1
論 文 】 日本 建 築 学会 構造 系論 文 報告 集 第 450 号・
1993 無 8月JQurnal of Struct Constr
、
Engng,
AIJ,
No.
450.
Aug,
,
1993円
形
開
口
を
有
す
る
薄
肉鋼 板
の
弾
塑
性
せ ん
断座 屈 挙 動
に
関
す
る
数 値
解析
的 研
究
NUMERICAL
STUDY
ON
ELASTOPLASTIC
BUCKLING
BEHAVIOR
OF
STEEL
PLATES
WITH
CIRCULAR
HOLE
IN
SHEAR
鈴
木 敏
郎
*,木 村 克 次
**
,
元
結
正
次
郎
* * *
Toshiro
SUZ
UKI
, κα醜
戸
KIA4URA
andShOjiro
MOToy
毋
This
paperdescribes
the elastOplasticbuckling
behavior
ofrsteel plates with circularhole,
In
any Ilumerical scheme used
for
the analysis of e且astoplastic problems itbecomes
necessary to inte−
grate the constitive equations governing material
behavior
.
Thus,
wedescribe
the method tocalculate stresses exactly in range of plastic
flow.
The analytical model is a perfect elastoplastic thin plate with circular hole under shearforce
.
As
a result of numerical analysis,
we clarify thebuckling
strength and necessary width thick.
ness ratio to carry yield strengthfor
such a plate.
Keyworcls
:6
喫 ηゴπ9ヨ etastoplasticbuckting
,
Cigen
Problem
,
有 孔 梁
,
弾 塑 性 座 屈,
固有 値 解 析1.
序 円 形開口 を有するH型鋼 梁の構 造特性に関す る研 究は 耐 力 評 価に主 眼が置かれ, 開口が座 屈 挙 動 お よ び 塑 性 変 形 性 状に与え る影 響につ い て の研 究はほと ん ど な されて い な い のが
現 状である。一
般にH型 鋼 梁を設 計す る場 合 作 用せ ん断 力に よっ て ウェ ブ厚が定め ら れる こと は少な く,
鋼構 造設計規準1]]等に記さ れ た幅厚 比 規定に よ っ て ウェ ブ厚が決 定さ れ ること が多い。
し た がっ て ウェ ブに 開口 を設け たために耐 力 低下 を招い た と して も その度 合 い によっ て は開口部の断 面 を補 強 する必 要 がない状 況 も 十 分に考え ら れ る。
た だし、
そ の ような補 強の必 要性の 有無 は単に 耐力 とい う観 点によっ てのみ判 断さ れ る もの で は碓く,
座 屈 挙 動あ るい は塑 性 変 形 性 状な ど様
々 な構 造 特性を踏ま え て決定さ れ るべ きであ る と’
考え ら れ る。
その よ う な背 景の も と,
著 者ら は円形 開口 を有す るH型 鋼 梁の塑 性 変 形 性 状につ い て文 献14)で述べ た。 その な かで著者ら は まず曲げ崩 壊 型を基 本と し た基 礎 的な実 験お よ びそ れ を再 現する た め の数 値 解 析を行い,
限 定さ れ た条 件め中で のその塑 性 変 形 性 状を概 観し た。 しか し な が ら,一
方で円 形 開口を有す る薄板の 座 屈 現象 自体を・
明 らか に した 研究 自体す ら著 者ら が知る 限 り行わ れ てい ない。
そ こ で, 本 論文で は 数値 解 析 的 手法に よ り円形 開口を 有す る薄 板が せ ん断 力を受け る場 合につ い てその座 屈 挙 動 を 明ら かに し,
無開口あ
薄板の そ れ と を比較
する こと に よ り板要素 と して の必 要 幅厚比 な どにつ い て明ら かに す ること を 目的とずる.
。
ところで,
近 年 薄 板の弾 塑 性 座 屈 問 題に対して,
井上・
加 藤は塑 性 流れ理 論に よる弾 塑 性 評 価を正 し く行 うこ と に よ り薄 板の塑 性 座 屈 耐 力の解 析 値と実 験 結 果との よい 対 応が得ら れ ること を 示 して いるi)−
s) 。 その一
連の研 究 の 中で特に せ ん断力 を受け る場 合 (文献 2)に は,
vonMises
の 降 伏条 件式を用い た結 果が文 献12
)に示 さ れ てい る幅 厚 比に対す る経 験 式と一
致す ること が 述べ られ てい る。 し たがっ て本論 文で は降伏 条 件式とし て vonMises
の降伏条 件式を採 用す るもの とする。 また,
円 形 開口 を有す る薄 板の場 合 塑 性 化は部 分 的に生じ,
徐々 に その塑性化領 域は進 展してい くために数 値解 析上降 伏 後 の応 力 状態評 価も重 要な課題 と な る。 この ような研 究 も 現在ま で に か な り進ん で お り, そ の代表 的なもの と してRetutn
mapping algorithmti ’)・
s)が ある
。
こ の 手法 は増 分 計算に おい て塑 性 化 後の応 力 状 態が精度よ く降伏 条 件e * 東 京工業 大学工学 部 建 築 学 科 教 授
’
・
工 博 ** 東 急 建設 構 造 設計 部 部長 * * * 東 急 建 設 構 造 設 計 部・
工博PrQf
,
,
Dept.
of Architecture,
Faculty of Eng.
,
Tokyo Institute of T巳chnology,
Dr,
Eng,
Dept
.
of Structural deslgn,
Tokyu Con$[ructienDept
.
of Structural deslgn,
Tokyu Construction,
Dr.
Eng.
