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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

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Academic year: 2021

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第3学年 国語科学習指導案

平成29年11月28日(火) 第5校時 3年1組 生徒数 34名 場 所 3年1組教室 指導者 石 川 真 美 1 単元・教材名 6 論旨を捉えて 作られた「物語」を超えて (光村図書) 2 教材について ○教材観 本教材では,「C 読むこと」の「イ 文章の論理の展開の仕方,場面や登場人物の設定の仕方を とらえ,内容の理解に役立てること」と,「エ 文章を読んで人間,社会,自然などについて,自分 の意見をもつこと」をおさえて指導する。本教材は「物語」という言葉を思考の軸に置いて論理展開 を捉えることを通して,人間や社会に対する自分の考えを広げたり,深めたりすることができる教材 である。「物語」という言葉をキーワードに思考させる際には,自分の側からだけ「物語」を見るの ではなく,相手の立場や客観的な立場から物事を捉えることが大切である。本学年の生徒は2年生で 同系統の教材「モアイは語る-地球の未来」を通して,論の展開に着目して筆者の主張を捉えたり, 人間や自然について知識や体験と関連づけて自分の考えをもったりする学習を行っている。これまで の学習で身につけた「自分の考えをもつ力」に加え,様々な情報を比較して考えたり,物事を様々な 視点から批判的に見て考えたりすることを通して,「自分の立場や根拠を明確にした「自分の意見を もつ力」の育成を目指したい。 ○生徒観 本学年の生徒は,平成29年度全国学力・学習調査において,A問題の正答率は全領域7割を超え ており,基礎・基本については概ね力がついている状態と判断できたが,B問題の記述式問題の正答 率が全国平均比-13pと低く,「自分の考えを根拠を明確にして書く」ことに課題がある。特に数 値が低かったのが,B問題大問1-三「表現の仕方を捉え,自分の考えを書く」という趣旨の問題で ある。この問題では「書くこと・読むこと・伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の3つの 領域の力が同時に問われており,必要な情報(表現)を取り出し,それに対する自分の考えを具体的 に書くことが求められていた。このような課題が見られた要因としては,教科書で基礎・基本をおさ えることは概ねできているが,別の教材を用いて付けた力を活用する場面を設定し,指導事項の力が 確実に身についているか確かめることが不十分であったことが挙げられる。 また,7月に実施した授業の振り返り(「探究的な授業づくりのための教育課程研究実践事業」ア ンケート)において,「授業構成-6:学習のまとめや振り返りを自分の言葉で表現することができ た」の数値が 3.3(4件法)であり,授業構成に関する質問項目の中で最も低かった。 以上のような生徒の実態を踏まえ,国語科としては、各教材でおさえる指導事項を明確にするとと もに、「付けたい力」として生徒に示し,生徒自身が見通しをもって学習に取り組めるよう手立てを 講じてきた。「付けたい力」の定着に向け,めあての設定とめあてに対する振り返りをノートに記述

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し,定期的に評価することで「自己の考え」を自覚する場面を意図的に設定している。本教材の学習 においては,様々な情報の中から必要な情報を取り出し,整理・分析し,それに基づいた自分の考え を表現する活動を通して,「自己の考えの深まりや広がり」を実感させることによって,課題改善に つなげたいと考えている。 ○指導観 本教材は,「C 読むこと」のイ「文章の論理の展開の仕方,場面や登場人物の設定の仕方をとら え,内容の理解に役立てること。」及び,エ「文章を読んで人間,社会,自然などについて考え,自 分の意見をもつこと。」をおさえて指導する。 第1次では,並行読書を通して関心を喚起し,「作られた物語」や,そこに大きく関わってくる「言 葉」という存在に目を向けさせ,本教材の学習を通して「自然や人間の生き方について考える」とい う単元の学習の見通しを持たせる。 第2次では,関連教材(「オオカミを見る目(東京書籍:第1学年)」)を読ませ,「作られた『物語』」 に深く関わる「言葉」の存在について考えを深めるとともに,鳥獣被害や狂犬病に関する情報やデー タを示し,「ニホンオオカミ絶滅」の是非を問う単元を通した課題解決的な学習に取り組む。本時と なる第4時では,事前に生徒の立場を把握してグルーピングしておき,異なる意見をもつ者で構成さ れた小グループで議論をさせる。その際には,自分の考えの根拠となった情報を示しながら意見を交 流させたいと考えている。 第3次では,単元の学習を振り返り,自分の考えや意見が「なぜ」,「どのように」変わった(確か になった,広がった,深まった)のかをまとめ,深い学びにつなげていきたいと考えている。 自分の考えを確かにしたり,広げたり深めたりするには,既存の知識に新たな情報を加え,再構築 することが必要である。そのため,本教材の学習に入る前に並行読書用の本を設置し,情報収集の場 面を意図的に設定する。そして,ノートにまとめた初発の感想と,単元の学習途中の考えや単元の振 り返りを比較することにより,考えの広がりや深まりを意識させたいと考えている。 新学習指導要領では,第3学年の指導事項として,2〔思考力・判断力・表現力等〕のC「読むこ と」において, ○精査・解釈: イ 文章を批判的に読みながら,文章に表れているものの見方や考え方について 考えること。 ○考えの形成,共有: エ 文章を読んで考えを広げたり深めたりして,人間,社会,自然などに ついて,自分の意見をもつこと。 と示され,解説の中で『人間,社会,自然などについて,自分の意見をもつとは,「精査・解釈」の 学習過程を通して理解したことや評価したことなどを結び付けて自分の考えを明確にもち,文章に表 れているものの見方や考え方と比べたり,他者の考えと比べたりすることによって,自分の考えを広 げたり深めたりすることが求められる。』と説明されている。本時の学習活動には,読書活動との関 連,議論を通した他者との対話,振り返りによる考えの広がりや深まりの意識化を図る場面を意図的 に設定している。新学習指導要領の趣旨を踏まえた本教材の学習活動を通して,「主体的・対話的で 深い学び」の具現化を目指したい。

