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<シンポジウム8-1>パーキンソン病の臨床,基礎の最前線パーキンソン病のUp-to-Date

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Academic year: 2021

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48:980

<シンポジウム 8―1>パーキンソン病の臨床,基礎の最前線

パーキンソン病の Up-to-Date

服部 信孝

(臨床神経,48:980, 2008) Key words:パーキンソン病,運動症状,非運動症状,レビー小体 パーキンソン病(PD)は,運動障害をきたす神経変性疾患 としてはもっとも頻度が高い.その治療は levodopa の導入以 来,劇的に改善されている.一方で長期治療にともなうウェア リングオフや levodopa 誘発性ジスキネジアが運動合併症状 が問題となり早期投与の問題点が明らかにされた.更に最近 の臨床研究において PD は,運動障害疾患の位置づけから neuropsychiatric disorders の 1 つとして認識されようとし ている.それを反映するかのように最近では,嗅覚障害や睡眠 障害など PD における非運動症状が注目されている.また PD にともなう認知症の問題も明らかにされ,one year rule にし たがいパーキンソニズムが出現して一年以内に認知症を合併 するばあい,Dementia with Lewy bodies とし,一年以上経過 してから認知症を合併するばあい,PD with dementia(PDD) と便宜上診断される.そしてそれぞれの病気の進展は,top down と bottom up と進展方式の違いが指摘されているが, 神経病理学的には同じスペクトラムに属するとの意見もある ものの依然同じ疾患かどうかは結論が出ていない.PD はア ルツハイマー病(AD)と比較して発症年齢も多岐にわたり, 多様性の高い疾患群といえる.事実,単一遺伝子異常にともな う levodopa responsive parkinsonism に関していえば,最低 でも 7 つの原因遺伝子が単離されている.本シンポジウムで は,最近の PD の基礎から臨床までについて解説した. 本シンポジウムは,神経病理からのアプローチ,分子生物 学的アプローチ,そして薬物療法につい構成されている.神経 病理学的検討では,レビー小体の存在の意義について解説し た.レビー小体の存在が善玉なのか悪玉なのか?その回答が えられれば PD の病態にかなり迫ることができる.そして分 子生物学的検討では,レビー小体の主要構成蛋白である α-synuclein の生物学的特徴について解説した.一方,PD の治 療に関しては,世界で使用されるほとんどの薬剤がわが国で も利用できるようになった.更にわが国から発信できるよう な薬剤の臨床試験も実施された.本シンポジウムでは,「パー キンソン病の臨床,基礎の最前線」として最新の知見について 3 方面から解説した. 順天堂大学医学部脳神経内科〔〒113―8421 東京都文京区本郷 2―1―1〕 (受付日:2008 年 5 月 17 日)

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