[粕屋演習林]4.ヒノキ林における施肥効果について

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(1)九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository. [粕屋演習林]4.ヒノキ林における施肥効果について 野上, 寛五郎 九州大学農学部林学科 : 助手. 田添, 貞也 宮島, 寛 九州大学農学部附属演習林 : 教授. https://doi.org/10.15017/1462096 出版情報:演習林研究経過報告. 昭和46年度, pp.104-120, 1972. 九州大学農学部附属演習林 バージョン: 権利関係:.

(2) 生. ヒ ノ キ 林 に お け る施 肥 効 果 に つ い て. 野 上 寛 五 郎 ・田添 貞 也 ・宮 島 寛. 1ま. え. が. き. 林 地 に施 肥 をす る こと で、 林 木 の 生 長 が 促 進 され る ことは、 これ ま で 多 くの試 験 や 実 践 の 場 で経 験 され て い る と こ ろ で あ る。 そ して、 林 木1代. に わた る肥 培 体 系 も一 応 確 立 さ れつ つ. あ る。 す なわ ち、 植 付 け 当 初 に行 な う林 分 閉 鎖 前 の第1期 肥 培、 閉 鎖 後 の 育林 過 程 で行 な う 第2期 肥 培 お よび 伐 採 の 数 年 前 に行 な う第5期 肥 培 と に分 け られ る。 また 、 閉鎖 前 の 幼 令 林 に対 して 行 なわ れ る 第1期 肥 培 は 、 これ を幼 令 木 肥 培(施 肥)、 閉 鎖 後 の壮 令林 分 に対 して 行 、tibれ朧2欺. 第瑚. 肥 培 を成 木 蕊. 培(施 肥)と. して、 肥 厭. 対 す る考 え方 を"2'つに. 分 け る こ と もで き る 。 こ こ で 、 わ た く し ど もは 肥 培 に 対 す る 考 え 方 を こ の2つ つ ま9成. 木 林(壮. 令 林)肥. に分 け た 立 場 に立 つ て 、 そ の 後者 、. 培 につ いて 、 現 在 わ た く し ど もの教 室 です す め て い る研 究 の一 部. を報 告 す る。 ※ 幼 令 木 と した の は 、 個 々の 林 木 は 閉 鎖 前 に は そ れ ぞ れ 独 立 して 生 長 す る と 考 え られ る か ら で あ る。 ※ 成 木 林(あ. る い は 壮 令 林)と. した の は 、 閉 鎖 後 は 個 々 の 林 木 は 互 い に 影 響 し 合 つ て 林 分 を. 形 成 して 生 長 す る と 考 え られ る か ら で あ る 。 野 上 寛 五 郎:ヒ. ノ キ 苗 の 単 位 面 積 当9養 第78回. 野 上 寛 五 郎:ヒ. 日林 講272‑2761967. ノ キ 林 に 海 け る 施 用 養 分 の 単 位 面 積 当 り利 用 塾(1)他 日 林 九 支 論(印. 2材. 分 利 用 率(1)他. 刷 中)1971". 料 と方 法. (1)苗. 木 を 用い た モデ ル実 験 供 試 材 料 は 、 有 機 質 に 富 む 壌 土 で 育 成 さ れ た 実 生 ヒ ノ キ1年. の も の を 選 び(平 100c171の ゼ. 均 個 体 生 重4.219、. 生 稚 苗 で ほ ぼ 均一 な 大 きさ. 同 乾 重O.989)1966年4月. 末 に100×. 砂 床 に 、 そ れ ぞ れ 本 数 密 度 別 に 植 栽 し た 。 植 栽 本 数 は5×5杢/㎡:(g本/. ㎡)・4×4奉/㎡ (225本/㎡)の15段. 、・5×5杢/㎡. ・15×15杢/㎡:. 階 と し、 そ れ ぞ れ 施 肥 区 と 無 施 肥(対 ー104‑一. 照)区. と を設 け た 。 各 ブ.

