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 東日本大震災から 1 年 2 か月が過ぎた本年 5 月、私は、当社と当社グループ会社の社会貢献推

進委員 20 名とともに、宮城県南三陸町と石巻市を訪問した。

 訪問の目的は 2 つあった。1 つは、我々が被災地に派遣したグループ社員のボランティア活

動が被災地の皆様に対して、本当にお役に立てていたのかを検証することであり、2 つ目は、

大震災から 1 年以上が経ち、今、被災地がどのような状況にあり、今後、我々はどのような支

援活動を行うべきかのヒントを探ることであった。

 今回の大震災にあたり、当社グループは、事業面において、石油製品の安定的供給、電子材

料部品の緊急生産、道路の早期補修(道路業界トップの NIPPO は当社グループの 1 社である)

等に全力で取り組むことは当然であったが、企業市民の立場からの社会貢献活動の一環として、

義援金の拠出、生活物資の提供のほか、初めて、グループ社員をメンバーとしたボランティア

活動を実施することとした。幸い、この活動に対するグループ社内の関心は高く、多くの社員

から応募があり、現在まで、約 600 名を宮城、岩手、福島の各県の被災地に派遣し、民家の瓦

礫や泥の撤去、漁具の清掃等のボランティア活動に従事させてきた。参加者からは、「被災者

に感謝され、逆に、こちらが感動した」「被災者との絆を築くことができ、少しでもお役に立

てたことに満足した」等の感想が寄せられたが、一方で、被災地の側から見て、

「被災者の方々

に本当にお役に立てたのか」、「我々の自己満足ではなかったか」、社会貢献推進委員の責任者

の私としては、多少不安を感じていた。

 今回の訪問では、南三陸町の消防署の署員と石巻市の社会福祉協議会の担当者に率直に感想

を伺った。結論を先に述べると、「大変感謝している」とのことである。そして、最も感謝し

ているのは、労働や物資の支援に対してではなく、「被災者と会話の機会を設けてくれたこと

である」との言葉であった。家屋を失い、親族・友人を亡くした被災者が、今、最も欲してい

るのは、辛い思いや悲しい思いを聞き入れ、共に涙を流してくれる、そして、心の温もりを感

じ合える仲間の存在であり、たとえ、短い期間の小さな活動であっても、親身になって会話を

交えてもらえることこそが、被災者にとって大きな支えになっているとのことである。

 そう言えば、昨年の夏、私が南三陸町のボランティア活動に激励の視察を行った際のことを

思い出した。その活動は、ある民家の排水溝の泥の撤去であったが、グループ会社の女子社員

がその家のおじいさんと話を始めたところ、最初は暗い表情をしていたおじいさんが、時間が

経つにつれて、笑顔を見せるようになっていた。話の内容は判らないが、その女子社員とおじ

いさんとは、間違いなく、心のふれあいがあったのだと思う。

 今後も、末永く、地道に、「対話」を大切にしたボランティア活動を展開していきたい。

「巻頭言」

ボランティア活動

JX ホールディングス株式会社 取締役常務執行役員

川田 順一

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■求められるグローバル人材の在り方 ・企業がグローバル人材に求める要件として、若手には 外国語を活用した「一般業務スキル」や「業務遂行力」、 中堅以上には海外拠点等での「マネジメント力」を求 めている。 ・また、海外進出して日が浅い企業では、生産現場を支 援するグローバル人材も求められている。 ・企業が必要とするグローバル人材は、企業の規模や海 外進出の度合いに応じて異なるが、グローバル人材の 育成について、どのように考えるか。

