• 検索結果がありません。

13 Cr 不銹鋼に関する二,三の研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "13 Cr 不銹鋼に関する二,三の研究"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

U.D.C. dる9.15.2る.018.8

13Cr

不鋳鋼に関する

■■タ +

の研究

Some Study of13Cr Stainless Steel

_∈;!.⊥ +一 口 Kiichiro Shinji

郎*

′安

大**

Mutsuo Ichi)′aSu 内 容 梗 概 人絹川ギヤーポンプのギヤー材として13Cr の不銑鋼の具備すべきおもな性質は耐磨耗性である。 この耐磨耗性を材質的に支配するものはビスコース液に対する耐蝕性と面J封こ基くギヤーの機械的耐臍 耗性である。熔製ならびに熱処理条件が化学的,機械的性質にいかに影響するか調べるとともに西原式 磨耗試験機による磨耗試験を省い,試験条什と耐摩耗性との関係について二,二実験した。

〔Ⅰ〕緒

言 人絹川ギヤーポンプのギヤー材としての13Cr不銑鋼 の具備すべきおもな性質ほ耐摩耗性である。すなわちビ スコース液に対する耐蝕咋と面圧に基く機械的耐 耗・性 であるが,このほかに設計ならびに工作法が関係する。 しかし材質的にほ前二者がおもな因二rとなる。耐蝕性を 高める た め 闘 熔 条件ならびに熱処理条件などを吟味 しなければならないっ また機械的耐磨耗仲もそれを向l二 せしめるには熱処理によって硬度を高めなければならな い。この点を検討するため13Cr不銑鋼について二, 三党明したところを述べ参考に供したい〔

〔ⅠⅠ〕熔製条件と残連ならびに非金属介在物

耐蝕性ならびに耐磨耗性は材料の残遭あるいは非金属 介在物に影響されるので,その量を可及的に減少せしめ 俗 に め た した。第l表に熔製条件を示す が,これからわかるように燐製条什の大きな差異は循環 材の配合 と熔製法の2点である。循環材の配合率が高 いと装入材料中のCrの懐化に伴う品質の低 ドが見られ るので,これを防止する目的で循環材の配合率を少く し,かつ非金属介在物をできるたけ少くするために脱酸 に留意した。すなわち循瑞相配合率を40常に Fげ,熔落 後温度を上昇せしめてから Alで鎮静し,ついで赤熱 Fe-Cr を投入したが,これほ Fe --Cr 添加による Cr203の′ヒ成を少くするために採ったのである.ご また 循環材をまったく使用しないで熔落後Fe----Siおよび Fe--Mnによる脱酸を行い,鋲静後赤熱 Fe--Cr を投 入してCr203の生成をできるだけ 少にL,ついで什上 脱酸および粒虔調整のためAlを添加して∼1‡鋼し,さら に取鍋中にSi--Mnを添加して強制脱酸を図るとともに 脱ガスを行い,かつ炭化物分布を良好ならしめるよう留 意した。得たる試料の化学分析鮨米を示すと策2表のご とくである。また熔 法が残液量に及ぼす影響について 示せば第3表のごとくである。すなわち残漆最ほ循環材 * 日立金属工業株式会社安来工場工博 ** 日立金属工業株式会社安来工場 第1表 熔 製 条 件 熔 解 法 酸素精錬.脱炭後 Fe-Si.Fe-Mn で鎮静赤蘭 FeⅦCr投入,出鋼前Al叔入 渡航 周綱 島出 】 E気 Al 炉,Alで鎮静,赤熱Fe-Cr役人, 高周波電気炉,Fe&Si.Fe-Mn で鈍静赤熱Fe-Cr投入,Ⅲ鋼前Al投入,取鍋中Si-Mg投入 第2表 試料の化学成分(%) 1 iO.39

