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なので A が恒等的に成り立たねばならない また境界条件 より ep c が要求され であるので c となる これより > を踏まえて ただし を得る よって 境界条件を満たす解は ep i t で与えられる 次に 初期条件を満たす解を求める G であることから i であるので として d d i

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Academic year: 2021

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(1)

材料物性特論 平成 24 年 5 月 30 日の課題 解答例 ※1 応用数学で行った偏微分方程式の材料学への適用の実践です。 ※2 Appendix2で書いている誤差関数は表計算ソフトで求めることができます。 ※計算間違いがあったら教えてください。 問題 (1)厚さ h、不純物原子の初期濃度 Coの材料があり、温度 T で表面濃度 Csの雰囲気にさらした とき、濃度分布C( tx, )を求めよ。 (2)具体的な材料として厚さ 2 mm の炭素鋼(Co =0.4wt%)の板とし、温度を 800oCと、表面 濃度をCs =1.5wt%として表面の浸炭を想定して、濃度分布を計算せよ。 (1) 初期濃度の影響を考えて、濃度分布として、 ) ( ) , ( ) , (x t F x t G x C = + とおく。このときt →∞で表面からの拡散によって材料内の濃度はいたるところ Csで同じになり、 s C t x C( , ) → であることから、G(x) =Csとおくことができる。これは同時に表面での境界条件を満 たしていることもわかる。フィックの第 2 法則より、拡散係数 D が濃度に依存しないものとみなせ る場合には、 2 2 x C D t C ∂ ∂ = ∂ ∂ 、ただし D は拡散係数 なので、これに、C(x,t) =F(x,t)+G(x)を代入すると、 2 2 x F D t F ∂ ∂ = ∂ ∂ を得る。ここでF(x,t)= X(x)T(t)と変数分離して、 2 2 2 / / 1 λ − = = X dx X d T dt dT D より、濃度分布は時間とともに発散しないことを考慮して、λ >0であり ) exp( ) (t 2Dt T = −λ x B x A x

X( ) = cosλ + cosλ 、ただし A、B は任意の定数

となる。よって、 ) exp( ) sin cos ( ) , (x t A x B x 2Dt F = λ + λ −λ である。ここで境界条件は、まず、x =0の表面で濃度が一定であることから、C(0,t) =Csより、 0 ) 0 ( ) , 0 ( ) , 0 ( t =C tG = F を得る。(境界条件1)。また、x=hでは不純物原子は結晶表面から逃げ 出すことはないので、G(x) =Csで一定であることを考慮して、フィックの第 1 法則より、 0 ) , ( = ∂ ∂ − = ∂ ∂ − = = =h x h x x F D x C D t h J である(境界条件2)。境界条件1より、 0 ) exp( ) , (x t = At = F λ

(2)

なので、A=0が恒等的に成り立たねばならない。また境界条件2より、 0 ) exp( cos − 2 = = ∂ ∂ = Dt h B x F h x λ λ λ が要求され、B ≠0であるので、cosλh =0となる。これより、λ >0を踏まえて、 h n n 2 ) 1 2 ( π λ = − 、ただしn =1,2, を得る。よって、境界条件を満たす解は、

∞ =       − − = 1 2 2 2 4 ) 1 2 ( exp 2 ) 1 2 ( sin ) , ( n n h Dt n h x n B t x F π π で与えられる。次に、初期条件を満たす解を求める。F(x,0) =C(x,0)−G(x)=CoCsであることか ら s o n n C C h x n B x F =

− = − ∞ =1 2 ) 1 2 ( sin ) 0 , ( π であるので、m=1, 2,として dx h x m C C dx h x n B h x m s h o h n 2 ) 1 2 ( sin ) ( 2 ) 1 2 ( sin 2 ) 1 2 ( sin 0 0 π π π − − =       − −

が成り立つ。右辺については、 π π π π ) 1 2 ( ) ( 2 2 ) 1 2 ( cos ) 1 2 ( 2 ) ( 2 ) 1 2 ( sin ) ( 0 0 − − =       − − − = − −

dx C C m h m h x hmC C h x m C C o s h s o s h o である。また左辺については、        ≠ =       + + + + + − − = =       − − =       + − − − =       − −

n m h x n m n m h h x n m n m h B n m h B dx h x m B dx h x n m h x n m B dx h x n B h x m h n m h m h n h n when , 0 ) 1 ( sin ) 1 ( ) ( sin ) ( 2 when , 2 2 ) 2 4 ( cos 1 2 2 ) 2 2 2 ( cos 2 ) 2 2 ( cos 2 2 ) 1 2 ( sin 2 ) 1 2 ( sin 0 0 0 0 π π π π π π π π π である。よって、係数 Bmは、 π ) 1 2 ( ) ( 4 − − = m C C B o s m とできることから、改めてm=nと置きなおして、初期条件を満たす一般解F( tx, )は

