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三校_早稲田大学臨床心理学研究19巻_本文.indd

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Academic year: 2021

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全文

(1)

 母親と娘の結びつきは,他の家族関係よりも強く, 娘の発達に重要である (信田,1997)。母親との関係 において,男性よりも女性の方が母親に対する信頼や 愛情,依存の度合いが高いとされている (野間・牛 尾・横瀬・境,2013)。また大学生においても,母親 との関係は男性よりも女性の方が親密性,依存性,交 流頻度が高く結びつきが強いことから,精神的な自立 に与える影響は大きいことが明らかとなっている (田 村,2012)。  しかし過度な結びつきの強さが,ときに娘の自立を 阻み,不適応や抑うつに繋がることが問題とされてい る。信田 (1997) は,母と娘が友達同士のような関係 で母親といるといつでも楽しいと思っているような状 態を一卵性母娘 (いちらんせいははこ) と定義してい る。一卵性母娘は必ずしも病理と結びつくわけではな いが,愛情という名を借りて相手を支配するような共 依存の状態を生むことがあり,その結果娘の様々な不 適応に繋がる場合があると指摘されている。また,娘 の母親への依存性の高さは,娘の抑うつの高さと自尊 感情の低さに関連し (野間他,2013),長期的には境 界性パーソナリティ障害や摂食障害などの精神疾患と も関連があることが明らかとなっている (Jane & Jo, 2000; Diana et al., 2014)。したがって,母娘関係にお ける依存性を下げ精神的自立性を身につけることは娘 の心理的適応に寄与すると考えられる。  水本・山根 (2010) は,母娘関係における精神的自 立とは,親との信頼関係を基盤として親から心理的に 分離し,親とは異なる自己を築くことであると定義し ている。大学生の精神的自立と抑うつの間には負の関 連があることが示されており,精神的自立性を身につ けることは青年期の娘の抑うつを低下させる働きがあ ることが明らかとなっている (山田,2011)。また, 水本・山根 (2010) は娘の精神的自立の様相を母親と の信頼関係と心理的分離の高低から 4 つに類型化し (Figure1),母親との信頼関係の高い自立型と密着型

女子大学生の母娘関係におけるコミュニケーションと

精神的自立性及び抑うつの関連

田口 茜 飯島 有哉

1

 松葉 百合香 

早稲田大学

田中 友梨香 

元早稲田大学

 桂川 泰典 

早稲田大学

The association between communication, psychological independence and depression in the mother-daughter relationship

Akane TAGUCHI, Yuya IIJIMA1, Yurika MATSUBA (Waseda University),

Yurika TANAKA (former Waseda University), and Taisuke KATSURAGAWA (Waseda University)

 It has been revealed that daughters have strong bonds with their mothers as compared to other family members. However, such strong bonds between mothers and daughters sometimes cause difficulty when it comes to daughters obtaining psychological independence, and that results in mental disorders such as eating disorders or borderline personality disorder. In this study, researchers examine the association between communication, psychological independence, and depression in the mother-daughter relationship. Findings indicate that (1) daughters who have high trust to their mother are more likely to have lower depression, (2) daughters’ verbal communication contributes to make the trust with their mothers, and that lowers the daughters’ depression, and (3) nonverbal communication is not directly related to psychological independence or depression; however, when verbal and nonverbal communication are both taken, psychological independence may increase and depression may decrease.

Key words: mother-daughter relationship, psychological independence, communication, depression

Waseda Journal of Clinical Psychology

2019, Vol. 19, No. 1, pp. 29 - 36

Original Article

 1 日本学術振興会特別研究員(Research Fellow of Japan Society

(2)

