環 境 シ ス テ ム 研 究 ― ア ブ ス ト ラ ク ト審 査 部 門 論 文 ―Vol.271999年10月
徳 島 県下 の小学 校 生活科 継続 ア ンケー ト調査 か ら見 た
小学 校教 育 と屋外 生活 空間 の関わ りにつ いて
STUDY OF THE RELATIONSHIP BETWEEN ELEMENTARY SCHOOL EDUCATION AND OUTDOOR LIFE
SPACE FROM THE CONTINUOUS QUESTIONNAIRE IN LIFE ENVIRONMENT STUDY IN TOKUSHIMA
澤 田 俊 明*藤 原 修**山 中 英 生***水 口 裕 之*** Toshiaki SAWADA* Osamu FUJIWARA** Hideo YAMANAKA*** Hiroyuki MIZUGUCHI***
ABSTRACT ; In Life Environment Study class in elementary school, they use outdoor life space around the school to realize nature and local community. There are some characteristics in this class; to have integrated and continuous viewpoint, to learn from authentic nature, to have close relationship with community. These are also important to provide high quality outdoor life space. We made up a questionnaire and some hearing research for elementary school teachers in Tokushima Prefecture in 1995. We made up another questionnaire in 1998 as a continuous research. Based on these two questionnaires, we analyzed the characteristics of relationship between elementary school education and outdoor life space. To put it concretely, we show how outdoor life space is used in Life Environment Study class, importance of outdoor life space and its relationship with people in community.
KEYWORDS ; life environment study, elementary school, questionnaire, outdoor life space
1. は じめに
小 学校 生活科授 業 は 、平成 元年 度 の文部省 の学習 指導 要領 の改訂 に伴 い 、従来 の理 科 ・社会 が統廃 合 され
て 、平成2年 度∼ 平成3年 度 の移 行 時期 を経 て平 成4年 度 よ り正 科 目とな った もの で、 そ の授 業 目標 は 「
具
体 的な活 動や 体験 を通 して 、 自分 と身近 な社 会や 自然 との関わ りに関心 を持 ち、 自分 自身や 自分 の生活 につ
い て考 えさせ る と ともに,そ の過程 におい て生活 上必 要 な習慣や 技能 を身 につ け させ,自 立へ の基礎 を養 う」
1と され てい る。生活科授業においては、自然や地域を知る学習の場 として、小学校周辺の身近な 日常の屋
外生 活空 間が利 用 され てい る。 この よ うに生活 科 は小学校 と地域 との 関連 、小学 校 と自然 との関連 が強 い授
