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南 足 柄 市 土 地 開 発 公 社 解 散 プラン 目 次 はじめに 1 土 地 開 発 公 社 の 概 要 (1) 設 立 の 背 景 (2) 沿 革 (3) 設 立 団 体 (4) 基 本 財 産 (5) 組 織 2 土 地 開 発 公 社 の 現 状 及 び 抜 本 的 改 革 (1) 土

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南足柄市土地開発公社解散プラン

平成

25 年 5 月

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1 南足柄市土地開発公社解散プラン目次 はじめに 1 土地開発公社の概要 (1)設立の背景 (2)沿革 (3)設立団体 (4)基本財産 (5)組織 2 土地開発公社の現状及び抜本的改革 (1)土地開発公社の収支及び経営状況 (2)土地開発公社の経営状況が現状に至るまでの経緯 (3)抜本的改革 3 解散に向けた土地開発公社保有地の処分計画 4 土地開発公社解散計画 (1)解散スケジュール (2)起債借入金額及び起債時期 (3)第三セクター等改革推進債償還計画 5 市の財政に与える影響 (1)財政の見通し (2)財政健全化の取り組み 6 まとめ

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2 はじめに 南足柄市(以下、「市」という。)は、平成 23 年 12 月に南足柄市土地開発公社経営検討委員会(以 下、「経営検討委員会」という。)を設置し、南足柄市土地開発公社(以下、「土地開発公社」とい う。)の存廃を含めた抜本的な経営改革の検討を行った。 その結果、「地価の下落、土地の需要が薄れている現状では、土地開発公社が土地の先行取得を 行う意義は小さく、土地開発公社は一定の役割を終え、また、土地開発公社が保有する土地の時 価評価を行った場合、簿価と時価の差が大きく、実質的には債務超過状態となる。このような状 況で土地開発公社の経営を継続することは、最終的に債務保証をしている市の財政負担の増大に もつながるものであり、できる限り速やかに解散及び清算することが適当である。」との提言がな された。 現在、土地開発公社は、市の財政状況が厳しいことから、市による土地の再取得が積極的に行 われていない現状にあり、土地の保有が長期に及んでいる。そのため、債務返済にあたっては、 金融機関からの借換えにより対応している状況である。暫定的に保有土地を駐車場として活用し、 収益の確保に努めるなど、経営健全化を図ってきたが、市による土地の再取得が進まない現状で は、借入金の支払利息が、簿価の膨張を招いており、土地開発公社の経営を圧迫している状況に ある。 また、国は、経営が悪化した第三セクター等の抜本的な改革を集中的に行えるよう、地方財政 法の改正を行い、平成 21 年度から平成 25 年度までの間の時限措置として、「第三セクター等改 革推進債」を創設した。 こうした状況を踏まえ、この第三セクター等改革推進債を活用し、土地開発公社の解散を進め、 将来の健全な財政運営に向けた取り組みのため、土地開発公社解散プランを策定するものである。

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3 1 土地開発公社の概要 (1)設立の背景 経済成長期における地価高騰が進む中で、市として公共施設の整備を促進し、地域の秩序あ る発展を図るために必要な土地を弾力的に取得するために土地開発公社を設立した。 (2)沿革 昭和39年5月26日 財団法人南足柄町開発公社として設立 昭和49年3月25日 組織変更(県知事による認可) 昭和49年4月 1日 南足柄市土地開発公社設立 (3)設立団体 南足柄市 (4)基本財産 200万円 (5)組織(平成24年4月1日現在) 役員:理事5名、監事2名 職員:事務局長ほか 6名 2 土地開発公社の現状及び抜本的改革 (1)土地開発公社の収支及び経営状況 市からの依頼により取得した土地については、市が財政状況に応じ、毎年度再取得に努め ている。また、未利用地については、その一部を土地開発公社が暫定的に駐車場として貸付 け、活用を図ることで収益の確保に努めている。人件費については、平成22 年度から土地開 発公社のプロパー職員の雇用を中止し、経費の縮減を図っている。このような取り組みを実 施することで、収支上は、毎年度黒字を維持している。(表1参照) しかし、土地開発公社が保有している土地は全て保有期間が10 年以上となっており、この ような長期に保有する土地の取得費用は全てが借入金で賄われている。その支払利息が簿価 の膨張を招き、土地開発公社の経営の圧迫につながっている。 なお、土地開発公社の経営状態の悪化や長期金利の上昇などにより、借入金の利率の上昇 や借入れそのものが難しくなることが想定され、土地開発公社の経営は、不安定な状態にあ る。