は信頼関係の低い依存型と母子関係疎型に比べて有意 に抑うつが低いことを示している。中でも信頼関係に 加え心理的分離も高い自立型は,母親から分離しなが らも精神的距離が近く信頼関係が築かれた関係と定義 されており,母親と行動をともにしているという感覚 や母親の世話を受けているという感覚,母親への配慮 や精神的自立の程度が高く,抑うつ度も低いことが明 らかとなっている (水本・山根,2011)。以上のこと から青年期の娘が母親との間に精神的自立性を身につ けることは抑うつの低下に繋がるといえる。  精神的自立に関連する要因として,言語的コミュニ ケーション (verbal communication: VC) が挙げられる。 長崎 (2000) は,子が自分の弱い部分も素直に表現し, 母親へのいたわりや率直な意見を述べるといった VC は,青年が自立し母親がそれを受け入れるという相互 作用を促す要因になりうると述べている。また,子ど もから母親への VC が多いと認知している母親ほど, そうでない母親に比べて子どもの独立を受容すること ができることから (長崎,2004),子どもの母親への VC は子ども自身だけでなく親子相互間において円滑 な自立性の習得を促進していると考えられる。  しかし,実際の臨床場面においては VC だけでなく 非言語コミュニケーション(non-verbal communication: NVC) の重要性についても指摘されている。心理臨床 場面において,NVC は VC が不可能もしくは著しく 不十分な場合などの言語の代替方法としての意義や, 言語能力は有していても不安や緊張,心理的防衛な ど,何らかの精神的理由によって言葉に意思や感情, 欲求とは異なるものが表出されてしまう場合などの言 語の補填的方法として意義をもつことが指摘されてい る (春木,1987)。また,摂食障害のケースにおいて は,自分の気持ちを言葉で伝えずに,ため息をついた りにらみつけたりするなどの NVC が報告されており Figure 1  母子関係の 4 類型モデル(水本・山根 , 2011, p.6, Figure1) (水島,2007),娘が不適応へといたる母娘関係におい て NVC は重要な意味をもつと考えられる。したがっ て,精神的自立性に寄与する母娘のコミュニケーショ ンを検討するにあたり,VC だけでなく NVC との関 連も明らかにする必要があると考えられる。またこれ らの変数の関係性を明らかにすることは,娘の抑うつ の低下や母娘関係を起因とする精神疾患の予防につな がる可能性が考えられる。そこで本研究は,母娘関係 における VC および NVC と,精神的自立性および抑 うつとの関連性について検討する。

方 法

調査協力者  首都圏の 4 年制総合大学に在籍する女子大学生 211 名 (1 年生 51 名,2 年生 53 名,3 年生 33 名,4 年生 74 名) を対象とした。平均年齢は 20.29 歳 (SD =1.31) であった。 調査時期  2017 年 10 月から 11 月にかけて質問紙調査を実施 した。 調査内容  母子関係における精神的自立尺度 (水本・山根, 2011) 母子関係における精神的自立性を測定する尺 度である。「母親との信頼関係」「母親からの心理的分 離」の 2 つの下位尺度から構成されている。「1. 全く あてはまらない」から「5. よくあてはまる」の 5 件法 で回答を求めた。高い信頼性と妥当性を有している (水本・山根,2011)。  親と青年期の子のコミュニケーション尺度 (Barnes & Olson, 1985) 親と青年期の子の言語的なコミュニ ケーションについて測定する尺度である。本研究では 以下 VC 尺度と表記する。本研究にて日本語版を作成 した。邦訳に際しては臨床心理学を専門とする大学教 員 (第 5 著者) と臨床心理学を専攻する英語に精通し た大学生 1 名に協力を依頼し邦訳を行ない,バックト ランスレーションによる確認を行った。「家族内のポ ジティブなコミュニケーション」「家族内のコミュニ ケーションにおける問題」の 2 つの下位尺度から構成 されている。「1. まったくそうでない」から「5. まっ たくそうである」の 5 件法で回答を求めた。信頼性と 妥当性の検討にあたり信頼性分析及び因子分析を行っ た。  非言語的接近性尺度 (Virginia & James, 2003 山下 訳 2006) 非言語的コミュニケーションによる接近性 を測定する尺度である。本研究では以下 NVC 尺度と 表記する。1 因子から構成されており,「1. けっして ない」から「5. とてもよくある」の 5 件法で回答を求 めた。また本邦では当尺度の利用が確認されなかった

(3)

