Title ウェストミンスター神学者会議における独立派の教会論
Author(s) 佐野, 正子
Citation 聖学院大学総合研究所紀要, No.13, 1998.3 : 345-365
URL http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/de tail.php?item_id=3424
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ウエストミンスタ!神学者会議における独立派の教会論
佐 野 正 子
はじめに
ウエストミンスタ!神学者会議
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一六四三年七月から一六四九年二月ま
で ロンドンのウエストミンスタ l 寺院の中で︑五年半近くにわたって主教制廃止後の国教会体制を検討するために開
かれた会議のことである︒イングランドでは 一六四三年一月に長期議会において﹁根こそぎ法案﹂ 25
問 ︒ ︒ 同
四円山口各回目)が可決され︑主教制の廃止が決定された︒そのために︑主教制に代わるべき教会制度を早急に決める必要
が 出
て き
た ︒
一六四三年六月には︑神学者会議を設置する条令が成立し︑新たな国教会体制を樹立するために会義が開
催されることになった︒神学者会議の目的は︑﹁イングランド国教会の統治と礼拝を整え︑誤った中傷や解釈を退けて︑
国教会の教義を擁護し明らかにすることである﹂と︑条令では述べられている︒会議は︑議会の召集条令によって選出
された二二名の牧師と議会を代表する三
O 名の信徒から構成されていた︒ 一六四三年九月にイングランド議会派とス
が締結されたことにより︑
ンド特命委員が︑議決権は有していなかったが︑会議のオブザーバーとして討論に加わった︒﹁厳粛な同盟と契約﹂ コットランドとの聞に︑﹁厳粛な同盟と契約﹂(印♀ σ ヨ ロ
F g m c o g 色 ︒ ︒
5 5
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スコットラ
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門田
グ 〉
締結は︑神学者会議に大きな影響を与えた︒当初イングランド国教会の改革を討議することを目的として集められた会
議であったのが︑﹁同盟と契約﹂によって三国の教会を統一するために討議する会議となったからである︒会議の結果
346 として︑﹁ウエストミンスタ l 信仰告白﹂︑﹁大教理問答﹂︑﹁小教理問答﹂︑﹁礼拝指針﹂︑﹁教会統治と規律﹂など︑様々
な文書が生み出された︒これらの文書は︑後にスコットランド教会や︑アメリカその他の国々の長老主義諸教会におい
て︑信仰基準として重要な位置を占めるようになった︒また独立派は︑ ウエストミンスタ l 信仰告白の中の教会統治の
箇所など一部を修正して︑ 一六五八年に﹁サヴォイ宣言﹂を公にした︒これは後の会衆主義教会に大きな影響を与えて
いる︒﹁ウエストミンスタ l 信仰告白﹂は
一 ュ
l イングランドの会衆派によってもまた 一六四八年に教会統治につ
いての箇所を除いて﹁ケンブリッジ綱領﹂として採択され︑イングランドのバブテスト派によっても︑ 一六七七年にロ
ンドンにおいて一部を修正して﹁第二ロンドン信仰告白﹂として採択されている︒﹁ウエストミンスタ l
信 仰
告 白
﹂ は
︑ これらの教派を超えて共通の神学的基盤となっているのである︒このようにみると︑ ウエストミンスタ i 会議によって 生み出された神学の与えた影響は︑長老派︑会衆派︑ パプテスト派を間わず︑多大なものであると言えるであろう︒
神学者会議における独立派 ウエストミンスタ l 会議において教会統治についての討議が始まり︑主教制に代わるものとしてふさわしい教会体制
は長老主義教会であろうとの考えが主流を占めるようになると︑ ﹂れに激しく反対した少数派のグループがあった︒そ
れが独立派ピューリタンである︒そのため彼らは﹁異議を唱える兄弟たち﹂(ディセンティング・ブレザレン)
と呼ば
れるようになった︒特に一六四四年一月に﹃弁明の陳述﹄を公表した五人が︑神学者会議における独立派の代表的な人 物である︒その五人とは︑トマス・グッドウィン
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フィリップ・ナイ
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︑ ウィリアム・ブリッジ
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二 六
O O P ‑
