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用 機 会 の 増 大 を 目 指 している それぞれの 地 域 の 特 性 を 生 かした 地 方 再 生 が 成 されている 現 状 である しかし これは 一 部 の 限 定 した 地 域 のみであり まだまだ 地 方 再 生 に 至 っていない 地 域 が 数 多 く 存 在 している 私

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Academic year: 2021

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「地方再生への道」 群馬県立利根実業高等学校 農業系三年 林 美穂 1.はじめに 私の通う群馬県立利根実業高等学校は、農業系・工業系それぞれ合わせて四つの学科か らなる実業高校である。地域に根ざした日本一の実業高校をコンセプトに様々な活動を行 っている。私の所属する生物生産科食品文化コースでは、小学校との交流を兼ねたお米栽 培や地元食材を用いた新商品開発、ファームフェスティバルでの加工品の販売などといっ た様々な取り組みを行っている。そこで、本コースでの取り組みを通して、地域活性が実 現可能なのではないかと考え、沼田市の地方再生をすべく「高校生による地域活性化」に ついて提案したい。 2. 第一章 地方再生について 日々刻々と深刻化する少子高齢化や財政難・過疎化などを背景に、地方は厳しい状況に 追い込まれている。総務省「住民基本台帳人口移動報告」を元にした国土交通省国土計画 局によって作成された資料によると、1961 年をピークに高度成長期に地方圏から三大都市 への人口移転が進展。近年では地方圏からの転出が減少傾向にあるものの、2004 年におい ても8.8 万人の出超とされている。また、国土交通省「国土形成計画策定のための集落の 状況に関する現状把握調査」(2007 年 8 月公表)によると、過疎地域等における 62,000 余の集落のうち、65 歳以上の高齢者比率が 50%以上の集落は全体の一割以上を占めてい る。そして、十年以内に消滅または、いずれ消滅する集落は2643 集落、全体の 4.2%であ るとされている。 この状況を打開するため、各地で地方再生への取り組みが行われている。最近耳にする ことが多くなったのはB 級グルメによる町興しである。2006 年からは「B-1グランプリ」 が開催されており、これは地域をPR することにより地域活性化を図ることを目的とした 「町興しイベント」である。テレビや雑誌などのメディアに大きく取り上げられるため有 効な地域活性化の手段の一つであると考えられる。また、山形県などでは「食農もがみ」 「食と農ブランド形成計画」と題し、高付加価値農産物の生産集積、農産加工品の製造拠 点形成による地域産業活性化を目指した活動が行われている。沖縄県では、「うるま市振興 QOL」プロジェクトと題し、地域資源を活用した健康・長寿・感動産業と情報化による雇

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用機会の増大を目指している。それぞれの地域の特性を生かした地方再生が成されている 現状である。 しかし、これは一部の限定した地域のみであり、まだまだ地方再生に至っていない地域 が数多く存在している。私の故郷である沼田市もその一つであり、地方再生について考え、 行動していかなければならないと考える。 第二章 沼田市の現状と課題 群馬県の北部に位置する沼田市は、人口約52,000 人の、四方を赤城山や武尊山などの 山々に囲まれた自然豊かな町である。また、標高250~2,000 メートルあまりに及ぶ起伏 に富んだ地形で、利根川、片品川、薄根川により形成された日本一の河岸段丘上に広がっ ている。昼夜の気温差が激しいことも特徴の一つで、この標高差と気温差を生かし、一年 を通じて多彩で多様な農業が盛んに行われている。主な特産品としては、全国一位の生産 量を誇るキャベツやこんにゃくをはじめ、ブルーベリー、ぶどう、いちご、さくらんぼ、 りんご、レタスなどがある。 観光においても、老神温泉や望郷の湯などといった温泉施設があるほか、東洋のナイア ガラと呼ばれる国指定文化財の吹割の滝などがある。また、毎年8 月 3・4・5 日には、北 関東最大と言われる沼田祭りが開催され、県内だけでなく県外からも観光客が訪れている。 昭和29 年 4 月に沼田町を中心に利南村、池田村、薄根村、川田村の 1 町 4 ヶ村が合併 し、平成17 年 2 月には利根郡白沢村、利根村と合併した。しかし、沼田市は年々人口が 減少している。平成17 年には 55,503 人であったが、7 年後の平成 24 年には 52,190 人となった。また、少子高齢化も目立つようになってきた。若者の都市への流出や移転に よる減少で少子化が進行していると考えられる。現在、60 歳以上の高齢者の割合が総人口 の35%を占めている。これに伴う商店街の相次ぐ閉鎖など、産業の衰退が課題となってい ると考えられる。産業の中でも、特に影響を受けているのが農業である。平成2 年に 19, 325 人いた農業従事者は平成 22 年には 7,137 人となり 20 年間でマイナス 11,988 人も の減少となった。 このままいくと、人口減少と少子高齢化による産業の衰退に加え、農業従事者の減少に よる地域特産物の生産減少といった問題が起こると考えられる。そこで、農業従事者の増 加と沼田市の特色を生かした観光客の集客、そして商店街の活性化をこの提案の目標とす る。

