セグメント用シール材
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(2) これらのシール材の使用経緯は,図 2.2 に示すように未加硫ブチルゴムに代 表される非膨張単体シール材,非膨張複合シール材から水膨張シール材へと変 遷してきている. 使用状況 '80 年. '75 年. 水膨張複合 シール材. ※1. 非膨張単体シール材. 非膨張複合 シール材. '85 年 ※4. ※2. 水膨張単体シール材. ※3. 膨張倍率: 膨張倍率: 10倍以上が主流 3〜4倍が主流 ※1:未加硫ブチルゴム ※2: 粘着材:未加硫ブチルゴム 芯 材: 合 成 ゴ ム ※3:クロロプレンゴム+高吸水性ポリマー ※4:水膨張単体シール材+クロロプレンゴム 水膨張シール. 5. 3.5. 非膨張シール. 25. 図 2.2 国内におけるシール材の使用経緯 表 2.1 は本研究の実験から得られたシール材の基礎物性の一例を示したもの である.シール材によってその物性が大きく異なることがわかる. 項 目. シール 材種類. 未加硫 ブチルゴム 加硫 ブチルゴム クロロプレン ゴム. ※3. 硬 さ 引張強さ 伸 び % k N / m2 Hs. 10. 8 30 1 00 0. 圧 縮 力 ( k N / m 2 ) 圧縮永久 ひずみ 20 % 30 % 50 % %. 50. 90. 2 00. 接着強度 0. h. 72. h. 41. 38. 69. 70 00. 38 0. 86 0 27 10 8 3 90. 41. 49. 54. 69. 70 00. 22 0 1 07 0 19 50 6 4 40. 57. 27. 23. 水膨潤シール材. ※1. ※1. A 材. 24. 12 30. 73 0. 15 0. 2 20. 6 60. 100. 47. 46. B 材. 42. 1 22 00. 81 0. 42 0. 5 80 1 4 00. 84. 18. 8. ※1. C 材. 52. 23 80. 79 0 1 11 0 17 80 4 1 40. 34. 1 30. D 材. 27. 28 70. 67 0. 27 0. 4 00 1 1 10. 82. 36. E 材. 19. 4 90. 59 0. 11 0. 1 90. 4 70. 97. 61. ※1. 6. ※2. 27. ※ 1 : シ ー ル 材 の 破 壊 ( 接 着 強 度 単 位(N/25mm) ) ※2:シール材と接着剤の界面剥離のため測定不能 ※ 3 :JIS K6301 ス プ リ ン グ 硬 さ 試 験 で 測 定 し た. 表 2.1 シール材の基礎物性の実験結果(JIS k 6301-1995 による) シール材の基礎物性の実験結果(. 14.
(3) 日本にシールド工法が導入された当初,セグメント継手面には,コーキング 溝に鉛を詰め込んだり,木材を挟んだりという防水対策が施されていた.1970 年代にはいると,未加硫ブチルゴムを素材とする非膨張単体シール材が,継手 目地の隙間をシール材体積で塞ぐとともに,その粘着性にも期待するという考 え方で一般的に使用されるようになった. (ヘ) 0.3%(1件). (ホ)1%(2件) (ニ) 3%(8件) (ハ) 5%(14件) (ロ) 6%(19件). 非膨張単体シール材 (イ) ブチルゴム (ロ) ウレタンゴム (ハ) シリコーンゴム. 294件. (ニ) タールウレタン (ホ) その他 (ヘ) ポリサルファイド. (イ)85%(250件). 図 2.3 シール材の使用実績(1975 シール材の使用実績(1975 年〜1 年〜1980 年) 図 2.3 は,本研究において建設会社 35 社に依頼したアンケートにより 1975 年から 5 年間に首都圏で建設されたシールドトンネル 294 件におけるシール材 の使用実績を示したものである.これによるとシール材の選定の傾向は非膨張 単体シール材のうちブチルゴム系のものが全体の 85%を占めていたことがわ かる 2-2) .しかし,ブチルゴムを用いたシール材では,十分な止水効果は得ら れなかった.これはシール材が弾力性に欠けるため,シールドが掘進する際の ジャッキの繰り返し推力などに対して十分な抵抗力がなく,図 2.4 に示すよう にシール溝で保護されていない部分が薄く延ばされ塑性変形を起こし,この塑 性部が水みちとなって止水効果が極端に低減するためである. 圧 縮 (ジャッキの繰り返し推力など). セグメント. シール材 シール溝よりはみだし 塑性化したシール材. 図 2.4 シール材の塑性変形 15.
