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: アースがあると電位が

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Academic year: 2021

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(1)

Q & A

Q

: アースがあると電位が

0 V

になるところがよくわからなかった。

A

: 最初にアースの説明をしておきます。アース(

earth

)は右の写真 のように、地球に電気的に接続することで、接地、グランドともいい ます。回路の電位の基準点(電位が

0 V

の点)は、アースがある 場合は通常、接地してある部分の電位を

0 V

します。

0 V

になるのではなく

0 V

にする

(基準点とする)のです。電位差のみを考える 場合は、電位が

0 V

はどこかは気にしなくてよい です。(例:抵抗の両端の電位差)

教科書では、左の図のように、電位の絶対値 は意図的に避けているようです。電圧降下の 値は、電位の基準点がどこでも関係ありません。

アースは実習でも出てくるので説明しました。

アース線の色は 緑/黄のストライプ

または緑

(2)

Q

: もし、人がピカチュウの

10

万ボルトを体験したらどうなりますか。皮膚にオームの 法則が成り立つとすると、

V = RI , 100000 = 1

×

106

×

I , I = 0.1 A

の電流が流れるは ずです。かなり痛いと思うのですが、死ぬことはないと思います。

A

: 前回、人間の抵抗は

1 MW

くらいといいました。テスターで抵抗を測定すると、数 百

kW

から

1 MW

くらいの値がでます。ちなみに、今回の質問にあたって、手を水で 濡らしてテスターで抵抗を測定したら

70

100 kW

くらいまで下がりました。ですので、

夏、ちょっと汗ばんでいるような状態なら

100 kW

程度と考えた方がよいです。また、

テスターで抵抗を測定する際は、テスターに内蔵されている電池で電圧をかけて流 れる電流を測定しますが、その電圧は数

V

です。前回の質問では、電池を触った際に、

人間に流れる電流に関する質問でしたので、テスターの示す抵抗値を信じてよいの ですが、人間にオームの法則は通用しません。さらに、

1000 V

以上の電圧になると、

皮膚が破壊され、内部組織のみの抵抗(

500 W

)となってしまいます。ですので

10

万 ボルトの電圧だと、流れる電流は

200 A

となり、おそらく死にます。

Q

: キルヒホッフの第2法則⑦ページで

b → e

のとき電圧降下しているのに

+

になっ ているのはなぜですか。

A

: 授業中に気づいて訂正しましたが、指摘のように-が正解です。ホームページで 掲載しているものは訂正しておきました。

Q & A

(3)

無反応 有害な 生理的 影響なし

心室細動 の確率が

50%

超 心室細動の確率

50%

超まで 心室細動の確率

5%

超まで

(4)

Q & A

Q

: 眠気をとったり、抑えたりするために電気に関連したグッズなどはありますか?

(身体に電流を流してビリっとさせる,眠気を抑えるツボ(あるのか知りません)に電流 を流す等)

A

: 「

STEER

」(運転するの意)という商品があります。運転するときに腕に装着して使い ます。心拍と皮膚の電気抵抗を測定し、必要に応じて、バイブレーション、電気ショッ クでドライバーに警告します。動画参照。(注意:交通事故の映像を含みます。)

(5)
(6)

19.4

電流と仕事 (

p238

電位

0 [V]

起電力

V

電位

V [V] I =

電球

DQDt

左の回路において、時間

Dt

に電荷

DQ

が流れた とすると、その間に起電力

V

の電池は、内部で

DQ

の電荷を負極から正極に運んでおり、

DW = VDQ

の仕事をしている。

電池の仕事率(単位時間あたりにする仕事)は、

P = = = = VI [J/s] [W]

(ワット)

VDQDt

DWDt IDtV Dt

P = VI

電源が単位時間あたりにする仕事を電源の 仕事率,パワー という。

(7)

電流の行う仕事率も P = VI

電子のドリフト速度

電源のした仕事は、回路を流れる電流が行ういろいろなタイプの仕事になる

電流の仕事率を 電力 という。

ジュール熱 (電流が行う仕事の例)

電池の両端に導線をつなぐと、導線(有限の電気抵抗を持つ)内に電場が発生し、

電流が流れ、導線の温度が上昇する。例:電球、電熱線(ニクロム線)