業 で あ り、徳 島県 の例 で も1ク ラス あた り年 間105時 間授 業 の うち学校差 は あ るがほ ぼ3分 の1程 度 は学外
で授業 が行 われ てい る。 この 生活科 授業 の特 徴 には 、細分化 で はな く総合 ・連 続 の視 点 を持 っ てい る こ と、
死ん だ 「
部 分 自然」 で な く生 きた 「
全体 自然」 を対象 とす るこ と、地域 との密 接 な関 わ りを持 つ こ とな どが
あ げ られ るが 、 これ らは と りもなお さず屋 外生 活空 間整備 におい て も重 要 な視 点 で あ り、 ここに生活 科 の視
点 か らの分 析 の重 要性 が存在 す る。
著者 らは 、 こ う した 生活 科 授 業 の特徴 に着 目 し、 質の 高い 屋外 生 活 空 間整備 の知 見 を得 る こ とを 目的 と
して 、生活科 が正 科 目とな って3年 を経 て あ る程 度 落ち着 いた と思 われ る1995年
に 、徳 島県 の小学校 の生
活科担 当教 師 を対象 と した ア ンケー ト調査 及び ヒア リング調査 を実施 した2。 今 回、1995年 の継 続調 査 とし
て 、小学校 生活 科担 当教 師 を対象 とした ア ンケー ト調査 と、 地形 図を用 い た小学校 周 辺空 間調 査 を1998年
*建 設 材 料 試 験 所Kensetsu Zairyo Shiken-syo
**エ コ ー 建 設 コ ン サ ル タ ン トEcho Construction Consultant ***徳 島 大 学The University of Tokushima
に実 施 した。本 報告 で は、 この うち1995年 及 び1998年 の2回 のア ンケー ト結 果 を も とに、 小学校 教育 と屋
外生 活空 間の 関わ りにつ い てそ の特徴 を分 析す る。 具体 的 には、小 学校生 活科 担 当教師 の眼 を通 して得 られ
た情 報 を も とに、小 学校 生活 科授 業 で利用 され てい る屋外 生活 空間 の利用 状況 、満 足度 、重 要度 、地域 の 人
の関わ りにつ いて報 告す る。
2. 調 査 の概 要 1) 調 査 の概 要 表1に1995年 、1998年 に 実 施 した 生 活 科 調 査 の 概 要 、 表2に ア ン ケ ー ト調 査 の 概 要 を 示 す 。 今 回 報 告 は 、1995年 ア ン ケ ー ト調 査 及 び1998年 ア ン ケ ー ト調 査 の 両 方 に 回 答 を 得 た120校 を 抽 出 して 調 査 分 析 を行 っ た 。 図1に 対 象 と した120校 の ア ン ケ ー ト回 答 者 の属 性 を 示 す 。 回 答 者 の ほ とん ど が 女 性 で 30∼40歳 代 の 回 答 者 が 約8割 とな っ て い る。図1
ア ンケー ト調査の 回答者 属性
表1 生 活科 調 査 の概 要 表2 ア ン ケ ー ト調 査 の 概 要 2)小 学 校 の 地 域 区 分 ア ン ケ ー ト調 査 の 結 果 が 、 学 校 を 取 り囲 む 屋 外 生 活 空 間 の 環 境 に よ っ て ど の よ う に 変 わ る の か を 考 察 す る た め に 、 1/25000の 地 形 図 を 用 い 、 表3に 示 す 地 域 区分 に よ っ て 、 市 街 地 域 ・郊 外 地 域 ・農 村 地 域 ・山 間 地 域 の4グ ル ー プ に分 類 した 。 県 域 の 特 性 か ら農 村 、 山 間 部 が 多 く な っ て い る。表3
地域 区分