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一六五五)︑ジェレマイア・パロ i ズ
ご五九九ー一六四六) サイドラッグ・シムソン
特に︑グッドウィンとナイは﹁サヴォイ宣言﹂ の起草者に加わり︑
サ ヴ オ
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議 五 に 八 お 年 て 関 も か 指 れ 導 た
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を 会 果 議 た に し も て 出 い 席
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ある︒この五人のうち存命であったグッドウィン︑ナイ︑
ブリッジは︑
ウエストミンスタ!神学者会議において彼らの主張した教会論とは︑
どのようなものであったのであろうか︒
一 六
四 O
年代の独立派が考えていた教会論が︑神学者会議の討議の中で明らかにされていると考えられる︒
教会統治に関する意見の相違から︑長老派と独立派では一年余り教会論論争が生じることになり︑この論争は後に
﹁ 大 い な る 論 争 ﹂ ( の g ロ己ロ与巳ゆ)と呼ばれている︒ウエストミンスタ l
会議において長老派と独立派ではどのように異 なった教会体制を考えていたのであろうか︒またその主張の根拠はどこにあったのであろうか︒本稿では︑会議におけ る長老派と独立派の教会論論争の中から浮き彫りにされる独立派の教会論を考察することを目的としたい︒主教制が廃 止される以前のイングランドにおいては理論上のものにすぎなかった長老教会主義と会衆教会主義は︑主教制廃止後の 国教会体制をどのようなものにすべきかという問題が緊急課題となった一六四
0
年代になって初めて︑現実的な教会体 制として考えられるようになったと言えるであろう︒﹁独立派﹂という名称は一六四一年頃から用いられ始めた新しい 呼び名である︒長老派と独立派のパンフレットによる教会論をめぐる論争は︑
一六四一年にへンリ i ・パートンによっ
で
て始まったと言われている︒長老派と独立派の違いが意識され始めたものの︑神学者会議が聞かれた当初の雰囲気は︑
両者の違いは調停可能なものであるという見方が強かったようである︒
348
パ ロ
ー ズ
︑
﹁異議を唱える兄弟たち﹂と呼ばれた独立派の代表者たちは︑類似した経歴を持っていた︒グッドウィン︑シムソン︑
ブリッジはともに同時期にケンブリッジ大学で教育を受けている︒当時のケンブリッジでは︑リチャ!ド・
シッブスやジョン・ブレストンらのピューリタン神学者が活躍していた︒ナイだけは︑ オックスフォード大学で学んで
いる︒彼らはすべて国教会の聖職者となったが
一 六
三
0 年代にカンタベリ大主教ウィリアム・ロードの迫害を逃れて︑
オランダへ逃亡している︒グッドウィンとナイは︑ ア l ンへムにおいて協力してイギリス人教会の牧師を勤め︑シムソ
ン︑パロ l ズ ブリッジは三人とも︑ ロッテルダムの教会に関わっていた︒ オランダはエリザベス朝時代以来ト l
マ ス
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印
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( 同
日 匂
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N ) を初めとして多くのピューリタンたちが迫害を逃れてき
た地であった︒彼ら五人にとってオランダでの経験は彼らの教会論を形成する上で大きなものであったと思われる︒彼
らは共に長期議会の開始後二ハ四 0 年代初頭に帰国して︑神学者会義に召集された︒
神 学 者 会 議 に お け る 長 老 派
会議の途中で独立派が教会論において対立するようになる主流派は︑果たして会議の当初から長老派であったのであ
ろうかという問題がある︒ R
・ ポ
l ルは︑初めから長老派が主流を占めていたと想定している J ・ R ・デ・ウイットを
批判して︑厳密な長老教会主義を唱えていた者はむしろ少数であり︑当初には様々な意見があったと指摘してい討︒
れわれは R
・ ポ
l ルの立場を妥当だと考える︒会議には原理的に長老主義を唱えていた者︑初代教会の主教制を理想と
考えていた者︑また最終的権威は統治者にあると考えていた者など︑様々な立場を持つ者が出席していた︒長老派と独
立派の対立という図式は︑教会統治についての討議を重ねているうちに形成されていったことであると考えられる︒
についての討議にその模様が表われてい説︒﹁治会長老﹂とは︑﹁説教長老﹂である牧師
﹁ 治
会 長
老 ﹂