+ + +

+ +

+ +

+ + +

電子の軌跡は、実際には 放物線を描き加速される。

E, I

導線(金属線)内に電場が存在すると、

導線内の自由電子は電気力を受ける。

自由電子の運動エネルギーは

衝突と衝突の間に平均すると大きくなる。

増加した運動エネルギーは、

正イオンとの衝突の際に正イオンの熱運動 に転化し、導線の温度が上昇する。

(8)

(つづき) 導線の中で時間

t

に発生する熱量

Q

Q = Pt = VIt = RI

2

t 単位はジュール

[J]

発生する熱を ジュール熱 という。

電流のする仕事は 電力量 という。(

W = Pt

,単位は

J

) 電気代など、実生活では電力量の単位として 1キロワット時(記号

kWh

1 kW

の電力が1時間にする仕事)を使うことが多い。

h

hour

h

1 kWh = 1000 W × 3600 s = 3.6 × 10

6

J

問題:電気代は

1 kWh

あたりいくらか?

(基本料金等は無視せよ。)

10081 / 440 = 22.9 ・・・≒ 23 円(/ kWh )

(9)

問題:前回豆電球の実験をしました。電池(単3×2)の電圧は

3 V

電球に流れた電流は

0.3 A

でした。① 電池の仕事率(パワー)はいくらか?

②豆電球の消費電力はいくらか。(電球以外の抵抗は無視)

③豆電球を1分間点灯するために消費される電力量を求めよ。

問題:この教室の蛍光灯の消費電力は1本あたり

W

です。

90分の授業で消費される電力量と電気代を求めよ。

P = VI = 3 × 0.3 ≒ 0.9 W

P = VI = 3 × 0.3 ≒ 0.9 W

Pt = 0.9 × 60 ≒ 54 J ( 5 × 10

1

J )

電力 = [W] × [ 本 ] = W

電力量 = [W] × 1.5 [h] = Wh = kWh

電気代 = [kWh] × 23[ 円/ kWh]= 円

(10)

シャープペンの芯を用いたジュール熱の実験

黒鉛(炭素)と粘土等からできている(導体)

炭素の融点:3800K

タングステン(電球のフィラメント)の融点:3700K どちらも温度が高くなって光っても融けにくい。

エジソンが最初につくった電球は炭化させた 京都の竹のフィラメントを用いている。

下の写真は複製したもの。電球にはアルゴン などの不活性気体が封入してある。

浅田電球製作所製

実験では芯は燃え尽きる(酸化する)が、

真空中や不活性ガス中(酸素無)では光り続ける。

実験:スライダック(変圧トランス)を使ってシャープペンの芯に電流を流す。

(11)

19.5

CR 回路

p239

回路中にあるキャパシターに蓄えられた電荷

Q ,

極板間の電位差

V

,電流

I

の関係

Q

V

の関係:

Q = CV

i Q f

Q

I I

(右の図で

Q > 0

なら充電中、

Q < 0

なら放電中)

キャパシターを流れる電流:

I = = DQ Dt dQ

dt

Q

I

の関係:

DQ = IDt

(電荷

Q

の時間変化率が電流)

(12)

CR

回路 :下の図のような、キャパシター

C

,抵抗器

R

を含む回路

V V

R R

C C

I(t)

Q(t)

Q(t) Q = 0

Q = 0

I(t)

I(t) =dQ(t) dt t < 0 t = 0

でスイッチオン

t > 0

キャパシターの充電

抵抗器の両端の電位差:

RI(t)

、キャパシターの極板間の電位差:

Q(t) C

上の2つの合計が電源の電圧

V

に等しい

(キルヒホッフの第2法則で考えてもよい)

V = RI(t) + Q(t) C

(13)

(つづき)

V = RI(t) + Q(t) C

変数を

Q

に統一:

V = R + Q(t)

この微分方程式を解く

C

dQ(t) dt dQ(t)

dt = 1 ( Q(t)CV ) CR

dQ

Q CV =

CRdt

Q

を左辺に集め、変数分離型 微分方程式(

C,R,V

は定数)に

ln | Q CV | = t + c c

は任意定数

CR

(注)数学ではないので 微分方程式が

解けるかは あまり重視しない。

負:

Q

は次第に増加し最終的に

CV

になる。

ln (CV Q ) = t + c CR

t = 0

のとき

Q = 0

なので

c = ln (CV ) ln ( CVQ ) =

CV

t

CR

真数に戻すと

1 Q = et/CR CV

Q = CV(1e-t/CR)

(このままでは解けない)