価値創造経済の実現に向

けた人材・雇用政策の方

向性について

 経営戦略・産業政策委員会は、平成 24 年 3 月 1 日(木)に谷口 進一委員長(新日本製鐵株式会

社 代表取締役副社長)の進行により開催されました。

 石黒 憲彦経済産業政策局長から「価値創造経済の実現に向けた人材・雇用政策の方向性」に関

する説明があり、参加者による活発な意見交換が行われました。

経営戦略・産業政策委員会

ご出席者名簿

委 員 長: 谷口 進一  新日本製鐵㈱ 代表取締役副社長 経済産業省: 石黒 憲彦  経済産業政策局長 柳瀬 唯夫  大臣官房審議官(経済産業政策局担当) 保坂  伸  企業行動課長 顧   問: 清成 忠男  法政大学 学事顧問 高橋  宏  首都大学東京 理事長 前原 金一  (公社)経済同友会 副代表幹事・専務理事 委   員: 水野 雄氏  旭化成㈱ 取締役 常務執行役員 今堀  勝  アステラス製薬㈱ 上席執行役員 渉外部長 吉田 弘之  キヤノン㈱ 渉外センター 渉外部 部長 山縣由起夫  JX ホールディングス㈱ 取締役 常務執行役員 高橋 寛行  ソニー㈱ 渉外部門 渉外部 統括部長 金子 知之  ㈱損害保険ジャパン 企画開発部長 委 員 代 理: 武智 久典  四国電力㈱ 東京支社 副支社長 越麿  潔  中国電力㈱ 東京支社 副支社長 佐藤 修一  東北電力㈱ 東京支社 業務課長 伊集院秀樹  東レ㈱ 経営企画室 産業政策・調査グループ担当部長 渡壁  誠  日本電気㈱ 政策調査部長 桃井 啓充  ㈱日立製作所 渉外本部 渉外企画部長 馬場 雅嗣  北海道電力㈱ 東京支社 次長 (企業名・役職名は当時、企業名五十音順・敬称略)

 グローバル需要への対応

価値創造経済の実現に向けた人材・雇用政策の方向性

写真右から、谷口委員長、石黒経済産業政策局長

(5)

■グローバル人材の活用 ・ビジネスのグローバル化が急速に進展し、国籍を問わ ずグローバルに活躍できる優秀な人材を獲得しようと する動きが活発化。 ・こうしたグローバル採用を本格化させていくためには、 若く優秀な人材が能力を発揮して活躍できるよう、企 業において、どのような変革を行っていくべきか。 ■グローバル人材の育成への取組 ・我が国の大学は、グローバル化の進んでいないことが 弱みとなっていたが、一部では、大学におけるグロー バル人材育成に向けた先進的な動きが活発化。 ■若年者の海外での就業支援 ・諸外国においては自国の若者を海外で就労させるため の支援を本格化。韓国やフランスでは、若者に長期で の海外就労・研修を行っているところ。 ・我が国においても、若手人材に海外留学・就業の機会 を提供することなどを通じ、海外での就労を意識させ ることが重要ではないか。 ■ダイバーシティマネジメントの向上 ・多様化した市場で高付加価値化を目指すには、多様な 人材の能力を最大限活用することが不可欠。企業のパ フォーマンスにつなげるためには、多様な人材を適切 に人事管理する「ダイバーシティマネジメント」が重 要ではないか。 ■外国人材の幹部登用 ・外国人材を幹部候補として採用している企業は、好調 な業績となっている。 ・採用企業における外国人材への評価としては、外国人 幹部候補の本人の高いスキルやネットワークのみなら ず、「周囲の人材への好影響」についても高く評価さ れている。

 既存事業の高付加価値化/新事業転換

■経営戦略としての女性の活躍推進 ■女性の活躍推進と企業業績の関係 □女性の活躍推進が進む企業ほど経営指標が良く、株式 市場での評価も高まる。 ・世界では、女性役員比率が高い企業の方が、ROE、 ROS、ROIC などの経営指標が良い傾向。 ・日本でも、女性の活躍推進に取り組んでいる企業(均等 推進企業表彰企業)は、株式パフォーマンスが TOPIX 平均を上回る水準で安定して上昇する傾向がみられる。 ■ワークライフバランスと企業業績の関係 □ワークライフバランス(WLB)に対する取組と、企 業の業績は相関関係が見られる。 ・育児介護支援や柔軟な職場環境推進に取り組む企業は、 何もしない企業に比べ、粗利益率が 2 倍以上高い。 ・人材活用の観点からの積極的な WLB 推進の取組は、 企業の全要素生産性(TFP)向上に寄与する傾向。 ■女性活用の国際比較 ・管理的職業従事者に占める女性割合は、欧米では 3 割 強となっているが、日本と韓国は 1 割前後と低い水準。 ・欧州では、企業役員についてクォーター制を導入する 国も増え、管理職に占める女性割合も高い。 ・韓国についても、ポジティブアクションの導入により、 対象企業においては、女性管理職比率が約 1 %ポイン ト/年のペースで上昇。 ■ダイバーシティと SRI(社会的責任投資)について ・欧州では、ステークホルダー(労組)の意向を受けた 年金基金が SRI に積極的。金融危機後、投資リスク軽 減のため、SRI への関心が高まっている。 ・SRI 格付けにおいてダイバーシティへの取組も評価の

(6)