;毒:二;…

0.45 0.44 0.40 0.35.0.46・0.021 0.32」0.33:0.026 0.32琴0.40至 0.016 0.20・0.009 0.35L O.25!0.013 0.34 0.2510.015 0.43iO.32・0.28書 0.012 0・021lO・30 0.009■0.22 0.010 0.51 0.010:0.16 0,010 0.13 0.010 0.16 0.009 0.19 第3衰 残壇分析結果(%■) 13.62 13.17 0.20 13.56 0.54 13.23 0.44 13.08 0.56 13.36 0.53 12.90:0.45 試 料 総 」 0.0182 0.0160 0.0175 0.0115 0.0120 0.0122 0.0166 SjOせ 6.1 7.9 12.1 26.5 Alセ03 75.4 82.2 78.2 68.9 第4表 非金属介在物および腐蝕孔 Crセ03

(2)

398

昭和32年3Jl

配合率を少くしたもの程,また熔 法を吟味したもの程 少いことが窺われるのである。また非 てその判定 属介在物につい 果を示すと弟4表のごとくである。これか らわかるように Si-Mn で脱醸した場合はA系が増加 する。なお材料を研磨して塩化第二鉄塩酸溶液で腐蝕し て検鏡すると腐蝕孔(黒色斑点)が認められる場合があ る。この腐蝕孔がなにに原因するかほ 明し得ないが, ギヤーがビスコース液に接する場合も程度は異るであろ うがこの瞳の腐蝕孔の発生が推測され,かつ耐磨耗性の 一〔まから好ましくない影響を及ぼすものと考えられので, これについて簡単な調査を行った。熔製条件ならびに熱 処理案件が腐蝕孔生成に及ぼす影響を調べるため塩化第 二鉄塩酸溶液で腐蝕した場合の腐蝕孔の数と大きさを示 すと弟4表ならびに第5表のごとくである。腐蝕孔の表 示方法は学振の非金属介在物判定法のそれに準じた(視 野数30)。すなわち腐蝕孔に及ぼす熔製条件の影響は著 しい。またこの腐蝕孔の生成は 処二哩によって しく影 響され,焼鈍状態のものより焼入状態のものが腐蝕孔が 少く,焼入状態においてほ焼入温度が高い方が良好であ る。

〔ⅠⅠⅠ〕熱処理と硬度ならびに耐蝕性との関係

炭化物の球状化を図ることが耐磨耗性の向上に必要な 条件と考えられるので,材料ほまず次の 処理を施し た。すなわち950つC峡準,85げC焼鈍処理により大体満 足すべき組織を得た。組織の→例を示すと第1図のごと くである。材料の炭化物を球状化した後ギヤ一に機械加 工してから施すべき熱処理法につt・、ては,その具備す べき重要な性質として耐摩耗性の大なることが挙げられ ている関係上硬度ほ高い方が望ましい。したがって焼人 後残留しているオーステナイトの分解を目的とLて深冷 処理を施し,ついで150つCに焼戻すことにした。よって 第る表に示す試料について 処理条件と硬度との関係を 究明した。熱処理条件として弟7表のごとく2種類を選 んだ。熱処理条件と硬度との関係を示すと第2図のごと くである。焼入焼戻の場合ほ硬度は焼入温度の上昇する につれて最初高くなるが1,100つC 入でほ低下する。残 留オ・-ステナイトの量ほ焼入温度の上昇につれて急激に 増加する。しかし深冷処理を施した場合ほ残留オーステ ナイトの量は比較的に僅少で硬度も高く,1,1000c焼入 においても低下しない。 耐蝕性の試験においてほ腐蝕液としてNaOH30%, CS25%の水溶液を使用したが,これほビスコース液に ある程度関連性を持たしめたのである。また参考のため に5%HClならびに5%H2SO。に対する耐蝕惟を調べ た。試験片の形状寸法ほ10mm¢×20皿mJの円墳状 で,上述の各腐蝕液に20時間浸潰し,その腐蝕減量から耐 第39巻 第3旨 第5蓑 腐蝕孔におよばす熱処理条件の影響 第1図 顕徽鐘組織 試料7 第6表 試料の化学成分(%) ×400 Mu l P I S Nil Cr l Mo 0.46 0.24 0.41.0.01410.015;0.81!13.3110.58 第7表 熱 処 理 条 件 焼 人→焼 戻 鉄人→深冷処理→妖戻 焼入温度 蛛戻温度 度理虔 温処温 入冷戻 焼深焼 こ、章勉愁 (溝)†へ」ヽ下車K-下評瞥 980,1,040,1,1000C 抽冷 1500C 980,1,040,1,1000C 【750C,20分保持 1500C 油冷 タ∂♂ ∴左 炊入温度(℃) ∼亘い 7斤 〃卯 第2国 焼入温度と硬度ならびに残留 オーステナイトとの関係 蝕性を検討した。NaOH30%,CS2 5%の水溶液につ いて沸 鹸(逆流コンデンサ附)を行った結果を示す と策3図のごとくである。これからわかるように腐蝕は 最初やや急激に み後徐々に起る。また焼入温度の影響 はあまり著しくないが1,040DC焼入のものがもつとも