式 を満足 す る た めに開発さ れ た も の で あ り
,
本 論 文で は こ の手 法 を用い る こと とす る。
り
2.
数 値 解 析 法2.1
応 力 算 定 方 法 通 常の増分 理論で は,
微 分型の基礎 式 (例えば擬 静 的 な ひずみ速度な ど)に基づ いて応 力 増 分が定 式 化さ れ て いる が, 実際に我々が数値解析を行 う場 合に取 り扱 う各 変数の増分は微小な極 限 値で は な く有 限の大き さを有し ており,
本 来 微 分 形 式の構 成 方 程 式 を応 力 増 分 算 定 時に そ の ま ま有 限の増 分 変 数に対 する表 現 と して利 用 するこ とは適 当で は な い。
す なわ ち, 応 力 速 度 (以下増分 と区 別 する ために速 度とい う表 現 を用い る。
)を増分区 間に おい て積 分す る必 要がある。 そ の よ うな観 点か ら, 本 論 文では塑性な が れ状態を忠実に表 現す る こ と およ び誤 差 の 蓄 積を極 力 小 さ くすることを 目 的 と しReturn map−
ping algorithm を採用 して いる。
以下その概 要を説 明す る。
なお本 論 文では簡 略化のた めに テン ソ ル を用い て式 展 開を行 うが, 直 角 座 標 形 成 分の みを考え てい るた めに 反 変 成 分,
共 変 成 分の 区別は して いない。まず
,
vonMises
の降 伏 条 件 式は次の よ うに表現さ れ るQ∫一 ・;+ ・
,
・・→
ays ・三→
t ・ss
…・
……・
・
……・
…一 ………
(1) ここに,S
’
,
Jl
は後述す る偏差応 力テン ソ ル お よ び その第二不変量で あ り,
σs は降 伏応 力度であ る。 また,
時 刻 tに お い て材 料は塑 性 状態に ある もの と す れ ば,
その ひず みの全 成 分は次の よ うに表さ れ る。
(E
),=
(E
)t十(E
),……・
………・
…・
……・
…・
・
…
(2 ) こ こに,E ,
E ,
E
は ひずみ の全成分, ひずみ の弾 性 成 分お よびひずみの塑 性 成 分で あ る。 上式は当然 時 刻 t +dt
に おいて も 同様の表現 が可能であ る が,
Return
mapping algorithm で は時 刻t
に おいて降 伏 条件式 (式 (1))は満足 され て い るとい う仮 定の もと, 次の よ う な ひずみ成 分を考え るもの とする。
(E)t+d尸 (E)t+
dt−
(E)‘・
…・
…………・
…・
…・
…
(3
) 〔E)t+dt十〔E)t+ dt十(E ).・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
(4 > こ の (E)t.dt は,
Fig.
1で示すO ’
を原 点と し た ひずみ であり,
通 常の ひずみ速 度で はな く弾 性ひずみに つ いて 累 積表示,
塑 性ひずみ につ い て速 度 表現 と なっ てい るこ と に注意す る。 これ を増 分 解 析で得ら れる ステップ間 隔 At を積分範囲 と して時刻拷 に対し て積 分す る と,
(E
)t+
at= (E
)t+
at 十(E
)4ビ・
・
…
9・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
…
(5) 注1)von Misesの降伏条件式に対す る手法の呼称と して,
特に’
Radial return method’
が使わ れ る場 合 も あるが,
こ こ で は本ア ルゴリズム の総 称で ある
‘
Return mapping algOiithm’
を用いている。一
110
一
σ aJe 0o’
ε , ε,、
4, Figl
o−
e curve E こ こ に,At
は ステッ プ刻み である。
以 降 簡 略 化の た め弾 性ひずみ は全ひずみ成 分,
塑 性ひずみ は増 分ひずみ 成分の みを考え るもの とする。
本 論 文で は材 料は弾 性 時およ び塑 性 化 後に おい て等 方 性 を示 すと仮 定 する と,
そ れ ぞ れ の偏 差ひずみ成分は時 刻 t+At に お け る偏 差 応 力 成分を 用いて次の よ うに表 さ れ る。
酢
飢 恥
売
8
・{
糖
・−i − ・
・
(・) こ の式を偏差応 力 成 分につ いて解く と,
s
−
(1+S
−
6G
側E
’
………・
一 ………
(・)H
。=
σ/ε・
……・
……・
………
(8> こ こ に,G
,H
。は せん断弾性 係 数, 割 線 係 数である。 また σ,
ε は相当 応 力, 相 当塑 性ひずみで あ り,
Fig
.