3) ア ン ケ ー トの 質 問 概 要 表4に ア ン ケ ー トの 質 問 概 要 を 示 す 。1998年 調 査 の 質 問 は 、1995年 調 査 の 質 問 の うち 、 学 内施 設 の 質 問 を割 愛 し、 主 と して 学 外 施 設 に つ い て の 質 問 か ら構 成 した 。 表4 生 活 科 ア ン ケ ー トの 質 問 概 要(凡 例 ●:質 問 した項 目、-:質 問 しな かった項 目) 3. 調 査 結 果 及 び 考 察 生 活 科 授 業 と 関 わ り の あ る 屋 外 空 間 は 、 学 校 を 基 準 と した 場 合 、 学 内 と学 外 の 空 間 に大 別 で き る。 こ の うち 学 外 の 空 間 は 、 公 園 ・緑 地 ・広 場 、 河 川 ・ 水 路 、 水 田 、 山 野 な ど の 学 外 自然 的 施 設 と 、 郵 便 局 、 公 民 館 、 小 売 店 な ど の 学 外 社 会 的 施 設 に 区 分 で き る。 以 下 、 本 報 告 で は 、 学 外 施 設 の 用 語 は 学 外 自 然 的 施 設 を 意 味 す る も の と して 用 い る 。 1) 利 用 状 況 図2に 、 学 外 施 設 の 利 用 頻 度 の 調 査 結 果 を 示 す 。 図 よ り、 年 間 に1∼2回 以 上 の 利 用 で は 、60%を 越 え る利 用 者 が 「河 川 ・水 路 」 「公 園 ・緑 地 ・広 場 」 「神 社 ・仏 閣 」 を 利 用 して お り、 「山 野 」 が これ に 続 く。 年 間 に3∼5回 以 上 利 用 す る 学 外 施 設 と し て は 約35∼ 40%の 利 用 者 が 「河 川 ・水 路 」 「公 園 ・ 緑 地 ・広 場 」 「山 野 」 を利 用 して い る 。 ま た 、1995年 調 査 に く らべ1998年 調 査 で は 、 「水 田」 「空 き 地 」 の 利 用 が
図2
学外 自然 的施 設 の利 用 頻度(全 体)
図3
学外 自然 的施設 の移 動 時間(全 体)
減少 してい る。
図3は 、学外 施 設 ま で の片 道 の移 動
時 間の調 査結 果で あ る。1995年 調査 と
1998年 調査 によ る移 動 時間 の変化 は、
ほ とん ど見 られ な い。 これ は調 査 対象
の小 学校 が 同 じで あ り、学外 施 設 の 立
地状 況 に大 き な変化 が なか っ た こ とに
起 因す る と考 え られ る。 図2、3よ り、 「河 川 ・水 路 」 を 除 き 利 用 頻 度 の 高 い 施 設 ほ ど片 道 の 移 動 時 間 が 長 い 傾 向 が 読 み とれ る 。 ま た 、 「公 園 ・緑 地 ・広 場 」 を 除 き 、 学 外 施 設 の 片 道 の 移 動 時 間 が20分 以 内 とい う回 答 が70∼80%と な っ て い る。 片 道20 分 以 上 か け て 利 用 す る施 設 と して 、 「公 園 ・緑 地 ・広 場 」 で 約40% 、 「山 野 」 「神 社 ・仏 閣 」で 約20∼25% の 回 答 とな っ て い る 。 「公 園 ・緑 地 ・ 広 場 」 に つ い て は 約20%の 利 用 者 が30分 以 上 か け て 利 用 して い る 。 表5は 、1995年 調 査 及 び1998年 調 査 の 利 用 頻 度 の 推 移 を地 域 別 に 示 した も の で あ る 。 ま た 、 図4は 表5 の うち 「山 野 」 「街 路 樹 」 以 外 の 学 外 自然 的 施 設 の 地 域 別 の 利 用 頻 度 の 推 移 を 図 示 した も の で あ る。 表5、 図4よ り、1995年 か ら1998年 に か け て の 学 外 施 設 の 利 用 頻 度 の 推 移 に つ い て 以 下 に 示 す 。 「河 川 ・水 路 」 の 利 用 頻 度 の 推 移 は 、 市 街 地 域 ・郊 外 地 域 で の 利 用 頻 度 の 増 加 が 顕 著 とな っ て お り、 農 村 地 域 で 若 干 減 少 して い る。 「公 園 ・ 緑 地 」 で は 、 市 街 地 域 ・農 村 地 域 で の 利 用 が 増 加 した 。 郊 外 地 域 ・山 村 地 域 で は ほ ぼ 同 じで あ る。ま た 、 市 街 地 域 ・郊 外 地 域 で は 、1998年 調 査 で は 、 抽 出 した120校 す べ て の 学 校 で 「公 園 ・緑 地 」 が 利 用 され て い る。 「神 社 ・仏 閣 」 の 利 用 頻 度 の 推 移 は 、 市 街 地 域 ・郊 外 地 域 で 増 加 し、 表5 利 用 頻 度 の 推 移(凡 例:○ 増 え た 、 ▲ 減 った 、 ― 変 わ らな い)図4
