• 検索結果がありません。

食品重量の目測に関する研究 (第2報)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "食品重量の目測に関する研究 (第2報)"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

昭 和53年11月 (1978) 一37-一

食 品 重 量 の 目測 に関 す る研 究(第2報)

小 松

初 子*,奥

田 輝 子*

A Survey on the Measurement

of Food Weight

by the Human Eye (Part 2)

Hatsuko Komatsu, Teruko Okuda

1 は じ め に 第1報 で 日常 一 般 に 使 用 頻 度 の 高 い と思 わ れ る食 品 22種 類 に つ い て の重 量 目測 の 調 査 結 果 を 報 告 した が1), 本 報 で は食 欲 を そ そ る一・因 子 と もい わ れ る汁 物 に つ い て の 実 の重 量 と 目測 量 との 正 しい関 係 を 把 握 させ て お く事 が必 要 と考 え,汁 物 の実 に つ い て の 重 量 目測 の調 査 研 究 を行 な っ た の で 報 告 す る。

H 調 査 方 法

II-1 調 査 対 象 当 女 子 大 学 家 政 学 部 食 物 学 科 学生81名,短 期 大 学 部 家 政 科 食 物 専 攻 学 生61名 計142名(自 宅64名,下 宿70 名,寮8名)

表1 提 示食 品 と重 量 献 立 名 食 品 名 庫 量(9) み そ 汁 1 豆 腐 わ か め 4a 2 2 も や し 油 揚 20 10 3 4 5 6 7 な す ね ぎ ふ 30 じ ゃ が い も 玉 ね ぎ わ か め 大 根 油 揚 20 3 ス : プ 30 20 1 1 か ま ぼ こ そ う め ん み つ ば 2 3 4 5 1 2 3 4 は ん ぺ ん ほ うれ ん 草 豆 腐 ね ぎ 卵 み つ ば か ま ぼ こ さ や い ん げ ん 生 し い た け 玉 ね ぎ に ん じ ん ノ、 ム さ や えん ど う 白 菜 豚 肉 は る さ め き ゅ う り 豚 肉 玉 ね ぎ に ん じ ん キ ャ ベ ツ ノ、 ム ス パ ゲ ッ テ ィ 20 10 10 10 30 60 10 10 5 15 10 5 20 15 5 5 ioa 30 7 白 菜 と り 肉 30 10 30 20 40 5 10 30 6 40 20 *栄 養指導 研究室 II-2 調 査 時 期 昭 和51年9月 II-3 調 査 方 法 汁 物 を み そ汁 ・清 汁 ・ス ー プ に 分 け机 上 に 既 調 理 形 態 と して40種 類 の 食 品 を 提 示 し,各 自 無 記 名 で 目測 量 を記 入 させ た。 提 示 食 品 は表1に 示 す 通 りで あ る。

(2)

-

38-国

調査結果及び考察

111-1 目測量平均値 目測量平均値は表2に示すように全般に実量より少 なめに目測している者が多く,特に白菜において著し い。また本調査においては重量が多くなるにしたがっ て実量より少なめに目測し,また反対に重量が少なく なるにしたがって実量より多めに目測する傾向が見ら れた。生活様式別にみると,自宅生活者,下宿生活者, 寮生活者の順に少なめに目測する者が多い。 目測量のバラツキについてみると,食品の種類によ って重量の把握にパラツキがみられ,なすのバラツキ が最も小さく,はるきめのバラツキが最も大きい。 111-2 正解率 正解率は表3~乙示すように全体の 30.7% と低値を示 し,正解率の最も高い食品はみそ汁③の油揚 (10g) 旦 わ め 当事 、 も や し な ね I JUH ド 、 、 イ 腐 揚 す 食物学会誌・第33号 と清汁③のねぎ(10g)の54.2%で,最も低い食品は みそ汁⑤の油揚 (6g) 1.4%である。 また本調査で は一般に5g "-'30g間の正解率が高値を示している。 生活様式別にみると大差ないが,自宅生活者の正解率 が最も低い。これは,下宿生活者,寮生活者は実際に 自分で、食品を購入し,食事を作るため自宅生活者より 重量の把握が容易であったのではないかと思われる。 III-3 実量に対する平均目測量の比率 3-(1) みそ汁 ① 豆 腐 ・ わ か め 豆腐・わかめは汁物の実として使用頻度の高い食品 であるにもかかわらず正解率は,立腐11.3%,わかめ 14.1%と低値を示している。また実量に対する平均目 測量の比率は,豆腐66.3%,わかめ235.0JC:で豆腐は 87.3%の者が実量より少なめに目測し,わかめは豆腐 と対象的に82.4%の者が実量より多めに目測している。 じ ゃ が も エ い で ね 、 ぎ f良 f易 菜 大 { l l i r と り 肉 わ か め E盟自宅 _-f宿図~ Y/ Lヨ予均 図1 実量l乙対する目測量の比率(みそ汁)

