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立幅跳における効果的な跳躍方法

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Academic year: 2021

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(1)Title. 立幅跳における効果的な跳躍方法. Author(s). 古川, 昇. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭,体育編, 25(1): 60-70. Issue Date. 1974-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6565. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要(第2部 C) 第25巻 第1号 昭和49年8月. tl974 I C) Vol i ion (Sec t i ido Uni t lof Hokka ty of Educa on l Journa ve r s ,25 ,I Augus , No. 立幅跳における効果的な跳躍方法 昇. 川. 古. 北海道教育大学岩見沢分校体育研究室. ‐ i N[ thod i E昼ec i ng Long JumP n St andi t ng e ve iumP Noboru FURUI斌WA ion i t ido Univer ty of Educa s ion I Educa i t zawa Branch Depa tment of Phys ca r , Hokka ,lwami. Abstract. i l i nal such an ordi t ng ( orjumpi zed f s mainl 1on 1 yu ln the standing long jump ,the toe act h i h d h i of a s s h i n em p i s paper), however,t e jumpng met o wt a l l thod in th thod is ca ed A me me d 昼 h i erences l )i thodi nt roduced in thisexPeriment re si nhe l action( ,andt ereare he hee ed B me cal t f moment i aand swings, ransfer o between these two me thodsi r styles n the ,t h ing both methods f 6 l 1 ersons us i ) 1 ng measurements o ,t e B As to the resultS ofthejump di d = 6 i erences thod with signi cant ength to the A me ,an t njump l thod was always superiori me ion between the jumping method and the at zed thatthere was a close correl so recogni was al. fjump l ength o ,. l he force plate, the fol owi ng results were obtained. Analyzed by a 16mm cinecamera and t l i bf fthe toe action was very great he backward component o ln the B method,t ,just e ore eav ng , f l i i h t ty, t i c c e e r a o n v l e o e a i t s c r v e n s u i h e om o n ob t r v c n c a c u d e p , eloc serv ng t e v r the groun , h i i h d t t v i l d h B ea s r e a a s er emo ng t c i me o , wastw he remov ng oa n t e g di splacement and power ,t d h i f two curve components,・t was recognze t at he comparison o i n the A method, A1so,int l k h i b t f o n a t o r c w ard component became,the longer the length of h e z a a o h t e r c e n g t e grE濃 er t e p jumping was obtained.. 言. 緒. 現在の 一般的な跳躍方法は, つま先の活用 を重要視してい るため, 踏み切り中 の運動が上下の直 線的なものとなり, 基底面を有効に活用 していないきらいがある. このような欠点を補うため腫の 活用 を取り入れ ることによって, 踏み切り中における重心の 移動距離を少しでも長くするような距. 躍方法が考えられる。 このような跳躍方法を導入した, 垂直跳についての研究結果はすでに報告し 1 ) 今回は, この跳躍方法を立幅跳にも適用 し, 従来の跳躍方法と 972 ) たとおりである (古川, 1 . 比較検討す るとともに, キック力の効果もあわせて検討の対象とした. 法. 方. 立位姿勢か らの腕の振り下ろしと脚の屈曲によって, 一挙に膝が深く 折れ曲がる場合を A 跳躍 とし, 踏み切り 後半の腕の 振り込み動作に移行した時点で, 最も脚が屈曲する場合を B 跳躍とし (60).