1 に示す よ うな単 軸 引 張りあるい は圧縮を受け る場 合の応 力ひずみ曲線によっ て表さ れ る。 またそれ ぞれの偏 差 成 分は次のよ うに定 義さ れ る。
S
・ ・S
一
去
(・・S
)・一 …・
・
……・
…・
・
……・
t・
・
(9−
a)E
’
−E 一
吉
(・・E >・・
……・
・
・
………一 ……・
・
(9−
・) さ ら に塑 性変形 は非圧縮 性であ る と す る と,
式 (9−
a) は,
S
−
・一
,〔1
互
,の(t
・E
)i−
・一
、tl
−
、.)( ・・E
}・一 ・
………・
……・
…・
…・
(10 ) こ こ に,E ,
uは ヤン グ係 数および ボア ソ ン比である。し た がっ て
,
時刻 t+At
で の応 力の全 成 分と式 (5
> で与え たひずみの 全 成 分の 関係式は,
式 (9 ),
(10)を 式 (7)に代入 するこ とに よ り得 ら れ る。s
「
1+19
/恥){
8
・(
v + (1
+の(L
Hs
)
(・・E
)∬1
……・
・
…………・
……・
…・
・
…
(11
> 以上 は 3次 元 応 力 場につ い て の一
般 的な表 現であ る か ら,
次に薄 板の応 力 場の場 合を考える。
本論 文で は用い る要 素の特 性 上,
薄 板の応 力状 態 とし て面 外せ ん断応力 は考 慮し板 厚 方 向の応 力の みを 零と してい る。
以 下この応 力 状 態の こと を平面応 力場と呼ぶ も の と す る。 当 然ながら
,
平 面 応 力 状 態で の応 力ひずみ関係 式は式 (・
11・
)をS33
につ い て縮 約す れ ば求め られる。 しか し本 解析 手法では直接偏差応力を用い て降 伏 条 件 式 を解く た めに (式 (1 )),、
平面応 力場で の偏差成分 間の構 成 方 程 式を求めて お く6
式 (7>に示 す よ うに偏 差 成 分で は各 成分間で連 成 効 果は ないた め に容 易に縮 約でき,
式の表 現は変わ ら ない。
ただし,
偏 差ひずみ成分は式 (ll)に SiaFe を代入 しE33
につ い て解き,
その結果 を さ らに 式 (9−b
)に代入 する ことによ り次の よ う に表
さ れ る。Ecl
−
li
−
§
(1輩
。〉]
E
一 ,(1圭
。 〉左
・∴
∵・
(12−
a)El
・一
{
・一
、(1嗣
耳
ゴ 、(1韋
。 )左
11.
’
’
’
’
’
’
”鹽
’
’
’
”・
・
t−・
・
・
…
一
一
・
・
tt−・
(12−
b)Ela=
−
E
{,− El
、・
…・
…・
……・
…・
・
……・
・
:(12−
C),
」
お よ び,
Eli; Ew
’
(i≠ノ)”鹽
’
”…’
…”
∵’
’
”
・
・
・
・
・
・
・
…
(
12−
d) こ こ に, ン十(ユ十’
v}G
/Hs・
………・
…・
∵……・
(13} m=
:
IT2v
また,
偏 差 応 力 成 分は,
S
{1一
号
S
,1・吉
&、1
・
・
…− 7・
一 ・
・
一 …・
:…
(14−
a).
SZ・
一詈
・
S ・−
e
’
S,
,
…
・…・
・
一 ……・
・
……・
(14−b
)S
:,=− SIi− S
弖2・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
tt・
・
tt・
・
…
(14−
c)S
{ノ= ∫‘ノ(
i
『hj)
”
:’
冖
け”
∵’
7’
”7冖’
’
”甲
’
”
(14「
d
) と な る。 式(
12
)は右辺 にHs
が含まれ て いる た めに直 接 偏 差ひ ず み成 分を求め ること は で き ない。
,
そこで,Return
mapping algorithm を適 用す る た めに式 (12 )を まず 弾 性 成 分のみの場 合の表 現に変換す る
。
す な わ ち,
式 (13)にH
。=
。 。 を代入 し,
新た な偏差ひずみ成 分E ”
を導入 す る。
Ec
,一
、鵠
)E
・7t(
ti2
:
’
1
’
:
)E
・・……一
(15−
・).
El
,一
:
、辞
、島 一
詰
,E
・…t……
・・5二
・)・
E1S=−
E{rEi 、一 ・
一 …………・
・
・
……
〔15−
C) お よび,
E
三∫;E
‘ノ (i
≠ゴ)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(15−d
) この よ うに して定 義さ れ るひずみ成 分と偏 差 応 力 との 関係を求め る。、
9 =CE ”………・
・
−t………・
・
……・
・
……・
……
(16) 具 体 的に成 分 表 示し たもの をAppendix
B
に示す。
こ の式は結 局 式 (5}で与え ら れ るひず みに対 して全 ひずみ理 論 を展 開し たもの と同1
じであ る。 し た がっ て右 辺にHs
が用い ら れてお り応 力に対し て完 全に は陽 的 表 現と なっ て いない。
実 際に 上式 を 用い て応 力を算 定する 場 合に は, 収 束 計 算に よって応 力 を算 定 しなげれ ば な ら ないS)。
実 際に 用い た応 力 算 定 部 分の 解 析フ ロー.
をAppendix
A
に示す。
な お, その場 合の収 束 計 算 手 法は 二分 法と は さ み う ち法 を併 用し た手 法 を用い て い る10) 。2.
2
弾塑 性構 成 方程式.
前項で求め た応 力ひずみ関係 式は累 積 誤 差 を 少な く・
す る た めに積 分 型 構 成 方 程 式 を採 用し たが,
増 分 計 算お よ び固有 値 計 算 時の剛 性マ トリッ ク ス算 定 用 構 成 方 程 式と し て用い ることはでき ない。 その場 合には通常の微分 型 の構 成 方 程 式 を用い て解 析 を行っ て いる。
す な わち,
応 力ひずみ関 係は次の よ う に求め ら れ る6・・ 「 +
19
、Hs[
dE
+.
レ+鴇
)9
/牛
啝
・}・一
響
葦
雛
解
]
一 ……一
・17 ・ 数 値 解 析で は こ のよ うに して得ら れる構 成 方 程 式 を数 値 的に S3sにつ い て縮 約する ことによ り平 面 応 力 場で の 構 成 方 程 式 として いる。
なお, 上 記で得ら れ た構域
方 程 式と文 献 1)で誘 導さ れて い る構 成 則とは式 (17)に お い て Hs を無 限 大,
H’
を1
零とす る こ とで塑 性 流れ域の あ る瞬 間 を再 現 するこ とで完 全に一
致 する。 本論文で は以上 の ように し て得ら れ る構 成 方 程 式を4
節 点シェ ル要素91に適用 して数 値 解 析を行っ て い る。
2.
