 常にベストな状態に保つための必要事項は、す べて解説しましたので必ず熟読してください。 仕様の変更等により図や内容が一部実車と異なる場合があ りますので、ご了承ください。 本書では正しい取り扱い方法および点検、整備 に関する重要な事項を、次のシンボルマークで示 しています。

危険

取り扱いを誤った場合、死亡または重大な傷害に 至る可能性が大きいと想定される場合を示してい ます。

警告

取り扱いを誤った場合、死亡または重大な傷害に 至る可能性が想定される場合を示しています。

注意

取り扱いを誤った場合、物的損害の発生が想定さ れる場合を示しています。 アドバイス 製品の操作や整備に関連して知っておいていただき たいこと、知っておくと便利なことを説明しています。 ©川崎重工業株式会社 2016. 2. 29(1)

(4)

主要諸元 ... 4 取り扱い方の説明... 8 各部の名称 ... 8 エンジン番号· 車台番号... 11 サイドスタンド ... 12 燃料 ... 13 キックスタータ ... 14 エンジンの始動 ... 14 ローンチコントロールモード ... 16 DFIセッティングデータ選択 ... 17 シフトペダルの使い方... 18 エンジンの停止 ... 19 ならし運転 ... 19 走行前の点検 ... 20 走行後の点検 ... 21 点検と調整 ... 22 定期点検表 ... 22 エンジンオイル ... 27 冷却系統 ... 32 スパークプラグ ... 37 エアクリーナ ... 44 スロットルケーブル ... 50 スロットルボディアッシ... 51 クラッチ ... 62 バルブクリアランス ... 71 排気系統 ... 77 リヤアクスルナット ... 82 ドライブチェーン ... 83 ハンドルバー ... 88 ステップ ... 91 ブレーキ ... 93 ステアリング ... 98 フロントフォーク ... 101 リヤサスペンション(ユニトラック) ... 150 ホイール ... 155 ホースの点検 ... 157 ボルト・ナットの締め付け ... 158 締め付けトルク一覧表... 160 車のお手入れ ... 162 給油 ... 164 DFI自己診断 ... 168 トラブルシューティング ... 174 セッティング ... 181 サスペンション ... 181 スプロケット ... 188 コースの状態により特に注意する事柄 ... 188 オプション部品 ... 189 レースへの準備 ... 190 長期間の格納 ... 192 環境保護について ... 193 配線図 ... 195

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主要諸元

寸法・重量 全長 2 195 mm 全幅 820 mm 全高 1 280 mm 軸間距離 1 495 mm 最低地上高 335 mm 車両重量 108.8 kg 燃料タンク容量 6.3 L エンジン 型式 4ストローク、DOHC、単気筒、水冷 内径×行程 96.0 × 62.1 mm 排気量 449 cm3 圧縮比 12.8:1 燃料供給方式 FI(燃料噴射) 始動方式 プライマリキック 点火方式 デジタル DC-CDI 点火時期 上死点前10°/2 000 rpm 潤滑方式 圧送式(セミドライサンプ) スパークプラグ NGK CPR8EB-9

(6)

トランスミッション 型式 常時かみ合い、5段リターン式 クラッチ 湿式多板式 後輪駆動方式 チェーン駆動 変速比: 1速 1.750 (28/16) 2速 1.412 (24/17) 3速 1.188 (19/16) 4速 1.000 (19/19) 5速 0.875 (21/24) 一次減速比 2.727 (60/22) 二次減速比 3.846 (50/13) 総減速比 9.178 (5速) エンジンオイル カワサキ純正4サイクルオイル エンジンオイル量 1.0 L 車体 型式 セミダブルクレードル ハンドル回転角度 左右42° キャスタ 28.20° トレール 126 mm

(7)

タイヤサイズ/タイプ: 前輪 80/100-21 51M/ブリヂストンM403 後輪 120/80-19 63M/ブリヂストンM404 リムサイズ: 前輪 21 × 1.60 後輪 19 × 2.15 サスペンション: フロント テレスコピックフォーク(倒立フォーク) リヤ スイングアーム(ユニトラック) フロントサスペンションストローク 305 mm リヤホイールトラベル 305 mm フロントフォークオイル: タイプ カワサキ純正フォークオイルSS19 容量: 左側フロントフォーク: シリンダユニット 375 mL アウタチューブ 235 mL 右側フロントフォーク: シリンダユニット 20 mL アウタチューブ 220 mL バランスチャンバ 5 mL

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ブレーキ タイプ:

フロント シングルディスク

リヤ シングルディスク

(9)

取り扱い方の説明

各部の名称

1. クラッチレバー 2. エンジンストップボタン 3. ローンチコントロールモードボタン 4. 橙色ローンチコントロールモードインジケータライト/FI警告灯 5. 燃料タンクキャップ 6. フロントブレーキリザーバ 7. フロントブレーキレバー 8. スロットルグリップ

(10)

1. フロントフォーク 2. ラジエータ 3. 燃料タンク 4. スロットルボディアッシ 5. シート 6. エアクリーナエレメント 7. フロントブレーキディスク 8. フロントブレーキキャリパ 9. シフトペダル 10. ステップ 11. リヤショックアブソーバ 12. ドライブチェーン 13. チェーンガイド 14. スイングアーム

(11)

1. マフラ 2. リヤブレーキリザーバ 3. リヤショックアブソーバガスタンク 4. キックペダル 5. DFIセッティングデータ選択コネクタ 6. リヤブレーキディスク 7. リヤブレーキキャリパ 8. ユニトラックタイロッド/ロッカアーム 9. オイルレベル点検窓 10. リヤブレーキペダル 11. エキゾーストパイプ

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エンジン番号·車台番号

エンジン番号· 車台番号はカワサキ正規取扱店に 部品を注文する時に必要であり、盗難にあった場 合、多くの同機種の車、あるいはいくらか特徴の 似ている車の中からあなたの車を捜し出す手掛か りにもなります。 あなたの車のエンジン番号· 車台番号を下記の欄 に記入してください。 エンジン番号 車台番号 A. エンジン番号 A. 車台番号

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サイドスタンド

サイドスタンドの使い方は、長い方のバーをリ ヤアクスルに差し込みます。 A. サイドスタンド B. リヤアクスル

警告

サイドスタンドを使用した状態でのキックによるエ ンジン始動、乗車等を行うと、思わぬ転倒などで けがをする可能性があります。サイドスタンドをは ずした状態でキックを行ってください。 アドバイス 整備等を行う際には、作業台または整備スタンドを 使用し、車を確実に支持してください。

(14)

燃料

燃料は、無鉛プレミアムガソリンをお使いくだ さい。 燃料タンク容量は6.3 Lです。 タンクキャップの開け方は、ステアリングステ ムに挿入されているブリーザホースを引っ張り出 し、タンクキャップをゆるめます。 A. 燃料タンクキャップ B. ブリーザホース アドバイス 満タンにする場合でも、タンク一杯に入れずに、少 し控えめに入れてください。 A. 燃料タンクキャップ B. 燃料タンク C. トップレベル D. 注入口の口元

警告

燃料は非常に引火性が強く、一定の条件下では 火災や爆発の可能性があります。燃料を取り扱う 時あるいは、給油するときは必ずエンジンを止め、 火気厳禁で行ってください。