(14)

e = 2.71828

・・・

(1e-1)≒0.632

e = 2.71828 e1≒ 0.368 Q = CV(1e-t/CR) V

R

C I(t)

Q(t)

Q(t) I(t)

CR

回路の時定数:

CR

時定数:変化に要する時間の目安

= (CVet/CR) = I(t) Q

t

で微分すると

dQ

dt

d dt

I(t) = CV ( 1 ) et/CR = et/CR CR

V R

電荷

Q

の変化も 電流

I

の変化も 時定数

CR

の時間が経過すると 変化の

63% (1e-1)

が終了し、

残りの変化は

37% (e-1)

である。

0.632 CV

0.368 V R

I(t) = eV -t/CR R

e

CRt

(15)

これで中間試験範囲の19章まで終わりました。

20章は磁場の話です。

磁場と電場は対応関係があり、

19章までの内容とリンクさせて

十分に中間試験対策となるような内容に

しますので真面目に聞いて下さい。

(16)

20章 電流と磁場 ( p242 )

(北

North

を向く極)

N

北極は

S

S

極 (南

South

を向く極)

南極は

N

極 棒磁石

N

S

N

S

棒磁石を2つに分離すると、切り口に

S

極と

N

極が現れて2個の磁石になる。

単磁極(

N

極だけとか

S

極だけ)は取り出せない。

これは、電場中に置いた誘電体の表面に現れる分極電荷に似ている。

電場中で誘電体を分離しても、やはり切り口に分極電荷が現れ、

正の分極電荷や負の分極電荷を単体で取り出せない。

+ + + + + +

- - - - - -

+++++++++++

-----------

+ + + + + +

- - - - - -

+++++++++++

-----------

+ + + + + +

- - - - - -

キャパシタの極板 分極電荷 誘電体

分極した誘電体:小さい電気双極子(分極した原子等)の集まり

磁石 :小さい磁気双極子(小さい磁石)の集まり(後で勉強します)

似ている理由

(17)

磁荷 :磁極の強さ(電気力における電荷に対応) 記号

Qm

磁荷

電気力 磁気力

FQQ’

r2 FQmQm

r2

電気力の大きさは

互いの電荷の積に比例し、

互いの距離の2乗に反比例する。

磁気力の大きさは

互いの磁荷の積に比例し、

互いの距離の2乗に反比例する。

N

極の磁荷を正、

S

極の磁荷を負とする)

Qm Qm

Qm Qm

F F

Q Q’

F F

N

極の磁荷:プラス

S

極の磁荷:マイナス

(18)

磁場 B

高校では磁束密度

B

といったが、この授業(教科書)では磁場

B

という 後で出てくる磁場の強さ

H

も、この授業(教科書)では磁場

H

という

これらは、同じもの(呼び方が異なるだけ)で、記号も意味も同じ。

試験で、高校での呼び名を用いても正解です。

電気力 磁気力

F = QE

(真空中)

(電気力

F

,電荷

Q

電場

E

の関係)

電場

E

の単位:

V/m , N/C

F = QmB

(真空中)

(磁気力

F

,磁荷

Qm

,磁場

B

の関係)

磁場

B

の単位:テスラ(記号

T

= A

m

である ことを後で説明 磁荷の単位:

N/T

テスラは、後で別の方法で定義 電荷の単位:

C

(19)

磁力線 :磁場の様子を図示する線

各点での接線が、その場所の磁場の向きになるような曲線 電場の様子を図示する電気力線に対応

電気力線 磁力線

N極で始まり S極で終わる

磁力線も目に見えないが、

砂鉄を使うと磁力線の様 子を観察できる。

+ -

プラス電荷で始まり

マイナス電荷で終わる

(20)

[ 実験 ] 磁性流体で遊ぼう

児玉幸子さんの磁性流体アート

磁性流体:磁石につく細かな粒子を液体に 均一に溶かした(混ぜた)もの

イメージ:なめらかな液体になった砂鉄

スパイク現象:磁力線に沿って右図のように 突起が現れる現象。砂鉄でもできるが、

磁性流体の方が美しい。

砂鉄で磁場の 模様ができる のと同じ原理

突起の方向は 磁場の方向

(21)
(22)

参考:地磁気(地球の磁気,磁場)

北極点:北緯90度の地点,自転軸と地球表面が交差する点

磁北極(磁極):N極が真下を向く点(局所的な磁場の乱れの影響を受ける)

