低速流れでの非定常微小圧力場の PSP 計測
○中北和之(宇宙航空研究開発機構)
Key Words : Unsteady Flow, Pressure-Sensitive Paint (PSP), Pressure Distribution
概要
低速流れでの非定常かつ微小な圧力変動場を画像計測するため、高速応答型PSPからの発光を高速カメラ で計測し、得られた多数枚の時系列画像群に対してFFTによる周波数解析を適用して周波数帯ごとの変動 圧力成分の分布を取得する非定常圧力場計測手法を開発した。この手法を用いて33m/sの低速流れ中に置 かれた2次元円柱周りのカルマン渦による非定常圧力分布を計測した。FFTを用いた非定常圧力計測手法と 2次元円柱周りの非定常圧力場の画像計測結果を紹介する。
1.はじめに
感圧塗料 1(以下、PSP)は模型全体の詳細な圧力分布 を得ることができる新しい計測手法である。JAXA風洞技 術開発センターではJAXA第一期中期計画(2003-2007年 度)での活動として大型風洞群への実用PSP計測システ ムの整備を進めている。2m×2m遷音速風洞及び1m× 1m超音速風洞 2-5を主ターゲットとし、2m×2m低速風 洞及び6.5m×5.5m低速風洞の低速領域 6, 7についても整 備を進めており、国産旅客機プロジェクトを始め航空宇 宙分野の研究開発に活用されている。またJAXAでは時 間応答性が10kHz以上の高速応答型感圧コーティング
(以下、高速応答PSP)の開発も進められており、このコ ーティングを用いた極超音速衝撃風洞での短時間現象計 測 8や高速カメラと組み合わせた非定常計測 9も行われて いる。
2008年度からのJAXA第二期中期計画では新規研究課 題として非定常空力現象を詳細に把握するための非定常 変動場計測技術の研究開発を提案している。本テーマは 非定常PSP技術、時系列PIV技術、非定常模型変形量計 測技術の3技術から成る。航空宇宙機の高性能化や高効 率化、環境適合、安全などの要求に対応する非定常空力 現象を多面的に把握し、高度な手法やデバイスの開発に つなげる突破口とすることを意図している。また近年急 速な進歩が見られるUnsteady RANSやLESなどの非定 常CFDに対し、検証データが提供できることにも意義が ある。現状での実験側の非定常計測ツールとしては非定 常圧力センサやホットワイヤなどが存在するが、PSP, PIVによって画像計測による大情報の非定常データを提 供できれば、価値の高い検証データとなり非定常CFDの 信頼性向上にも大いに寄与できるものと考える。
非定常変動場計測技術の研究開発の中での非定常PSP としてはフラッタ、ヘリコプタ・ブレード、バフェット などの衝撃波振動現象、空力音に関連する圧力変動など をターゲットとしている。共通に必要となる技術は高性 能な高速応答PSPと非定常データ処理ソフトである。こ のうち高速応答PSPに関してはJAXAでの現状技術とし
て10kHzを超える十分な応答性を持つ陽極酸化アルミに
感圧色素を吸着させたAA-PSPがあるが、模型材料がア ルミ系材料に限定されるため、材料を選ばず使用可能な 塗装型高速応答PSPを開発中である。
一方、非定常データ処理ソフトに関しては、バフェッ トなどの比較的圧力変動が大きく、フラッタのように現 象が非周期的なものも含まれるケースと、空力音に関連 する圧力変動のように圧力変動が微小であるが、現象が 周期的なものの2つに分類することを想定している。前 者については1kPa以上の圧力変動を処理するため、高速 カメラで取得したビデオデータの個々の画像を従来と同 様のプロセスで処理することで圧力変動を計測すること を想定している。後者については低速流れでの100Paオ ーダーの微小な圧力変動を扱う。個々の画像に対する処 理では有意な圧力変動を検出できないが、現象を周期的 なものに限定すれば、計測対象に対する一般性をそれほ ど失うことなく微小な圧力変動が捕らえられる。本稿で はこの周期的な非定常変動圧力場に対する新しい計測手 法を提案する。空力騒音の計測を視野に入れた非定常 PSP計測を考えているが、空力騒音の音圧を直接に計測 するのではなく、流れの中の物体が存在する場合に発生 する二重極音と相関する物体表面上の変動圧力分布が計 測対象である。PSPではジェット騒音などのように物体 が存在せず流れの乱れから発生する四重極音については 計測できないが、低マッハ数流れでは二重極音が卓越す るため、かなりな範囲において工学的に有用なツールと なる可能性がある。PSPによる計測データを直接に形状 設計に反映し非定常変動圧力の小さい形状に修正したり、