燃料タンクに燃料を入れすぎると、走行中燃料 が膨張してタンクキャップのブリーザホースから にじみ出ることがあります。燃料は入れすぎな いでください。

タンクキャップは確実に閉めてください。

燃料がこぼれた場合は、ただちに布などで完全 に拭きとってください。

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キックスタータ

この車はプライマリキック方式ですので、車が エンストしたとき等、クラッチレバーを握って、 キックペダルをキックすれば、ギヤがどこに入っ ていてもエンジンを始動できます。 A. キックペダル

エンジンの始動

ギヤがニュートラルに入っているか確認します。

注意

サイドスタンドをはずさずにキックするとサイドスタ ンドに過大な負荷が加わりサイドスタンドが変形 や損傷する可能性があります。キックでエンジン を始動するときは、必ずサイドスタンドをはずして ください。

注意

この車両は競技専用モデルのため、冷却系統に 冷却液リザーブタンク、および冷却ファンは装備さ れておりません。このため、アイドリング状態で長 時間放置するとラジエータへの空気の流れが少な いため、冷却液がドレンホースから吹き出し、オー バヒートの原因となります。また、走行条件によっ てはエンジンの熱をさらに上げるので、走行後は 通常よりもアイドリング時間を短くしてください。特 に、外気温が高いときや、砂利やぬかるみを走行 するとき、または、低速で走行するときは、通常の 走行よりもオーバヒートが起こりやすくなりますの で注意してください。 エンジンが冷えている時:

アイドリング調整スクリュ/チョークノブを引 き出します。

(16)

A. アイドリング調整スクリュ/チョークノブ

キックペダルをゆっくりと踏み下ろして、トッ プ付近でキックペダルを踏み下ろす抵抗が十分 感じられる位置にキックペダルを合わせます。

スロットルグリップを全閉にして、キックペダ ルを一番下まで勢いよく踏み下ろし、エンジン を始動させます。 アドバイス この車はプライマリキック方式ですので、クラッチレ バーを握ってキックすれば、ギヤがどこに入ってい てもエンジンは始動します。

エンジン始動後、アイドリング調整スクリュ/ チョークノブを引き出したままで暖機運転をし ます。そして、エンジンが十分暖まってからア イドリング調整スクリュ/チョークノブを戻し ます。 エンジンがすでに暖まっている、または再始動の時:

アイドリング調整スクリュ/チョークノブを使 わずにスロットルを閉じ、エンジンを始動させ ます。 アドバイス プラグがかぶった場合は、スロットルを全開にして、 ゆっくりとキックペダルを5回程度踏み下ろし、エンジ ン内に溜まった濃い混合気を排出します。それから スロットルを全閉にして、エンジンを始動させます。

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ローンチコントロールモード

ローンチコントロールモードは滑りやすい路面 で安定した発進ができるように制御するシステム です。 ただし、ライダの運転操作や路面状態によって は充分な効果が得られない場合があります。 ローンチコントロールモードの設定

エンジンを始動後、ギヤをニュートラル、1速 または2速に入れます。

ローンチコントロールモードボタンを2秒以上 押し続けると橙色ローンチコントロールモード インジケータライトが点滅し、システムが作動 します。

ギヤが3速に入ると自動的にシステムは、解除 されます。 A. ローンチコントロールモードボタン B. 橙色ローンチコントロールモードインジケータ ライト/FI警告灯

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DFIセッティングデータ選択

エンジン停止時にコネクタを付属のコネクタに 差し替えることで簡単に路面状態に適した3種類の DFIのセッティングに切り替えることができます。 路 面 状 況 コネクタの色 柔らかい 白 標準 緑 硬い 黒

エンジン停止時に、車体の右前のコネクタを取 り外し、路面状況に応じたコネクタを取り付け ます。 A. コネクタ アドバイス エンジン始動後にコネクタを差し替えた場合、DFIの セッティングは、切り替わりません。 コネクタを取り外した状態でも標準の路面状況のDFI のセッティングに設定されますが、泥やほこりが付 着するおそれがあります。必ずコネクタを取り付け て、走行してください。 3種類のセッティングは、KX FI キャリブレーション キット(部品番号:99999-0527)を使えば事前にそれ ぞれのセッティングを好みのセッティングに設定す る事ができます。

(19)

シフトペダルの使い方

この車のトランスミッションは5段リターン式 で、ニュートラルはローギヤとセカンドギヤの間 にあります。 シフトアップはスロットルグリップを全閉にす ると同時にクラッチを切り、シフトペダルを確実 に操作してからクラッチレバーを放します。シフ トダウンはシフトアップと同じ要領で、シフトペ ダルを確実に操作してください。

注意

無理なチェンジ操作やシフトペダルに足を乗せた ままでの走行は、チェンジ機構やクラッチを痛め る原因となります。走行中に異常を感じたときは、 ただちにカワサキ正規取扱店で点検をお受けくだ さい。 A. シフトペダル

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エンジンの停止

トランスミッションをニュートラルにします。

スロットルを全閉にし、エンジンストップボタ ンを押してエンジンを停止させます。 A. エンジンストップボタン

ならし運転

ならし運転を行うと車の寿命を延ばすことがで きます。ならし運転は、新車時より1時間または 20 km走行までは特に高回転で運転することを避け なければなりません。また、このことが初期にお けるトラブルを減少させることにもなります。 ならし運転の要領 1. エンジンを暖機運転します。 2. スロットル開度1/2以下で約20分間走行しま す。 3. エンジンを止め、完全に冷やし各取り付け部 に緩み、オイル漏れ、その他異常がないか点 検します。 4. 次にスロットル開度3/4以下で約40分間走行し ます。 5. エンジンを止め、完全に冷やし各取り付け部 に緩み、オイル漏れ、その他異常がないか十 分に点検します。特にケーブル類の伸び、ブ レーキの遊び、チェーンのたるみ、スポーク の緩み等について十分に点検調整します。 6. エンジンオイル、オイルフィルタおよびフロ ントフォークオイル/リヤショックオイルを 新品と交換します。 7. ならし運転の手順を十分に守った後は、オー トバイは通常の走行が可能となります。しか し、オートバイを操作する時は十分な技量と 熟練を持つように心掛けてください。

(21)

アドバイス シリンダ、ピストン、ピストンピン、ピストンリング、バ ルブ、バルブリフタ、カムシャフト、クランクシャフト、 ミッションギヤ等、エンジン部品を交換した場合は新 車時と同様1時間または20 km走行のならし運転を 行ってください。これにより高回転運転による初期 のトラブルを避けられます。

走行前の点検

より安全に、より楽しく走行するために、走行 前の点検は必ず行いましょう。点検を行うことで エンジントラブル、あるいは事故を未然に防ぐこ とができます。

危険

排気ガスには、無色無臭の有毒ガスである一酸 化炭素が含まれています。排気ガスを吸い込む と、意識不明になったり、死亡する可能性があり ます。閉め切った場所でエンジンを運転しないでく ださい。換気の良い場所で作業してください。

エンジン関係

1. エンジンオイルの漏れの有無および量 2. 冷却液の漏れの有無および量 3. ラジエータキャップの取り付け状態 4. スパークプラグの締め付け 5. シリンダヘッドカバーの締め付け 6. クラッチケーブルの遊び、クラッチの作動具 合 7. エアクリーナの清掃、エアクリーナエレメン トの給油状態、取り付け状態 8. エキゾーストパイプおよびマフラの損傷、取 り付け状態 9. エンジンスプロケットの摩耗、損傷

