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ブレオマイシン反復投与後のマウス肺におけるDNA合成および細胞構築の変化

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Academic year: 2021

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262 (70) 氏名(生年月日) 本     籍

学位の種類

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

カツラ       ヒデ      キ

桂秀樹(昭和3

博士(医学) 乙第1317号

平成4年10月16日

学位規則第4条第2項該当(博士の学位論文提出者)

Alterations in DNA synthesis and cellu垂ar constituents in mouse lung  following bleomycin injections

 (ブレオマイシン反復投与後のマウス肺におけるDNA合成および細胞構築

 の変化) (主査)教授 金野 公郎 (副査)教授 新田 戯訓,小暮美津子

論文 内 容 の 要 旨

 目的  抗癌剤ブレオマイシン(以下BLM)による肺障害 は,反復投与により発現されることが知られている. 本研究では,マウスにBLMを反復投与し,肺に招来さ れるDNA合成及び細胞構築の変化を検討することを 目的とした.  方法

 10週齢ICRマウスに生理的食塩水に溶解したBLM

(10mg/kg)を10日間反復し皮下投与した.対照群には 同量の生理的食塩水のみを投与した.投与後,経時的 に肺を摘出し,以下の項目について検討した,1)湿肺 重量,2)組織学的変化,3)気管支肺胞洗浄による総 細胞数および細胞分画,4)抗Bromodeoxyuridine法

による免疫組織化学,5)のi)詩魂酒中のDNA

polymerase活性, ii)肺組織のDNA合成, iii)

DNA, RNA含量及びDNA polymerase亜分画を測

定した.  結果  湿肺重量は投与終了後5日目に対照群の1,36倍に増 加した.気管支肺胞洗浄による総細胞数は14日目で最 大となり以後低下した.組織学的変化は気管支肺胞洗 浄所見に一年目,14日目で炎症細胞浸潤も最も高度と なり28日目には線維化を生じた,抗Bromodeoxyur- idine法による陽性細胞は5日目より14日目まで増加 した.DNA polymerase活性は5日目で最大となり,

14日目まで不変,以後低下した.DNA合成はDNA

polymerase活性にほぼ一致し,3日目に最大となり, 14日目まで不変,以後低下した.この結果,DNA含量 は10日目より有意の増加がみられた.尚,5日目に DNA polymeraseβの活性増加(DNA修復の充進) および10日目にαの出現(DNA複製)がみられた.  考察および結論  BLMの反復投与による肺障害は以下の如く進展す ると考えられた.肺を構成する細胞にDNA障害が生 ずる.これに対応し,DNA修復(DNA polymeraseβ の活性増加)及びDNA複製(DNA polymeraseαの 新生及びDNA含量の増加)が見られ,ひきつづき線維 化が生じる.また,抗Bromodeoxyuridine法により染

色されるS期細胞の増加とDNA合成の充進に相関

性がみられ,これらDNA合成の変化と肺の形態学的 変化は一致すると考えられた. 一896一

(2)

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論 文 審 査 の 要 旨

 本研究は,マウスにブレオマイシンを少量反復投与し,肺に招来されるDNA合成および細胞構築の変化を 検討した結果,肺構築細胞にDNA障害が招来され,ついでDNA障害細胞が有する修復機能としてまずDNA polymeraseβの増加,さらにはDNA polymeraseαの増加およびDNA量の増加が観察された.しかしこ のような修復機能にも免疫組織化学的限界がみられ,経時的に肺線維化へと進展することが確認された.この 点本研究は間質性肺疾患の発生機序の解明上臨床的に価値のある研究である. 主論文公表誌. Alterations in DNA synthesis and cellular constit-  uents in mouse lung followlng bleolnycin injec・  tions  (ブレオマイシソ反復投与後のマウス肺における  DNA合成および細胞構築の変化)   American Journal of Respiratory Cell and   Molecular Biology   Vol.6, No.2 190-196頁(1992年2月発表) 副論文公表誌 1)老年者の難治性肺炎における多臓器障害の検   討.日老会誌 26(5):507-513(1989)桂 秀   樹,平塚知子,水内知子,神野 悟,久保井礼,

 木田厚瑞

2)眼転移を来した原発性肺癌の2症例.日胸臨  48(6)464-469(1989)久保井礼,水内知子,神  野 悟,平塚知子,桂 秀樹,村井容子,木田

 厚瑞

3)呼吸不全の増悪を繰り返した原発性甲状腺機能  低下症の1症例,日老会誌 28(1)58-62(1991)  久保井礼,木田厚瑞,水内知子,神野 悟,桂  秀樹,平塚知子 4)経過中に解離性大動脈瘤の合併をみた高齢者サ

 ルコイドーシスの1症例.日胸臨50(4)

 317-322(1991)久保井礼,水内知子,神野 悟,  桂 秀樹,平塚知子,木田厚瑞 一897一

参照

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