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2. 咽頭 咽頭は 鼻腔 口腔 喉頭 食道の間をつなぐ部分で 食物と空気の通路になっている 鼻腔と咽頭の境界は 後鼻孔である 口腔と咽頭の境界は 口峡である 口峡には 扁桃がある 口峡には リンパ組織である口蓋扁桃 咽頭扁桃 舌扁桃が 輪状に並んでいることから ワルダイエル輪という 3. 嚥下第 1

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消化器系(1)消化管

1.口腔 (1)舌 ・舌の粘膜上皮は、重層扁平上皮である。 ・舌表面には、舌乳頭(糸状乳頭、茸状乳頭、葉状乳頭、有郭乳頭)がある。 ・味蕾(味覚の受容器)は、茸状乳頭の上面、葉状乳頭および有郭乳頭の側面の、上皮組織内に存在し ている。 ・糸状乳頭の表面は、角化しており、味蕾はない。 ・舌の筋肉は、横紋筋である。 ・舌の筋線維は、縦横に交差して走行している。 (2)歯 ・永久歯は、32 本(切歯 2×4、犬歯 1×4、小臼歯 2×4、大臼歯 3×4)ある。 ・乳歯は、大臼歯を除く 20 本である。 ・歯根は、切歯・犬歯では 1 本であるが、小臼歯では 1~2 本、大臼歯では 2~3 本にわかれている。 ・歯の上部の表面は、エナメル質でおおわれている。 ・歯根は、セメント質でおおわれている。 ・エナメル質とセメント質の内部には、象牙質がある。 ・エナメル質・セメント質・象牙質に沈着する無機質の主成分は、リン酸 Ca である。 ・象牙質の内部には、歯髄があり、歯根部から血管と神経が侵入している。 ・セメント質と歯槽骨の間には、歯根膜(結合組織)がある。 (3)唾液腺 ・3 つの大唾液腺 耳下腺 ・口腔前庭(上顎第 2 大臼歯に向かい合う部位)に開口する。 顎下腺 ・舌下小丘に開口する。 舌下腺 ・最前の 1 本は顎下腺管と合流して舌下小丘に開口し、その他は舌下ひだに開口してい る。 ・小唾液腺は、口腔粘膜に散在している。 ・唾液の成分 α‐アミラーゼ(プチアリン) ・でんぷんのα−1,4 結合やα-1,6 結合を加水分解 粘液 ・ムチンと呼ばれる粘性の糖タンパク質 リゾチーム ・細菌の細胞壁の糖鎖を切断する酵素 免疫グロブリン ・IgA ・副交感神経は、アミラーゼとムチンを含む薄い唾液を大量に分泌させる。 顔面神経 舌下腺と顎下腺 舌咽神経 耳下腺 ・交感神経も、唾液分泌を刺激するが、血管収縮作用により血流が減少するので水分の少ない濃い唾液 が分泌される。 *確認問題 ( )茸状乳頭には、味蕾はない。 ( )歯の表面は、象牙質で覆われている。 ( )歯の象牙質に沈着する無機質の主成分は、クエン酸カルシウムである。 ( )唾液には、リゾチームが含まれている。 ( )副交感神経は、唾液の分泌を抑制する。 ( )咽頭は、食物は通るが、空気は通らない。

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2 2.咽頭 ・咽頭は、鼻腔、口腔、喉頭、食道の間をつなぐ部分で、食物と空気の通路になっている。 ・鼻腔と咽頭の境界は、後鼻孔である。 ・口腔と咽頭の境界は、口峡である。 ・口峡には、扁桃がある。 ・口峡には、リンパ組織である口蓋扁桃、咽頭扁桃、舌扁桃が、輪状に並んでいることから、ワルダイ エル輪という。 3.嚥下 第 1 期(先行期) (随意運動) ・食物を口に入れる前の時期である。 ・視覚・触覚・嗅覚により食物を認知し、食べるものの選択、量の決定をする。 第 2 期(準備期) (随意運動) ・捕食と咀嚼を行う時期である。 ・捕食では、口唇による取り込みと前歯による裁断を行う。 ・咀嚼では、臼歯の運動により食物と唾液を混和する。 ・咀嚼筋群には、咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋がある。 第 3 期(口腔期) (随意運動) ・飲み込みやすい食塊を形成し、咽頭へ送るまでの時期をいう。 ・口腔の前方から舌を口蓋に押し付けながら食塊を後方に送る。 第 4 期(咽頭期) (不随意運動) ・嚥下反射により、咽頭の食塊を食道入口に送り込む時期である。 ・嚥下反射は、食塊が咽頭粘膜を刺激することによって起こる。 ・嚥下反射では、①軟口蓋の上昇による鼻腔との連絡遮断、②喉頭筋群の収縮 による声門の閉鎖、③呼吸の一時停止、④輪状咽頭筋の弛緩による食道入口 の拡大などが起こる。 ・輪状咽頭筋は、上部食道括約筋として働いている。 ・嚥下反射に関わる筋肉は、すべて横紋筋である。 ・嚥下中枢は、延髄にある。 第 5 期(食道期) (不随意運動) ・食道に侵入した食塊を胃に移送する時期である。 ・食道壁の蠕動運動によって、食物の移送が促進される。 *確認問題 ( )第 1 期(先行期)では、捕食が行われる。 ( )第 2 期(準備期)では、食物の認知が行われる。 ( )第 3 期(口腔期)では、咀嚼が行われる。 ( )第 4 期(咽頭期)では、嚥下反射が起こる。 ( )第 5 期(食道期)では、食塊形成が行われる。 ( )嚥下の咽頭期は、随意運動である。 4.食道 ・食道は、粘膜・筋層・外膜の 3 層構造である。 ・食道の粘膜上皮は、重層扁平上皮であるが、角化しない。 ・食道の上部約 1/4 は、すべて横紋筋であるが、下部に行くに従い横紋筋が減少して平滑筋優位になり、 食道の下部約 1/4 ではすべて平滑筋である。 ・食道下端には下部食道括約筋があり、胃の噴門からの逆流を防いでいる。 ・外膜は、薄い結合組織からなる外膜で包まれている。 食道頚部 ・輪状軟骨下縁から胸骨上縁まで 食道胸部 上部 ・胸骨上縁から気管分岐部下縁まで。気管背面に接する。 中部 ・気管分岐部下縁から食道裂孔までの上 1/2. 下部 ・気管分岐部下縁から食道裂孔までの下 1/2. 食道腹部 ・横隔膜食裂孔から食道胃接合部まで