車体関係

1. タイヤの摩耗、損傷および空気圧、エアバル ブキャップの取り付け

(22)

2. スポークの緩み 3. ドライブチェーンのたるみ、給油 4. ブレーキの効き具合、ペダル/レバーの遊び およびブレーキ液の漏れの有無 5. スロットルケーブルの遊び、作動具合 6. ステアリングのがた 7. フロントフォークの作動具合、オイル漏れの 有無、空気圧 8. リヤショックアブソーバの作動具合、オイル 漏れの有無 9. 燃料タンクの取り付け状態 10. リヤスプロケットの摩耗、損傷 11. エンジンストップボタンの作動 12. ローンチコントロールボタンの作動 13. ボルト、ナットの増し締め 以上の点検で何か異常があれば、点検と調整の 章を参照して調整してください。常にベストの状 態で走行しましょう。

走行後の点検

一日の走行後、まず洗車をして泥等の汚れを落 とします。 次に車の各部を点検します。特にエアクリーナ、 ブレーキは点検してください。 点検後各部へ給油し、必要な箇所を調整します。

(23)

点検と調整

定期点検表

(1) 表中に†の印がついている項目については、必要に応じて交換、追加、調整、増締めを行っ てください。 (2) 表中に*の印がついている項目については、サービスマニュアルを参照するか、またはカワサ キ正規取扱店へご相談ください。 1. 定期点検項目(エンジン関係) 時 期 項目 レース毎 (または2.5 時間毎) 3レース毎 (または7.5 時間毎) 6レース毎 (または15 時間毎) 12レース毎 (または30 時間毎) 適時 参照頁 スロットルケーブルの点検および調整

50 バルブクリアランスの点検 †

71 クラッチプレートの点検 †

65 スパークプラグの清掃および点検 †

37 クラッチの点検

62 エアクリーナエレメントの清掃 †

46 スロットルボディアッシの点検および調整

51 *シリンダヘッド、シリンダの点検

– *クランクシャフトの点検

– 排気系統の点検 †

77 キックペダルおよびシフトペダルの清掃

– エンジンスプロケットの点検 †

87

(24)

時 期 項目 レース毎 (または2.5 時間毎) 3レース毎 (または7.5 時間毎) 6レース毎 (または15 時間毎) 12レース毎 (または30 時間毎) 適時 参照頁 冷却液の点検

33 ブリーザホースの点検

– ウォータホースの接続部の点検 †

32

(25)

2. 定期点検項目(車体関係) 時 期 項目 レース毎 (または2.5 時間毎) 3レース毎 (または7.5 時間毎) 6レース毎 (または15 時間毎) 12レース毎 (または30 時間毎) 適時 参照頁 ブレーキの調整 †

93 ブレーキパッドの摩耗の点検 †

97 ブレーキ液量の点検 †

94 スポークの締め付けおよびリムの振れの点 検 †

155 リヤアクスルナットの点検 †

82 ドライブチェーンの点検および調整

83 ドライブチェーンの潤滑

87 ドライブチェーンの摩耗の点検 †

85 フロントフォークの清掃および点検

101 ボルト、ナット類の締め付けの点検 †

158 *燃料系統の清掃

– 燃料ホース、接続部の点検 †

157 ブレーキホース、接続部の点検 †

157 ステアリングの遊びの点検 †

98 *ステアリングステムベアリングの潤滑

– リヤスプロケットの点検 †

87 車体各部の潤滑

164

(26)

時 期 項目 レース毎 (または2.5 時間毎) 3レース毎 (または7.5 時間毎) 6レース毎 (または15 時間毎) 12レース毎 (または30 時間毎) 適時 参照頁 *ホイールベアリングの点検 †

– *スイングアームとユニトラック機構の点検 †

– *スイングアームとユニトラック機構の潤滑

– フレームの点検

– ホイール/タイヤの点検

155 リヤショックアブソーバの点検

150 ケーブルの点検

(27)

3.定期交換項目(エンジン関係/車体関係) 時 期 項目 レース毎(ま たは2.5時 間 毎) 3レース毎 (または7.5 時間毎) 6レース毎 (または15 時間毎) 12レース毎 (または30 時間毎) 参照頁 エンジンオイルの交換

28 オイルフィルタの交換

28 *ピストンおよびピストンリングの交換

– *ピストンピンの交換

– サイレンサウールの交換

77 スパークプラグの交換

38 *ブレーキ液の交換 2 年 毎 – *ブレーキマスタシリンダカップとダストカバー の交換 2 年 毎 – *ブレーキキャリパフルードシールとダストシー ルの交換 2 年 毎 – *ブレーキホースの交換 4 年 毎 – フロントフォークオイルの交換

105 *燃料ホースの交換 5 年 毎 – *リヤショックアブソーバオイルの交換

– エアクリーナエレメントの交換 損 傷 が あ る 場 合 44

(28)

エンジンオイル

エンジンオイルは回転摺動面の潤滑を行うと共 に、熱を吸収する役目も担っている重要なもので す。オイルレベルは常に、アッパレベルとロアレ ベルの間に保ち、オイルとフィルタは定期的に交 換してください。 長期間使用したオイルは、ほこりや金属片が溜 まるだけでなく、潤滑性能も低下します。

警告

エンジンオイルが不足、劣化、または汚れた状態 でモータサイクルを運転するとエンジンが潤滑不 足となり部品が早期に摩耗したり、エンジンが焼 き付く可能性があり、負傷や死亡事故につながる 可能性があります。 セミドライサンプ潤滑方式では、エンジン右側 のオイルレベル点検窓に表示されるエンジンオイ ルレベルは、車の姿勢や、エンジンを停止する前 のエンジン回転数によって敏感に変動します。 オイルレベルを正確に読みとるため、下記の手 順で点検してください。

注意

オイルがエンジン各部に回らないうちにエンジン 回転を上げると、エンジン焼き付きの原因になり ます。 オイルレベルの点検

オイルレベルは車体を地面と垂直にし、オイル レベル点検窓で点検します。

エンジンを数分間アイドリング運転で暖機しま す。 アドバイス 暖機運転は、必ずアイドリング状態で行ってくださ い。 エンジンオイルを交換した時は、しばらく暖機運転 をした後オイルレベルが安定するまで数分間待ちま す。

エンジンを止め、オイルレベルが安定するまで 数分間待ちます。

エンジン右側のオイルレベル点検窓でオイルレ ベルを点検します。オイル量はオイルレベル点 検窓のアッパレベルとロアレベルの中間が正規 です。 アドバイス もしオイルが多いときは、規定量までオイルを排出 します。 もしオイルが少ないときは、オイル注油口より注油 します。オイルは前回使用したものと同じ銘柄・等級 のオイルを使用してください。 エンジンオイルがオイルレベル点検窓から確認する ことができないときは、車体を若干右に傾けます。 十分に車体を右に傾けてもエンジンオイルを確認す ることができないときは、ドレンボルトをはずし、オイ ルを排出し、再度ドレンボルトを取り付けた後、エン ジンオイルを規定量給油します。

(29)