∞ =       − − − − = 1 2 2 2 4 ) 1 2 ( exp 2 ) 1 2 ( sin 1 2 1 ) ( 4 ) , ( n s o h Dt n h x n n C C t x F π π π で与えられる。以上より、濃度分布は、

∞ =       − − − − − = 1 2 2 2 4 ) 1 2 ( exp 2 ) 1 2 ( sin 1 2 1 ) ( 4 ) , ( n o s s h Dt n h x n n C C C t x C π π π

(3)

となる。 (2)炭素の拡散係数として、機械材料学のテキストのデータを用いて /s mm kcal/mol 5 . 34 exp 25 /s cm kcal/mol 5 . 34 exp 25 . 0 2  2      − =       − = RT RT D とする。ただし、R は気体定数であり、R=1.987cal/K/molである。これより、800℃での拡散係数 は、D =2.35×10−6mm2/sとできる。 次に、拡散で扱う濃度 C は原子分率であることから、鉄中の炭素原子の原子分率 Caと重量分率 Cwの換算を行っておく。鉄原子の質量(あるいは原子量)を MFe、炭素原子の質量(あるいは原子 量)を MCとすれば、炭素原子の重量分率は a C a Fe a C w C M C M C M C + − = ) 1 ( (A) で与えられる。これより、CwMFe =Cw(MFeMC)Ca +MCCaなので、 C w Fe w Fe w a M C M C M C C ) 1 ( − + = (B) である。鉄の原子量はMFe =55.845g、炭素の原子量はMC =12.011gであることから、(B)式を用 いて重量分率で表された初期濃度Co =0.4wt%は、原子分率ではCao =1.833at%となる。また重量 分率Cs =1.5wt%の表面濃度も、原子分率ではCas =6.612at%となる。これらの値を用いて、

∞ =       − − − − − = 1 2 2 2 4 ) 1 2 ( exp 2 ) 1 2 ( sin 1 2 1 ) ( 4 ) , ( n ao as as a h Dt n h x n n C C C t x C π π π により原子分率で表した濃度分布を計算することになる。これより得られた原子分率の濃度分布を、 再び(A)式を用いて重量分率に変換すれば、重量分率による濃度分布を得られる。 レポートではn=10として表計算ソフトを用いて計算することとしたが、ここでは私が使え る

BASIC((仮称)10 進法 BASIC version 7.5.7 を使用)によるプログラムを用いて計算する(みん なは 3 年生の授業で C 言語を習っているので、C 言語を使ってプログラムを組むこと)。 LET D0 = 25 LET Q = 34500 LET TC = 800 LET TK = TC + 273.15 LET R = 1.987 LET D = D0*EXP(-Q/R/TK) LET h = 2 LET MFe = 55.845 LET MC = 12.011 LET Cwo = 0.004

(4)

LET Cws = 0.015

LET Cao = Cwo*MFe/(Cwo*MFe + (1 - Cwo)*MC) LET Cas = Cws*MFe/(Cws*MFe + (1 - Cws)*MC) LET t = 3600*1

for x = 0 to h step h/100 LET F = 0

for n = 1 to 10

LET m = (2*n - 1)/2

LET F = F - 2*(Cas - Cao)/PI/m*SIN(m*PI*x/h)*EXP(- (m/h)^2*PI^2*D*t) next n

LET Ca = F + Cas

LET Cw = MC*Ca/(MFe*(1 - Ca) + MC*Ca) PRINT x;",";Ca*100;",";Cw*100 NEXT x END 上記のプログラムを用いて計算した結果を下の図に示す。n=10程度では正弦波の重ねあわせの 数が少ないために濃度分布の曲線がうねっているが、参考のために計算したn =1000ではほとんど 問題にならない。また、この問題では炭素濃度が小さいために、CwMCCa/MFeとできるので、 濃度分布の計算で重量分率を用いて近似的な解を得ることはできるが、上記に示したように、厳密 には原子分率を用いて計算しなければならない。 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 0 1 2 3 4 5 6 7 0 0.5 1.0 1.5 2.0 Cw Ca Cw ( w t% ) Ca ( at % ) x (mm) n = 1000 1 hr 10 hr 100 hr 1000 hr 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 0 1 2 3 4 5 6 7 0 0.5 1.0 1.5 2.0 Cw Ca Cw ( w t% ) Ca ( at % ) x (mm) n = 10 1 hr 10 hr 100 hr 1000 hr