(3) ロ ツ トに は100×100×30c7T!の. 板 枠 を 用 い、. は 排 水 可 能k程 度 約3/100の. 勾 配 をつ け、 排 水 孔 か ら浸 出液(排 水)を 採 取 で き る よ. うに し た 。 施 用 した 肥 料 は 「住 友 尿 素 複 合 液 肥1号 す べ て ㎡ 当9チ 25.69で. ビ ニ ー ル フ ィ 〃 ム を 内 部 に 敷 き、 底 部. ツ ソ 量 で649を. 」(15:6:6)で. あ た え た 。 し た が つ て リ ン 酸 お よ び カ リ量 は そ れ ぞ れ. あ つ た 。 こ れ を 苗 木 が 十 分 活 着 し た の ち、16回. た 。 供 試 土 壌 の 分 析 結 果(表 %)で. あ つ た 。 灌 水 は1日2回. 日5回. 、 灌 水 量 も10〜122と. 日 に 苗 木 を 掘9と9、. 、 施 肥 区 に は、. 略)、. 土 性 は 砂 土(S)で. 、 ㎡ 当9平. 均6eの. に 分 け て ほ ぼ6日. ご と に与 え. 、 チ ツ ソ 含 有 量 は 微 量(O.006 自 動 噴 霧 と した 。 なお 、 盛 夏 時 に は1. し、 降 雨 時 に は 灌 水 を と め た 。'66年11月tO〜15. 水 洗 し、 す べ て の 苗 木 に つ い て 、 個 体 お よ び 各 部 位 別 に 生 重 な ら び. に乾 重 を 測 定 し た 。 ま た 、 各プロット. ご と に 葉 、 枝 ・幹 、 根 の3部. 分 に つ い てそ れぞ れ試. 料 を 採 取 し、 チ ツ ソ、 リ ン 酸 、 カ リの 含 有 量 を 測 定 し た 。 な お 、 排 水 、 用 土(砂)に. つい. て も チ ツ ソ の 定 量 をお こ な つ た 。 (2)林. 分施 肥 試 験 こ の 試 験 地 は 九 大 粕 屋 演 習 林 内 に 設 定 さ れ た 本 数 密 度 試 験 地 の 一 部 で、 傾 斜 約20。. 北 向 斜 面 の 中 腹 に あ つ て 、t60年3月. 植 栽 の ヒノ キ 実 生 林 で あ る 。 土 壌 分 析 結 果(表. 、 略). に よ る と 、 比 較 的 石 礫 を含 み 、 養 分 含 有 量 は 少 な い が 、 土 壌 構 造 は 団 粒 〜 粒 状 を 示 し、 水 湿 状 態 は 潤 〜 乾 で 、 土 壌 型 か ら み れ ばBD(d)型. で 一 部BC型. を含 む とい うこ とか で き. よ う・ 本 数 密 度 は10・000tsシ%:(1・fj×1・Om)、5,102本/釜 m)、5,086本/袖:(1.8×1.81n)の5段. ・:(1.4×1.4. 階 、 植 栽 以 後 数 回 の 下 刈 り を行 な つ た だ. け で 、 こ れ ま で 施 肥 は も ち ろ ん 除 伐 、 枝 打 な ど全 く行 な わ れ て は い な い 。'69年6月 各 密 度 区 ご と に20本. シ/プ ロ ツ トの 施 肥 、 無 施 肥 区 を5回. に は ⑭ ス ー パ ー1号(24:16:11)を. 、 面 積 当9施. P1.8×1.81n区. に1,2509、1.4x1.41n区. を'69年7、8月. 、'70年5、5、7月. え しで 設定 しだ。 施 肥 区. 用 量 が 一 定 と な る よ う、t回. に7569、1.Oxl.Om区 、'71年4、6月. 面 散 布c.(よつ て施 肥 した.す 励. ち、 硝. と な9、. こ れ を チ ツ ソ量(N)で. 計 算 す れ ば524Kgと. 年10月. 初 旬 、 樹 高 に つ い て は 全 供 試 木(各. の 施 肥 と 無 施 肥 区)360本. く9か. を 、 直 径(高. 照. 換轟. 繊. それぞれほぼ均一 一Va表. 駆. と も1,55。. 駒. で5レ. 、1.2m、52m… の 計108本. ベ ル3回 …)に. に つ い て 樹 幹 析 解 が 行 な わ れ た 。 な お 同 時 に 葉(新. 繰9返. し. ついては. をそ れぞ れ 測定. し、 材 積 、 各 年 次 別 肥 大 生 長 量 お よび 各 部 分 別 乾 重 な ど の 測 定 は 各 プ ロ ツ ト1本. ー105一. 施腿. 左 る 。 プ ロ ツ ト設 定 時お よ び'71. 各 プ ロ ツ トご と に 当 初 き め ら れ た 平 均 値 に 近 い 標 本 木 各6本. さ れ た 標 準 木 計18本. 当. に3869. の 計7回. プ ロ ツ ト当920本 さ 別0.2皿. 中旬. ず つ選 定. ・旧 葉 別)の. チ.