A. オイルレベル点検窓 B. アッパレベル C. ロアレベル D. オイル注油口プラグ オイルとオイルフィルタの交換 エンジンの寿命を縮めないために、オイルとフィ ルタは定期的に交換してください。

エンジンを十分に暖機します。

警告

エンジンや排気系統は運転中や停止後しばらくの 間は高温のため、やけどをおこす可能性がありま す。

エンジンや排気系統には触れないでください。

オイルをこぼした時は、完全に拭きとってくださ い。

エンジンを止め、車体を地面と垂直の状態にし てエンジン下部にオイルの受け皿を置きます。

オイル注油口プラグとドレンボルトをはずして オイルを排出します。 A. ドレンボルト

(30)

オイルフィルタを交換する時は、オイルフィル タキャップボルトをはずし、キャップ、スプリ ングおよびOリングを取り外します。 A. オイルフィルタキャップボルト B. オイルフィルタキャップ

オイルフィルタエレメントを新品と交換します。

グロメットにグリースを少し塗布します。

オイルフィルタエレメントは、グロメットをエ ンジン側に向けて取り付けます。 A. オイルフィルタエレメント B. グロメット

注意

オイルフィルタを逆に取り付けると、オイルが流れ なくなり、エンジンが焼き付く可能性があります。

(31)

Oリングを新品に交換します。

オイルフィルタキャップにグリースを塗布した Oリングを取り付けます。

オイルフィルタキャップにスプリングを取り付 けます。

オイルフィルタキャップを取り付け、ボルトを 規定のトルクで締め付けます。 A. Oリング B. スプリング C. オイルフィルタキャップ 締め付けトルク オイルフィルタキャップボルト: 12 N·m (1.2 kgf·m)

オイルが抜けきった後で、ドレンボルトを新品 のガスケットと共に取り付け、規定のトルクで 締め付けます。 締め付けトルク エンジンオイルドレンボルト: 20 N·m (2.0 kgf·m) アドバイス ガスケットやOリングは新品と交換します。

下記のエンジンオイルを規定量補給します。

注意

銘柄や等級の違うオイルを混用したり、低品質の オイルを使用すると変質してエンジンの故障の原 因になることがあります。同一銘柄、等級の良品 質オイルを使用してください。銘柄、等級が不明の 場合はオイル全てを交換してください。油脂類の 廃液は法令で適切な処理を行うことが義務づけら れていますので、カワサキ正規取扱店にご相談く ださい。 推奨オイル カワサキ純正4サイクルオイル S4 SG10W-40 R4 SJ10W-40 カストロール“Power1 Racing 4T”(5W-40) または

API SG、SH、SJ、SLまたはSM (JASO MA、MA1ま たはMA2適合品)

(32)

アドバイス クラッチの滑りやエンジンの性能、耐久性に悪影響 を与えることがあるので、エンジンオイルに摩擦を 低減させる添加物は加えないでください。 オイル量 オイルフィルタを取り外さなかった時 0.8 L オイルフィルタを取り外した時 0.9 L 分解時 1.0 L

オイル注油口プラグを締め付けます。 締め付けトルク オイル注油口プラグ: 3.5 N·m (0.36 kgf·m)

補給後、エンジンを始動して、オイルレベルと オイル漏れを点検してください。 エンジンオイルの粘度は、次の図を参考にして 使用する地域の外気温によって使い分けてくださ い。なお、上記の推奨オイルと同じAPI分類とSAE 規格のエンジンオイルでも、それぞれオイルの特 性等が微妙に異なっているため、この車には適合 しない場合があります。

(33)

冷却系統

ウォータホース ホースの品質劣化を目視点検します。ホースに 亀裂が入っている、あるいはホースをねじって見 て、硬化してもろくなっていたり、柔らかくて膨 張していればホースを交換します。 ラジエータ ラジエータコアが泥等で詰まっていないか点検 します。もし詰まっていれば洗浄してください。 アドバイス 高圧洗浄機を使用してラジエータを洗浄する場合 は、次の点に注意してください。 1. 洗浄機のノズルは、ラジエータコア面より50 cm以上離します。 2. コアに対し垂直方向から噴射します。 3. ノズルを振って洗浄する場合、フィンに対し 水平方向に振って洗浄します(決して垂直方 向には振らないでください)。 冷却液 冷却液はエンジンの熱を吸収し、エンジンを冷 却します。もし冷却液が少ないとエンジンがオー バヒートし、エンジンの損傷につながります。必 ず走行前に、冷却液の量を点検してください。 冷却液 水とクーラントの比率 1:1 水は水道水(上水道)を使用してください。 推奨クーラント カワサキ純正ロングライフクー ラント、または不凍剤の入っ たクーラント エチレングリコールおよびアルミ製ラジエータ、エン ジンを腐食させない溶剤を含んだクーラントを使用 してください。 総容量 1.1 L

(34)

冷却液の作り方 クーラントと水道水(上水道)を1:1に混ぜ合わ せます。

警告

冷却液には毒性があります。取り扱いには充分注 意してください。

皮膚や衣類についた場合 すみやかに水で洗ってから、セッケン水で洗って ください。

目に入った場合 水で充分洗い流してから、医師の診察を受けてく ださい。

飲んだ場合 直ちにおう吐させ、医師の診察を受けてください。

注意

冷却液に混合または補充する水は水道水(上水 道)を使用してください。井戸水や塩分を含む天然 水はエンジンの損傷につながるので使用しないで ください。

冷却液レベルの点検:

アドバイス 点検は、エンジンが冷えている時に行います。

ラジエータ内のエアが注入口に集まるようにし て、ラジエータキャップが最高位置になるまで 車体を傾けます。

(35)

ラジエータキャップは2段階ではずします。初め に引っ掛かる所まで反時計回りに回し数秒待ち ます。次にキャップを押しつけ、更に同方向に 回してキャップをはずします。

警告

冷却液の温度が高いときに、ラジエータキャップ をはずすと蒸気や熱湯が吹き出し危険です。水温 が下がってから、布などでキャップを包み、静かに 開けてください。 A. ラジエータキャップ

ラジエータの冷却液レベルを点検します。規定 レベルはラジエータの注入口の口元の所までで す。 A. 冷却液レベル B. 注入口の口元

もし冷却液レベルが低ければ、規定レベルまで 冷却液を追加します。

注意

冷却液の減り具合が著しい時は、ラジエータ本体、 エンジン内部、ホースなどからの液漏れが考えら れますので、カワサキ正規取扱店で点検をお受け ください。冷却液の交換は、カワサキ正規取扱店 にご相談ください。

ラジエータキャップを取り付けます。

(36)

冷却液の交換

冷却液の交換は必要があれば行ってください。

エンジンが完全に冷えるまで待ちます。

ラジエータキャップが水平になるように、車体 を垂直にします。

ラジエータキャップを取り外します。

警告

冷却液の温度が高いときに、ラジエータキャップ をはずすと蒸気や熱湯が吹き出し危険です。水温 が下がってから、布などでキャップを包み、静かに 開けてください。

ウォータポンプカバーにある冷却液ドレンボル トの下に適当な容器を置き、ドレンボルトをは ずして冷却液を排出します。

注意

冷却液が車体、エンジン、ホイールに付着した場 合は、すぐに洗い流してください。付着したまま放 置すると塗装、メッキ面が損傷します。 A. 冷却液ドレンボルト B. ウォータポンプカバー

古い冷却液を目視点検します。もし白い綿状の ものが浮いていれば、冷却系統のアルミ製品が 腐食しています。また冷却液の色が茶色になっ ていれば、鉄製品が腐食しています。このよう な場合は、水道水(上水道)で冷却通路を水洗 いします。

(37)