(5)

(3)Appendix1:誤差関数による解法 浸炭(あるいは表面窒化)の目的は、鋼の内部の組織は保ったまま、表面層を炭素(窒素)の拡 散によって硬くすることにある。従って、表面からの炭素(窒素)の拡散距離が材料の厚さよりも 十分に短い場合には、h→∞として拡散方程式 2 2 x C D t C ∂ ∂ = ∂ ∂ 、従って、 2 2 x F D t F ∂ ∂ = ∂ ∂ を解いてよい。これはフーリエ変換を用いて解くことができるが(ワイリー、工業数学上巻を参照 のこと)、ここでは簡便のため、以下のように変数変換を行って解くことにする。すなわち、 Dt x s 2 = とおくと、 ds d t s ds d t Dt x ds d t s t 2 1 4 =− − = ∂ ∂ = ∂ ∂ ds d Dt ds d x s x 2 1 − = ∂ ∂ = ∂ ∂ 、 22 22 22 4 1 ds d Dt ds d x s x ∂ = ∂ = ∂ ∂ である。よって、拡散方程式に対して 1 変数 s の常微分方程式として、 2 2 4 2 ds F d Dt D ds dF t s = − より、 2 2 0 2 = + ds dF s ds F d を得る。ここで、G =dF/dsとおけば、 sds G dG 2 − = より、lnG=−s2 +lnAG(s)= Aexp(−s2) であり、 B ds s A B ds s G s F( )=

( ) + =

exp(− 2) + 、ただし A、B は定数 となる。s = x/(2 Dt)であることから、x =0における境界条件 1 を適用するとF(0)=0であるの で、B =0は明らかである。よって、 ds s A t x F Dt x

− = /(2 ) 0 2) exp( ) , ( とできる。初期条件はt=0より、上式の積分範囲の上限をx/(2 Dt)→∞とすることに相当する。 従って、 o s C C ds s A F ∞ =

∞ − =− + 0 2 ) exp( ) ( である。ここで、直交座標系ξηを考え、これを極座標で表すとき ξ2 η2 + = r 、θ tan−1(η/ξ) = とすれば、微小面積はdA=dξdη =rdrdθとできるので

(6)

π π θ θ η ξ η ξ η η ξ ξ π π =       − = − = − = + − = − − ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ − ∞ ∞ − ∞ ∞ − ∞ ∞ −

∫ ∫

∫ ∫

0 2 2 0 0 2 2 0 0 2 2 2 2 2 2 ) exp( 2 ) exp( ) exp( ) exp( ) exp( ) exp( r rdr r d rdrd r d d d d より、exp(−ξ2)が偶関数であることを踏まえて、 2 ) exp( 2 1 ) exp( 2 0 2 ξ ξ ξ π ξ = − = −

d d である(これはηについても成り立つ)。この積分公式を用いると、 π ) ( 2 Cs Co A=− − となり、 ds s C C t x F = so

x/(2 Dt) 0 2 ) exp( ) ( 2 ) , ( π を得る。以上より、材料の厚さに比べて拡散距離が非常に小さいときの濃度分布は ds s C C C x G t x F t x C s o x Dt s

− − − = + = /(2 ) 0 2 ) exp( ) ( 2 ) ( ) , ( ) , ( π (C) と書ける。積分項は誤差関数

− =       /(2 ) 0 2 ) exp( 2 2 erf x Dt s ds Dt x π を用いて表せるので、結局       − − = Dt x C C C t x C s s o 2 erf ) ( ) , ( (D) と簡単にまとめられる(この結果のみが機械材料学のテキストに載っている)。ただし誤差関数は 解析的には積分できないので、数値積分か、近似解を用いることになる。 誤差関数に関するもっともシンプルな近似式は、Williams の近似式1)         − − ≈ π 2 4 exp 1 ) erf(z z 、ただし Dt x z 2 = である。これを(D)式に用いると、 ) 1 ln( 1 2 2 y x t D ≈− − π 、ただし o s s C C t x C C y − − = ( , ) より、濃度分布がわかれば拡散係数を求めることができる。似たような式でより精度が良い Winitzki による以下の近似解2)         + + − − ≈ 2 2 2 1 / 4 exp 1 ) erf( az az z z π 、ただし 0.14001 4 3 3 8 ≈ − − = π π π a となる。この場合、濃度分布を表す(D)式に代入すると

