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2009年度事業報告書

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2009年度事業報告書

特定非営利活動法人きょうと NPO センター

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2009年度事業報告

2009年度は、設立10周年から次のフェーズへの第一歩を踏み出すとともに、2005年 度に策定した「中期経営計画」(2005年度〜2010年度)の成果を堅実に集積し、新たな市 民社会ヴィジョンを見据えた次期経営計画の理念形成を意識しながら活動を精査し、総括期とし ての位置づけに基づいた事業展開を行った。

当センターから生み出された「公益財団法人京都地域創造基金」は、その社会的使命への期待 とインパクトを背景としての成長の途にあり、同基金との両輪的機能として求められている「社 会的認証システム」の本格始動にむけて制度設計に取り組んだ。

また、中間支援組織が本来的に担うべき機能と可能性にイノベイティブにチャレンジし、現場 で確実な実践を行っている多様な NPO の協力、他セクターとの協働により推進が図られる中で成 果を出す事ができた。

法人事務局としては、創設期から事務局長の重責を担い、その活躍と功績が顕著であった深尾 事務局長(現常務理事)の退任(2009年12月31日)に伴い事務局体制を刷新、新たなガ バナンス体系において運営を継承した。

■社会的認証事業‐システム構築

2008年度に NPO が果たすべき社会的責任に関する基準および「民のチカラ」で社会的認証 を行う仕組みのあり方について研究・検討会を実施し、それらの研究成果に基づいて評価基準の 作成を行った。(全50項目程度を作成)

社会的認証機構は、NPO のアカウンタビリティを基軸とする社会的認証を行い、市民・企業・

行政等、NPO を取り巻くステークホルダーに対しても客観的で信頼できる(根拠に基づいた)NPO の情報提供が可能になる。

評価項目は、1.情報の公開の推進 2.社会的信頼保証の確保 3.組織力の強化

4.社会的責任の確認

などの文脈から構成しており、現在モニタリング調査として現地訪問調査を実施している。こ の評価基準は、社会的認証システム step3(第三者認証)を取得する際の基準となることを想定 しており、この評価基準による訪問調査の結果に基づいて、認証機関に設置する審査会において 認証を行う。

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■ ポ ー タ ル サ イ ト 「 き ょ うえん」

日本最大の公益コミュニティサイト CANPAN (運営:日本財団)」との協働により、きょうと

公益活動ポータルサイト「きょうえん」を9月 運営した。(http://kyo-en.canpan.info/) このサイトは、NPO に寄付や支援をしたい市民 や企業などを対象に、NPO の団体情報と、地域 よりで活動する NPO が発信しているブログ情報 を主なコンテンツとして、「信頼度」と「鮮度」

にこだわった情報を発信することで、NPO への 寄付や支援を目的として、今までとはまったく 違ったポータルサイトを目指して運営した。

また、同公益ポータルサイト「きょうえん」に情報をアップした団体を、社会的認証システム step1(ガイダンス認証)に認証し、団体が公開した情報を事務局がヒアリングと確認を行いア ップしたものを、社会的認証システム step2(ヒアリング認証)とした。

*Step1は2009年9月から運用を開始し、現在80団体が登録している。

■公益財団法人京都地域創造基金の創設と連携

きょうと NPO センターの 10 周年記念事業の一つとして、全国的にも少ない「市民立」の財団と して、2009 年 3 月に人京都地域創造基金の創設した。また同年 8 月には京都府内で初の公益財団 としての認定を受けた。

「市民活動を支えるのは市民社会」というコンセプトのもと、多くのNPOのみなさん、金融機 関、京都府などの自治体と協働し、非営利・協同セクターを支える仕組みの一つとして、NPO を 支える新しい「お金の流れ」を作り出すことを目指し、様々な事業を展開している。

当センターから事務局長を 1 名派遣、職員 2 名もセンター業務と兼任で各種事業を担当している。

NPO への多様な資金の流れをつくるために、

社会的認証や NPO の情報開示の取組みなども含めて、京都地域創造基金と積極的な連携を行なっ ている。

■相談対応事業

中間支援組織として基幹的な業務であるコンサルテーション(相談)業務は、年間を通じて対

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応し、来訪、電話、メールによる相談窓口として随時行った。相談件数は、2,015件。京都 市市民活動総合センターとの機能的分業を図りながら、NPO の基礎や設立、マネジメントに関す る相談に対応している。個別的・専門的な相談ケースが増加する状況において、職員として全体 のレベルアップと個別専門性のレベルアップに取り組んでいる。

■講座・研修事業(主催)

NPO・地域力再生活動団体を対象に、NPOの資金調達力を高めるための「ファンドレイジン グ力向上セミナー」と、企業や行政などの他セクターとのコミュニケーション力を高めるための

「行政・企業とのおつきあいの仕方を学ぶ」連続セミナーを下記の通り実施した。

○「NPO・市民活動団体のためのファンドレイジング力向上セミナー」(全6回)

NPOや地域力再生活動団体の「資金」に焦点を当て、組織のファンドレイジング力向上を目的 とした連続セミナー(基礎編・実践編)を実施した。基礎編では、NPOの資金源や資金的課題に ついて確認をするとともに、ファンドレイジングとはそもそも何かについて、主に寄付を中心 としながら基礎的知識や成功事例について学ぶことができた。また、実践編においては、資金 調達に必要なコミュニケーション力やプレゼンテーション力について、参加者同士でロールプ レイを行なうなどしながら、支援につなげるための具体的なアプローチの仕方について学習す ることができた。

○基礎編

<第1講 ファンドレイジングとは 〜NPOの資金調達の基礎を探る〜>

NPOにとってのファンドレイズの基礎知識について、NPOの資金源と資金的課題について確認 した。また特に「寄付」について、寄付とはそもそも何なのか、日米の寄付文化の状況など、

寄付のファンドレイジング成功に向けた知識と事例について学ぶことができた。

・開催日時:2009年11月13日(金)18時30分〜21時

・講師:網野 俊賢さん(関西国際大学客員教授・元ホンダオブアメリカ副社長/

特定非営利活動法人きょうとNPOセンター理事)

・会場:ICL四条教室(四条烏丸 きらっ都プラザ京都産業会館2階)

・参加者数:32名(事務局スタッフ、講師等除く)

<第2講 ファンドレイジングの成功のイロハ 〜寄付を中心に〜>

寄付をめぐる過去、現在、未来の状況について把握するとともに、寄付を中心としたファン ドレイジング成功のために求められる団体内部の準備や社会へのアクションの仕方について学 習しました。特に、ファンドレイジングの7つのステップと7つの原則を理解し、団体のファン ドレイジングの計画書を作成してみた。

