生活提案型住宅における設計計画の検討
+α系住宅の住まい方と評価
荒 川 千恵子*
(1993年10月18日受理)
AStudy on Architectural Planning for Housing Unit with Extra Rooms for Alternative Activitiesy:how extra rooms in Pulusα一type
housing units are used by residents and their assessment of this use.
Chieko ARAKAwA
(Received September 18,1993)
1.はじめに
公共集合住宅における住宅平面の型計画は,住居水準の向上に伴ってDK型中心から公私室分離の LDK型を指向し,現在では,いわゆるnLDKが「現代の標準型」Dとして,その意義について一定の 評価されるべき経過を得てきた。
しかし近年の集合住宅における住要求の多様化は,単にnLDKの住宅型では対応し得ない側面を醸 成している。このような状況に対し,絶えず新たな提案が試みられてきた公団住宅では,1980年代 半ばより,ライフスタイルに対応した個性化プラン(キャラクタープラン)や,住まう機能のみに 純化された住宅から文化活動や生産活動を生活に取り込んだ生活提案型のプラン(+α系住宅)が 建設供給されている。価値観の多様化,住生活の多様化を可能にする,これからの都市居住の住宅 型の一つの提案である。
本稿は,この住まいの作り手側からの生活提案である+α系住宅において,これらの住宅の居住 者の住まい方と,住み手の生活意識・行動と,住まいの造りとは相互関連するものである,という 観点から,住まい方実態・意識調査により3者の相関を明らかにし,いわば「次世代の住宅の型」と
して,今後支持され一般化し得る型の芽生えを見出だすことを目的として行うものである。
+α系住宅とは, ペア住宅 の発想から新しく生まれた住まいの形であり,家族の生活母体とし ての「母屋」に対して,出入口が独立した「離れ」のような生活空間を有しているもので,この部 屋を総称して αルーム といい,多様な住まい方が可能になるように,簡単な水まわりが設置で きる設計になっている。「住宅の1室に外部への出入口であるもう一つの玄関を独立して設けること で,多目的利用が出来るようにした室」2)と定義されている。
*茨城大学教育学部住居学研究室(〒310水戸市文京2丁目1−1)。
この+αのスペースについては3つのタイプ分けがなされ,①中高層住宅の1スパンとして組み込 まれているものをとくに「αルーム」といい,趣味のスペースやゲストルーム,家族の独立性の高 い個室として提案され,②同様に住まい方は趣味的な用途に限定されるが,一一階の道路沿いにあっ て街路の景観形成も図るものを「プラスワンルーム」あるいは「フリースペース」といい,「プラス ワン住宅」と称し,③プラスワン住宅と同じプランニングの骨格を持っているが収益型の使用も可 能な多目的ルームをもつ住宅を「まるち住宅」と称している(図1−1)。3)
αルームが多目的に利用できるとする事例としては,アトリエなどの趣味の部屋・防音室にして 音楽の部屋・書道教室・近隣居住者との集まりの部屋等があげられ,そこでは家族で過ごす部屋と は別の用途に対応し,都市の集住生活に豊かさと変化を生む住宅のコンセプトを提案している。
すなわち,従来からある家族との共同生活の中で行われる,食べる・寝る・くつろぐといった住 むための基本スペースは母屋部分に確保し,その家族でまとまる内向きの生活に加えて,集合住宅 地における新しい生活提案として,外に向かった 人々との触れ合い と 創造・生産活動への参 加 の場を設定している。またこのような ※
場の設定は,とくに1階部分において有効 外.から 出入りできる。屋
であり,それは街路の景観形成にあずか 屋外通路から 概念
出入りできる
り藻合住宅地における生活と顯を豊か 蔀働 物購φ営利事
にするものである。 業に僖騒部屋
公私室分離を基本理念とするLDK型に
ついては,実際の生活とのずれから,しば 部屋の名称αルーム プラスワンルーム
多目的ルーム しば問題点が指摘され検討の必要が云われ フリールーム
ている。その延長線上とも云えるものとし フリースペース
て,公室充実型のプランや夫婦寝室等の私 αルームのフリールーム多目的ル_ム
コ充実型のプランがキャラクタープランと住宅の名称蓼楚塞ム暁驚のある住宅 (まるち住宅)して表現されているが,+α系住宅はそれ 付住宅) 住宅)
らとは一線を画した提案であろう。図1一 表示例 4LDK 3LDK+F 3LDK+F (αルーム)(フリールーム)(多目的ルーム)
2に,公団初期のDK型からキャラクター
※外部とは共用廊下共同階段,屋外通路等プラン住宅,+α系住宅への流れを,図1
一3にαルームのイメージを図示する。 図1−1+α系住宅の概念図
2.調査の概要
1)検討課題と調査内容
まず住まい方と,住まいの造りと,住み手の生活意識・行動について,次のように整理した。住 まい方(=使われ方)については,次のような想定がなされ得る。