対象となっているインデックスも出てきており、グ ローバルに長期・安定的な資金調達を行う上でも積極 的な取組が重要ではないか。 ■女性の活躍推進に向けた取組の方向性 ■「多様な社員」の活用 ・正規・非正規の二極化が指摘される中、非正規の正社 員転換制度や職務・勤務地限定型正社員制度の導入・ 活用を積極的に進めている企業は多数。 ・こうした取組は、やむを得ず非正規となった人の再挑戦 の機会の提供などの働く側のメリットともに、企業側に とっても、非正規社員の定着率の向上や顧客サービス の質の担保など、競争力強化につながるのではないか。 ■新事業創造人材の活用 ・我が国企業の 8 割は現在の新事業創造に満足しておら ず、その要因として、技術革新以上に、マーケットニー ズに基づいた製品開発や、ビジネスモデルそのものを 組み立てることが出来ないと考えている。 ・我が国企業が世界に展開する新事業を作り上げるため には、これまでの技術革新に加えて、ユーザー起点の イノベーションを牽引する人材の意図的な育成・活用 が必要ではないか。 ■生活者起点のイノベーション人材の育成 ・国内外の高等教育機関において、「デザイン思考」を キーワードとしたイノベーション教育が生まれ始めて おり、我が国においても、産業界との協働の下、新し い事業を創造する人材の育成を強化することが重要で はないか。 ■中間層の育成∼社会的ニーズにマッチした大学教育∼ ・中間層の教育手法として、米国等においては、キャン パスでの学習と就業体験をサンドウィッチ方式で組み 合わせた産学協働教育(コーオプ教育)を実施してお り、産業界が積極的に大学教育に貢献。 ・我が国においても、産業界との協働により人材育成を 実施する大学が見られ始めているが、全国的な広がり には繋がっていない。社会的ニーズを踏まえ、学生の 人間力を高める教育モデルを全国的に浸透させていく ことが重要ではないか。 ■新分野に適応した人材の育成 ・今後の潜在需要が大きく見込まれる成長 3 分野(①ヘ ルスケア・子育て、②新しいエネルギー産業、③クリ エイティブ産業)による消費拡大効果は 15 兆円。こ れらの取組により、サービス業では新たに 101 万人の 雇用が創出される。 ・これらの新分野における雇用が見込まれる中で、具体 的にどのような人材が求められると考えるか。また、ど のような方法で人材育成を行うことが有効と考えるか。 ■高校・大学等の卒業者の産業別就職者 ・大学卒業者の多くは、製造業、卸売・小売業等に就職。 ・今後、成長が見込まれる医療・福祉分野やサービス産 業分野において高度な人材を必要とするのであれば、 大学卒業者の就職者も増やしていくべきではないか。 ■ベンチャー企業等における経営人材の輩出 ・創業時の起業家の平均年齢の推移を見ると、この 20 年で約 3 歳上昇している。 ・他方、近年では 30 歳代以下での創業が増加傾向にある。 直近ではクラウド等 IT の進化により、起業に必要な 初期費用が著しく低下し、特にスマートフォンや SNS 向けのアプリ開発については、大学生も含めた若年層 の起業が活発化している。 ■中小企業と若者のミスマッチ ・従業員規模別大卒求人倍率の推移をみると、従業員1,000 人未満の企業の求人倍率は、景気変動等に関わらず1.5

 新規創業・中小企業へのキャリア転換

 新事業分野への進出

価値創造経済の実現に向けた人材・雇用政策の方向性について

(7)

