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重度嚥下障害へ耳鼻咽喉科医がすべきこと

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Academic year: 2021

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喉頭 32:146,2020. 臨床パネル

重度嚥下障害へ耳鼻咽喉科医がすべきこと

 喉頭疾患や頭頸部腫瘍に関連する嚥下障害を担当して 30 年以上が経過し,多くの諸先輩や同僚に指導を受 けながら診断・治療を習得してきたが,様々な疾患に生じる病態である嚥下障害は症例ごとにその程度も臨 床経過もばらつきが多く,違いがあり適切な治療法を選択できるようになるためにかなり時間を要した.お そらく,治療介入の必要性を十分に感じながらも取り組めていない耳鼻咽喉科医が今でも多いのではないか と思われる.一方で,超高齢化や医療の高度化に伴い重症や難治な嚥下障害症例は増えてきており,安全な 在宅復帰を考える脳神経内科医・リハビリテーション医や言語聴覚士などのテラピストからは耳鼻咽喉科医 へ積極的な参加が望まれており,嚥下内視鏡検査を中心とした嚥下機能の詳細な評価と,特に難治例への手 術治療への介入が望まれている.私は 5 年前から聖隷佐倉市民病院で多職種協働による摂食嚥下センターを 立ち上げて嚥下障害症例に特化した臨床を行っており,当科で施行する嚥下機能改善手術や誤嚥防止手術の 予定は事前にいただいたメールへの返信や SNS でそのほとんどを開示し,オープンに耳鼻咽喉科医の手術見 学を受け入れている.希望があれば手洗いもして手術参加していただいている.全手術が思惑通り進むわけ ではないが,瞬時の対応を含め生の場面を見ることでさらに理解が深まると考えている.外科的治療ができ るのは耳鼻咽喉科医のみなので,原疾患の管理はその専門医に委ねるとして,全国のある程度の施設で嚥下 機能改善手術や誤嚥防止手術が最低限行える様になる一助と思い,今後も継続して行っていく予定である. そして,将来的には,大学病院を中心とした他医療機関から依頼があればある程度の期間の研修を当施設で 受け入れ,術前術後管理や原疾患に合わせた治療計画の立案なども伝えていきたいと考えている.これら, 当科での試みを中心に今回は報告する.

Keywords : swallowing function improvement surgery, swallowing prevention surgery 1)聖隷佐倉市民病院耳鼻咽喉科 2)聖隷佐倉市民病院摂食嚥下センター

津 田 豪 太1 , 2)・我 妻 将 喜1 , 2)

参照

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