・開催日時:2010年11月27日(金)18時30分〜21時

・講師:鵜尾 雅隆さん(日本ファンドレイジング協会 常務理事)

・会場:池坊短期大学 美心館41教室(四条室町)

・参加者数:29名(事務局スタッフ、講師等除く)

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※講座終了後も、講師の方を交えて交流会を実施しました。講座参加者の多くの方々が交流会 にも参加され、各団体の本テーマに関する関心の高さの表れであると感じました。

○実践編

<第3講 紹介CMづくりを通じて高める ファンドレイジング力>

前半:共感を呼ぶための言葉や手法の講義/後半:パソコンを使ってCMづくり

自らの団体の目指すことやミッションを明らかにして、一般の方々にわかりやすく伝え、共感 を得た結果、ボランティアや寄付という形で活動への参加につなげていく。そうしたファンド レイジングの実力を高めるために、パソコンを使って、団体のCMづくりを学んだ。前半部では、

共感を呼ぶための言葉や手法について講義を中心に学び、後半部では、パソコンを使って団体 のCMづくりを行った。作ったCMを発表し、お互いに評価し合うことでファンドレイジングに実 際に使える団体CMのポイントについて理解することができた。

・開催日時:2009年12月19日(土)13時30分〜17時

・講師:イノウエ ヨシオさん(日本ファンドレイジング協会プログラムマネージャー/株式 会社エースデザイン エグゼクティブディレクター)

・会場:京都産業会館きらっ都プラザ ICL四条教室

・参加者数:13名(事務局スタッフ、講師等除く)

<第4講 寄付・支援に結びつくプレゼンテーション>

NPOのファンドレイジング力向上のために、NPOに必要な「プレゼンテーション力」「コミュ ニケーション力」に焦点を絞り、講義とグループワーク形式で学んだ。第4講では、NPOのプレ ゼンテーションの課題は何か、共感を支援に結びつけるプレゼンテーションのポイントについ て講義で学んだあとに、実際に参加者同士でグループに分かれてロールプレイを行った。また 講師から与えられた状況カードをもとに、相手の心に響くコミュニケーションのトレーングビ デオを使いながら学んだ。頭でわかっていても、実際にやってみると難しいという体験をもと に学ぶことができた。

・開催日時:2010年1月24日(日)13時〜17時30分(4・5講連続で開催)

・講師:坂本 文武さん(ウィタンアソシエイツ株式会社 取締役シニアコンサルタント)

・会場:京都産業会館きらっ都プラザ ICL四条教室

・参加者数:21名(事務局スタッフ、講師等除く)

<第5講 企業とNPO 〜伝わるコミュニケーションのコツ〜>

NPOのファンドレイジング力向上のために、NPOに必要な「プレゼンテーション力」「コミュニ ケーション力」に焦点を絞り、講義とグループワーク形式で学んだ。第5講では、講師の方が 企業のCSRのコンサルティングをされている経験をもとに、「企業」の視点についてお話いただ いた。企業が重視する価値とは何か、企業と組むためのNPO側の準備についてグループで討議を しながら、理解を深めることができた。

・開催日時:2010年1月24日(日)13時〜17時30分(4・5講連続で開催)

・講師:坂本 文武さん(ウィタンアソシエイツ株式会社 取締役シニアコンサルタント)

・会場:京都産業会館きらっ都プラザ ICL四条教室

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・参加者数:21名(事務局スタッフ、講師等除く)

<第6講 助成財団とのコミュニケーションと情報開示>

助成財団などの資金提供者側への調査やヒアリングを通じてみえてきた資金提供者側がNPOに 求める視点やポイントについて講師からお話いただいた。資金を提供してもいい、NPOを応援し たいという支援者の気持ちをつかみ、円滑なコミュニケーションをはかるために、NPO側が日頃 から意識的に情報発信/開示しておくことの意義についても理解することができた。連続セミ ナーとして、NPOのファンドレイジング力向上を目指して学んできたが、プレゼンテーション力 やコミュニケーション力はもちろん、社会からの信頼を得て、支援につなげるためにまずは団 体の情報開示に目を向ける必要があることを実感した。

・開催日時:2010年2月5日(金)18時30分〜21時

・講師:赤澤 清孝さん(特定非営利活動法人ユースビジョン代表)

・会場:京都産業会館きらっ都プラザ ICL四条教室

・ 参加者数:17名(事務局スタッフ、講師等除く)

○ファンドレイジング力向上セミナー報告集の作成

全6講の上記セミナーについて、講義録を中心にをまとめた報告集を作成した。

○他セクターとのコミュニケーション力向上セミナー

「行政・企業とのお付き合いの仕方を学ぶ」

ひと・もの・かねの経営資源に乏しい多くのNPOや地域力再生活動団体にとって、社会の課題を 解決しミッションを遂行するためには、行政との「協働」や企業の支援・協働が必要となって くるケースが増えている。

このセミナーでは「協働」の相手方である行政や企業の組織論理、意志決定方法などを学び、

実践に活かしていくことを目的として実施した。講師は行政職員経験者や協働のコーディネー ター、企業経験者など、この分野の専門家にお願いした。

講座内容は、前半が講義で後半はワークを交えた実践的なもので、参加者にとっては具体的な 活動につなげる学びを得ることができた。

<第1講>行政の仕組みを学ぶ・意志決定方法を知る

NPOや地域力再生活動団体の多くは、行政の実情は全く分からない。予算はどうやって決まるの か、誰が決めるのか、なぜ単年度予算なのか、なぜ担当者が長続きしないか等々。このような 基礎的知識を身につけて「協働」に臨むことの重要性を学ぶことができた。

開催日時:2010年2月6日(土) 13時30分〜16時30分講師:阿部 圭宏さん

(市民がささえる市民活動ネットワーク滋賀代表・滋賀県協働コーディネーター)

会場:ビルホーコー

参加者:13名(講師、スタッフは除く)

<第2,3講>行政との協働で気をつけなければならないこと

ややもすれば行政の下請け化となりかねない「協働」を客観的に把握し、協働の基本的な視点

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1・相互に対等な関係であること 2・互いの特性や立場を十分理解し認め合っていること 3・

解決を目指す課題や達成目標が共通していることを学習することができた。

開催日時:2010年2月20日(土) 10時〜16時 講師:安藤 雄太さん

(立教大学大学院兼任講師・東京ボランティア市民活動センターアドバイザー)

会場:池坊短期大学洗心館第1会議室 参加者:15名(講師、スタッフは除く)

