• 検索結果がありません。

社会科教育における読解力の育成

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "社会科教育における読解力の育成"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)社会科教育における読解カの育成    教育実践高度化専攻 小学校教員養成特別コース.    P08049C粟井豊光 1. 研究報告■の構成. してきた。.  本研究では、こうした社会的問題や筆者の実地 問題の所在と研究の方法. 序. 研究での体験等を踏まえた上で、社会科における. 第1章  読解力の概念と育成の取り組み. 読解カの育成を目的とする。.  !節. 読解カの概念.  2節. 文部科学省による読解力育成の取り組.  本研究第1章では、読解力重視の概念と文部科. み. 学省による読解力の育成について述べる。. (2)研究内容. 第2章 読解力育成の条件と方法.  第2章では読解カ育成の条件と方法について.  1節 神戸市のよみときブックから学ぶもの. 述べる。第1節では神戸市が小学校第三学年から.  一読解力育成の教材の条件一. 2節. 「ことばひろがるよみときブック」と呼ばれる教. 社会科の読解力. 材を用いて読解力を育成しようとしていること.  一社会科固有の問いの条件一. についての分析・考察を行う。よみときブックに. ついて神戸市教育委員会橋口教育長はこのよう. 第3章 社会科の授業実践とその改善  1節 小学校第5学年「公害」の実践概要  2節 読解力育成の観点からの反省と課題 結. に述べている。「一つの教科だけではなく、教科 を横断した形での題材を通し、読んで,考えて,. 総括と今後の課題. まとめて書くという読解力をつけることをねら いとする。神戸市独自教材『ことばひろがる よ. 2. 研究の概要. みときブック』を今後も有効に活用していきたい. (1)問題の所在と研究の方法. と考えてる。」このようなねらいを持った取り組.  PISA調査の結果r読解力」の得点のみ. みを神戸市では行っている。. 調査国の平均程度まで低下している。.  第3章では実地研究で行った筆者の社会科授.  2003年のPISA調査で日本の順位が下がった. 業の実践とその改善について述べる。第1節では. ことが、学力低下の証拠として日本国内で大きく. 小学校第5学年の「公害」の単元において読解力. 報道された。 当時の中山文科相は傾向としては. 育成のための授業実践について記す。このことに. 「学力低下」の方向にあると危機を訴え、学習指. ついては、後述の(3)研究の対象と方法で詳し. 導要領全体の見直し、教員の指導力向上、全国学. く述べる。. 力調査(全国すべての小学5年生と中学2年生が.  第2節では筆者の授業実践を読解カ育成の観. 参加)などの改善策を表明した。. 点から反省と課題を述べる。.  このような問題から、読解力育成を図る授業は.  終章では総括と今後の課題について述べる。. 非常に重要であると考えられる。. (3)研究の対象と方法.  筆者が実地研究に行った際、社会科資料(写真、. A.文献研究. グラフ、地図、年表など)から情報を読み取らせ. 【対象と方法】一. るにはどのような方法を用いれば効果があるの.  神戸市の「ことばひろがるよみときブック」. か、また現状での子どもの社会科資料を読み解く.  を基に分析・考察を行う。. 力はどの程度であるのか、この二点を実践、調査. 一!04一.