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4 表1 土地開発公社決算損益計算書の推移 (単位:円) 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 (1) 事業収益 (a) 94,781,985 137,316,743 102,163,284 402,021,844 275,561,174 ①公有地取得事業収益 86,310,504 125,942,432 100,108,892 394,110,322 273,766,234 ②附帯等事業収益 8,471,481 2,378,681 2,054,392 7,911,522 1,794,940 ③補助金等収益 - 8,995,630 - - - (2) 事業原価 (b) 86,310,504 134,938,062 100,108,892 394,110,322 273,766,234 ①公有地取得事業原価 86,310,504 134,938,062 100,108,892 394,110,322 273,766,234 ②附帯等事業原価 0 0 0 0 0 事業総利益(a-b) …A 8,471,481 2,378,681 2,054,392 7,911,522 1,794,940 (3) 販売費及び一般管理費(c) 11,009,771 10,304,021 8,959,570 339,969 322,418 ①人件費 10,352,927 9,624,058 8,682,548 112,575 - ②経費 656,844 679,963 277,022 227,394 322,418 事業収益(損失)(A-c) …B △ 2,538,290 △ 7,925,340 △ 6,905,178 7,571,553 1,472,522 (4) 事業外収益(d) 10,386,548 9,665,169 8,703,544 3,698 2,572 ①受取利息 33,621 41,111 20,996 3,698 2,572 ②雑収益 10,352,927 9,624,058 8,682,548 - - (5) 事業外費用 0 0 0 0 0 経常利益(B+d) 7,848,258 1,739,829 1,798,366 7,575,251 1,475,094 当期純利益 7,848,258 1,739,829 1,798,366 7,575,251 1,475,094 (2)土地開発公社の経営状況が現状に至るまでの経緯 ア 公有用地及び代替地の状況(表2・表3参照) 土地開発公社は、金融機関より事業資金を借入れ、市からの取得依頼に基づき、用地を取 得するとともに、市による再取得により発生した収益で借入金の返済を行い、経営してきた。 平成3 年までは、市による再取得も積極的に行われていたため、保有資産残高も少なかっ たが、平成4 年には、公有用地の取得が増加し、土地開発公社の資産残高も急激に増加した。 さらに平成10 年には、新規の土地取得を凍結したものの、市の財政状況が厳しいことから、 市による再取得が積極的に行われず、平成14 年以降、土地開発公社の所有する資産残高は、 ほぼ横ばい状態で推移している。 現在、土地開発公社が保有する土地のうち、市により既に供用開始済となっている土地は、 約80%であり、これら全ての土地が、取得から 10 年以上経過している。 このように、土地開発公社の保有地処分が進まない現状においては、金融機関からの借入 れにより、経営資金の確保を行わざるを得ず、金融機関からの借入れに伴う支払利息がさら なる簿価の上昇を招き、土地開発公社の経営を圧迫する状況である。

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5 表2 公社保有資産残高と公共用地取得及び売却の推移(単位:百万円) 表3 土地開発公社所有地一覧 ① 事業別一覧(23年度末) 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000 11000 保有資産年度末残高 市への売却金額 公有用地取得金額 面積(㎡) 簿価(百万円) 主 な 資 産 先行取得事業 (1箇所) 代替地     (5箇所) 3,424 3,372.16 81 24,873.26 1,749 72,755.70 福祉厚生事業(1施設) 農業事業   (1事業) 道路事業   (14路線) 都市計画事業 (5施設) 教育事業    (3施設) 120,311.58 6,551 3,875.00 439 資  産  区  分 278.32 123 3,209.89 92 11,947.25 文化会館(福祉会館)駐車場 怒田下原農道 塚原班目線、関本雨坪線 他12路線 運動公園、範茂史跡公園、南部地区公園 他2施設 体育センター駐車場、総合グランド、足柄台中学校 内山字下原地先 塚原字中丸地先、沼田地先他3カ所、 643 合   計

