都市の中心部の広場空間における滞留行為に関する考察
−丸の内仲通りの社会実験で見られた滞留行為の多様性
Various Time-Spending Acts by Pedestrians in Flexible Squares
●三友奈々/日本大学
MITOMO Nana / Nihon University
● Keywords : public space, third place, placemaking, OMY area, Marunouchi-Nakadori, social experiment 要約 本研究で扱う研究対象地は、東京都千代田区大丸有地区丸 の内仲通りの車道上に設置された仮設の広場空間とする。本 研究対象地は、そもそも車道として設計された空間上に仮設 の広場空間を設えた先進的な事例である。またこの仮設の広 場空間は単なる短期間の社会実験に止まらず、長期に渡って 設置され続けているという点でも先進的な事例である。 本稿では定点観察調査によって、滞留行為をできる限り詳 細に把握・分類し、各滞留行為の分析を通して、都市の中心 部における広場空間について考察し、報告するものである。 都市の中心部の広場空間では、周辺の飲食店舗ではそぐわ ないと思われる行為として、すぐに同伴者と合流するために 数分待つ行為、子供連れで頻繁に座ったり立ったりする行為、 スマートフォンで通話をする行為、大量の荷物を置く行為等、 多様な行為があることが分かった。また、平日の「食事」行 為をはじめとした 1 人での単独利用が多く見られる行為、休 日の「待つ」行為をはじめとした家族連れなどのグループに 多く見られられる行為等、平日と休日で異なった多様な行為 があることも明らかとなった。 都市の中心部の広場空間は、個々の滞留者が居心地良く過 ごしながらも、滞留者同士が互いの滞留行為を制限しない場 であることが望まれる。そのため、都市の中心部の広場空間 には、屋外の開放性を活かし、それぞれの広場空間の滞留者 や空間特性、都市の特徴を踏まえて、平日・休日、曜日毎の 利用者や構成人数、1 人組の単独利用から多人数利用、多世 代の利用に対して、即時的に対応可能なフレキシブルなデザ インが求められる。 また、都市の中心部の広場空間での滞留行為は屋外で様々 な人の目に触れることから、他の滞留者の行為を誘発するこ とがある。そこには国内外から様々な人々が集うため、デザ イナーをはじめとした専門家が予め想定していない、さらに 多様な滞留行為が将来的に生まれる可能性もある。そのため、 都市の中心部の広場空間は、時代を超えて長期的に対応可能 なフレキシブルなデザインであり続けることも重要である。 1. はじめに 1) 研究背景 欧米の多くの都市を訪れると、都市の中心部に広場空間が あり、地域の人達が思い思いに居心地良く過ごしている姿を 目にする。観光客や来街者が混ざり、公園のようにイベント が開催されているような広大な広場空間もあれば、庭のよう に近隣の住民が静かに過ごす囲繞感のある小規模な広場空間 もあり、魅力的な広場空間が欧米の都市には点在している。 一方、我が国ではそもそも中心部に広場空間が乏しい都市 も多く、また新たに広場空間を創出する土地の確保も難しい のが現状である。そのような中、都市の中心部で道路空間の 一部を広場空間として設える社会実験が行われる等、様々な 取組みが行われつつある。今後、増え続ける訪日観光客や買 い物等で訪れる来街者のためにも、都市の中心部には広場空 間を十分に確保する必要がある。また、働き方が問われる昨 今、近隣の就業者が職場から気負いなく行ける範囲に、短時 間でも居心地良く過ごせる広場空間を都市の中心部に設置す ることも急務である。 2) 研究の位置付け 都市の中心部の公共空間における滞留についてこれまで多 くの研究蓄積がある。特に都市に点在する休憩場所を対象と した研究が多数なされている。また、既存の広場空間を対象 とした滞留の研究も見られる。さらに近年では、社会実験が 行われるようになったことから、その事例に関する報告も増 えている。 都市に点在する休憩場所における滞留の研究として、山貫 等が大阪市梅田地区における複数のパブリックスペースを巡 回観察調査した研究* 1、長等が福岡市天神地区の商業地区 にある休憩空間群について巡回観察調査を行った研究* 2柿 沼等が東京都豊島区巣鴨地区で高齢者の回遊行動と滞留を把 握するために巡回観察調査した研究* 3、玉那覇等が東京都内 の 8 つの繁華街において公共と民間の滞留空間を巡回観察調 査した研究* 4等が挙げられる。調査対象地が点在するため、 主に巡回観察による調査方法が採用されている。 都市における既存の広場空間を対象とした滞留の研究とし て、篠崎は東京都渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスのセン ター広場へと続く直線的な空間において定点観測調査を行っ た研究が挙げられる* 5。滞留者に近い領域で滞留が起きやす [論文][ 論文 ]