地磁気北極(地磁気極):地磁気を地球中心にある双極子による磁場

(双極子磁場) で近似したときのその双極子の軸と地表との交点

日本から見ると磁北極は

北(北極)よりも少し東よりだが 磁場の局所的な乱れのため 日本では、磁針は北より 数度(偏角)ほど西を指す。

富山では約7度

http://wdc.kugi.kyoto-u.ac.jp/poles/polesexp-j.html

へんかく

(23)

磁束 F

B

p244

(磁束

FB

と磁場

B

の関係は、電気力線束

FE

と電場

E

の関係と同じ)

面積

A

一様な電場

E

E

電場

E

と平面S は垂直

平面S

一様な磁場

B

B

磁場

B

と平面S は垂直

平面S

面積

A

ファイ

平面Sを貫く電気力線束

FE = EA

単位面積あたりの電気力線の数を

E

とすると、

電気力線束

FE

は平面Sを貫く電気力線の数

平面Sを貫く磁束

FB = BA

単位面積あたりの磁力線の数を

B

とすると、

磁束

FB

は平面Sを貫く磁力線の数

(電気力線は

1m2

あたり

E

本)

(磁力線は

1m2

あたり

B

本)

ファイ

磁束

FB

の単位:

T

m2 = Wb

(ウェーバー)

FB = BA

(24)

B n

磁場 B と平面Sが垂直でない場合

平面Sの

単位法線ベクトル 平面S

面積

A

平面Sを貫く磁束

FB = BA cosq = BnA

Bn

は磁場

B

の平面Sの法線方向成分)

Bn = B cosq

q B

B cosq

= Bn

曲面Sを貫く磁束は面積分を使って表すと

FB =

sBndA FE =

sEn dA

∫∫

∫∫

(対応)

FE = EA cosq = EnA , En = E cosq

q

(25)

磁場 B のガウスの法則

B

n

dA = 0

電場

E

のガウスの法則 磁場

B

のガウスの法則

Qin

閉曲面S

E

En

は電場

E

の閉曲面Sに対する 法線方向成分

Q

in

e

0

B

閉曲面S

磁力線は、始点も終点もなく 途中で途切れない閉曲線

(閉曲面に入った磁力線は必ず出ていく)

磁気単極子(分離した磁極)は存在しない

S

E

n

dA =

S

この授業の最終目標である4つのマクスウェル方程式のうちの2つ 実際は3次元

(モノポール)

(26)

磁力線は、N極で始まりS極で終わるのではなかったのか?

答:磁石の外部はそうだが、内部は以下のようになっており、

磁力線は閉曲線である。詳しくは

20.6

(27)

20.2

長い直線電流の作る磁場

右ねじの規則

磁場の向き:右ねじの回る向き 電流の向き:右ねじの進む向き

B

I

右ねじ(一般的なねじ)

(時計回りに回すと閉まる)

B I

磁力線は電線を中心とする円 始点も終点もない閉曲線

無限に長い

直線電流

I

の作る磁場

B B = [T] m0I

2pd

公式として導入するが 後で別の法則から導く

d

:電流からの距離

m0

真空の透磁率

磁場

B

の強さは、電流

I

に比例し 電流からの距離

d

に反比例する

m0 = 4p

×

107 [T

m/A]

(28)

問題:下の図のように電池の両極を導線でショートさせたら、

2 A

の電流が流れた。

導線から

1 cm

離れた場所の磁場

B

の強さはいくらか?

V

導線

電流

2 A

1 cm

導線の長さに対して 導線からの距離が 十分に小さければ、

長い直線電流の式が 近似的に使える。

B = = m

0

I = 4 × 10

5

[T]

2 p d

4p × 10

7

× 2 2p × 0.01

参考: 富山の地磁気 磁場の強さ:

4.8

×

10-5 T

伏角(水平となす角):

51

°

ふっかく

2 m

(29)

電気パンの実験

ジュール熱でパン(ホットケーキ)をつくる

ステンレスの電極

牛乳パックの下の部分 ステンレスの電極を

コンセント(

100 V

)に接続 回路図

ここに生地 を入れる。

スタート時刻: 電流: 電力:

終了時刻: 電流: 電力:

問題:消費した電力量:

パン生地

(抵抗に相当)

交流電源

電流計

交流は21章 今は直流と 考えて下さい。

(30)

今後の予定

休講

休講

1

中間

試験 休講

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