① 収益活動 店,事務所,各種教室
②集まり 特定家族とその友人・関係者達との集い,パーティ,溜り場
③ 創作・仕事一アトリエ,工房,ホームオフィス(準収益的要素を含む)
昭和30〜40年代 昭和50〜60年代 次世代 プラン例 LD拡張型 万能リビング
(公室分節) ツ_リビング ツーダイニング
DK型 LDK型 和風格式
(食寝分離) (公私室分離)
夫婦室確保型 ツインベッド
(大人・子の分離) コージーコーナー
, ● ● ● o ■ o ● ● ■ ■ ■ ■ ■ 聯 ■ ■ ■ ■ . o ・ 幽 幽 9 − 一 甲 曜 塵 噛 ・ 曹 ● ● ■ 一 璽 曹 幽 曹 ● ■ ● ■ ■ ● ● ■ ● ■ ● 曹 ■ ● o ● ・ 噛 噛
プラスアルファ型 αルーム
(開放・共用) フリースペース 多目的スペース
家族の 開かれた家族における
コミュニケーション 人々との触合いと創造 とプライバシー ・生産活動への参加
図1−2住宅の型の展開
・←■■一 家族 一■一ウ 認 く一一一地域・友達
図1−3 αルームの使われ方
④家族の個室 書斎, 家事室,趣味の部屋(個人的に使用)
⑤ 2世帯居住 単身高齢者,老夫婦,同居人の寝室
⑥ 寝室 夫婦,子供
⑦ 家族共用 食事,団樂,家族の集まり部屋
⑧来客用 当該世帯訪問者の応接,宿泊
⑨ 未活用 何にも使ってない,空いている,物置き,余備室
なお,αルームらしい使われ方をしてないものは,そのようになる原因を含めて検討する。
αルームの造りについては,主たる住宅部分(=母屋)とのつながり方・専用出入口の位置・α ルームの規模・設備の有無等を検討する必要がある。
住み手については,αルームの活用は在宅時間の長い主婦による活用が想定される,地域活動そ の他において主婦の活動がめざましいこと等から,回答者は主婦とし,主婦の生活意識・行動を明 らかにする。以上のように整理した上で,αルームの検討課題を次のようにあげる。
①αルームらしい使われ方をしているか,意欲的な使われ方が見られるか
②αルームらしい使われ方をしていない場合,それは何故か
③他の空間に歪みが起きていないか
④住生活行為の中に,従来と違った振るまいが起きていないか
⑤活用されている居住者はどのようなタイプか
調査内容は,就寝・食事・団樂・接客等が行われる場所およびαルームの使い方や造りの評価・意 見,住意識・生活意識・生活行為等である。
2)調査対象
今回調査対象とした団地は,建設年次や調査実施時等の観点から多摩ニュータウンおよび東大和 市にある次の6団地を選び,そこに含まれている+α系住宅全数113戸を調査した。
1.プロムナード多摩中央(フリースペース) 23戸 2.ベルコリーヌ南大沢 (多目的スペース) 10戸 3.エミネンス長池 (αルーム) 10戸 4.ハイライズタウン鶴牧(αルーム) 24戸 5.リベレ向陽台 (αルーム) 27戸 6.スクエア玉川上水 (αルーム) 19戸 3)調査方法および回収状況
調査方法は留め置き調査で,室内観察・写真撮影の同意が得られた住戸では,室内の家具観察・撮 影を行った。調査期間は,7月26日(金)から8月4日(日)で,最終日までに面接依頼が不可能 な住戸には返信用封筒を投函し,郵送により回収した。回収票数97戸,回収率86%であった。
調査は,茨城大学教育学部住居学研究室4年次・3年次学生および岐阜工業高等専門学校建築学科 5年次学生が行った。
4)調査対象住戸の世帯属性
今回の住まい方調査を分析するにあたって,最小限必要な世帯属性を整理すると,主婦年令は40 才台が半数を占め平均43.5才,家族人数は4人家族が半数で平均3.9人,家族型は「夫婦と長子年 令小・中学生」「夫婦と18才以上」が各3分の1であった。
3.結果と考察
1)現住宅選択時のαルームの理解
①αルームが有効に使われるには,住宅の選択時にどの程度αルームについての理解があったか に左右されよう。現住宅を選択した時,αルーム付き住宅であることを知り,αルームのあること を念頭に入れて,その使い方を考え選んでいるのは半数弱の46戸で,そのうちから,将来の利用を 考えて選んだ場合を除くと,3分の1の33戸である(表3−1)。
②次に,住宅のタイプを,街路形成を強く意図している[多摩プロムナード][ベルコリーヌ南大 沢](以下多摩・南大沢と云う)の街路型と,そうでない[エミネンス長池][ハイライズタウン鶴 牧][リベレ向陽台][スクエア玉川上水](以下長池・鶴牧・向陽台・玉川と云う)の街路外に分け
てみると,両者の間にαルームの理解の仕方に大きな違いが見られる。
選択時からαルームを活用しようと選んでいるのは街路型に多く,3分の2(20戸)を占めるが,
街路外では2割弱(13戸)と少ない。
③αルームがあるから選んだ人達のその利用計画を見ると(表3−1,上段),外に向かって開か れた使われ方である趣味の店・各種教室・塾・アトリエといった「店・教室」仕事場」や「集まり・