Table 1 プロマックス回転後の因子負荷量(家族満足度尺度) ため,本研究において信頼性と妥当性の検討にあたり 信頼性分析及び因子分析を行った。  家族満足度尺度 (Olson, 2004) 家族に対する満足 度について測定する尺度である。家族とコミュニケー ションを多くとることは,家族間の交流につながり家 族満足度も向上すると考えられたため,本研究では上 記の親と青年期の子のコミュニケーション尺度と非言 語的接近性尺度の 2 つの構成概念妥当性の検討に使用 した。1 因子により構成されている。「1. とても不満足」 から「5. 非常に満足」の 5 件法で回答を求めた。また 邦訳に際しては臨床心理学を専門とする大学教員(第 5 著者)と臨床心理学を専攻する英語に精通した大学 生 1 名に協力を依頼した。信頼性と妥当性の検討にあ たり信頼性分析及び因子分析を行った。  日本語版ベック抑うつ尺度 (BDI) (林,1988) 最 近の 1 週間における抑うつ状態の重症度を測定するた めに用いた。「気分の動揺」「抑制感と身体的条件」「自 責感」「生理的反応」の 4 因子から構成されている。0 ∼ 3 の 4 件法で回答を求めた。高い信頼性と妥当性を 有している (林,1988)。 倫理的配慮  本研究は早稲田大学「人を対象とする研究に関する 倫理委員会」の審査・承認を得て行われた (申請番号 : 2017-121)。調査に関する説明において , 個人が本調査 への参加を自由意思に基づいて判断し,回答の拒否お よび中止による不利益を被ることがないことを保証し た。

結 果

各尺度の信頼性と妥当性の検討  家族満足度尺度 Olson (2004) と同様の 1 因子構 造が見られるか確認するため,探索的因子分析を行っ た。その結果 1 因子構造が認められ,累積寄与率は 62.51%であった (Table1)。Cronbach の α 係数を算出 したところ .94 であり,十分な内部一貫性が認められ た。  青年期の子と親のコミュニケーション尺度 青年期 の子と親のコミュニケーション尺度において,Barnes & Olson (1985) と同様の因子構造がみられるかを確 認するため探索的因子分析を行なった。その結果,原 版と同様に「家族内のポジティブなコミュニケーショ ン」と「家族内のコミュニケーションにおける問題」 の 2 因子構造が確認され,累積寄与率は 38.76% であっ た (Table2)。Cronbach の α 係数を算出したところ,「家 族内のポジティブなコミュニケーション」は .90,「家 族内のコミュニケーションにおける問題」は .76 であ り,十分な内部一貫性が認められた。また VC 尺度と 家族満足度尺度の間には有意な正の相関が示され (r =.53, p <.01),構成概念妥当性が認められたと判断し た。得点の算出は先行研究 (Barnes & Olson,1985) にならい,「家族内のコミュニケーションにおける問 題」因子に含まれる全 10 項目を逆転項目とし,処理 を行った。

 非言語的接近性尺度 Virginia & James (2003) と同 様の 1 因子構造が見られるかを確認するため,探索的 因子分析を行った。その結果 1 因子構造が認められ,

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(4)