(3) . 立幅跳における効果的な跳躍方法. 1 6. て, この両者を比較検討 した, また通常の床で行なう跳躍をそれぞれ A.・B, と し, つ ま 先 下 部 に キ ッ ク 板 (厚 さ 3mm の合板) を使用 した跳躍を A2 ・B2 とし, 室内実験で行なった中腰姿勢から の跳 躍 を そ れ ぞれ a, ・b, 2・b2 と した (3mm の厚さの板を跳躍台上にセッ ト) ,a , なおこの実験の 際 に, A・B 両跳躍の中間に当たる方法を取り上げなかった理由は, 一見したところ非常に A 跳躍. に類似し, その識別に困難を要すること, さ らに A と指定 したにも拘わ らず, 中間の要素がある 程度 B に含まれることなどによるものである, しかしこの中間の跳躍方法の A・B に対する関連. 度や効果については, 批正を得たうえで他の問題点とともに今後の課題として後日に期 したい, ま た立幅跳では, 下方への突っ張りと後方へのキックは非常に重要な関係にあると考える. したがっ て垂直成分に対する水平成分の比をとり, 跳躍距離との関係をみ ることに した。 1 6名につい 1 , A 跳躍および B 跳躍のそれぞれの方法により, 本学岩見沢分校男子一般学生1. てその跳躍距離を測定 した. 測定方法は文部省スポーツテスト実施要領に準拠した。 場所, 本学体 育館, 期日, 昭和47年5月 22 日 ~7 月 4 日.. 2 . 本学岩見沢分校2年男子学生 (排球部所属) 1名 について, 跳躍のフオームと運動の分析を 2日。 実験にのぞんでそれぞれの跳躍 行なった。 場所, 本学体育実験室, 期日, 昭和47年11月1 フ オ ー ム を 16mm. f ) ce pl at e or 映画フ ィ ル ムに 64 コ マ で 撮影 し, straingauge を 装 着 した 跳 躍 台 (. を用いて跳躍力を測定した. また跳躍台を前後 (つま先と瞳部分) 二つに分け, 垂直成分・水平成 分を同時に検出できるようにした. なおこの実験装置は, 前回の垂直跳において用いた装置と同一 0〕 を使用 し, 合成系の重心の作図は次回の研 のものを使用 した. 動作分析は双眼実体顕徴鏡 〔×1. 究内容としたい, ヱ )・力積( )の )・変位 ( )およびパワー(P 垂直方向におけるか らだの重心の加速度 ( )・速度 ( 夕 夕 y 算出方法. 2 9 8m/ ) か らだの運動方程式 w/gy=Fーw(但し w=体重, g=重力加速度 ( s . , F=足 底に作用 )ばち さらにこの 夕 を 積 分 し て する力) か ら ジーg(F / ) ジー. z ジー・ z , これを積分して 夕 『 緯 /. F d 鈷 励 -・履か訪 を求めた, なお積分および 雄1はシソプソソの法則ヱ. 3 (f 2+ o十ダ・+2f. 4ん十2九十 …2メト2+4ん-,十云お に よ り, パ ワ ー は P=F・少の式か ら算出した.. ぇ )・変位 な r ) およびパワー・力 積の算出方 水平方向におけるか らだの重心の加速度 の ・速度 (. 法,. 、 、. 空気抵抗 (D) を考慮した運動方程式は w/解 =F- D で あ る が, こ の D を無視して考えること. にし 訓 速 卿 は次式となる. z ) )d 『(F/w 。 これを積分して に 弧 F/w , さ らに積分してエー. 霜(F/“ “≠ を求めた, なお積分および前方‐後方力積はシソプソソの法則によった, パワー ) は P= F・% の式 か ら算 出 した2 . 結. 果. 跳躍距離の測定結果 被験者116名の立幅跳測定結果は第1表に示 したとおりである. 第2表はキック板の使用 効果を み る た め, A・B それぞれの跳躍について比較 したものである, 一・二回の測定をとおして, いず. れも. B.・B2. が A,・A2 より優り, 高い相関と有意な差が認められた, 2回測定した最高値を比較し.