(4) .ツ. ソ 含 有 量 に つ い て も 定 量 した 。. ※t8×1.8m区:1,25・. 豚. 乙ll6×7訓55囎. 1.4×1.4m区:756豚5112×7÷1・35・Kg. t.・X1.・m区:5869×1響0×7÷1・55・K9. ∴N量:1,5509XO.24==524K9. 5結. ./hatltる. ・. 果 と 考 察. (1)樹. 高、 直径 お よび材 積 生 長量 に つ い て 林 分 施 肥 試 験 地 に 吾 け る 単 木 平 均 樹 高 於 よ び 根 元 直 径 生 長 量 は 表1、. そ の 肥 大 率(細9)は さ 別 肥 大(半 は 図4に. 径)生. 表2、. 単 木 材 積 生 長 量 は 表5お. 長 量 は 図2、. よ び 図1、. 高 さ別 直 径 生 長 と. 施 肥 前 後 の 樹 高k・ よ び 高. 年 輪 巾 の 縦 分 布 の 変 化 は 図5、ha当. り幹 材 積(林. 分 材 積). そ れ ぞ れ 示 され た 。. 表1.樹. 高 ・根 元 直 径 生 長 量. 処 理区. 無. 1恐碩栽間隔測定月日 饗. 施. 肥. 響. 区. 施. …. 響. 肥. 区. 矧劉 擁. 1.Orn×1.。ml54946111238・50・12・ ,樹 高1・4mX1・4皿1581487106544474130 ‑一 十 一. 一. 一. トー 一. 一一. 1(cnt)1.8m×1.8mi3484721124349474・125 i根1. .̲。. ∴6。.475415。6&384.215.9. 本. 一 一}. 直1.4m×t.4m79.199.220.164.697.5327 径 ㈱1. .8m×1.8sml62891・52a775・5112・136・8. ‑106一.

(5) 表Z高. ※ 値 は6個. 表5施. さ 別 、 施 肥 、 無 施 肥 木 の 直 径 生 長(π π)と そ の 肥 大 率(%). 体X3プ. ロ ツ トの 平 均 値 で 示 した 。. 肥、 無施 肥木 の 単 木 材 積生 長量(3㎝).

(6) 図1.単. 木 材 積 生 長 曲線.

(7) 図乞. 施 肥 前(lG年. ANNUALRINGWIDTH. 間)と 施 肥 後(5年. 間 〉の 樹 高 齢 よび 高 毒別 肥 大(半 径)生 長量.

(8) 図5.植. 栽 密度 別年 輪 巾 の 縦分 布 の変 化. 図4.ha当9幹. 材 積. 施 肥 前(10年. 間)、. 後(5年. 間)の. 比較.