<第4,5講>企業の仕組みを学ぶ・意思決定方法を知る

企業に支援を得るには、企業内部での手続きを知ることや、アプローチの仕方など事前準備が 必要であることが理解できた。また企業にとって「カネを出したい」と思わせるような魅力を NPOが開発することの重要性を学ぶことができた。

開催日時:2010年3月6日(土) 10時〜16時

講師:網野 俊賢さん(関西国際大学客員教授・元ホンダオブアメリカ副社長)

明致 親吾さん(前オムロン取締役副社長)

会場:池坊短期大学洗心館第1会議室 参加者:19名(講師、スタッフは除く)

京都市域については、当センターが運営する京都市市民活動総合センターおよび、本部事務 所(下京区)において、随時相談対応や団体情報の把握に努めた。

乙訓地域については、当センターの本来事業と合わせながら、長岡京市、大山崎町、向日市に 足を運び、地域の状況や活動している団体の状況について情報を得たり、団体との接点、関係 をつくった。また、長岡京市、向日市については市民活動支援のためのセンターを有しており、

両地域についてはこれらのセンター職員との連携を図りながら、事業を展開することができた。

【成果と課題】

・今年度は、地域力再生プロジェクト支援事業交付金の3年目ということで、交付金(のほか、

助成金、補助金含む)終了後を見据え、その後も継続的に事業を行うことができるために、「フ ァンドレイジング力」と、地域資源のさらなる巻き込みを視野に、他セクターとの連携のため の「コミュニケーション力」という2つのチカラの向上を重点テーマに掲げた。これらの重点テ ーマを中心に、民間エリアセンターとしてセミナーの開催、相談事業等を行なった。セミナー については、長期の連続セミナーというスタイルにも関わらず、両テーマあわせて、のべ18 0名近い参加者を得ることができた。また、グループワークも積極的にとりいれたことから、

団体同士の交流やネットワーク形成にもつながった。

・きょうとNPOセンターの事業メニュー(日常の相談業務や情報発信ツール)も活用し、地域力 再生活動の普及や啓発、情報発信のサポートを行うことができた。また、今年については、当 センターが日本財団との連携のもと運営している「公益活動ポータルサイトきょうえん」

(http://kyo-en.canpan.info/)を活用し、「NPOが出したい情報の発信から、寄付者や支援者 が知りたい情報発信へ」をテーマに、社会からの支援や信頼を高めるために、団体の組織情報・

活動情報・会計情報の開示するという取組みも積極的に行なった。3月31日現在、地域力再生団

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体をはじめ、府内80団体が情報の開示を行なっている。この開示情報を参考に、企業からの団 体への寄付がなされたり、団体同士の協働事例が生まれ始めており、今後さらなる発展が期待 できる取組みであると考えている。

・民間エリアセンターとしての取組みを今年で 2 年間おこなった。本地域力再生支援事業交付 金および関連事業を通じて、今まで資金不足のため実現にいたらなかった地域活動や市民活動 に焦点があたり、地域力再生につながる事例が出始めており、その意義や役割については充分 に理解している。しかしながら、一般的な相談業務やセミナーを通じて思うことは、交付金が なくなった後の事業継続の方向性や体制について充分に検討できていない団体が多いという課 題もまた出始めていると感じている。そのために、民間エリアセンターとして上記のようなフ ァンドレイジング力向上セミナーや社会からの支援につなげるための情報開示等を実施するな ど課題解決に向けた取組みを実施してはいるものの、意識を持って取り組んでいる団体は一部 に留まっているのが現状である。各団体には、今後、こういった公的な交付金の活用を一つの きっかけとして、地域において自主的・自立的な活動が推進されることが期待されていること から、資金的な自立を目指した取組みの支援や、公益財団法人京都地域創造基金等とも連携し ながら、府民や地域でこういった活動が支えられる環境づくりにも取り組んでいく必要がある と感じている。

■講師派遣事業

■大山崎町協働研修事業

2008年度に大山崎町行財政改革改善委員会に当センターが参画した。その答 申とアクションプランを受け、協働型まちづくりと行財政改革を行っていくために 協力が必要であるとの同町の意向を受け、協働研修の一部を業務受託し行った。当 センターはプログラムのコーディネートを行い、講師およびファシリテーターを派 遣した。(7月17・18日に実施)

○基調講演:テーマ『これからのまちづくりと協働』

○ワークショップ:テーマ『大山崎町の特色を生かしたまちづくりとは』

■行政職員等を対象にした協働研修やファシリテーター育成研修等の実施

龍谷大学 LORC との連携で、行政職員を主な対象に「協働」や「ファシリテーション」をテーマ にした職員研修を 6 回実施。

当センターは研修会の企画・運営に関わると共に、グループファシリテーターの派遣も行なった。

各セクターで閉じられていた従来型研修ではなく、「協働」を担う人材を育成するための産官学民 に開かれ た協働型教育・研修システムの開発と、地域社会における開かれた人材の交流・政策形 成の場づくりを目的に本事業を実施している。

・京都府中部地域「地域協働トライアル」2009 年 1 月 14 日

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・大山崎町 「住民参加型協働研修」2009 年 7 月 17 日、18 日

・京都府中丹地域 「地域協働トライアル 中丹地域」2009 年 8 月 28 日、29 日

・北海道滝川市 「対話と議論のためのファシリテート研修」2009 年 10 月 7 日、8 日(2 月 15 日:フォローアップ研修)

・亀岡市 「亀岡市協働研修」2009 年 11 月 20 日、21 日(12 月 22 日:フォローアップ研修)

・福知山市 「2009 年 11 月 29 日、12 月 20 日

■NPO 法人の会計と税務‐研修会・個別相談事業

NPO 法人にとって会計は、NPO の支援者や社会に対するアカウンタビリティを果たすためま

すます重要になってくる。そこで、NPO がより積極的・円滑な法人運営や活動を行うことが できるように、会計事務に必要な考え方やノウハウを学ぶための基礎講座を実施するととも に、個別の相談を受け付けた。

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① 研修会

○「会計」「税務」の基礎講座

2月26日(金)<研修会>13:00〜15:00 <個別相談会>15:00〜17:00 参加者:7名

○事業年度終了後に必要な各種手続きと事業報告書作成のポイント 3月 9日(火)<研修会>13:00〜15:00 <個別相談会>15:00〜17:00 参加者6名

②個別相談会(1団体40分程度)

2月18日(木)、23日(火) 各 14:00〜17:00 3月 3日(水)、16日(火) 各 14:00〜17:00 参加者11団体19名

(2) 場所:京都府山城 NPO パートナーシップセンター

(3) 対象:NPO 法人、NPO 法人化を検討している団体

■提携・融資制度

■きょうと市民活動応援提携融資制度

近畿労働金庫、京都労働者福祉協議会、当センターの三者提携で市民活動向け融資制度「き ょうと市民活動応援提携融資」を運営。本年度も相談・受付け、公益性審査およびコンサルテ ーション・事業フォローなどを展開した。