(4) . . 古川. 62. 昇. ・ N=116. 第1表 立幅跳測定結果. 測定回 跳 躍 I. 山 風. 2. ん 払. 零霊壕. ん 払. M( cm). S ,D.. 232 56 ,. 16 16 ,. 228 78 , 234 69 ,. 66 14 . 84 15 ,. 234 64 .. 14 58 ‘. 234 91 .. 72 237 ,. 06 17 ,. 16 16 ,. γ. 差の検定 跳 躍. M( cm). S ,D.. 234 60 ,. 16 78 ,. 0 80 ,. 2 4 ‐ 呈. 0 75 ,. 5 ‐ 暴 露. A2 B2. 232 22 ,. 16 09 ,. 82 0 ,. 3 授 受. A2 B2. 58 237 , 06 241 ,. 14 80 ,. 劫. 238 20 , 68 238 ,. 11 16 .. 15 64 ,. 15 17 ,. γ. 差の検定. 0 80 .. 3像. 0 79 .. 7壕. 0 85 ,. 4 妻 妾. 美 か<○05 善美 p<0 0 1 ,. 2〕. 1 6s e c ] 1/. ご〕 〔m/ s. ー グ メ. 3. 速 度. コ ー. ー1〔 〕 m/ s. ーl. 〕 ← -. 15 0. 垂直分力,水平分力. -. \ \ .. 0D. 1.. B I. A,. 第1図. 85 82 ) の よ うに, そ れ ぞ れ 1% 水 準 の 有 意 ) γ=0 ても同様に B が 優 り, B,> A 式γ=0, . , β2> A2( な差と高い相関とを認めることができた. またキック板を使用 した場合. B の バ ラ ッ キは A に比. べて小さくなることがうかがわれる.. (62).

(5) . . 立幅跳における効果的な跳躍方法. 63. 第2表 立幅跳測定結果 (キック板使用効果について). 測定回 跳 躍 A. A. I. A 2. A. 曇琵壕. A. A. M( cm). 差の検定 跳 躍. S ,D.. γ. 16 16 , 16 78 .. 0 80 ,. 2 1 ‐ 呈. 232 22 ,. 14 66 , 16 09 ,. 0 77 ,. 3最. 234 64 .. 14 58 ,. 0 85 ,. 3雛. 232 56 . 234 60 , 78 228 .. 237 58 ,. 14 80 ,. N=116. M( cm). S ,D,. 234 91 . 238 20 .. 17 06 ,. B, B2. 234 69 ,. B, B2. 237 72 ,. B B. 68 238 , 241 06 ,. γ. 差の検定. 0 89 ,. 4儀. 15 84 . 15 64 ,. 0 85 .. 4墨. 16 16 . 15 1 ,7. 0 89 ,. 4器. 16 11 .. 葵 かく。D5 美葵 p<o 01 , 加速度. 〔m/ゞ〕. 1 6 s e c ]1/. 速度 1 コ 速 度. 〆. 〔 k s〕 g.m/ 垂直分力,水平分力. . 〕 〔 k g. . . I. 〔 〕 k g 行 繁 グ ど A, (キック板使用). 第2図. デキメ. Bz (キック板使用). 第2表のキック板使用 効果について検討すれば, A・B 両跳躍とも5%か ら1%水準でその効果が. 認められる, さ らに A・B 双方の伸びを比率の面か らみると, 一回目 A2 の A, に対する伸び が. 88% で あ る の に, B2 の B, に 対 す る 伸 び が 1 0 4%, 二 回 目 A2 の 1 7%, 最 5% に 対 して B2 が 1 . , . , (63).

(6) . . 古川 昇 ‐ 15. 加速度. 2〕 〔m/ s. 2 一/ 〕 s. / 1 6 s e c 」」1. へ′. i l. 速 度 ー1 〕 ◎/ S 0 ,8. ー1 〕 〔m/ S 0 .8 変 位. 0 ,4 0 ,2. 〔 〕 m. . 〕 〔 k s g.m/. . . . . 0 .4 0 .2. . 〕 / 〔 k s - - g,,. 垂直分力・水平分力. .、. \ .. ・′、. ノ 一,・、.),へ,、,ノ・. . ジん ” . . . . ,. 第3園. ′ ′ ′. b 1. 4% と い ずれ も B が高率を示 した, この結果か ら B の跳躍 25% に 対 し B2 の 1 高値では A‐ . . 2 の1 が A の跳躍よりも, キック板を使用する 効果の大であることがわかる, 上述のとおり, 通常の跳躍においてもキック板を使用 した場合においても, B の跳躍が A よ り も優り, さ らにキック板使用効果の面でもやはり B 跳躍が優る結果となった, Force p late ,16 mm 映画フィ ルムを用いた実験結果 水平 (X) 方向・ 垂直 (Y) 方向のそれぞれに おける加速度・速度・変位・パワーの数値は, force. に生 じたつま先と鍾の全足庄に基づいて算出する. Y 方向の力 積算出も全足圧によるが, そ の有効力積は体重 以下の抜重部分を除 したもの である. X 方向に関 しては, つま先・腫それぞれの 前方成分, 後方成分の個別に力積 を求めた. なお水平方向の有効力積は前方成分を除 したものであ る. こ の実 験 に お け る A・B の各跳躍記録は, 第3表に示したとおりいずれも B が 優 っ て い る. また加速度,速度・変 位・パワーそれぞれの曲線の基点となるものは, 運動を開始する前の被 験者. e at pl. が静止した 時の体重値である. 各曲線の最大値については, 第3表や第6図に示 したとおり X 方 (64).