(9) これ らの 結 果 、 樹 高 に つ い て は 、 施 肥 試 験 開 鉛 当 初 す で に 植 栽 密 度 間 に 差 が あ つ た の で. 樹 高 の 測 定 値 の み で は 施 麗 の 影 響 は 明 らか で は な い が 、 生 長 量 に つ い て 比 較 す れ ば 、1.4 ×1.4m区. で 肥 効 が 認 め られ る 。 根 元 直 径 生 長 量 に つ い て は 各 区 と も施 肥 の 影 響 が 大 き く、. と くにi.4Xi.4田. 区 で 最 も著 しか つ た 。 高 さ 甥 直 径 生 長 と 、 そ の 罷 大 率(根. 皿 高 に 対 す る 高 さ 別 直 径 と の 比)に が 密 植 区 よ り大 き く、 肥 大 塗(細. 元 直 径:a2. つ い て み れ ば、 当 然 の こと なが ら直 径 生 長 量 は 疎 植 区 り)は. 小 さ くな つ て い る 。 こ れ を 施 麗 区 と 無 施 肥 区 に 分. け て 比 較 す れ ば 、 施 肥 区 で は 於 お む ね い ず れ の 場 合 も 直 径 生 長 量 が 大 き く な9、. しか も 肥. 大 率 も 大 き か つ た 。 す な わ ち 完 満 度 が 高 くな る と い う こ と が で き る 。 そ して 、 こ の 肥 大 率 は 疎 植 区 で は 樹 幹 の 下 部 に 、 密 植 区 ほ ど 樹 幹 の 上 部 において た 。 そ こ で 、 そ れ ぞ れ 同 一 樹 幹 に つ い て 、 施 肥 開 始 後5年 生 長 量(図2)k・. よ び 年 輪 痢 縦 分 布 の 変 化(図5)を. い ず れ も大 嚢い 傾 向 が み られ. 間(5生. 長 期 間)の. 高窯 別 肥 大. み る と、 い ず れ も うえ に 述 べ た こ と. が 一層 明 らか とな る。 林 分 樗 積 に つ い て み れ ぱ(図4)、. 単 木 の 場 合 と は 反 対 に 、 施 肥 の 有 無 に か か わ らず 、. こ れ ま で の と こ ろ 密 植 区 ほ ど 犬 き い 値 を示 し て い る 。 し か し、 施 肥 の 効 果 を生 長 量 で く ら べ て み れ ば 、 綬渡 溺 の 差 は 無 施 肥 の 場 合 に く らべ て 、 ず つ と 小 さ い が 、1.9Xl。. 登灘区 を. 除 いて 施 肥効 果 の大 登い ことが わ か つ た。 (2>葉. 重 、 枝 ・幹 重 、 根 重 診 よ び 個 体 重 に つ い て. (a,苗. 木の場 合 苗 木 単 木 の 各 部 重 量(乾. 別 に 示 せ ぱ 図5の. 重 以 下 嗣 じ)於. よび 個 体 重 につ いて 密 度 別 に施 罷、 無 施 肥 区. とお り で、 こ れ らは い ず れ も本 数 密 度 の 増 加 に 伴 な つ て 減 少 す る が 、. 根 重 を 除 い て い ず れ も 施 麗 の 効 果 が 大 き く、 と く に 葉 重 は 密 度 の 小 さ い 場 合 に 著 しい 。 枯 死 苗 数(表. 略)は. 施 肥 区 、 無 施 肥 と も 高 密 度 区 ほ ど 多 く、 施 肥 区 は 無 施 肥 区 よ9幾. 多 い 傾 向 が うか が わ れ る が 、 最 も 多 い 施 肥 区 の 高 密 度 区 で も10%程 は5%以. 下 で あ つ た 。 単 位 颪 積 当D苗. 木 各 部 の 乾 重(図6)は. 分. 暖 で、 無 施 胞 区 で. これ ま ての 実 験 では 密度. の 増 加 に と も な つ て い ず れ も増 大 す る 傾 向 を 示 す が 、 全 乾 物 重 に つ い て も 同 様 で あ つ た 。 蓬 た 、 施 肥 区 に つ い て は 、 根 重 を 除 い て い ず れ も無 施 肥 区 に く ら べ て 増 大 傾 向 が 著 しか つ た が 、 と くに 枝 ・幹 部 重 の 増 加 が め だ つ て い た 。 (b)林. 木 の場 合 林 木 に つ い て は 、 単 木 当pの. 各 部 重 量k・ よび 個 体 重 は 図7の. と 齢9で. 、 これ も苗 木 の. 場 舎 と 同様 密 度 の増 麗 に伴 なつ て減 少 して い るが 、 施罷 の効 果 は いず れ の場 合 に もみ る こ と が で き る 。 た だ し、 葉 重 で は 高 密 度 区 で 施 肥 効 果 が 最 も 少 な く、 だ ま た ま 測 定 し た 一肇賃 一.