いこと、滞留者が多く集まるほど滞留が起きやすく、滞留時 間が長くなることを明らかにしている。 また、都市の中心部の道路空間における社会実験を対象と した研究では、2004 年に社会実験が行われた福岡市天神地 区での三浦等の研究* 6、2015 年に社会実験が行われた東京 都千代田区丸の内仲通り(以下、仲通り)での三友等の研究 * 7、2016 年に社会実験が行われた東京都豊島区池袋駅東口 グリーン大通りでの泉山等の研究* 8、2016 年にも引き続き 社会実験が行われた仲通りにおける三友等の報告* 9が挙げ られる。 本研究で扱う研究対象地は、東京都千代田区大丸有地区仲 通りの車道上に設置された仮設の広場空間とする。本研究対 象地は、そもそも車道として設計された空間上に仮設の広場 空間を設えた先進的な事例である。またこの仮設の広場空間 は単なる短期間の社会実験に止まらず、長期に渡って設置さ れ続けているという点でも先進的な事例である。本稿では仲 通りでの定点観察調査によって、滞留行為をできる限り詳細 に把握・分類し、各滞留行為の分析を通して、都市の中心部 における広場空間について考察し、報告するものである。 本稿では、広場空間を設置した当初と約1年後の調査結果 を分析するため、既往発表された設置当初の調査結果の一部 に、設置当初の新たなデータと1年後の調査結果を大幅に追 加して、各滞留行為の分析を行う。 2.研究方法 1) 対象地の概要 仲通りは JR 東京駅の西側に位置し、全長 1.2km、東西の 歩道の幅員各 7m、車道の幅員 7m の千代田区道である(図 1)* 10。大丸有地区まちづくりガイドライン 2014 において、 人々の主要な活動を形成する街路等として軸の一つに設定さ れ、歩行系の中心軸に位置づけられている(図 2)* 10。 公 民が協力し、「通過する道路」から「快適な交流空間」へと 歩道と車道を一体的に変えてきた取組が評価され、 2000 年 度に続き 2014 年度に 2 度目のグッドデザイン賞を受賞して いる* 11。 国家戦略特区・エリアマネジメントに係る道路法の特例区 域として、大手町・丸の内・有楽町地区(以下、大丸有地区) では、 2015 年 7 月 31 日から 2017 年 3 月 31 日まで道路 空間の活用拡大に係る社会実験が実施された。本地区にある 仲通りでは、平日 11:00 から 15:00 まで、休日 11:00 から 17:00 まで交通規制(歩行者天国)が実施され、日常利用を 目的とした「アーバンテラス」として可動イスと可動テーブ ルによる広場空間が設置されている。 本研究では仲通りのうち、丸の内二丁目ビルと丸の内仲通 りビルに挟まれた車道上を調査地点とする(図 3)。大丸有 地区の中央に位置する丸の内地区は、新丸の内ビルディング や丸の内ビルディング等、フロアの中高層階に比較的高価な 飲食店が数多くある。調査当時、丸の内二丁目ビルと丸の内 図 2 大丸有地区の骨格となる街路の軸と調査地点* 10 図 3 仲通りと調査地点 図 4 調査地点における調査開始時点の可動イスと可動 テーブルの配置 凡例 調査地点 ● 晴海通り 仲通り 馬場崎通り 日比谷通り 行幸通り 大名小路 永代通り N N N 丸の内 ビルディング 丸の内 仲通りビル 丸の内 二丁目ビル 三菱ビル 三菱 商事 ビル 郵船ビル JP タワー 丸の内 パークビルディング JR 東京駅 行幸通り 仲通り 仲通り 大名小路 仲通り 凡例 調査地点 図 1 仲通り断面イメージ図* 10
仲通りビルに挟まれた仲通りに面する飲食の路面店は、丸の 内仲通りビルの最北と最南に位置するレストランの 2 店舗の みである。 2) 調査方法 図 4 の通り、調査当日の歩行者天国開始直後に調査地点 に可動イス 48 脚、可動テーブル 16 台を調査者が設置する (写真 1 及び写真 2)。歩道に沿って、車道上の東側と西側に それぞれテーブルを 8 台置き、北側よりテーブル 1 からテー ブル 8 としてデータを整理する。東側はテーブル 1 台につき、 可動イス A、B の 2 脚を東側の歩道に沿って設置する。西側 の可動テーブルには、1 台につき可動イス A から D の 4 脚 を設置する。可動イスは北東を A、時計回りに B、C、D と してデータを整理する。可動イスと可動テーブルは車道上の 東西の歩道側にそれぞれ寄せ、調査地点では車道の中央部を あけ、車道上の歩行者や自転車利用者の動線を確保する。歩 行者や自転車利用者は、東側の歩道と西側の歩道を通行する ことも可能である。 調査日は、表 1 の通りである。社会実験をはじめて約1年 後の 2016 年 11 月 15 日(火曜日)を平日調査、2016 年 11 月 13 日(日曜日)を休日調査とし、調査結果として使 用する。両日ともにイベントは行われていない。本研究では 各日 12 時から 14 時の調査結果について比較・分析を行う こととする。 本研究の調査対象は、社会実験で設えた可動イスに着座し ている滞留者(以下、滞留者)とする。