(3)

食物学会誌・第33号 - 39ー ね d 佐 一 氏 υ そ 汁 ふ も ぎ め ー が ね か や じ 玉 わ ぎ ny F D P h u a 凡 1 1 1 A

;

:

?

1

;

;

:

;

l

j

J

j

l

i

i

l

:

;

;

l

4 m 尚 一 3 3 日

一 根 揚

一 菜 肉

一 こ ん

ぱ 一 ん

]

?

l

:

;

:

:

(

1

u

l

;

;

:

:

!

:

:

:

;

4

l

T

1

7

:

;

[

;

:

:

i

;

:

:

;

i

l

;

:

:

5

l

i

f

;

E

i

l U

3 豆

γ

i

占九ど;

ll!

琢 肉

J

k

l

4 玉 ね ぎ に ん じ ん キ ャ ベ ツ ノ 、 ス パ ゲ ッ テ ィ 26.7

1

6

.

8

2.4

;

;

:

:

l

:

:

:

;

:

:

;

i

;

;

:

;

l

1

;

:

;

5

.

1

I 32.7

4

.

1

I

3

8

.

3

3.3 I

4

0

.

2

6.9 I

3

5

.

2

5

.

4

I

3

5

.

8

2

.4I

3

4

.

8

2

.

5

I

3

8

.

5

;

:

:

l

;

;

:

:

l

t

;

;

:

:

l

;

;

:

;

l

:

:

l

i

j

l

:

;

;

:

:

;

l

:

;

:

;

l

:

:

:

:

6

.

8

6.6 ハ υ ヴ 4 A U 3 4 3 Aι1qδPO 、ムりに U 8 せ q ο 凸 y n o つ 山 n y d ι Z A H 1 4 7 5 F D q A n u -n y 門 i F D ' i qoqohhv A 吐 ハ 汐 Q U A v n i q J ワ 白 口 O R u q o q o つ 臼 氏 U F ひ っ 山 4 円 hut-A ι z q o ウ 4 4 3 5 0 3 2 ハ hvQU

円 。

っ “ F D 月 i p O 8 7 5 F b っ “ ー i A 告 に U A U R U 0 0 4 3 6 に d o O に υ A U A y q d っ “1 7 1 1 7 5 F b っ “ ム 31.0

1

3

.

8

21.7

2

0

.

1

2

5

.

9

6.9

1

4

.

