• 検索結果がありません。

Pαx6ヘテロ接合体変異マウスの眼発生における神経堤細胞の挙動異常

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Pαx6ヘテロ接合体変異マウスの眼発生における神経堤細胞の挙動異常"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Pαx6ヘテロ接合体変異マウスの眼発生における神

経堤細胞の挙動異常

著者

金久保 佐知子

2347

発行年

2006

URL

http://hdl.handle.net/10097/22963

(2)

』1彗一“ きF 事辱}ン' 重ドーミ 妻■■弓 茎玉 一{躍『 一章 季 5 “、聖一 …一 盞1■一i 一{㍗ }垂 骨一ざ一 }“、一、「 弐一註『■ 阜モト 墨一一 垂、“♪一一ト …・琴 ミ丼 ‡一重一' 肋`『 旨 一{主 皐 ζ 卸萱『 呂;『一『旧 “弔-卦・ ■一一垂 『ナ■■“一一 {! 甘■一 一寸 巽 一一斐 計“ートヒ

氏名(本籍)

学位の種類

学位記番号

学位授与年月日

学位授与の条件

研究科専攻

学位論文題目

論文審査委員

かなくぽ

金久保

さちこ

佐知子(福島県)

士(医学)

医博第2347号

平成18年3月24日

学位規則第4条第1項該当

東北大学大学院医学系研究科

(博士課程)医科学専攻

Abnormalmigrationanddistributionofneural

crestcellsinPax6heterozygousmutanteye,a

modelforhumaneyediseases

(Pαx6ヘテロ接合体変異マウスの眼発生におけ

る神経堤細胞の挙動異常)

(主査)

教授西田幸二

教授大隅典子

教授阿部俊明教授仲村春和

(3)

論文内容要旨

脊椎動物の眼は神経外胚葉,表皮外胚葉,間葉組織から発生する。鳥類では神経堤由来の細胞 が眼の間葉組織を構成することが示されていた。哺乳類では,マウス胎仔の生体色素標識実験に より,発生初期において'前脳と中脳領域の神経堤細胞が眼周囲へ分布することが報告されている ものの,生体色素で細胞を標識することには限界があり,哺乳類の眼発生における神経堤細胞の 関与についての詳細は不明であった。そこで本研究ではまず,マウスにおいてPOプロモーター の下流でCreリコンビナーゼを発現させることにより神経堤由来細胞をLacZもしくはGFPの 発現により標識できる実験系を用いて,発生初期から経時的に限組織への神経堤由来細胞の関与 について解析を行った。鳥類での結果と同様に,マウスにおいても角膜実質と角膜内皮,虹彩や 毛様体,脈絡膜,強膜の発生に標識細胞の寄与が確認された。鳥類では明らかにされていなかっ た硝子体の発生にも神経堤由来細胞が関与することが示された。 眼の形態形成にはマスターコントロール遺伝子といわれるPox6遺伝子が重要な役割を果たす。 ヒトでは最初に先天無虹彩の原因遺伝子としてPオX6が同定されたが,Pe七ers奇形のような前 眼部形成不全,瞳孔形成異常,家族性角膜ジストロフィ,先天白内障,黄斑低形成においても

PオX6の変異が報告されている。Pαx6遺伝子の自然変異マウスである5)フ10〃召照(P醗6歯「一)は,

小眼球や虹彩低形成,前房隅角部の発達異常などを示すことが知られており,ヒトの無虹彩症の モデルとされてきたが,その表現型についての詳細な報告はなかった。Pox6凝における眼形態 異常への神経堤由来細胞の関与,および眼形態異常の発現時期と原因を調べるために,前述のト ランスジェニックマウスとP砿6占配を用いて胎生期より解析を行った。成体Pox6距マウスで は眼の表現型に個体差があり,様々な眼形態異常にGFPで標識された神経堤由来細胞の関与が 確認された。正常眼の発生において,神経堤由来細胞は水晶体が分離する時期までに眼原基周囲 に分布し,表皮外胚葉からの水晶体胞が分離するときに水晶体と眼杯の間に移動し,角膜や虹彩 の形成に寄与する。しかしPσx6∫『1一“では,胎生1L5日に水晶体が表皮外胚葉から完全に分離せ ず,同時に水晶体と眼杯の間にGFPで標識された神経堤由来細胞の異常な集積を認めた。さら にPox6鋤では正常個体と比べて眼原基背側の標識神経堤細胞が増加していたが,標識細胞自 体の増殖には変化が見られなかった。Pox6遺伝子ホモ変異体ラットの解析において胎生期に鼻 側への中脳神経堤細胞の移動が障害され眼原基周囲での神経堤細胞の集積が起こるという知見を ふまえると,Pox65〔rにおける神経堤由来細胞の分布異常は,Pαx6ホモ接合体の弱い表現型で あると推測された。神経堤由来細胞自体にはPax6の発現を認めないことから,Pαx6姫におけ る最初の眼形態異常は,水晶体胞の分離不全に加えて,中脳神経堤由来細胞の移動不全により異 常に集積していた神経堤細胞が眼原基へ侵入することにより引き起こされると考えられた。さら 一358一 『一一■『■ 盲一