パーティ」は街路型に多い。またαルームの造りの特性に注目して,独立性が高く気兼ねなく音を 発せられるからと,ピアノ・バイオリンの練習室・オーディオルームなど,趣味の部屋の領域とい える楽器・音響のための部屋が8戸中6戸と多く,「1万冊の本が収納できるから書斎に」という例 も見られる。2世帯用として入居した4戸では,実際に老親と同居したのは2戸で,他の2戸は,「息 子夫婦と同居の予定だったが狭いので結局娘と3人で住んでいる」「祖父母用に選んだ(注:常住は
してない様子)が,夫婦の寝室に」と変更している。
④αルームに注目しているものの,将来の活用を考えて入居しているのが13戸ある。(表3−1,
中段)そこでは,「店・教室・貸事務所」「2世帯用」等といった使い方をあげているが,現在におけ るαルームの利用の仕方はそれとは大きく異なり,寝室(6戸),来客用(2戸)となっていたり,と りあえずの物置(3戸)になったりしている。r2世帯用」の中には世帯主たち自身の将来の老後に むけて,今からαルームを夫婦ふたりのための空間にしつらえて使われている例がみられる。
⑤αルーム付住宅の入居者の半数強(51戸)は,αルームがあることについて何ら考慮すること なく入居しており(表3−1,下段),その人達の住宅選択理由は,主として,住戸規模が広い・室 数が多い等「規模」に関するものが半数(24戸)を占めている。ついで,抽選でここに当たった・
当選順でここになった・補欠でこれしかなかった等,αルーム付き以外の住宅と込みの募集方法を 採っている結果の「抽選のため」というのが16戸と多い。
2) αルームの主な利用状況
表3−1現住宅選択時の理由
①現在αルームの使われ方は,多くの住戸 (戸)
で複数の用途に使われていたが,主な利用内 計 街路型 街路外 容で見ると(表3−2)のようになる。αルー 計 97 30 67
ムの特徴を最も生かした,外に向かって開か αルームがあるから
33 20 13 れた使われ方である趣味の店・各種教室といっ 店・教室・仕事場 12 10 2
集まり・パーティ 5 4 1
た「店・教室・仕事場⊥サークルやホーム・ 書斎 1 1
パーテ・等の「集まり・パーテ・」が併せて2 難縛屋 84 5 34 割を占めている。外部に開かれた使われ方で 成人個室 2 2
勉強室はないが,他の部屋より隔離性が高い特徴が 1 1
生かされて・「趣味の部屋」や「書斎」にしてα 嵩Z型霧所 13U 53 83
いるのが併せて2割弱,αルームが2世帯用住 趣味の部屋 2 2
2世帯用宅として「老人室」に使われているのが4戸で 5 5
ある。しかし最も多いのが,成人した子の個 αルーム無関係選択 51 5 46
規模(室数・広さ) 24 2 22 室も含あた「寝室」としての利用で,36戸と 抽選のため 16 16
1階希望4割弱を占めている。もっとも,親から独立し 他・理由無し 47 12 35
ていく前の「成人の子の個室」は,αルームの
個性を生かした部分があるとも云えよう。 表3−2 αルームの主な利用状況
②街路型と街路外のタイプ別に見ると両者 (戸)
の間に大きな差があり,「店…」「集まり…」 計 街路型
街路外
「書斎」「趣味の部屋」「老人室」といった,α 計
97 30 67
ルームらしい使われ方をしているのが,街路 店・教室・仕事場
14 10 4
型では7・5割を占めているのに対して・街路外 集まり.パ_ティ 5 4 1 では3割弱と少なく,通常の使われ方の個室・ 書斎 6 2 4 寝室が5.5割を占めている。ただし街路型は積 趣味の部屋 12 5 7 極的な利用が多く見られる一方,そうでない 老人室 4 1 3
成人個室住戸では物置等低利用になるという2極分化 12 12
夫婦・他の寝室がみられ,街路外では物置等の低利用は少な 勉強・遊び場 24
W 2
24 U い。街路型は・αルームの造りが街路に面し 来客用 5 1 4 て開放的であり,通常の部屋としては使われ 物置・未利用 7 5 2 にくいためと思われる。
3) αルームの多様な使われ方
家族で過ごす部屋とは一味違った多様な用途を意図したαルームは,それらしく使われる時,1つ のαルームにおいても多様な使われ方がおきることになる。実際には,前項の主な使われ方の他に 複数の用途に使われており,ここではαルームの利用内容をより詳細に見てみる。利用状況の回答 を自由記入で求めた内容を整理すると,(図3−1)に示すように,17項目に分類された。
「1.小店舗・アトリエ」〜「3.事務所・仕事場」の項目は,収益性の伴った外に向かって開かれた 使われ方であり,このような使い方をしている住戸は15戸あるが,それらの住戸では同時に,来客 や趣味の部屋,書斎,子供の勉強・遊び場等にも複合利用している。
4.5項目の「集まり・サークル」「ホームパーティ」は,1〜3項目と同様に,外に向かって開か れた使われ方であり,人間関係にウエイトのかかった内容を持つものであるが,このような使われ 方は他との複合利用が多く,趣味や通常の来客用にも使われている。
「6書斎」は,次項の「7趣味」の部屋と並んで,計画段階では利用が期待されている項目のよう であるが,思ったほどには多くはない。書斎の要求は,意識される割には具体化されにくい空間の ようである。ただし,利用されている場合は他との複合利用は低く,専用的に使われている。