あるいは音響アナロジーを介して空力音を算出すること も可能であろう 10。
PSPは絶対圧計測手法であるため空力騒音に関係する 大気圧付近での微小な圧力変動の計測はショットノイズ の存在などによって原理的に不得手である。定常現象に 対しては多数枚の画像積算によりPSPデータに含まれる ノイズ成分を低減させることで微小圧の計測が行われて いる。しかし非定常現象に対してはこのような手法を用 いることはできず、現存技術ではkPaオーダーの非定常 圧力の計測が限界である 5。単一の周波数成分からなる計
測対象に対してはフェーズロックによる積算を用いて微 小な非定常圧力まで計測している例 11もあるが、一般的 にはこのような手法が適用できる狭帯域現象はほとんど なく実用的ではない。
ここでは高速応答PSPを用いた非定常圧力の計測可能 限界を向上させる方法として、非定常現象を周期的非定 常に限定し、高速カメラによる連続時系列画像群に対し てFFTによる周波数解析手法を取り入れる手法を提案す る。この手法を用いれば複数計測回のスペクトルを平均 化処理することで周波数次元でのS/N比を向上させるこ とができ、非定常圧力の検出限界を小さな圧力にまで改 善することができる。
本稿ではこの高速応答PSPを用いた周波数解析による 非定常変動圧力場計測手法について提案し、手法を構成 するソフト的及びハード的な構成要素と、低速風洞での 円柱周りのカルマン渦による非定常圧力場の計測への適 用例を紹介する。
2.感圧塗料及び計測装置
2-1. 高速応答型感圧コーティング
PSPは特定の有機分子からの発光が酸素消光によって 減少することを用いた分子センサである。PSPからの発 光量は酸素分子の少ない低圧環境下では大きくなり、高 圧下では小さくなる。通常、風洞試験で一般的に用いら れるPSPはバインダであるポリマと感圧色素を溶媒に溶 かし、スプレーで模型表面に塗装されるものである。し かしこれらのポリマをバインダとしたPSPはポリマ中の 酸素拡散に律速され、時間応答性は秒のオーダーである。
非定常現象計測にはこのような一般的なポリマタイプ PSPの時間応答性では不足であるため高速応答型感圧コ ーティングを用いる。これはアルミ系材料に陽極酸化に よる酸化アルミ層を形成し、その上に感圧色素を吸着さ せるものであり、10kHz以上の時間応答性を持つ 12。本 研究での感圧色素はバソフェナンスロリン・ルテニウム ([Ru (ph2-phen)3]Cl2)である。
図1に本研究で用いた供試模型にコーティングされて いる高速応答PSPの圧力感度の例を示す。100kPa付近で の圧力感度は0.6程度である。
2-2. 高速カメラ
周期的非定常現象を連続的に計測するためには高速カ メラを用いる。本研究ではVision Research社製CMOS 高速カメラPhantom V4.2を用いた。カメラのスペックは 512×512ピクセルで2.2kHzであり、計測画素数を減ら すことにより更なる高速化が可能である。本研究では取 得画像枚数を大きくするためフレームレート1kHzで320
×200ピクセルと取得領域を制限した。本カメラのA/D 分解能は8bitとPSP計測にはやや不足であるが、圧力算 出の前処理工程で2×2ピクセルをソフト上で1ピクセル とするビニング処理を行い(最終的な空間解像度は160
×100ピクセルとなる)さらに空間フィルタを適用する ことにより量子化誤差が緩和されるため本研究の範囲内 においては8bitであることの制約は感じられなかった。