*近畿ろうきん提携融資制度実施報告2009年度

・融資申込件数 13件

・融資実行 10件 融資金額合計 4060万円

・融資不可 3件

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10 3/31現在融資残高 46,649,385円

・分野: 福祉7 環境2 女性1

・使途: 運転資金 4、 施設建設 4、 設備 2

■CSRサポートデスク事業

京都における中小企業のCSRを推進する目的で結成された「CSRプラットフォーム京都」の中心 メンバーの一員として活動し、5回の研究会を経て経済団体、行政、中間支援組織、研究者からな る「CSRプラットフォーム会議」の立ち上げに参画した。

この組織は、地元中小企業の本業を中心としながら事業に関する社会貢献や地域社会に根ざした 経営を支援することを目的に、京都CSR推進機構を発足すべく、準備会を設立した。機構の正式な 発足は2010年度の予定。

・京都地域創造基金と連携し、企業の余剰物品をNPOに提供させる仕組みの構築や、NPOと企業の マッチング支援を行った。

・講演:日東精工(綾部市)で「CSRの本質と地域社会への貢献」と題する講演を行った。

■情報発信事業

■ラジオ番組「Kyoto Happy NPO 」の制作と放送

毎週日曜日の午前10時から30分間放送を実施、平尾・戸田・池野がパーソナリティを務 め、NPO をゲストとしてコーディネートした。

以下は、放送日とゲスト

4月 5日 インターンシップ成果報告 大友麻里衣さん

12日 NPO 法人京都キャリアコミュニケーター協議会 大西さん

19日 アロマテラピーサロン・クレア 安川淳子代表

26日 NPO 法人 JIPPO 中村尚司常務理事 榎木美樹さん 5月 3日 NPO 法人リボーン・京都 児玉理事長 ほか

10日 財団法人エイエフエス日本協会京都支部 相村さん ほか

17日 百井の里ファーム連絡協議会 窪一さん

24日 京都府地球温暖化防止活動推進センター 淵上佑樹さん

31日 割れ窓理論実践委員会サークル ONE PEACE 向野さん 6月 7日 きょうとセルフヘルプ支援センター 古川直子副代表

14日 「体操服!いってらっしゃい、おかえりなさい」プロジェクト 岡部達平代表

21日 有限会社キャリアリンクケア 谷口知子取締役

28日 浄土宗宗祖法然上人800年大遠忌事務局 静永篤之主任 西央成主任

7月 5日 ころころハウス 村井琢哉さん

12日 NPO 法人ユースビジョン長期実践型 NPO・NGO インターンシッププログラム 桑田真理子さん

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19日 株式会社カスタネット 植木力代表取締役

26日 NPO 法人色彩生涯教育協会 高山貴久子さん 8月 2日 京都カラスマ大学 原さん ほか

9日 いきもの多様性研究所 小山さん 16日 NPO 法人 ARU 梅林秀行さん

23日 NPO 法人京都の文化を映像で記録する会 濱口さん

30日 さいりん館 三田さん 西村さん 9月 6日 亀岡市文化資料館館長 黒川孝宏さん 13日 エコネット近畿 仲津英治さん

20日 NPO 法人日本都市農村交流ネットワーク協会 中村貴子さん

27日 ライフサポートセンター 藤喬室長

10月 4日 山科醍醐こどもひろば 堤かおりさん

11日 福島重典さん(税理士、京都御池税理士法人 京都 NPO 専門家研究会会員)

18日 薪く炭く KYOTO/株式会社 hibana 松田直子社長

25日 阪急阪神ホールディングス株式会社 木内徹さん 新美佳代さん

11月 1日 有隣まちづくり委員会 太田垣義夫さん 8日 公共技術研究会 森本敬三さん

15日 チャイルドライン京都 若林周子さん

22日 にほんご空間・京都 杉本篤子さん

29日 社団法人日本国際民間協力会(NICCO) 秋本さん

12月 6日 NPO 法人子育ては親育てみのりのもり劇場 末吉さん 西田さん 田中さん

13日 京都市市民活動総合センター 田邊尊史事業コーディネーター

20日 資料保存ネットワーク 向坂さん

27日 NPO 法人クローバーハウス京都 上仲さん ほか

1月 3日 財団法人京都地域創造基金 戸田幸典事務局長 可児卓馬さん

10日 NPO 法人京都フィルハーモニー室内合奏団 小林明理事長 田中美幸さん

17日 NPO カルチャーサークル 船戸潤子さん

24日 財団法人 関西盲導犬協会 藤本喜久男さん

31日 京都ソーシャルアントレプレナー 川本卓史さん

2月 7日 NPO 法人フリーウォークインターナショナル 安田喬一さん 14日 NPO 法人希少難病患者支援事務局 SORD(ソルド) 加賀俊裕さん 21・28日 NPO 法人劇研 杉山準理事・事務局長

3月 7日 こころのカフェ 石倉紘子代表

14日 京都カナリア会 広瀬晴美世話人代表

21日 NPO 法人きょうと NPO センター インターン生 国崎千尋さん

28日 おむすびマーケット実行委員会 藤村さん

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■環境への取組み(KES)

KES(環境マネジメントシステム)認証を取得し5年目となる今年度も、引きづづき理念の周知 に基づいて、全職員参加による環境改善活動に取り組み、環境啓発活動の推進に努めた。今年度 においては、現在制度設計中である「社会的認証システム」の評価基準に「環境負荷軽減」に関 する評価項目を設定するよう検討を行い、KES 側の期待・評価が高い。具体的には以下の環境改 善活動について各職員が担当を持ち、日々の担当業務の中で可能な限りの活動を行った。

1) 環境保全のための仕組み・体制づくり

全ての職員が環境活動の担当項目を持ち、その管理を行うと同時に、担当項目に関する日常 的本来業務の中で実行できる取組みを提案し、実行した。

*NPO 初歩・設立講座等、各講座・研修会で、KES への取組みと NPO への環境マネジメント に関する周知を毎回講座開始時に行った。

*日々スクラップしている市民活動に関する新聞記事から環境マネジメントに活かせる記 事をピックアップし、京都市市民活動総合センターで掲示を行い、情報提供ツールとする 他、ウェブ、メールマガジン、機関紙ほっとポットにて KES 取り組みについて PR を行っ た。