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3 *確認問題 ( )食道の上皮は、角化する。 ( )上部食道括約筋は、平滑筋である。 ( )下部食道括約筋は、横紋筋である。 ( )食道の周囲は、漿膜で包まれている。 ( )食道は、蠕動運動を行う。 5.胃 (1)構造 ・胃の入口を噴門といい、出口を幽門という。 ・胃の上縁を小弯、下縁を大弯といい、小弯の最も深く弯入したところを角切痕という。 ・噴門の高さを越えて上方に膨隆する部分を胃底、角切痕から幽門までを幽門部、胃底と幽門部の間を 胃体という。 ・胃壁は、粘膜・筋層・漿膜の三層構造である。 ・粘膜は、粘膜上皮(単層円柱上皮)、粘膜固有層、粘膜筋板、粘膜下組織に分けられる。 ・体部では胃小窩という多数の窪みが存在し、胃腺を形成している。 ・胃腺は、胃液を分泌する。 主細胞 ・ペプシノーゲン、胃リパーゼを分泌する。 壁細胞 ・胃酸と内因子を分泌する。 副細胞 ・粘液を分泌する。 ・幽門部には、幽門腺(粘液とペプシノーゲンを分泌)が存在する。 ・筋層は、斜走筋(内側)・輪走筋(中間)・縦走筋(外側)の三層からなる。 ・幽門部では斜層を失って輪走筋と縦走筋の二層となる。 ・幽門では、内輪層が著しく発達して幽門括約筋を形成する。 ・漿膜は、胃の表面を覆う結合組織と臓側腹膜で構成されている。 (2)胃液(gastric juice) 胃酸 ・酸性(pH 1.0~2.5)による殺菌作用 ・タンパク質分解作用 ・ペプシノーゲンをペプシン(活性型)に変換する。 ・Fe、Ca をイオン化により溶解して、十二指腸での吸収を促進する。 ペプシノーゲン ・胃酸によりペプシン(活性型)(pepsin)となり、タンパク質のペプチド結合 を加水分解する。 ・ペプシンの酵素活性の至適 pH は、1.6~3.2 である。 粘液 ・ムチン(粘性の糖タンパク)を含む。 ・胃粘膜上皮細胞から分泌される重炭酸イオンとともにゲル状構造を形成し、 胃粘膜を胃酸とペプシンによる自己消化から保護する。

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4 重炭酸イオン ・胃粘膜上皮細胞から分泌される。 ・ムチンとともに、胃粘膜上皮を保護する粘液バリアを形成する。 ・胃酸を中和する。(H++HCO 3-→H2CO3) 内因子 ・キャッスル内因子ともいう。 ・壁細胞より分泌される糖たんぱく質である。 ・ビタミン B12と結合して、ビタミン B12の吸収(回腸)を促進する。 その他 ・胃リパーゼ(膵リパーゼに比べて量的に少なく、生理的意義は乏しい) ・Na+、K+、Mg2+などの電解質 (3)胃液分泌の調節 頭相 ・思考、視覚、嗅覚、味覚などの刺激が、迷走神経(副交感神経)を介して、壁細胞を刺 激することにより、胃酸分泌を促進する。 ・副交感神経の神経伝達物質は、アセチルコリンである。 ・アセチルコリンは、壁細胞のムスカリン受容体に結合して胃酸分泌を促進する。 ・迷走神経は、G 細胞にも作用してガストリンの分泌を促進する。 胃相 ・食物による胃の拡張が、迷走神経の活動を刺激する。 ・食物に含まれるたんぱく質(特に肉汁)が、ガストリンの分泌を促進する。 ・幽門部の粘膜上皮に、ガストリンを分泌する G 細胞がある。 ・ガストリンは、壁細胞を直接刺激して胃液分泌を促進する。 ・ガストリンは、ECL 細胞を刺激して、ヒスタミンを分泌させる。 ・ヒスタミンは、壁細胞を刺激して胃液分泌を促進する。 腸相 ・十二指腸に進入した胃酸は、S 細胞を刺激して、セクレチンの分泌を促進する。 ・セクレチンは、G 細胞と壁細胞に作用して胃酸分泌を抑制する。 ・その他、十二指腸から分泌されるコレシストキニン(cholecystkinin, CCK)や胃酸分泌 抑制ペプチド(gastric inhibitory polupeptide, GIP)も胃酸分泌を抑制する。 ・セクレチン、CCK、GIP を総称して、エンテロガストロンという。 *確認問題 ( )食道から胃への入口を、噴門という。 ( )胃から十二指腸への出口を、胃底という。 ( )噴門の高さを越えて上方に膨隆する部分を幽門部という。 ( )胃の周囲は、漿膜で包まれている。 ( )胃の粘膜上皮は、移行上皮である。 ( )胃腺の主細胞は、胃酸(塩酸)を分泌する。 ( )胃腺の副細胞は、ガストリンを分泌する。 ( )胃腺の壁細胞は、ペプシノーゲンを分泌する。 ( )内因子は、壁細胞から分泌される。 ( )内因子は、ビタミン B6の吸収を促進する。