累 積 寄 与 率 は 26.75 % で あ っ た (Table3)。 ま た Cronbach の α 係数を算出したところ .69 であり,概ね 良好な内部一貫性が認められた。また NVC 尺度と家 族満足度尺度との間には有意な正の相関が示され (r =.36, p <.01),構成概念の妥当性が認められたと判断 した。 相関分析  まず , 各変数間の関連を予備的に検討するため,相 関分析を行った。分析の結果,精神的自立性の因子で ある信頼関係と VC の間には強い正の相関 (r =.58, p <.01),NVC との間には有意な中程度未満の正の相関 (r =.27, p <.01) が認められた。その他の結果につい ては Table4 に示した。 精神的自立性が抑うつに及ぼす影響の検討  本研究の検討において妥当なデータ収集ができたか を確認するため,精神的自立性が抑うつに及ぼす影響 について,先行研究 (山田,2001; 水本・山根,2010) と同様の関連性が再現されるか検討した。まず,精神 的自立 4 類型を独立変数,抑うつを従属変数とした 1 要因の分散分析を行った。精神的自立 4 類型は先行研 究 (水本・山根,2011) に従い,母子関係における精 神的自立尺度の信頼関係得点と心理的分離得点の中央 値をもとに分類を行った。その結果自立型は 53 名, 密着型は 64 名,依存型は 32 名,母子関係疎型は 62 名となった。分析の結果,精神的自立の型による主効 果が認められた (F (3, 200) = 4.34, p <.05, ηp2=.06)。 多重比較を行ったところ密着型と母子関係疎型の間に 有意差が見られ,自立型と母子関係疎型の間に有意傾 向が見られた。一方で,依存型と自立型や密着型の間 に有意差は見られず,一部先行研究と異なる結果と なったが概ね同様の傾向が見られた (Figure2)。  続いて , 精神的自立の下位尺度である信頼関係と心 理的分離が抑うつに及ぼす影響を検討するため,信頼 関係と心理的分離を独立変数,抑うつを従属変数とし た 2 要因分散分析を行った。信頼関係と心理的分離は それぞれの平均値をもとに高低に群分けを行った。分 析の結果,心理的分離と信頼関係の交互作用ならびに 心理的分離の主効果は認められなかったが,信頼関係 高群が信頼関係低群と比べ抑うつの程度が低く , 信頼 関係にのみ主効果が認められた (F (1, 207) = 10.98, p <.001, ηp2 =.05) (Figure3)。  