*本部事務所では、コラボレートオッフィス会(いづつの会)においてエコオフィス化に向 けた提案と学習を6回開催し、ゴミ分別の徹底、空調利用のルール化による省エネ活動に 取り組んだ。

2)省エネ化=電力使用量は前年度比較で削減を達成

京都市市民活動総合センターでは、2008年度=94,001kwh‐2009年度=91,0 45kwh と2,956kwh を削減、本部では、2008年度=13,468kwh‐2009年度=

13,390kwh と78kwh 削減した。両拠点とも電力消費量の削減を実現できたものの、今季の ように厳しい寒さ等気象状況の影響は大きく、特に公共施設の運営において、利用者への周知に は積極的に取り組むものの、全体的な理解を得て運営するには一定の限界があり、さらなる努力 と工夫の必要性を課題として認識している。

■共生・地域文化大賞に関する事業

平成21年度(第3回)「共生・地域文化大賞」は、第 1 回・2回で顕在化した課題から改善点 を明確にし、賞区分を再編した事業プランを大遠忌事務局と協議のうえ提案、運営委員会での審 議を経て、概ね提案通り実施する運びとなった。

『これまでの活動に対する「顕彰」とこれからに対する「助成」とを兼ね合わせた奨励事業と いう位置づけが「表彰事業」なのか「助成事業」なのか分かりにくい』という課題を受け、従来 の事業スキームを「表彰部門」と「助成部門(新設)」に分け、さらに「アイデア・企画部門(新 設)」を設けた。

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助成部門等を新設したことを受け、第3回の募集開始にあたっては、浄土宗宗務庁で記者発表 を行い、「表彰・助成部門」は6月15日(月)から8月7日(金)まで、「アイデア・企画部門」

は同受付開始から9月11日(金)までそれぞれ募集受付を行った。また、自薦のみだった申請 形態から全国の中間支援センター・社会福祉協議会・寺院からの他薦も可とし、結果、「表彰部門」

=152件、「助成部門」=22件、「アイデア・企画部門」=2,215件 全部門応募総数2,

389件となった。「表彰・助成部門」での対前年度比は、101件から73件増の174件とな った。募集期間中には、基幹的に行ってきた広報戦略活動に加え、運営事務局が全国の主要な中 間支援センターに広報および他薦の依頼・啓発活動を行う他、コミュニティFM(KYOTO HAPPY NPO)

への出演や他宗派が母体となって設立した特定非営利活動法人に対して、大遠忌事務局と共に協 力を依頼する等、精力的に広報活動を行い結果につなげることができたと考えている。

結果は次の通り、表彰式は総本山知恩院において取り行われた。

【表彰部門】 (募集期間:平成 21 年 6 月 15 日~8 月 7 日)

◇応募団体数:152 団体

◇応募団体所在地:39 都道府県から応募あり

◇一次選考会:9 月 16 日に開催。9 団体を採択。

◇二次選考会:10 月 26 日に開催。公開プレゼンテーションを行い、以下の各賞を決定した。

○共生・地域文化大賞 (賞状・活動奨励金 150万円)

特定非営利活動法人北九州ホームレス支援機構 (福岡県北九州市)

○共生優秀賞 (賞状・活動奨励金 50万円)

特定非営利活動法人 JHP・学校をつくる会 (東京都港区)

特定非営利活動法人デイサービスこのゆびとーまれ (富山県富山市)

特定非営利活動法人フードバンク関西 (兵庫県芦屋市)

○共生奨励賞 (賞状・活動奨励金 10万円)

特定非営利活動法人トゥギャザー (大阪市)

特定非営利活動法人ビハーラ21 (堺市)

特定非営利活動法人フローレンス (東京都新宿区)

特定非営利活動法人北海道グリーンファンド (札幌市)

特定非営利活動法人水俣フォーラム (東京都新宿区)

【助成部門】 (募集期間:平成 21 年 6 月 15 日~8 月 7 日)

◇応募件数:22 件

◇応募団体所在地:14 都府県から応募あり

◇助成審査会:9 月 16 日に開催。6 件を採択。

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■コンサルテーション事業

草津市自治体基本条例策定支援業務

(仮称)草津市自治体基本条例策定に向けた今日までの検討経過

草津市自治体基本条例検討委員会は、基本条例策定に向けた組織として、学識経験者、自治 会・NPOなどのまちづくり活動と関わりのある人、公募委員および行政職員の計20名で構 成し、これまで、月1回程度の会議を開催してきた。また、基本条例の理解を深めるため、委 員以外の方にも自由に参加していただける「自主学習会」を実施し、そこでは、条例に関する 先進地の方などをお招きしてのディスカッションや、ワークショップ形式での意見交換を行っ た。また、議会においても、草津市自治体基本条例調査検討特別委員会を設置いただき、議会 基本条例の取り組みも含めて、委員会や学習会を開催いただいている。

■地域力再生事業「民間エリアセンター」事業‐

地域力再生活動団体への相談対応、助言指導

民間エリアセンターに認定された後、地域力再生プロジェクト支援事業交付金の広報、紹介 を積極的に行うとともに、各種相談で交付金の紹介、活用をおすすめした。また交付金申請を 考えている団体、個人には申請方法等についてもアドバイスをした。

加えて、日々の業務における相談対応においても、当センターの専門性や窓口を活用し、広 く地域力の再生に寄与する活動を行っている多くのNPOや市民活動団体への継続的な相談対応 を行った。

○相談 地域力再生プロジェクトに関わるもの

NPO、市民活動に関する相談全般:NPOセンター全体での相談

2、地域力再生フォーラム、リレー塾、コラボ博覧会等への協力、支援、京都府の主催する コラボ博覧会等について、ウェブサイト、当センター事業においてチラシの配布、配架などを 通じて、広報協力を行った。

また交付金については、当センター(本部事務所および当センターが運営している京都市市民 活動総合センター、城陽市市民活動支援センターなど)の日々の相談事業および講座等事業で 紹介、広報を行った。

3、専門アドバイザーの派遣調整

専門アドバイザー制度の活用について広報を行うとともに、アドバイザー派遣相談や派遣申請 窓口として、対応を行った。

(以上、民間エリアセンター事業として実施した)

■近畿ろうきん「パートナーシップ制度」

近畿労働金庫が行う地域との共生活動の一環として位置づけ、元気なシニア層や現役の勤労者 層が保有する多彩な技術や知識などの能力を、地域の福祉に貢献する NPO 等の団体につなげる事 業として行った。

(ボランティアセミナー開催)

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○タイトル:ボランティアガイダンス VOLABAND(ぼらばんど)