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5 ( )交感神経は、胃液の分泌を促進する。 ( )ガストリンは、胃液の分泌を促進する。 ( )ヒスタミンは、胃液の分泌を促進する。 ( )セクレチンは、胃液の分泌を促進する。 ( )コレシストキニン(CCK)は、胃液の分泌を胃液の分泌を促進する。 6.小腸と大腸 (1)構成 ・小腸は、十二指腸、空腸(前 2/5)、回腸(後ろ 3/5)からなる。 ・成人の小腸の長さは、6~7m である。 ・大腸は、盲腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S 状結腸)、直腸からなる。 ・成人の大腸の長さは、約 1.5m である。 (2)腸管壁の 3 層構造(粘膜、筋層、漿膜(一部外膜)) 1)粘膜(mucosa)の構造 ・小腸粘膜には、輪状ヒダがある。 ・小腸粘膜には、管腔内に突出した絨毛がある。 ・輪状ヒダと絨毛が発達している部分(十二指腸と空腸上部)では、表面積が大きくなっている。 ・粘膜は、粘膜上皮、粘膜固有層、粘膜筋板、粘膜下組織からなる。 ・粘膜上皮は、単層円柱上皮である。 ・粘膜上皮の管腔面には、微絨毛からなる刷子縁が存在する。 ・粘膜上皮が、粘膜内に落ち込んだ部分を、腸陰窩という。 ・腸陰窩は、腸腺(リーベルキューン腺)を形成する。 ・腸腺から分泌される腸液には、粘液と電解質が含まれるが、消化酵素はない。 ・陰窩の中央部には、粘膜上皮の幹細胞が存在し、細胞分裂により増殖している。 ・増殖した細胞は絨毛の先端まで移動し、脱落する。(粘膜上皮の寿命は、約 6 日) ・陰窩の底部には、抗菌作用のあるタンパク質(リゾチームやデフェンシン)を分泌するパネート細胞 がある。 ・十二指腸の陰窩には、粘膜下組織の十二指腸腺(ブルンネル腺)につながっているものある。 ・腸管壁の粘膜には、リンパ小節が集まったパイエル板がある。 ・大腸粘膜には、半月ヒダがあるが、絨毛はない。 2)筋層 ・筋層には、内輪走筋と外縦走筋の二層がある。 ・筋層を構成する筋肉は、平滑筋である。 ・結腸ヒモは、大腸の縦走する平滑筋が集合したものである。 3)漿膜(腹膜)と外膜 ・筋層の外側は、漿膜で包まれている。 ・漿膜は、腸間膜に続き、後腹壁に吊り下げられている。 ・空腸、回腸、横行結腸、S 状結腸は、全体が漿膜で包まれている。 ・十二指腸、上行結腸、下行結腸、直腸は、前面が漿膜で包まれ、後面は後腹壁の結合組織に移行する。 ・漿膜がなく、結合組織で包まれている部分を外膜という。 ・腸間膜には、腸に分布する血管と神経線維が通っている。 ・腸間膜には、脂肪組織があり、腸間膜に蓄積する脂肪を内臓脂肪という。 ・消化管を包む漿膜を腹膜(臓側腹膜)という。 ・臓側腹膜は、壁側腹膜とつながり腹腔を形成する。 ・腹腔内には、少量の漿液(潤滑油として働く)が存在する。

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6 (3)腸管運動の調節 ・腸管運動には、振り子運動、分節運動、蠕動運動がある。 自律神経 副交感神経 ・腸管運動を促進する。 交感神経 ・腸管運動を抑制する。 腸管神経叢 アウエルバッハ神経叢 ・筋層に存在し、主に腸管運動を調節する。 マイスネル神経叢 ・粘膜下に存在し、主に腸液の分泌を調節する。

(4)腸内細菌叢(intestinal bacterial flora)

・腸内には、大腸菌、ビフィズス菌など 100~1,000 種類、100 兆個、1~1.5kg の細菌が存在する。 ・食物繊維、難消化性オリゴ糖、糖アルコール、レシスタント・スターチなどは、大腸の腸内細菌によ って発酵を受け、短鎖脂肪酸、炭酸ガス、水素ガス、メタンガスなどを生成する。 ・短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸など)は、体内に吸収され、エネルギー源として利用される。 ・発酵・吸収により利用されるエネルギー量は、約 2 ㎉/ℊである。 ・腸内細菌は、ビタミン K を産生する。 ・近年、腸内細菌叢の変化が、肥満、メタボリックシンドローム、動脈硬化症など生活習慣病と関連す る可能性があることが指摘されている。 (5)排便反射(defecation reflex) ・排便反射の中枢は、仙髄に存在する。 ・通常、排便反射は、大脳皮質からの神経線維により抑制されている。 ・排便反射 直腸に便が蓄積→直腸壁伸展→便意 →骨盤神経(副交感神経)→直腸の収縮+内肛門括約筋(平滑筋)の弛緩 →陰部神経(運動神経)→外肛門括約筋(横紋筋)の弛緩 →排便 *確認問題 ( )小腸は、空腸、回腸、盲腸で構成されている。 ( )十二指腸に続いて、回腸がある。 ( )絨毛は、空腸より回腸で発達している。 ( )小腸の粘膜上皮には、線毛がある。 ( )小腸の粘膜上皮には、微絨毛がある。 ( )腸腺(リーベルキューン腺)の分泌物には、消化酵素が含まれている。 ( )粘膜上皮の寿命は、約 6 日である。 ( )小腸には、半月ヒダがある。 ( )小腸の筋層は、外輪走筋と内縦走筋の 2 層で構成されている。 ( )副交感神経は、小腸の運動を抑制する。 ( )マイスナー神経叢は、筋層に存在する。 ( )マイスナー神経叢は、主に腸液の分泌を調節する。

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7 ( )アウエルバッハ神経叢は、粘膜下組織に存在する。 ( )アウエルバッハ神経叢は、主に腸管の運動を調節する。 ( )小腸の粘膜上皮には、二糖類を加水分解する酵素が存在する。 ( )小腸の粘膜上皮には、ジペプチドを加水分解する酵素が存在する。 ( )大腸は、小腸より長い。 ( )大腸では、絨毛が発達している。 ( )結腸ヒモは、大腸を縦走する平滑筋が集合したものである。 ( )大腸の筋層は、縦走筋、輪走筋、斜走筋の三層構造である。 ( )S 状結腸は、上行結腸とつながっている。 ( )腸内細菌は、食物繊維を分解できない。 ( )腸内細菌は、ビタミン K を産生する。 ( )排便反射は、交感神経の緊張によって起こる。 ( )内肛門括約筋は、横紋筋である。 ( )外肛門括約筋は、平滑筋である。 ( )外肛門括約筋は、副交感神経により収縮する。 7.便秘 ・便秘とは、排便回数(健常者の排便回数:3/日~3/週)が減少し、1 回の排便量(便重量 35g/日以下) も減少し、水分が少ない固い便を排泄する。 ・分類 急性便秘 機能的便秘 安静、食物繊維過剰摂取、止痢薬による一過性の便秘など 器質的便秘 消化管の狭窄、閉塞(イレウス)など 慢性便秘 機能的便秘 単純性便秘(常習性便秘)、過敏性腸症候群など 器質性便秘 腫瘍、炎症などによる消化管の狭窄、閉塞、甲状腺機能低下症、副甲 状腺機能亢進症など ・機能性便秘の分類と病態 弛緩性便秘 ・蠕動運動の低下により、便の移送が遅れる。 ・高齢者に多い。 ・太くて硬い便を排泄する。 ・腹痛などの自覚症状は少ない。 痙攣性便秘 ・腸管の過緊張により便の移送が遅れる。 ・若年者に多い。 ・少量の兎糞様便を排泄する。 ・腹痛、腹部膨満感、腹鳴など自覚症状が強い 直腸性便秘 ・直腸での排便運動を習慣的に抑制することによる。 ・若年女性に多い。 8.下痢 浸透圧性下痢 ・乳糖不耐症(乳糖の吸収障害→浸透圧上昇→腸管内の水分増加→下痢) 分泌性下痢 ・コレラ(コレラ毒素→腸管粘膜 cAMP 上昇→腸液分泌増加→下痢) 粘膜障害性下痢 ・化学物質、細菌、ウイルスによる腸炎→粘膜損傷→浸出液分泌増加→下痢 運動異常性下痢 ・通過時間の短縮(吸収障害)や延長(腸内細菌により胆汁酸の脱抱合→脂肪の 吸収阻害)→下痢