( 吋 ロ ロ ロ 問
︒ ︼ 門 目
︒ 吋 )
と並んで教会を統治する一般信徒のことである︒﹁御言葉と教理の面では労さないが︑ とくに治めることにあたる︑他
の長老が存在する﹂という命題に関して︑証拠聖書箇所を検討しながら︑激しい議論がなされた︒ジュネーブやスコツ
トランドの改革派教会では存在していた﹁治会長老﹂は︑イングランドでは新しい役職であった︒この﹁治会長老﹂を
めぐって︑賛否両論が激しく戦わされた︒治会長老は︑聖書に規定されていると考える者︑ それは無規定な事柄として
教会にゆだねられたものだとする者︑﹁長老﹂とは﹁説教長老﹂のことであると考える者︑﹁治会長老﹂を含んでいると
考える者など︑様々な意見を持つ者がい(的︒治会長老に関してこのように賛否両論の意見が出されたことは︑主流派は
長老主義を志向しつつ︑ この時点では統一された見解を持っていたとは言えないことを示している︒主教制に代わるべ
き教会体制は長老主義体制がふさわしいであろうという意見が主流を占めるようになるという点を踏まえた上で︑本稿
では主流派を広い意味での長老派と呼んでいることを断わっておきた吋︒
一 六
l リタ 四 O 年以前のイングランドのピュ
ンたちの唱えた長老主義が︑様々な形態をとっていたという R ・ブラッドレイの指摘は興味深い︒
一 六
四 O 年以前のイ
ングランドにおける長老主義は︑ アンドリュ・メルヴィルの理論を基にしたスコットランドの長老主義とは同一ではな
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﹁治会長老﹂の地位が確立し︑教会が国家の統治者から独立した権威を持っとするのに対して︑イングランドではそれ
らについて様々な意見があったのである︒ エリザベス朝の代表的なピューリタンであるカ l トライトやトラヴァ l
ス は
︑
教会の長老による統治を神の制定したものだと考えていたが︑各個教会の上に置かれる階層的な上部構造に関しては︑
聖書に規定されていない事柄だと考えてい話︒初期のピューリタン運動において︑彼らの考えていた教会体制が長老主
義的傾向を持っていたとしても︑上部構造が教会の上に権威的なカを持っているか否かは︑未解決な問題であったので
あ る
︒ 四
神学者会議における独立派の教会論
聖書主義
会議の討議の仕方を見ると︑ 一つの際立った特徴が見られる︒それは﹁聖書のみ﹂(ソ l ラ・スクリプトゥ l
ラ )
と
いう聖書主義である︒討議は一つ一つの事項に対して証拠となる聖書箇所を挙げてなされている︒聖書主義が︑会議の
討議の在り方自体に表われているのである︒
独立派は︑教会統治や礼拝様式の在り方は聖書に明確に規定されたものであると確信してい(旬︒そのために彼らはな
るべく厳密に聖書に明示された原始教会の形態に戻ろうとした︒この彼らの信念もカトリック的なものを排除して聖書
に戻ろうとした宗教改革の運動の精神の一つの表われである︒﹃弁明の陳述﹄において独立派の五人は︑﹁使徒によって
作られた原始教会の形式と例が至上の規別である﹂と述べてい針︒彼らの主張する教会体制こそが聖書の中に示された
形態であると信じていた独立派は︑﹁聖書のみ﹂という聖書主義によって︑長老派との論争において妥協することがで
きなかったと言えるのである︒後に見るように︑同じ聖書箇所を根拠に︑聖書解釈の違いによって長老派と独立派によ
ィヴィヌム)
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中 で
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頃 自 ら の
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場 を 明 ら か す る た め
って二つの教会体制が主張されることになるのである︒
聖書は教会体制に関する事柄を規定しているか否かは︑トマス・カ
l トライトとジョン・ウイットギフト(民 ωOl
5 0
仏)との﹁アディアフォラ﹂(無規定の事柄)論争に見られたように︑初期のピューリタンたちとアングリカン体制側
との間の論争以来の問題であっ的︒神学者会議の中でも︑教会に関する事柄は︑聖書に規定された﹁神権﹂(ユス・デ
であると主張する者と︑﹁無規定の事柄﹂であるとして統治者の意思に依存した事柄であると考える者
(エラストス派と呼ばれていた) との間に﹁ユス・ディヴィヌム﹂論争が起こったことは︑ 明記すべきことである︒
2
独立派の立場
独立派は
﹃弁明の陳述﹄を出版した︒﹃弁明の陳述﹄ では︑彼らの考える教会体制が分離主義と﹁権威主義的長老主義体制﹂との
﹁中道﹂を目ざしたものであることが主張されている︒﹁誤ってわれわれの主張とされているブラウニズムと︑最近の論