3 応 力算定手法の妥当性検証 前 節で述ぺ た応 力算定手法の妥 当性を検 証す る た め にFig.
Za に示す よ う な正 方 形 1要 素モ デル を設 定す る。 作用荷重P
およ び強制 変位U
は同 図b
に示す よ うに制 御し てい る。
図 中Py
は初 期 降 伏 時の荷 重 値で あ り,U
。 は過 程,
におい て要素内に除 荷 状 態が発 生し ない程 度の強制 変位量 と し0.
00525cm を設定して い る。 な お トー
タル ステッ プ数は30
で あ る。
解析 結果を向
図c に 示す。
○でプロ ッ ト し た ものが
各ス テヅ プでの 数 値解析 結果であ り, 実線が降伏 条 件式 (式 (1 ))よ り求め た 降伏 曲 面 (曲線 )である。 こ の 図が示す よ うに要素 降伏 後の数 値 解 析 結 果は降 伏 曲 線上 を応 力が推 移し て お り,
こ のこ と は本 応 力 算 定 手法の妥 当性を示 して いる と思わ れ る。 ”l
Ut,
P!
凰
二
ω層
P厂
就磁
暢 ” stepCb 冫Fig
.
2 Numerical test ‘c )3.
数値解析3,
1
解析モデル こ こ で はFig.
.
3
に示す よ う な せ ん 断 力Q
を 受 け る 周 辺を弾 性 梁 (E =
2100tonf /cm2 )で支 持され た薄板を 解析 対 象と し ている。
な お開ロ は常に薄 板の中央に位置 する もの と する。
周 辺弾 性 梁一
の断 面 性能 は次の よ うに設 定し て い る。
ま ず 梁一
の ね じり剛 性は単 純 支 持 とい う 条 件 を 満 足する よ うに零と して いる。 ま た梁 の断 面 積,
曲 げ 剛 性は と もに 101°と し て いる。 フ ラ ン ジに相 当する梁 の断面積お よ び板曲げ 剛性に対す る断 面2
次モー
メ ン トは,
薄 板の 開口部に生 じ る応 力の 乱 れに影 響を与え る重要 な 因 子である が, 実際に は多 くのH
型 鋼梁の フ ラ ンジ・
ウェ ブ 断 面 積 比 (ん /Aw
)が ほ ぼ0.
5−1.
0
の狭い範 囲に存在して いる点 を考慮 して,
その下 限値 (O.
5A.
) を 断 面積値 と し,
ま た 断 面 2次モー
メン ト は,
薄 板の み が せ ん断 力を負 担しフランジのせ ん断 力 負 担は無 視 する ものと して零と してい る。
た だ し,
無開ロ モデル の場 合 に限 り 既往の研究が純せ ん断 応 力場 を 対象と して いるの で その よ う な応 力 場 を確 保す る た め に断面積, 断面2
次 モー
メ ン トともに 10i° と し てい る。
また その 場 合に は 梁一
に よっ て 4節リン ク機 構が形 成さ れ る よ うに各 交 点 を ピン接 合と して い る。 外 力Q
は Fig.
3中の 点A
に強 制変位を作 用さ せ るこ とで制 御して い る。 そ の際 全 体的な応 力 状 態が逆 対 称 曲 げお よび一
様せ ん断力状態に な る ように,
梁 上の節点に対して面内回転 を拘 束 して い る。 要素分 割の典型的な例をFig,
3
に示 す。 ま た本 論文で対 象と す る開口の 大き さ は開口率 (p=
D/b)が O.
O−
0.
6の範 囲と し,
さ らに実 際の数 値 解 析モ デル の開 口率はO.
2−O.
6と して いる。 こ こ で開口 の上 限 をO.
6
と し た理 由は,
こ の値 以上に な るとせん断 耐 力の低 下が大 き く開口部の補 強を余 儀な く さ れ る可 能 性が高い と思わ れ る た めで あ る。
ま た,
解 析モ デル で開口 の 下 限 値を0.
2
と し たの は,
フ ラン ジに相 当す る梁の 軸剛 性を有 限 値と してい ること か ら開口率が非 常に小さくなると梁と し ての降伏 耐力が開口部に て決 定さ れず, 両 端 部の曲 げ 耐力に よっ て降伏 耐 力 が 規 定さ れて しまう た めである。
同様の理由に よ りア スペ ク ト比 (a=
a/b) もまた限 定 さ れ る。
本 論 文では解 析モ デル の ア ス ペ ク ト比の値 を −選
及澗一
2・
祕 e θ1 亡1 、
§
1
9
F う ρ 4一
耐 θ a ε々θ11ele四 即‘ 跏一
一
112
一
Fig
.
3 Analytical model1
.
0−
3.
0と して いる。 本論文で は有限要素法に よ り 固有値 方 程 式を求め座屈 耐 力 を 算定す る が,
固 有 値方程 式 が有してい る 物 理的 意 味か ら無開口 の場合同様 無 次元化する こ とが可能であ り,
ま た その際開 口の影 響は 開 口率で評 価し う る ものと してt次の よ う な式で表され る せ ん断 座屈応 力を考え る。
r
・
T一
臨 … )12語
の(
!b
)
2・
・
・
・
・
・
…一・
・
・
…
(・8
) こ こ に,
rc.