(10) 図5.苗. 木 部 分 の 乾 物量 (単 木平 均). 標 本 木 で は 無施 肥 区 の そ れ よ9僅 か で は あ る が、 小 さ い値 さ え示 した ほ どで あ る。 一 般 に施 肥 効 果 は 根 重 と枝 重 に誇 い て 小 さ く、 幹 重 に 診 い て最 も大 きか つ た。.

(11) 図ム. 苗木各部分の乾物重 (㎡ 当D).

(12) 図Z林. 木 各部 分 の乾 物 重 (単 木平 均). つ ぎ に 、 単 位 面 積(ha)当9の. 乾 物 重(図8)は. 、 全 林 木 で は 密度 の 増 加 に伴 な つ て. 増 大 す る が、 これ を 各 部 分重 に つ い て み れ ば、 根、 枝、 葉 の増 加 は きわ め て僅 か で ある の に対 して、 幹 部 重 の 増 加 が著 しい。 ま た施 肥 の効 果 は全 林 木 で は い ず れ の 密度 区 で も 明 ら か で あ る が 、 根 論 よ び 枝 重 で は 僅 か で あV、. 葉 重(図8、9)で. は、 無施 麗 区 で は. 密 度 の 増 加 に 伴 な つ て 僅 か な が ら増 大 の 傾 向 が み ら れ る の に 対 し て 、 施 肥 区 で は 各 密 度 区 間 で ほ と ん ど一 定 と な9、 Fン/袖)を. 無 施 麗 区 のtOXt.9皿. 区 と と も に ほ ぼ 等 し い 葉 重(約16. 示 し た 。 ま た 、 幹 部 重 に 対 す る 施 肥 効 果(図10)は. い ず れ の密 度 区 で も.

(13) i図a林. 木各部分の乾物重 (勧 当 り). 図9.始. 当9葉 (新. 重. ・旧 葉 別). 図1aita当D幹. 部 重.

(14) 図 望望 。 林 木 各 部 分 の乾 物 重 量 比.