9

7 7 一 3 8 9 1 6 -一 ・ ・ ・ ・ ・ 1 6 一 0 2 2 4 9 9 d q a 一 q δ q J d H I a せ q J

l

T i t ょ 一 向 u d F O Q U A り Q d -一 ・ ・ ・ ・ ・ 0 5 ↑ 6 6 1 3 5 1 一 1 4 i l -Q u n y 一 0 0 0 0 に d o O 凸 y -一 ・ ・ ・ ・ ・ 1 3 一 2 9 7 6 4 3 1 一 2 1 2 1

l

7 0 一 5 8 5 3 2 -一 ・ ・ ・ ・ ・ 0 9 -6 3 2 3 4 4 2 一 2 3 4 3 4 1 i l l -ハ リ ハ U -q O A ι τ q ο qム Q d -一 ・ ・ ・ ・ ・ 4 4 一 6 7 3 2 6 t i -y i 4 8 一 8 9 3 6 6 ・ ・ 一 ・ ・ ・ ・ ・ 4 3 -3 1 1 6 5 3 1 一 2 2 3 1

l

一 1 4 n y 一 FhdAwddAτtiq ム ・ ・ 一 ・ ・ ・ ・ ・ 2 7 -2 3 8 7 4 9 d q u 一 Q U つ d A 吐 A 吐 A 吐 ー 4 3 -7 5 8 2 5 -一 ・ ・ ・ ・ ・ 0 5 一 7 6 3 3 6 句 ' ム 一 守 B ム A 吐 ハ リ 一 円 t っ “ F D Q U 門 i -一 ・ ・ ・ ・ ・ 2 4 一 3 9 8 6 4 3 1 一 2 1 2 1 l 0 2 一 7 3 6 1 2 -一 ・ ・ ・ ・ ・ 0 6 一 6 3 3 9 6 q o q u 一 つ U Q d q U

円 。 円 。

3 0 -8 7 7 7 4 -一 ・ ・ ・ ・ ・ 9 5 一 5 6 8 2 5

(4)

的 め 一 4 ・ A 一 J J 一 6 ・ 一 氾 十 円 A 3 一 3 1 一 0 ・ 0 ・ 3 一 泊 五 一 ﹂ 一 1 8 ・ ー j -b -1 2 一 0 9 一 O 一 3 -7 3 一 4 6 一 7 0 8 -6 0 一 0 6 一 9 9

ω

互 均 一 多 ﹁ 川 一 ー に ソ 一 げ 戸 川 一 i 1 1 l i l -L ー げ は 1 ﹁ ー は l 両 川 ひ 一 一 め 一 3 5 一 7 1 一 5 一 7 一 5 7 一 6 0 一 0 3 1 一 4 9 一 5 7 一 9 9 ヰ 一 一 竺 セ 一 札 紘 一

E

J

Z

瓦 乱 五 ヰ 瓦 竺 ー

ι

1

i

J

1

1

2

日 一

白 川

1

1

1

J

E

JU

百 一 一 一 ! l i l i -l i -一 一 一 一 一 一 一 ↑ 日 一 一 う 一 0 一 5 5 一 0 一 0 0 5 一 5 0 一 5 5 一 0 0 0 一 0 0 一 5 一 0 0 一 一 ι 一 0 0 一 2 2 一 5 一 5 5 7 一 7 5 一 2 2 一 5 0 5 一 5 5 一 0 7 一 5 5 一 一 多 一 5 ↓ 1 1 一 2 一 2 7 8 一 3 2 一 1 1 一 2 5 2 ↑ 2 2 一 3 一 7 7 一 一 め 一 0 5 一 5 0 一 引 一 利 引 っ ﹂ 5 0 引 川 一 0 5 川 一 ( 引 一 川 引 寸 ー か 一 寮 一 な 一 川 む 一 2 . 丘 一 丸 一 丸 ι 0 一 丸 ι ↑ 月 九 仏 一 仏 工 ι 一 2 . 1 一 札 正 一 0 1 一一少一日工一段2一 I 一 6 2 i 7

に三に

-J

阿 川 J │ ﹁川川一回3一

U 川 両 州 一 刷 工

5

一 点 一 点 一 A 3 A 一 : 一 0 一 : 一 一 ミ 一 ) 7 一 5 2 一 2 一 2 0 2 一 0 0 一 0 7 一 5 2 0 一 2 7 一 0 5 一 5 2 一一