学外施設の利用頻度(地 域 別)
農村 地域 ・山村 地域 で は ほぼ 同 じであ った。 「
神 社 ・仏 閣 」 にお ける市街 地域 で の 「
年 に3∼5回
程 度 の利
用 」の減 少 は、市街 地 区 におい て 「
畑 ・果樹 園 」の利 用ヘ シ フ トした影響 が伺 える。
「
畑 ・果樹 園 」の利 用 は、全 地 域 におい て増加 傾 向 にあ り、1年 間 に複 数 回数利 用 す る施設 の 中で最 も多
い施設 となって い る。 これ は、畑 ・果樹 園、す な わち、 野菜 や果物 とい った生物 が育 っ農 の場 が 、環境 ・生
産 とい った複合 的価 値 を持っ 場 と して重 要視 され 、生活 科授 業 の進 展 の 中で地域 協 力者 を得 て 、生活科 授 業
の中で の利 用 が増加 してい った もの と推 察 され る。 その一方 で 、 も う一つ の農 の場 で あ る 「
水 田」 の利 用 頻
度 は減少 傾 向に あ り、市街 地域 ・郊 外 地域 にお け る減 少が 著 しい。 この水 田利 用 の減少 の 要 因 と して、畑 ・
果 樹 園 と違 い、種 々 の水 田立 ち入 りの制約 条件 の存在 が 予想 され る。 また、 「
空 き地 」 の利 用 も減 少 してお
り、 市街地 域 での利 用 は皆無 とな ってい る。
2)満
足度
生活 科授 業 で 「
よ く利 用 す る学 外 自然 的 施設 」
に関 して 、表6に 示 す 「
施 設 資源 要 素 」 「
施 設 管
理要 素」 の各項 目の満足 度 につ いて 質問 した。
図5は 、表6の 質 問項 目
に対す る満 足 度 の単 純集 計
結 果 を示 した もの で、'ど
ち らで もな い'と い う回 答
につ い て は表示 せ ず 、満 足
側 を+に 不 満側 を ―に示 し
た もので あ る。 図 よ り、施
設 資源 要 素 に対す る不 満度
が施 設管 理 要素 に対す る不
満度 よ りも幾分 高 い調 査 結
果 とな って い る。 また 、施
設 資源 要素 項 目に対 す る不
満 度 が高い もの と して、「
水
飲 み 場等 の施 設 」 「
遊 具 」
「水 生 生 物 」 「実 を つ け る 樹 木 」 、 施 設 管 理 要 素 項 目 に 対 す る 不 満 度 の 高 い も の と し て 「学 校 か らの 距 離 」 「整 備 状 況 」 「現 在 の 広 さ」 が 挙 げ られ た 。表6
よ く利用する施設 の満足度質 問項 目
図5 よ く使 う学 外 施 設 の満 足 度:単 純 集 計 (回 答 者 数120、 複 数 回 答) 図6は 、 表6の 施 設 資 源 要 素 の う ち 「大 き い 樹 木 」以 外 の7項 目に つ い て 、地 域 別 に 整 理 した も の で あ る 。 こ こ で は 、 紙 面 の 都 合 上 、 施 設 管 理 要 素 の 地 域 別 整 理 に っ い て は割 愛 す る。 図6よ り、 施 設 資 源 要 素 の う ち 表7 学 外 施 設 の 地 域 別 不 満 項 目(1998年 調 査)凡 例 ▲:回 答者 の約50%以 上が不満側自然 や 生 物 に 関 係 す る 「草 花 」 「昆 虫 」 「花 の 咲 く樹 木 」 「実 を つ け る 樹 木 」 「水 生 生 物 」 の 項 目 は 、 市 街 地 域 ・郊 外 地 域 で は1995年 調 査 よ り1998年 調 査 の方 が 高 い 不 満 度 と な っ て い る 。 