倍を下回ったことがなく、ミスマッチが生じている。 ・新卒採用に意欲のある中小企業の更なる掘り起こしを強 化し、早期から学生と中小企業の出会いの場等を設ける ことにより、相互理解を深めることが重要ではないか。 ■ミスマッチ解消に向けた取組 ○ドリームワークスタイル・プロジェクト  地域の経済界と大学等でプロジェクチームを組成。大 学教育の早期段階で、成長企業の経営者等によるリ レー講座や企業への取材等を通じた魅力発信レポート の作成といったプログラムを展開することで、学生の 職業観の醸成や成長企業の魅力を発見・発信する事業。 ○ドリーム・マッチプロジェクト  費用、手間、ノウハウ不足によって新卒採用を積極化 できない中小企業の求人と求職のマッチングを、イン ターネット求人サイト等を活用して支援する事業。 ○新卒者就職応援プロジェクト  新卒者や既卒三年以内の者に対して、中小企業の事業 現場で働く上で必要な技能・技術・ノウハウを習得す るため、中小企業への長期間の職場実習(いわゆるイ ンターンシップ)を支援する事業。 〈民間企業の取組例〉 ○リクナビダイレクト  エントリーシート等書類では伝わらない若者の魅力と、 求人情報だけでは伝わらない企業の魅力をお互いに理 解するため、まず会うことから始める就職支援サービ スを安価で提供。 ○エンジャパン  「人財育成力」や「独自力」等の基準で選定した中堅・ 中小・ベンチャー企業のみを就職サイトに掲載。 〈今後の政府の取組〉 ○地域中小企業の人材確保・定着支援事業(平成 23 年 度 3 次補正予算)  中小企業が優秀な若手人材を確保していくために、地 域の中小企業団体等と大学等が連携し、日常的に顔が 見える関係構築から新卒者とのマッチング、採用・定 着までを一気通貫に支援。 ■積極的労働政策の国際比較 ・積極的労働政策支出の対 GDP 比をみると、支出の大 きな北欧型、中規模の大陸欧州型、小規模のアングロ・ サクソン型に大別できる。日本の支出規模は小規模と なっている。 ・内訳に関しては、他国に比べ「公共職業サービス」の 割合が高く、「職業訓練」の割合が低くなっている。 ■社会人のリカレント教育の在り方について ・大学入学者のうち 25 歳以上の者の割合は、OECD 諸 国の平均では約 21 パーセントであるのに対し、我が 国では約 2 パーセントにとどまっている。受講におい て想定される課題では、仕事の忙しさ、費用負担が上 げられている。 ・他方で、再教育を受ける社会人の人数は増加傾向。大 学等への入学者は横ばいであるが、専修学校への入学 者が増えている。 ・価値創造に向け、個人の能力を高める社会人教育の在 り方を検討すべきではないか。 ■兼業・副業の在り方 ・仕事を持っている者のうち、副業者の割合は 8.1 %。 今後、副業をしたいと思う者は約半分。 ・企業で副業が禁止されている場合でも、会社に知らせ ずに副業をしている者は約 3 分の 2 。  (※「不正な競業、営業秘密の不正使用等やむを得な い事由がある場合を除き、副業禁止の規約は無効」と の見方もある) ・個人の能力発揮、ベンチャー、セカンドキャリア支援 の観点から、兼業・副業の在り方を見直す必要がある のではないか。 ■セカンドキャリア支援 ・我が国が直面する高齢社会においては、高齢者の蓄積 したノウハウを活用して、高齢者が欲する製品・サー ビスの開発等を実施していくことが有効であり、高齢 者が希望する短時間勤務等の働き方を提案し、積極的 に高齢者を雇用していくことが重要ではないか。 ・また、高齢者にやりがいを提供しつつ、地域で高齢者 を雇用する仕組みも必要ではないか。 ・企業としては、ミッドキャリア以降の社員に対してセ カンドキャリアセミナー等を積極的に実施することに より、社員のエンプロイヤビリティを高めていくこと が重要ではないか。

 労働移動の円滑化

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平成24年度税制改正等

に関する勉強会開催報告

 平成 24 年 2 月 15 日(水)に平成 24 年度税制改正等に関する勉強会を開催しました。平成 24 年

度税制改正について、掘り下げて聞きたいことを税制委員へ事前アンケートした内容を中心に経済

産業省 経済産業政策局 企業行動課 佐伯 耕三総括補佐からご説明があり、参加者による活発

な意見交換が行われました。

■地方法人課税について ○社会保障・税一体改革素案(平成24年1月6日閣議報 告)(抄) 3.法人課税  法人課税については、国際的な協調等にも留意しつつ、 企業の競争力の維持・向上、国内への立地の確保・促進、 雇用と国内投資の拡大を図る必要がある。  こうした観点から、平成23年度税制改正において、課 税ベースの拡大とともに、法人税率を4.5%引下げ(平 成24年度から適用開始)、中小法人に対する軽減税率に ついても、中小企業関連の租税特別措置の見直しと併せ、 引き下げることとしている。

 社会保障・税一体改革素案について

税制改正等に関する勉強会

佐藤 政広  石油連盟 企画部 財務グループ長 二階堂昌吾  ソニー㈱ 経理部門 企画・業務管理部 国際経理課 課長 沖田  元  東京ガス㈱ 経理部 決算グループ 富張 直樹  東京電力㈱ 経理部 決算グループ 副長 川野 亮平  東京電力㈱ 経理部 決算グループ 肥田  敬  トヨタ自動車㈱ 渉外部 第 1 渉外室 担当課長 水野 美貴  トヨタ自動車㈱ 渉外部 第 1 渉外室 村田  聡  ㈳日本経団連 経済基盤本部 本部員 大貫 篤繁  日本電気㈱ 経理部 主計室 シニアマネージャー 平尾 幸男  ㈳日本貿易会 総務グループ 担当部長※ 渕上 茂信  ㈳日本貿易会 総務グループ 山田 浩史  パナソニック㈱ 理事 渉外本部 経理グループ        グループマネージャー※ 坂本 隼人  パナソニック㈱ 渉外本部 経理グループ 参事 企業名・役職名は当時、企業名五十音順 敬称略 ※印は税制委員会委員