日 時:2009 年8月1日(土)14:00~15:30

場 所:ひと・まち交流館 京都 2階 京都市市民活動総合センターフロア 内 容:はじめに 京都市市民活動総合センター田邊 尊史

トークショー/ゲストスピーカー

有川 真理子さん(特定非営利活動法人環境市民)

環境市民、またそのボランティア活動の紹介を具体的にお話しいただいた。有川さん自身、

ボランティア活動を通じて環境市民の職員となられており、その経緯もお話いただいた。

杉山 明さん(特定非営利活動法人 京都こどもセンター)

2009年度ボランティアセミナー 参加者数:19名

対 象:概ね55歳以上の方を中心に、ボランティア・NPO活動に興味のある方 主 催:特定非営利活動法人きょうとNPOセンター/京都市市民活動総合センター 共 催:近畿労働金庫地域共生推進室

(コーディネート実績)

・特定非営利活動法人京都子どもセンター 3人

・特定非営利活動法人ハーモニー京都 3人

・特定非営利活動法人京都フィルハーモニー室内合奏団 1人

・特定非営利活動法人舞鶴市女性センターネットワークの会 3人

・特定非営利活動法人おとくにパオ 3人

■児童館との協働事業

財団法人住友生命社会福祉事業団協賛、日本 NPO センター・財団法人児童健全育成推進財団協 働し、児童館と地域の NPO をつなげるプロジェクトを展開、2年目の取組みとなった。今回は、

今後の展開を見据え広がりのある展開を推進するため、公益社団法人京都市児童館学童連盟の協 力を得て、児童館職員を対象とした「NPO 基礎講座」と本事業の「事業成果報告会」を行った。

また、今年度の連携企画は次の通り

*嵐山東児童館

【プログラム1】伝統技術の体験!‐みんなで、ろくろ体験‐

日時:2009年11月14日(土)13:30〜15:00 場所:嵐山東児童館 参加人数:14人

協力 NPO:NPO 法人京都匠塾

【プログラム2】京都の町をめぐり、歴史を知る(まち探検)!

日時:2009年11月28日(土)9:00〜16:00 場所:銀閣寺‐大文字山‐吉田山‐黒谷金戒光明寺等の歴史散策 参加人数:12人 協力 NPO:京都史跡ガイドボランティア協会

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【プログラム3】自然と遊ぼう~花背山の家で雪遊び!‐京都の冬の自然を知る‐

日時:2010年1月23日(土)〜24日(日)1泊2日

場所:花脊山の家 参加人数:28人 協力 NPO:NPO 法人芹生自然学校

*西京極児童館

【プログラム1】保存食について学ぼう、保存食を使って調理してみよう!

日時:2009年10月17日(土)10:00〜12:00 場所:西京極児童館 参加人数:親子15組

協力 NPO:豆料理クラブ

【プログラム2】愛宕山に登ろう!

‐愛宕山の歴史や山の登り方を知る‐

日時:2009年11月7日(日)9:00〜15:00 場所:愛宕山 参加人数:22人

協力 NPO:京都愛宕山研究会

【プログラム3】苔盆栽をつくる!‐親子で苔盆栽づくりを楽しむ‐

日時:2009年12月8日(火)10:00〜12:00

場所:西京極児童館 参加人数:幼児の親子15組・母親クラブ5人 協力 NPO:NPO 法人とふるさと京北鉾杉塾

■インターンシップ・プログラムの運営・受入れ

インターンシップの受入れに関しては、今年度も多数の関係機関からオファーがあるが、受入 体制と受入後の成果確保の観点から全ての案件には対応できない。そこで受入れ体制としては、

前年度に引き続き、学生の学びの視点を基軸として長期実践型のプログラムを優先して受入れと 運営を行った。

■市民社会創造ファンド インターンシップ

約1年間にわたって NPO で働きながら学ぶインターンシップ・プログラム。

全国8団体で実施。以下の2名を受け入れた。

2009年7月4日〜2010年6月30日までの1年間 300〜400 時間

野村 晶大(龍谷大学法学部法律学科3回生)

安並 佳菜(龍谷大学法学部政治学科3回生)

安並さんは、昨年度の長期・実践インターンシップ・プログラムから引き続き受け入

れている。両名とも社会的認証システム step2 の業務を担った。

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■長期・実践インターンシップ・プログラム(第5期)

京都の NPO/NGO が中心となってプログラムを運営。半年間のインターンシップ・プログラム。

京都の7団体で実施。

2009年 5月1日〜10月31日(第4期)

百崎 久美子(大阪市立大学大学院生活科学研究科2回生)

プログラムは、学生チェンジメーカー発掘プロジェクト

2009年10月1日〜2010年3月31日(第5期)

國崎 千尋(同志社大学政策学部2回生)

プログラムは、京都地域創造基金と連携して実施。

■立命館大学 BKC 産学協同アントレプレナー教育プログラム

2009年9月23日(水)〜28日(月)

北谷 洋介(立命館大学経済学部3回生)

■災害ボランティアセンターの運営

京都市災害ボランティアセンターに関しては、当センターと京都市社会福祉協議会、京都市で 協働運営。武田理事長が共同代表を兼務。

京都市災害ボランティアセンターとしての事業内容は次の通り。

(1)市災害ボランティアセンターに関する啓発の推進 (2)情報提供に関わる環境整備の推進

(3)区災害ボランティアセンターとの連携の促進 (4)関係機関・団体との連携の促進

(5)防災訓練・人材養成の推進 (6)調査・研究

(7)災害時対応の環境整備

(8)市災害ボランティアセンターの運営 など、有効に取り組んだ。

■京都市市民活動総合センターの運営

定管理期間が4年目となる今年度は、「公設市民営」の事業モデルを確立・価値発信すると 共にし、資源仲介・コーディネート機能を充実させることができた。また、専門家との連携や区 役所との連携など、新たな成果の萌芽を見出すことができた。

1)情報収集・発信事業

○情報収集提供事業については一定の質と量を担保、広く情報を収集し発信することができた。

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・チラシ設置数:3,798 件(653 件増)

・ホームページアクセス数:204,292 件(74,920 件増)

・メールマガジン登録数:2,306 件(316 件増)

・インフォメーションサービス登録団体数:766 団体(110 件)

○ひとまち交流館の4センターでWEBシステムのリニューアルを実施した。その際、アソシ エイトと共に情報の発信の方法について検討し、システムに反映した。

○機関紙「ほっとポット」についてはアソシエイトを中心に運営。機関紙の編集・発行だけで なく、配布先の新規開拓や専用WEBの作成、また、一般市民を対象とした交流事業の検討など 広がりをみることができた。

・機関紙「ほっとポット」配布先(新規開拓分):75か所(カフェ、商店、書店など)