特 に 、 「実 を つ け る 樹 木 」 の 不 満 度 の 増 加 が 大 き く 、1998年 の 調 査 で は 、 市 街 地 域 ・郊 外 地 域 に お い て60∼80%の 回 答 者 が 不 満 を 示 して い る 。 ま た 、 施 設 資 源 要 素 の う ち 、 人 工 物 で あ る 「水 飲 み 場 」 に 対 す る 不 満 度 が1998年 調 査 で 増 加 して い る。 学 外 施 設 の 不 満 度 を マ ク ロ的 に 見 る と、 施 設 資 源 要 素 に 対 す る不 満 度 は 市 街 地 域 で 最 も高 く 、 農 村 地 域 ・郊 外 地 域 が こ れ に 続 き 、 山 間 地 域 の 不 満 度 が 最 も小 さい 結 果 と な っ て い る 。 グ ラ フ は 割 愛 した が 、1998年 度 調 査 結 果 で は 、 施 設 管 理 要 素 の 不 満 度 は 郊 外 地 域 が 最 も 高 く 、 つ い で 農 村 地 域 ・山 間 地 域 ・市 街 地 域 の 順 とな っ て い る 。 表7は 、 学 外 施 設 の 不 満 度 の 高 い 上位 項 目を 地 域 別 に示 した も の で あ る。 3)生 活 科 授 業 に 必 要 な も の 図7は 生 活 科 授 業 で 利 用 す る屋 外 生 活 空 間 を 選 定 す る とき の 選 定 条 件 を 質 問 した 結 果 で あ る。 調 査 結 果 は 、1995年 調 査 と1998年 調 査 で は ほ とん ど同 じ結 果 とな っ た 。 図 よ り、 「安 全 性 が 高 い 」 「昆 虫 な ど生 き 物 が 生 息 して い る 」 「植 物 や 生 き 物 に触 れ る こ と が で き る 」 「植 物 の 種 類 や 数 が 豊 富 」 「身 近 で あ る 」 「植 物 や 生 物 を 採 る こ とが で き る」 の6 項 目に つ い て は 、 い ず れ も8∼9割 以 上 の 人 が 重 要 視 して い る 。 空 間 計 画 に対 す る、 生 活 科 意 識 調 査 か らの 要 請 を 重 要 度 の 高 い も の か ら順 に 、1次 要 請 、2 次 要 請 、3次 要 請 と して 構 造 化 し て 考 え る。今 、 「特 に 重 要 」 「重 要 」 の 合 計 値 を 「重 要 度 率 」 とす れ ば 、 図7の 調 査 結 果 は 、 空 間 計 画 の1次 要 請 と し て 重 要 度 率80%以 上 の 項 目群 、2次 要 請 と して50∼70%の 項 目群 、3次 要 請 と し て10∼20%の 項 目群 の3つ に 区 分 で き る。
空 間の利 用者 か らみて 、1次 要請 は対 象 とな
る施設や 空 間そ の ものが 兼ね備 え るべ き条件 、2
次 要請 は1次 要請 を満 足 した 上 で施設 や 空間 が兼
ね備 えるべ き諸元 、3次 要請 は1次
・2次 要請 を
図6
よ く利用する学外施設の満足度(地 域別)
図7
学外 施設 の重要 度(全 体120校)
満 足 した 上 で 施 設 や 空 間 が 兼 ね 備 え る べ き 留 意 点 と い え る 。 表 8に 生 活 科 の 視 点 か ら み た 学 外 自然 的 施 設 、 す な わ ち 屋 外 生 活 空 間 に 対 す る 要 請 区 分 を 示 す 。 表 よ り、1次 要 請 と して 「安 全 性 」 「自然 の 存 在 」 「自然 の 体 験 」 「身 近 」 と い っ た 空 間 の 「条 件 」 が あ り、2次 要 請 の 中 に 「整 備 」 「子 供 の ス ケ ー ル 」 な ど の 空 間 の 「諸 元 」 が 示 され て い る こ とが わ か る 。 