ご出席者名簿

委 員 長: 村瀬 悦男  ㈱日立製作所 タックスアカウンティングセンタ センタ長※ 経済産業省: 佐伯 耕三  経済産業省 経済産業政策局 企業行動課 総括補佐 関  大輔  経済産業省 経済産業政策局 企業行動課 課長補佐 参 加 者: 沼   毅  川崎重工業㈱ 財務部本部 財務部 財務管理課 主事 平石 雅一  関西電力㈱ 企画室 企画グループ マネジャー 吉田 弘之  キヤノン㈱ 渉外本部 渉外部 担当部長※ 水井 利行  コスモ石油㈱ 経理部 税務・会計グループ長 合間 篤史  新日本製鐵㈱ 財務部 部長代理 加藤 辰雄  住友化学㈱ 経理室(税務グループ) 部長※ 写真右から村瀬委員長、佐伯総括補佐 税制改正等に関する勉強会の様子

(9)

 復興特別法人税課税期間終了後(平成27年度以降)に おいて、実効税率の引下げが実現することとなるが、そ の後も引き続き、雇用と国内投資拡大の観点から、今般 の税率引下げの効果や主要国との競争上の諸条件等を検 証しつつ、新成長戦略も踏まえ、法人課税のあり方につ いて検討する。 5.地方税制  地域主権改革の推進及び国と地方を通じた社会保障制 度の安定財源の確保の観点から、地方消費税を充実する とともに、地方法人課税のあり方を見直すことなどによ り、税源の偏在性が小さく、税収が安定的な地方税体系 を構築する。  地方法人特別税及び地方法人特別譲与税は、「税制の 抜本的な改革において偏在性の小さい地方税体系の構築 が行われるまでの間の措置」であり、一体改革に併せて 抜本的に見直す。  税制を通じて住民自治を確立するため、現行の地方税 制度を「自主的な判断」と「執行の責任」を拡大する方 向で改革する。 ○地方財政審議会「今後目指すべき地方税財政の方向と 平成24年度の地方税財政への対応についての意見」 (平成23年12月16日) (3)地方法人課税のあり方の見直し  地方法人課税は、地方自治体から法人が受ける行政 サービスの対価として法人に負担を求めるものであり、 重要な地方の基幹税源である。  とりわけ、法人事業税は、市町村の固定資産税に対応 する都道府県の独立税の基軸となる税である。ただ、地 方法人課税は経済動向に応じて税収が大きく変動するこ とや、税収が偏在するなどの課題を抱えている。地域間 の税源偏在に対応するため、平成20年度税制改正で、法 人事業税(所得割・収入割)の一部を分離して地方法人 特別税及び地方法人特別譲与税が創設された。しかし、 これはあくまでも税制の抜本改革が行われるまでの暫定 措置である。  地方法人特別税及び地方法人特別譲与税は、地方税の 譲与税化であり地方税源充実の方向に反するうえ、その 恒久化や更なる規模の拡大は、地方税の根本原則である 受益と負担の関係を曖昧にする。社会保障・税一体改革 による地方消費税の充実と同時に廃止すべきである。  その際には、安定的な地方税の充実や地域間の地方税 収の偏在是正を行う観点から、消費税の地方交付税分を 地方消費税へ、必要額の地方法人課税を国の法人税の地 方交付税分へ、それぞれ移管する税源交換を行うことを 検討するべきである。  地方法人課税の税収の変動への対応や応益性の強化と いう観点からは外形標準課税の拡大が検討されるべきで ある。 ○政府税制調査会 経済産業省提出資料(平成23年12月12日) ・法人課税の全体像

(10)

・地方法人所得課税 国際比較と偏在性 ・諸外国と比べて、我が国は地方税収に占める法人所 得課税の割合が高い。企業の活動範囲はグローバル 化・広域化。企業が地域の枠を超えて活動する中、 法人所得課税を地方財源とすることの意義は薄れて きており、引き下げるべき。 ・法人所得課税は特に偏在性が大きく、地方財源とし ては不適切。 ・地方法人特別税について ・地方法人特別税は、偏在性是正のため、税制抜本改 革までの暫定的な措置として、法人事業税を一部分 離して創設されたもの。 (参考)地方法人特別税等に関する暫定措置法(平成 二十年四月三十日法律第二十五号)(抄) 第一章 総則 (趣旨) 第一条 この法律は、税制の抜本的な改革において偏在 性の小さい地方税体系の構築が行われるまでの間の措置 として、法人の事業税(地方税法(昭和二十五年法律第 二百二十六号)の規定により法人の行う事業に対して課 する事業税をいう。以下同じ。)の税率の引下げを行う とともに、地方法人特別税を創設し、その収入額に相当 する額を地方法人特別譲与税として都道府県に対して譲 与するために必要な事項を定めるものとする。