(4) また,Kセグメントのセグメント継手面には,そこに作用する軸力によって 付加的なせん断力が発生するが,塑性化してシール溝からはみ出したシール材 は継手面の摩擦係数を極端に低下させ,これがKセグメントの脱落の原因とな り得ることが実験 2-3) から指摘されている.さらに,このシール材の特徴であ る粘着性から,セグメント組立時にシール溝からのシール材のはみ出しや脱落 が多く見られた.したがって,ブチルゴム系シール材の使用はある程度限定さ れ,近年では高い水圧が作用するトンネルでは軸力が卓越するため使用されず, 作用水圧が低いトンネルでのみ使用される状況にある. 1980 年の前後には,弾力性に富む加硫したブチルゴムやクロロプレンゴムな どの合成ゴムを芯材に挿入し,それを未加硫ブチルゴムで覆ったものが開発さ れた(図 2.5).これは,このシール材が圧縮されることにより生じる弾性反発 力と従来の未加硫ブチルゴムの粘着性とを同時に期待したものであったが,シ ール材自身の厚みが大きく,セグメントの組立時に脱落が生じたり,シール材 の弾性反発力が大きくセグメントの端部が欠けるなど,組立精度や施工性に難 点があり,現在ではあまり使用されていない.. 8mm. シール材の総厚. 芯材:クロロプレンゴム. 被 覆 材 : 未 加 硫 ブ チ ル ゴ ム シール材の幅. 25mm. 図 2.5 複合シール材の例 1980 年当初には,これらのシール材に代わってセグメント継手面の止水材と して水膨張シール材が使われ始めた.この水膨張シール材は,水を吸収して自 己膨張を起こすが,その体積はシール溝の容積により拘束されるため,これに よって膨張圧力が生じ,その膨張圧力によって水圧に抵抗し,水の浸入を防ご うとするものである.. 16.
(5) ト ン ネ ル 1 k m あ た り の 漏 水 量 ( m3/ 日 / k m ). 図 2.6 は,トンネルの土被りと漏水量との関係を 1992 年時点で整理したもの である 2-4). □ : 粘 性 土 地 盤 トンネル 内 径 φ5 〜7(m) ■: 〃 トンネル 内 径 φ7(m) 以 上 ○ : 砂 質 土 地 盤 トンネル 内 径 φ5 〜7(m) ●: 〃 トンネル内 径 φ7(m) 以 上. 700 600 500. 砂質土地盤における漏水量の範囲 400 300 粘性土地盤における漏水量の範囲. 200 水膨張シール※ (2m3 /日). 100 水膨張シール※ (10m3/日). 0. 10. 20. 30. 40. 50. 60. ト ン ネ ル の 土 か ぶ り (m) *)水膨張シール材のデータはここに示した2例のみで, その他はすべて非膨張シール材のデータである.. 図 2.6 トンネルの土かぶりとトンネル1km トンネルの土かぶりとトンネル1km あたりの漏水量との関係 これによると,地盤条件によっても異なるが,水膨張シール材を用いたトン ネルでは,漏水量は,2〜10m3/日/km 程度となり,格段に止水性が向上して いることが確認される.1980 年の後半からは各工事での使用実績も急速に増え て,最近のシールド工事で用いられるシール材の大部分をこの水膨張シール材 が占めてきている. 開発当初の水膨張シール材は,体積膨張率が 10〜20 倍のものが使用され,膨 張機能に大きく期待して止水するという考え方であった.しかし吸水性樹脂な どの膨張材料の種類や膨張材と基材との架橋の有無によって差はあるものの, 膨張材の溶出等による膨張圧の性能低下によって長期的な止水性が保持できな いことや,特に鋼製セグメントでは主桁と継手板がその膨張圧に負けて面外変 形を起こすことなどから,現在では水膨張シール材の膨張倍率は 3〜4 倍程度の ものの使用が主流となっている.. 17.