調査では 12:00 以 前に座っている滞留者がいた場合は、その滞留者のグループ に限り、そのグループに属する滞留者全員の滞留開始時間か らのデータを整理する。また 14:00 以降まで座っている滞 留者がいた場合は、その滞留者がいるグループに限り、その グループに属す滞留者全員の滞留終了時間までのデータを取 り扱う。 調査者は、両日ともにすべての滞留者が見通せる位置で観 察調査を行い、滞留者の属性や滞留行為について目視で把握 する。滞留者が背を向ける場合等で行為がわかりづらい場合 は、調査者は、滞留者の行為に影響を与えない範囲で近づい て確認する。また、東側と西側の歩道上にビデオカメラを各 1 台設置し、滞留者の滞留時間を記録する。 調査では、滞留者が何人連れの歩行者のグループであるか も記録し、1 つのグループの人数をそのグループの構成人数 とする。滞留するグループのうち、必ずしもグループ内の全 ての歩行者が座って滞留するとは限らない。単純に構成人数 と滞留組数を乗じた値が合計の滞留者数とはならない場合が ある。 本研究におけるグループ数を滞留組数とする。グループ内 で 1 人でも着座して滞留する組のみを対象とし、全員が立位 で留まるグループは、本研究の対象外とする。構成人数が 1 人の単独利用は、1 人で構成されたグループと見做し、本稿 では便宜上「1 人組」と呼ぶ。 各滞留者の滞留時間は、可動椅子に腰を下ろした開始時間 から最終的に立ち上がる終了時間までとする。開始時間から 終了時間の間に途中で 1 回以上席を立ったとしても、再び同 じ可動椅子に座った場合は、その座席を占用し続けているこ とから途中の座っていない時間も含めて滞留時間と見做す。 3.調査結果と分析 1) 仲通りにおける滞留者数と構成人数の調査結果と分析 表 2 の合計の通り、平日調査では、可動テーブル1台に つき可動イスを 2 脚ずつ設置した東側は 32 人、可動テーブ ル1台につき可動イスを 4 脚ずつ設置した西側は 39 人で合 計 71 人の滞留者があった。休日調査では、東側 51 人、西 側 66 人、合計 117 人で、平日と比較すると、休日の方が 1.6 倍程度の滞留者であった。 可動イス 1 脚当たりの滞留者数は、平日調査の 2 時間で 1.5 人程度、休日調査の 2 時間で 2.4 人程度であることがわかっ た。席数は東側が 2 脚、西側は 4 脚であり、西側の方が可 動イスの数を 2 倍設置しているが、滞留者数は、平日調査、 休日調査ともに東側より 1.2 から 1.3 倍の滞留者数に留まり、 席数の数と滞留者の数は比例しなかった。ただし、大丸有地 区の就業者ではないと思われる来街者のうち、その外見や行 動から買い物客と見られる滞留者は、 や買い物袋を置くた めに自分が座る席以外にもう 1 脚を占有する様子が見られ た。本研究で調査対象にした広場空間は、車道上に設置され 調査名 調査日 本研究で扱う調査時間帯 最高気温天気・ 平日調査 2016 年 11 月 15 日 ( 火 ) 12:00 ∼ 14:00 曇り・19 度 休日調査 2016 年 11 月 13 日 ( 日 ) 12:00 ∼ 14:00 晴れ・18 度 表 1 調査概要 写真 1 休日調査における 写真 2 調査で使用した可動 滞留者の様子 椅子と可動テーブル 調査日 11 月 15 日 ( 火 )【平日調査】 11 月 13 日 ( 日 )【休日調査】 構成人数 東側 西側 合計 東側 西側 合計 1 人 21 12 33 13 5 18 2 人 5 18 23 26 32 58 3 人 6 5 11 6 6 12 4 人 0 4 4 0 15 15 5 人 0 0 0 0 8 8 6 人 0 0 0 0 0 0 7 人 0 0 0 6 0 6 合計 32 39 71 51 66 117 表 2 各調査における構成人数毎の滞留者数 単位:人 凡例 調査地点
ていることから、直接地面に荷物を置くことに抵抗がある滞 留者が多いためと考えられる。 構成人数ごとの滞留者の割合は、平日調査では 1 人組が 46%と最も高く、2 人組は 32%、3 人組以上は 22%となった。 一方、休日調査では 1 人組は 15%に留まり、2 人組が半数、 3 人組以上も 35%は占めた。休日調査では、5 人組、7 人組 と多人数のグループも見られた。 東側は、平日調査では 1 人組が 65%を占め、2 人組は 16%、休日調査では 2 人組が半数を占め、1 人組は 25%で あった。東側は可動テーブル 1 台につき、可動イスを 2 脚 設置したが、平日調査では 3 人組が 19%、休日調査では、 3 人組が 12%、7 人組が 12%と、両日ともに可動イスの数 より多い構成人数のグループが 2 割程度滞留していた。西側 は、平日調査、休日調査ともに半数弱が 2 人組の利用とであっ た。平日調査では 1 人組は 3 割、3 人組と 4 人組はそれぞ れ 1 割程度で、すべてのグループが用意した 4 つの座席に おさまる構成人数であった。