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6 ② 供用・未供用の別(23年度末) 区分 簿価 割合 備考(面積) 供用済土地 5,136 百万円 78% 約 77,000 ㎡ 未供用土地(代替地含む) 1,415 百万円 22% 約 43,000 ㎡ 合計 6,551 百万円 100% 約 120,000 ㎡ イ 経営健全化への取り組み 土地開発公社においては、経営状況の改善を図るため、土地開発公社経営健全化検討委員会 を設置し、平成21 年 12 月に「土地開発公社の経営に関する計画書」を定めた。この計画は、 平成30 年までの 10 年間を計画期間とし、土地開発公社が保有する供用済土地の保有残高の低 減などを目標に掲げており、次のような取り組みを進めることで、これまでも経営の健全化に 努めてきた。 (取り組み内容) ① 供用済土地の簿価総額の縮減 「神奈川県市町村振興資金」(県貸付金)を活用した市による供用済土地の計画的な再 取得の実施。 (実績)平成21 年度~23 年度 767,985,448 円 (面積:5,853.05 ㎡) ② 保有土地の暫定利用 当面利用予定がない代替地等の未利用地の有効活用を図るため、駐車場等の短期貸付 による暫定利用を推進。 (実績)向田字滝ノ沢地先、塚原字松下地先、塚原字中丸地先、福泉字善能地先を駐車 場として貸付。 平成21 年度~23 年度 3,540,500 円 ③ 自己資本の活用による借入金の圧縮と簿価上昇の抑制 土地開発公社の自己資本である準備金について借入金の圧縮と代替地における借入金 の利息算入による簿価の上昇を抑制するため、再投資による活用を継続的に実施。 (実績)平成23 年度末準備金額 226,543,492 円 ④ 入札制度の導入等による借入条件の改善 借入時の金利負担の軽減を図るため、市内金融機関による入札を継続して実施し、低 い利率への借換えを実施。

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7 ウ 経営状況が現状に至った原因及びその責任 土地開発公社の経営改善を図るため、経営健全化計画を策定し、取り組んできたところで はあるが、市民税(法人分)の急激な落ち込みにより市の財政状況が厳しくなったことから、 土地開発公社が保有する土地の市による再取得が積極的に行われず、また、代替地について も市による損失補てんが確保できない状況であるため、積極的な処分を行えず、土地開発公 社が長期にわたり土地を保有することになったことが、現在の経営状態をもたらした要因に なっている。 土地開発公社は、市が公有地の拡大の推進に関する法律に基づき設置した法人であるとと もに、土地開発公社が保有する土地は全て市からの取得依頼に基づき取得した土地である。 毎年度、決算報告、予算及び事業計画等について、市の承認を受けて事業を行っており、市 はその業務の健全な運営を確保するために必要な命令をする監督権限を持っている。また、 市は金融機関からの借入金について債務保証をしている。したがって、土地開発公社の経営 改善及び保有地の解消にあたって、市は責任を負う立場である。 (3)抜本的改革 土地開発公社の経営健全化を図るためには、市による再取得が進み、土地開発公社が抱え る借入金の解消を図ることが必要となるが、現在の市の財政状況では、積極的な再取得を進 めることは、難しい状況にある。 経営検討委員会の提言においても、地価の下落や土地の需要が薄れている現状では、土地 開発公社が土地の先行取得を行う意義は小さく、土地開発公社は一定の役割を終えており、 また、保有地の時価評価を行った場合、簿価と時価の差は大きく、実質的な債務超過状態と なる。現在、借入利率は最低で推移しており、今後、金利が上昇することは確実視されてい る。このような状況で経営を継続することは、最終的に市の財政負担の増大にもつながるも のである。 抜本的改革に取り組むことにより、長期的に安定した借入資金である「第三セクター等改 革推進債」を活用し、解散及び清算をすることとする。 3 解散に向けた土地開発公社保有地の処分計画 土地開発公社が現在保有する土地は、供用済の土地だけでなく、未供用地及び代替地につい ても全て市からの依頼に基づき取得したものであるため、市が再取得する予定である。 土地開発公社が独自に売却をする場合、売却価格が簿価を下回ることが想定され、その損 失補てんを市が行うことは困難であるため、土地開発公社による売却は難しい状況である。 したがって、第三セクター等改革推進債を活用して土地開発公社を解散し、市の保有土地と してから、代替地については民間へ売却するなど、活用方法等について検討する。