「7趣味」に使われているのは19戸と多く,その内訳は,ピアノ(子供が主)7戸,オーディオルー ム・音楽鑑賞5戸,絵画・洋裁が各3戸,園芸2戸,陶芸1戸等である。他との複合利用が多く,前 1〜5項目や来客用,子供の遊び,物置等と重なっている。
8〜12項目の個室・寝室に使われている住戸は,44戸で最も多い。この寝室利用では複合利用は 少なく,複合になっている場合でも,たまに来る来客用の宿泊に使われるなどである。ただし,夫
または妻の寝室は,書斎や趣味等の重なりが見られる。寝室に使われている場合の,他の就寝室と の関連は後述する。
13項目の「子供の勉強・遊び場」は,どちらかといえば空いているのでそのように使っていると いった,「17.物置・未利用」に近い低利用の状態である。
「15.来客用」は,4.5項目の「集まり・サークル」「ホームパーティ」が大勢の来客であるのに対
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事例3−1多摩中央のフリースペース
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事例3−2向陽台のαルーム
主婦が学習塾を開いている。
利用内容 ●:当該項目単一利用,◎:当該項目含複合利用 複合内容 票数 1.小店舗,アトリエ ●●●◎◎◎ 来客2.教室 6 2.各種教室 ●●@◎◎◎◎ 趣味2.勉強2来客.店. 7 3.事務所・仕事場 ●◎◎ 書斎.趣味 来客.物置 3 4.集まり・サークル ◎◎ 書斎.趣味 来客 2 5.ホームパーティ ◎◎⑨ 趣味3.来客3. 3 6.書斎 ●●●◎◎◎◎◎◎ 来客4別寝a仕事.集まり.物置. 9 7趣味の部屋 ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎⑥◎◎◎◎◎◎ 来客&勉強4物置4.教室a別寝2. 19
パーティ2.仕事.居間.集まり.
8老人室 ●●●◎ 孫就寝 4 9.成人室 ●●●●●●●●●●●◎◎ 来客2。 13 10.夫婦室 ●●●●●●●●●●@◎◎◎@◎ 来客5.物置 16 1L夫・妻寝室 ●◎◎◎◎◎ 書斎2趣味2来客2勉強2居間. 6 12.子供寝室 ●●●◎◎@ 来客2老人. 6 13.勉強・遊び場 ●●●●◎◎◎◎@◎◎◎◎@◎ 趣味3.物置3教室2。来客a別寝2 15 14.居間 ◎ 別寝.趣味.来客. 1 15.来客用 ●●●◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎⑨◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎@◎◎◎◎◎◎ 33
趣味13.書斎4物置4来客3.店2集まり2,パーティ2.教室.仕事.
夫婦5.別寝2.成人2子供2.勉遊2.居間.
16.その他 ●●(表4−1〜4では,「趣味」「来客」に含めている) 2 17.物置・未利用 ●●●●◎◎◎◎◎@◎◎◎◎ 趣味4.来客4勉遊3.仕事.書斎.夫婦. 14
図3−1 αルームの現在利用状況
し,通常の範囲の来客である。αルームを来客用に使っているのが非常に多いが,自由記入による 利用状況の回答では16戸であり,それとは別の,接客空間についての質問(客を通す・食事をする・
泊める)において,αルームを使用している
@ 表3−3 αルーム専用出入口の利用状況 と回答しているものも加えて31戸である。α (戸)
ルームが来客用によく利用されている様子が 計 ○ × 不明 うかがわれるが,客室専用に使われるのは非 計 97 46 50 1 常に少なく,店・集まり・パーティや趣味・書 αル_ムがあるから 33 24 8 1 斎,夫婦の部屋・子供の部屋・成人個室,居間, 店・教室・仕事場 12 11 1
物置等多くの利用と重なっている・他の部 象論パーティ 53 4 1
R
屋を接客空間に使っている場合との関連は, 趣味の部屋 8 4 4
後述する. 蔑驚鰹
32 1 2P 14)
状況 将瑠:騰
64@2 22 42@1 1①αルームの専用出入口の利用は,αルー 書斎 5 5
趣味の部屋ムが活用されているか否かの一つの指標とい 寝室 435 2 2
P1 24 える。その利用状況は(表3−3),「よく利用 勉強・遊び場 6 3 3
来客用する」と「たまに利用する」があわせて半数弱 物置・未利用 57 1 4 S 3 の46戸・「殆ど利用しない」が半数強を占め 注、○=利用する,x=利用しない る。αルームの使われ方との関連で見ると,
前述の「αルームがあるから」選択した場合では,7.5割が利用している。利用していない事例は,
集まり・パーティでは,「αルームの玄関が狭い」(玉川)というものである。ピアノや勉強などで 子供がαルームを使っている場合は比較的出入りしているか,大人の趣味の部屋や書斎では利用し ていない。
②将来利用やαルームと無関係に選択した場合の出入口利用は少なく,6.5割は利用していない。