休日調査では 1 人組は 8%に留 まる一方、3 人組以上が 44%に上り、そのうち設置した 4 つの座席よりも多い 5 人組も 12%見られた。1 台の可動テー ブルに設置してある可動イスの数よりも多くの人数が滞留す る場合は、滞留者自ら、他の可動テーブルに設置してある可 動イスを自分が使うテーブルに移動したり、隣の可動テーブ ルを近づけて 1 つのテーブルのように使用する等して工夫す る様子が見られた。 2) 仲通りにおける滞留時間の調査結果と分析 表 3 の通り、全体の滞留者の平均滞留時間は、平日調査 19 分、休日調査 27.2 分と休日の方が長かった。1 人組は平 日調査 13 分、休日調査 16 分と 3 分ではあるが、休日調査 の方が 1.2 倍長く滞留していたことがわかった。一方、2 人 組と 3 人組は平日調査も休日調査もほぼ同程度の平均滞留時 間となった。構成人数が 3 人組以上の組数は全体の割合から 見てその数は少なく、個々のグループの滞留時間によるとこ ろもあるが、少人数のグループと比較して、多人数のグルー プが長時間滞在したことが、休日調査の方が全体の滞留時間 が長くなった要因になっているのではないかと考える。 3) 仲通りにおける滞留行為の調査結果と分析 滞留者の滞留行為(以下、行為)について平日調査で 153、休日調査で 279 の行為数を確認した。本調査で確認 した行為についてその内容を考慮して、表 4 の通り 18 分類 した。各行為をする人数は表 5 の通りである。複数の行為を 行う滞留者がいるため、表 5 の各行為をする人数は延べ人数 となっている。表 5 の合計(延べ人数)は、当日に確認した 各行為をする人数の合計と同数である。平日調査では全滞留 者数が 71 人であることから 1 人当たり平均 2.2 種類、休日 調査では全滞留者数が 117 人であることから 1 人当たり平 均 2.4 種類の行為が確認できた。 当日の全滞留者数から見た各行為をする人数の割合を図 5 に示す。表 4 及び表 5、図 5 は、両日を足した滞留者数が多 い順に並べている。平日調査では、会話、スマホ操作、飲み物、 写真撮影、食事の行為の順で多く、休日調査では、会話、飲 み物、食事、写真撮影、スマホ操作の行為の順で多く、この 5 つの行為はどちらの調査においても比較的割合が高い行為 であると言える。平日調査では、待つ、寝る、打合せ、荷物 表 4 滞留者の滞留行為の分類 滞留行為の分類 (表 5 で使用) 各滞留行為の例 会話 同行者と会話をする/通行人と会話をする/店舗スタッフと会話をする 飲み物 最初から飲料を持ち込み飲む/途中で飲料を買って戻って来てから飲む スマホ操作 スマートフォンを操作する/タブレットを操作する/携帯電話を操作する 写真撮影 風景写真を撮る/自撮りをする/同行者を撮影する/同行者に撮影される 食事 最初から食べ物を持ち込んで食べる/途中で食べ物を買って戻って来てから食べる 待つ 同行者が来るのを待つ/同行者が戻るまで待つ / 注文した飲食物を待つ 子供の世話 乳幼児をあやす/乳幼児に食事を与える 見る 手帳や書類を見る/書籍や新聞を読む/ガイドブックや地図で確認する 眺める 街並みを眺める/紅葉した樹木を眺める/通行者を眺める 寝る 寝る 通話 スマートフォンで通話をしながら訪れる/スマートフォンで通話をする/スマートフォンで通話をしながら座席を立つ 身だしなみ 靴を磨く/靴の紐を結ぶ/顔を拭く/ハンドクリームやリップクリームを塗る/鼻を噛む PC 操作 PC の画面を見る/ PC で作業する 書く 手帳に書く/書類に記入する/メモをする 聴く 音楽を聴く/動画の音声を聴く 打合せ 仕事の打合せをする 荷物整理 荷物の整理をする その他 座ったまま運動する/喫煙する(以上、本調査で確認した行為) 滞留行為名 11 月 15 日( 火 ) 【平日調査】 11 月 13 日 ( 日 ) 【休日調査】 会話 38 82 飲み物 24 56 スマホ操作 32 23 写真撮影 19 30 食事 12 32 待つ 0 15 子供の世話 2 12 見る 9 4 眺める 4 3 寝る 0 7 通話 5 1 身だしなみ 1 5 PC 操作 2 3 書く 3 0 聴く 1 2 打合せ 0 2 荷物整理 0 1 その他 1 1 合計 ( 延べ人数 ) 153 279 表 5 各滞留行為をする人数 単位 : 人 表 3 各調査における平均滞留時間 単位:分 調査日 構成人数 11 月 15 日 ( 火 ) 【平日調査】 11 月 13 日 ( 日 )【休日調査】 1 人 13.0 16.0 2 人 21.0 21.4 3 人 39.0 37.8 4 人 1.1 29.6 5 人 ̶ 61.8 6 人 ̶ ̶ 7 人 ̶ 43.9 合計 19.0 27.2
