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学習システム構築支援パラメータの推定

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 75 回全国大会. 2G-4. 学習システム構築支援パラメータの推定 谷口 香苗† 総合システム工学科†. 近畿大学工業高等専門学校. 1.はじめに Web ページを用いた自己学習において、学習を 進めながら、適した経路を提示できるシステム を構築する際に、より厳密に、対象者に合わせ た学習ステップ幅やステップ数の割り出しを事 前に行う方が学習完了時の到達レベルもより精 度よく予測できると考える。また、Web 学習は通 常の学習と異なり、独学環境下での学習を強い られ、自身の学習効果の実感が直ちに得られ難 いことから、学習者の学力に合致した学習ステ ップを規定することで、学習者自身に学習効果 の実感や充足感を恒常的に与えられるようにも なると考える。 従来は教授者の経験則により、学習モジュー ル間の連携定義を行っていたが、本研究では、 習熟度ごとのクラス内分散および学習ステップ 間の相関を用いた学習レベルごとの遷移確率を 定義し、1 ステップのモジュール学習後に向上す る得点を「学習向上度」と呼ぶことにし、この 最尤値を「期待向上度」として、これを導出す る。. Px

(2) ;  = Px ; |x

(3) ;  +Px ;  |x

(4) ;  +Px ; |x

(5) ; . 式(2)を用いて、ステップ間相関r および所属 クラスのσ ごとの最尤値α を導出する。 3.advance クラスの学習向上度 i 番目から i+1 番目に学習ステップが遷移した 際、advance クラスに所属している学生に関する 学習向上度α の最尤値を導出する。ただし、ここ では μ = 70 とする。 図 1 に、学習ステップ間の相関係数r = 0.8 の 場合の advance クラスへの遷移確率を示す。図 1 より、標準偏差σ が大きいほど高確率となるもの の、1 ステップ間の学習向上度α が一定値を超え て大きくなると、advance への遷移確率は低下す る傾向にある。 P(Xi+1) 1. 2.学習向上度の予測 通常馴染みのある学習評価法と同様、合格得 点を優(advance)・良(middle)・可(primary)の 3 区分とした所属クラス分けを用いる。また、各 モジュールにおける学生の得点分布は平均μ、分 散σ の正規分布に従うものとし、ある i 番目の 学習モジュールから i+1 番目の学習モジュール へ 1 ステップ進行後の学習向上度をα> 0点とす る。なお、i 番目モジュール終了時の得点x と、 i+1 番目モジュール終了時の得点x

(6) の間には以 下の関係があるものとする。 x

(7) = rx + α + 1 − r  z. r=0.8. 0.8. σ=4 σ=8. 0.6. σ=12. 0.4. σ=16 σ=20. 0.2 0 2. 6. 10. 14. 18. 22. 26. α 図 1 advance,middle,primary クラスから advance 区分への遷移確率r = 0.8. (1). なお、式(1)における r はx ,x