(4)

"㎜τ

にPox6ム〔一1一における眼表現型の個体差は,胎生初期にPax6非依存的に眼原基に移動した神経堤 由来細胞の量と,それ以降の発生過程におけるPax6依存的な神経堤由来細胞の眼組織への分化 の違いにより生じることが示唆された。

(5)

■ 『 葦

審査結果の要旨

本研究は,Pαx6遺伝子の自然発症変異マウスである5'm〃8,・θ(P砿6齢“)の眼形態異常に神

経堤由来細胞がどのように関与するかについて解析したものである。Pox6は眼の発生過程で重 要な役割を果たし,ヒトの眼先天疾患においてもこの遺伝子の異常がいくつか報告されている。 眼組織において転写因子Pax6は神経外胚葉由来の神経網膜と網膜色素上皮,そして表皮外胚葉 由来の角膜上皮と水晶体で発現している。しかしながらPox6欺の眼形態異常はこれらの組織 のみならず,Pax6が発現していない間葉系由来組織にも認められる。眼の間葉組織に関しては 鳥類において神経堤細胞であるということがすでに示されていたが,哺乳類では適切な分子マー カーがないために,神経堤細胞の関与についての詳細は不明であった。そこで本研究では,まず マウスの正常発生における眼組織への神経堤細胞の寄与を調べるため,POプロモーターの下流 でCreリコンビナーゼが発現するトランスジェニックマウスと,レポーター遺伝子としてLacZ もしくはGFPを発現するマウスを交配させることにより解析を行った。その結果,鳥類と同様 に,マウスにおいても角膜実質と角膜内皮,虹彩や毛様体,脈絡膜,強膜の発生に標識細胞の寄 与が確認された。鳥類では明らかにされていなかった硝子体の発生にも神経堤由来細胞が関与す ることが示された。次にPox6厨における眼形態異常への神経堤由来細胞の関与,および眼形 態異常の発現時期と原因を調べるために,前述のトランスジェニックマウスとP砿6距を用い て胎生期より解析を行った。成体P砿6隔マウスにおける眼の表現型は個体差が大きいが,ヒ トの先天眼疾患と類似の形態異常部位にGFPで標識された神経堤由来細胞の関与が確認された。 正常個体と比較するとP砿ゲi1一では,胎生1L5日に水晶体が表皮外胚葉から完全に分離せず, 同時に水晶体と眼杯の間に標識細胞の異常な集積を認めた。標識細胞自体にはPax6の発現を認 めないこと,集積した細胞は色素標識実験の結果,中脳神経堤由来であったことから,Pax6の 眼における神経堤由来細胞の分布異常は,Pαx6遺伝子ホモ接合変異体ラット胚の結果と同様に, 細胞非自律的な中脳神経堤由来細胞の遊走異常により起こることが明らかになった。以上のこと から,本論文は哺乳類の眼発生における神経堤細胞の寄与を詳細に調べ,Pαx6の変異による眼 形態異常の発症に神経堤細胞の遊走異常が関わる点を明らかにしたという点においてオリジナリ ティーの高いものであると考えられ,学位授与に十分値する。 一360一

参照

関連したドキュメント

このうち糸球体上皮細胞は高度に分化した終末 分化細胞であり,糸球体基底膜を外側から覆い かぶさるように存在する.

NGF)ファミリー分子の総称で、NGF以外に脳由来神経栄養因子(BDNF)、ニューロトロフ

本研究は、tightjunctionの存在によって物質の透過が主として経細胞ルー

 はるかいにしえの人類は,他の生物同様,その誕生以

 膵の神経染色標本を検索すると,既に弱拡大で小葉

しかしながら生細胞内ではDNAがたえず慢然と合成

、術後生命予後が良好であり(平均42.0±31.7ケ月),多

 1)血管周囲外套状細胞集籏:類円形核の単球を