(15) 明 ら か で あ つ た が 、1.4×1.4m区 以 上 の こ と を よ9萌. で と く に 著 しか つ た 。. らか に す る た め に 、 林 木 各 部 分 の 乾 物 重 量 比 を 本 数 密 度 別 、 施 麗 、. 無 施 麗 別 に 示 せ ぱ 図1iの. と 診9で. あ る 。 こ の 図 で わ か る よ うに 、 根 部 重 の 占 め る 比 率. は 密 度 を か え て も、 ま た 施 肥 の 有 無 に もか か わ ら ず ほ ぼ 一 定 で い ず れ も約2o%を. 占め. た 。 枝 と 葉 は 密 度 の 増 加 に 伴 な つ て そ の 比 峯 は わ ず か な が ら減 少 す る が 、 幹 部 重 の 占 め る 比 峯 は そ れ ら と は 反 対 に 増 加 す る 傾 向 が あ9、. し か も施 肥 に よつ て そ の 傾 向 は 著 し く. な つ たc ̀3)葉. に 含 ま れ る チ ツ ソ量 に つ い て ※ 一 般 に 林 木 に 対 す る 施 麗 効 果 は 養 分 と く に 葉 に 含 ま れ る チ ツ ソ濃 度 に あ ら わ れ る こ と が. 認 め られ て い る。 こ こでは 葉 の チ ツ ソ濃 度 を と りあげ 林 木 の生 長 と の関 係 を検 討 す る こと と した 。 苗木. i※※ 、 林 木 と も に チ ツ ソ の 含 有 率(図12.15)は. 施 肥 区 が 無 施 肥 区 よ9も. 本数密度. の 大 小 に か か わ らず い ず れ も 高 か つ た 。 しか し、 密 度 別 で は 粗 植 区 が 密 植 区 よ り高 か つ た が 、 そ の 傾 向 は苗 木 では 無 施 肥区 が 、 林 木 では 施 肥 区 が そ れぞ れ大 きかつ た 。 この こと は、 苗 木 の 場 合 は 密 度 の 増 加 に よ る 葉 の チ ツ ソ含 有 量 の 減 少 度 合 が 施 肥 に よ つ て 緩 慢 と な る こ と を 意 味 し、 林 木 の 場 合 は 無 施 肥 で は 葉 の チ ツ ソ 濃 度 は 密 度 の 大 小 と あ ま り差 が な い に も か か わ ら ず 、 施 罷 に よつ て 疎 植 区 ほ ど チ ツ ソ 含 量 を 増 加 す る 効 果 が 夫 き い こ と を 意 味 して い る り そ し て 、 そ の 理 由 は 針 粟 着 生 部(ク 新 鍛 の 罰 合 い の ち が い、 葉 の 耐 陰 性(一. ロ ー ネ)付. 近 に 訟 け る相 対 照 度 の ちが い、 葉 の. 般 に 幼 令 木 ほ ど耐 陰 性 が 大 き い)の. 差 な どに よる. も の と 考 え られ る 。 しか し な が ら、 単 木 に 含 ま れ る チ ツ ソ含 有 量 は 葉 の 乾 重 に 比 例 し、 疎 植 区 ほ ど 多 く、 本 数 密 度 の 増 加 に つ れ て 減 少 し た 。 一'f」、 単 位 面 積(㎡)当9の. チ ツ ソ含. 有 量 は 苗 木 の 場 合 、 本 数 密 度 の 増 加 と と も に 増 大 し、 し か も 無 施 肥 区 が 直 線 的 で あ る の に 対 して 、 施 肥 区 で は 曲 線 的 に 増 大 し、 そ の 差 は 密 度 の 増 加 に つ れ て 大 き く 左 つ た ⇔ 林 木 の 場 合 は 、 ま え に も の べ だ と 籍 り、 無 施 肥 区 で は 単 位 面 積(勧)当9の. 業 璽 は 密度 の 増 加 に. つ れ て 僅 か な が ら増 大 す る 傾 向 が み ら れ る が 、 施 肥 区 で は ほ ぼ 一 定 の 葉 叢 を示 し て い る こ と と 、 単 木 当pの 傾 向 が 強 い)、. チ ツ ソ含 有 量 が 施 肥 、 無 施 麗 区 と も疎 植 区 ほ ど 大 き く(特. に葉 重 で この. し か も施 肥 区 で と く に 著 し い こ と か ら、 単 位 面 積(ha)当9の. チ ツ ソ含 有. 量 は 無 施 肥 区 で は 密 度 の 増 加 に 伴 な つ て 僅 か な が ら増 大 す る の に 対 し て 、 施 麗 区 で は 疎 植. ※ こ の 場 合 の 林 木 と は1固 々 の 樹 木 の 総 称 と して の 意 味 と 樹 木 の 集 団(林 場 合(状. 態)の. 分)を. 講 成す る. 意味 との二 つ を含 む。. ※ ※ こ の 場 合 の 林 木 と は 後 者 の 意 味 の み の 場 合 で 林 分 を構 成 して い る 林 ・iく を指 す。 ‑M7一.

(16) 図12.密. 産 量 との 関係. 度 別植 栽 苗 木 の 窒 素含 有量 と乾 物 生.

(17) 図15密. 度 別 植 栽 林 木の 葉 内窒 素 含 有量 と乾 物生 産量 との 関係. ※524K多/haは. チ ツ ソの 施 肥 量.

