学校課題研究計画
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研究主題
ひとりひとりが輝く授業づくり
~どの子にも分かりやすい支援の工夫を通して~2
主題設定の理由
本校では、教育基本法改正等による教育の理念「生きる力」をはぐくむために、また本 校の学校教育目標「確かな学力を身に付け、心豊かにたくましく生きる旭の子」を受けて、 学校課題の主題を「ひとりひとりが輝く授業づくり」とし、どの子にも分かりやすい支援 の工夫の研究に取り組んできた。また、前年度は「とちぎっ子学力アッププロジェクト」 の学力向上アドバイザー訪問による授業研究会も実施した。そこで、教師の指導力の組織 的・重点的な取り組みを「どの子にも分かりやすい支援の工夫」として、「授業の中で実 践したこと」を提示し、研究を深め、検証した。パターン化した授業の実践により多くの 児童が安心感をもって課題に取り組み、「分かった」「できた」という達成感をもつこと ができた。 また、QU検査の実施や分析、研修などにより集団の中の個人の考えがよく分かり児童 支援の充実にあたれた。しかし、所属感の低い児童への支援や自尊感情の高め方について は課題が残った。本校の学級には、軽度発達障害を疑われる児童や外国籍の児童が含まれ、 それらの児童支援を工夫しているが、個に応じた指導の効果は十分とはいえない。また、 家庭環境に問題があったり社会性が身に付いていなかったりなど様々な児童がみられる。 そこで算数の少人数指導を工夫したり小中一貫教育で「学習のすすめ」や「家庭学習のす すめ」を推進したりして支援の工夫をしていきたい。 今年度も、児童支援の仕方を研究し、児童の満足感や達成感を味わわせることを通して 自己有用感を高めていきたい。個別の支援を整える学校・学級環境作りを進めるには、授 業力、児童指導力、学級経営力を高めることが重要である。そこで、学級の特別支援の充 実を図った授業づくりの研究をさらに積み重ね「共生の心」を育てていくことが本校の目 指す主題につながると考える。3
めざす児童像
・自他のよさに気づき、認め合いながら共に学ぶ子 ・協力し仲良く落ち着いて学級・学校生活ができる子 ・自分の思いや考えを伝え自主的に学習できる子4
研究の仮説
(1)職員の意識が向上し多面的に児童を見れば児童理解が深まり、児童も自他のよさ に気づき、よりよい人間関係が育成でき「共によりよく生きる」ための相互理解が できるであろう。 (2)学級環境を整えることによって、学級の一員として協力し仲良く落ちついて生活 できる学級集団が育成できるであろう。 (3)指導方法を整え、分かりやすい授業を展開すれば、自分の思いや考えを伝え自主 的に学習しようとする態度が育成できるであろう。5
研究の内容
(1)学校環境を整える ・学校全体の支援体制の見直し ・指導の仕方のスタンダード作り ・特別支援が必要な児童への支援の方法の研究 (2)学級環境を整える ・学校、学級生活のルールの明確化と徹底 ・QU検査を実施し、児童の実態把握と生かし方 ・学級目標を核とした学級づくり ・望ましい集団を育成する学級経営の在り方の研修 ・教室環境を整える (3)自主的な態度の育成 ・自己肯定感、有用感を育成する活動 ・分かりやすい授業(ユニバーサルデザイン)の研究 ・ねらいに迫る学習のめあての表現のあり方 ・外国籍児童や学力の低い児童への国語力・表現力向上のための支援6
研究の方法
(1)学校課題推進委員会で、研究の在り方や方向性、内容の検討などを行い研究の道 すじを示す。 (2)校内の授業研究会を実施し、全員で研修し成果と課題を明らかにし、さらに指導 助言を受けて研究内容の向上を図る。 (3)各指導部の連携を図り指導法や評価の在り方を研究する。 (4)学年またはブロックで教材研究や指導案検討を行い「同僚性」を深める。 (5)教材を作成したり、授業で使用した資料を蓄積したりして、幅広い活用を図る。7
研究組織
(1)全体の組織 校 長 教 頭 教 務 部 学校課題 校長 教頭 主幹教諭、 推進委員会 研究主任兼学習指導主任 下都賀教育事務所 児童指導主任 保健主事 小山市教育委員会 全体会 学年主任 部 授業研究部 調査 ・記録部 環境・資料部 児童支援部 内容 ・授業の構築 ・実態調査 ・表示物の作成 ・ 児 童 理 解 と 共 ・ ユ ニ バ ー サ ル ・児童の変容 ・ 教 室 内 掲 示 物 有 デザイン研究 ・ 学 級 集 団 育 成 の工夫 ・児童対応 ・学習のめあて ・実践記録掲示 ・ ル ー ル の 明 確 ・支援の工夫 ・ 指 導 の 仕 方 の ・QU検査 化 ・ 支 援 体 制 の 見 ス タ ン ダ ー ド ・ ソ ー シ ャ ル ス 直し 作り キル 低学年 中学年 高学年 学年ブロック部 部長 副部長 指導部 ◎部長 ○副部長(2)授業研究について 学校課題 研究日程 期 日 教 科 学年 組 授 業 者 9 月17日(木) 算 数 算 数 道 徳 社 会 11月11日(水) 道 徳 道 徳 道 徳 (3)ミニ研究授業について ・全員一人一回授業を行うものとする。要請訪問研究授業者、人権教育授業者、新採研 究授業者はこれに代えることができるものとする。 ・児童の実態を踏まえ、研究の視点に沿った創意工夫のある授業を提供する。その場合、 指導案は略案とし、授業の協議については付箋紙等の「授業の感想」をもって代える ものとする。