E

↑ 日 広 一 2 6 一 6 一 1 1 一 5 一 3 一 2 1 5 一 6 3 一 2 ↑ 2 1 比 一 ; 引 仁 一 i u ー 副 司 引 7 9 E H U │ J 引 引 一 1 2 0

9 一 2 7 誤 一 宿 一 今 川 同 げ 竺 山 川 巴 川

J

山 円 一 戸 川 1 山 川 円 川 川

- i

川 日 同 一 川 日 正一一め7037b4一6一07一414796一06一3・3A↑AJ一JA一9. 一 一 む 一 一 8 1 一 8 一 0 5 一 1 7 1 一 2 8 一 0 8 一 4 2 1 一 1 7 一 5 0 一 2 0 の

-L

K

W

1

げ は 門 戸 瓦 旧 同 ) i 同 三 ) 凶 て ﹁ 同 丙 同

7

同 一 一一一平一19一45一 O 十 7 1 一 9 0 1 一 4 一 3 0 一 6 9 6 一 3 4 一 3 1 一 量 一 一 日 三 同 一 弘 札 一 紙 一 札

Z

弘 札 比 一 乱 。 一 4 相 互 位 回 一 日 引 一 4 U 一 、 損 一 一 ﹀ ↑ 9 一 4 一 8 一 6 7 一 2 1 9 ↑ 2 6 一 1 9 一 7 3 7 一 6 8 一 1 一 圃 -t 一 一 一 一 一 一 一 一 -一 一一i一

o

m

o

お一7ZmM一

ηu

お 一

um

一32一4 必 4一的7一

om

一 日一宅口│﹁1ILIl--﹁ I L I --

il--一i ー │ 下 1 1 1 1 一 1 1 1 1 1 1 7 1 1 i 一 一 一 十 め 一 1 6 一 1 3 一 1 一 0 4 一 4 9 一 7 3 一 8 3 一 2 2 5 一 6 8 一 9 2 一 一 一 工 一 弘 L 一 仏 L 一 弘 一 札 & 一 仏 仏 O 一 札 仏 一 L L 一 ι 1 L 一 5 & 一 一 表 二 少 一 8 一 8 3 1 -戸 川 ー に 川 │ げ ! 日 い 両 三 同 川 同 戸 川 ー 両 川 一 自 一 輝 両 川 白 川 川 一 川 一

μ

ば 十

M

M

U

M

M

一 口 一

M

M

M

M

M

U

U

一 一 一 H ↑ N I 一 山 4 一 割 一 3 2 一 2 2 1 一 3 一 4 一 3 3 4 一 4 2 一 一

J

i

u

¥

U

V

L

f

i

j

で レ

ー に

i

一 証

利 一

様 ¥ 一 一 一 一 一 い 一 一 一 ま り 一 く ん 一 面 ¥ 一 か 一 ゃ 一 一 ふ て 刊 ね か 一 一 り 一 七 い っ 一 レ 同 一 一 一 ¥ 一 豆 わ 一 も 油 一 な 一 ね 一 じ 玉 わ 一 大 油 一 向 と 一 か そ み 一 は ほ 一 豆 ね ↑

¥

l 一 一 l 一 一 i l -一 丁 i 1 7 1 1 一 十 一 一 ﹁ │ 師 一 1 一 2 J 4 i 一 5

6 一 一 ﹂ 1 7 1 一 3 献 立 名 一 み そ 汁 清 - 40ー ス

l

5

[

:

f

5

;

;

5

:

2

i

L

る さ

l

;

3

f

γ

1

:

γ

f

f

ι

[

7

;

1

;

i

l

:

!

1

u

1

U

l

型叫二型:一

i

J

;

T

:

U

;

!

7

芦;:口::;

l

;

:

:

:

i

ぶ2

1

;

;

;

;

q

:

:

U

!

!