争点になっている権威主義的な長老主義体制との中道にこそ真理があるとわれわれは信じる﹂と記されてい討︒ブラウ
一ズムという名は エリザベス期のロパ l ト・ブラウンにちなんだ分離主義者に対する呼ぴ名である︒当時彼らの主張
は分離主義ではないかとの批判があった︒それに対して彼らが分離派(セパラテイスト) とは立場を異にすることを︑
352
以下のように記している︒﹁イングランドでの多くの集会や教区教会が真の教会でありキリストの身体であり︑その聖
職が真の聖職である︑ という以外の考えにわれわれをいたらせるものではない︒いわんや︑われわれは︑教区教会やそ
の聖職を反キリストとみなしたことなどなかっ凶﹂︒教区教会を真の教会であると考えていると主張することによって︑
独立派は分離派(セパラテイスト) とは異なることを強調しているのである︒独立派は︑長老派と同様に国教会の中で
の改革を求めていると主張している︒
3
教会内の役職について
神学者会議において︑教会の中に置かれる役員は新約聖書に記されている役職をもとに︑﹁牧師﹂︑﹁博士﹂︑﹁教師﹂︑
﹁治会長老﹂︑﹁執事﹂︑﹁やもめ﹂であると決議された︒各個教会の役職について︑牧師は﹁み言葉を説教することによ
って群れを養う者﹂︑博士と教師は﹁聖書の説き明かしをする者﹂︑治会長老は﹁牧師と共に教会の統治にあたる者﹂︑
執事は﹁貧しい人々の必要に対する特別の配慮をする者﹂︑
すと説明されている︒ やもめは﹁執事の一般的な職務の下に含まれる﹂職務をな
教会の中におかれる役職に関しては︑長老派と独立派の見解は異なってはいない︒ むしろ﹁治会長老﹂について︑長
老派の内部で見解が分かれていたことは前述した通りである︒﹁牧師﹂は﹁説教長老﹂とも呼ばれ︑﹁牧師﹂と﹁治会長
老﹂を合わせて︑長老と呼ばれ各個教会の長老会を形成している︒教会の内部に長老会を持つことに関しては︑長老派
も独立派も同様の見解を持っているのである︒
4
神学者会議における独立派と長老派の相違点
( 1 )
﹁鍵の権能﹂について
会議で独立派が長老派と初めに対立した点は︑ キリストが使徒へ与えた﹁鍵の権能﹂(句︒君︒円︒ご宮間ミ
ω )
について
の解釈の違いであった︒﹁使徒たちは︑イエス・キリストの御手から直接鍵を受け取り︑あらゆる機会に世界のすべて
の教会で用い行使した﹂という使徒職に関する命題について︑﹁鍵は使徒に与えられたのか︑ それとも教会に与えられ
たのか疑問である﹂という問題が提起されて議論となった︒証拠聖句として挙げられたマタイ一ムハ章一九節の解釈が︑
長老派と独立派では異なっていた︒長老派は鍵の権能は使徒としてのペテロに与えられたと考えた︒すなわち鍵の権能
は使徒に与えられたとするのである︒これは聖職者の権威を重んじた考えを表わしている︒これに対して独立派は信仰
告白者としてのペテロに与えられたと考えている︒グッドウィンは﹁鍵は使徒的権力として与えられたのではない﹂と
述べ︑﹁ペテロは初めの信仰告白者であるために鍵の権能が与えられた﹂と考えている︒信仰告白の共同体である教会
に︑鍵の権能は与えられたと考えているのである︒
鍵の権能の問題は︑宗教改革以来カトリックとプロテスタントの争点であった︒ カトリックにとって︑ キリストがぺ
テロに与えた鍵の権能はロ l マ教皇が引き継いでいるとする点が︑ ローマ教皇の権威の根拠になっているからである︒
ウエストミンスタ l 会議においても︑﹁鍵の権能﹂が教会的権威のシンボルと考えられているため︑ どこに鍵の権能が
354
あるか︑誰に鍵は与えられたかは︑強い関心であったのである︒
( 2 )
聖職叙任権
一六四四年一月に聖職叙任権について討議が始まると︑ 独立派と長老派の対立が表面化してくる︒叙任権が各個教会
の上に置かれる教会会議にあるのか︑あるいは各個教会にあるのかという点で︑叙任権は教会統治の管轄権に関わる間
題だったからである︒主教制廃止後︑誰が任職するかという問題は緊急に解決すべき課題であった︒長老派の中でも任
職に関しては様々な意見があった︒特に﹁任職は説教長老の手によってのみ行われる﹂という命題について長老派の中
でも賛否両論の意見があった︒任職を行なうのは 一般信徒である治会長老を含めた長老職か︑あるいは説教長老すな
わち牧師であるかという問題である︒
マ ー
シ ャ
ル は
︑
ーテモテ四章一四節を根拠に︑任職はプレスビテリ l 全体に属す
ると述べ それに対してヴァインズは この聖書簡所は﹁説教長老﹂を指していると反論している︒また会衆の選択権
についても意見が分かれていた︒ラザフォードやカラミ l は︑会衆に牧師選択権があると考えている︒しかし会衆の同
意なしに任職きれないという命題と︑会衆は指名する権利を有するという命題は否決された︒聖職叙任権についての討
議の結果︑﹁聖職叙任権はプレスビテリーによって執行される︒