(7)

0 ) 1 ln( ) 1 ln( 4 2 2 2 4 = − +       + + a y z a y a z π より、拡散係数は a y a y a x t a y a x t D ) 1 ln( 4 ) 1 ln( 4 2 ) 1 ln( 4 2 1 2 2 2 2 2 2 − −       + +       + − = π π として与えられる。先に得た変数分離による解とこれらの近似解を比較すると、下図のようになる。 短時間ならびに炭素原子の侵入側ではとてもよい一致が見られるが、長時間において反対側の表面 では近似はより厳密な解からずれてくる。これは近似解が問題なのではなく、厳密解がこの表面に おいて濃度勾配がないという境界条件2を満たしているのに対して、h→∞とみなした解法ではこ の境界条件が本質的に満足されていないことによる。なお、他の精度の高い誤差関数の近似式は、 文献3を見ること。ただし、実際には、測定される実験データのばらつきが大きいことから、近似 式の精度は、これらのばらつきにくらべてあまり問題にならないことのほうが多い。 (4)Appendix2:拡散係数の計測 sが十分に小さいものとして、exp(−s2)をs=0の周りにテイラー展開すると、 2 2 0 2 2 2 0 2 2 0 2 2 2 0 2 2 1 )} exp( 2 ) {exp( )} exp( 2 { 1 )} {exp( 2 1 )} {exp( ) 0 exp( ) exp( s s s s s s s s s s ds d s s ds d s s s s s − ≈ + − − − − − − = + − + − + − = − = = = =   とできる。これより、表面からの距離 x が非常に小さい場合には 0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 0 0.5 1.0 1.5 2.0 変数分離による解 (n = 5000) Williamsの近似解 Winitzkiの近似解 t = 50 hr t = 5 hr Ca ( at % ) x (mm)

(8)

3 ) 2 /( 0 2 ) 2 /( 0 2 2 3 1 2 ) 1 ( ) exp(       − = − ≈ −

x Dt s ds x Dt s ds xDt xDt とできることから、表面近傍での濃度は               − − − ≈       − − = 3 2 3 1 2 ) ( 2 2 erf ) ( ) , ( Dt x Dt x C C C Dt x C C C t x C s s o s s o π と近似できる。これから、表面での濃度勾配を測定した場合 Dt C C x C s o x π ) ( 2 0 − − ≈ ∂ ∂ = より、拡散係数 D を求めることができる。このような測定が困難である場合には、Appendix(2) に示した近似式を用いて、実験データによく合う D の値を最適化によって求めることができる。 参考論文

1)J.D. Williams, "An Approximation to the Probability Integral," Annals Mathematical Statistics, vol. 17, no. 3, 1946, pp. 363–365.

2)Wikipedia "Error function"(URL http://en.wikipedia.org/wiki/Error_function)から Winitzki のテキ ストにリンクできる。

3)Abramowitz, Milton; Stegun, Irene A., eds. (1965), "Chapter 7", Handbook of Mathematical Functions with Formulas, Graphs, and Mathematical Tables, New York: Dover, pp. 297.

固体の拡散についてより詳しく勉強したい人のために

1)シューモン、固体内の拡散、コロナ社:P. Shewmon, Diffusion in Solids, Wiley. 2)斉藤良行、組織形成と拡散方程式、コロナ社.

3)小岩昌広、中嶋英雄、材料における拡散―格子上のランダム・ウォーク (材料学シリーズ)、 内田老鶴圃.

4)深井有、拡散現象の物理 (現代人の物理)、朝倉書店 5)H. Mehler, Diffusion in Solids, Springer.

6)K. A. Jackson, Kinetic Processes, WILEY-VCH Verlag GmbH & Co.

7)M. E. Glicksman, Diffusion in Solids: Field Theory, Solid-State Principles, and Applications, John-Wiley & Sons.

参照

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