冷却系統の損傷、ジョイントの緩み、冷却液の 漏れがないか点検します。

ドレンボルトのガスケットを新品と交換します。

ウォータポンプカバーのドレンボルトを規定の トルクで締め付けます。 締め付けトルク 冷却液ドレンボルト: 7.0 N·m (0.71 kgf·m)

ラジエータ内のエアが注入口に集まるようにし て、ラジエータキャップが水平になるまで車体 を傾けます。

冷却液をラジエータの注入口から規定レベルま で入れます。

左ラジエータの上側にあるエアブリーダスクリュ をゆるめ、エアブリーダスクリュの穴から冷却 水をあふれさせます。 A. エアブリーダスクリュ

エアブリーダスクリュのOリングを新品と交換 します。

エアブリーダスクリュを既定のトルクで締め付 けます。 締め付けトルク エアブリーダスクリュ: 1.6 N·m (0.16 kgf·m)

ラジエータキャップを取り付けます。

冷却液の漏れがないか点検します。

エンジンを始動し、充分に暖機します。

エンジンを止め、エンジンを完全に冷します。 冷却液のレベルを点検します。もし不足してい れば冷却液を規定レベルまで追加します。

ラジエータキャップを取り付けます。

冷却液の漏れがないか点検します。

(38)

スパークプラグ

指定スパークプラグは、NGK CPR8EB-9です。 A. プラグギャップ(0.8∼ 0.9 mm) B. 側方電極 スパークプラグはモトクロスレースまたは練習 の前後に取り外して、ギャップと電極付近を点検 します。 スパークプラグを取り外して、電極付近に油が 付着している場合は、洗浄油で洗浄します。また カーボンが付着している場合は、非金属(ナイロ ン等)のブラシで取り除きます。次にシックネス ゲージを使ってプラグギャップを測定し、測定値 が標準値以外のときは、側方電極を曲げて正規の ギャップに修正します。また、電極が摩耗焼損し ていれば、スパークプラグを交換してください。 走行状態に対して、適正な熱価のスパークプラグ が使用されているかどうかを調べるため、スパー クプラグを取り外して、中心電極付近の焼け具合 を見ます。その色がきつね色であれば使用してい るスパークプラグが走行状態にあっていることに なりますが、その色が白く焼けているようであれ ば、熱価の一段高いスパークプラグと交換してく ださい。 交換用指定プラグ 熱価の高いプラグ NGK CPR9EB-9 アドバイス もしエンジンの出力が落ちたと感じられた場合、エ ンジン出力を回復させる方法として最初にスパーク プラグを交換してください。

(39)

スパークプラグの取り付けと取り外し

シートを取り外します(エアクリーナの節を参 照)。

左右のシートカバーを取り外します(排気系統 の節を参照)。

ラジエータシュラウドボルトをはずし、左右の ラジエータシュラウドを取り外します。 A. ラジエータシュラウドボルト B. ラジエータシュラウド

バンドをはずしてから、燃料タンクボルトを取 り外します。 A. 燃料タンクボルト B. バンド

(40)

燃料ホースジョイントの周りに布を配置します。

布または柔らかいブラシ等を使って、接続部周 辺の汚れを拭きとります。

先端の薄いドライバをジョイントロックのスリッ トに差し込みます。 A. 布 B. 先端の薄いドライバ C. ジョイントロック

警告

燃料は非常に引火性が強く、一定の条件下では 火災や爆発の可能性があります。燃料ホースを はずしたときに、残留圧力により燃料がホースか ら漏れる場合があります。ホースの接続部にきれ いな布を被せて漏れを防いでください。火災や爆 発を避けるため、燃料漏れに気を配り、こぼれた 燃料はすぐに残らず拭きとってください。

ドライバを回して、ジョイントロックをはずし ます。

燃料ホースジョイントをアウトレットパイプか ら取り外します。 A. 回す B. ジョイントロック C. 燃料ホースジョイント

汚れを防ぐため、燃料ホースジョイントとパイ プにビニール袋等を覆います。

(41)

燃料ポンプリード線コネクタをはずします。

燃料タンクを取り外します。 A. 燃料ポンプリード線コネクタ

警告

燃料は非常に引火性が強く、一定の条件下では 火災や爆発の可能性があります。燃料を取り扱う 時あるいは、給油するときは必ずエンジンを止め、 火気厳禁で行ってください。

燃料がこぼれた場合は、布などで完全に拭き とってください。

燃料タンクは平らで換気のいい場所に置き、燃 料がこぼれないように燃料パイプをふさいでくだ さい。

スパークプラグを取り外す前に、シリンダヘッ ドカバーのプラグ穴の周辺を清掃します。

スパークプラグキャップを取り外します。

注意

プラグキャップを取り外すときプラグキャップリー ド線を引っ張らないでください。プラグキャップリー ド線が破損する可能性があります。 A. スパークプラグキャップ

適切な工具を使って、スパークプラグを取り外 します。

スパークプラグを取り付けるときは、規定のト ルクで締め付けます。

(42)

締め付けトルク スパークプラグ: 13 N·m (1.3 kgf·m)

スパークプラグキャップをシリンダヘッドカバー の刻線と合わすように取り付けます。

スパークプラグキャップを軽く引っ張り、確実 に取り付けられていることを確認します。 A. スパークプラグキャップ B. 刻線

ダンパがフレームの所定の位置にあり、破損し ていないことを確認してください。 もし、ダン パの取り付けが不十分な場合は、接着剤で取り 付け、破損している場合は、新品と交換してく ださい。 A. ダンパ

ジョイントロックに変形や摩耗がないか点検し ます。

もしジョイントロックが変形している場合は、 燃料ホースを新品と交換します。

燃料アウトレットパイプにエンジンオイルを薄 く、塗布します。

(43)

燃料ホースジョイントをジョイントがカチッと 入るまで燃料アウトレットパイプにまっすぐ挿 入します。

ジョイントロックをホースジョイントがカチッ と入るまで押します。 A. 燃料ホースジョイント B. ジョイントロック

注意

燃料ホースジョイントを取り外す、または取り付け る時には、燃料ポンプのアウトレットパイプおよび スロットルボディアッシのデリバリパイプに力をか け過ぎないでください。パイプは樹脂製なので、損 傷の可能性があります。

燃料ホースジョイントを2回以上押したり引いた りし、確実にロックが効いていることを確認し ます。 A. 燃料ホースジョイント B. 押したり引いたり

警告

燃料は非常に引火性が強く、一定の条件下では 火災や爆発の可能性があります。燃料を取り扱う 時あるいは、給油するときは必ずエンジンを止め、 火気厳禁で行ってください。パイロット(表示灯)付 き機器も使用禁止です。燃料漏れに気を配り受け 皿、布などを用意し、こぼれた燃料はすぐに残ら ず拭きとります。ホースジョイントがデリバリパイプ に確実に取り付けられているか、ホースジョイント 部を押し引きして確認してください。

(44)

アドバイス 抜けた場合は、燃料ホースジョイントの取り付けを やり直してください。

燃料ポンプリード線は、燃料ホースの上側を通 します。

燃料タンクを取り付ける前に、両方のスロット ルケーブルがメインハーネスの上部を通ってい るかを確認してください。 アドバイス スロットルケーブルと燃料タンクの底部が当たらな いように、スロットルケーブルを正しくメインハーネス の上部を通します。