右:平日調査、左:休日調査 図 5 全滞留者数から見た各滞留行為をする人数の割合 単位:% 滞留行為名 11 月 15 日( 火 ) 【平日調査】 11 月 13 日 ( 日 ) 【休日調査】 会話 38 82 飲み物 24 56 スマホ操作 32 23 写真撮影 19 30 食事 12 32 待つ 0 15 子供の世話 2 12 見る 9 4 眺める 4 3 寝る 0 7 通話 5 1 身だしなみ 1 5 PC 操作 2 3 書く 3 0 聴く 1 2 打合せ 0 2 荷物整理 0 1 その他 1 1 合計 ( 延べ人数 ) 153 279 整理の行為は確認できなかった。休日調査では書く行為は確 認できず、平日調査より休日調査の方がより多くの種類が確 認できた。 各滞留行為の分析とそれぞれの主な滞留者の特徴は表 6 の 通りである。主な滞留者の特徴として、就業者や来街者、欧 米からの外国人観光客等を挙げているが、それらは現地で滞 留者の外見や身なり、滞留の様子、グループを構成している 同行者等から総合的に判断している。滞留者が荷物を持って いるかどうか、その大きさ・種類(スーツケースの有無、買 い物袋の有無)を確認している。また、滞留者の服装がスー ツであるかどうか(スーツの上着の着用の有無)、社員証ホ ルダーをかけているかどうか等も参考にしている。滞留の様 子は、可動イスに座る前と後を含めた挙動や立居振舞、所作 を確認している。 滞留行為は平日の「食事」行為をはじめとした 1 人組に多 く見られる行為、休日の「待つ」行為をはじめとした家族連 れなどのグループに多く見られられる行為等、多様な行為が 見られた。 一つ一つが単独で行われる行為もあれば、同時に行われる 行為もあるが、多くの滞留者は座っている間、何かしらの行 為を行っていた。また、本調査では可動イスに着座した滞留 者を対象としたが、主に会話、飲み物、スマホ操作、写真撮 影、食事、子供の世話、見る、身だしなみ、PC 操作、書く、 打ち合わせ、荷物整理の行為で、必要な物や手を置く等の可 動テーブルの利用も確認できた。 4) 仲通りにおける調査結果と分析のまとめ 平日調査における主な滞留者は 1 人組の就業者であり、比 較的静かに過ごしていた。半数近くを占める1人組が、家か ら持参したり、近隣で購入したりしたお弁当を食べている様 子が多く見られた。また近隣の飲食店舗で食事をした後に立 ち寄り、スマートフォンを操作する就業者の姿も多く確認で きた。平日調査では躊躇うことなく座り、手早く食事を済ま せる滞留者が多く、その様子から予めこの広場空間を狙って 訪れたリピーターである可能性が高いと考えられる。 一方、休日調査では家族連れが多く、楽しそうに過ごす様 子が見られた。特に子供連れが多く、屋外なので声を出す等 の音を気にすることなく過ごす様子が見られた。子供連れは、 座席にほとんど座らなかったり、立ったり座ったりを繰り返 すグループが多かった。座席やテーブルの上に荷物、その脇 にベビーカーを置き、親子で落ち葉拾いや駆けっこをする公 園のような使い方が見られた。多くの飲食店舗では座席に静 かに座っていることが求められ、特に子供連れで入りづらい 飲食店舗が大丸有地区には多いと思われるが、自由に動いた り、声をあげたりすることが許容される飲食可能な広場空間 として機能していた。また、観光や買い物、街歩きで訪れた と思われる比較的高齢の夫婦の歩行者が多く、そのうち一部 の人達が空いている座席を広場空間内に見つけて、躊躇いな がら座る様子が確認できた。 4.考察 本稿では仲通りの仮設の広場空間において定点で観察調査 することによって、滞留行為をできる限り詳細に把握・分類 し、各滞留行為の分析を通して、都市の中心部における広場 空間について以下の通り考察し、報告する。 1)滞留者数や構成人数の分析 本調査で滞留者数や構成人数に関して以下の点が確認され た。 ・休日調査の方が平日調査より 1.6 倍程度滞留者が多かった。 ・特に来街者が多い休日には荷物置き場としても座席が利用 されていた。 ・平日調査では 1 人組が 46%、2 人組が 32%、休日調査で は 2 人組が 50%、3 人組以上が 35%と差が見られた。 座席数は、滞留者数と同数程度では不十分であり、想定し た滞留者数の少なくとも 2 倍程度の座席を用意することが必 要である。想定数以上の滞留者に対応するため、座席数は多 い方が良いが、ある程度座席は埋まっている方が他者の利用 を促進すると考える。 一人で占有できる可動イスは、1 人組の滞留者に適した ファニチュアである。可動のために向きも変えられることか ら、休憩中で顔を見られたくない平日の就業者にとって好都 合である。数人で座る固定されたベンチとは異なる役割を 持っており、構成人数に応じて滞留者自身が設置できること