表8よ り生 活 科 の 空 間 要 請 は 、 『整 備 され て い る 空 間 よ り も 、 安 全 で 、 自然 が 存 在 し、 か っ 自然 を 体 験 で き る 場 』 を 求 め て い る こ とが わ か る。 図8は 、1995年 ア ン ケ ー ト調 査 に お け る 小 学 校 周 辺 の 生 活 科 授 業 に 必 要 な 具 体 的 な 学 外 施 設 の 必 要 性 に つ い て 単 純 集 計 し た 結 果 で あ る 。 生 活 科 授 業 に 必 要 な 施 設 と して 「公 園 ・緑 地 ・ 広 場 」 、 「河 川 ・水 路 」 、 「山野 」 、 「空 き地 」 が 上 位 に 挙 げ られ て い る。 特 に 、 「公 園 ・緑 地 ・広 場 」 の 78%と い う高 い 結 果 と 、 第4位 の 「空 き 地 」 の43%と い う結 果 は 注 目 され る。 こ の 「空 き 地 」 の 必 要 性 の 認 識 は 、 図7、 表8の 調 査 結 果 か らわ か る よ う に 、 『整 備 され て い る 空 間 よ り も 、 安 全 で 、 自然 が 存 在 し、かっ 自然 を体 験で き る場』 と して 、現 時点 で の 「
空 き地 」 が
重視 され てい るた め と推 察 で き、 今後 の屋 外生 活 空間整備 の
あ り方 を示唆す る。
表8 生活 科 か らみ た屋 外 生活 空 間 に対 す る要請 区分 図8 学 外 施 設 の必 要 性 (1995年 、 回 答 数175名) 4)生 活 科 と地 域 a. 地 域 の 人 の 協 力 図9は 、 「こ の1年 間 に 、 ど の よ うな 人 に 生 活 科 授 業 に 協 力 して も ら う か 」 とい う質 問 で 、 生 活 科 授 業 に 協 力 して い る 地 域 の 人 の 立 場 を 調 査 した 結 果 で あ る。1994年 調 査 は 、 徳 島 県 教 育 委 員 会 が 鳴 門 教 育 大 学 と共 同 で 行 っ た 調 査 で あ り、 1995年 調 査 ・1998年 調 査 の 質 問 は1994年 と同 じ内 容 と し て い る 。 図 よ り、1994年 調 査 で は 、 地 域 の 人 に 「来 て い た だ か な い(協 力 を 得 な い)」 学 校 が 約40%に 達 して お り、残 り約60% の 学 校 で 地 域 の 人 の 協 力 を 得 て い る 。 協 力 者 の 上 位 に は 「地図9
生活科授業 に協 力 して もらう地域の人
域 の年 長 者 」 「農 家 の 人 」 「幼 稚 園 や 保 育 所 の 人 」 が 上 位 に 挙 げ られ て い る が 、 「地 域 の年 長 者 」 を 除 く と ほ とん ど の 立 場 の 人 の 協 力 が5∼20%と 低 い 調 査 結 果 と な っ て い る。 1994年 調 査 と1998年 調 査 の 調 査 結 果 は 、 こ の2回 の 調 査 問 で は ほ ぼ 同様 な 結 果 を 示 して い る 。 地 域 の 人 に 「来 て い た だ か な い (協 力 を 得 な い)」 学 校 は7∼8%程 度 と 少 な く 、90%を 越 え る 学 校 が 地 域 の 人 の 協 力 を 得 て い る。1995年 調 査1998年 調 査 で の 協 力 者 の 上 位 に は 「商 店 の 人 」 「地 域 の 年 長 者 」 「郵 便 局 の 人 」 「農 家 の 人 」 な ど が 挙 げ られ 、 い す れ も40%を 越 え る 学 校 で 協 力 を 得 て い る こ とが わ か る。 図10 は 、 生 活 科 授 業 へ の 地 域 の 人 の 協 力 回 数 の 調 査 結 果 で あ る 。1995年 調 査 、1998 年 調 査 と も 、 そ れ ぞ れ の 地 域 で 約50%の 学 校 で1年 間 に3回 以 上 の 地 域 の 人 の 協 力 を 得 て い る。 以 上 の 図9、 図10よ り、 生 活 科 授 業 を