(8) 間の相関係 数を、z は正規乱数を表す。 x からx

(9) へ 1 ステップ学習が進行し、3 区分の 各所属クラス(ad: advance,mid: middle,pr: primary)から特定のクラス(class)へ学力が 遷移した学習者割合を、式(2)のような事後確率 を用いて算出する。. (2). 内実を詳しく確認するため、式(2)の右辺第一項 を除外した確率、すなわち、middle および primary クラスから advance クラスへ推移した場 合のみの確率を図 2 に示す。σ = 4 の場合を除き、 σが大きいほど概ね遷移確率が低下傾向にあるこ とから、advance クラスへの遷移確率は、遷移前 の advance クラス所属学生の特性σ に依存するこ とが分かる。. 4-343. Copyright 2013 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(10) 情報処理学会第 75 回全国大会. P(Xi+1). r=0.8. 0.16 0.12. σ=4 σ=8. 0.08. σ=12 σ=16. 0.04. σ=20. 0 2. 6. 10. 14 α. 18. 22. 26. 図 2 middle,primary クラスから advance 区分への遷移確率r = 0.8 他の相関係数においても同様の結果が得られ ることから、1 ステップ学習前の advance クラス の学力分散をσ ≥ 12 程度、1 ステップの学習にお ける期待向上度をα ≤ 14 程度に設定するのが好 ましいと考える。 4.学習向上度の最尤推定 advance クラスの 1 ステップの学習完了後の遷 移確率の図 1,2 と同様に、middle クラスおよび primary クラスの遷移確率を導出し、1 ステップ の学習向上度α に関する最尤値を求めた結果を 図 3 に示す。. Ad.,r=0.4 Ad.,r=0.6 Ad.,r=0.8. 18 16 12. 12 10. 8. 8 6 4. 4 2 4. ことが分かる。このことより、σ = 8, 12 とすると、 1 ステップに強相関が見られる学習内容にはα = 4、 弱相関が見られる内容にはα = 6~12 が適してい る。ところで、middle、primary クラスに式(2) を適用すると、学習残留者の確率が導出できる ことから、高確率ではなく低確率である方が学 習遷移状況としては好ましいため、最尤値αの導 出は不可能となる。. 8. 6. 6. 4. 12. 16. 20. σ 図 3 各区分へ遷移する際の最尤値α この図より、advance クラスでは 1 ステップの 学習における相関の強弱および学習者クラスや 能力のσ により、適した期待向上度α が異なる 「 Parameters Estimation for Constructing of Learning Aided System」 † 「 Kanae Taniguchi ・ Kinki University Technical College」. 5.まとめ 本研究では、教授者が目標として提示する学 習レベルへ学習者が効率的に到達できるように するため、1 ステップの学習モジュール終了時の 学習向上度α> 0 として学習遷移確率をベイズ 確率を用いてモデル化し、モジュール間の相関 係数、および学習者のクラス分散との兼ね合い から、期待向上度α を導出した。 本結果より、1 ステップの学習モジュールを終 了した学生が advance クラスに所属することが 見込まれる場合、モジュール間に強相関が設定 できるならばα = 4、弱相関が設定可能であるな らばα = 6~12 が適しており、middle クラスに所 属することが見込まれる場合は任意の値でよく、 primary クラスに所属することが見込まれる場合 は、クラス内σ が小さい場合は6 ≤ α ≤ 12、σ が 大きい場合はα ≥ 12 程度が適していることを明 らかにした。 参考文献 [1] Kanae Taniguchi, Attempt of Modeling of Dynamic Learning Course for Stable System Specification, INFORMATION, Vol. 15, No.8, pp.3611-3619(2012). [2] 宇都雅輝, 植野真臣, ベイズ符号を用いた 論文構成構築支援システム, 電子情報通信 学 会 論 文 誌 , Vol.J94-D, No.12, pp.20692081(2011). [3] 安田宗樹, 田中和之, 相関等式を用いたボ ルツマンマシンの決定論的近似学習アルゴ リズム, 電子情報通信学会論文誌, Vol.J93-D, No.11, pp.2446-2453(2010). [4] 杉村藍, 尾崎正弘, 武岡さおり, 安達義則, 授業における Web 教材の効果的な活用法に ついて, 信学技法 ET2008-94, Vol.3, pp.712(2008). [5] 中山実, 山本洋雄, Santiago,Rowena, ブレ ンディッド学習の行動に影響を及ぼす学習 者特性の検討, 信学技法 ET2008-118, Vol.3, pp.145-150(2008).. 4-344. Copyright 2013 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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図 2  middle,primary クラスから  advance 区分への遷移確率 r = 0.8 他の相関係数においても同様の結果が得られ ることから、1 ステップ学習前の advance クラス の学力分散を σ ≥ 12  程度、1 ステップの学習にお ける期待向上度を α ≤ 14  程度に設定するのが好 ましいと考える。  4.学習向上度の最尤推定  advance クラスの 1 ステップの学習完了後の遷 移確率の図 1,2 と同様に、middle クラスおよび primary クラスの遷移確

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