Phantom高速カメラのラインナップ中には14bitの機種 も存在するため、将来的にはこのような高階調カメラに 移行したいと計画している。
2-3. 感圧塗料計測システム
前述の高速応答型感圧コーティング、高速カメラ以外 の主要な計測システム要素として励起光源がある。本研 究では既存の300W高安定キセノン光源を3台用いた。非 定常PSP計測ではカメラ露光時間が1ms以下となるた め、キセノン光源では十分なPSP発光量を得ることが難 しく、計測可能な変動圧力の限界を決める要因となって いる。PSPからの発光を増大させると計測可能な変動圧 力の限界や計測周波数を拡張することができるため、今 後はPSP自体の発光量増大と、Arレーザや半導体レーザ、
LEDなどによる励起光量の増強を図る必要がある。
3.データ処理手法 3-1. PSPデータ処理
PSPの発光量と圧力の関係は既知圧力下の発光量と圧 力Iref ,Pref と通風時の理論的には以下のStern-Volmer の 式;
ref
ref
I A B P
I = + P - - - (1)
を用いて記述される。ここで、I及びPは試験時の発光量 及び圧力、Iref及びPrefは無風時の既知圧力下での発光量 及び圧力である。図1に示されるように一般的にPSPの 圧力感度には非線形性が存在するため、実用的なPSP用 途では式(1)を多項式に拡張した式が用いられることが 多い。本研究では大気圧付近の微小な圧力範囲を対象と するため、式(1)をそのまま用いて圧力算出を行った。
3-2. FFTによる周波数解析
式(1)を用いて時系列のPSP計測画像を時系列の圧力 画像に変換した後、FFTを用いた周波数解析を施す。PSP による低速での非定常微圧計測ではショットノイズのた めに単一画像から圧力変動を取り出すことはphase lock のような手法が使える特殊な場合を除いてほぼ不可能で ある。定常計測で用いられるような時系列データの平均 化によるS/N比の向上も非定常計測では用いることがで 図1 高速応答PSPの圧力感度
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2
0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2
P/Pref (Pref=100kPa)
Iref/I
きない。図2にデータ処理の概略を示す。多数枚の時系 列圧力画像に対してピクセルごとにFFTを用い、周波数 次元のデータに変換する。周波数次元のデータは複数回 重ね合わせてS/N向上のためにデータ積算を行う。周波 数方向のデータ点は多すぎると理解の範囲を超えるため、
ある幅を持つ周波数帯を設定し、この幅の中の周波数デ ータを積算し画像化する。
ンサはφ1mmの圧力孔に装着されている。模型上のこれ らの圧力孔はカメラ計測画像と円柱模型上の位置関係を 同定するためのマーカとしても利用する。
4-3. 高速カメラの設定
PSP計測用高速カメラは図3の風洞計測部の下方に設 置され真下から模型のθ=0~180°の領域を計測する。高 速カメラの撮影条件は計測レート1kfps、露光時間990µs である。
図2 FFTを用いた周波数解析
ᩇ䈱ᤨ♽PSP⸘᷹↹
0 10 20 30 40 50
0 10 20 30 40 50
-20 0 20 40 60 80
0
PSP
ᤨ♽䊂䊷䉺䉕FFT⸃ᨆ
-20 0 20 40 60 80
100 200 300 400 500
f (Hz) PSP
Arbitray Scale [PSP]
PSP
1 Pixel䈪䈱FFT⸃ᨆ⚿ᨐ 䊶䊶
䊶
本研究では1計測回あたり16,384(214)枚の高速カメラ 画像を取得した。これを512枚単位に分割し、2単位 (1,024枚)毎をoverlapしつつFFT処理し、得られたス ペクトルの絶対値を平均化処理する。さらにこれを5計 測回にわたって繰り返し、合計81,920枚の画像群から各 ピクセルでの振幅スペクトルを得る。これを20Hzまたは 40Hzの周波数帯ごとに積算し、周波数帯ごとの画像情報 とする。