は座屈時の作 用 せ ん断 力を 無 開口断面の 断 面積で除し た もの で有効せ ん断座 屈 応 力と呼ぶ こと と し, そ れ に対 応す るhe
を有 効 座 屈 係 数 と 呼ぶ もの と す る。
次に座 屈 耐 力 算 定 方 法につ い て簡 単に述べ る。 本 論 文 では, 文 献 1)−
5)の よ うに座 屈 現 象 を 釣 合 経 路 上に存 在してい る 分岐現象と して取り扱って い る。
し た がっ て 通常の剛性マ トリック スと幾 何 剛 性マ トリック ス か ら な る 固有値方程式を解くことによ り座屈耐 力 を算定し よ う と する もの で ある が,
例え ば文 献 1)で示され る一
軸圧 縮 を受ける場 合 塑 性 化 後の構 成 係 数か ら な るマ トリッ ク ス の行 列 式は零であり,
不 安 定モー
ド(エ ネルギに寄 与 し な い変形モー
ド}が数 多くモ デル内 部に存在す ること と な り 数値解析上 好 ま し く ない。
そこで,
こ こで は 固有 値 方程式 を満足 す る 固有モー
ドの 中で薄板の面外変位の み か ら成る固 有モー
ドだ けを座 屈モー
ドと見な し, それ に対 応する荷 重 点 を座屈荷 重 点と評 価する こ と とする。
そ こ で, 実 際に は次の よ う な 手 順 を 踏ん でい る (Fig.
4参 照 )。 ス テ ップ】.
まず,
基 本 釣 合 経 路を求める ために薄 板 な らびに弾性 梁の面 外変位を拘束し, その際の応 力 分 布 お よび塑 性 状 態 を計 算す る。
ステップ2.
薄 板の面 外 変 位を解 放, 面 内 変 位 を 拘 束 と し たモ デル に対し て, 1,
で得られ た応 力 状 態 を用い た剛 性マ トリックス,
幾 何 剛 性マ トリッ ク ス か ら固 有 値 方 程 式を作 成す る。
そ の時 数 値 解 析デー
タとし て板 厚は 任 意の値で よ く,
こ こ で は幅 厚比 が 60 と な る ように設 定し てい る。
ス テップ3,
上 記の式 を解き,
最 小 固 有 値と変位との T一
L−一
†、 \ 丶丶
ノ
幾
“!
Lovest el8en valaes
匆ロゴ11brゴ旺毋pass
五
.
1
鑑
毯
艦
塩
。θ Elastic Elasto−
Plestic0 7
岫!勤 2
.
e 1.
5.
LO纒 ]
隅
灘
一 n ’df訂81 nuaber n广
臣
脚
4
816
32
n Fig.
5
Nurner{caL test関係を求める (図中の破 線)
。
ステップ4.
設 定し た板 厚に対 して最 小 固 有 値・
変 位 関 係が求 め られ たなら ば,
式 (18) より各 幅厚 比に対 す る最 小 固 有 値・
変 位 関 係を求め る。
各 幅 厚 比の座 屈 応 力 度は先に求めた基 本 釣 合 経 路と最 小 固 有 値・
変 位 曲 線と の交点の応 力 度に対 応す る。 こ こ で用い た単 軸 引 張状態で の応 力ひずみ関 係は完 全 弾 塑 性 体 と し,
ひずみ硬 化は考 慮 して いない。 なお, 降 伏 後の応 力 算 定の収 束 判 定は各 積 分 点 (面 内に 2×2点 の ガ ウス積 分,
板 厚 方 向に 3 点のニ ュー
トンコー
ツ積分 を採 用 )に て行い,
その収 束 判 定 方 法は応 力 度か ら式 (1
) に て求め たノ.
値と降 伏 応 力 度ay の比と し,
その収 束 判 定 値は 10−
12と し て い る。 ま た,
構 造 全 体の増分計 算に・
おける収 束 判 定 値は内 力ベ ク トル と外 力ベ ク トル の ノ ル ム の 比と し収 束 判 定 値を ユ0−
12と して解 析を行っ て い る。 3.
Z 本 解 析 手 法の妥当性検証Fig.
5
中に示す無 開口正 方 形 薄 板モ デル (p=o
, α= 1 )の場合 を解 析 対 象と して本 解 析 手 法の妥 当 性,
収 束 性につ いて検討する。
分割 数を変化させ た場合の解析結 果を 同 図に示す。
図 中のk
。。
1,k
。 は本 解 析 手 法に よっ て 得ら れ た結 果お よび文 献2)に提 示さ れている値で あり,
n は分 割 数であ る。 本 手法に よ る解は文 献 2 )に よる値 に収 束してお り,
本解析 手法お よ びモデル化は妥当であ る と考え られる。
また要素分割を16× 16程度に し た時 の 結 果と文献 2 )に よ る結果との差異は3
% 未満であ り, こ の程 度の分 割 を 施せば実 用 上 十 分な精 度 を確 保し 得ること がわ か る。
3.
3 解 析 結 果.
ρ=
O.
6,
α=
2.
0 と した場 合の 解 析 結 果 をFig.
6に示 す。
図 中○で プロ ッ ト し た も の は基 本釣合 経 路を示し,
△ で プロ ッ ト し た もの は座 屈 解 析にて得 られ た 固 有値か ら計 算し た座屈 応力度を,
ま た・
・
でプロ ッ’
ト し た もの は 上記の 座屈 応力の結果か ら式 (ユ8
)に基づ き各幅厚比 に つ い て算 定し た 座 屈 応 力 度 を そ れ ぞ れ 示 し てい る。
縦 軸 は有 効せ ん断 応 力 度 (te=
Q
/bt
)を降 伏せ ん断 応 力 度 (τy)で,
横 軸は有 効せ ん断ひずみ (γ。
≡
W
α)を降 伏せ ん断ひずみ (刃 で無 次 元 化し た値と して い る。 開口部 近 コ’
r /re y1.