(2)  以降の学習活動では、前述の「何故と間う探求. B.実地研究. 【期間】①平成21年10月∼平成22年3月. 活動」を軸にして行う。「なぜこんなにも汚れて. 【対象】①尼崎市立園和小学校5年3組. しまったのか」と子どもに問うこと・で、工場がと. 【筆者の立場】①期間中、月曜目∼木曜日まで副. ても多く、環境への配慮が足りない時代であった. 担任的な役割を担い、学級の支援や授業を行った。. と気づかせることを目的とした。. また他のクラスや他学年での支援や授業を行っ.  そして、上記の答えから「ではなぜこんなにも. た。. 工場があるのか」ということを高度経済成長期を 表す資料の提示とともに子どもに考えさせた。日. 【方法】.  読解力を社会科で育成するためには、子どもに. 本が豊かな暮らしを手に入れるために工場を増. よる「体験の言語化」という第一次的な読解を経. やしたことや工場で働いている人々にも生活が. て、「何故と間う探求活動」という第二次的な読. あり、工場をすぐに閉鎖するわけにもいかなかっ. 解を行わせることが必要である。. たことを気づかせる。.  それらを行った上で、社会科の「因果的認識」.  また、今の暮らしがあるのは、このような時代. を行う。これは、読解力だけでなく、社会科の学. があったからといえるかもしれないことを気づ. 習を理解する上でも重要となる。. かせる。このようにして公害学習についての「因.  テキストには、文学的文章や説明的文章などの. 果的認識」に迫らせることが本時のねらいである。. 「連続型テキスト」だけでなく、図、グラフ、表. 4.研究の成果. などの「非連続型テキスト」を含んでいる。.  研究内容に沿って経験(失敗を含めた)を積め.  本研究では後者にあたる非連続型テキストを. たことが一番の成果であると考える。漠然とした. 用いた読解力の育成を実践した。. 失敗ではなく、ある目的(この場合、研究内容). r公害」の単元において、資料から公害の概要と. に到達する上での失敗を体験することができた. 発生するに至った時代背景をとらえさせること. ことが非常に自身の種となった。. をねらいとする。教科書に登場する街は北九州市.  本研究では社会科において読解力を育成する. であった。子どもに教科書を開かせずに、「現在」. ためには、どのような方法が効果的であるか調査. の北九州市の写真を見せてr昔」はどのような街. した。その結果、子どもの興味・関心を引き出さ. だったのかを想像させる。この学習活動は、前述. せるためだけでなく、読解力を育成する際にも子. した「体験の言語化」である。今の子どもにとっ. どもが「何故」という疑問を持つことができるよ. て空が煙で変色していることなど想像も出来な. うに授業の構成を考えなくてはならないと、気づ. いことである。もう一度自分たちの認識している. くことができた。本研究を進めるにあたり、筆者. 事象を再確認させ、後の学習活動でrなぜこのよ. は数多くの失敗をした。資料提示の方法であった. うになっていたのだろう」と揺さぶり、考えさせ. り、発間構成に意識を向けていなかった。どの教. る。. 科、どの単元を教えることにおいても必要とされ.  また小単元名がr青空を取りもどしたまち」で. ていることが、読解カを育成する方法にも繋がり. あったため、あえて授業開始後に板書することを. があった。筆者は、研究や読解力の育成という言. 避けた。これは小単元名を書くことにより、子ど. 葉に惑わされていたのかもしれない。読解カの育. もが授業内容を想起することを避けるためであ. 成とは、特別なことを意識せずとも、先人達が残. る。. してくれた原理を基に授業を作成し、キーポイン.  次に「昔」の北九州市の写真及び水質と降下は. トとなる資料や発問を考えることにより、可能に. いじんのグラフを見せ、当時のまちの様子を資料. なるのではないかと考える。. から想像させた。.          修学指導教員  原田智仁. 一105川.

(3)

参照

関連したドキュメント

・学校教育法においては、上記の規定を踏まえ、義務教育の目標(第 21 条) 、小学 校の目的(第 29 条)及び目標(第 30 条)

取組の方向 安全・安心な教育環境を整備する 重点施策 学校改築・リフレッシュ改修の実施 推進計画 学校の改築.

1951 1953 1954 1954 1955年頃 1957 1957 1959 1960 1961 1964 1965 1966 1967 1967 1969 1970 1973年頃 1973 1978 1979 1981 1983 1985年頃 1986 1986 1993年頃 1993年頃 1994 1996 1997

他方、 2015 年度第 4 四半期進捗報告でお知らせしたとおり、原子力安全改革プラン(マネジ

市民社会セクターの可能性 110年ぶりの大改革の成果と課題 岡本仁宏法学部教授共編著 関西学院大学出版会

と発話行為(バロール)の関係が,社会構造(システム)とその実践(行

社会教育は、 1949 (昭和 24