( I
テモテ四・一四ごとされ︑﹁市内あるいは近隣の村
で秩序正しく組織された説教長老が︑ それぞれの地域内にある各個教会のために︑按手にあたるべき人々である︒﹂と
決 定
さ れ
た ︒
それに対して独立派は︑聖職叙任権は各個教会にあると考えている︒グッドウィンは︑﹁叙任および類似の行為は︑
通常は)各個教会の牧師と長老によってなされるべきであるが︑その際彼らは︑彼ら自身の各個教会で︑
れねばならない﹂という命題を出した︒聖職叙任権に関するこの独立派の考えは退けられて︑﹁各個教会は聖職叙任権 一致してなさ
を持っていない﹂と決議された︒
( 3 )
各個教会とプレスビテリ l の関係
一六四四年二月二日から︑﹁一つのフレスビテリ!のもとに︑多くの各個教会が存在する﹂という命題が扱われるよ
うになると︑両派の意見の対立は決定的となった︒プレスビテリ l に関する見解の違いが︑両派の間で論争を引き起こ
すことになったのである︒会議全体を貫いて見られる聖書主義が︑プレスビテリ!についての討議でも表われている︒
プレスピテリ l についての長老派の議論を見ると︑聖書の使徒行伝に記されているエルサレム教会の例を根拠に︑原始
教会は長老制であったと主張されている︒彼らは エルサレム教会という一つの統合された教会のもとに いくつかの
集会(コングリゲ l ション) があったと考えている︒ エルサレムでは︑三千人(使徒行伝二・四ご や五千人(使徒行
伝四・四) の改心者が出たという記述から︑このような大勢の人数のキリスト者が一つの場所に集まることはできない
はずであるため︑幾つかの集会がもたれていたに違いないと議論はすすめられている︒そして使徒たちゃ長老たちが集
まって問題について協議している箇所(使徒行伝一五・二︑ 四︑六︑二二)を根拠にして︑プレスビテリ l の存在を主
張している︒ここから﹁一つのプレスビテリ!のもとに︑多くの各個教会が存在する﹂という命題が証明されていると
考えられている︒ さらに長老派は︑この証拠聖句からこれらの会議には権威的な力が備わっていたと主張している︒彼
らは︑聖書の中に示されている教会体制は階層的な組織を持っていたと考えているのであ話︒
356
それに対して独立派は エルサレムの教会の信徒は数千人であったことを認めながら︑﹁一つところに集まり﹂(使徒
行伝二・ご
エルサレム教会は一つのコングリゲ l ションであったと主張している︒そして使徒たち ゃ長老たちの会議は必要な時に忠告や援助を与えるものであったと解釈して︑長老派の主張に反論してい話︒このよう という箇所から
に両派は同じ聖書箇所を用いながらも解釈の違いによって︑異なった教会統治論を導き出しているのである︒
長老派の提出した﹁一つのプレスビテリ!のもとに︑多くの各個教会が存在する﹂という命題に反対して︑ 独立派は
﹁一つのプレスビテリ!のもとに 一つの各個教会が存在する﹂という命題を主張する︒長老派が合同長老会をプレス
ビテリ!と呼ぶのに対して ここでは独立派は︑各個教会の中の長老会をプレスビテリ!と呼んでいる︒グッドウィン
は︑﹁聖書の中のすべての例は 一つの各個教会があることを示しており それが 一つの長老会による統治のもとに︑
教会と呼ばれている﹂と主張している︒ブリッジも同様の考えを示して︑﹁長老と信徒で構成されている各個教会は︑
(マタイ一八・一五 i 一七)﹂と述べている︒﹃弁明の叙述﹄ それぞれそれ自身が完全ですべての統制権を持っている︒
においても﹁教会規律の問題については︑各個教会の統治を︑各個教会自体の長老たちによって実施されるよう︑その
内部において維持することが︑安全正当な方法である﹂と主張されてい封︒独立派の教会論の特徴は︑長老会を持つ
個々の教会が︑自主管轄権を持っていると考えているところにあるのである︒
そのため︑彼らは長老派が主張するような権威的な長老会議を否定する︒グッドウィンは︑﹁プレスビテリ!の上に プレスビテリ i を置くことを否定する﹂と主張してい封︒ブリッジも︑長老派の命題では﹁教会の権力の上に教会の権
力が存在することになる﹂として反対してい封︒独立派の考えている教会会議は︑勧告と助言を与える顧問機関として︑
統制権は持っていない︒各個教会内の権力が濫用され問題が起きた場合に︑長老会議が聞かれ解決に当たると考えられ
ている︒独立派のフィリッフ・ナイは両派の争点を適確に捉えて︑次のように述べている︒﹁クラシスやシノッドはと
ても便利である︒・・・エクレシア・プリマである各個教会の持つのと同様の権力をこれらの会議が持っているか否か
が問題なのである︒﹂長老派と独立派の争点となっていることが︑教会統治の統制権の所在の問題であることをナイは
指摘しているのである︒両派の主張の相違点は︑各個教会の権限規定にある︒教会統治についての統制権が︑各個教会