2)相談

○講座やボランティアコーディネート事業を充実することで、従来相談事業で対応していたも のを事業で対応することができた。その為、相談件数は減少したものの、個別相談で対応する もの、事業を通じて対応するもの整理ができ、効率的な運営をはかることができた。

・相談件数:1,440 件(214 件減)

・対応件数:37,144 件(6,736 件増)

○内容により他の市民活動団体や分野別センターなどにつなぐことで、相談対応の幅が広げる ことができた。

○これまでの専門家相談での経験を活かし、専門家と連携して講座を開催することができた。

3)エンパワー&インキュベーション

○スモールオフィス入居団体と卒業した団体の自主企画として親睦会を開催。交流だけでなく、

スモールオフィスの在り方や卒業後の共同事務所設置に向けた取り組み等が動き出した。

○初歩講座については、相談等で受けた内容を精査し、講座内容に反映させた。また、講座終 了後の相談を充実させることでボランティアコーディネートやセンターアソシエイトへの参 加などにつなげることができた。

・初歩講座参加者数:246 名(39 名増)

○マネジメント講座特別編として「助成金シンポジウム」を開催。活動団体だけでなく、助成財 団のスタッフも参加してもらうことで、交流が図れた。また、この事業がきっかけとなり、助 成金を受ける活動団体も現れた。

・助成金シンポジウム参加者数:135 名

○活動団体スタッフ(5名)でマネジメント講座のアソシエイトを組織化。次年度の事業開催に 向けて取り組むことができた。

○NPO専門家研究会と協力し、実務講座で使用するテキストの見直しを行った。これにより 日々の事務に関する相談対応がスムーズに行うことができた。

4)交流・連携・協働・研究

○ボランティア・市民活動フェスタにて、美術学部の大学生がアソシエイトとして参加。チラシ デザインだけでなく、学生の発案による企画(ライブペイント、チャリティー似顔絵など)を実

(19)

19 施することができた。

○京都教育大学付属小学校の総合学習において、市民活動スタッフの派遣などのコーディネート を実施した。

○西京区役所と連携し、自治会会長向けの市民活動講座への講師派遣や一部事業のコーディネー トを実施。また、ある自治会より市民活動団体と協働したいと相談があり、次年度モデル事業 を実施予定。

○フロアー利用者を中心とした利用者アンケートを実施。昨年を上回る回答数を得ることができ た。

・アンケート回収数:219件(83件増)

○昨年度に続き、韓国希望製作所よりコメンテーターの依頼を受ける。

■城陽市市民活動支援センターの運営

活動する「市民」が主役の支援センターへ』をスローガンに掲げ、コンサルテーション業務 や支援センター機能の充実・活用の推進に取り組んだ。

*市民活動団体紹介冊子発行*

「城陽市市民活動支援センターの登録団体をはじめとするさまざまな市民活動団体を、もっと 多くの市民に知って欲しい。そして、活動に参加したり、活動を支えて欲しい」。この思いは、支 援センターで活動する多くの団体にとって共通のものでした。支援センターで活動するいくつか の団体の代表やメンバーによって設立された「おりなす.キャンプ.城陽」に協力することによ って、城陽市内の団体をひとまとめに紹介する冊子を作成することができた。冊子の発行記念パ ーティーでは、冊子に掲載された多くの団体が直接なきづなを深めあった。

*第21回城陽緑化まつりで、市民が大活躍*

支援センターは、市民活動団体と共に緑化まつりに参画した。市民活動団体、企業など約30 団体、子どもたち、大学生、地域の社会人、市役所職員など、緑化まつりをともに成功させよう と集まったボランティアスタッフは、総勢約200人。市民も参加した実行委員会という初めて の運営スタイルで、さまざまな新しい企画にチャレンジし、支援センターはその裏方として会議 などを支援した。

結果、10月18日当日は、約5,000人の来場者を数えた。

*城陽市みどりのまちづくり基金創設*‐市民が団体や地域を支える仕組み

城陽みどりのまちづくり基金を創設。おりなす.キャンプ.城陽が、城陽市、京都府などと協 力して準備し、公益財団法人京都地域創造基金に申請を行い設置した。支援センターは、基金の 広報・募金箱の設置に協力。総額560,127円の寄付を受けることができ、4団体が選考さ れ(助成総額:410,000円)、城陽市のみどりのまちづくり活動に活用された。

*まちづくりの木育成倶楽部*‐さらなるネットワークへ

パル祭で活動団体紹介を団体さんの自主企画でおこなおう!というのが始まりだった。さまざ まな活動に共通する思い「もっとよい城陽にしよう!」そんなひとつの思いを、ひとつの木に例

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えて「まちづくりの木」と名付けた。「団体や個人、分野を越えた交流の場」を「まちづくりの木 育成倶楽部」とし、参加する人の自主的で定期的な活動を展開していく。

*支援センターの利用も活発に!*

こらまでにも増して、活発に利用。いつも誰かが訪れている状況になり、初めて来られた方、

ボタンティアを探しに来た方、自治会の方、出会い・つながり・語らう姿は、「支援の場」という よりは「助け合いの場」という感じであり、お互いのチカラが引き出されている。

単位:人 (支援センター開設日 198日間)

年合計 チラシ設 置

印刷機 コピー機 パソコン 相談 交流テーブ ル

その他

3,797 288 563 452 356 108 897 1133 平均利用人数:19.2人/日

■かめおか市民活動推進センターの運営

  2009年7月より週1回職員を亀岡市市民活動推進センターに派遣。一般来館者向け相談事業 や推進センター運営委員会のマネジメントアドバイスを行う。また、推進センターが開催する「第 1回亀岡市市民活動推進センターまつり」開催に向けて協力し、講演会実施に向けた講師紹介や、

活動団体の事例紹介、車座集会のファシリテートを行った。

■その他の取組み

■京都府と職員相互派遣事業(3年目)

3年目を迎えるこの取組みは、全国で唯一の相互派遣プログラムであり、地域公共人材育成 の観点、協働型社会の創造の観点から取組みを進めた。

また、相応の意義と成果が確認できるものとして認識を共有したが、総合的な判断から今年 度で、現在の枠組みでは一旦休止することとなった。

(京都府への派遣職員) 平尾 元哉 (当センターへの受入れ職員) 池野 徹

平尾は、京都府府民生活部府民力推進課に配属され、主に法人認証、協働推進関係の業務を 行った。

池野は、共生・地域文化大賞、草津市自治基本条例の策定業務等を主に担当した。

■立命館大学政策学部との学術協定

立命館大学政策科学部との学術協定を行い、活動継続

■龍谷大学と互恵的相互協定

龍谷大学と互恵的相互協定を結び事業を展開した。1名の大学院派遣を行い、1年間で修

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21 士課程を修了した。

松嶋 健太郎 修士論文「京都における中間支援組織の歩みと協働〜きょうと NPO セン

ターの事例から」

■ラジオ局運営の支援

きょうと NPO センターが設立に大きく関わった「京都コミュニティ放送(京都三条ラジオ カフェ)」に、今年度も継続した参画・支援を行った。(中村常務理事:理事、深尾常務理事:

