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右大腿骨頚部骨折を受傷した老年期脳性麻痺患者の理学療法

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Academic year: 2021

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29 B-1【演題15】

右大腿骨頚部骨折を受傷した老年期脳性麻痺患者の理学療法

菅間記念病院 リハビリテーション科 〇樋口 尚華 キーワード:老年期脳性麻痺,身体機能向上,二次障害予防 【はじめに】 老年期の脳性麻痺(以下,CP)のリハビリテーション(以下,リハ)は,身体機能向上 と二次障害予防へのアプローチが重要であるといわれている.今回,右大腿骨頚部骨折を 受傷したCP患者を担当した.積極的な理学療法(以下,PT)により,受傷前よりADLが 向上し,自宅退院となった.その後のリハ継続として,訪問リハを導入した為報告する. 【症例紹介】 0歳代の女性CP患者で,自宅で転倒し右大腿骨頚部骨折を受傷した.第3病日に観血的骨 接合術を施行した.左股関節屈曲内転内旋位,左足部は内反尖足を呈し,GMFCS分類Ⅲ, 日本語版SCALE5/20点であった.入院前ADLはFIMで78/126点で,両側杖で歩行していた が介助を要していた.5人暮らしで,要支援2,サービス利用はなかった.本人の主訴は歩 けないことであり,HOPEは自宅に帰り以前のように歩きたいであった. 【倫理的配慮,説明と同意】 ヘルシンキ宣言に基づき,対象には十分な説明を行い,同意を得た. 【経過】 第4病日よりPT介入し,疼痛は自制内,MMT(右下肢2,左下肢1),握力(右4kg,左2kg) であり全身の筋力低下を認めた. ADLは全介助を要し,歩行は,下肢の支持性や随意性 が低下し,振り出しが困難であった.現病に加え,CPの長期経過に伴う廃用の要素が強 いと考え,筋力増強運動,荷重練習,歩行練習を実施した.PT介入は60分×週6回の頻度 で,強度はRM法やBorg Scaleを用いて設定した.第112病日でMMT(右下肢3,左下肢1), 握力(右14kg,左8kg)と向上し,基本動作自立,FIM95/126点に改善した.歩行は,前輪付 き歩行器で連続45m以上自立レベルとなった.自宅退院にあたり,訪問指導で動作確認を 行い自信に繋げ,在宅でのリハ継続希望がきかれ,訪問リハの導入に至った. 【考察】 老年期CP患者に対し,積極的なPT 介入によって受傷前よりも身体機能,ADLの向上, IADLの拡大を認めた.さらに,訪問リハを導入したことで,二次障害予防を図ることが 出来たと考える.

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