以上の結果より , 精神的自立と抑うつの関連性につ いて,母親との信頼関係が高い場合により抑うつが低 くなるという水本・山根 (2010) と同様の結果が示さ れたことから,本研究の検討において妥当なデータ収 集ができたと考えられた。 VC と NVC によるコミュニケーションの類型が抑う つに及ぼす影響の検討  コミュニケーションの類型化を行うため,NVC 尺 度と VC 尺度の尺度得点を用いてクラスタ分析を行っ た (Figure4)。クラスタ分析の結果,4 つの解釈可能 Table 2 プロマックス回転後の因子負荷量(VC 尺度) ᅇ㌿ᚋ ᅉ ㈇Ⲵ 䠄 ᗘ䠅 㡯┠ෆᐜ ᅉᏊ䠍 ᅉᏊ䠎 ᅉᏊ䠍䠄䝫䝆䝔䜱䝤䛺䝁䝭䝳䝙䜿䞊䝅䝵䞁䠈䃐㻩㻚㻥㻜䠅 㻌㻣㻚⚾䛿ẕぶ䛸䛾఍ヰ䛾䛒䜚᪉䛻䛴䛔䛶䛸䛶䜒‶㊊䛧䛶䛔䜛 㻚㻚㻤㻢 㻙㻚㻜㻥 㻌㻤㻚䜒䛧⚾䛜ၥ㢟䜢ᢪ䛘䛶䛔䛯䜙ẕぶ䛻ヰ䛩䛣䛸䛜䛷䛝䜛 㻚㻚㻤㻟 㻙㻚㻜㻥 㻝㻢㻚⚾䛿ẕぶ䛸ၥ㢟䛻䛴䛔䛶ᐜ᫆䛻ヰ䛧ྜ䛘䜛 㻚㻚㻤㻜 㻚㻜㻞 㻌㻟㻚⚾䛾ẕぶ䛿Ⰻ䛔⪺䛝ᡭ䛷䛒䜛 㻚㻚㻣㻞 㻙㻚㻜㻡 㻝㻟㻚⚾䛜㉁ၥ䜢䛩䜛䛸䚸ẕぶ䛛䜙䛔䛴䜒ㄔᐇ䛺⟅䛘䜢䜒䜙䛘䜛 㻚㻚㻣㻜 㻙㻚㻜㻠 㻝㻠㻚⚾䛾ẕぶ䛿⚾䛾ពぢ䜢⌮ゎ䛧䜘䛖䛸䛧䛶䛟䜜䜛 㻚㻚㻢㻤 㻚㻝㻞 㻌㻥㻚⚾䛿ẕぶ䛻ᑐ䛧䛶ឡ᝟䜢⋡┤䛻⾲⌧䛩䜛 㻚㻚㻢㻡 㻙㻚㻜㻥 㻝㻣㻚ẕぶ䛻ᑐ䛧䛶⚾䛾ᮏᙜ䛾ឤ᝟䜢඲䛶⾲⌧䛩䜛䛣䛸䛿⡆༢䛰 㻚㻚㻢㻝 㻚㻜㻥 㻌㻝㻚⚾䛿ไ⣙䜔᜝䛛䛧䛥䜢ឤ䛨䛪䛻ẕぶ䛸⮬ศ䛾ಙᛕ䛻䛴䛔䛶ヰ䛩䛣䛸䛜䛷䛝䜛 㻚㻚㻡㻥 㻚㻜㻞 㻌㻢㻚ẕぶ䛿⚾䛻⪺䛛䛺䛟䛶䜒⚾䛜䛹䛾䜘䛖䛻ឤ䛨䛶䛔䜛䛾䛛䛻䛴䛔䛶ゝ䛖䛣䛸䛜䛷䛝䜛 㻚㻚㻡㻠 㻚㻜㻟 ᅉᏊ䠎䠄䝁䝭䝳䝙䜿䞊䝅䝵䞁䛻䛚䛡䜛ၥ㢟䠈䃐㻩㻚㻣㻢䠅 㻌㻡㻚ẕぶ䛿ゝ䜟䛺䛟䛶䜒䛔䛔䛣䛸䜢⚾䛻ᑐ䛧䛶ゝ䛖ഴྥ䛜䛒䜛 㻙㻚㻜㻥 㻚㻚㻣㻢 㻝㻤㻚⚾䛾ẕぶ䛿⚾䛻ᑠゝ䜢ゝ䛳䛯䜚䠈ᝎ䜎䛫䜛 㻙㻚㻜㻞 㻚㻚㻣㻜 㻞㻜㻚⚾䛿䛔䛟䛴䛛䛾஦᯶䛻䛴䛔䛶ᮏᙜ䛿䛹䛖ឤ䛨䛶䛔䜛䛾䛛䠈ẕぶ䛻ヰ䛩䛣䛸䛜䛷䛝䛺䛔䛸ᛮ䛖 㻚㻝㻥 㻚㻚㻡㻤 㻌㻞㻚䛸䛝䛹䛝⚾䛿ẕぶ䛜ゝ䛖䛣䛸䛩䜉䛶䜢ಙ䛨䜛䛣䛸䛻ᅔ㞴䜢ឤ䛨䜛 㻚㻜㻠 㻚㻚㻡㻣 㻝㻡㻚ẕぶ䛸ヰ䛩䛣䛸䜢㑊䛡䜛ヰ㢟䛜䛒䜛 㻚㻝㻥 㻚㻚㻠㻢 㻝㻜㻚⚾䛯䛱䛜ၥ㢟䜢ᢪ䛘䛶䛔䜛䛸䛝䚸⚾䛿ẕぶ䛻ᑐ䛧䛶䛧䜀䛧䜀ఱ䜒ゝ䜟䛺䛟䛺䜛 㻚㻜㻜 㻚㻚㻠㻠 㻝㻞㻚⚾䛿ẕぶ䛸ヰ䛩䛸䛝䛻ゝ䜟䛺䛟䛶䜒䛔䛔䛣䛸䜢ゝ䛖ഴྥ䛻䛒䜛 㻙㻚㻝㻣 㻚㻚㻟㻤 㻝㻝㻚⚾䛿ẕぶ䛻ᑐ䛩䜛Ⓨゝ䛻Ẽ䜢౑䛳䛶䛔䜛 㻙㻚㻜㻡 㻚㻚㻟㻣 㻌㻠㻚⚾䛿᫬䚻ẕぶ䛻ᑐ䛧䛶⮬ศ䛾䜋䛧䛔䜒䛾䜢ồ䜑䜛䛣䛸䛻ᜍ䜜䜢ឤ䛨䜛 㻚㻜㻥 㻚㻚㻟㻢 㻝㻥㻚ẕぶ䛿ᛣ䜛䛸᫬䚻⚾䜢౲㎯䛩䜛䛣䛸䛜䛒䜛 㻙㻚㻜㻟 㻚㻚㻟㻜 ㈇Ⲵ㔞䛾ᖹ᪉࿴ 㻣㻚㻝㻞 㻠㻚㻤㻟 ᅉᏊ㛫┦㛵 㻚㻠㻞