滞留行為の 分類 各滞留行為の分析 各滞留行為における主な滞留者の特徴 会話 両調査ともに、最も多い割合であった。平日調査では半数強、休日調査では 7 割に上った。会話の長さは短いものから、座っている間中行われるものまで様々であった。 ・すべて 2 人組以上のグループ・寝ている乳幼児以外すべて 飲み物 平日調査では会話、スマホ操作に続き 3 番目に多い行為で 3 割、休日調査では会話に次いで多い行為 で半数弱に見られた。「会話」の行為と一緒に行われることが多かった。平日調査では、調査地の近傍 の仲通りの車道部に飲み物のみを提供するキッチンカーが出店しており、座席で飲み物が出来上がるの を「待つ」行為も見られた。休日調査では、途中で近接するビル内のカフェ等に飲み物を購入しに席を 一旦立ったり、予め持ち込んだ飲み物がなくなり、途中で調達したりする姿も見られた。 ・多世代 ・1 人組から多人数のグループまで スマホ操作 平日調査と休日調査でかなりの差があった。平日調査では会話に次ぐ 45%を占めた。一方、休日調査では 5 番目の 20%に留まった。2 人組では、両名がほぼ同じ時間帯に操作をしていた。 ・一人組が多い 写真撮影 平日調査、休日調査ともに 4 番目に多い行為であり、どちらも 25%程度に見られた。調査地点の可動 イスと可動テーブルの広場空間や紅葉の風景を背景に自撮りを含めてグループ内で撮影し合う様子、他 人が座っている風景を撮影する様子が見られ、多くはスマートフォンによる撮影であった。外国人観光 客が座席に座りその様子を写真撮影する行為もあった。なお、写真撮影の行為は広場空間を通行する歩 行者にも多く見られた。 ・グループが多い ・来街者が多い ・欧米の外国人観光客が見られる 食事 「飲み物」の行為と一緒に行われることが多かった。平日調査では、昼休みの 12 時から 13 時を中心に 手作りと思われる弁当を持参する 1 人組の滞留者や近隣のビル内にあるコンビニエンスストアや飲食 店舗で購入した弁当や食べ物を持参する滞留者が静かに食事をする様子が見られた。休日調査では会話、 飲み物に続き、3 番目に多い 27%で、家族連れ等が会話を楽しみながら長時間庭立って食事をする様 子が見られた。 ・平日は 1 人組の就業者が多い ・休日は家族連れが多い 待つ 平日調査では見られなかったが、休日調査では 5 番目に多い行為で 13%に見られた。その多くがグルー プの同行者を待つ行為であった。スマートフォンで通話したり、メッセージをやり取りをしたりして、 自分が待つ本地点の場所を知らせていた。調査地点の広場空間で待ち合わせをしてすぐに移動するグ ループ、子供をあやしながら買い物に出かけた人を待つグループ、席を離れて遊ぶ子供を待つグループ 等が見られ、可動イスや可動ーブルが人を待つという行為だけでなく、買い物中や遊んでいる間の荷物 置き場の役割も果たしている様子が確認できた。 ・休日のグループが多い ・荷物が多いグループが多い ・小さい子供がいる家族連れが多い ・比較的高齢の夫婦が見られる ・3 世代の家族連れが見られる 子供の世話 乳幼児を世話する行為を指し、乳幼児より大きいと思われる子供を世話をしたり、遊んだりする活動は除いている。平日調査では 3%、休日調査では 1 割に達し、乳幼児に食事を与えたり、あやしたりする 姿が見られた。ベビーカーは可動椅子の間に置かれていた。 ・母親とベビーカーに乗った乳幼児 見る 平日調査では手帳等を確認する短時間の行為が見られ、休日調査では、比較的高齢の観光客と思われる滞留者が地図やガイドブックを見ながら、どの位置にいるのか確認している様子が見られた。読書をし ている人は かであった。 ・一人組が多い ・比較的高齢の男性が多い 眺める 調査時期が街路樹が紅葉する季節と重なっていたため、紅葉についての会話を伴って眺めている様子が 確認できた。多様な人達が行き交う仲通りの優れた都市景観に加わった洗練されたデザインの可動イス と可動テーブルで設えた広場空間の風景をじっくり眺めた後に写真撮影をする行為も多く見られた。本 調査における「眺める」の行為は、眺めているものに関する会話を伴っていたり、じっくり眺めてから 写真撮影をする様子が明確に確認できた行為のみを取り上げるに留まった。しかし、実際には調査結果 よりももっと多くの人たちが「眺める」の行為をしていたと推察される。 ・座る前後、比較的ゆっくり歩行し ている来街者が多い 寝る 休日調査におけるすべて乳幼児に見られ、大人が座席に座っている間、ベビーカーまたは大人の膝の上でずっと寝ている様子が確認できた。 ・すべて乳幼児 通話 「スマホ操作」と同様、平日調査と休日調査で差があった。平日調査では 7%であったが、休日調査で は 1 人の滞留者のみであった。スマートフォンで通話をしていた人は 1 人の滞留者を除いて、「通話」 の行為は比較的時間が長く、テーブルに書類や手帳を確認して書き込む様子から仕事関係と思われる通 話をしていた。飲食店舗内でスマートフォン等の携帯電話での通話が禁止されていることが多いことか らも、落ち着いて座って話すことが可能な広場空間において、通話の行為は今後も少数ながらも存在す ると考える。 ・1 人組 ・主にスーツやそれに相当する服装 (その様子から近隣の就業者と思われ る人もいれば、本地区を業務で訪れ たと思われる人も見られる) 身だしなみ 男性は取引先に行く前後に立ち寄ったのかネクタイを外したり、靴を磨いたりする様子が確認できた。