(6) 水膨張シール材の形状は開発当初には矩形形状が多用されていた.また,当 時は水圧が作用した時点でシール材が水を吸収し体積膨張することで止水を行 うという考えで使用されたため,シール材の厚さはシール溝の中に納まるよう にしていた.このため,セグメントリングが地山に出て,シール材が吸収膨張 するまでの間は,漏水が発生することが多かった.その後,シール材の止水機 能は,シール材が圧縮されることにより発生する反発力に依存するという概念 2-5) が発表されたことで,シール材の形状は継手部の締結時に,その締付け力 によって生じる反発力を大きくするために,図 2.7 に示すように矩形以外に多 種のものが提案され,シール材の厚さは施工時においても止水性能が確保でき るようにシール溝から突出するようになった. 水膨張シール 2.5. 3.5. 非膨張シール 5. 17. 4. 2.5. 22. 25. 図 2.7 矩形以外のシール材の形状例 一方,ヨーロッパでは,現在でもゴムガスケットが多用されている.その止 水効果は,ゴムの弾性反発力に期待するものであり,材質としては,CR(クロ ロプレンゴム),SBR(スチレンブタジエンラバー)や EPDM(エチレンプロピ レンジエンモノマー)などが使用されている.これらの材料は止水材としてす でに数十年の実績がある.しかしながら,水膨張シール材に比較して厚みの大 きいものが必要となるため,国内での非膨張性の複合シール材と同様にセグメ ントの組立性が低下したり,ガスケット自身の弾性反発力によってセグメント 継手端部が損傷を受ける例が見られた.このため最近では,ガスケットの断面 に孔を設け反発力を低減することにより改善を図っている 2-6).. 18.
(7) 図 2.8 はゴムガスケットの形状の違いによるガスケットの圧縮量と弾性反発 力との関係を示した図である.断面内に孔を設けたガスケットでは一定の変形 量(圧縮量)までは弾性反発力(接面応力)が増加しないことがわかる.これ は,セグメント継手部の目開きがある程度変化してもシール材の弾性反発力を 一定のままで制御できることを示している.この結果,セグメント端部に過度 の応力が発生せず,欠けなどが防止できるようになったことから使用実績は増 えている.国内でも大江戸線におけるほぞ付きセグメントや沈埋トンネルの接 続部などで使用されつつある.. 接 面 応 力. 目開き量が変化しても 接面応力は変化しない. 圧 縮 量 目開き量(圧縮量). 図 2.8 ゴムガスケットの形状の違いによる圧縮特性. 19.
(8) 図 2.9 はガスケットの止水試験結果の一例である.実験に使用したガスケッ トは設計目開き量 3mm を想定したほぞ付きセグメント用のものである.この 図からわかるように設計目開き量 3mm 以下では 6000kN/m2 以上の耐水圧性能 が確認され,通常のトンネルの深さに対しては十分に止水性が確保される.し かし,設計目開き以上の目開きが生じた場合には止水性能が急激に低下するこ とから,ガスケットによる止水は施工性に大きく依存していることがわかる. したがって,ガスケットをシールドトンネルの止水材として使用する場合には, 組立精度等の施工性を十分に検討した上で使用すべきである.. タイプⅠ. 11.0. 13.0. 2. 15.0 17.3. タイプⅠ タイプⅡ タイプⅢ. タイプⅡ. (単位:mm). 15.0. 12.5. 60. 設計目開き量以下で 2 耐水圧性能6000kN/m 以上を確認. 40 20.0 22.4 (単位:mm) タイプⅢ. 20.0. 20 16.5. 漏水時作用水圧(×100kN/m ). 4.5. 80. 設計目開き量3mm. 0 0. 2. 4. 6 8 目開き量(mm). 10. 12. 26.0 28.3 (単位:mm). 図 2.9 ガスケットにおける目開き量と漏水時作用水圧との関係. 20.
(9) (2) 水膨張シール材の成分 2-8) 水膨張シール材は,一般に天然ゴムやクロロプレンゴムなどの合成ゴムの原 料中に加硫剤,老化防止剤,補強性充填剤,軟化剤などの各種添加剤を添加す るとともに高吸水性ポリマーと呼ばれる吸水性材料を配合し,三次元の網目構 造とした弾性ゴム架橋体である.吸水性材料には,分子中に親水基としてイオ ン性基,非イオン性基などの官能基を含んだ吸水性高分子材料や非イオン性親 水基のみを含んだ吸水性ウレタン材料などが使われる. 水膨張シール材は,使用される材料や架橋構造などにより,吸水性高分子材 料系,ウレタン材料系に大別される.なお,ウレタン材料系には,さらに材料 単一のものとゴム原料中にウレタン材を混合しているものがある. 吸水機能の面から見ると,吸水性高分子材料系は,水との親和力が大きいた め吸水能力が高いが,塩水などの電解質水溶液のもとでは,吸水能力は抑えら れる.一方,ウレタン材料系はイオン性基を持たないため水質の影響は受けな い反面,水との親和力が小さい.このため吸水能力は前者に比較して小さいと 言われている.. 21.