(5)

Table 3 プロマックス回転後の因子負荷量(NVC 尺度) Table 4 各指標間の相関係数

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(6)

なクラスタが得られた。第 1 クラスタは VC と NVC 両方の得点が高いクラスタであった。第 2 クラスタは VC の得点は高く NVC の得点は低いクラスタであっ た。第 3 クラスタは VC の得点は低く,NVC の得点 は 高 い ク ラ ス タ で あ っ た。 第 4 ク ラ ス タ は VC と NVC の両方の得点が低いクラスタであった。以上の 特徴をふまえ,第 1 クラスタは VC 高× NVC 高 (72 名),第 2 クラスタは VC 高× NVC 低 (37 名),第 3 クラスタは VC 低× NVC 高 (39 名),第 4 クラスタ は VC 低× NVC 低 (63 名) とした。  コミュニケーションのとり方によって , 抑うつ傾向 にどのように差が生じるのかを検討するために , クラ スタ分析で得られた VC 高× NVC 高,VC 高× NVC 低, VC 低× NVC 高,VC 低× NVC 低の 4 つのクラスタ を独立変数,抑うつを従属変数とした 1 要因分散分析 を行った (Figure5)。その結果コミュニケーションの クラスタの主効果が認められた (F (3, 207) =8.37, p <.05, ηp2 =.08)。多重比較を行ったところ , VC 低× NVC 低と VC 高× NVC 高,VC 低× NVC 低と VC 高 × NVC 低の間で有意に得点の差があることが示され, VC 低× NVC 低のクラスタが VC 高× NVC 低と VC 高× NVC 高に比べ抑うつの得点が高いことが示され た。 Figure 5  コミュニケーションの各クラスタにおける BDI の分散分析(*p < .05)。 コミュニケーションおよび精神的自立と抑うつの関連 モデルの作成  以上の分析結果をふまえ,コミュニケーションおよ び精神的自立と抑うつの関連性のモデルを探索的に検 討するため,共分散構造分析を行った。その結果,最 も適合度の高かったモデルのパス図を示す (GFI =.98, AGFI =.94, RMSEA =.08, AIC =31.69) (Figure6)。 パ ス図から,VC が精神的自立における信頼関係を介し, 抑うつに負の影響を与えることが示された。また, NVC および精神的自立における心理的分離には抑う Figure 2  各類型ごとの BDI の分散分析(*p < .01 †p < .01)。 Figure 3  各群毎の抑うつの分散分析(*p < .05)。 Figure 4  VC と NVC のクラスタ分析。

(7)

つとの直接的な関連は認められなかったが,NVC に おいては VC との関連がみられ,精神的自立および抑 うつに対する間接的な関連性が認められた。

考  察

 本研究の目的は母娘関係におけるコミュニケーショ ン及び精神的自立性が抑うつとどのように関連するの か検討することであった。本研究の結果より,母娘関 係において精神的自立性の中でも信頼関係が抑うつと 関連しており,またコミュニケーションは VC がより 抑うつの低下に重要であることが明らかになった。 NVC は精神的自立性や抑うつに直接的な関連はない が VC と関連することから VC と NVC 合わせて行う ことでさらなる抑うつの低下に繋げられる可能性があ ることが考えられた。  VC と NVC の高低からなる 4 つのクラスタを独立 変数,抑うつを従属変数とした 1 要因の分散分析を 行った結果,VC と NVC 両方が低い群と比べ,VC と NVC 両方が高い群と VC が高く NVC が低い群との間 に有意差が見られた。したがって,VC が抑うつの低 下にはより重要であると考えられる。共分散構造分析 の結果からは,VC は抑うつの低下に関連する精神的 自立における信頼関係に正の影響を与えており,NVC は精神的自立とは直接関連しなかったものの,VC を 介して信頼関係に正の影響を与えていた。したがっ て,VC と NVC をあわせて行うことでさらなる抑う つの低下につながる可能性が考えられた。NVC の精 神的自立性や抑うつへの直接的な影響が見られなかっ た点については,いくつかの要因が推察される。1 点 目に,今回使用した VC 尺度が一部ノンバーバルの要 素が含まれる,総合的なコミュニケーション尺度と なっていた点である。バーバルとノンバーバルを峻別 することが厳格にはできていなかったため,VC と信 頼関係や抑うつとの関連が強く出たことが考えられ る。2 点目に,文化差の問題が挙げられる。本研究で は,アメリカで使用されているノンバーバルコミュニ ケーションの尺度を翻訳して使用した。本尺度には, 「ノンバーバルを使って互いの親密さを表現できてい るほどよい」という価値観が含まれている (Virginia & James, 2003 山 下 訳 2006)。 日 本 の コ ミ ュ ニ ケ ー ション文化を考えた際,ノンバーバルで親密さを表現 しているほど良いとは必ずしもいえず,そのコミュニ ケーションがどのような意図をもってなされ,実際に どう機能したかがより重要になると考えられる (大 坊,2005)。実際 , 母娘のコミュニケーションの問題 から精神疾患に至る事例からも,「非機能的なコミュ ニケーションを『機能的だ』と思い込んで使用してい る」ために行き違いが生じていることも指摘されてい る (水島,2007)。したがって,今後はコミュニケー ションの頻度で捉えるのみでなく,コミュニケーショ ンの機能を含めた測定方法を考えていく必要性が考え られる。  最後に,本研究の課題点について述べる。まず,本 研究の結果からは有意な関連性が認められなかった心 理的分離と抑うつの関連性については,対象を母娘関 係が起因となりうる摂食障害患者や境界性パーソナリ ティ障害患者のような臨床像に近づけ再検討すること で関連が明らかとなる可能性が考えられる。さらに, VC 尺度や NVC 尺度の妥当性の検討に用いた家族満 足度尺度は , 原尺度の最新版である FACESIV を用い たが,本版については日本語版の信頼性と妥当性の検 証 が 十 分 に は 行 わ れ て い な い た め VC 尺 度 お よ び NVC 尺度の妥当性の検討としては不確かさが残って いると考えられた。そして本研究では,尺度作成と他 Figure 6 共分散構造によるモデル図 GFI =.98, AGFI =.94, RMSEA =.08, AIC =31.69。