「来客用」で利用しているのは,αルームを和室に模様替えなどして住み方に意欲的である場合に利 用しているが,他は従来型の接客空間として使って出入口は利用していない。「書斎」の場合はすべ て出入口は利用せず,「趣味の部屋」でもプライベートに洋裁織物をしている人達は利用していな い。「寝室」で利用しているのは,成人の子の場合である。
「物置・未利用」で出入口が利用されているのは,自転車や物の出入等通路空間のように使われて
いることによる。 表3−4
@③出入口の利用を,「よく利用する」「たま
αルームとLDKを除いた寝室数 (戸)
に利用」「殆ど利用しない」の3区分で団地別 計 0室 1室 2室 3室 4室 に見ると,αルームが外部に向かった使われ 計 96 1 1 32 44 17
方の多い街路型の多摩・南大沢に「よく利用す 街路型 29 2 11 蔦 る」といった,出入口の利用度の高いのが3分 街路外 67 1 1 舗 騒 1 の2を占め,そうでない場合は,逆に「利用し 注 :世帯員の就寝室不明住戸を除く。
ない」が多くなっている。書斎や音響室,物 表3−5就寝室
置・未利用,老人の寝室等に使われている場合 街路型 (29戸) (室)
である。接地型の鶴牧も「よく利用する」と (室
数) 計 B室 C室 D室 E室 F室 α室
「利用しない」が2分されているが,前者は洗 (29) (29) (29) (27) (16) (29)
濯物の物干し・庭への出入り・子供の出入りで 計 75 22 24 17 9 3 あり・庭に面した掃き出し窓のような利用の 夫婦(含子) 20 14 5 1
され方である。「外から鍵が掛けられないから 夫妻(含子) 16 雌 雌 2 1 1
18才〜 20 1 謬 $ 謬 1 出入口とは云えない。窓である。」の意見が3 〜17才
16 7 マ 臨
分の1あり,αルームの要件に欠けているとも 老親 (含孫) 3 1 1 1
云える。その他の団地では,「利用しない」方
が多い。 街路外 (67戸)
5)就寝室とαルーム (室
数) 計 B室 C室 D室 E室 F室 α室
①ここでは全ての就寝室の利用実態を明ら (67) (66) (65) (35) (1) (67)
かにして,その中でのαルームの就寝利用の 計 166 2 56 42 25 41 意味を探る。 夫婦(含子) 57 2 誕 2 3 雑 まず,対象住戸の寝室数(L,D, Kとα 夫・妻(含子) 18 5 4 4 5
18才〜ルームを除いた室数)を見ると(表3−4), 〜17才
37 S4
66 篇 7
F 鐙
鵜5
2LDK+α〜4LDK+αの室構成が主で,街路 老親 (含孫) 10 5 1 1 3
型は3,4寝室型,街路外では2,3寝室型が 注:18才以上と17才以下の子が同室就寝の場合は 多い。表3−5は,各寝室を家族員の誰が就寝 「18才〜」に。
に使っているのかを見たものである。なお,C
室は主寝室相当で,殆どが6畳和室(一部8畳)であり,和室でないのが多摩に1戸,長池・鶴牧に 半数の15戸あり,その他の室はすべて洋室である。B室は, LDKのLスペース=居間相当部分であ るが,就寝室に使っているのが2例見られた。前述したように街路型と街路外とでは,αルームの就 寝室利用に大きな差があり,前者が3/29戸の1割に対し,後者は41/67戸の6割強と多い。
②まず,街路型と街路外では寝室数に差があるので,その総計で就寝室に使われている室数を見 ると次の通りである。
街路型(29戸)街路外(67戸)
寝室数(C〜F室) 101室 167室 就寝室数(B〜α室) −75室 一166室
余室数 26室 1室
すなわち就寝に使われていない部屋(;余室とする)が,街路型で26室/29戸,街路外で1室/
67戸ということで,αルームが無かったとしたら,街路型で寝室以外に使える余室が,戸当たり約 1室あるが,街路外では余室が殆ど無いということになる。余室がどのように使われているかは,今 回の調査では不明であるが,余室が1室あればαルームは有効に生かされ,寝室以外に余室が確保で きないと,αルームが寝室になってしまうと云えそうである。
③家族員別の就寝室を見ると,街路型では,夫婦同室寝の場合はC室利用が多く,夫婦別寝では C・D室に,子供は主寝室C以外の部屋を利用している。
街路外では,夫婦同室寝の場合,同様にC室が最も多いが,ついでαルームが3割弱(16戸)を 占めている。これは鶴牧,向陽台に見られるもので,住戸全体の室構成のなかでαルームが他の部 屋より大きいためである。なお,鶴牧のαルームは袖壁のついた2室型であるため,1室は就寝に,
もう1室は夫婦のリビングにしている例も見られた。
子供の就寝室は,同様に主寝室C以外の部屋のD・E室が多いが,αルームも多く,とくに18才 以上の就寝室では3割強(12戸)を占めている。
④老人室については,老親のいる13世帯のうち半数は,「和室が良いから」と主寝室相当の和室 C室を使っており,αルームの利用は少ない。