(10) (3) 水膨張シール材の膨張のメカニズム 2-8) 水膨張シール材は,親水基による浸透圧の作用により吸水膨張することで膨 張を開始する.この時,ゴム分子の三次元網目構造は伸張し,そこで発生する 弾性反発力と吸水膨張力とがつり合う.P.J.Flory のイオン網目理論 2-8)によれば, 吸水性高分子材料系水膨張シール材の吸水力は,高分子電解質の水との親和力 と,ゲル内外の可動イオン濃度差(外側より内側が高い)より生じる浸透圧と の和であり,また,吸水力を抑制する要因は網目構造となっているゴムの弾性 力であり,(式 2.1)に示すように,これら要因のバランスにより吸水力 Q が決 定される.. Q. 5/3. = {( 1/2×i/Vu×1/S1/2 )2+(1/2‑X1)/ V1 }/(ν/ V0) (式 2.1). ここで, i/Vu 1/S1/2 (1/2‑X1)/ V1 ν/ V0. :網目に固定された電荷濃度 :外部溶液の電解質のイオン強度 :網目と水との親和力 :架橋密度. である.. 図 2.10 吸水性高分子材料系水膨張シール材の吸水メカニズム 2-8) (式 2.1)の第1項:( 1/2×i/Vu×1/S1/2 )2 はイオン浸透圧を, 第2項:(1/2‑X1)/ V1 は高分子電解質の水との親和力を,第3項:ν/ V0 は, 架橋密度を示すことから, (式 2.1)は概念的には以下のようなことを表して いる. 吸水力=(イオン浸透圧+高分子電解質の水との親和力)/(架橋密度). 22.
(11) これは,イオン浸透圧が低いほど,すなわち,外部溶液の電解質イオン濃度 が高いほど吸水力が低下することを示しており,橋かけされたデンプン/アク リル酸共重合体の場合の溶液電解質イオン濃度と吸水力との関係(図 2.11)に 示すように Na-Cl 濃度が 1%を超えると吸水力が 1/20 程度まで低下することを 表している.そのため,特に海域下のシールドトンネルに吸水性高分子材料系 水膨張シール材を適用する場合には注意を要する.. 図 2.11 溶液電解質イオン濃度と吸水力との関係 2-8) 水膨張シール材はこれにより有限な膨張弾性を有することになる.その基本 的な止水のメカニズムは,吸水膨張する能力を潜在的に期待することにより, シール溝に囲まれた有限の間隙下において高い膨張圧を発生させ,それにより 止水を行うものである.したがって,拘束のない間隙下では,膨張圧を発生さ せることができず,シール材自身が単に吸水し,体積膨張による自由変形を起 こすだけであるため,止水に必要な膨張圧を発生させるためには,シール材自 身の強さやその形状を維持させることも重要である.. 23.
(12) 2.2 シール材による止水設計の考え方 (1) 既往の考え方 前述したように,シール材の使用経緯は,未加硫ブチルゴムに代表される非 膨張単体シール材や,非膨張複合シール材から水膨張シール材へと変遷してき ている.しかし,このようなシール材の使用の変遷は理論に裏付けされたもの とは言い難く,現場における実際の経験や施工者側の使い勝手のよさなどに依 存してきた. 従来,使用実績の大部分を占めた未加硫ブチルゴムを素材とする非膨張シー ル材は,継手目地の隙間をシール材体積で塞ぐとともに,その粘着性にも期待 するというものであった.この当時のシール材の形状寸法は,特に止水試験を 実施することもなく施工者側の経験により選定されていた.したがって,シー ル材のみでは十分な止水性の確保は困難であった.また,当時はシール材で防 水するという認識が低く,最終的に二次覆工で止水するという考え方が主流で あった.すなわち,トンネルの防水は二次覆工の大きな役割のひとつとして位 置づけられていた.しかし,二次覆工には乾燥収縮や,トンネル完成後の荷重 変動によってひび割れが発生し,これらのひび割れや,二次覆工の打継目を通 して,一次覆工で完全に止水できなかった水が浸入し,トンネル内面への漏水 が起きてしまう.これらのひび割れや打継目は補修などを行えば,短期的には 止水効果が期待できるものの,完成後数年から 10 数年程度経過したトンネルで は再び同じ位置から漏水しているケースが多く見られる. 最近使用されている水膨張シール材は,水を吸収させることにより,一定の 容積内でシール材の体積を増加させ,これによって生じる膨張圧力で水圧に対 抗して漏水を防ぐものであるが,各現場での使用実績を見ると,使用するシー ル材の形状寸法などは,経験に基づき選定し,状況に応じてその止水試験を行 って止水性を確認するというケースがほとんどで,止水のメカニズムを取り入 れた設計は行われていない 2-9)〜2-13) . いずれにせよ従来はシール材に対する明確な設計法はなく,経験を重視して その材質や形状寸法を定めるのが一般的であった.. 24.