理事兼事務局長、山口常務理事:番組審議委員会委員長代理)

■福祉サービス等第三者評価事業への支援

きょうと NPO センターの NPO 研究プロジェクトから立ち上げた第三者評価事業に関する調 査・研究活動を経て、京都介護・福祉サービス第三者評価等支援機構理事・評価調査者とし て平尾が参画するほか、同機構評価基準等委員会委員・養成研修講座講師を田口が担ってい る。また、第三者評価機関である特定非営利活動法人きょうと福祉ネットワーク「一期一会」

の副代表理事を中村常務理事、理事を深尾常務理事、審査会審査主幹・運営委員を平尾が担 い、第三者評価事業に対する継続した支援を行った。

■「長期社会的ひきこもり」の就労支援

ひきこもり当事者本人と親が中心となって活動している任意団体 FSJG(ファーストステッ プジョブグループ)と連携して、「ひきこもり」の方を対象に、社会参加に向けて「仕事」

を通じた支援を実施。2009年度も市民活動総合センターの書類整理業務等に積極的に従 事され、本人の意向により新聞スクラップ業務にも積極的に取り組まれた。

■政策提言・ロビー活動

NPO の会計基準や税制改革に対し、政権与党やキーパーソン、京都選出の国会議員にアプ

ローチし、政策提言活動や現状・課題・ヴィジョン設計について積極的に意見交換を行った。

府・市行政サイドや府議会・市議会議員等とも意見交換の場を設けた。

■第4回「都道府県、主要都市における NPO との協働環境に関する調査」協力

I

IHOE ほか、全国27の NPO 支援センターと協働で調査を実施した。

○「第 4 回都道府県、主要市における NPO との協働環境に関する調査 ―協働環境“活用度”

調査―」(実施主体:IIHOE)

地域の「協働のしやすさ」がどれだけ進んだか、「協働のしくみ」がどれだけ活用されて いるか等について、京都府・京都市の 2 自治体について、「活用度」に焦点を当てて調査を 実施。傾向と課題を分析した。また調査結果については、3 月に立命館大学で行なわれた日 本 NPO 学会で報告をした。

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22

■行政職員等を対象にした協働研修やファシリテーター育成研修等の実施

「協働」や「ファシリテーション」をテーマに、行政職員を対象とした研修会を大学等と連携 して実施した。研修会の企画・運営に関わるとともに、グループファシリテーターの派遣も行な った。

■コラボレートオフィスの運営

センター事務所スペースの一部を「NPO コラボレートオフィス」として、NPO に開放し 運営を行った。

*入居団体は以下の通り

特定非営利活動法人多文化共生センターきょうと

特定非営利活動法人きょうとグリーンファンド

特定非営利活動法人京都子どもセンター

特定非営利活動法人きょうと福祉ネットワーク「一期一会」

■委員・役員派遣(2009年度分) 当センター関係分 武田 道子(理事長)

社会福祉法人京都市社会福祉協議会理事

京都市災害ボランティアセンター代表 中村 正(常務理事)

特定非営利活動法人きょうと福祉ネットワーク「一期一会」副代表理事 山口 洋典(常務理事)

特定非営利活動法人京都コミュニティ放送理事・番組審議会委員長代理 深尾 昌峰(常務理事)

公益財団法人京都地域創造基金理事長、財団法人京都市ユースサービス協会理事 特定非営利活動法人京都コミュニティ放送理事・事務局長

一般財団法人地域公共人材開発機構評議員、特定非営利活動法人ユースビジョン監事 特定非営利活動法人子育てを楽しむ会監事、亀岡市まちづくり協働推進会議委員 特定非営利活動法人京都フィルハーモニー室内合奏団理事

特定非営利活動法人きょうと福祉ネットワーク「一期一会」理事

京都市大学のまち京都推進会議・SG 委員、京都商工会議所地域活性化推進委員会委員 京都府府民サービス改革検討委員会委員、京都府地域力再生支援会議委員

浄土宗お寺「共生堂」事業有識者会議委員

京都元気な地域づくり応援ファンドアクションプラン検討委員会委員 京都市地域コミュニティ活性化に関する懇話会副座長

京都市障害のある市民の就労支援に関する調査・検討委員会委員 立命館大学「人を対象とする研究倫理審査委員会」委員

龍谷大学地域人材・公共政策開発システムオープンリサーチセンター研究員

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株式会社ラジオカフェ取締役、京都大学大学院公共政策教育部非常勤講師

京都市災害ボランティアセンター事務局次長、日本サードセクター経営者協会理事 特定非営利活動法人きょうとグリーンファンド監事

藤野 正弘(理事・事務局担当)

特定非営利活動法人きょうとグリーンファンド理事、京都 CSR 研究会運営委員

特定非営利活動法人多文化共生センターきょうと理事、パートナーシップ大賞運営委員 平尾 剛之(事務局長)

京都介護・福祉サービス第三者評価等支援機構理事・評価調査者

特定非営利活動法人きょうと福祉ネットワーク「一期一会」運営委員・審査会審査主幹 京都府社会福祉協議会・京都ボランティアバンク運営委員会ボランティア振興企画小委員会 西田 洋之(副事務局長)

京都市福祉ボランティアセンター運営委員 野池 雅人(事務局次長)

京都府京都生涯学習推進ネットワーク推進委員会委員 京都府子育て表彰支援選考委員会委員

長期実践インターンシップ運営委員(ユースビジョン主催)

帝塚山大学経営情報学部非常勤講師 田口 美紀(職員)

京都府農林水産部アクションプラン(生産消費提携プラン)検討委員 京都府農と環境を守る地域協働活動支援委員会(第三者委員会)委員 京都雇用創出活力会議ワークライフバランス専門部会委員

京都介護・福祉サービス第三者評価等支援機構障害部会委員 同志社大学大学院総合政策科学研究科非常勤嘱託講師 石原 正大(職員)

特定非営利活動法人 地域環境デザイン研究所 ecotone 理事 森本 純代(職員)

京エコロジーセンター 情報発信・交流部会委員、選考小委員会委員

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1700 年製 Antonio Stradivarius Violin “Dragonetti”.

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