の上に置かれる教会会議にあるとする長老主義体制に対して︑独立派は各個教会にあると主張しているのである︒
( 4 )
独立派の教会論の根拠
長老派の教会統治論の根拠となっているのは︑彼らの教会観である︒長老派のマーシャルは︑﹁普遍的な全体教会は︑
一つの身体である︒:::エルサレムのように︑多くのコングリゲ l ションができても︑ 一つの教会のままである﹂と述
べている︒個々ののコングリゲ!ションは一つなる全体教会に属するものだと考えている︒そのため教会の権威は︑普
遍的な全体教会にあると考えているのである︒
それに対して独立派の教会観を見ると︑﹁各個教会は全体教会と呼ばれている﹂と主張されてい話︒独立派は︑
ど
グ 〉
ような根拠によって各個教会に自主管轄権があると考えているのであろうか︒グッドウィンは︑﹁プレスビテリ l
は ︑
み言葉とサクラメントの力を持っていない︒そのために権威的な力を持つことに反対する﹂と述べてい話︒ここでは
358
﹁権威的な力﹂を持つ根拠に︑﹁み言葉とサクラメントの力﹂が考えられている︒説教と聖餐が施される場にこそ︑権威
的な力があると考えられているのである︒礼拝をする場としての教会と教会規律は分離することができないという考え
で あ
る ︒
こ の
考 え
は ︑
以下のグッドウィンの言葉にも表われている︒﹁長老制統治は︑二種類の教会を作る︒すなわち
一つは︑礼拝に関して︑もう一つは︑規律に関してである︒しかし規律は︑教会ではない︒:::規律のための教会は︑
み言葉とサクラメントという神のお与えになった教会の特徴を持っていない﹂︒教会規律と﹁み言葉とサクラメント﹂
を授ける礼拝とを分けるべきではないと考えられているのである︒
またグッドウィンは︑﹁多くの教会の上に︑長老による統治が置かれるのは︑聖書と改革派教会の原則に反している︒
なぜならば︑もしこれらの長老が
をもつはずだが︑ 一つのプレスビテリ l を作るとするならば︑長老としてこれらすべての教会と関係
それは不可能だからである﹂と述べている︒そして﹁長老制統治では︑言葉を交わしたことのない者
に従わなければならない﹂と批判している︒各個教会の教会規律は︑見知らぬ者によって遂行されるべきではないとい
う考えが示されている︒このことから︑ プレスビテリ l が複数の教会の上に置かれることが否定されているのである︒
彼は︑﹁牧師の権能の及ぶ範囲は 一つの群れだけである︒なぜならばそれが彼が常に治め養うことのできるすべてだ
からである︒:::養わない者は治めるべきではない﹂と述べてい制︒牧師は﹁治め養うことができる﹂自らの教会に対
して権能を持っていると考えられているのである︒教会規律の実施者は︑直接信徒に対して牧会的配慮をすることので
きる長老であるべきだとの考えが示されている︒このように独立派は︑説教とサクラメントを授ける礼拝と︑教会規律
は結びついたものであると考え︑信徒と直接に関わることのできる教会内部の長老に教会規律を実施する権利があると
考えている︒ここに各個教会の自主管轄権の根拠があると考えられるのである︒
五
まとめ 一六四四年二一月に教会統治に関する決議の結果をまとめ︑﹃教会統治に関する会議の謙虚な助言﹄という
題で議会に提出した︒これに先だって一一月に独立派は︑﹃長老制に関する命題についての異議の理由﹄を作成した︒ 会議は
独立派が ﹁異議の理由﹄において︑会議の決議のうち異議を申し立てた命題は三点あった︒その三点とは︑第一に︑
﹁多くの各個教会は 一つの合同長老会議のもとにある﹂という命題︑第二に︑各個教会︑合同長老会(プレスビテリ
地方会議(シノッド)︑全国会議(ナショナル・アセンブリ
l )
は︑それぞれ上部会議に従属し
ているという命題︑第三に︑各個教会は聖職叙任権を持っていないという命題であった︒複数の教会がプレスピテリ l
! な
い し
は ク
ラ シ
ス )
︑
の も
と に
置 か
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プレスピテリ l が各個教会を統括する権限を持っているという点に︑ 独立派は異議を唱えている︒
こに教会統治の統制権があるかという問題に関して︑両派の意見の一致は見ることができないで︑論争は終わったので
あ る
長老派と独立派は︑共にピュ l リタニズムという同じ土壌の中から生まれたものであったが︑両派の教会論論争にお ︒
ど
いて問題となった事柄は︑権威の所在の問題であったことを見てきた︒両派はともに︑教会がキリストの権威を持って
いることは疑っていない︒両派の見解の違いは︑
そのキリストの権威が︑全体教会に存するのか︑あるいは個々の教会
360
に存するのかの違いであった︒