励起光強度には分布が存在するため励起光強度の大き い部位では相対的にショットノイズ成分が小さく、逆に 小さい部位ではショットノイズが大きくなる。これによ って非定常圧力の計測結果に部位によるオフセット成分 のばらつきが生じる。この影響を除去するため、試験画 像取得直後に風洞を停止して無風時のショットノイズだ けが存在する振幅スペクトルを用いる。通風時の振幅ス ペクトルから無風時の振幅スペクトルをピクセルごとに 減算し、部位によるオフセット成分のばらつきを補正す る。これら一連の処理によって非定常圧力場の分布画像 を構築した。
4.風洞及び試験模型 4-1. 風洞
JAXA総合技術研究本部の小型低乱風洞を用いて円柱周 りのカルマン渦による非定常圧力変動の計測を行った。
小型低乱風洞の計測部は高さ0.65m、幅0.55mであり、こ こに次節に記す二次元円柱模型を設置して試験を行った。
4-2. 試験模型
図3に二次元円柱模型を示す。直径0.04m、長さ0.55m であり、中央部8cmに高速応答PSPがコーティングされ ている。PSPコーティング部中心線上にはPSP計測と比 較するために30°間隔で3点のKulite-XCS-093-5G圧力 センサ(フルスケール5psig)が設置されている。圧力セ
図3 小型低乱風洞に設置された二次元円柱模型 D=0.04m、中央部の8cmがPSPコーティング部
Fast Response PSP
図4 計測光学系
テストセクション下部から模型を計測
5.低速風洞での円柱試験
小型低乱風洞で行った円柱周りの非定常圧力分布計測 試験の一例を紹介する。
5-1. 円柱周りの流れ場
ここで示す計測結果はU=33m/s、Re=8.6×104でのも のであり、ストローハル数を0.2としたときのカルマン渦 の周波数は165Hzである。
図5は圧力センサによる円柱周りのCp分布と変動成分 のRMS値である。∆Cp rmsは時系列データでの標準偏 差を用いている。Cp分布より70°付近で流れが剥離して いることが分かる。圧力変動は澱点付近では小さく、剥 離点よりやや下流の80°付近で最大値を取り、その後方 ではほぼ一定値が続いている。
θ=80°位置の1ピクセルのPSPと圧力センサの振幅スペ クトルを比較したものである。
図7でストローハル数0.2に相当する160Hz付近の140-
180Hz成分にだけ非定常成分が存在し、他の周波数帯で
は非定常成分はほとんど見られない。これは図8の圧力 センサによる振幅スペクトルでも160Hz付近のピーク以 外には顕著な成分がないことから妥当な結果であると言 える。また図8の圧力センサとPSPの振幅スペクトルで も両者の分布は良く一致している。
図5 円柱周りの圧力及び圧力変動分布 Pd=640Pa, ∆Cp rmsは時系列データでの標準偏差
-1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
θ (deg)
Cp
0 0.1 0.2 0.3 0.4
∆Cp rms
Cp Cp rms
図6は円柱上θ=80°での圧力センサによって計測され た時系列の非定常圧力データである。後述する振幅スペ クトルにもあるようにカルマン渦による変動圧力成分は 単一周波数ではなくやや広帯域であるため、図6の時系 列データもうなりを伴う複雑な挙動を示す。
図6 θ=80°での時系列圧力データ例
-1600 -1400 -1200 -1000 -800 -600 -400 -200 0
0 0.1 0.2 0.3 0.4
t (sec)
P (Pa)
5-2. 高速応答PSPによる非定常圧力分布計測
図7は高速応答PSPデータをFFTで周波数解析して得 られた非定常圧力の分布画像である。各ピクセルについ てのFFT結果を40Hzの範囲で積算し画像にしたもので ある。音響解析では1オクターブや1/3オクターブ解析 が用いられているが、ここでは等間隔で処理した。図8は
図7 40Hz毎の円柱上の非定常圧力分布画像