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3 研究主題との関連 本校の研究主題は「主体的に学び、考え、表現できる生徒の育成~探究的な授業づくりを通して~」 である。今年度は「主体的・対話的で深い学び」をキーワードに、「主体的な学び」「対話的な学び」 への手立てを研究することで、本主題に迫れるのではないかと考えている。 国語科でめざす「探究的な授業」とは,社会生活において,生きて働く「知識及び技能の習得」を図 るために,単元を通した課題解決的な活動(言語活動)を充実させ,互いの立場や考えを尊重し,言 語活動を通して正確に理解したり,適切に表現したりする力を育てることと捉えている。 そこで,国語科では,「主体的な学び」に向かう手立てとして, ①付けたい力の明確化 ②めあてと振り返りの実践と評価 ③並行読書の設定 ④ノート指導の充実 ⑤ICT の活用 ⑥予習の位置付け 等,実践研究を重ねてきた。例えば,ノート指導では,教科部会にノートを持ち寄って見たり,参考 にしてほしいノートは掲示をしたりして,ポイントを示した。定期テストでは,思考を問う問題につ いて評価問題を入れ,力がついているかどうか図るための手立てとして挑戦している。 また,「対話的な学び」に向かう手立てとしては, ①自校の授業スタンダードに基づいた個人思考や振り返りにおける「自己との対話」 ②小グループ等を活用した「他者との対話」 を重視し,学習活動の工夫・改善に取り組んでいるところである。 4 単元の目標 ・論理の展開に着目し,筆者の主張を捉えることができる。 ・筆者のものの見方や考え方を踏まえて,人間,社会,自然などについて自分の意見をもつことがで きる。 ・資料等に盛り込まれた情報を読む際に,語句の意味や使い方に関心をもち、語彙を豊かにすること ができる。 5 単元の評価規準 国語への関心・意欲・態度 読む能力 言語についての知識・理解・技能 ○並行読書や資料等から得 た情報に関心をもち,進ん で比較して読んで、自分の 考えをもとうとしている。 ○情報を比較して自分の考えをもつため に,文章の論理の展開の仕方を捉えて内容 を的確に理解している。【C(1)イ】 ◎情報を比較し,述べられている内容につ いて,立場を明らかにして自分の意見をも っている。【C(1)エ】 ○資料等に盛り込まれた情報 を読む際に,語句の意味や使 い方に関心をもち,語彙を豊 かにしている。【伝国(1)イ(イ)】 6 指導と評価の計画(全5時間) 時 数 ○指導のねらい(目標) ・学習内容,学習活動 評 価 関 読 言 評価規準 評価方法 1 ○単元の見通しを持つことが できる。 ・感想を交流することを通し て,「物語」というキーワード に着目する。 ・「作られた『物語』」や「言葉」 について考えるという課題意 識をもって全文を通読する。 ◎ ○ ・並行読書や資料等から得た情報に 関心をもち,進んで比較して読ん で,自分の考えをもとうとしてい る。【国語への関心・意欲・態度】 ・資料等に盛り込まれた情報を読む 際に,語句の意味や使い方に関心を もち,語彙を豊かにしている。【伝 国(1)イ(イ)】 発言 観察 ノートの記述