(8)

の変数との関連性の検討を同じサンプルで用いて検討 しているため,今後は他のサンプルでも追試していく 必要があると考えられる。  本研究で得られた知見は , 娘から母親に対するコ ミュニケーションによる娘の精神的自立性の獲得およ び抑うつの低減の一助となると考えられる。今後はコ ミュニケーションの機能の測定を含む尺度の作成が必 要であると考えられる。コミュニケーションが行われ たことのみを評価するのではなく , それがどのような 意図をもって行われたか , というコミュニケーション の内的側面に着目することで , 臨床的介入に有用な知 見が得られると考えられる。

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Table 1 プロマックス回転後の因子負荷量(家族満足度尺度)ため,本研究において信頼性と妥当性の検討にあたり信頼性分析及び因子分析を行った。 家族満足度尺度 (Olson,  2004) 家族に対する満足度について測定する尺度である。家族とコミュニケーションを多くとることは,家族間の交流につながり家族満足度も向上すると考えられたため,本研究では上記の親と青年期の子のコミュニケーション尺度と非言語的接近性尺度の 2 つの構成概念妥当性の検討に使用した。1 因子により構成されている。「1
Table 3 プロマックス回転後の因子負荷量(NVC 尺度) Table 4 各指標間の相関係数 Ⲵ㡯┠ෆᐜ䚷 ᅉᏊᅉᏊ䠍䠄䃐 㻩㻚㻢㻥䠅㻞㻢㻚⚾䛿ẕぶ䛻ヰ䛧䛶䛔䜛᫬䚸᥋ゐ䜢ᩗ㐲䛩䜛䠄㻾䠅㻚㻢㻥㻝㻠㻚⚾䛿ẕぶ䛻ヰ䛧䛶䛔䜛᫬䚸⏕䛝⏕䛝䛸䛧䛶䛔䜛㻚㻢㻢㻞㻡㻚⚾䛿ẕぶ䛻ヰ䛧䛶䛔䜛᫬䚸ᚤ➗䜣䛷䛔䜛㻚㻢㻠㻞㻠⚾䛿ẕぶ䛻ヰ䛧䛶䛔䜛᫬䚸┦ᡭ䛛䜙㌟䜢䛭䜙䛩䠄㻾䠅㻚㻢㻠㻝㻝㻚ẕぶ䛻ヰ䛧䛶䛔䜛᫬䛾⚾䛾ኌ䛿䚸༢ㄪ䛷㏥ᒅ䛷䛒䜛䠄㻾䠅㻚㻢㻝㻝㻣㻚⚾䛿ẕぶ䛻ヰ䛧䛶䛔䜛᫬䚸┦ᡭ䜢ṇ㠃䛛䜙ぢ䜛㻚㻡㻥㻌㻠㻚⚾䛿ẕぶ䛻ヰ䛧䛶䛔䜛᫬䚸㐲䛟䜢ぢ

参照

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