燃料タンクボルトを規定のトルクで締め付けま す。 締め付けトルク 燃料タンクボルト: 8.0 N·m (0.82 kgf·m)

バンドを燃料タンクに引っ掛けます。

燃料タンク取り付け後、燃料タンクの右上部で 両方のスロットルケーブルを前後に引っ張り、 軽く動くことを確認します。さらに、両方のス ロットルケーブルが燃料タンクの底部に当たら ず、図のように右フレーム下部を通っているか を確認してください。 A. スロットルケーブル B. 燃料タンク C. 右フレーム下部

ラジエータシュラウドを取り付けます。

ラジエータシュラウドボルトを規定のトルクで 締め付けます。

(45)

A. ラジエータシュラウド B. ラジエータシュラウドボルト 締め付けトルク ラジエータシュラウドボルト: 7.0 N·m (0.71 kgf·m)

取り外した部品を取り付けます。 アドバイス 燃料タンクブリーザホースの排出側を、ステアリン グステムの穴に挿入してください。

エアクリーナ

エアクリーナエレメント エアクリーナエレメントが詰まると吸入空気量 が不足し、燃料消費量増加、出力低下、スパーク プラグのかぶり等の原因となります。 モトクロスレースまたは練習の前後に必ずエア クリーナエレメントを点検し、必要ならば清掃ま たは交換します。 エレメントの取り外し

左右のシートボルトを取り外します。 A. シートボルト

サイドカバーを左右に軽く開きながら、シート を後方に引いて取り外します。

(46)

A. サイドカバー B. シート

ウィングボルトをはずし、エアクリーナエレメ ントを取り出します。 A. ウィングボルト B. エアクリーナエレメント

エアクリーナダクトの内側とスロットルボディ アッシ内部が汚れていないか点検します。もし、 汚れていればきれいに拭きとります。必要なら ば、エアクリーナエレメントを交換します。

ゴミがスロットルボディアッシに入らないよう に、エアクリーナハウジングを布で覆います。

エアクリーナハウジングの内側の汚れを、湿ら せた清潔な布で拭きとります。

(47)

警告

ゴミやほこりがスロットルボディの中に入ると、ス ロットルの引っ掛かり等、スロットルボディ作動不 良の原因となり、事故につながる可能性がありま す。ゴミやほこりがスロットルボディの中に入らな いように注意してください。

注意

エアクリーナエレメントが損傷していれば交換して ください。損傷したエアクリーナエレメントをそのま ま使用すると、ゴミやほこりが直接エンジンに入る ためスロットルボディやエンジントラブルの原因に なります。エアクリーナエレメントは確実に取り付 けてください。取り付けが不完全であると、ゴミや ほこりを吸って、スロットルボディやエンジントラブ ルの原因になります。

フレームとエレメントを分離します。 A. エレメント B. フレーム エレメントの清掃

洗浄油でエレメントをよく洗浄し、よく油を振 り切り、乾燥させます。

エレメントにエアフィルタオイルを塗布し、余 分なオイルを取り除きます。エレメントをきれ いな布に包み、エレメントを傷めないように注 意しながら余分なオイルを取り除きます。

(48)

警告

燃料や低引火点の溶剤は非常に引火性が高く、 一定の条件下では火災や爆発の可能性がありま す。火災や爆発を避けるため、燃料や低引火点 の溶剤は使用しないでください。

エアクリーナエレメントの清掃は、よく換気され た場所で行い、付近に火気がないことを確認し てください。

パイロットランプ付きの電気製品も近くに置かな いでください。 アドバイス 著しくほこりの多い場所を走行した場合は、定期点 検の期間より早めに点検、清掃を行ってください。 雨天時または泥道を走行した場合は、直ちにエレメ ントを清掃してください。 エアクリーナハウジングと吸入部の接続部とネジ穴 にグリースを塗布します。 エレメントを取り付けるとき、エレメントとエアクリー ナハウジングの間から空気が入るのを防ぐため、エ レメントがエアクリーナハウジングと接する部分にグ リースを塗布します。また、エアクリーナハウジング 側にもグリースを塗布します。

(49)

A. グリース塗布 アドバイス エレメントの取り付けは取り外しの逆順に行い(突 起部が上に向くように取り付けます。)、エレメントフ レームの溝をエアクリーナハウジングのフレームに 合わせます。 A. 突起部(エアクリーナ) B. 溝(エレメントフレーム) C. フレーム(エアクリーナハウジング)

ウイングボルトを締め付けます。

(50)

シートのフックをフランジカラーとフレームの 下に差し込みます。 A. フック B. シート C. フランジカラー D. フレーム

サイドカバーの爪をシートの内側に取り付け、 シートボルトを規定のトルクで締め付けます。 A. 爪 B. シート 締め付けトルク シートボルト: 25 N·m (2.5 kgf·m)

シートの後側を軽く持ち上げて、シートが確実 に取り付けられていることを確認します。

(51)

スロットルケーブル

スロットルケーブルの調整 ステアリングがどの位置にあっても、スロット ルグリップがスムーズに作動するかどうか点検し ます。スロットルケーブルは、定期点検表に従っ て点検と調整を行ってください。

スロットルグリップに2∼ 3 mmの遊びがあるのが 正規です。 A. スロットルグリップ B. 2∼ 3 mm(遊び量)

スロットルグリップの遊びが正規でない場合は、 引き側スロットルケーブル上端のロックナット をゆるめ、アジャスタを回して調整します。調 整後、ロックナットをアジャスタ側に締め付け ます。 A. ロックナット B. アジャスタ

アイドリング状態でハンドルを左右にきります。 ハンドルを動かしたときに、アイドリング回転 速度が変化する場合は、スロットルケーブルの 調整不良、取り回し不良、あるいは損傷があり ます。運転する前に必ず不具合を修正してくだ さい。

(52)

警告

ケーブルの調整不良、取り回し不良、あるいは損 傷したケーブルをそのまま使用することは操縦安 定性に悪影響を与えます。運転前に必ず正しく調 整、修正、または交換してください。

スロットルボディアッシ

アイドリングの調整

エンジンを十分に暖機します。

エンジン回転計を使ってアイドリング調整スク リュ/チョークノブを回しながらアイドリング 回転速度を1 950∼ 2 050 rpmに合わせます。 A. アイドリング調整スクリュ/チョークノブ B. エンジン回転計

エンジンを軽く数回空ぶかしして、アイドリン グ回転速度に変化のないことを確認します。も し、必要ならば再調整します。

アイドリング状態でハンドルを左右にきります。 ハンドルを動かしたときに、アイドリング回転 速度が変化する場合は、スロットルケーブルの 調整不良、取り回し不良、あるいは損傷があり

(53)

ます。運転する前に必ず不具合を修正してくだ さい。

警告

ケーブルの調整不良、取り回し不良、あるいは損 傷したケーブルをそのまま使用することは操縦安 定性に悪影響を与えます。運転前に必ず正しく調 整、修正、または交換してください。

注意

この車両は競技専用モデルのため、冷却系統に 冷却液リザーブタンク、および冷却ファンは装備さ れておりません。このため、アイドリング状態で長 時間放置するとラジエータへの空気の流れが少な いため、冷却液がドレンホースから吹き出し、オー バヒートの原因となります。また、走行条件によっ てはエンジンの熱をさらに上げるので、走行後は 通常よりもアイドリング時間を短くしてください。特 に、外気温が高いときや、砂利やぬかるみを走行 するとき、または、低速で走行するときは、通常の 走行よりもオーバヒートが起こりやすくなりますの で注意してください。 スロットルボディアッシの清掃