エリザベス朝時代のピューリタンにとって︑教会の上にある教会会議が権威的な力を持 っているか否かは未解決な問題であったと指摘した︒その点における見解の相違から︑長老派と独立派が生まれたと言 えるであろう︒同時代のジョン・バストウィックは︑独立派を﹁独立的長老派﹂と呼ぴ︑長老派を﹁依存的長老派﹂と 呼んでいた︒これらの呼び名は︑両者の特徴をよく捉えている︒教会の中に長老会を持つという意味で両者を長老派と 呼ぶとすると︑両者の違いは︑教会の代表が集まってもたれる教会会議に決定権を依存するか否かの違いなのである︒
教会統治は聖書に規定されていると信じていた独立派は︑自らの主張する教会体制こそが聖書に明示されたものだと確 信していたために︑会議においても妥協することができなかった︒各個教会に﹁キリストの権能﹂が与えられていると
信じていたのである︒
注 (
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2 { ・ ジ ョ ー ジ・ギルスピ l は︑スコットランド特命委員の一人であり︑一六四四年二月から一六四五年一月までの会議の様子を詳
細 に 記 し て い る ︒
( 2
)
常時会議に出席していたのは︑約四 O 名前後であった︒松谷好明﹃ウエストミンスタ!神学者会議の成立﹄
一 麦
出 版
社︑一九九二年︑一五八頁︒なお松谷氏は︑会議議事録の抄訳を試みている︒松谷好明編・注﹃ウエストミンスタ l 神 学者会議議事録︿抄﹀﹄︑一麦出版社︑一九九六年︒
( 3 )
﹁厳密な同盟と契約﹂のフルタイトルは︑メ
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イングランド議会は︑スコットランドの軍事援助を求めるために︑委員を派遣して︑両者の聞に﹁厳密な同盟と契
約﹂が結ぼれた︒スコットランド側の示した原案は﹁教義︑礼拝︑規律︑統治においてスコットランドの真のプロテス
タント改革教会の維持﹂に努めるとあるところを︑独立派議員であるへンリ l
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l ンマ・は︑﹁神の言葉にしたが
って︑教養︑礼拝︑:::﹂と修正し︑また﹁最善の改革派教会の例にならってイングランド教会の改革に努める﹂とい
う原案に対して︑﹁神の言葉と最善の改革派教会の例にならっていると修正した︒﹁神の言葉にしたがって﹂という言葉
を付け加えたところに︑イングランド側の委員の意図が表われている︒修正された協定案がスコットランド側に承認さ
れて︑契約は結ぼれた︒ ω
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なお﹃弁明の陳述﹄については松浦氏が分析を試みている︒松浦高嶺︑﹁清教徒革命における﹃宗教上の独立派﹄﹂﹃史
苑﹄幻︑一九六二年︑一 l
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頁 ︒
( 6
)
独立派が議会に提出した﹃異議の理由﹄と会議の﹃回答﹄が︑一六四八年に議会により出版される︒それは一六五二
年に再版され新しいタイトルが付けられた︒それが﹃大いなる論争﹄であった︒同
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(London , 1 9 6 1 ) , p p 1 6 3 ‑ 8 4 . David Underdown , I n d e p e n d e n t s R e c o n s i d e r e d ' , J B . S . , I I I ( 1 9 6 4 ) , p p . 5 7 ‑ 5 4 . G e o r g e Yule , The I n d e p e n d e n t s and R e v o l u t i o n a r i e s ' , ] . B . S . , V I I ( 1 9 6 8 ) , p p . 1 1 ‑ 3 2 . David Underdown , The I n d e p e n d e n t s A g a i n ' , J B . S . , V I I I ( 1 9 6 8 ) , p p . 8 3 ‑ 9 3 . B . Worden , V . P e a r l , D . Underdown , G . Yule , ,H J . Hexter , S . F o s t e r , D e b a t e : P r e s b y t e r ‑ i a n s , I n d e p e n d e n t s and P u r i t a n s ' , P a s t and P r e s e n t , 4 7 ( 1 9 7 0 ) , p p . 1 1 6 ‑ 1 4 6 .