(5)

昭和53年11月 (1978) 本調査では一般に生鮮食品よりもわかめ,ふ,そうめ ん,はるさめ,スパゲッティ等(以下乾燥食品と称す) を多めに目測する傾向がある。これは,調理前後の重 量変化に対する認識が少ないためではなしゅ〉と思われ る。生活様式別にみると,寮生活者は自宅生活者,下 宿生活者より重量の把握が容易で‘あったのではないか と思われる。 ⑨ もやし・油揚 もやしの実量に対する平均目測量の比率は62.0%で 81.7%の者が実量より少なめに目測している。また同 重量 (20g)の食品の中で、も最も少なめに目測してい る。油揚は,豆腐・わかめと同様に汁物の実として使 用頻度の高い食品であり,実量に対する平均目測量の 比率は, 101.0%で豆腐・わかめより重量の把握が容 易であったのではないかと思われる。生活様式別にみ ると大差ない。 ③ なす 実量に対する平均目測量の比率は, 86.3%で53.5% の者が実量より少なめに目測しているが,他の食品に 比しパラツキが最も小さい。また同重量 (30g)の食 品の中では,正解率第

2

位と高値を示している。乙れ は一品であるため他の食品の形,色等に影響されるこ とがなくかえって重量の把握が容易であったのではな いかと思われる。生活様式別にみると,寮生活者のみ が実量よりわずかながらも多めに目測している。 ④ ねぎ・ふ 実量l乙対する平均目測量の比率は, ねぎ87.0%で 50.7%の者が実量より少なめに目測しているのに対し, ふは153.3%でねぎとは対象的に57.1%の者が実量よ り多めに目測している。このことは1 -①の豆腐・わ かめと同様のことが考えられる。生活様式別にみると 大差ない。 ⑤ じゃがいも・玉ねぎ・わかめ 実量に対する平均目測量の比率は, じゃがいも85.0 %,玉ねぎ84.0%でいずれも約半数の者が実量より少 なめに目測している。わかめは270.0%で83.8%の者 が1ー①のわかめと同様に実量より多めに目測してい ることは,重量が%になっても乾燥食品では重量の把 握に影響をうけないようである。生活様式別にみると, じゃがいも・玉ねぎは大差なく,わかめは自宅生活者 が下宿生活者,寮生活者よりは少なめに目測している が,寮生活者と共に少なめに目測している者は0 %と なっている。 ⑤ 大 根 ・ 油 揚 実量に対する平均目測量の比率は,大根92.0%,油 - 41-揚96.7%となっている。生活様式別にみると,油揚は 大差ないが,大根では寮生活者のみが実量より多めに 目視リしている。 ⑦ 白菜・とり肉 白菜の実量に対する平均目測量の比率は, 64.0%で 91.6%の者が実量より少なめに目測しており,正解率 も3.5%と低値を示している。本調査では野菜類は他 の食品に比し一般に実量より少なめに目測する傾向に あるが,特に白菜においては著しい。このことは他の 食品よりも形や色等が重量の把握に影響をおよぼすの が大きいのではないかと思われる。とり肉の実量に対 する平均目測量の比率は, 102.0%で、同重量 (20g) の野菜類に比しとり肉のみが実量より多めに目測して いる。一般に肉類は実量より多めに目測する傾向にあ る。生活様式別にみると,大差ないが寮生活者のみが, とり肉を実量より少なめに目測している。 3ー (2) 清汁 ① かまぼこ・そうめん・みつば 実量に対する平均目測量の比率は,かまぼこ84.0%, そうめん146.0%,みつば86.0%となっている。そう めんは,わかめ,スパゲッティ等と同様に実量より多 めに目測している者が多く,同重量(10g)のスパゲ ッティとはほぼ等しい比率を示しているが,みつばは 実量より少なめに目測している。生活様式別にみると, 寮生活者は,自宅生活者,下宿生活者より重量の把握 が容易であったのではないかと思われる。 ⑨ はんべん・ほうれん草 はんべんの実量に対する平均目測日:の比率は,119.0 %で、重量の把握が容易であったのか半数の者が正解し ている。ほうれん草の実量に対する平均目測量の比率 は, 77.7%で同重量 (30g)の食品の中では最も実量 より少なめに目測している。一般に実量より少なめに 目測きれる野菜類の中でも葉菜類は特に実量より少な めに目測する傾向にある。生活様式別にみると寮生活 者は,はんべんの重量の把握が容易であったためか正 解率も高値を示している。 ③ 豆 腐 ・ ね ぎ 豆腐の実量に対する平均目測量の比率は, 56.8%で 96.5%の者が実量より少なめに目測しており,正解率 も3.5%と低値を示している。これは,下宿生活者, 寮生活者は,豆腐を少量購入することができないため 使用することも少なく,重量の把握が困難であったの ではないかと思われる。ねぎの実量に対する平均目測 量の比率は, 116.0%で一般に実量より少なめに目測 されている野菜類の中で多めに目測されている。本調