O
1
\
0L5
⊥
6002
;=
ρ σ ar=
2.
4
tonf/ctf ト め/オ=
60
b
/重孟
70
「
こ
司
て午
鋤
O.
0
0.0
1.0
2.o
re f/r Fig.
6 Load displacement curveTabie
’
1 Value of ke 傍の塑 性 化が進 展して い く過 程で座屈応力 度が急 激に低 下してい る様子が み ら れ る が,
その推移曲線は単調な低 下 曲 線で は な く極 小点を有す る曲線と なっ て い る。 こ れ は塑 性 化 領 域の進 展 たよっ て剛 性 分 布のみ な らず応 力分 布も変 化 し, 塑 性 化が必 ずしも座 屈 耐 力 を低下 さ せ る方 向に進 展する わけで は な い こ とを表 し て い る。
こ の座 屈 応 力 度 曲線と基 本 釣 合 経 路 との交 点 が 実 際に起こ り得る 座 屈 点で あり,
交 点 が 存 在し ない幅 厚 比の場 合 (例えばb
/t
= ・60
)に は降伏 耐 ガに到達’
して も座 屈が起こ ら ない こと に な る。 言し.
、か え る な らば , 交点が存在し ない場 合 降 伏 後ひずみ硬 化に 達し た後 座屈 が起こ ることにな る。
し た がっ て座屈が生じ得る場 合の最 大 応 力 度 (最 小 座 屈 応 力 度の最 大値 )お よび その時の幅 厚 比は, Fig.
6の よ うな図 を各 開口率モ デル につ い て求め,
基 本 釣 合 経 路と 座 屈 応 力 度 曲 線が接す る時の応 力 度お よ び幅 厚 比を求め ることに よ り算 定す ることができ る。’
その ように して得 られた結 果 をTable
1に示す。
4,
考 察 前 節で得ら れ た結 果 を も とに有 効 座 屈 応 力度お よび 降 伏 耐 力に達 する の に必要な幅厚比 (以下 必要 幅厚比 )に つ い て検 討す る。
Fig.
7に アス ペ 7一
ト比 を変 化さ せ た時の解析結 果を 示 す。
縦 軸はhe
を,
横 軸は アス ペ ク ト比の逆 数 1/α で あ一 113 一
誰
4
.
o
2.o
0,00
.
o
o.
50
1
.
oo
Fig.
ア Value of he Table 2 Value of k、
,
k2 ρk1k2
0.
204.
38L470.253
.
B81 .19
0.
303.
380.
930,402
,
600 ,51
0.
502.
040.
260.601
.
630 .16
る。 図 中 ○,
●で プロ ッ ト し た もの は開ロ モ デル お よび 無 開ロ モデル に対す る本解 析 結果 で あ り, ▲ は井 上, 加 藤に よ る結 果で ある。
ま ず 無 開ロモ デル に対 する本 解析 結果 (O
)と文献 2 )による結 果 (▲ )を比 較する と, 若 干の差が見られ るが全 体 的な傾 向は よく対 応して い る。
無 開ロ モデル の場 合,
アス ペ ク ト比 の影 響は文献2
) に よれ ば次式で与えられるとし て いる (図 中 破 線 )。
k、
一
・1+ ・・(
吉
い
1−
・・
96,
鳶・一 ・・
24・
…
(19 ) 開口を有す る場 合に も同様の関係式が成 立す るもの と 仮 定 し, 解析 結 果よ り上 式の係 数h
、, 島 を求め る。
結 果 をTable
2
に示す。
ま たこの係 数 を用いた有効 座 屈 係 数と ア スペ ク ト比の関 係をFig.
7 (実 線 )に示す。
開口 率の小 さい場 合 解 析 結 果と実 線に多 少 差 異がみ られ る が,
全体 的に は ほ ぼ両 者は対応し てい る と思わ れ る。 ρ=0.
2の結 果 を み る と,
アス ペ ク ト比 が2.
0以 上 に な る と無開ロモ デル (破線 )よ り も有効 座屈係 数 値 (実 線 }が 大き く なっている。 こ れ は,
開ロモ デル の場 合ア スペ ク ト比が有 限の結 果の み か ら実 線を決 定し て い る た め で あり, 解 析 結 果 自体は, 図 中 ●と○に示す よ うに ア ス ペ ク ト比が大き く な るにつれ,
開ロ モ デル の結 果が無 開ロ モデル に漸 近し て い く様 子が見られる。
こ の ことか ら開口 が小さい場 合にはア ス ペ ク ト比が大き く な るにつ れ開口部の影 響 が小さくな り無 開ロモデル の座 屈 形 態に 漸近 し てい く と推 測さ れ る。
これ はFig.
8
に示す座屈 モー
ドか ら も 理解され る。Fig.
8は ρ!
o.
o, o.
2, 0.
4,一
114
一
(a)The
TSt
eode
torρ
・
00〔b)rhe
LSt
bode
fOt
ρ
EO
.
2【C)丁睡 TSt
囗
odefor
ρ
・
O ●1の The
l卩雄 叩佃fo了 ρ
・
O.
6Fig
.
8
Buck睡ng modesO
.
6の最 小 固 有 値に対する固 有モー
ドで ある。
各モー
ド 図は面 内 変 位 (3.