(∞) R . B r a d l e y , The F a i l u r e o f Accommodation: R e l i g i o u s C o n f l i c t s between P r e s b y t e r i a n s and I n d e p e n d e n t s i n t h e W e s t m i n s t e r Assembly 1 6 4 3 ‑ 1 6 4 6 ソ o u r n a l 0 / R e l i g i o u s H i s t o r y , 1 2 , 1 9 8 2 , p p . 2 6 f .
(∞) そ\ト!L.t'''入~' ~Iト ~K ト. n ムト ?ν 毒@~111-<~rl i r 1 ¥ r j l r : ミ . n ムト f 入 1 4 1 主眼 J ド二時。入 J + 0 ‑ & . . , . ; i ) l ! r j -='~
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(口) 裕一え e 語字 J ν 二時担)主主, ] . R . De Witt , ] u s Divinum , Kan ψ e n , 1 9 6 9 , p . l 7 1 ¥0‑rQ時。R. P a u l , The A s s e m b l y 0 /
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R . B a i l l i e , L e f t e r sαnd J o u r n a l s 0 1 M r . R o b e r t B a i l l i e , e d . by D . L a i n g , Edinburgh , 1 8 4 1 ‑ 2 , vo l . l , p . 4 0 1 .
(ヨ) 裕一弐:t!'出藍.u.やエド招 m 程 J ドニヰ2 1 1(gj 困叶 l m:: l --\J DJ~ .u.' ~目!憾な戦総 S 栴~~刑判1静止事~. { . ! AJ 府吋ドエ時。
R . P a u l , ρ. Q c i t . , p . 2 1 4 .
(巳) R . B r a d l e y , 。 ρ. c i t . , p . 2 4 f .
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(~) S . Brachlow , The Communion 0 1 S a i n t s , Oxford , 1 9 8 8 , 2 1 f f .
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L i g h t j o o t , D . D . , vo l . X 1 1 1 , e d . by J . R . Pitman , London , 1 8 2 4 , p . 1 2 9 . 三~~む!;l;<:llF' ~~~宮制m' 1 1 1 1 1 1 f 皿 ( 。
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(尻) J . L i g h t f o o t , o p . c i t . , p . 1 4 4 .
(~) W. M. H e t h e r i n g t o n , H i s t o t y 0 1 t h e W e s t m i n s t e r A s s e m b l y 0 1 D i v i n e s , 1 8 5 6 , r e p . S t i l l Waters R e v i v a l Books , 1 9 9 1 , p . 2 1 7 .
(お) J . L i g h t f o o t , 0 . ρ. c i t . , p . 1 4 4 .
(お) J . L i g h t f o o t , 0 ρ. c i t . , p . 1 3 3 .
(沼) G . G i l l e s p i e , 。 ρ. c i t . , p . 2 3 .
(沼) TMs. I I . p . 5 3 9 . c i t . R . P a u l , o p . c i , . t p . 4 2 5 .
(日) J . L i g h t f o o t , 0 . ρ. c i t . , p . 1 5 1 . G . G i l l e s p i e , o p . c i , . t p . 1 8 .
(沼) G . G i l l e s p i e , o p . c i t . , p . 1 0 .
(忠) J . L i g h t f o o t , o p . c i t . , p . 1 5 8 .
(ミ) G . G i l l e s p i e , o p . c i t . , p p . 1 0 f .
(弓) ~fJ !1 ti' r 4 F i l f G 盤免 U '\与1制ill~μ 凹〈 145妻吋 ν' t'ヤ P ト寸.~-~-..\Jt''''=--ト--i.~=--一入.lJ:ミ~明会J 矧 ~ν
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