女性は寒くなる時期のためかリップクリームやハンドクリームを塗る様子が見られた。 ・1 人組 PC 操作 平日調査、休日調査ともに確認できた。動画を見たり、写真を見せ合ったりと娯楽としての行為であり、本調査時には書類作成をしている様子は見られなかった。 ・1 人組か 2 人組 書く すべて平日調査における東側利用の 1 人組で、1 人の滞留者を除く滞留者が手帳等にメモをする姿が確認できた。 ・1 人組 聴く 「聴く」の行為はイヤホンをつけているかどうかで判断した。PC の動画を見ながらその音声を聴いていたり、スマートフォン等から音声を聴いていたりした。 ・1 人組 打合せ 休日調査で 1 グループ確認でき、2 人組がヘルメットと作業着姿で図面を見ながら 10 分ほど打ち合わ せを行っていた。平日調査において明確に「打合せ」のみの行為は確認できなかったが、実際には同じ 就業先や取引先で構成されるグループであれば、「会話」の中に「打合せ」に類する会話も多数含まれ ているのではないかと考える。 ・2 人組以上のグループ 荷物整理 休日調査で 1 人のみであった。しかし、座席に座らずに立ったまま、空いている可動テーブルで短時間荷物整理をする多くの歩行者の様子が確認できた。一旦可動テーブルにおいた から何かを取り出し たり、探し物をしたりするために座らずに可動テーブルを利用していた。 ・1 人組 ・立ったまま荷物整理するのは、比 較的高齢の女性が多い その他 座ったまま自らをマッサージして軽く体を動かす行為や千代田区全域が路上禁煙地区で道路上で喫煙が規制されているにも関わらず、喫煙する行為が確認された。 ・1 人組 表 6 各滞留行為の分析と各滞留行為における主な滞留者の特徴
からも、複数人のグループにもフレキシブルに対応できる。 2)滞留時間の分析 本調査で滞留時間に関して以下の点が確認された。 ・全体の滞留者の平均滞留時間は、平日調査 19 分、休日調 査 27.2 分と休日の方が長かった。 ・1 人組は休日の方が 1.2 倍長い 3 分多く滞留し、2 人組と 3 人組は両調査ともに同程度の平均滞在時間となった。 ・平日調査・休日調査に関わらず、構成人数が 1 人増えるご とに 10 分から 13 分程度滞留時間が多いことが判明した。 3)滞留行為の分析 本調査で滞留行為に関して以下の点が確認された。 ・平日調査では 1 人当たり平均 2.2 種類、休日調査では 1 人 当たり平均 2.4 種類の滞留行為が確認できた。 ・両調査ともに、会話、飲み物、スマホ操作、写真撮影、食 事が上位を占め、比較的多く見られた行為であった。 ・多くの滞留者は着座中、何かしらの行為を行っていた。 ・18 分類した行為のうち主に 12 種類の行為で可動テーブル の利用が確認できた。 ・両調査ともに比較的高価で混雑しやすい周辺の飲食店舗の 代替空間として機能していた。 近隣の既存の飲食店舗やキッチンカーと連携し、軽食や飲 み物を提供することで、広場空間の一部を飲食店舗の代替空 間として機能させることが、都市の中心部の広場空間に求め られていると考える。広場空間と隣接している店舗であれば、 その屋外席として設えることが可能である。広場空間から離 れた店舗であっても、広場空間で商品を売ることは店舗の宣 伝につながる。飲食している滞留者の姿は通行している歩行 者の目につき、別の滞留者を引き寄せるので、店舗やキッチ ンカーに極力近接して座席を設えることが店舗と広場空間の どちらも活発に利用されるためには重要な視点である。ます ます増加する訪日外国人旅行客のためにも、都市の中心部で 屋外でも気兼ねなく、安価な値段で楽しんで飲食がとれる場 所を増やす必要がある。 可動テーブルがあることで、飲み物・食事の行為がしやす いように見受けられた。可動テーブルは、会話の際にグルー プの中央に置かれたり、スマホ操作の際に肘をついたり、滞 留行為をサポートするファニチュアとしての役割を担ってい る。座った目の前に可動テーブルがあると、多少の囲繞感が 感じられるので自分の居場所としての認識が高まり、居心地 良く過ごしやすくなるのではないかと考える。都心部に広場 空間を設置する際には座席数の確保に注力しがちであるが、 多様な滞留行為を支え、より居心地良く過ごすためにも、極 力多くの座席に可動テーブルを備える必要があると考える。 スペースが不足する場合には、可動テーブルの代わりに小さ なテーブル付きの可動イスでも良い。 その地区に合ったデザインの可動イスと可動テーブルで設 えた広場空間やそこで過ごす人達の姿は、その都市の魅力や 景観を向上させることにつながる。通り過ぎる歩行者に対し て写真撮影や眺める行為を誘発する。滞留者や滞留行為に差 がある曜日毎に移動することも考えられるが、リピーターの ために同じ曜日には同じような位置に設える方が望ましいと 考える。例えば、平日は就業者のためにオフィスに近接した 地区内の複数の場所に 1 人席を多く備えた小規模の広場空間 を設置したり、休日は家族連れや比較的高齢の来街者のため に人通りが少なく、自動車の通行から遠い地区内の落ち着い た位置に一つ集約して広い広場空間を設置したりする等、そ の地区の空間特性や曜日毎の歩行者の構成を把握して、地区 の実情に合わせて検討すべきである。 