αルームを利用している4戸のうち2戸は,「2世帯同居のため(長池)」「庭があり,キッチンや トイレが2つあったから(鶴牧)」と,αルームを2世帯用住宅として選択している。他の2戸は,家 族数に対して部屋数が少なくてαルームを老人室にしているが,多摩のフリースペースは老人室と して使うには相応しくなく,玉川の事例は孫の部屋で2段ベッドに就寝している。老親同居の場合は,
老若分離より,老人の和室嗜好を優先しているように見える。
6)接客空間とαルーム
①前述したように,αルームの使い方を自由記入で回答を求めたところ,来客に使っていると記 入していたのは14戸であったが,別途〈客を通す〉〈食事を供する〉〈泊める〉の行為毎に,詳細に 来客についての質問を行うと,αルームで行っているのが,その14戸を含めて33戸あった。たま に見える来客のαルーム利用については,自由記入では落ちてしまっていたのである。なお,ここ で来客というのは,大勢の集まり・パーティは別にして,通常の来客を指している。まず,来客が どの程度あるのかを,親しい客・改まった客ごとに見ると,前者ではく月に1〜数回〉が半数,く週
表3−6接客空間
イ)親しい客 ロ)改まった客
(戸数) 通す室 食事室 宿泊室 通す室 食事室 宿泊室 街 A・B室 ・「i∵ 書掌・ 8 ー、へ、 郷 2 濁 ・ 濁 2 星
C 室 1 綜 3 4 聯
路 D〜F室 5 4
型 α 室 3 3 1 4 3 3
(30) 無回答 1 1 5 3 3 8
街路 A・B室
b 室 c〜F室
灘 ∵ダ騰 3 1騒 53 2
R 1 飴 7 6 麟1 11 1 6
外 α 室 3 1 暑窃 4 1 117
(67)
無回答 1 7 1 2 11
街和 A・B室 鱗冒恒一ひ蔭0 2 翻 鍛 1
C 室 3 1 茄 7 6 認 路室 D〜F室 1 9 1 5 外有 α 室 3 1 !11 4 1 1σ 一
(52) 無回答 1 5 1 8
街和 A・B室 浴@ 騰 1 −14, ,14 1 τ 膠
C 室 1 3
路室 D〜F室 2 1
外無 α 室 C嚢 門7
(15)
無回答 h2 1 1 3
に1〜数回〉が4分の1である。これに対し,改まった客は〈殆ど無い〉が半数,〈年に1〜数回〉が 4分の1と少ない。なお,街路型と街路外とでは,街路型の方が来客が多い。
②行為別の接客空間を見ると,まず親しい客について,〈客を通す〉〈食事をする〉は殆どLDで行 われており,街路型・街路外とも同じである。改まった客になると,LD以外に和室C室が1割位使 われるようになる。(表3−6,上段)
客を泊める部屋は,不明(宿泊客はないを含む)を除いて見ると,室数が多い街路型では和室C室 が6〜7割と多い。街路外ではやはりC室が多く5割前後を占めているが,ついでαルームが多く3 割強を占めている。この街路外のうち,和室のない住戸では殆どが宿泊室はαルームになっている。
(表3−6,下段)
街路外でαルームを親しい客の宿泊室にしている20戸の事例を見ると,その半分に家族の就寝が 見られ,その内の半分は夫婦寝室であるが,袖壁のついた2室型のαルーム(鶴牧)なので泊めるこ
とが出来て,残り半分は子供の就寝なので他の家族の部屋に移動するのであろう。
客を泊めることが多いC室について見ると,街路型では18戸の半分が家族員の就寝と重なってい るが,その時は,家族の方が他の空いた部屋に移動するのであろう。同じく街路外では,26戸の3
分の2が家族員の就寝と重なっており,その半分を占める単身就寝は他の家族員の部屋に移動するの であろうが,残り半分の夫婦等複数就寝では,空いた部屋への移動のほか,リビングか勉強部屋に なっているαルームに就寝せざるをえない状況が見られる。
7) αルームの使われ方と将来利用
①αルームの使い方について,現在および将来も含めてどのように考え,期待しているかを,17 項目の選択肢をあげて尋ねた。複数回答とし,最大の項目に◎印を付けている。回答総件数は276件,
戸当たり2.8項目を回答しており,◎印の不明のものが67戸中24戸あった。
まず17項目中,件数の多い項目は(図3−2),「8趣味の部屋」「14.来客の応接・宿泊室」「17.書 斎・ホームオフィス」「2趣味や特技を生かした各種教室」,少ない項目は,「15.貸店舗・貸事務所」
「16.住まいとしての間貸し」「6展示用ルーム」「13.家族の居間」である。
図3−1に整理されている現在の利用状況と図3−2の回答を比較すると,回答総件数において,
1.店舗・事務所に ◎◎○○○○○○○○○○0 13
2.各種教室 ◎◎◎◎◎◎○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○0 28
3展示用ルームに ○○○○○0 6
4.サークルの集まり ◎◎○○○○○○○○○O l2 5.近所付合いの場 ◎○○○○○○OOOOOOOOO l6 6.ホームパーティ ◎◎@○○○○○○○○○○○○O l6 7.書斎,H・0に ⑥◎◎◎◎◎◎◎◎○○○○○○○○○○○○○○○○○○○0 29