(7) . 65. 立幅跳における効果的な跳躍方法. 1 6s / 」」1 e c 3. 速 度. ー1 〔 m/ 0 .6. . /. 亦 情 ” ル ふ. .. 0 ,2. . メン ー. 〆「. /. 。. … 1. . ー1 一/ 〕 s 0 ,6 ]. ‘ U 4 . 0 ,2. 1 0. -〕. 〔m 〕 ワー iE - パ. A. ′〆、、. , 〔 〕 k s g,m/. 4 . . / ′. 〆…′ -〆 r. ″ 窟 識《 . / -. i l 0. -. 〔 〕 k s g,m/. 垂直分力・水平分力. 〕 〔 k g. (キック板使用) l a. 第4 園. .・ ‘ ・-・ー ・ メメ. b {キック板使用) -. 注 図1 ,4は各 跳躍の加速度・速度・変位・パワー・水平・垂直分力及びフォームの比較である。 ,2 ,3. ま先 水平分力{=: . : 垂直成分 - 水平成分…“ 産ま先 - 垂直分力{= 産. 水平分力における (十) の部分は後方, (ー) の部分は前方への力を示すものである,. 向と Y 方向に分けて表わ す, ただ し変位に関 しては重心の移動値を示す,. 水平分力および垂直分力. によって得た各跳躍の力曲線は第1図~第4図に示 したとおりである, なお Y 方向 の力の加重は凸状, 抜重は凹状を示し, X 方向では零が基線となり, 後方成分は凸状, 前方成分は force pl e at. 凹 状 の パタ ー ンを 示 す.. 本実験で行なっ たすべての跳躍に腫部の ×・Y 成分が認められた. X 方向の前方成分は B, の つ 6kg 4kg, B2 の 腫 1 4kg, b 4kg okg ま先が 4, . , . ,の腫 , , a, の 瞳 2 ,鍾 2 , A2 のつま先 lkg , 瞳 2 b A 0 8k 3 2k 6k 大体 てごく僅か のように全く認められ 1 であり の腫 におい , g , , g, a2 の腫 , g , 2 ,. ないものもあった, 離陸直前におけるつま先の Y 成分は, b ,以外 B の跳躍が大きい傾向を示 し, (65).