都市の中心部の広場空間では、周辺の飲食店舗ではそぐわ ないと思われる行為として、すぐに同伴者と合流するために 数分待つ行為、子供連れで頻繁に座ったり立ったりする行為、 スマートフォンで通話をする行為、大量の荷物を置く行為等、 多様な行為があることが分かった。屋外の広場空間の開放性 を活かして、多様な行為を滞留者が互いに制限しない座席の 配置等のフレキシブルなデザインが求められる。 明確に座って行う行為がなくても、公園等で多く見られる 会話や飲み物の行為を伴わない、少し疲れたから座ろうとい う気軽な休憩行為をしたい歩行者は、都市の中心部において 潜在的に多数存在すると考えられる。座って何らかの行為を したい滞留者だけで座席が埋まってしまうのではなく、座る こと自体を目的とした行為を受容できるだけの十分な座席数 を備えることが都心部の広場空間には求められる。単に座っ ただけのつもりでも、街行く人をじっくり眺めてみよう、そ このキッチンカーで目新しい飲み物を飲んでみよう、隣の人 に話しかけてみよう、向かいの人の真似をして写真を撮って みようと別の行為を誘発する可能性もある。利用者自身が自 分でも想定していない多様な滞留行為を生み、それらが共存 する空間としての役割が都市の中心部の広場空間に求められ ているのではないか。専門家(デザイナー・計画者・設計者・ 運営者・管理者・所有者等)が多様な滞留行為を制限しない ためにも、可動イスや可動テーブルの数や配置に配慮して、 広場空間の形状や規模について検討し、地区のどこの位置に どれだけの数を置くのかについて、以下の需要に応じたフレ キシブルなデザインの広場空間を設えることが求められる。 ・平日・休日、曜日毎の利用者や構成人数に対応 ・1 人組の単独利用から多人数利用に対応 ・多世代の利用に対応 ・想定していない行為を含めた多様な行為に対応 本稿では整理・分析していないが、移動可能な仮設の広場 空間であるならば、季節や時間帯、イベントの有無等によっ て、その都度、地区内で相応しい位置に設えたり、広場空間 の数を増やすこと等を検討する必要もあると考える。 謝辞:本研究の現地調査にあたり、NPO 法人大丸有エリアマネジメ ント協会をはじめとした関係者の皆様に大変御世話になりました。 ここに記して御礼申し上げます。
:本論文は、第 55 回土木学会土木計画学発表会において「可動 椅子による車道上の広場的空間における滞留行為に関する考察* 9」 として口頭発表した内容を大幅に加筆・修正して再構成したもので ある。 参考文献: * 1 山貫崇之・澤木昌典・鳴海邦碩,「民間企業が提供するパブリッ クスペースの分布状況と利用実態に関する研究̶大阪市梅田周辺地 区を事例に̶」,都市計画論文集 35,pp1069-1074,日本都市計画 学会,2000 * 2 長聡子,出口敦,「都心部における施設内休憩空間群の配置構 成と利用に関する研究−福岡市天神地区の分析̶」,日本建築学会計 画系論文集,第 596 号,pp123‒129,日本建築学会,2005 * 3 柿沼美紀・十代田朗・津々見崇,「高齢来街者の滞留行動特性 に関する研究:巣鴨地蔵通り商店街を対象として」,都市計画論文集 43(3),pp625-630,日本都市計画学会,2008 * 4 玉那覇綾子・堀繁,「東京の繁華街における滞留空間特性に関 する研究」,都市計画論文集 44(3),pp391̶396,日本都市計画学会, 2009 * 5 篠崎高志,「都市の屋外公共空間における滞留行動に対す る人的要素の影響に関する研究」,ランドスケープ研究 65(5), pp701‒706,日本造園学会,2002 * 6 三浦香織,高木研作,出口敦,有馬隆文,趙世晨,「天神地区 の社会実験を通してみた道路空間の魅力形成に関する研究」,日本建 築学会大会(近畿)学術講演 概集(F-1),pp109-122,日本建築 学会,2005 * 7 三友奈々,岸井隆幸,「道路空間の車道部における歩行者の滞 留に関する考察 - 丸の内仲通りでの可動椅子設置の社会実験を事例 として -」,都市計画論文集 Vol.51.No.3, pp1234-1240, 日本 都市計画学会,2016 * 8 泉山塁威,中野卓,根元春奈,「人間中心視点による公共空間 のアクティビティ評価手法に関する研究」,日本建築学会計画系論文 集 81(730),pp2763-2773,日本建築学会,2016 * 9 三友奈々,岸井隆幸,「可動椅子による車道上の広場的空間に おける滞留行為に関する考察」,第 55 回土木学会土木計画学発表会, pp49-52,土木学会,2017 * 10 大丸有地区まちづくり懇談会,『大丸有地区まちづくりガイド ライン 2014』,2014 * 11 グ ッ ド デ ザ イ ン 賞 ホ ー ム ペ ー ジ, ,公益財団法人日本デザイン振興会(閲覧日: 2020.2.1)