77 通過に際しICは赤血球から完全に除去されるので, 赤血球CRIと肝村内系によるIC除去機構の存在が考 えられる.そこでSLE患者赤血球のIC結合能力を調 べた.赤血球へのIC結合量は赤血球上CRI site数に 比例し,結合しうるICのsizeをみると赤血球CR1低 値では小分子ICを結合しえなかった.従って,SLE患 者の赤血球CR1活性の低値が, IC除去能力の低下を介 してSLEの免疫学的組織障害の発現に関与する可能 性が考えられる. 4.慢性関節リウマチにおけるViscious cycleに ついて (リウマチ・痛風センター)西岡久寿樹 カオス状態にあった慢性関節リウマチ(RA)の病態 解析はここ一年近くのあいだに種々の細胞工学的な手 法により大きな研究の進展をみせている.演者らは RA患者の“関節内でいったい何がおこっているのか” という視点から検討をくわえた.そのためにRAの 種々の滑膜細胞を得これをクローン化することによ り,それぞれの細胞がRAの炎症にどのようなかかわ りを有しているか,どのようなシグナルにより炎症の viscious cycleが形成するのかについての検討を試み た.その結果,少数の樹枝状細胞(Denderitic細胞) のクローン化に成功し,この細胞からT細胞を活性化 させるいわゆるSecond signalであるIL1の遊離が高 頻度に認められる事が明かにされた.また,初期のRA におけるType II collagenに対する抗体の意義につ いてもRAの病態論のうえから述べてみたい. 5.インスリン自己免疫症候群の新しい展開 (糖尿病センター)平田 幸正 1.日本におけるインスリン自己免疫症候群の統計 1970年∼1985年の間に110例の本症候群が,日本にお いて報告されている.その性別は男54例,女56例となっ てほぼ同数である.年齢は8歳から80歳半まで広く分 布しているが,ピークは40∼70歳の間にある.とくに 注目すべきこととして,第1回の低血糖発作をみる前 にSH基を有する薬剤の投与が行なわれていることで あった.すなわち18例ではチアマゾール(メルカゾー ル),12例ではチオプロニン(チオラ)であった.国外 ではペニシラミンが注目されている, 2.インスリン自己免疫抗体のlight chain 上述の110例中,私どもの入手しえた38例の血清につ いてみると,Kappaタイプ29例,1ambdaタイプ1例, 両タイプを認めるもの8例であった,インスリン治療 患者では両タイプの混在である.
インスリン自己免疫症候群の新しい展開
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