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2 ○論理の展開に着目し,筆者の 主張を捉えることができる。 ・序論・本論・結論に分け,筆 者の主張を捉える。 ・「オオカミを見る目(東京書 籍:第1学年)」を読み,「作ら れた『物語』」について考える。 ・「『オオカミは絶滅しなければ ならなかったのか』というテー マで議論する」という単元を通 した課題解決的な活動につい ての見通しをもつ。 ◎ ○ ・情報を比較して自分の考えをもつ ために,文章の論理の展開の仕方を 捉えて内容を的確に理解している。 【C(1)イ】 ・資料等に盛り込まれた情報を読む 際に,語句の意味や使い方に関心を もち,語彙を豊かにしている。【伝 国(1)イ(イ)】 発言 観察 ノートの記述 3 ○資料から根拠となる情報を 取り出し,自分の考えをもつこ とができる。 ・並行読書や資料等から取り出 した情報を思考ツールを活用 して整理し,「オオカミは絶滅 しなければならなかった」,「オ オカミを絶滅させてはならな かった」という立場を明確にす る。 ◎ ○ ・情報を比較し,述べられている内 容について,立場を明らかにして自 分の意見をもっている。【C(1)エ】 ・資料等に盛り込まれた情報を読む 際に,語句の意味や使い方に関心を もち,語彙を豊かにしている。【伝 国(1)イ(イ)】 観察 ノートの記述 4 本 時 ○自分の考えを広げたり深め たりすることができる。 ・異なる意見をもつ者で構成さ れた小グループで議論をする。 ・グループで議論して導き出し た結論(意見)を共有する。 ・教材文の結論部分を再度押さ え,筆者の主張とつなげる。 ○ ◎ ・並行読書や資料等から得た情報に 関心をもち,進んで比較して読ん で、自分の考えをもとうとしてい る。【国語への関心・意欲・態度】 ・情報を比較し,述べられている内 容について,立場を明らかにして自 分の意見をもっている。【C(1)エ】 発言 観察 ノートの記述 5 ○単元の学習を振り返り,自分 の考えの広がりや,深まりを表 現することができる。 ・ノートや資料を見返して,自 分の考えがどう変わったのか, なぜ変わったのかをまとめ,交 流する。 ○ ◎ ・並行読書や資料等から得た情報に 関心をもち,進んで比較して読ん で、自分の考えをもとうとしてい る。【国語への関心・意欲・態度】 ・情報を比較し,述べられている内 容について,立場を明らかにして自 分の意見をもっている。【C(1)エ】 ノートの記述 評価問題 (後日)

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7 本時の学習 (1) 本時の目標 議論を通して,人間,社会,自然に関する自分の考えを広げたり深めたりすることができる。 (2) 本時の評価規準 ・並行読書や資料等から得た情報に関心をもち,進んで比較して読んで,自分の考えをもとうとし ている。 【国語への関心・意欲・態度】 ・情報を比較し,述べられている内容について,立場を明らかにして自分の意見をもっている。 【C(1)エ】 (3)準備物 ホワイトボード,意見ものさし,掲示物,ICT機器 (4) 本時の展開 西中 スタンダード 学習活動 指導上の留意点 (★支援が必要な生徒への手立て) 評価規準 (評価方法) 導 入 1.本時のめあてを確認する。 展 開 2.前時のノート等を見直し, 自分の意見を確認する。 3.テーマに基づき,グループ で議論する。 ○立場や根拠を明確にして,意 見を主張すること。 ○疑問や質問などを伝え合い, 結論を出すこと。 4.グループでまとまった意見 を交流する。 ★グループで議論がスムーズ に進められるよう流し方を示 す。 ・どちらの立場か決められな い場合は,決められない理由 を根拠と共に示すようにさせ る。 ・並行読書や資料 等から 得た情報 に関心をもち,進 んで比 較して読 んで,自分の考え をもと うとして いる。(観察) ま と め 5.議論から,自分の意見が確 かなものになったのか,変わ ったのか,その理由と共に振 り返る。 6.次時の学習につなげる。 ・グループや全体の意見を聞 き,自分の意見は,前時の振 り返りと比較しどう変化した のか根拠をもって述べられる よう整理させる。 ★振り返りの視点を具体的に 示す。 ・教材文の結論部分を再度押 さえ,筆者の主張に注目させ る。 ・情報を比較し, 述べら れている 内容について,立 場を明 らかにし て自分 の意見を もっている。 (観察,ノート) 学習課題をつ かむ 学習課題につ いて深める まとめ 振り返る 個人の考え をもつ 全体で考え を深める 課題:オオカミは絶滅しなければならなかったのか。 めあて:立場と根拠を明らかにして自分の意見をもとう。

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8 本時の「主体的・対話的で深い学び」に迫るためのポイント 主体的な学び 根拠となる資料を示しながら,異なる意見を持つもので構成された小グループで意見を述べさせ る。 対話的な学び ・意見の異なる者で意図的に構成した小グループで議論させる。 ・振り返りで自分がなぜ,どのように意見が変わったかを書くことで,自分と対話させる。 深い学び これらの手立てを通して,自分の意見がどう変わったのかに目を向けさせる。そして,自分の 考えが,新しい情報によって再構築されたことを自覚させることで,深い学びに迫りたい。 ○板書計画 作 ら れ た 「物 語 」 を 超 え て 課 題 オ オ カ ミ は 絶 滅 し な け れ ば な ら な か っ た の か 。 め あ て 立 場 と 根 拠 を 明 ら か に し て 自 分 の 意 見 を も と う 。 振 り 返 り 意見ものさし ホワイト ボード 単 元 計 画

参照

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