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8 4 土地開発公社解散計画 土地開発公社が現在事業資金として金融機関から借り入れている資金は、平成25 年 9 月に償 還期限が到来し、新たに資金調達を行うと利子が増加する。また、平成21 年 4 月に経営が悪化 した第三セクター等の抜本的処理策として国が創設した「第三セクター等改革推進債」の利用 は、平成25 年度末までとなっている。 これらの状況を鑑み、現在土地開発公社が借り入れている事業資金の償還期限である平成25 年9 月までに第三セクター等改革推進債により土地開発公社の債務を償還後、土地開発公社を 解散することとし、その事務を進めていく。 (1)解散スケジュール ア 第三セクター等改革推進債起債手続き ・起債申請のための議決及び起債に要する予算の議決を受ける。 ・事前に県や金融機関との調整を進め、議会の議決後、第三セクター等改革推進債を発 行し、土地開発公社の債務について、債務保証を履行する。 イ 土地開発公社の解散手続き ・土地開発公社解散の認可申請のための議決を受ける。 ・議会の議決後、県に土地開発公社の解散認可について申請し、審査を受けた後、解散 が認可される。 ・解散認可後は、清算人によって現在行われている業務を結了し、債権の取立て及び債 務の弁済、残余財産の引き渡しが行われる。 ・清算結了後、県知事に清算結了の届出をして、解散手続きが終了する。 ウ 土地開発公社保有地の処分及び再取得 土地開発公社が保有する土地の約8 割は供用済の土地であるため、解散後は、市へ譲 渡する。また、代替地を土地開発公社が独自に売却する場合、売却価格が簿価を下回る ことが想定され、その損失補てんを市が行うことが難しいため、土地開発公社による売 却は難しい。そのため、解散後、代替地も市へ譲渡し、活用方法等を検討していく。 エ その他の手続き 解散までに市と土地開発公社との間で、債権債務整理に係る合意書を締結し、清算事 務において登記等の必要な手続きを行う。 (2)起債借入金額及び起債時期 ・起債借入額 6,150百万円(予定) ・起債借入時期 平成25年9月(予定)

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9 (3)第三セクター等改革推進債償還計画 第三セクター等改革推進債の償還年数については、10 年以内が基本であるが、必要に応 じて10 年を超える償還年限を設定することができるとされているため、市税の減収や社会保 障費の増加などの影響により厳しい状況が続く市の財政状況を鑑み、30 年の償還計画を試算 した。 [借入額 6,150 百万円、償還年数 30 年、年利率 1.5%] (単位:百万円) 5 市の財政に与える影響 (1)財政の見通し 国は平成21 年4月に地方財政法を改正し、経営が著しく悪化した第三セクター等の抜本的な 処理策として平成25 年度までを起債期限とする「第三セクター等改革推進債」を創設した。 市では、これを活用し、土地開発公社の借入金の債務保証に必要となる財源に充てること で、土地開発公社の債務を整理する。 第三セクター等改革推進債の償還については、約61 億円を起債することになり、毎年の償還 金額も高額となる。基本的に10 年を償還年数としているが、必要に応じて 10 年を超える償還 年数を設定できることとされており、市の財政状況を鑑み、30 年の償還計画を作成した。また、 償還年数が30 年と長期に及ぶことから、市の財政全体についても推計を行った。 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 償還元金 103 205 205 205 205 205 205 205 205 205 償還利子 44 90 87 84 81 78 75 71 68 65 償還計 147 295 292 289 286 283 280 276 273 270 起債現在高 6,047 5,842 5,637 5,432 5,227 5,022 4,817 4,612 4,407 4,202 H35 H36 H37 H38 H39 H40 H41 H42 H43 H44 償還元金 205 205 205 205 205 205 205 205 205 205 償還利子 62 59 56 53 50 47 44 41 38 35 償還計 267 264 261 258 255 252 249 246 243 240 起債現在高 3,997 3,792 3,587 3,382 3,177 2,972 2,767 2,562 2,357 2,152 H45 H46 H47 H48 H49 H50 H51 H52 H53 H54 H55 償還元金 205 205 205 205 205 205 205 205 205 205 102 償還利子 32 28 25 22 19 16 13 10 7 4 1 償還計 237 233 230 227 224 221 218 215 212 209 103 起債現在高 1,947 1,742 1,537 1,332 1,127 922 717 512 307 102 0