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8 9.イレウス(腸閉塞) ・分類 機械的イレウス (器質的) 単純性イレウス ・血流障害を伴わない狭窄・閉塞 ・術後癒着、大腸癌 複雑性(絞扼性)イレウス ・血流障害を伴う器質的な狭窄・閉塞 ・術後癒着 機能的イレウス 麻痺性イレウス ・腸の運動障害 ・炎症、長期臥床、術後、麻薬(モルヒネなど) 痙攣性イレウス ・痙攣による通過障害(まれ) ・鉛中毒、腹部外傷 ・診断 自覚症状 ・腹痛、排ガスなし、腹部膨満 他覚症状 ・腸音は、機械的イレウスで亢進、麻痺性イレウスで抑制 X 線検査 ・ニボー形成(腸内の液体と気体の境目の水平線)

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9 看護師国家試験過去問(第 93~107 回) 消化器系 口腔、食道 97AM-67 口腔内の状態で正しいのはどれか。 (1)咀嚼運動の減少は口腔内の自浄作用を促進する。 (2)食事をしていない口腔内は清潔に保たれる。 (3)唾液分泌量が増加すると舌苔が厚くなる。 (4)歯垢は口腔内の細菌数を増加させる。 (1) 102AM-7 乳歯がすべて生えそろったときの本数はどれか。 (1)16 本 (2)20 本((切歯 2+犬歯 1+小臼歯 2)×4=20) (3)24 本 (4)28 本 (2) 103(追加)PM-7 乳歯で最初に生えるのはどれか。 (1)切歯 (2)犬歯 (3)小臼歯 (4)大臼歯 (1) 107PM-53 乳歯について正しいのはどれか。 (1)6〜8 か月ころから生え始める。 (2)5〜7 歳ころに生えそろう。(2 歳ころ) (3)全部で 28 本である。(20 本) (4)う蝕になりにくい。(なりやすい) (1) 103PM-26 食道について正しいのはどれか。 (1)厚く強い外膜で覆われる。(薄い疎性結合組織からなる外膜) (2)粘膜は重層扁平上皮である。 (3)胸部では心臓の腹側を通る。(背側) (4)成人では全長約 50cm である。(25 ㎝) (2)

106PM-79 胃食道逆流症 gastro-esophageal reflux disease について正しいのはどれ か。2 つ選べ。 (1)食道の扁平上皮化生を起こす。(腸上皮化生) (2)上部食道括約筋の弛緩によって生じる。(下部食道括約筋) (3)食道炎 esophagitis の程度と症状の強さが一致する。 (4)プロトンポンプ阻害薬が第一選択の治療法である。(胃酸分泌の抑制) (5)Barrett(バレット)上皮は腺癌の発生リスクが高い。 (4) (5) 93AM-89 胸骨前食道胃吻合術を受けた患者が食事開始となった。患者への指導で誤って いるのはどれか。 (1)微温湯摂取で誤嚥の有無を確認する. (2)口を閉じてゆっくりと嚥下する. (3)前胸部を手でなでおろす。 (4)食後は右側臥位で過ごす。 (4)

104AM-86 食道癌 esophageal cancer について正しいのはどれか。2 つ選べ。 (1)頸部食道に好発する。(胸部中部食道) (2)放射線感受性は低い。(化学療法と放射線療法の併用が行われる) (3)アルコール飲料は危険因子である。(飲酒、喫煙、熱い食物、食品添加物) (4)日本では扁平上皮癌に比べて腺癌が多い。(扁平上皮癌が 90%) (5)ヨードを用いた内視鏡検査は早期診断に有用である。(正常粘膜はグリコーゲンを含 むのでヨードと反応して褐色に染色される。癌細胞は染色されず白色を呈する) (3) (4) 103(追加)AM-85 A さん(54 歳、男性)は、数か月前から食べ物がつかえる感じがあった (1)

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10 がそのままにしていた。1 か月前から粥とスープ類しか食べられなくなったため来院し た。飲酒は日本酒 2 合/日、喫煙は 30 本/日を 34 年間続けている。上部消化管造影写真 を示す。 A さんに嚥下困難の他に認められる症状で可能性が高いのはどれか。2 つ選べ。 (1)嗄声(反回神経麻痺) (2)徐脈 (3)腹部膨満 (4)体重減少 (5)チアノーゼ *反回神経は、脳幹から枝分かれして下降し、声帯の横を通り胸郭内に入る。その後左側 では大動脈弓、右側では鎖骨下動脈の部分で折り返し食道の両脇をたどって上昇し、甲状 腺の裏側をとおったあとに声帯の筋肉を支配する。 (4)