(8) . 古川 昇. 3 9 5 -6 2 5 ,1. 0 4 7 ,2. 2 2 7 6 ,5. AI. 2 8 6. B.. 9 0 0 .3. 1 1 9 2 .2. 一6 1 5 ,2. 2 01 9 7 ・,. 3 6 ,9. 17 8 ,88. 3 8 .9. -4 5 5 ,4. - -4 3 4 ,4 B2. 6 5 2. 18 1 .15. 19 5 1 .8. L3 48. - 「1 1 0 .9 . 5 3 5. . 2 1 2 .0. 1 6 6 4 ,9. -6 6 7 ,9. - -4 5 2 ,1 . 2 18 7 ,8. . 第5図. 垂直方向の加重力積・抜重力積(単位 kgsec). …… は Body we i tを示す. gh. 6kg, 最 小 は A2 の 133 6kg で あ る 腫 に お い て も B が大きい力を示し の最大は B, の 157, . , , 2kg である. X 方向のつま先後方成分も B の跳躍がすべ 大は B, の 72.8kg, 最 小 は 均 の 31 . 大きい力を示 し, その最大は B2 の 66. 5kg, 最 小 は a, の 54,5kg で あ る , 加. 速. 度. X 方向における加速度曲線は A・B 両跳躍とも同様の傾向を示 しているが 最大値の比較はいず , 2 であり 最小は a の 9370 m/ も B が優っている, その最も大きい値が B2 の 11. 2 434m/ s s , . , あ る. Y 方向における加速度曲線は, A・B に僅かな差がみ られる それは図か らも明らかなよ . に, 曲線過程で大きくマイ ナスに落ち込むのは A の場合一度であるが, 一方 B では立位姿勢 B,・B2 で二度その現象がみ られる しか し中腰では A 同様一度であるが その割合は A に比 . , かなり大きい, 最大値の比較では X 方向と同じ傾向を示 し, a - 以外 B が大である,. 度. 方向における速度曲線の傾向は, A・B の どの 跳 躍 に つ い て も 同 様 の パ タ ー ンを 示 す こ の 曲 . ほとんどが後方への成分であり, 前方成分としての速度曲線は, ごく僅か し か示されてい な. 離陸時点の速度はいずれも B が優り, その最大は B2 の 3, 256 m/ s であり, 最 小 は a2 の 8m/ s で あ る. Y 方向における速度曲線の傾向は, 加速度曲線の過程と非常に類似しており , の場合全跳躍に抜重部分が み られる. B は二度のマイ ナス面が B,・B2 に表われ その他は A , (66).

(9) . 立幅跳における効果的な跳躍方法. . 2〕 〔m/ s. A , B, A2 B2 a, b, a2. A, B. A2. 67. A. B. A2. b. a2 b2. a, b, a2 b2 ノぐワー. B, A2 B2. 力 積. 各跳躍の垂直成分・水平 成分比較 1 1-■ …… 垂直手分 〔ニコ …….水平成分. 13. 〕 c. A, B, A2 B2 a, b. a2 b 2. 第6図 と同様である, Y 方向における離陸時点の速度は, a 2 以外すべて A が大である, また垂直と水 平における速度の比較は A・B 両跳躍ともほとんど水平速度が大であるけれども, 最も跳躍距離の. 少ない a, は 例 外 で あ っ た. 変. 位. X 方向・Y 方向のそれぞれの変位曲線は 速度と全く同じ傾向を示す ,. A B , Y における ・ の 中 腰か らの跳躍で, 双方にマイ ナスの落ち込みが少ない理由としては, 動作開始が低位か ら始まりそ のために抜重が少ないことがあげられる, Y のこの上下の重心の移動値を A・B に つ い て み る と,. al 以外. A がそれぞれ大きな値となっているが, X 方向の移動値は B がすべてにおいて大である。 (67).