図8 PSPと圧力センサの振幅スペクトルの比較 θ=80°, PSPは1ピクセルでのデータ 20-60Hz
0 200 400 600 800
140-180Hz 100-140Hz 60-100Hz
180-220Hz
220-260Hz
260-300Hz
300-340Hz
340-380Hz
380-420Hz
420-460Hz
460-500Hz
1000
-20 0 20 40 60 80
0 100 200 300 400 500
f (Hz)
Arbitray Scale [PSP]
-50 0 50 100 150 200
Amplitude [Tap (kPa)]
PSP Pressure Tap
図9(a)は各ピクセルについて160Hz±10Hzの範囲の FFT結果を積算して画像表示したものであり、空間分解 能は縦100ピクセル横160ピクセルである。図9(b)は(a) の中央部で流れの二次元性を仮定し横方向に80ピクセル を平均して得られた周方向分布である。図9(b)での圧力 センサデータはPSP結果と同様に時系列データをFFT処 理し、150-170Hzの範囲を積算したものである。図9(a) からは非定常圧力成分がほぼ二次元的に分布しているこ と、θ=80°付近に変動圧のピークが存在し、下流側では 変動成分はほぼフラット、上流では変動成分が小さいこ
図9 160Hz±10Hzでの円柱上の非定常圧力分布 (a) 160Hz±10Hz帯の非定常圧力分布画像, 画像上方が上流, (b) 非定常圧力の周方向分布 となどが分かる。図9(b)では定量値までの処理は施して いない段階であるが、PSPによる非定常圧力の計測結果 と圧力センサからのデータとが細部でずれはあるものの 定性的には良い一致を示している。
まだ基本的な技術開発の段階ではあるが、本手法の非 定常圧力分布計測への適用性は確認できたと考える。
ナロジーを介して空力音の大きさを算出する可能性も追 求していきたい。
参考文献
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12) H. Sakaue and J. P. Sullivan, “Fast Response Time Characteristics of Anodized Aluminum Pressure Sen- sitive Paint,” AIAA-2000-0506, Jan. 2000.
90㫦 120㫦 60㫦
100 0 200 300 400 500 600 700 800
0 100 200 300 400 500 600 700 800
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 (deg)
Arbitrary Scale [PSP]
0 200 400 600 800 1000 1200
Amplitude [Tap (kPa)]
PSP Pressure Tap
(a)
(b)
6.まとめ
高速応答PSPからの発光を高速カメラで計測し、デー タにFFTによる周波数解析を適用し非定常圧力場の分布 を画像表示する技術を開発した。U=33m/sの気流中の2 次元円柱周りの流れ場に適用し、非定常圧力場分布の画 像計測に成功した。現時点では十分に定量的な処理まで は行えていないが、定性的には圧力センサによる計測結 果と比較してほぼ妥当な結果が得られた。
現時点ではPrms=250Pa程度の圧力変動を有意に分解 できているため圧力分解能としては十分であるが、計測
周波数が160Hz程度であるため、計測可能な周波数範囲
の増大が必要となる。このための改善点としてはPSPの 改良あるいは励起光源の強度を大きくしてPSPの発光量 を大きくしS/N比を向上させること、1kHz程度までの 現象にまで計測対象周波数を改善することが挙げられる。
本技術は空力騒音の研究ツールとして空力音に関連す る圧力変動を計測し、形状設計に反映して非定常変動圧 力の小さい形状に修正したり、各種デバイスの性能比較 に用いたりする用途に活用する予定である。また音響ア