 償却資産に対する固定資産税の見直しについて

○平成24年度税制改正大綱(平成23年12月10日閣議決 定)における固定資産税の検討の記述  第3章 平成24年度税制改正  7.検討事項 (2)固定資産税については、住民や企業などの負担 感に配意するとともに、地方財政の根幹をなす税目 であることや、いわゆるバブル期から現在までの地 価の動向等社会経済情勢の変化を踏まえ、その間に 実施された土地評価方法の変更や負担軽減措置等の 制度改正の点検を行い、平成27年度の評価替えまで に、公平性、合理性、妥当性等の観点から総合的な 検討を行います。また、不動産取得税についても、 同様の検討を行います。 政府税制調査会 総務省提出資料(平成23年11月8日)

平成 24 年度税制改正等に関する勉強会開催報告

(11)

政府税制調査会 総務省提出資料(平成23年11月8日) ○諸外国における固定資産の課税の状況  ・土地・家屋に対する課税は諸外国でも一般的。  ・工場等の償却資産に対する課税は、国際的に稀。さらに、近年見直しの動き。 ○償却資産課税の偏在性 ・税制抜本改革において、偏在性の小さい地方税体系を 構築することとなっている。 ・償却資産税の中でも、「機械及び装置」は、その他の 地方税と比べて偏在性が非常に大きく、この方向性に 逆行。 ( 参 考 ) 所 得 税 法 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律( 平 成 二十一年法律第十三号)(抄) (税制の抜本的な改革に係る措置) 第百四条 第 3 項 七 地方税制については、地方分 権の推進及び国と地方を通じた社会保障制度の安定財 源の確保の観点から、地方消費税の充実を検討すると ともに、地方法人課税の在り方を見直すことにより、 税源の偏在性が小さく、税収が安定的な地方税体系の 構築を進めること。 ○固定資産税の個人・法人負担割合の内訳 ・固定資産税につき、土地・家屋区分の法人負担割合は 4 割程度であるが、償却資産は、ほぼすべて、法人が 負担している。 (注1)工場等の事業用資産への課税状況 課税あり…38州 課税なし…12州(うち4州は電力・ガス等 公益企業の資産のみ課税) ※税率は、各州・自治体によって異なる (例:カリフォルニア州1.25%) (注2)工場等の事業用償却資産への課税状況 課税あり…3州 課税なし…7州(うち6州は、取外し不能 な機械設備等は家屋として課税)

(12)

集団的消費者被害回復に係る訴訟制度の

骨子についてと震災等の緊急時における

企業・事業者団体の共同行為について

 企業法制委員会は、平成 24 年 3 月 26 日(月)及び平成 24 年 5 月 23 日(水)に開催されました。

3 月 26 日の委員会では「集団的消費者被害回復に係る訴訟制度の骨子について」をテーマに、一般

社団法人 日本経済団体連合会 経済基盤本部長の阿部 泰久委員にご説明いただきました。また、

5 月 23 日の委員会では「震災等の緊急時における企業・事業者団体の共同行為について」をテーマ

に、経済産業省 経済産業政策局 競争環境整備室の浅井 亨室長をお迎えし開催致しました。

 両委員会は、川田 順一委員長(JX ホールディングス株式会社 取締役 常務執行役員)の司

会により進められ、それぞれご説明があった後、参加者を交えて活発な意見交換が行われました。

企業法制委員会

○●隅山 正敏  ㈱損害保険ジャパン 文書法務部長 ○ 佐成  実  東京ガス㈱ 総務部 法務室長 ○●山本 芳郎  東レ㈱ 法務部長 ○ 田中耕二朗  トヨタ自動車㈱ 法務部長  ●永長  勉  日産自動車㈱ 法務室 主管 ○●阿部 泰久  ㈳日本経済団体連合会 経済基盤本部長 ○ 坂田 礼司  パナソニック㈱ 法務本部 東京法務室 室長 ○●松永 秋彦  三井化学㈱ 法務部長 ○●井須 英次  三菱重工業㈱ 法務部 調査役 委 員 代 理 : ○ 川崎 一彦  アステラス製薬㈱ 法務部 部長代理  ●長谷川顕史  新日本製鐵㈱ 総務部 国内法規グループ マネージャー ○ 野原 彰文  中部電力㈱ 法務部 部長  ●須藤 充教  トヨタ自動車㈱ 法務部 国内法務室          東京グループ グループ長 ○ 林 永美子  日産自動車㈱ 法務室  ●小原 英資  富士通㈱ 法務本部 コンプライアンス法務部 統括部長 ○ 紫関 康次  富士通㈱ 法務本部 コーポレート法務部          シニアマネージャー ○ 三輪 真久  三菱商事㈱ 法務部 地球環境事業開発チーム 課長  ●太田  緑  三菱商事㈱ 法務部 企画法務チーム 課長 以上 (企業名・役職名は当時・企業名五十音順・敬称略)