8.趣味の部屋に ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎○○○○OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO @ 43
9.老人室 ◎◎◎◎⑨◎◎○○○○○○○○○○○0 19
10.独立前の子の個室 ◎◎◎◎◎◎◎◎○○○0 12
11.夫婦寝室 ◎◎◎◎◎◎◎◎○○○○O l4 12.子供共用の遊び場 ◎◎◎◎◎◎○○○○○○○○○○○○○0 20
13.家族の居間に ○○○○○○○○0 9
14.来客の応接・宿泊 ◎◎◎◎◎◎◎⑥◎○○○○○○○○○○○○○○○○OOOO 29
15.貸店舗・貸事務所 ○○○○ ◎:最大_っ 4
16.住まいの間貸し ○○○○O O:いくつでも 5
17.その他 ○○0 3 図3−2現在および将来のαルームの使い方
後者が2倍程度多くなっている。
②次にαルームの現在の使われ方と比較しながら,将来の予定あるいは発展した使われ方はどの ようなものであるかを,項目ごとに逐次見ていく。
項目1.〜3.の「店舗・事務所」「各種教室」「展示用ルーム」をあげているのが34戸あり現在の15 戸に比べて倍増している。とくに「教室」は4倍の28戸に増加しており,現在,教室やアトリエを 開いている10戸の他に,趣味の部屋6戸,成人個室・夫婦寝室・物置が各3戸等の将来予定である。
項目4.〜6.の「サークルの集まり」「近所の人達との日常的なお付合いの場」「大勢の来客・ホーム パーティに」は,人々との付合いを重視した使い方であり,現在では最も利用の少ない項目で5戸し
かなかったが,将来希望では28戸と6倍増である。現在の5戸の他に,店・教室の5戸,趣味の部 屋,成人個室が各5戸,夫婦寝室,物置が各4戸があげている。
項目7.は,現在書斎利用の9戸から29戸の3倍増であるが,現在,書斎として使ってない20戸の うちの14戸が「教室」や「事務所」の項目にも将来予定にあげていることから,この増加分は書斎 よりもホームオフィスを考えているようである。現在書斎や仕事に使っている11戸以外では,夫婦 や夫の寝室が7戸,成人個室,子供室(寝室・勉強室),趣味の部屋が各3戸等である。
項目8.の「趣味の部屋」は最も多く43戸あるが,現在の利用も19戸と多いので,2倍増というこ とになる。現在趣味の部屋に使っている他は,教室・店・仕事場が8戸,夫婦寝室8戸,成人個室6 戸,子供の遊び場兼物置4戸等で,多様である。また,「趣味の部屋」に◎印をつけているのが多い ものの,その半分は現在趣味に使っていないし,43戸の半数は,現在趣味らしいことは行っていな い。「趣味の部屋」への記入は,気軽に行われている側面が感じられる。
項目9.10.11.は家族員の寝室利用であり,38戸によるもので,現在のそれは33戸であるので若干 増えたことになる。このうち特に,「老人室」が4戸から19戸に増加しており,4倍増である。現在
も老人室であるのが3戸の他,夫婦寝室5戸,成人あるいは未成人の子の部屋6戸等であり,この「老 人室」利用には,自分達の老後の部屋として使うというのが半数以上(11戸)を占めている。また
「夫婦寝室」利用の14戸のうち,現在既にαルームを夫婦で使っているのが12戸あり,したがって,
この将来の「夫婦寝室」利用は,自分たちの老後に使うということになり,一部は子供が分離する のも見られるが,項目9.の「老人室」と併せると,2世帯居住の老人室の利用が約30戸と多い。独 立する前の子供の個室に,という「成人個室」は,現在,殆どが成人個室や子供の部屋として使わ れている。家族員の将来寝室利用は,◎印が多く,かつ現在の利用の延長と強く関連しており,現 実性の高いものであろう。
項目12.の「子供の共用の遊び場」は20戸あり,現在の使われ方でそれに近い項目は「子供の勉 強・遊び場」である。20戸の殆どが,現在,子供の勉強・遊び場や子供の寝室になっており,小さ い子供がいる。成人の子供の世帯も3戸見られたが,3戸とも2人兄弟である,遊び場というより大 人とは別の子供達のリビングにという意味に解釈しての回答であろう。
項目13.の「家族の居間」は,最も少ない項目の1つであり,◎印はない。αルームはnLDKにプ ラスしたものであるから,当然といえよう。
項目14.の「来客の応接室・泊まり部屋」は,回答数が多く,◎印の件数も多いが,現在,「客室 に利用」と自由記入で答えているのは3戸しかなく,別の接客空間の質問の中でαルームを使用して いると答えている程度のものとして,半数ある。また他の項目の将来利用との並列が多く,来客に 使いたいというのは,プラスαといった使われ方なのであろう。回答数が多いが,多くの項目と並 んであげられている点などは,「趣味の部屋」の回答と同様の傾向にある。
公団では認めていない「15.貸店舗・貸事務所」rl6.住まいとしての間貸し」の希望は,幸い非常 に少ない。公団としては部屋を貸すことで収益をあげるのは禁じるということであろうが,「老後1 人暮らしになった時,子供夫婦を呼び寄せるか,学生などに間貸しが出来る(玉川)」という考え方
は,禁じなければならない住み方とは思えない。
8) αルームの評価