(13) (2) 提案する考え方 本研究では,セグメント用シール材は JIS B 0116「配管:パッキンおよびガ スケット用語」に示されているガスケットに相当するという認識から,シール 材による止水の考え方は,基本的に図 2.12 に示す密封の原理 2-14),2-15)(パッキ ン理論)に基づくものと考えた.この原理は, シール材が圧縮されることによ りセグメント継手面のシール材に発生する応力(以後,接面応力という)が作 用水圧以上であれば漏水は生じないが,接面応力が作用水圧より小さければ, その接触面から漏水が発生するという考え方である.すなわち,シール材によ る止水の必要条件は,接面応力σが作用水圧 Pw 以上となることである. 接面応力σは,シール材が圧縮されることによりセグメント継手面に発生す る応力であるが,この応力はシール材の圧縮試験により得られる圧縮ひずみと 圧縮応力の関係により求めることができる.したがって,シール材の設計は, 作用する設計水圧,シール材の圧縮ひずみと圧縮応力との関係,ならびに継手 の締結力によりシール材に導入される圧縮ひずみが設定できれば,シール材の 止水試験を実施することなく,机上で行うことができる. そこで,この考え方の妥当性を評価するため,接面応力と漏水時の作用水圧 との関係を確認するための止水実験を行うこととした. 接面応力 σ. 水圧 pw. ガスケット. フランジ σ. 図 2.12 ガスケットの密封の原理. 25.
(14) 【第2章 参考文献】 2-1) 小泉淳,小林亨:最近のシールドトンネルにおける防水技術(2),トンネル と地下,第 23 巻,5 号,pp.43〜pp.51,1992 年 5 月. 2-2) 増田瑛,石嶋傑:シールド工事の実態調査,電力土木 No.175,pp.85〜pp.95, 1981 年 11 月. 2-3) 三ツ目通り道路陥没事故調査委員会:三ツ目通り道路陥没事故調査報告書, 1987 年 1 月. 2-4) 小泉淳,小林亨:最近のシールドトンネルにおける防水技術(3),トンネル と地下,第 23 巻,6 号,pp.37〜pp.40,1992 年 6 月. 2-5) 貝沼憲男,小林亨:高水密セグメント継手に関する実験的研究,第 38 回 土木学会年次講演会概要集,1983 年 9 月. 2-6) 滝本孝哉,小林亨,小泉淳:都市トンネルにおける止水技術の現状と課題, トンネルと地下,第 25 巻,4 号,pp.51〜pp.56,1994 年 4 月. 2-7) 寺内道義:シールドトンネル防水材と耐久性,第 12 回土木建築材料講演 会講演要旨集,pp.34〜pp.41,1993 年 5 月. 2-8) 増田房義:高吸水性ポリマー,共立出版,pp.21〜pp.23,1987 年. 2-9) 和佐勇治郎他 4 名:防水性向上に対する研究(その1)東京湾横断道路シ ールドトンネル,トンネルと地下,第 23 巻,9 号,pp.45〜pp.51,1992 年 9 月. 2-10) 和佐勇治郎他 3 名:東京湾横断道路セグメントシール材実験(その 1)〜 実験内容の説明〜,第 45 回土木学会年次学術講演会概要集Ⅲ,1990 年. 2-11) 早乙女隆他 3 名:東京湾横断道路セグメントシール材実験(その 2)〜圧 縮試験結果〜,第 45 回土木学会年次学術講演会概要集Ⅲ,1990 年. 2-12) 三百田健治他 3 名:東京湾横断道路セグメントシール材実験(その 3)〜 耐圧試験および力学的耐久性試験結果〜,第 45 回土木学会年次学術講演会 概要集Ⅲ,1990 年. 2-13) 和佐勇治郎他 3 名:東京湾横断道路セグメントシール材実験(その 4)〜 長期浸せき試験および長期応力緩和試験結果〜,第 45 回土木学会年次学術 講演会概要集Ⅲ,1990 年. 2-14) 岩波繁蔵,近森徳重:パッキン技術便覧,産業図書㈱,pp.275〜pp.277,1981 年 2 月. 2-15) 岩崎二郎:ガスケット入門,高分子文庫 19,㈱高分子刊行会,pp.163〜 pp.168,1982 年 2 月.. 26.
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