(18) 区 ほ ど 大 き い 傾 向 が み ら れ た 。 し た が つ て 施 肥 に よ る 葉 の チ ツ ソ含 有 量 の 増 加 分 と全 乾 物 生 産 量 の増 加 分 とは 苗 木 の場 合 はほ ぼ 比 例 的 関係 に あつ て、 本 数 密 度 の増 加 とと もに 増 大 し た 。 一 方 、 林 木 の 場 合 に は 、 葉 の チ ツ ソ増 加 量 の 少 な い 密 植 区 ほ ど減 少 す る 傾 向 が み ら れ た が 、 葉 の チ ツ ソ 増 加 量 の 最 も 多 い1.8Xl.8m区. よ9もi.4>〈t.4m区. の方 が 全 乾 物. 増 加 量 は 大 き い 値 を 示 した 。 し か し こ の 理 由 に つ い て は これ ま で の 実 験 で は 明 ら か に す る ま で に至 らな か つ た。 こ こ で 試 み た 林 木 は 同 化 器 宮 で あ る 葉 部 に つ い て の み の 検 討 で 、 麗 料 亀5要 成 肥 料 を 用 い た と き の チ ツ ソの 効 果 で あ つ て 現 在 、 他 の 器 官(非 ら に リ ン 酸 、 カ リ な どの 含 有 量 と の 関 係 に つ い て も測 定.検 ソ利 用 率 は{施 x醤0と. 同 化 部 分)を. も含 め 、 さ. 討 中 で あ る。 また 、 葉 の チ ツ. 肥 区 の 始 当 リ チ ツ ソ 含 有 量 一 無 施 肥 区 の チ ツ ソ 含 有 量(天. して 算 出 した パ ・ 一 セ ン トで あ ら わ した(図15)が. 素 を含 む 化. 然 供 給 量 と した)}. 、 施 麗 に よる土 壌 、 腐 植 層. の 未 利 用 養 分 の 可 給 態 養 分 へ の 転 換 、 あ る い は 施 用 養 分 を 吸 収 した 枝 条 、 葉 の 落 枝 、 落 葉 に よ る 養 分 の 循 環 、3要. 素 の 相 互 作 用 効 果 な ど も考 え られ る が 、 こ こ で は これ らの 効 果 も. 含 め た 値 を 一 応 チ ツ ソの 利 用 率 と み な して 考 察 し た 。 以 上 、 こ れ ま で の 実 験 結 果 か ら 成 木 林 施 肥 に つ い て 考 え ら れ る こ と は 、 地 位 が 最 上 で な く、 し か も林 分 が 完 全 な 閉 鎖 状 態 に 達 して い な け れ ば 、 肥 培 に よ つ て そ の 効 果 は 確 実 に 期 待 で き る も の と 考 え られ る 。 と く に 林 分 で の 施 罷 効 果 は 林 木 の 各 部 分 男弩に み れ ば 、 幹 部 に 最 も大 き く、 枝 葉 や 根 部 に 少 な い 。 この こ と は 幹 の 部 分 の 現 存 量 は これ ま で 生 産 さ れ た も の(生. 長 量)が. 年. ご と に 確 実 に 蓄 積 さ れ る の に 対 して 、 枝 、 葉 、 根 で は 年 次 の 経 過 と と も に 桔 死 脱 落 す る も の が あ つ て 、 そ れ らの 現 存 量 は 生 産 と 脱 落 の 差 と して 示 さ れ る か ら で あ ろ う。 し か も、 林 分 の 密 度 効 果 は 樹 幹 の 高 さ 脇 巴大 生 長 に 対 して よ9高 は 一 層 助 長 さ れ る 傾 向 に あ る(図5)。. い 部 位 に あ ら わ れ 、 さ ら に 麗 培 に よつ て こ の こ と. した が つ て 樹 幹 型 は よ り完 満 と な る 。 ま た 、 葉 の 同 化. 生 産 能 力 は そ の チ ツ ソ 含 有 量 と 相 関 が あ 歩、 た と え 葉 の 乾 物 重 が 等 し くて も チ ツ ソ含 有 量 の 高 い もの ほ ど、 全 乾 物 生 産 量 は 高 い 傾 向 が み られ る 。 今 回 の 実 験 で は 施 肥 量 を 窪 レ ベ ル と し だ が 、 密 植 区 に つ い て は 慈 ら に 施 麗 量 を ふ や した 実 験 を 試 み る 必 要 が あ ろ う。 い ず れ に して も無 施 肥 林 分 の 示 す 現 在 の 地 位 を 施 肥 に よ つ て 向 上 さ せ る こ と は 可 能 で あ る と 考 え る 。 と く に 林 分 にお け る 肥 培 効 果 は 完 全 閉 鎖 状 態(最. 多 密 度 線)に. 到 達 す る 以 前 の 状 態(適. 正 立 木 密 度)で. 窒 い 傾 向 が み ら れ る こ と か ら 除 伐 や 間 伐 と 儀 行 して 罷 培 を 励 行 す る こ と が 望 ま し い 。. ・ 一窒2暮一. 最 も大.

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