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発足後10年を経た横浜市脳血管疾患救急医療体制

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Academic year: 2021

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(1)特別プログラム抄録. シンポジウム 3 脳梗塞急性期治療における地域の輪–3. 発足後 10年を経た横浜市脳血管疾患救急医療体制 1. 横浜市立市民病院脳神経内科,2 横浜市立脳卒中脊椎センター脳神経内科,3 十慈堂病院脳神経外科 . やまぐち. しげき. 山口 滋紀 1,山本 正博 2,北村 佳久 3. アルテプラーゼを用いた急性期虚血性脳血管障害患者に対する静注血栓溶解療法は,2005年に国内で認可されて以来対象患者は 増加し,いまや標準治療として定着している.また近年,血管内治療による血栓回収療法の普及も顕著である.両者の治療は,と もに発症から速やかに治療開始が可能となる救急医療体制の構築が重要である.横浜市では,脳血管疾患の患者さんにより良い救 急医療体制を提供するために,平成20年から脳血管疾患に関する救急対応が可能な医療機関による連絡会を開催し,脳血管疾患患 者の受入態勢情報を各医療機関間や救急隊と共有することで円滑な救急医療体制の構築を進めている.定期的に関係医療機関間で 意見交換を行い,横浜市脳血管疾患救急医療体制への施設参加基準の策定や各医療施設における血管内治療の可否など診療体制情 報の共有を行い,参加医療機関の治療実績を公開している.救急隊が症状から脳血管疾患を疑って搬送した件数は,平成22年度が 4,907件であったが,年々増加の一途をたどり平成30年度には12,861件と2.5倍に増加している.静注血栓溶解療法の施行数は,平 成 22 年度が 174 件であったが,平成 30 年度は 402 件と 2.3 倍に増加している.発症時間から静注血栓溶解療法開始までの時間は, 平成 22年度は平均131 分,平成30 年度は平均 146 分,病院到着から静注血栓溶解療法開始までの平均時間は,それぞれ 76分,68 分であった.静注血栓溶解療法を施行した患者の3ヶ月後のmRS(0–3)の割合は,それぞれ51%,61%である.平成29年度から は,各医療機関が施行した全ての血栓回収療法の治療実績を収集しており,平成29年度は312件,平成30年度は477件と著明に増 加している.横浜市の脳血管疾患救急医療体制参加医療機関は,平成31年4月1日の時点で30医療機関であり,横浜市内に広く分 布している.脳血管疾患救急医療体制は第1回の連絡会の開催から11年を経て,血管内治療の普及と共に新しい時代を迎えつつあ る.大都市圏における脳血管疾患救急診療体制の現状と課題について述べる.. ◆略歴 1989年 1989年 1991年 1998年 2001年 2002年 2003年 2006年 2007年 2019年. 旭川医科大学医学部 卒業 横浜市立大学医学部 研修医 横浜市立大学医学部神経内科学講座 助手 藤沢市民病院神経内科 医長 国立横浜病院神経内科 医長 横浜市立大学医学部神経内科学講座 講師 横浜市立大学附属市民総合医療センター神経内科 講師・部長 横浜市立脳血管医療センター神経内科 部長 横浜市立市民病院神経内科 部長 横浜市立市民病院脳神経内科 部長 現在に至る. 神経治療 Vol. 37 No. 6(2020) S106.

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