①総合的にみて,αルームの使い勝手をどう思っているのか,次の3つの選択肢より回答を求め,
理由・意見の自由記入欄を設けた。
1.他の従来の部屋とは違った使い方が出来るのでよい
2.設備を充実させると,他の部屋とは異なった使い方が出来るのでよい 3.アルファルームを設けるより,他の部屋(スペース)を充実する方がよい
結果は表3−7に示すとおり,1.の〈良い〉,2。の〈条件付で良い〉,3.の〈αルームは不要〉に,
ほぼ3等分されている。街路型では,αルームがよく使いこなされているのに対応して,条件付を含 めると8割がαルームを評価している。街路外では,αルームの特性を生かした使われ方が少なかっ た割には,半数強の世帯の評価を得ているが,条件付の評価の方が多い。団地別では,玉川,長池 が6割台,向陽台5割と低くなっており,鶴牧の不要回答者12戸中8戸は和室がなく,主寝室相当 の部屋がないプランで,αルームが夫婦寝室になっている。
②3選択肢のそれぞれの回答に対する自由記入欄の意見を見ると,〈良い〉では,「気兼ねがいらな い」「出入りしやすい」「好きなことが出来る
表3−7
v等をあげており,αルームの独立1生の高い点 αルームの評価 (戸)
を評価している。 計 良い 条件付き良い 不要 不明
〈条件付で良い〉と答えている人達は・3分 計 97 32 29 34 2
の2は「トイレなど設備がない」「和室が良い」 街路型
30 17 8 5
「狭い」「窓が小さい」「将来の利用を考えて」
街路外の改善等を述べているが,残りは,「母屋の狭 67 15 21 29 2
さ」「費用がかかる」等で,αルームを評価し
ているものではない内容である。 多摩 21 12 5 4
〈不要〉の理由は,「普通の部屋を」「居間を 南大沢
9 5 3 1 広くして」「他の部屋が住みづらくなる」の他,
長池3分の1は「αルームの造りの不満」や「採光・ 8 2 3 2 1
通風の不良」等をあげている。 鶴牧 21 5 4 12 街路外の不要回答者29戸のうち,3分の2 1向陽台 23 5 7 10 1
(20戸)は寝室に利用しており,本来の住宅部 玉川
51 3 7 5 分の不十分さによっていることがうかがわれ
た。
9)αルームの造り
αルームの造りについて,とくにαルームの特徴を示す部分の良否や必要性を明らかにすること として,母屋とのつながり方,αルーム専用出入口の是非・造り,αルームの設備の要・不要,α ルームの規模等について調べた。このような内容の質問は,現在の造りの状態に左右されることも あり,現状をよしとする回答が多くなるものであることも考えられるから,現状別に見ていく必要 があるが,ここでは,とりあえず大きな括りで見ていくことにする。
①αルームが母屋とどのようにつながっているのがよいか,現在のつながり方別に,「良い」「悪 い」「わからない」の意見を求めた(表3−8)。
全体では,「玄関ホールや廊下から出入りする」のが良いとするのが,最も多い。ついで,「別棟 に分かれていて渡り廊下などで行き来する」が多く,適当な距離で離れているのが望まれていると
表3−8 αルームと母屋とのつながり方
居 間 ホール・廊下 上・下階 渡り廊下 半階下がる
計
○ × △ ○ × △ ○ × △ ○ × △ ○ × △ 計 97 31≒33 33 58》16 23 29≒27 41 42>17 38 32>2144
居間 29 9<12 8 19 4 6 8 10 11 12 8 9 9 8 12 ホール・廊下 24 8 6 10 15》2 7 4 6 14 4 5 15 2 4 18
上・下階 17 2 7 8 11 4 2 9> 4 4 8 1 8 12 3 2 渡り廊下 15 5 7 3 7 4 4 4 6 5 13》 1 1 4 5 6 半階下がる 12 7 1 4 6 2 4 4 1 7 5 2 5 5> 1 6 表3−9 αルームの専用出入口
計
1.気兼ねなし
C軽に入る
2.1.+3. 3戸惑う
h犯上 ゚すぎる
4。不要 s要+3.
5.その他
s明
計 97 40 16 12 16 13
街 路 型 30 欝 鐵 2 2 2
街 路 外 67 21 11 11 14 11
多 摩 21 14 1 2 2 2
南 大 沢 9 5 4
長 池 8 2 2 2 1 1
鶴 牧 21 7 3 4 3 5
向 陽 台 23 6 1 5 6 5
玉 川 15 6 5 4
表3−10 αルームの設備の必要性
計 ト イ レ 洗 面 台 ミニキッチン シヤ ワー 浴 室
○ × △ ○ × △ ○ × △ ○ × △ ○ × △ 計 97 59 31 7 43 45 9 40 48 9 20 60 17 13 64 20 設備なし 64 33 25 6 24 33 7 27 30 7 10 42 12 4 49 11 トイレ有り 31 25 5 1 18 11 2 13 16 2 10 16 5 9 13 9
ミニキッチン有り 30 25 4 1 19 10 1 13 15 2 10 16 4 9 13 8
注:○二必要,×=不要,△=わからない,無回答