1節で述べ た計 算 手 順の ス テッ プ1に て計 算さ れ た結 果 ) を組み込んで図 化して いる。 これら の モー
ド図 か ら 分 か る よ う に開口率が 大 きい場 合に は開 ロ部 分のみの面 外 波 形 分 布 状 態 となっ てい るが,
開口率 が小さい 場 合に は無開ロモ デル に近く薄 板全体の面 外波 形 分 布 状 態 とな っ て い る。 こ の ことか ら開口率が小さい 場 合に は薄 板 同 様ア ス ペ ク ト比の影 響を か な り受 けるも の と診 断さ れる。
し たがっ て こ こ で は開口率が小さ く ア スペク ト比が大 きい場 合には無 開ロ モデル に漸 近 すると 判 断し,
開ロ モデル の有 効 座 屈 係 数 値の上 限 値 を無 開ロ モ デル の座 屈 係 数 値 とするもの とする。
また逆に開口率 が大きくな るにつ れ アスペ ク ト比の影 響は小さ く なっ て い る。
特に p≧O.
3
に おい て α≧2.
0
の範 囲 を考え た場 合 有 効 座屈係 数は 6%程 度変動す る にす ぎ ない。 こ れ は塑 性 化 領 域が開口部 分に の み生 じ る た め と, 無 開ロ モ デル の ように薄 板 全 体の座 屈 波 形と は ならない た めで あ る (Fig.
8
)。
し た がっ て開口率が大きい場 合ア スペ ク ト比 を有限値と し た結果か ら推定し た実 線は前 述し た開 口の小さい場 合の よ う な補 正 を行わ な く と も 十分な精 度 を有し て い る もの と思わ れ る。
ま た その よ う な アスペ ク ト比の影 響が小さ い とい うことは開口部の影 響 範 囲を示 唆 する もの であり,
開ロ率が大き く な るにつ れ影 響 範囲 は小さ く な る もの と考え られ る。
し た がっ て,
複数の開 口 (ρ≧O.
3 )が設 けられ る場 合で も開口中心間距 離が 薄 板 幅b
の 2倍 以 上の 間 隔 が あれば 座 屈挙 動に及ぼす 開口部の 影 響 は そ れ ぞ れ の開口 に対 して独 立に評 価する こと が可 能で あ る と考え ら れ る。左
4.
o
3
.
0
2.o
1.
0
0.
ρ 0.
2 0.
4 0,
6 Fig.
9(a) Vhlue of hI 1 馬=
1・
23縊28α一
ρ尹 ヨ ρ5
ち
素 1.
o
o.
5
O.
0
0.0
0.
2.
0.4
0.
6 Fig.
9
(b) Va]ue of h2 次に有効 座 屈 係 数 に対 す る 開口率の影 響 を 検 討 す るた め に係数k
、,
島 と開口率の関 係を求め る。Fig.
9
は係 数k
,,il2
と開口率ρ の 関係 を示 し たもの で ある。 これ らは ほぼ 次 式の よ うに近 似で きる。
h
,=
1.
含3
→−
6.
23(1一
ρ)3・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
20−
a)h
,=
O.
11一
ト4.
54(1−
p} 5・
・
・
・
・
…
∵
tt・
・
一・
tttttt
(20−b
>以 上の結 果か ら有 効 座 屈 係 数は 次
式
の ように表 され る。k
。
・
・
1
・.
23+ ・.
・3(1−
・)・1
・1
・.
ll+ ・.
・4(・一
・)・1
(
t
)
2………一 …一 ・
一 一 ……・
(21 > ただし,
式 (19)の値 を超え る ことはないもの とす る。
一
方 降 伏耐 力 時の 有効 応 力度 (τye)は今回の解 析に よ ればほ ぼ開口率と線 形関係 にあ り, 次 式で近 似さ れ る。
τye= (1一
ρ)τ .………・
一 …一
∵一 ・
∴一 …
(22 ) し たが っ て降伏 耐 力に到る ま で座屈が生 じ ない た めの 必要幅 厚 比は式 (19),
(20)お よ び式 (21)か ら次式で 得ら れる値の小 さい方の値と して表 すこと がで き る。
e
−
1冷
讒
[
跨
・6・
Z3(1−
・) i ・・
{
篝
… 54(1−
・)‘]
(
1 α)
2]
・・
一・
・
……
(・・)參
一
1
冷鑑
[
讐
・警
(
t
)
1
…
… 4 ・Fig.
10に薄 板の材 料と し て ss400
(σy冨 2,
4
tonf/cm2 ) を考え た場 合の 必要 幅厚比 と開口率と の関係を示す。 図 中実線が式 (23 ),
(24
)を,
破 線が無開ロ モ デル の値を 表 して い る。
無 開ロ モ デル で必 要 と す る 幅 厚 比 と 比 較 す る と,
アス ペ ク ト比が小さ く (a=
1.
0−
2,
0
)かつ0.
3
,
前 後 以 上の開口率 を有 する場 合 必 要 幅厚比は無 開ロモデ ル の値 を下 図っ て い る。
し か し なが ら ア スペ ク ト比が無 限 大の場 合に は開ロ モ デル の幅 厚 比の下 限 値は 73.
9程 度であり,
無 開ロ モ デル の下 限 値73,
6
ま た は鋼 構 造 設 計 規 準11 〕に よ る幅 厚比規定よ り も わずかでは あ る が大き く なっ てい る。 し た がっ て鋼構造設計規準に よ る幅厚比 規 定を満足 す る場合に は座 屈に よ る耐 力 低下 を考慮す るb
/亡100
9
°80
ZO
aOO
」1
0L2
α
3
0
.