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10 ア 償還計画(再掲) [借入額 6,150 百万円、償還年数 30 年、年利率 1.5%] (単位:百万円) イ 市の財政推計 償還財源確保のための新たな取り組みがないままの状況では、平成25 年度から赤字が発 生し、平成40 年度には累積赤字が 50 億円を超え、平成 49 年度には 100 億円を超える赤 字となる。 (単位:百万円) H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 償還元金 103 205 205 205 205 205 205 205 205 205 償還利子 44 90 87 84 81 78 75 71 68 65 償還計 147 295 292 289 286 283 280 276 273 270 起債現在高 6,047 5,842 5,637 5,432 5,227 5,022 4,817 4,612 4,407 4,202 H35 H36 H37 H38 H39 H40 H41 H42 H43 H44 償還元金 205 205 205 205 205 205 205 205 205 205 償還利子 62 59 56 53 50 47 44 41 38 35 償還計 267 264 261 258 255 252 249 246 243 240 起債現在高 3,997 3,792 3,587 3,382 3,177 2,972 2,767 2,562 2,357 2,152 H45 H46 H47 H48 H49 H50 H51 H52 H53 H54 H55 償還元金 205 205 205 205 205 205 205 205 205 205 102 償還利子 32 28 25 22 19 16 13 10 7 4 1 償還計 237 233 230 227 224 221 218 215 212 209 103 起債現在高 1,947 1,742 1,537 1,332 1,127 922 717 512 307 102 0 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 歳  入 20,310 13,781 13,315 13,073 13,397 13,035 13,445 13,045 13,471 13,024 歳  出 20,521 14,158 13,958 13,580 13,832 13,346 13,766 13,152 13,726 13,273 差  引 -211 -377 -643 -507 -435 -311 -321 -107 -255 -249 累積赤字額 -211 -588 -1,231 -1,738 -2,173 -2,484 -2,805 -2,912 -3,167 -3,416 財調現在高 691 231 231 231 231 231 231 231 231 231 H35 H36 H37 H38 H39 H40 H41 H42 H43 H44 歳  入 13,217 13,010 13,528 13,007 13,272 12,993 13,478 12,974 13,408 12,975 歳  出 13,493 13,268 13,850 13,296 13,645 13,388 13,987 13,475 13,979 13,541 差  引 -276 -258 -322 -289 -373 -395 -509 -501 -571 -566 累積赤字額 -3,692 -3,950 -4,272 -4,561 -4,934 -5,329 -5,838 -6,339 -6,910 -7,476 財調現在高 231 231 231 231 231 231 231 231 231 231 H45 H46 H47 H48 H49 H50 H51 H52 H53 H54 H55 歳  入 13,369 12,932 13,013 12,897 12,976 12,884 12,931 12,850 12,896 12,817 12,860 歳  出 14,052 13,590 13,624 13,464 13,532 13,395 13,449 13,325 13,354 13,251 13,177 差  引 -683 -658 -611 -567 -556 -511 -518 -475 -458 -434 -317 累積赤字額 -8,159 -8,817 -9,428 -9,995 -10,551 -11,062 -11,580 -12,055 -12,513 -12,947 -13,264 財調現在高 231 231 231 231 231 231 231 231 231 231 231