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第三章 利根実業高校生物生産科食品文化コースの取り組みと地方再生 第一節 お米栽培を通して農業従事者の増加を図る 利根実業高等学校のお米栽培は、隣接する沼田市立升形小学校との交流を活動の一環 としている。5 月の種まきや 6 月の田植え、10 月収穫は小学生と高校生が共同で行う。ま た、小学生を対象に、小学生かかしコンテストを開催し、お米栽培に興味をもってもらう きっかけとしている。これらの活動を通して、一人でも多くの小学生に農業の楽しさや面 白さを知ってもらいたいと考えている。そして、農業に携わりたいと思う人が増えれば 5 年後、10 年後の将来農業従事者は確実に増加することが期待できる。 加えて、全国農業高校お米甲子園で2 年連続金賞を受賞した本校のお米は、本校独自の 栽培方式によるブランド化も行っている。これは、今年の6 月に「お利根ちゃん~実にう んまい!!」の名称で商標登録された。ブランド化のメリットは、主に付加価値をつける ことで利益拡大を図ることが出来ること、地名度を上げることが出来ることである。この ブランド米を沼田市の新たな特産品とすることで、お米作りに取り組む農業従事者の増加 のみならず、収入増加や雇用の拡大も見込めるのではないだろうか。 第二節 新商品で観光客の集客と収入増加 沼田市からの依頼により開発された地元の食材を使った新商品である「えだまメンチ」 は相当な反響と広がりを見せた。平成25 年 4 月 12 日に商標登録され、様々な場所で販売 されている。店舗販売においては「カレーハウス COCO 壱番屋沼田店」「とんかつ金重」 「サンモール」「沼田サラダパーク」など数多くの店舗で取り扱っていただいている。また、 「ゆるキャラさみっとin 羽生」や沼田市内では「揚げ揚げフェア」「ゑびす講」「沼田公園 桜祭り」などイベント販売も行われている。これは、B 級グルメやご当地グルメと呼ばれ るもので「えだまメンチ」は多大な経済効果をもたらしていると考える。メディアに取り 上げられることで、県外にもPR することが出来、観光客が沼田市へ足を運ぶきっかけを 作ることが出来る。また、地元食材の消費拡大、需要増加へと繋がる。今後も多くのイベ ントに参加し、沼田市名物としての「えだまメンチ」を売り込んでいく予定である。また、 地元食材を使用した新商品の開発は「えだまメンチ」のみならず、有限会社尾瀬ドーフか らの依頼による「豆乳おからレシピ」の試作や地元のブルーベリーを使った商品開発など 多岐にわたっている。この活動を増やし、新たな沼田市の特産物を作ることで、県外から の集客へ繋がり、収入増加が見込めると考えられる。

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第三節 沼田市のPR と商店街の活性化 商店街を活性化させるためには、まず沼田市のPR をしなければならない。より多くの 人に沼田市の存在を知っていただき、沼田市へ訪れていただくことが活性化への近道であ る。テレビでの取り上げは大きな反響を生む。芸能人が実際に訪れ、体験した様子がメデ ィアで流されたり、ニュースとして報道されたりすると多くの人々の関心が高まる。 健康志向が高まる今日、体に良いとされるいわゆる健康食材がメディアで紹介されるこ とで、爆発的なブームを引き起こすことも少なくない。その代表的な例として、2008 年に ダイエット番組で放映された「朝バナナダイエット」がある。番組で紹介された時、全国 のスーパーマーケットでバナナの品切れ状態が続いた。また、ヨーグルトや塩麹、寒天な どテレビに取り上げられたことでヒットした食材は多くある。しかし、テレビに取り上げ ることは容易なことではない。そこで、現在 9,610 万人が利用しているインターネット の活用が手軽に出来る最も効果的な手段の一つであると考える。なかでも、若者利用者の 多いTwitter や Facebook などは投稿をシェアできるため、短時間で広範囲、大多数の人 に情報を伝達することが出来、大変有効な手段である。SNS を利用した沼田市特産品と刊 行のPR を積極的に行うことでよりよい活性化を目指すことが出来るのではないだろうか。 そして、実際に実業高校で農業を学んでいる私たちのような若者が、その情報の発信源に 自ら積極的になることが重要である。私たちのような高校生が実際に感じたことや学んだ ことを生の声や生の情報として、すばやく伝えることが軸になると考える。 第四節 まとめ 利根実業高校生物生産科食品文化コースの取り組みは、積極的なメディアの活用により 広まってきている。小学生との共同のお米栽培は毎日新聞や地方紙などに取り上げられた。 また、利根実米ブランド化の際には、上毛新聞を始めとする新聞社や群馬テレビ、FM 尾 瀬など多くのメディアに取り上げられた。地域の方から「お米はいつからどこで買えるの?」 と聞かれることがある。ブランド化やメディアに取り上げられたことで知名度が上がって いることを実感する。「えだまメンチ」はNHK で取り上げられたことや県外のイベントに 参加すること、店舗販売や口コミなどで、活動の場を増やし知名度を上げてきている。今 後もメディアを積極的に活用し、また自らが発信源となりインターネットを活用すること でPR を行っていきたい。

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3.おわりに 沼田市の地方再生を可能にするべく、「高校生による地域活性化」について考察した。私 たちに出来ることは、お米栽培を通して将来沼田市を支える小学生に農業の面白さや楽し さを伝え、興味を持ってもらうことである。また、地元食材を使用した新商品の開発でイ ベント出店や店舗販売を行い、PR し、観光客の集客を行うことである。農業従事者の増 加は、沼田市の農業を振興させ、雇用機会の拡大と増加にも役立つ。雇用が増えれば転出 する若者の数が減少し少子高齢化にも歯止めがかかると考える。私の愛する故郷である沼 田市の魅力を私たち若者が実感し、積極的に宣伝していきたい。観光客を多く集客し、経 済効果を高めることで、より魅力ある町になることを期待する。 インターネットが普及している昨今、SNS を利用した PR を行うことで効果的かつ効率 的な宣伝が可能になる。沼田市の様々な活動やイベントを紹介し、積極的に広めていくこ とで沼田市の活性化を図りたい。 地域と連携した活動を行っている私達だからこそ出来ることがあり、私達のアイディア や活動を中心としてより魅力ある町づくりが可能になる。今行っている活動を継続し、さ らに新たなことに挑戦しながら、地域と連携しながら活性化の一端を担っていきたい。

参照

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