4
0
.
5
0
.
6
ρ Fig
.
10 Value of b/t 必 要は な く,
塑 性 理 論に基づ く耐力算定 式の み に よ り開 口部の 降伏 耐力は規定さ れ る も の と思わ れ る。
5.
結 論 開口 を有す る薄 板に関し て,
数 値 解 析による座 屈 解 析 を行うことによ りそ の弾 塑 性 有 効せん断 座 屈 性 状につ い て述べ た。
その結 果 を ま とめると,
・
本 解 析 手 法およびモデル化は文 献2
)と同等の評 価を 与え る。
・
開口率が 小 さい場 合 (ρ≧0.
25程 度 )に は アス ペ クト 比 が大き く なる につ れ無 開口薄 板の解に漸近する。 ・開口.
率が大きい 場合 (ρ≧0.
30程 度 )に は座 屈モー
ド が 開 口部周 辺の波 形のみが 発 生するた めに ア ス ペ ク ト 比の影 響は小さい もの とな る。 とな る 』 た だ し,
今回の結 果は薄 板を完 全な平 面と仮定 し た解 析 結 果 を 基に ま と めたもの で あり,
実 挙 動に大き な影 響 を及ぼすと思わ れ る初期不整あ るい ほ座 屈後の挙 動に対す る検討は行っ て いない。
今後はこれ らの因子 を 含め た挙 動を検 討し, 実際の 開口部の設 計 方 針につ い て 展 開 し てい く予定で あ る。
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115
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元 結 正 次 郎,
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第440号,
1992年10月,
pp.
105〜
]11 Appendix A 応 力の算 定 方 法 式 (16) を用いた応 力 算 定 方 法につ い て述べ る。
亅.
ひずみ の全 成 分 を算 定 する。
(E),
+n,≡
〔C)‘+, ‘一
{G)o・
………・
…・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(A−
1} G は計 量テ ン ソ ル であ り,
( )t は時 刻 t’
の値 で あ ること を 示 す。
2.
前増 分 段 階での塑 性ひずみ成 分(E),を除去す る。 (E}t−dt≡
(E}ε+
At−
(E
}t・
一
………・
…・
……・
……・
・
(A−
2〕 3.
第一
近 似 解の算 定は,
こ の ひずみ が弾 性成 分の み か ら成る (i)。t=
・
O)と仮 定して式 (15〕か ら偏 差ひず み成 分 E”
を求め る。
4.
偏 差ひずみ 成 分に弾 性 係 数 を 乗 じ て第一
近 似 偏 差 応力 (Elastic predictor)を算 定す る。
5.
得ら れ た第一一
近似を降伏条 件式 〔式 (1))に代 入して弾 塑 性 状 態 を判 定する。
弾 性 状 態 となれ ば次の積分点へ 移る。
6.
塑 性 状 態と判 定さ れ た な ら ば椙 当塑 性ひずみ (E},
,
を適 当に 仮 定して再度 式 〔16〕によっ て第 i近似 偏差応力 を 算 定す る 〔Plastic corrector )。
7.
得ら れ た第 i近 似 偏 差 応 力 を降 伏 条件式f
(S’
,
σy)=
oに代 入 し降 伏条 件 式が あ る精 度で求め ら れ る まで相 当塑 性ひずみ を変 化さ せ る。
Appendix B 構成係数テ ンソル 非 零 成 分の み示す。
Cddll
−
M[
1 2一
レ π +2(1一
のHs]
・
Cll・・−
M 1−
2レ 2(1一
レ〕Hs…・
……
(B−
1) Cnll−
M2占
≡
も
玩
・
Cntt
−
M[
th
+ 2(子
≡
≡
5itig
.]
・
(B−
2)一
一
116
一
Cltl:=
Clen=
CSIs1=
2G こ こ に, 3G1 + π・
(B−
3} 1・
〔B−
4} M=
(
12G)
2+旗
{
、島
、・,嵩
纛
}
Appendix C 周辺固 定 支 持条件の場合 本文では周辺単純支持 条件の場合につ いて述べ た が,
こ こ で は境 界 条 件の差 異が座 屈 挙 動に及ぼ す影 響 を検 討す る た めに周 辺 固 定 支 持の場 合に つ い て述べ る。
た だ し,
アスペ ク ト比は 3,
0と し解析パ ラ メー
タ は 開口率ρ の み とし て い る。
解 析 結果 を 以 下に示す。
Table C−
1は各 開口率の場 合の有 効 座 屈 係 数 値である。
表 中 の 梶は 周 辺 固定 支 持の場 合,
鰐は本 文で示 し た周 辺 単 純 支 持 の場 合の値である。
また,
Fig,
C−
1は最 小 固 有 値に対す る座屈 モー
ドを 示 し てい る。
開ロ率の変 化に伴う有 効 座屈係 数の上昇率〔h。J/h。ρ)に 着 目 す る と,
バ ラツキ は あ る もの の単純 支 持 条 件に比 較し て有 効 座 屈 係 数 値は1.
5−
2.
0倍 程 度 となっている。
Table C−
1 Value of he ρ 0.
0 O.
2O.4
0.
6 藍ef 7.
817.124
.
46 3.
42 kef/ke,L
了71.
57L68 2.
07 (呂
)7heTSL
叩
defOT
O
・
0.
O 〔b)Thet4t
臼
qd留
fDrρ富
0.
2 〔G)T』邑3t臨
ede「orρ
i
四.
4 Cd)neTSt曲 tor
P
・
O、
6Fig