101AM-50 食道癌 esophageal cancer に対する放射線治療で正しいのはどれか。 (1)脊髄の障害は起こらない。 (2)治療期間は 1 週間である。(2Gy/日、5 回/週、合計 60Gy 以上:6 週間) (3)治療期間中は隔離できる個室で管理する。(隔離は必要ない) (4)化学療法と併用すると治療の効果が高まる。 (4) 96AM-88 食道癌術後合併症のうち早期離床で予防できるのはどれか。 (1)肺炎(臥位が長引くと肺炎を起こすリスクが高くなる。早期離床で予防できる) (2)乳び胸(胸管から漏出した乳びが胸腔内に貯留。早期離床では予防できない) (3)後出血(早期離床では予防できない) (4)反回神経麻痺(嗄声が起こる。早期離床では予防できない) (1) 99AM-55 食道癌根治術後の患者で正しいのはどれか。 (1)ダンピング症状は起こらない。(胃を吊り上げて再建するので起こりうる) (2)食後に逆流誤嚥の危険性はない。(起こりうる) (3)呼吸機能低下によって息切れが生じやすい。(開胸手術が行われるので、術後呼吸機 能低下を生じやすい) (4)反回神経麻痺によって構音障害が生じやすい。(嗄声(発声障害)は起きるが、構音 障害は起きない) (3) 97AM-113 食道癌術後 10 日の患者。三分粥食が開始されたが、嚥下時のつかえ感を訴え、 未消化の食物を嘔吐した。手術部位に生じている状態で最も考えられるのはどれか。 (1)浮腫 (2)瘢痕化 (3)縫合不全 (4)逆流性食道炎 (1) 胃 98PM-16 漿膜はどれか。 (1)腹膜 (2)結膜 (3)髄膜 (4)滑膜 (1)

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11 103PM-9 正常な胃液の pH はどれか。 (1)pH 1~2 (2)pH 4~5 (3)pH 7~8 (4)pH 10~11 (1) 96PM-12 胃粘膜からの分泌物とその機能との組合せで正しいのはどれか。 (1)粘液 - 蛋白質の消化(胃粘膜の保護) (2)内因子 - 胃粘膜の保護(ビタミン B12吸収) (3)ガストリン - 胃液の分泌抑制(促進) (4)塩酸 - ペプシノゲンの活性化 (4) 103(追加)PM-30 胃の主細胞で分泌されるのはどれか。 (1)塩酸(壁細胞) (2)内因子(壁細胞) (3)ガストリン(幽門部粘膜上皮 G 細胞) (4)ペプシノゲン(主細胞) (4) 105AM-28 胃酸の分泌を抑制するのはどれか。 (1)アセチルコリン(促進) (2)ガストリン(促進) (3)セクレチン(抑制) (4)ヒスタミン(促進) (3) 103(追加)PM-8 老年期の身体機能の変化で正しいのはどれか。 (1)視野は拡大する。(縮小) (2)味覚は敏感になる。(鈍感) (3)唾液の量は増加する。(減少) (4)胃液の分泌は減少する。 (4) 97AM-15 胃潰瘍の患者にみられる少量の吐血の特徴はどれか。 (1)泡沫状(気道からの出血、喀血) (2)アルカリ性(胃液、酸性) (3)アンモニア臭 (4)コーヒー残渣様(血液が胃酸によりヘマチン化) (4) 100PM-14 頻回の嘔吐で起こりやすいのはどれか。 (l)脱水 (2)貧血 (3)アシドーシス(代謝性アルカローシス) (4)低カリウム血症(低クロール血症) (1) 103AM-13 頻回の嘔吐で起こりやすいのはどれか。 (1)脱水 (2)貧血 (3)発熱 (4)血尿 (1) 96AM-127 1 か月の乳児。噴水状に嘔吐している。児の消化管の狭窄部位はどれか。 (1)食道 (2)噴門 (3)幽門 (4)回腸 (3) 93AM-90 翌朝 9 時から上部消化管造影検査が予定されている外来患者への説明で正しい のはどれか。 (1)「明日は一泊入院となります」 (2)「明日の朝、高圧浣腸を行います」 (4)

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12 (3)「造影剤の皮肉反応テストが必要です」 (4)「本日夜 9 時以降は飲食はできません」 98PM-39 上部消化管造影を受ける患者への説明で適切なのはどれか。 (1)検査前 24 時間は絶飲食である。 (2)発泡剤によるは噯気(あいき、「げっぷ」のこと)我慢しない。 (3)検査後は下剤を服用する。 (4)検査後の白色の排便は異常である。 (3) 93AM-112 高齢者に上部消化管造影検査で抗コリン薬が用いられた。観察で優先度の低 いのはどれか。 (1)頭痛・眼痛 (2)排尿障害 (3)低血糖 (4)便秘 (3) 101PM-48 上部消化管造影検査を受ける患者への説明で適切なのはどれか。 (1)検査前 24 時間は絶飲食である。(前日夕食後) (2)発泡剤は検査 1 時間前に内服する。(直前) (3)検査後は緩下薬を服用する。 (4)検査後の白色便は異常である。(白色はバリウムの色) (3) 94AM-88 胃内視鏡検査を受ける患者への説明で適切なのはどれか。 (1)「前日の昼食から絶飲食になります。」 (2)「前処置のために当日の朝は浣腸を行います。」 (3)「咽頭麻酔剤はしばらく飲み込まないようにしましょう。」 (4)「検査終了後はすぐに食事ができます。」 (3) 107AM-40 上部消化管内視鏡検査について適切なのはどれか。 (1)2 時間前から絶飲食とする。(前日、夕食後から絶食) (2)前投薬には筋弛緩薬を用いる。(咽頭の麻酔薬) (3)体位は左側臥位とする。(大弯が下になり、拡張しやすい) (4)終了直後から飲食は可能である。(1 時間絶飲食、麻酔薬による誤嚥を避けるため) (3) 100AM-46 65 歳の男性の A さんは上部消化管の内視鏡検査を受ける際、抗コリン薬を投 与された。看護師が A さんに行う説明で適切なのはどれか。 (1)検査直後から自動車を運転して帰宅できる。 (2)検査終了後の半日は飲食を禁止する。 (3)排尿困難を生じる可能性がある。 (4)腹痛が強くても下血がなければ様子をみる。 (3) 105AM-43 胃洗浄を行うときの体位で最も適切なのはどれか。 (1)仰臥位 (2)腹臥位 (3)左側臥位(胃内容物が十二指腸に流れるのを防ぐため) (4)右側臥位 (3)