ご出席者名簿(3 月 26 日開催委員会)○

(5 月 23 日開催委員会)●

委 員 長: ○●川田 順一  JX ホールディングス㈱ 取締役 常務執行役員 経済産業省: ○ 中原 裕彦  経済産業政策局 産業組織課 課長  ●三浦  聡  経済産業政策局 産業組織課 課長 ○●豊田  原  経済産業政策局 産業組織課 総括補佐 ○ 森  規光  経済産業政策局 産業組織課 課長補佐  ●八巻  優  経済産業政策局 産業組織課 課長補佐  ●浅井  亨  経済産業政策局 競争環境整備室 室長  ●筑紫 正宏  経済産業政策局 競争環境整備室 室長補佐  ●眞野堅太郎  経済産業政策局 競争環境整備室 室長補佐  ●大城 彩乃  経済産業政策局 競争環境整備室 係員 委     員 :   ●沖村 一徳  アステラス製薬㈱ 法務・コンプライアンス部長  ●佐藤 千樹  キヤノン㈱ 法務総括センター 所長 ○●大久保 安  ㈱神戸製鋼所 法務部長 ○ 古本 省三  新日本製鐵㈱ 総務部 法規担当部長 阿部委員 写真右から、川田委員長、浅井室長

(13)

集団的消費者被害回復に係る訴訟制度の骨子について

(3/26 開催)

 検討の経緯

2007年∼08年 食品偽装、中国製冷凍ギョーザ事件など、 消費者被害が相次ぐ⇒消費者行政一元化の 議論が活発化 2009年9月 消費者庁・消費者委員会設置 *消費者庁・消費者委員会設置関連三法 附則:法施行後3年(2012年9月)を目途と して、「加害者の財産の隠匿又は散逸の防 止に関する制度を含め多数の消費者に被害 を生じさせた者の不当な収益をはく奪し、 被害者を救済するための制度について検討 を加え、必要な措置を講ずる」 2010年9月 消費者庁 集団的消費者被害救済制度研究 会 報告書公表 2011年7月 消費者基本計画(平成22年3月30日閣議決 定 23年7月8日一部改定) 「平成23年夏を目途に制度の詳細を含めた 結論を得た上、平成24年常会への法案提出 を目指す」 2011年8月 消費者委員会 集団的消費者被害救済制度 専門調査会 報告書公表 2011年12月 消費者庁「集団的消費者被害回復に係る訴 訟制度の骨子」公表 2012年通常国会に法案提出を予定

 手続追行主体

【消費者庁案】 ●適格消費者団体(※)のうち、より厳格な認定要件を 満たすものを、政府が「特定適格消費者団体」として 認定。 ●特定適格消費者団体のみが提訴可能。個々の消費者や 「被害者の会」などは集合訴訟を提訴できない。(ただ し、通常の損害賠償請求は可能) ●認定要件として、「体制及び業務規定の適切な整備」、 「弁護士理事の選任」、「適正な経理的基礎」等を要求。 ※適格消費者団体:消費者利益を保護するための差 止請求などを行う。業務体制の整備など、消費者契 約法が規定する要件について、内閣総理大臣から認 定を受けた団体。全国で9団体がある(2012年1月現 在)。 【経団連意見】 ●対象消費者に対する賠償金などの金銭分配等も含めた 重要な役割を担うことになる以上、手続追行主体の要 件の厳格化は当然。 ●団体が行う他の業務との区分経理、金銭の独立管理な どをガイドラインに定め、厳格な規律を設ける必要。

 制度の概要(二段階型)

(14)

集団的消費者被害回復に係る訴訟制度の骨子についてと震災等の

緊急時における企業・事業者団体の共同行為について

 特定適格消費者団体について

*現行の適格消費者団体:  消費者利益を保護するための差止請求などの業務を適 正に遂行するための体制、業務規定、経理的基礎など、 消費者契約法が規定する要件について内閣総理大臣から 認定を受けた団体。現在、全国で9団体が認定されている。 【適格消費者団体一覧(認定順)】 ・特定非営利活動法人 消費者機構日本(東京) ・特定非営利活動法人 消費者支援機構関西(大阪) ・社団法人 全国消費生活相談員協会(東京) ・特定非営利活動法人 京都消費者契約ネットワーク (京都) ・特定非営利活動法人 消費者ネット広島(広島) ・特定非営利活動法人 ひょうご消費者ネット(兵庫) ・特定非営利活動法人 埼玉消費者被害をなくす会 (埼玉) ・特定非営利活動法人 消費者支援ネット北海道 (北海道) ・特定非営利活動法人 あいち消費者被害防止ネット ワーク(愛知)  これらの団体が自動的に集合訴訟の手続追行主体にな れるわけではなく、「特定適格消費者団体」として新た に政府の認定を受ける必要がある。