(10) . ・. 68. 古川. 昇. 第3表 各跳躍の水平成分 (H・C) と垂直成分 (V・C) の比較. 誤葛均碗速琴略 厩 変位(m 癌 望&繍短を墨希望螺聴戸. . A, B. A2 B2. a l b.. a 2 b2. H・C V・C H・C. V・C H・C V・C H・C V・C H・C V・C H・C V・C H・C V・C H・C V・C. 10 230 0738 . . 13 857 ② ,. 934 1004 2 . . ⑦ 921 2 ,. 0 773 . 0 500 .. 1 55 .. 429 0401 17 059 1004 2 , . . . ⑦ 16.990 ⑦ 6 059 ,. 61 2 .. 7. 10 316 0596 , . ⑦ 17 296 ,. 970 1122 2 . , ③ 6 2 ,45. 0 781 . 0 352 .. 2 2 琶. 551 0346 17 2 285 1122 , , . . 5 8 5 0 ⑤ 5 397 ③ 1 . ,. 68 2 .. 3. 10 316 0783 . . 13 1 ① .70. 2 889 1074 . . ④ 6 2 ,89. 0 678 . 0 434 ,. 5 6 琶. 2 385 0432 16 002 1023 . . , . ④ ⑥ 5 5 1 4 1 5 632 . ,. 2 67 ,. 4. 11 434 0731 . , ⑨ 15 646 ,. 3 256 1416 , . ① 2 298 ,. 0 976 . 0 314 .. 3 11 ,. 3 188 0714 18 987 1419 . . , . 4 4 4 6 ① ① 1 3 375 , ,. 2 82 ,. I. 370 0546 9 . . ⑧ 1 17 ,59. 2 664 0916 . . ◎ 906 2 ,. 0 659 .. 1 43 ,. ⑪. 096 0327 15 2 536 0919 , . . . ⑨ 16,893 ⑧ 6 401 .. 47 2 ,. 8. 10 660 0652 . , ④ 16 333 .. 2 979 1194 . . ⑨ 2 4 .94. 0 852 , 0 358 ,. 2 38 ,. 2 420 0461 17 315 1194 . . , . ② ⑨ 5 2 4 6 4 490 1 , ,. 2 73 .. 2. 9 542 0650 . , ⑥ 14 683 ,. 2 428 1057 , . ⑤ 296 2 .. 0 499 . 0 293 .. 1 70 ,. 1 852 0445 14 113 1057 , , . . ④ ④ 4 1 6 3 347 1 3 , .. 2 64 .. 6. 023 0629 10 . . ⑥ 15 921 .. 2 509 1052 . , ⑥ 2 384 ,. 0 576 , 0 309 .. 1 86 ,. 001 2 . 4 477 .. 2 65 ,. 5. 0 461 .. ⑦. ①. ⑧. ⑤. ④. 0が. 14 587 1052 , , ⑤ 863 13 .. 注 0で囲んだ数字は比率内の順位を表わす. また Y. 方向と. X 方向の移動値の比較は A・B とも X 方向の移動値が大であ った.. パ ワ 一 . 401kgm/ sで A・B におけるパワーの最大値は垂直成 分が水平成分に優り, その最大は a. の 6 . あ る, × 方向におけるパワー曲線の傾向は, A・B とも 同 様 の パ タ ー ンを 示 してい る, ま た X 方 向の最大値はいずれも B が 優 っ て い る も の の, Y 方向ではほとんど逆の傾向を示した, 力. 精. 第3表 に示したとおりゞ 各跳躍における垂直と水平の有効力積比較は, a , を除いて後方成分の B Y A の関係では 方向において と a2 以外 A が大き が大きい結果とな また ている 力積 っ , . い傾向を示 しているが, X 方向ではすべて B の力積が大である, Y 方向 の抜重力積はいずれも B が大きい傾向を示 したが, これは跳躍方法か らくるものと思う, 加速度・速度・変位・パワー・力積についての垂直成分と水平成分の比 較は, 第 3表からも明ら かなように, すべての実験跳躍種目において 垂直成分が大きく表われる項目は加速度とパワーであ り, 他の速度・変位・力 積では a , 以外ほとんど水平成分の値が大である. この関係は第6図の棒 ラ グフ に 明 白 に 表 わ れ て い る,. 察. 考. 現在一般的に行なわれている A の跳躍方法は, 腕の振り下ろ しと脚の屈曲による身体の沈み込 みが反動となり, その時の主働筋が伸張性収縮を して大きな力を出 し, その力を利用 して直ちに短 縮性収縮に移る跳躍である. 勿論この際振り込み動作も並用される. これらの筋収縮や反動動作・ 4 )の研 究によって明らかに さ れ て い ’ 振り込み動作の技術の有効性については, すでに金 原など3 (68).