103AM-33 胃癌 gastric cancer についての組合せで正しいのはどれか。 (1)腎臓転移 - Wilms〈ウィルムス〉腫瘍(腎原発悪性腫瘍) (2)肝臓転移 - Schnitzler〈シュニッツラー〉転移(胃癌のダグラス窩への転移) (3)卵巣転移 - Krukenberg〈クルッケンベルグ〉腫瘍(胃癌の卵巣転移) (4)胃周囲リンパ節転移 - Virchow〈ウィルヒョウ〉転移(胃癌などの左鎖骨上窩リ ンパ節転移) (3) 93AM-79 胃全摘術後の縫合不全の出現時期で最も頻度が高いのはどれか。 (1)術当日 (2)術後 48 時間以内 (3)術後 3~7 日 (3)

(13)

13 (4)術後 2 週前後

101PM-53 A さんは、胃癌 gastric cancer の終末期で、肺の癌性リンパ管症 lymphangiosis carcinomatosa による呼吸困難があり「夜も眠れない」と訴えている。フェイスマスクによ る酸素(8ℓ/分)とモルヒネ塩酸塩(20mg/日)とを投与中である。呼吸数 30/分。脈拍 120/ 分。痛みの訴えはない。看護師の対応で適切なのはどれか。 (1)酸素流量を 15ℓ/分に増やす。 (2)モルヒネ塩酸塩の増量を検討する。 (3)呼吸は数日で楽になると説明する。 (4)ネブライザーによる吸入で気道を加湿する。 (2)

103(追加)PM-51 進行胃癌 advanced gastric cancer に対する幽門側胃亜全摘術後 3 日 のドレーンの排液の性状はどれか。 (1)血性 (2)膿性 (3)淡血性 (4)胆汁様 (3) 小腸・大腸 107AM-68 小腸で消化吸収される栄養素のうち、胸管を通って輸送されるのはどれか。 (1)糖質 (2)蛋白質 (3)電解質 (4)中性脂肪 (5)水溶性ビタミン (4) 97AM-16 空腹時の腹痛を特徴とする疾患はどれか。 (1)虫垂炎 (2)胆石症 (3)イレウス (4)十二指腸潰場 (4) 97PM-13 排便のメカニズムで正しいのはどれか。 (1)横隔膜の挙上 (2)直腸内圧の低下 (3)内肛門括約筋の弛緩 (4)外肛門括約筋の収縮 (3) 106PM-75 排便時の努責で正しいのはどれか。2 つ選べ。 (1)直腸平滑筋は弛緩する。(収縮) (2)呼息位で呼吸が止まる。 (3)外肛門括約筋は収縮する。(弛緩) (4)内肛門括約筋は弛緩する。 (5)腹腔内圧は安静時より低下する。(上昇) (2) (4) 93AM-15 弛緩性便秘の原因はどれか。 (1)飲酒 (2)不眠 (3)ビタミン C 服用 (4)運動不足 (4) 102AM-64 高齢者に多い弛緩性便秘の原因で正しいのはどれか。 (1)長期臥床 (2)便意の我慢 (3)腸管内の炎症 (4)下行結腸の蠕動亢進 (1)

(14)

14 105PM-50 便秘の原因となる加齢に伴う身体的変化で誤っているのはどれか。 (1)大腸粘膜の萎縮 (2)骨盤底筋群の筋力低下 (3)直腸内圧の閾値の低下 (4)大腸の内括約筋の緊張の低下 93AM-42 便秘の改善という目標を評価する指標でないのはどれか。 (1)バイタルサイン (2)食欲 (3)排便回数 (4)腸蠕動音 (1) 97AM-17 弛緩性便秘予防の指導で適切なのはどれか。 (1)適度な運動 (2)努責の禁止 (3)腹部の冷罨法 (4)低残渣食品の摂取 (1) 99AM-13 弛緩性便秘の患者に対する食事指導で適切なのはどれか。 (l)水分摂取の制限 (2)脂肪の多い食品の摂取の制限 (3)塩分の多い食品の摂取の推奨 (4)食物残渣の多い食品の摂取の推奨 (4) 103(追加)PM-13 弛緩性便秘を予防するための指導で適切なのはどれか。 (1)適度な運動 (2)努責の禁止 (3)腹部の冷罨法 (4)低残渣食の摂取 (1) 101AM-57 A さん 454 歳、女性 6 は、排便困難のため外来を受診し、酸化マグネシウムと センナとを処方された。腹腔内手術の既往歴がある。A さんへの指導で適切なのはどれか。 (1)「運動は控えてください」 (2)「下痢が続いても心配ありません」 (3)「おなかの張りが続くようなら、また受診してください」 (4)「旅行をする場合は酸化マグネシウムの内服を控えてください」 (3) 97AM-134 妊娠 32 週の妊婦。「最近便秘がひどくなってきました」と言う。保健指導で適 切なのはどれか。 (1)腹部温罨法を勧める。 (2)腹部のマッサージを勧める。 (3)食物繊維の多い食品の摂取を勧める。 (4)脂肪を多く含む食品の摂取を勧める。 (3) 103PM-64 妊娠中期から末期の便秘について適切なのはどれか。 (1)妊娠中期は妊娠末期と比較して生じやすい。 (2)エストロゲンの作用が影響している。 (3)子宮による腸の圧迫が影響している。 (4)けいれん性の便秘を生じやすい。 (3) 95AM-22 浣腸施行に適しているのはどれか。 (1)腹臥位 (2)右側臥位 (3)左側臥位 (4)ファウラ一位 (3) 107AM-16 排便を促す目的のために浣腸液として使用されるのはどれか。 (1)バリウム (3)

(15)