(6)

食物学会誌・第33号 % 190 180 170 160 150 140 130 120 110 100 - 42-生しいたけ 『 」 ゃ ん げ ん Eヨ 平 均 み つ ば

H ね 一 旦 ほうれん草 はんべん み つ ば そうめん か ま 、 ほ - 下 行illl1IJ寮 ぎ 毘罰白宅 実量l乙対する目測量の比率(清汁) I 1同 にんじん100.7%,ハム136.0%,さやえんどう132.0% で,玉ねぎのみが実量より少なめに目測している。ハ ムは実量より多めに目測しているが正解率は第3位と 高値を示している。ハムは一般に 1 枚1O~20g といっ た既成概念をもっているため正解率が高値を示したの ではないかと思われる。このことは (3)一④のハムが 同比率を示していることからもわかる。また同重量 (5 g)であるハムときやえんどうの目測量について みると著しい差は認められない。生活様式別にみると, 寮生活者が玉ねぎを実量より多めに,また自宅生活者 はにんじんを少なめに目測している。 ③ 白菜・豚肉・はるさめ 実量に対する平均目測量の比率は,白菜54.9%,豚 肉91.3%,はるさめ77.1%となっている。白菜は実量 より少なめに目測している者が91.6%で(1)一⑦の白 菜と同比率を示している。一般に実量より多めに目測 する傾向にある肉類及び乾燥食品であるはるきめが, 実量より少なめに目測されたのは提示食品の中で最も 実量より少なめに目測される白菜と組み合わされたこ とや各食品聞の重量差が大きいことなどが,重量の把 握に影響したのではないかと思われる。生活様式別に みると,白菜は自宅生活者,寮生活者ともに実量より 多めに目測している者は0 %である。また豚肉,はる さめは寮生活者では正解率0 %となっている。 図2 査では重量が少なくなるにしたがって実量より多めに 目測する傾向がある。 ④ 卵 ・ み つ ば 日常目安量の常識的基本尺度となっている卵も割り ほヤされた状態では重量の把握が困難のようで実量に 対する平均目測量の比率も 155.0%と実量より多めに 目測している者が多い。また同重量 (10g)の食品の 中でも正解率は最低値を示している。みつぼの実量に 対する平均目測量の比率は, 162.0%で実量よりかな り多めに目測している。生活様式別にみると,卵では 寮生活者,みつばでは下宿生活者が実量より少なめに 目測している者が0 %となっている。 ③ かまぼこ・きゃいんげん・生しいたけ 実量l乙対する平均目測量の比率は, かまぼこ 102.7 %,きゃいんげん107.0%,生しいたけ162.0%で生し いたけは実量より多めに目測している者が多い。乙れ は,一般に乾燥しいたけを使用することの方が多いた め重量の把握が困難であったのではないかと思われる。 生活様式別にみると, 寮生活者は, きゃいんげんを 144.0%と実量よりかなり多めに目測し, 少なめに目 測した者は生しいたけと共に0 %である。 3-(3) スープ ① 玉ねぎ・にんじん・ハム・さやえんどう 実量に対する平均目測量の比率は,玉ねぎ98.5%,