(11) . 、 立幅跳における効果的な跳躍方法 リ 、・ よ 」’. 69. この A. 跳躍の方法に対 し B 跳躍は腕を振り下ろしなが ら腰を後方に引き, 膝を伸ば したく の字姿勢から腕の振 り込みを伴なった脚の屈伸運動に移る方法である この両者の 明確な相違点と , して反動と振り込み動作とをあげることができる, この反動の相違は第5図の垂直成 分の力 積を表 わ した グラ フ に よく 見 る こ と が で き る. す な わ ち B 跳躍では抜重が二度認められ 最初の抜重は , 腕の振り下ろ しと上体の前傾によるものであり, 二度目は斜め後方から腕を振り込む直 前の膝と足 る ,. 首の屈曲によるものである, 一方 A 跳躍においては抜重は一度である この結果 垂直方向にお . , ける抜重力積はいずれも B が大で, 有効力積は逆に A の 方 が 大 き い 結 果 と な っ て い る こ の よ , う に B の反動は A と違っ た内容として考えられる それは最初の反 動が直接脚 の反動と して活 , 用されるのではなく, 腕を前方へ振り上げるためのものであり, 二度目は伸び切った膝が 前下方へ 折れ 曲 が る た め に 起 こ る 現 象 で, こ の 屈 曲 に よ っ て 腕 の 振 り 込 み が リ ー ドさ れ る か た ち と な. ってい. る. 次に振り込み動作について分折すれば, A の場合, その開始時においてすでに膝が深く曲 っ て腰が低位置にあるため, 腕の振り込む位 置もおのずから低いものとなっている これ に対し B , . はその開始時にわずかな膝の曲がりが認め られるものの, A に比べ腰が高い位 置にあ り それに , 伴なって腕の振り込みも後方の高い所か ら始まることになる. B に つ い て, こ れ らの 反 動 と 振 り 込みを相対的に考えてみると, 最初の反動によって腕の前方への反発を誘い, その結果高い位置か. らの鋭い振り込みが行なえることがわかる. さらにその方向が脚の屈曲とも一致するところか ら , 膝や足首の圧迫・固定を強め, その反発も当然予想される, そ してこの反発と振 り込みが並用され 6 ) こ の 件 に 関 して は B のつま先後方 て 強 い キ ッ ク 力 を 生 み 出 す 原 因 に な る と 考 え る の で あ る5 ’ . , 成分が A に比 べいずれも大きいことと, 二度目の抜重か ら加重へ向う上昇曲線の傾 向からしても. ) ま た キ ッ ク 板 の 使 用 に お いて B の効果が大であ ること 十 分 推 定 で き る こ と で も あ る7 もこれ ら , ,. の要因と非常に関係が深いことを物語るものと言え よう.. それぞれの跳躍において, 垂直成分に対する水平成 分の比率と跳躍距離との関係を検討 してみる と, 加速度以外の四項目で跳躍距離の1・2・7・8の順 位がそのまま比率の順位と同じ結 果になっ. ている, この上位と下位の四跳躍が比率と順位とに関 してまったく一致 したことは 非常に興味深い 現象であり, 垂直成分と水平成分の兼ね合いが, 距離に大きな影響を及ぼすことを示すものと考え る. こ の点 に つ い て A・B の跳躍を比較 してみると, 垂直成分において, A は加速度以外の四項目. で B よりも大きいのに対し, 水平成分では逆の様相を呈 している. この実験での跳躍距 離はいず れの場合も B が優っているところか ら, 距離に及ぼす大きな要因として垂直成分に対する水平成 分の比率の重要性をあげることができる.. 先に垂直方向おける B の抜重力積が大きく, その結果有効力積が小さいことを述べたが しか , し後方成分の有効力積はいずれも B が大きく, また跳難距離も大きい, 以上のことか ら B の垂 , 直方向への大きな抜重は, 水平方向への力を発揮するうえに非常に重要な要因になっ ていることが. 推測される.. ⑦=質量, り=速度, f=力,Z=時間)の運動方程式か ら, 速度と力積が 非常に密接な関 ” 蹴り=“ ( 係にあることが知 られる. 第3表に示した速度と力積の比率について双方の数値を比較すれば 全 , 跳躍八種目の中の五種目が少数第三位まで, 二種目が少数第二位まで, 一種目が少数第一位までそ れ ぞ れ 一 致 して い る, こ の よ う な 現 象 は 他 の 加 速 度 ・ 変 位・ パ ワ ー に 関 して 見 あ た らな い こ と か. ら, その関連の度合がうかがわれるのである, しか しここに示した数値は垂直成 分に対する水平成 分の比によって得たものであり, あくまでも実験的な方法である,. (69).