15 (2)ヒマシ油 (3)グリセリン (4)エタノール 93AM-23 成人のグリセリン浣腸で正しいのはどれか。 (1)液の温度は 45~46℃とする。 (2)患者の体位は右側臥位とする。 (3)カテーテルは 6~lOcm 挿入する。 (4)注入後すぐに排便を促す。 (3) 94AM-53 浣腸液とその主な作用との組合せで正しいのはどれか。 (1)グリセリン - 直腸の刺激 (2)生理食塩水 - 粘滑作用 (3)微温湯 - 便の乳化 (4)石けん液 - 横行結腸の膨張 (1) 104PM-44 グリセリン浣腸の効果で正しいのはどれか。 (1)腸管の蠕動を促進する。 (2)腸管内の炎症を和らげる。 (3)腸壁の水分吸収を促進する。 (4)腸管内のガスの吸収を促進する。 (1) 103(追加)PM-19 成人患者に浣腸を行うときの患者の体位で適切なのはどれか。 (1)坐位 (2)仰臥位 (3)右側臥位 (4)左側臥位 (4) 96AM-53 グリセリン浣腸時の体位で腸管穿孔の危険性が最も高いのはどれか。 (1)立位 (2)側臥位 (3)仰臥位 (4)シムス位 (1) 102PM-16 グリセリン浣腸を実施する際、腸管穿孔の危険性が最も高い体位はどれか。 (1)立位 (2)側臥位 (3)仰臥位 (4)シムス位 (1) 106PM-19 グリセリン浣腸を実施する際、腸管孔の危険性が最も高い体位はどれか。 (1)立位 (2)仰臥位 (3)腹臥位 (4)左側臥位 (1) 100PM-20 成人患者に浣腸を行うときに、患者の体位で適切なのはどれか。 (1)坐位 (2)仰臥位 (3)右側臥位(S 上結腸が右に変位する) (4)左側臥位(S 上結腸が自然な位置になる) (4) 101AM-79 立位の保持が可能な患者にグリセリン浣腸 120 ㎖を実施することになった。 正しいのはどれか。 (1)浣腸液の温度は 32℃である。(約 40℃) (2)体位は立位前屈をとる。(左側臥位) (3)カテーテルの挿入の深さは 12〜15cm である。(5~7cm) (4)注入時は口呼吸を指示する。 (4)

(16)

16 (5)注入は 15 秒以内で行う。(50 ㎖/15 秒以上) 103AM-16 注入時の浣腸液の温度で適切なのはどれか。 (1)32~33℃ (2)36~37℃ (3)40~41℃ (4)44~45℃ (3) 98AM-26 消化管の異常とその原因の組合せで正しいのはどれか。 (1)麻痺性イレウス(機能的イレウス) - 腸捻転症(絞扼性イレウス:腸の一部が 締め付けられて血流障害により腸の運動障害を起こしたもの) (2)絞扼性イレウス - 胆石発作 (3)弛緩性便秘 - 糖尿病自律神経障害 (4)痙攣性便秘 - 硫酸モルヒネの内服(麻痺性イレウス、蠕動運動の抑制) (3) 101AM-33 イレウス ileus と原因の組合せで正しいのはどれか。

(1)絞扼性イレウス strangulated ileus - 粘液水腫 myxedema(単純性イレウス)

(2)単純性イレウス simple ileus - 腸捻転症 volvulus(絞扼性イレウス)

(3)麻痺性イレウス paralytic ileus - 脊髄損傷 spinal cord injury

(4)けいれん性イレウス spastic ileus - モルヒネの内服(麻痺性イレウス) (3) 93PM-22 単純性イレウスで正しいのはどれか。 (1)原因は小腸腫瘍が最も多い。(開腹手術後の腸管の癒着が多い) (2)空腸閉塞は大腸閉塞に比べ腹部膨満は軽度である。 (3)腹部聴診で腸蠕動音はほとんど聴取されない。(亢進) (4)治療は手術が第一選択である.(絶食、輸液、イレウス管による減圧など保存療法) (2)

103(追加)AM-79 単純性イレウス simple ileus で正しいのはどれか。 (1)腸管の血行障害を伴う。 (2)治療は手術が第一選択である。 (3)最も多い原因は小腸腫瘍である。 (4)腹部聴診で腸蠕動音はほとんど聴取されない。 (5)閉塞部位より口側の腸管内にガスの貯留を認める。 (5) 94AM-100 腹痛、腹部膨満および嘔吐のため緊急入院し、イレウスと診断された。検査所 見で正しいのはどれか。 (1)尿比重の低下(脱水により尿濃縮のため比重上昇) (2)血清クロール値の低下(嘔吐による HCl の喪失) (3)血小板数の低下(不変) (4)へマトクリット値の低下(脱水による血液濃縮により上昇) (2) 95AM-99 開腹術後患者の閉塞性(単純性)イレウスの徴候はどれか。 (1)尿量の増加 (2)排ガスの停止 (3)胃管からの排液量の減少 (4)創部からの血性浸出液 (2)

100AM-52 開腹術後の患者で機械的イレウス mechanical ileus を疑うのはどれか。 (1)排ガスの停止 (2)白血球数の減少 (3)腸管のけいれん (4)アンモニア臭の吐物 (1) 103(追加)PM-50 A さん(55 歳、男性)は、胃癌に対して胃全摘術を受けている。食事の 摂取後に、gastric cancer 腹痛と嘔吐があり来院した。腹部膨満があり、腹部エックス 線撮影でイレウスと診 ileus 断されて緊急入院した。入院後、イレウス管を留置した A さ んへの看護で適切なのはどれか。 (1)飲水を勧める。 (4)

(17)

17 (2)ベッド上で安静とする。 (3)イレウス管は毎日交換する。 (4)間欠的な低圧持続吸引を行う。 104AM-38 成人の立位の腹部エックス線写真を示す。この所見から最も考えられる疾患 はどれか。 (1)胆石症 cholelithiasis (2)イレウス ileus(ニボー:腸管の空気と腸管内容物の境の水平の液面形成) (3)潰瘍性大腸炎 ulcerative colitis (4)十二指腸潰瘍 duodenal ulcer (2) 103(追加)PM-49 急性胃腸炎 acute gastroenteritis で 38℃の発熱と頻回の水様性下 痢がみられる患者への対応で適切なのはどれか。 (1)飲水を制限する。 (2)発汗状態を観察する。 (3)下腿のけいれんには冷罨法を行う。 (4)Trendelenburg〈トレンデレンブルグ〉徴候の有無を観察する。 (2) 95PM-23 潰瘍性大腸炎で正しいのはどれか。 (1)回盲部に好発する。(直腸) (2)大量の水様性下痢をみる。(粘血性便) (3)家族性に発症する。 (4)大腸癌の危険因子である。 (4)