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11 (2)財政健全化の取り組み ア これまでの取り組み 市は、長引く経済の低迷による市税の減収や少子高齢化の進展による社会保障費の増加 などの影響により、厳しい財政状況が続いている。平成20年度から、市では、税収に左 右されない長期的に安定した財政運営を目指し、行政改革に取り組んできた。 (行政改革による主な取り組み)※効果額は平成21 年度~24 年度の数値 ・職員人件費については、「給与水準等適正化計画」及び「定員適正化計画」を策定。給与 月額の削減(平成 24 年度削減率:管理職 6%、4%、一般職 3%)や地域手当の見直し(平 成 24 年度:10%を 0%へ見直し、平成 25 年度:5%支給)、管理職手当の定額化などを 実施。職員定数は、平成21 年度当初(職員数 384 人)から平成 24 年度当初(職員数 325 人)までの間で、59 人を削減。また、特別職の人件費の削減(平成 24 年度削減率:市長 50%、副市長 25%、教育長 22%)も実施。 (単年度効果額)9 億 7,000 万円 ・公共施設の管理運営方法の見直しを実施。また、駅前サービスセンターを廃止。 (単年度効果額) 1 億 4,000 万円 ・施設の使用料及び廃棄物に関する申請手数料などの手数料の見直しを実施。 (単年度効果額)2,000 万円 ・事務事業の見直しや補助金の見直しなどを実施。 (単年度効果額)11 億 6,000 万円 ・行政改革大綱 2011 及び行政改革実施計画(H23~H27)の策定と実施 イ 財政健全化に向けた財源対策の取り組み これまでも、市では安定した財政運営を目指し、行政改革に取り組むなど、財政健全化に 努めてきた。土地開発公社の解散は、こうした財政健全化を進めるうえで、重要な課題で ある。今後は、平成25 年度から平成 27 年度を計画期間とする「南足柄市行政改革推進プ ラン」に基づき、行財政改革を進めるとともに、計画期間後においても同様の行財政改革 を行うことで、財政健全化に向けた取り組みを進め、第三セクター等改革推進債の償還を 行っていく。

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12 (財政健全化に向けた主な取り組み)※効果額(見込)は平成 27 年度における効果額 ①人件費の削減(効果額(見込):約 145 百万円) ・給料月額、手当の見直しによる給与の削減。 ・事務事業の見直し、民間活力の導入の推進による職員数の削減。 ②民間活力の導入(効果額(見込):約 25 百万円) ・市民課窓口業務と戸籍入力業務の民間委託の実施。 ・サービスセンターの廃止。 ・指定管理者制度の推進。 ③事務事業等の見直し(効果額(見込):約18 百万円) ・特定健康診査等受益者負担の見直し。 ・高齢者インフルエンザ予防接種の自己負担額の見直し。 ・重度障害者医療費の助成制度の見直し。 ・長期継続契約制度の導入。 ・温水プール等施設の見直し。 ④自主財源の確保(効果額(見込):約 53 百万円) ・公金徴収組織の一元化による収納対策の強化。 ・市有施設に設置している自動販売機の設置事業者の入札の実施などによる使用料の 見直し。 ・入湯税の課税免除の見直しによる課税の適正化。 ・遊休土地の活用。 ・行政財産等への広告掲載の推進。 ⑤定住・交流促進プランの推進による歳入の増加。 ⑥中長期的な取り組み ・老朽化が進む公共施設への対応や幼稚園の統廃合など公共施設のあり方についての 点検及び検討。 ・計画期間後も、①~④の項目については、行財政改革事項として推進を図る。

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13 ウ 財源対策後の財政推計 上記の財政健全化に向けた財源対策の取り組み結果を反映させた財政推計を示す。 (単位:百万円) エ 各種財政指標の見通し 平成19 年6月に「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」が公布され、地方公共 団体は、毎年度、「健全化判断比率」及び「資金不足比率(公営企業ごと)」を監査委員 の審査に付したうえで議会に報告し、公表することが義務付けられた。 また、各比率には財政の早期健全化や財政再生を図るべき基準が設けられ、これらの 基準を超えた場合には、各地方公共団体は財政健全化計画等を策定し、財政の改善を図 ることとされている。 早期健全化基準 財政再生基準 実質赤字比率 13.62%(H22) 20.0% 実質公債費比率 25.0%(H22) 35.0% 将来負担比率 350.0% - 実質赤字比率 :一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模(当該団体の標準的な一 般財源の規模)に対する比率であり、これが生じた場合には赤字の早期解消 を図る必要がある。 実質公債費比率:一般会計等が負担する元利償還金などの標準財政規模に対する比率(当該年 度以前3年間の平均値)であり、18%を超えると起債の許可が必要となり、 25%を超えると一部の起債発行が制限される。 将来負担比率 :一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模に対する比率であ り、一般会計等が標準的な一般財源の年間規模に対してどれだけの(何年分 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 歳  入 20,334 13,820 13,364 13,122 13,446 13,084 13,494 13,094 13,520 13,073 歳  出 20,450 13,955 13,690 13,295 13,507 12,996 13,416 12,802 13,376 12,923 差  引 -116 -135 -326 -173 -61 89 79 293 145 151 累積赤字額 -116 -251 -577 -750 -810 -722 -643 -351 -206 -56 財調現在高 691 231 231 231 231 231 231 231 231 231 H35 H36 H37 H38 H39 H40 H41 H42 H43 H44 歳  入 13,271 13,197 13,922 13,543 13,984 13,796 14,401 13,902 14,350 13,860 歳  出 13,083 12,858 13,440 12,886 13,235 12,928 13,527 13,015 13,519 13,081 差  引 189 340 482 658 749 869 874 888 831 780 累積赤字額 133 473 955 1,612 2,361 3,230 4,104 4,991 5,822 6,602 財調現在高 231 231 231 231 231 231 231 231 231 231 H45 H46 H47 H48 H49 H50 H51 H52 H53 H54 H55 歳  入 14,203 13,712 13,765 13,667 13,809 13,790 13,973 14,020 14,238 14,347 14,603 歳  出 13,477 13,015 13,049 12,889 12,957 12,803 12,857 12,733 12,762 12,659 12,585 差  引 726 698 716 779 852 988 1,116 1,288 1,476 1,689 2,018 累積赤字額 7,328 8,025 8,741 9,520 10,372 11,359 12,475 13,763 15,239 16,927 18,945 財調現在高 231 231 231 231 231 231 231 231 231 231 231