(7)

- 43-(1978) 昭和53年11月 ス パ ゲ ッ テ ィ ノ、 キ ャ ベ ツ に ん む ん 玉 ね ・ ぎ 目 手 き ゅ う り はるさめ

H

8

白 さやえんどう ノ、 に ん ど ん ム flIJ平均 肉 匿 留 自 宅 _ ' 下 宿 医 函 寮 実量に対する目;測量の比率(スープ) 肉 菜 ム 目 測 量 の 誤 差 傾 向 以上実量に対する平均目測量の比率,正解率等につ いて述べてきたが,実量l乙対する目測量の誤差の許容 限界を±何%に設定するかが問題になってくるのでは ないかと思われる。そこで実量に対する目測量の誤差 傾向についてみると,図4-1,2, 3に示すように 食品によって異なってくる。

l

V

図3 ③ きゅうり・豚肉 実量に対する平均目測量の比率は, 豚肉139.0%, きゅうり 106.3%できゅうりは重量の把握が容易であ ったようである。また同重量 (30g)の食品の中でも 正解率は第1位を示している。これは,使用頻度が高 いことや若年層の噌好が反映しているのではないかと 思われる。生活様式別にみると,大差ない0

o

玉ねぎ・にんじん・キャベツ・ハム・スパゲッ たとえば,正解率54.2%で最高値を示している油揚 (10 g)と, 1.4%と最低値を示している油揚 (6g) について,実量に対する目測量の誤差の許容限界を土 20%まで正解とみなすと,正解率1.4%と最低値を示 していた油揚 (6g)が,正解率62.7%で第2位とな り,最高値を示していた油揚lOgが, 61.3%で第3位 となる。このように,誤差の許容限界を土何%に設定 するかによって目測量に対する正解率もかなり異なっ てくるのである。 実量に対する目測量の誤差の許容限界を土何%に設 定すればよし1かについては,今後検討をしていく必要 があると思われる。 ア ィ 実量に対する平均目測量の比率は,玉ねぎ76.0%, にんじん99.0%,キャベツ68.8%, ハム 136.0%,ス パゲッティ 149.0%となっている。にんじんは重量の 把握が容易であったのか15g, 20gと重量が異なって も実量に対する目測量には著しい差は認められない。 キャベツは, 85.2%の者が実量より少なめに目測して いるが,同重量 (40g)の食品間では,目測量に著し い差は認められない。また使用頻度が高い食品であり ながら正解卒は5.6%とかなり低位を示している。ス パゲッティは他の乾燥食品と同様に実量より多めに目 測している者が多い。生活様式別にみると,にんじん のみ下宿生活者が実量より少なめに目測しており, の他は大差ない。 そ

(1) 全般に実量よりも少なめに目測する者が多く, 特に白菜において著しい。 と

V

(8)

食物学会誌・第

3

3

-

44-140

¥

/

I

IIL

V ¥

f a l l s J

‘ 日 下 山 口 い ミ i L i l l a -f i l l

-・

1 ; 1 1 1 111li--i h -l i t h -i l -- 0 1 ‘1 1 h E 1 2

i t i l 1 1 1 : ! i ' 1 ー: : 1 1 ー ! H i L 1 h B l l ' l E ・aEa-Eh- -司 品目 刊 ι ・ ・ ・ ι ' ーー r h p q a , , f l , I L t ' ' リ d u -a ﹃ t a d t i l -i t -i11111 i ‘

l

h

i

s

-H t 門 whh ド M f ' l tlJJ1 l r 副司伽 F H F J m d r u r J 1 L F H 働 C R h e ﹁ ja--120 50 60 100 70 80 90 110 120 130 110 少 Tt ~ 40