シートを取り外します(エアクリーナの節を参 照)。

サイドカバーを取り外します(排気系統の節を 参照)。

燃料タンクを取り外します(スパークプラグの 節を参照)。

マフラクランプボルトをゆるめます。

マフラ取り付けボルトをはずし、マフラボディ を後方に取り外します。 A. マフラクランプボルト B. マフラ取り付けボルト C. マフラボディ

(54)

吸気温センサコネクタをはずします。

エアクリーナダクトクランプスクリュをゆるめ ます。 A. エアクリーナダクトクランプスクリュ B. 吸気温センサコネクタ

左右のリヤフレーム取り付けボルトを取り外し ます。

エアクリーナハウジングと一緒にリヤフレーム を、後方に引いて取り外します。 A. リヤフレーム取り付けボルト B. エアクリーナハウジング

(55)

スロットルセンサコネクタをはずします。

吸気圧センサコネクタをはずします。

燃料インジェクタコネクタをはずします。 A. スロットルセンサコネクタ B. 吸気圧センサコネクタ C. 燃料インジェクタコネクタ

燃料ホースジョイントの周りに布を配置します。

布または柔らかいブラシ等を使って、接続部周 辺の汚れを拭きとります。

先端の薄いドライバをジョイントロックのスリッ トに差し込みます。 A. 布 B. 先端の薄いドライバ C. ジョイントロック

(56)

ドライバを回して、ジョイントロックをはずし ます。

燃料ホースジョイントをデリバリパイプから取 り外します。 A. 回す B. ジョイントロック C. 燃料ホースジョイント

汚れを防ぐため、燃料ホースジョイントとデリ バリパイプにビニール袋等を覆います。

スロットルボディアッシクランプスクリュをゆ るめます。

ホルダからスロットルボディアッシを取り外し ます。 A. スロットルボディアッシクランプスクリュ

(57)

スロットルプーリカバーボルトをはずし、スロッ トルプーリカバーを取り外します。 A. スロットルプーリカバーボルト B. スロットルプーリカバー

戻し側ケーブルボルトロックナットをゆるめて、 スロットルケーブル下端を取り外します。

引き側ケーブルボルトをゆるめて、スロットル ケーブル下端を取り外します。 A. 戻し側ケーブルボルトロックナット B. 引き側ケーブルボルト C. スロットルケーブル下端 D. スロットルプーリ E. 引き側ケーブル F. 戻し側ケーブル

スロットルボディアッシを取り外した後は、ゴ ミが入らないように、スロットルボディアッシ ホルダとエアクリーナダクトを清潔な布で覆い ます。

スロットルボディアッシを清掃します。

スロットルバルブを開き、スロットルバルブと スロットルボアにカーボンがたまっていないか 確認する。

(58)

カーボンが堆積していれば、高引火点溶剤(パー ツクリーナ)をひたした清潔な布を使って、ス ロットルボアとスロットルバルブからカーボン を拭きとります。 A. スロットルボア

警告

ゴミやほこりがスロットルボディの中に入ると、ス ロットルの引っ掛かり等、スロットルボディ作動不 良の原因となり、事故につながる可能性がありま す。ゴミやほこりがスロットルボディの中に入らな いように注意してください

スロットルケーブルを潤滑します。

引き側ケーブル下端をスロットルプーリに取り 付けます。

図のようにワッシャの爪を取り付けて、引き側 ケーブルを取り付けます。

引き側ケーブルボルトを既定のトルクで締め付 けます。 締め付けトルク 引き側ケーブルボルト: 3.0 N·m (0.31 kgf·m)

戻し側ケーブル下端をスロットルプーリに取り 付けます。

戻し側ケーブルボルトを固定しながら、ロック ナットを既定のトルクで締め付けます。 締め付けトルク 戻し側ケーブルボルトロックナット: 3.0 N·m (0.31 kgf·m)

(59)

A. 引き側ケーブル B. 爪 C. ケーブルボルト D. 戻し側ケーブルボルトロックナット E. 2 ±1 mm

スロットルプーリカバーを取り付け、スロット ルプーリカバーボルトを規定トルクで締め付け ます。 締め付けトルク スロットルプーリカバーボルト: 4.0 N·m (0.41 kgf·m)

警告

ケーブルの調整不良、取り回し不良、あるいは損 傷したケーブルをそのまま使用することは操縦安 定性に悪影響を与えます。運転前に必ず正しく調 整、修正、または交換してください。

スロットルボディアッシをスロットルボディアッ シホルダに取り付けます。突起を溝に入れます。

確実に取り付けられているか確認してください。 A. 溝 B. 突起部

スロットルボディアッシクランプスクリュを規 定のトルクで締め付けます。 締め付けトルク スロットルボディアッシクランプスクリュ: 1.2 N·m (0.12 kgf·m)

(60)

ジョイントロックに変形や摩耗がないか点検し ます。

もしジョイントロックが変形している場合は、 燃料ホースを新品と交換します。

デリバリパイプにエンジンオイルを薄く塗布し ます。

燃料ホースジョイントをデリバリパイプにまっ すぐ挿入します。

燃料ホースにある白色ペイントがスロットルボ ディアッシ側にあるか確認してください。

ジョイントロックをホースジョイントがカチッ と入るまで押します。 A. 燃料ホースジョイント B. 白色ペイント C. ジョイントロック

注意

燃料ホースジョイントを取り外す、または取り付け る時には、燃料ポンプのアウトレットパイプおよび スロットルボディアッシのデリバリパイプに力をか け過ぎないでください。パイプは樹脂製なので、損 傷の可能性があります。

燃料ホースジョイントを2回以上押したり引いた りし、確実にロックが効いていることを確認し ます。 A. 燃料ホースジョイント B. 押したり引いたり

(61)

警告

燃料は非常に引火性が強く、一定の条件下では 火災や爆発の可能性があります。燃料を取り扱う 時あるいは、給油するときは必ずエンジンを止め、 火気厳禁で行ってください。パイロット(表示灯)付 き機器も使用禁止です。燃料漏れに気を配り受け 皿、布などを用意し、こぼれた燃料はすぐに残ら ず拭きとります。ホースジョイントがデリバリパイプ に確実に取り付けられているか、ホースジョイント 部を押し引きして確認してください。 アドバイス 抜けた場合は、燃料ホースジョイントの取り付けを やり直してください。

吸気圧センサコネクタ、燃料インジェクタコネ クタおよびスロットルセンサコネクタを取り付 けます。 A. スロットルセンサコネクタ B. 吸気圧センサコネクタ C. 燃料インジェクタコネクタ

(62)

エアクリーナダクトクランプの爪を突起の間に 合わせます。 A. 爪 B. 突起

エアクリーナハウジングと一緒にリヤフレーム をスロットルボディアッシに取り付けます。

確実に取り付けられているか確認してください。

エアクリーナダクトクランプスクリュを規定の トルクで締め付けます。 締め付けトルク エアクリーナダクトクランプスクリュ: 2.0 N·m (0.20 kgf·m)

リヤフレーム取り付けボルトを規定のトルクで 締め付けます。 締め付けトルク リヤフレーム取り付けボルト: 35 N·m (3.6 kgf·m)