(12) . Augus tl974. 昇 川 昇 古川. 70. 約. 要. 以上, 結果と考察を行なっ たのであるが, 今後の問題点も併記 して要約と したい. 16名を対象に測定を行なった結果, 通常の床での跳 躍, およびキ ック板を使用 した 跳 被験者 1 躍ともども B 跳躍が優り, それぞれ有意差が認められた. しか し測定開始前の被験者の跳躍様式 に お い て B の方法は皆無に しても B の要素を含む者が約半数認め られたこと, また年令・性差・ ,. 筋力の強さなどによって個人に適 した跳躍方法が想定されることなどから, 今後は上記の問 題点を. 個別的に追求 したい.. 映画フィ ルムを用いた実験結果か ら, A と B の反動と, 振り込み動 反動の違いが顕著 に示されたのは, B における二度の抜重である, こ の. force pl 6 mm ate お よ び 1. 作の違いが認め られた. 結果, B における垂直方向の有効力積は A に劣 るが, 水平方向の後方成分は逆に 優る傾向を示 し た. 振り込み動作に関 しては, その開始時において, B の場合高い位置か ら行なわれ, その方向が. 脚の屈曲とも一致することが認められた. 垂直成分に対す る水平成分の比率において, 加速度・速度・変位・パワー・力積のいずれの場合 もB が優る傾向を示 した. この影響が跳躍距離にも表われていることから, 水平方向の運動である 立幅跳に おいては, B の方法は効果的な跳躍方法ということができる. またこの実験での全跳躍に おいて 垂直成分に対する水平成分の比 率の高低がそのまま跳躍距離に結びついていることから, そ. の比率の重要性がうかがえた. さらにこの比率に関 して速度と力積の数値が一致する傾向がみ られ た が こ の こ と は 非 常 に 興 味 深 い 現 象 で あ ろ う. そ の 理 由 と して, ’“〃=“ の運動方程式か らその ,. 関連は うかがえる. しか し本研究で用い た方法はあくまでも実験的な方法 であり, 離陸瞬間の重心 の方向とは一致 しない成分の比較であ る, このようなこ とか ら, 今後は方法論からも一歩進めた研 究を行ないたい.. 稿を終るにあたり, 研究について御指導いただいた本学体育研究室, 栗林薫教授, 並びに実験に 終始御指導をいただいた本学技術科, 奥野亮輔 助教授, 中村岩美講師に厚く御礼申しあげる. 参 考 文 献 2 9 ‐3 北海道教育大学紀要, 23 2 7 , ,3 1 ) 古川 昇, 19 , 垂直跳に関する研究, 6 2 9 5 2 2 6 3 - 2 4 7 2 0 4 ‐ 7 7 -, 大修館書店 69 運動力学 . , , 2 ) 渋川侃二, 19 , , I Eyerc i i l ca s i s of Phys e s t e s and Techni que l on of Musc tof Cont rac , , pr。c ta 3 ra ) Kinpa , , A Sor ,e ,1 i t sc ln , t . ern , 417‐419 , 1964 .Spor . Congr. 4 ) 5 ) 6 ) 7 ). 4 22 体育の科学, 1 , ,619-6 金原 勇, 1964 , 跳躍における基礎的技術について, 1 2 3 1 2 6 ‐ 東洋館出版社 的基礎 . , , 猪飼道夫・江橋慎四郎, 1965 , 体育の科学 7‐1 78 160 7‐ 店 15 1 . 三浦望慶, 197 ,17 , 現代体育学研究法, 大修館書 , バ ニクス 日本機械学会誌 イオメカ ポ 1 3 9 7 ーツの , 76 ,1065 . , 青木純一郎,石河利寛, ,ス. (70).

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参照

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