• 検索結果がありません。

タンパク質とRNAの立体構造に基づいた網羅的計算による相互作用予測

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "タンパク質とRNAの立体構造に基づいた網羅的計算による相互作用予測"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)2011年ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム High Performance Computing Symposium 2011. HPCS2011 2011/1/18. タンパク質と RNA の立体構造に基づいた網羅的計算による相互作用予測 大上 雅史  松崎 由理  内古閑 伸之  石田 貴士  秋山 泰 東京工業大学 大学院情報理工学研究科 計算工学専攻 価には,N ペアからなるデータセットにおける対角成分の N. 1. は じ め に. 通りの組み合わせを正例,それ以外の N (N − 1) 通りの組み合. タンパク質間相互作用(Protein-Protein Interaction,. わせを負例としたときの,適合率 (precision) と再現率 (recall). PPI)や,タンパク質-RNA 間相互作用(Protein-RNA In-. の調和平均である F 値 (F -measure) を用いた.結果を表 1 に,. teraction, PRI)に関するネットワークの理解は,細胞内の. 各ペアの相互作用の度合いを表したマップを図 1 に示す. 表 1 各データセットの予測結果. シグナル伝達経路の特定や,それをターゲットとした創薬にお ける重要課題となっている.本研究では,これら PPI および. PRI を計算機で大規模にかつ高速に予測するため,分子形状の. PPI(44 × 44). PRI(78 × 78). F 値. 0.42. 0.51 Ligand RNA. Ligand protein. 相補性と静電相互作用のみに基づく単純化された評価モデルを 提案し,並列計算機上での効率的な並列計算が可能となるよう. ni teo rp ro tp ec eR. ni teo rp ro tp ec eR. にシステムの実装を行った.. 2. 手. データセット. 法. 本研究で開発された相互作用予測システムは MEGADOCK と呼ばれ,大きく (1) 形状相補性に基づく分子ドッキング計算 と,(2) ドッキング結果からの相互作用判別 に処理が分かれる. 以下,それぞれについて説明する.. S(α, β, γ) = ℜ . N ∑. PPI. ×44 PPI prediction. not PRI. (a) 44. (1) 形状相補性に基づく分子ドッキング計算 分子ドッキング計算には,我々の提案した rPSC モデル [1] と 称するボクセル化された形状相補性のスコアリングモデルが利 用されており,静電相互作用と組み合わせた高速計算を可能と している.rPSC モデルによるスコアを G,静電相互作用によ るスコアを E としたとき,分子ドッキング計算は, . not PPI. (b) 78. PRI. ×78 PRI prediction. 図 1 PPI/PRI 予測マップ. 表 1 より,PPI および PRI どちらもおおよそ同等の精度で 予測ができていることが分かる.実際にどの程度の数の相互作 用が検出されているかは図 1 の通りであるが,正例である対角 成分の相互作用検出は比較的よくできているように見て取れる.. . 対角成分以外の相互作用は,評価においては偽陽性ではあるが,. R(l, m, n)L(l + α, m + β, n + γ). 未知の相互作用の検出である可能性もあるため,構造の分布を. l,m,n=1. 確認するなど,1 対 1 での詳細な解析が求められる.. R(l, m, n) = GR (l, m, n) + iER (l, m, n). 4. お わ り に. L(l, m, n) = GL (l, m, n) + iwEL (l, m, n). によって表されるドッキングスコア S に基づいて行われる.こ. 本研究ではタンパク質および RNA の立体構造から網羅的に. こで R はレセプタータンパク質,L はリガンド分子(タンパク. 相互作用予測を行う手法を提案し,2 種類のデータセットによっ. 質/RNA)を表す.l, m, n は分子をボクセル化したときの各座. てその精度を確認した.今後の課題として,本手法をヒトのシ. 標,α, β, γ はリガンド分子の位置探索における平行移動パター. グナル伝達系などの大規模な生物系に応用すること,未知の相. ンを表す.また静電相互作用 E については,CHARMM19 と. 互作用の可能性を詳細に調べていくこと,が挙げられる.. 27 による分子電荷の値に基づいた計算を行っている [2].. 謝辞 本研究は,文部科学省 最先端・高性能汎用スーパー. (2) ドッキング結果からの相互作用判別. コンピュータの開発利用「次世代生命体統合シミュレーション. 各分子ペアに対して,分子ドッキング計算によって結合位置. ソフトウェアの研究開発」,および科学研究費補助金(基盤研. の候補をドッキングスコア S の高い順に 2,000 パターン抽出. 究(B) 19300102)の支援を受けて行われたものである.. し,それらの結合エネルギーや空間的位置分布,スコア分布な. 文. どから総合的に相互作用の有無を判別する.詳しくは文献 [1] を参照されたい.. 3. 実. 献. [1] 大 上 雅 史, 松 崎 由 理, 松 崎 裕 介, 佐 藤 智 之, 秋 山 泰 . MEGADOCK:立体構造情報からの網羅的タンパク質間相 互作用予測とそのシステム生物学への応用, 情報処理学会論文誌 数理モデル化と応用, 3(3): 91-106, 2010. [2] Ohue M, Matsuzaki Y and Akiyama Y. Development of a Protein-RNA Interaction Prediction Method Based on a Docking Calculation, The 2010 Annual Conference of the Japanese Society for Bioinformatics (JSBi2010), T02/P077, 2010.. 験. PPI ベンチマークデータセット(44 ペアのタンパク質複合 体)と独自に作成した PRI ベンチマークデータセット(78 ペ アのタンパク質-RNA 複合体)に対し,本手法を適用した.評 56. ⓒ 2011 Information Processing Society of Japan.

(2)

参照

関連したドキュメント

カウンセラーの相互作用のビデオ分析から,「マ

The FMO method has been employed by researchers in the drug discovery and related fields, because inter fragment interaction energy (IFIE), which can be obtained in the

GoI token passing fixed graph.. B’ham.). Interaction abstract

Naohiko Hoshino, Koko Muroya, Ichiro Hasuo, Memoryful Geometry of Interaction:.. From Coalgebraic Components fo Algebraic Effects , submitted to

We construct a Lax pair for the E 6 (1) q-Painlev´ e system from first principles by employing the general theory of semi-classical orthogonal polynomial systems characterised

The input specification of the process of generating db schema of one appli- cation system, supported by IIS*Case, is the union of sets of form types of a chosen application system

Eskandani, “Stability of a mixed additive and cubic functional equation in quasi- Banach spaces,” Journal of Mathematical Analysis and Applications, vol.. Eshaghi Gordji, “Stability

The problem is modelled by the Stefan problem with a modified Gibbs-Thomson law, which includes the anisotropic mean curvature corresponding to a surface energy that depends on