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インスリン自己免疫症候群の新しい展開

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Academic year: 2021

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77 通過に際しICは赤血球から完全に除去されるので, 赤血球CRIと肝村内系によるIC除去機構の存在が考 えられる.そこでSLE患者赤血球のIC結合能力を調 べた.赤血球へのIC結合量は赤血球上CRI site数に 比例し,結合しうるICのsizeをみると赤血球CR1低 値では小分子ICを結合しえなかった.従って,SLE患 者の赤血球CR1活性の低値が, IC除去能力の低下を介 してSLEの免疫学的組織障害の発現に関与する可能 性が考えられる. 4.慢性関節リウマチにおけるViscious cycleに ついて (リウマチ・痛風センター)西岡久寿樹 カオス状態にあった慢性関節リウマチ(RA)の病態 解析はここ一年近くのあいだに種々の細胞工学的な手 法により大きな研究の進展をみせている.演者らは RA患者の“関節内でいったい何がおこっているのか” という視点から検討をくわえた.そのためにRAの 種々の滑膜細胞を得これをクローン化することによ り,それぞれの細胞がRAの炎症にどのようなかかわ りを有しているか,どのようなシグナルにより炎症の viscious cycleが形成するのかについての検討を試み た.その結果,少数の樹枝状細胞(Denderitic細胞) のクローン化に成功し,この細胞からT細胞を活性化 させるいわゆるSecond signalであるIL1の遊離が高 頻度に認められる事が明かにされた.また,初期のRA におけるType II collagenに対する抗体の意義につ いてもRAの病態論のうえから述べてみたい. 5.インスリン自己免疫症候群の新しい展開 (糖尿病センター)平田 幸正 1.日本におけるインスリン自己免疫症候群の統計 1970年∼1985年の間に110例の本症候群が,日本にお いて報告されている.その性別は男54例,女56例となっ てほぼ同数である.年齢は8歳から80歳半まで広く分 布しているが,ピークは40∼70歳の間にある.とくに 注目すべきこととして,第1回の低血糖発作をみる前 にSH基を有する薬剤の投与が行なわれていることで あった.すなわち18例ではチアマゾール(メルカゾー ル),12例ではチオプロニン(チオラ)であった.国外 ではペニシラミンが注目されている, 2.インスリン自己免疫抗体のlight chain 上述の110例中,私どもの入手しえた38例の血清につ いてみると,Kappaタイプ29例,1ambdaタイプ1例, 両タイプを認めるもの8例であった,インスリン治療 患者では両タイプの混在である.

3.抽出IRIおよびCPR

上記血清より酸性エタノール抽出を行なったとこ ろ,発作頻発期の血清では平均17,000μU/mlの総 IRI,平均69ng/mlのCPRを認めた.また発作期経過 後の血清では総IRI 990μU/ml, CPR 9.1ng/mlで あった. 4. Scatchard analysis 発作頻発期の血清中のインスリン抗体について Scatchard plotsを作った.すでに,インスリン注射に よる場合,Borson and Yalowは2群抗体の混在を説 いた.しかしRusenthal法にもとつくコンピューター 解析を応用し,インスリン自己免疫抗体を解析したと ころ,high af五nity部分のみの異常なcapacityの増大 を認めるものが多かった.また1例では,上記解析に かけえない異常なScatchard plotを示すものを認め, インスリン自己免疫抗体の多様性が示された. 〔教育講演〕 “臨床検査一最近の話題” (司会)清水喜八郎教授 1.尿中酵素の測定とその意義 (生化学)降矢 榮 尿中酵素は,生理的および病的状態においてかなり の種類(約40種)のものが検出されている,これらの 酵素活性の測定は,尿中ホルモンの測定の場合と同様 に尿中に存在する種々の物質の干渉を受ける可能性が 大であり,ごく限られた場合のみ好んで実施される. 概して尿中酵素は血清中の酵素と異なった由来・特性 を有しており,現在に至るまでの研究成果や臨床検査 としての普及度は比べものにならないくらい低い.し かし,尿中酵素は腎尿路系組織に由来するもの(たと えぽN・acety 1・β一D−glucuronidase, EC 3.2.1.30, NAG, lactate dehydrogenase, EC 1,1.1.27など)のみ ならず消化器に由来するもの(たとえぽamylase, EC 3.2.1.1,pepsinogen<uropepsin>など)もあり,血清 中の酵素からは得られね貴重な臨床への情報を提供す るであろう.一方,遺伝的背景因子との関連,ひいて は消化性潰瘍の遺伝的背景因子を解消する一助として 尿中および血中pepsinogenのアイソザイム測定が応 用されている.ここでは,尿中酵素としてNAGを中心 に2,3の酵素を選び,その生理学的意義と正常値,病 的状態時に期待される尿中酵素活性の変動と臨床的意 義について述べたい. 一615一

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