103PM-86 潰瘍性大腸炎 ulcerative colitis Crohn disease と比べた Crohn〈クローン〉 病の特徴について正しいのはどれか。2 つ選べ。 (1)悪性化の頻度は低い。 (2)瘻孔を併発しやすい。 (3)初発症状は粘血便である。 (4)炎症は大腸に限局している。 (5)好発年齢は 50 歳以上である。 (1) (2) 107PM-12 潰瘍性大腸炎 ulcerative colitis によって生じるのはどれか。 (1)滲出性下痢(炎症) (2)分泌性下痢(コレラ) (3)脂肪性下痢(慢性膵炎) (4)浸透圧性下痢(乳糖不耐症) (1)

106AM-82 潰瘍性大腸炎 ulcerative colitis の特徴で正しいのはどれか。2 つ選べ。 (1)遺伝性である。(原因不明) (2)直腸に好発する。(直腸に始まり、連続性に大腸粘膜を侵す) (3)縦走潰瘍が特徴である。(大腸全体にびらんや潰瘍を形成) (4)大腸癌 colorectal cancer の危険因子である。 (5)大量の水様性下痢が特徴である。(粘血性便) (2) (4) 97AM-102 大腸内視鏡検査で正しいのはどれか。 (1)検査 2 日前から食物残渣の少ない食事を摂取する。 (2)検査前日の夕食後から絶飲食とする。 (3)検査当日に経口腸管洗浄薬を服用する。 (3)

(18)

18 (4)検査直前に肛門周囲の局所麻酔をする。 102PM-84 大腸内視鏡検査について正しいのはどれか。2 つ選べ。 (1)検査前日の朝から絶食とする。 (2)腸管洗浄液は 6 時間かけて内服する。 (3)迷走神経反射によって血圧が低下する可能性がある。 (4)検査後に嚥下障害を生じる可能性がある。 (5)検査後に下血の有無を観察する。 (3) (5) 106PM-13 下血がみられる疾患はどれか。 (1)肝囊胞 liver cyst (2)大腸癌 colorectal cancer (3)卵巣癌 ovarian cancer (4)腎盂腎炎 pyelonephritis (2) 95PM-17 消化管の腫瘍で正しいのはどれか。 (1)腺腫は非上皮性腫瘍である。(上皮性) (2)大腸の腺腫は癌化しない。 (3)癌腫は上皮性腫瘍である。 (4)平滑筋腫は上皮性腫瘍である。(非上皮性) (3) 97AM-40 大腸癌で正しいのはどれか。 (1)男性の悪性新生物死亡数で第 1 位である。(男性は肺癌、女性は大腸癌) (2)発生部位では直腸癌の割合が増加している。 (3)食物繊維摂取量を減らすことが予防に有効である。 (4)便潜血反応 2 日法を一次スクリーニングに用いる。 (4) 95AM-87 大腸ポリープの内視鏡的切除を受けた患者がその日の夜、顔面蒼白で、激しい 腹痛を訴えて救急外来を受診した。考えられるのはどれか。 (1)瘻孔形成 (2)腸管癒着 (3)裏急後重(しぶり腹。便意があるのに排便が少なく、すぐまた便意を催すこと) (4)腸管穿孔 (4)

100PM-56 上行結腸癌 ascending colon cancer の術後に考えられる合併症はどれか。 (1)便失禁(直腸癌術後) (2)腸閉塞 (3)排尿障害(S 上結腸切除術後) (4)勃起不全(S 上結腸切除術後) (2) 97AM-111 S 状結腸切除術後に最も起こりやすいのはどれか。 (1)悪性貧血(胃切除後) (2)排尿障害 (3)アカラシア(下部食道括約筋の拡張障害) (4)ダンピング症候群(胃切除後、食道切除後) (2) 100AM-42 ストーマのパウチ交換で適切なのはどれか。 (1)ストーマと同じサイズに面板を切る。 (2)パウチ周囲の皮膚はアルコールで拭く。 (3)パウチを装着する際は、患者は腹部を膨らませる。 (4)内容物がパウチ容量の 8 割を超えたらパウチを交換する。 (3) 103(追加)AM-20 S 状結腸に造設されたストーマから通常排泄される便はどれか。 (1)水様便 (2)泥状便 (3)固形便 (4)硬便 (3) 96AM-71 人工肛門を造設している寝たきりの在宅高齢者。介護者への皮膚保護シート (3)

(19)

19 (人工肛門周囲に装着する皮膚保護材)についての指導で適切なのはどれか。 (1)毎日交換する。 (2)滅菌操作で交換する。 (3)腹壁を伸展させて貼付する。 (4)人工肛門より小さめにカットする。 105AM-79 訪問看護師が人工肛門を造設して退院した在宅療養者を訪問すると「便が漏 れるため外出ができない」と相談を受けた。観察すると、ストーマパウチの面板が皮膚に 密着していない。看護師の対応で適切なのはどれか。 (1)無菌操作で交換する。 (2)頻回に交換するよう説明する。 (3)面板を温めて皮膚に貼付する。 (4)面板を人工肛門より小さめに切る。 (5)腹壁の皮膚を寄せて面板を貼付する。 (3) 107PM-64 A さん(80 歳、男性)は、20 年前に大腸癌 colorectal cancer でストーマを 造設し、現在週 1 回の訪問看護を利用している。訪問看護師は、訪問時に A さんから「2 日前から腹痛がある」と相談を受けた。A さんのバイタルサインは、体温 36.4℃、呼吸数 24/分、脈拍 84/分、血圧 138/60mmHg である。訪問看護師が A さんの腹痛をアセスメント するための情報で最も優先度が高いのはどれか。 (1)排便の有無 (2)身体活動量 (3)食物の摂取状況 (4)ストーマ周囲の皮膚の状態 (1) 106PM-71 生後 1 か月の男児。Hirschsprung(ヒルシュスプルング)病 Hirschsprung disease と診断され、生後 6 日、回腸部にストーマ造設術を行った。術後の経過は良好で あり、退院に向けてストーマケアに関する指導を行うことになった。母親に対する指導と して適切なのはどれか。 (1)「面板をはがした部位はタオルで拭いてください」 (2)「ストーマ装具の交換は授乳直後に行ってください」 (3)「ストーマから水様の便が出る時は受診してください」 (4)「ストーマ装具の交換は滅菌手袋を装着して行ってください」 (5)「ストーマ装具は便を捨てる部分が体の外側に向くように貼ってください」 (5)

参照

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