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14 の)負債を背負っているかを示している。比率が高い場合、将来これらの負 担額を実際に支払う必要があることから、今後の財政運営が圧迫されるなど の問題が生じる可能性が高くなる。 土地開発公社の解散及び第三セクター等改革推進債の発行による各種財政指標の見通 しを推計した。 (単位:%) 実質赤字比率は、平成25 年度から赤字となり、平成 29 年度には早期健全化基準に近 づき、9.5%まで上昇するが、その後は減少し、平成 35 年度には解消する予定である。 実質公債費比率は、第三セクター等改革推進債の元金の満額償還を開始する平成26 年度に8.4%に上昇し、翌年の平成 27 年度に 9.0%となるが、その後比率は減少してい く。他の起債の償還の増加を踏まえ、今後はこれまで以上に起債発行を抑制していく必 要がある。 将来負担比率は、土地開発公社の解散により、市に土地所有権が移転するが、従前よ り債務負担行為に基づく支出予定額に含まれているため、平成25 年度の 125.2%から第 三セクター等改革推進債の元金の償還とともに比率は年々減少していく。 その結果、実質赤字比率などの3つの財政状況を示す数値は、いずれも早期健全化基 準を下回るので、早期健全化団体になることはありません。 6 まとめ 南足柄市は、土地開発公社の抜本的な改革として、「第三セクター等改革推進債」を活用し、 解散することとした。 これは、現在の土地開発公社の経営状況を踏まえ、現行のまま存続させるよりも、借入利率 が最低水準で推移しているこの時期に「第三セクター等改革推進債」を活用し解散することの ほうが、将来の市民負担を軽減し、市の健全な財政運営を図るうえで、得策であると判断した ためである。 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 実質赤字比率 1.4% 3.0% 6.8% 8.8% 9.5% 8.5% 7.6% 4.1% 2.4% 0.7% 実質公債費比率 7.7% 8.4% 9.0% 8.7% 8.0% 7.6% 7.4% 6.7% 6.0% 5.4% 将来負担比率 125.2% 120.4% 117.0% 109.2% 109.6% 103.2% 102.9% 98.4% 98.1% 91.1% H35 H36 H37 H38 H39 H40 H41 H42 H43 H44 実質赤字比率 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 実質公債費比率 5.5% 5.3% 5.0% 4.9% 5.0% 5.2% 5.7% 6.1% 6.3% 6.6% 将来負担比率 89.3% 84.8% 85.6% 78.0% 76.7% 70.9% 70.9% 63.7% 63.9% 57.0% H45 H46 H47 H48 H49 H50 H51 H52 H53 H54 H55 実質赤字比率 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 実質公債費比率 7.0% 7.8% 8.2% 8.2% 7.9% 7.8% 7.8% 7.7% 7.8% 7.7% 7.2% 将来負担比率 56.4% 49.4% 47.5% 44.2% 41.9% 38.5% 36.2% 33.0% 30.6% 27.7% 26.7%

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しかし、約61 億円という巨額の起債を負債処理することになるため、市民に対しても不便を かけることが想定される。

参照

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