(3)

13cr

+▲I +- の

399 ‥…・+㌧.1 岬嘆願塵 怪人.悦戻 焼人.サブセロ.焼戻 /銅沌油局 〃♂♂OJ通行 第3図 腐蝕試験結一果 30プgNaOH+5%CS2 /β /∫ 腐蝕暗闇(机 -第41実l腐蝕試験新来 5.ぢHCl ミゃぎこ 血叫 硬二桓腰 劣り・1,10げC焼入のものが耐蝕性が良好である。沫冷 処理の影響は明瞭に認められ,この処理を施Lた方がし ないものに比して耐蝕性が劣る。30〔cの5%HClに 20時間浸漬した場合の腐蝕減屋:を示すと第4図のごとく である。これからわかるように腐蝕は時間とともに加速 される傾向にあり,特に焼入組度が高くなるにLたがつ てこの憤向は著しくなる〔また深冷処理の影響ほ焼入温 度の高くなるにつれて,かつ腐蝕時間の長くなるにした がって著しくなり耐蝕性を向上する。300Cの5%H2SO4 に0時間浸漬した場合の腐蝕減量を示すと弟5図のご 〝 ′け ?♂ 腐食た時間 用) 第5岡 腐蝕試験結果 5%H2SOj へ叫∈烹ぎ) 叫璧羞嘩 ∴ β ち0 Q くヽつ

t

、-・・∴・ 第61¥1.拭 験 片 とくである。これからわかるように腐蝕は時間とともに 直線的に進み,また焼入温度の高いほど腐蝕が著しい。 深冷処理の影響は 5%HClの場合とは迎であって耐蝕 ・l吐を減ずる。梢に1,040`'c以上においてその影響が許し い。 失

〔ⅠⅤ〕磨

にはギヤーポンプのギヤーがビスコース液中で回 転するのであるから耐磨耗惟の試験はなるべくこれに近 い条件で実施した方が好ましいが,時間の点で長期にわ

(4)