燃料タンクを取り付けます(スパークプラグの 節を参照)。

マフラを取り付けます(排気系統の節を参照)。

取り外した部品を取り付けます。

スロットルを数回開閉し、スムーズに作動する かどうか確認してください。

スロットルケーブルの遊びとアイドリング回転 速度を点検します。

(63)

クラッチ

クラッチレバーの調整 クラッチレバーの遊びは8∼ 13 mmが正規です。 遊びが大きくても小さくても調整が必要です。 まず、クラッチレバー部のアジャスタで遊びを 調整します。

アジャスタを回してクラッチレバーの遊びを正 規に調整します。 A. クラッチレバー B. アジャスタ C. 8∼ 13 mm(遊び量) クラッチレバー部のアジャスタの調整代が少な くなってきた場合は、クラッチケーブルのアジャ スティングナットで調整します。

クラッチケーブルのアジャスティングナットを 回して、クラッチレバーに8 ∼ 13 mmの遊びをつ くります。 A. アジャスティングナット

クラッチケーブルのアジャスティングナットを 締め付けます。

警告

クラッチケーブルの遊びが大きすぎるとクラッチが 切れなくなり、負傷や死亡事故につながる可能性 があります。クラッチケーブルを調整するときは、 停車中に行い、アウターケーブルの上端がアジャ スタ穴に正しく取り付けられている事を確認してく ださい。

(64)

アドバイス 調整後にエンジンを始動させ、チェンジ操作がスムー ズであるか、エンストまたは飛び出しがないかを確 認します。 フリクションおよびスチールプレートの取り外し

エンジンオイルを排出します(エンジンオイル の節を参照)。

ブレーキペダルボルトとリヤブレーキペダルリ ターンスプリングを取り外します。 A. ブレーキペダルボルト B. ブレーキペダル C. リターンスプリング

クラッチカバーボルトをはずします。 A. クラッチカバーボルト B. クラッチカバー

(65)

クラッチカバーとOリングを取り外します。

クラッチスプリングボルトをはずし、クラッチ プレッシャプレート、スプリングを取り外しま す。 A. クラッチスプリングボルト B. クラッチプレッシャプレート

調整用ワッシャ、ニードルベアリング、プッシュ ロッドホルダ、プッシュロッドを取り外します。 A. 調整用ワッシャ B. ニードルベアリング C. プッシュロッドホルダ D. プッシュロッド

フリクションプレートとスチールプレートを取 り外します。 アドバイス クラッチには2種類のフリクションプレートが組み込 まれています。元の位置に組みつけられるように、 分解時には必ず各フリクションプレートにマークをつ けておいてください。

(66)

クラッチハブナットをはずす時、クラッチハブが 回転しないようにクラッチホルダ(特殊工具: 57001-1243)を使用してクラッチハブナットを はずします。

クラッチハブを取り外します。 A. クラッチハブナット B. クラッチホルダ(特殊工具:57001-1243) C. クラッチハブ プレートの摩耗、損傷の点検

フリクションプレートとスチールプレートに摩 耗、変色、フリクション材の欠け、およびその 他の損傷等がないか目視点検をします。

フリクションプレートに損傷があるときは、フ リクションプレートとスチールプレートをセッ トで交換してください。

フリクションプレートの厚さを数か所で測定し ます。

測定値が使用限度より小さいときは、フリクショ ンプレートを交換してください。 フリクションプレートの厚さ 標準値 2.92 ∼ 3.08 mm 使用限度 2.7 mm スチールプレートを交換する時は、クラッチプ レートアッシの長さを測定し、クラッチプレート アッシの長さが標準値(34.9 mm ∼ 35.5 mm)にな るように次の表にしたがって、スチールプレート を交換してください。クラッチプレートアッシを 測定する時は、クラッチプレートアッシ(クラッ チハブ、フリクションプレート、スチールプレー ト、クラッチプレッシャプレート、クラッチスプ リング、クラッチスプリングボルト)を組み立て て、クラッチスプリングボルトを規定のトルクで 締め付けてください。 締め付けトルク クラッチスプリングボルト: 9.0 N·m (0.92 kgf·m)

(67)

A. クラッチハブ B, C. フリクションプレート D. スチールプレート E. クラッチプレッシャプレート F. クラッチスプリングボルト G. スプリング H. 34.9 mm∼ 35.5 mm(標準値) スチールプレート 部 品 番 号 厚 さ 13089-1095(標準) 1.6 mm 13089-1005 2.0 mm 13089-1010 1.2 mm アドバイス 厚さ2.0 mmのスチールプレートと厚さ1.2 mmのス チールプレートは、同時に使用しないでください。 A. 厚さ B. フリクションプレート プレートの歪みの点検

定盤の上にフリクションプレートまたはスチー ルプレートを置きます。

プレートを押さえ、シックネスゲージでプレー トと定盤のすき間を測定します。

測定値が使用限度を超えているときは、プレー トを交換してください。

(68)

フリクションプレートとスチールプレートの歪み 標準値 0.15 mm以下 フリクションプレート 使用限度 0.3 mm 標準値 0.2 mm以下 スチールプレート 使用限度 0.3 mm A. 定盤 B. フリクションプレートまたはスチールプレート C. シックネスゲージ

クラッチハブの取り付け

取り付けは取り外しの逆順で行ってください。

クラッチハブを取り付けます。

スペーサの刻印を外側に向けて取り付けてくだ さい。 A. スペーサ B. 刻印

クラッチハブナットを新品と交換します。

クラッチホルダ(特殊工具:57001-1243)を使 用して、クラッチハブが回転しないように固定 し、クラッチハブナットを規定のトルクで締め 付けます。 締め付けトルク クラッチハブナット: 100 N·m (10.2 kgf·m)

(69)

プレートの取り付け

部品の取り付けは取り外しの逆順で行います。

フリクションプレートとスチールプレートにエ ンジンオイルを塗布します。

フリクションプレートとスチールプレートを取り 付けるときは、最初にフリクションプレート、 次にスチールプレートと交互に取り付け、最後 はフリクションプレートとなります。 A. フリクションプレートとスチールプレート アドバイス 分解時にマークをつけた両端のフリクションプレー トを元の位置に取り付けてください。 新品のフリクションプレートに交換するときは、2種 類のプレートを混同しないようにパーツ袋から取り 出す際、両端(2枚)のプレートにマークを付けてお いてください。

図のように二硫化モリブデングリースをプッシュ ロッドに塗布します。

プッシュロッドを取り付けます。 A. 二硫化モリブデングリースを塗布する。 B. プッシュロッド C. プッシュロッドオイル通路穴

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○ 4番 垰田英伸議員 分かりました。.

これはつまり十進法ではなく、一進法を用いて自然数を表記するということである。とは いえ数が大きくなると見にくくなるので、.. 0, 1,

問題集については P28 をご参照ください。 (P28 以外は発行されておりませんので、ご了承く ださい。)

本人が作成してください。なお、記載内容は指定の枠内に必ず収めてください。ま

* Windows 8.1 (32bit / 64bit)、Windows Server 2012、Windows 10 (32bit / 64bit) 、 Windows Server 2016、Windows Server 2019 / Windows 11.. 1.6.2

一︑意見の自由は︑公務員に保障される︒ ントを受けたことまたはそれを拒絶したこと

・毎回、色々なことを考えて改善していくこめっこスタッフのみなさん本当にありがとうございます。続けていくことに意味