50 た 人 数 80 70 多 め 60 感 じ50 た 人 数40 30 100 90 20 生しいたけ きゃいんげん かまぼこ み つ ば H Nド 岡 村 , ね さ 豆 腐 ほうれん H U ア はんべん み つ ば そうめん かまぼこ と り 刻 4 白 菜 油 揚 大 根 わ か め 玉 ね ぎ b ゃがいも ふ ゆ ば を す 油 揚 も や し わ か め 豆 腐 150 解ーーー土20-50% ーー土50-100% 一一土20%以内一一士100%以上 目測量の誤差傾向(清汁)

_

1

七 図

4

-

2

角平ー一一::f::20-50% 一一ー土50-100% 一一士20%以内一-::f::100%以上 目測量の誤差傾向(みそ汁)

-

4

-

1

(9)

- 45ー また調理によって重量が変化する乾燥食品は,一般 に実量より多めに目測する傾向がある。生活様式別に みると,自宅生活者は実量より少なめに目測する者が 多い。 (2) 目測量からのノミラツキについてみると,食品 によって重量の把握にバラツキがみられる。

(3)

正解率は,平均

30.7%

と低値を示している。 生活様式別にみると,自宅生活者の正解率が最も低い。 (4) 食品別にみると,一般に肉類,卵,魚肉加工 品,乾燥食品は実量よりも多めに目測する傾向にあり, その他の食品は,少なめに目測する傾向にある。 (5) 同重量の食品でも,食品の種類や形,色等が 異なると,重量感覚の把握が異なり,特に重量の多少 と逆比例の感覚をもっ傾向がある。 (6) 同重量の食品でも,組み合わせが異なると, 重量感覚に変化がみられる。 (7) 目測量に対する誤差の許容限界を土何%にす るかによってかなり正解率が異なってくる。 以上の結果より,第1報と同様に,既調理形態の食 品であっても,学生の短い経験や感による重量の把握 が,いかにあいまいであるかを知ったので,今後の栄 養指導実習の重要な課題のーっとして,食品の秤量の 習慣を身につけさせ,食品の正しい重量と目測量の関 係を自覚させる必要があることを痛感した。 最後に本調査に御協力いただいた学生の皆様に深く 感謝いたします。

1

)小松初子,奥田輝子:栄養学雑誌,

3

1

3

0

(

1

9

7

3

)

.

2)

石松成子,福原キミエ:栄養学雑誌,

2

9

1

9

(

1

9

7

1

)

.

3)香川綾(監修):集団給食献立集,女子栄養大学出 版部

(

1

9

7

4

)

.

4)田中恒男:統計のまとめ方っかい方,医歯薬出版

(

1

9

6

3

)

.

考 鼻:

'

(

1

9

7

8

)

昭和53年11月 120 130 スパゲッティ ハ ム キ ャ ベ ツ にんピん -玉ねぎ 豚 肉 きゅうり はるさめ 豚 肉 白 菜 さやえんどう ハ ム にんりん 支 ね ぎ 140 150

m

lE ~~.…土 20-50% キ ー 士50-ioo% ーーi:20%以内一ー土100%以t 目測量の誤差傾向(スープ) 図

4

-

3

参照

関連したドキュメント

重量×製品の 重量×製■品の 重量×製品の 重量×製品の立方フイ 包装及び出荷 立方フ イート 立方フイート 立方フイート ート,時間研究

第 3 章ではアメーバ経営に関する先行研究の網羅的なレビューを行っている。レビュー の結果、先行研究を 8

1)研究の背景、研究目的

はじめに 第一節 研究の背景 第二節 研究の目的・意義 第二章 介護業界の特徴及び先行研究 第一節 介護業界の特徴

就学前の子どもに関する教育保育 等の総合的な提供の推進に関する 法律第 2 条第 6 項の認定こども園 延べ面積 3,000 ㎡食料品が購買

In this paper, first of all, the factor of productivity evaluation is defined extensively to the case of multi-F code, and furthermore expressed as a function of the time

25 法)によって行わ れる.すなわち,プロスキー変法では,試料を耐熱性 α -アミラーゼ,プロテ

 21世紀に推進すべき重要な研究教育を行う横断的組織「フ