400 昭和32年3月 試験番弓一::試 料 日 立 評 第8表 磨 耗 試 験 結 果 熱 処 理 条 件 1,030こ■C油冷-75〔、C沫冷処f製150⊂■C焼戻 同 上 1,030ロC油冷1500C焼戻,一750C深冷処理 1,030CC油冷-75〇C深冷処理,1500C昧戻 同 上 同 上 1,0600C 油冷【75ロC深冷処理,1800C焼戻 たり不都合を生ずるので強制試験法を採用した。すなわ ち試験機として西原式 耗試験機を使用し,試験条件は 圧縮応力を70kg/mm2,試験片の滑度20%,潤滑剤と して水を働「=ノ,常に-・違条件にて(1秒に1滴あて) 試験片に摘 卜したっなお試験力法の概要を示すと第d図 のごとくである。この試験条件は実際のそれに比してか なり苛酷である〔すなわち両氏約5kg/mm2,接触する 液ほビスコースであるのに対し,面圧70kg/mIが,接 蝕する液は水であるから のため 耗現象および腐蝕現象の 地運転した場合と相関性を有する結果が縛らカーし るか否かほ凝わしい。試験≠の 面ほ回転数の増加に したがって漸次光沢を増し,:、1ヱ滑になるが阿転方向と直 角な奴状の模様が次第に増加してやがて川転加須こ平行 な敏も隼成してきて凹凸がほなほだしくなり光沢が る。このときの回転数をもって耐摩耗性を比較した。 れ 熱 処理条件,硬度ならびに耐磨矧生を示せば第8表のごと くであり,また回転数と磨耗減量との関係について数例 を示せば弟7図のごとくある。得たる結果を要約すると 次のごとくである。すなわち試験≠の熱処頚の際とも金 ダライ粉を充填して酸化脱炭を防止した場合と,鋳鉄ダ、 ライ粉を充填Lた場合のl耐磨耗惟に及ぼす影響が認めら れ,後者の方が劣る.二 また熱処理の際,焼入後深冷処理 Lてから焼戻す場合と娩入焼戻後深冷処理する場合のl耐 磨粗肘こ及ばす影響ほ認められない。苛性ソーダと二硫

化炭素との混合水溶液を潤附剤として滴下すると,水を

摘 Fする場合に比 して磨耗状況が変り,耐 くなる。なお参考のため;:こSi-Cr系耐 浪 摘 掛 鋼と比較した 呆,13Cr系不銑鋼の方が耐麿瀦性がすぐれているこ とを椎めた。

〔Ⅴ〕結

言 人絹川ギヤーポンプのギヤー材としての13Cr不銑 鋼について∵∴ 三調べたがその結果を要約すると次のご とくである。 (1)熔製法について吟味した折果残酒量を減らL, 清浄度を高め得た。 (2) 処仲条作と傾度,残摺オーステナイトならび (玩E〆.竺 硬 HR(∈)__杢二狸 56.0 喜1.3 56.9 55.8 57.0 57.0 57.0 第39巻 第3号 摘 要 とも金ダライ粉充填,水潤滑 鋳鉄ダライ粉充填,水潤滑 >4 とも金ダライ粉充填.二硫化炭素十苛性ソーダ潤滑 >4 56.311.0 〃 り」 〃 即 鋳鉄ダライ粉充填,同 上 とも金ダライ粉充填,水潤滑 トムr X ● 〓 しL lトt l ● 伸 上下 X ● J /.・ソ .:り E幸三欝(り宮 第7同 回転数と磨耗減量との関係 (上下は試験片の位置を示す) に耐蝕性との関係をあきらかにした。

(3)西原式磨耗試験機による磨耗

験を行い,熱処 理条件ならびに試験条件と耐摩耗性との関係について調 べた。 終に臨み本研究に協力された日立金属工業株式会社安 来工場の田中,清永,伊達山の諸氏の労を多とするとと もに,御助言を戴いた小柴冶金研究所長に 次第である。 意を表する

参照

関連したドキュメント

①配慮義務の内容として︑どの程度の措置をとる必要があるかについては︑粘り強い議論が行なわれた︒メンガー

夫婦間のこれらの関係の破綻状態とに比例したかたちで分担額

い︑商人たる顧客の営業範囲に属する取引によるものについては︑それが利息の損失に限定されることになった︒商人たる顧客は

夜真っ暗な中、電気をつけて夜遅くまで かけて片付けた。その時思ったのが、全 体的にボランティアの数がこの震災の規

都調査において、稲わら等のバイオ燃焼については、検出された元素数が少なか

基準の電力は,原則として次のいずれかを基準として各時間帯別

わずかでもお金を入れてくれる人を見て共感してくれる人がいることを知り嬉 しくなりました。皆様の善意の募金が少しずつ集まり 2017 年 11 月末までの 6

 今年は、目標を昨年の参加率を上回る 45%以上と設定し実施 いたしました。2 年続けての勝利ということにはなりませんでし