 集合訴訟を提起できる要件

 制度のポイントと経団連のスタンス

〈経団連のスタンス〉 ●被害救済の観点から、多数の消費者の間に同種の被害 が発生している場合に、一定の制度を設け効率的に救 済することについては理解。 ●ただし、濫訴を防止し、健全な事業活動を害すること が無いようにする必要。訴えを提起できる主体及び制 度の対象を限定し、制度導入の弊害が生じないように すべき。 〈制度案の評価〉 ●経団連の懸念する濫訴防止の考え方については、今般 の制度案にある程度反映されている。 例:・「特定」適格消費者団体(現行の適格消費者団 体より厳しい認定要件)のみに訴権を限定    ・制度の対象の絞り込み ●ただし、手続追行主体に対する厳格な規律の設定、手 続の対象範囲の更なる明確化と限定が必要(まだ提示 されていない条文案を含め、今後精査が必要)

 制度の対象となる事案

【消費者庁案】 【経団連意見】 「消費者契約」が存在す る場合に限定 消費者と直接の契約関 係にないメーカーが対 象から除外されること を明確にすべき。 (明記なし) 自主的にリコール対応 などを行っている場合 には、訴えの利益がな いので、訴訟提起でき ないことを明確にすべ き。 「契約の目的に生じた損 害」に限定 契約に付随して個人情 報 を 取 得 し た 場 合 で あっても、「契約の目的」 に含まれないことから、 個人情報の漏洩は本制 度の対象から除外され ることを明確にすべき。  そもそも、個人情報 漏洩により生じた被害 感情には個別性があり、 本制度の対象とすべき ではない。 【消費者庁案】 【経団連意見】 (1)多数性 被害が「相当多数」に 生じていること 特定適格消費者団体は 少 な く と も 100 名 以 上 の対象消費者から、事 前に訴訟についての授 権を必要とすべき (2)共通性 対象消費者の間で責任 原因が共通しているこ と 加 害 行 為、 因 果 関 係、 損害など、訴えの根拠 となる事実が共通して いることについて、原 告の主張・立証を徹底 すべき (3)支配性 共通争点の判断をする ことで紛争の大部分が 解決すること 事 業 者 の 予 見 可 能 性、 係争利益の把握可能性 を 高 め る 観 点 か ら は、 支配性の要件を厳格に 求めるべき

(15)

震災等の緊急時における企業・事業者団体の共同行為について

(5/23 開催 資料抜粋)

 検討の背景

    ∼東日本大震災からの教訓∼

□東日本大震災の際に生じた事象 ・一部の部品工場等の被災により、サプライチェーン の寸断されたため、部品の供給が途絶し、完成品の 製造がストップ。 □考えられる対策(リスクの分散) ・企業のとるべき対応策は複数想定される。各事業の 重要度に応じて、適切な対応策を講じることが必要。 ・個別企業の取組のみならず、行政機関、業界団体と 連携した取組も想定される。  【取組の例】 A:事業継続計画(BCP)の策定・強化 B:生産拠点や調達先の分散化・複線化 C:他の企業との連携・協力(共同行為) D:汎用性の高い部品の採用、仕様の共通化・柔軟化etc. □緊急時における共同行為 ・緊急時は、通常では想定されない共同行為を行う必 要性が生じる場合がある。 しかし…緊急時に代替供給を行う場合、競争制限行為を 規制する独占禁止法に抵触するおそれはないのか?

 独占禁止法の規制の考え方

(1)「不当な取引制限」について □独占禁止法の規制(不当な取引制限)の概要 ・複数の事業者が互いに相談して競争を避けることは、 独禁法に基づき「不当な取引制限」として禁止され ている。 独占禁止法第2条第6項 この法律において、「不当な取引制限」とは、事業者 が、契約、協定その他何らの名義をもつてするかを問 わず、他の事業者と共同して対価を決定し、維持し、 若しくは引き上げ、又は数量、技術、製品、設備若し くは取引の相手方を制限する等①相互にその事業活動 を拘束し、又は遂行すること(「相互拘束」≒「意思 の連絡」)により、公共の利益に反して、一定の取引 分野における競争を②実質的に制限することをいう。 独占禁止法第3条 事業者は、…不当な取引制限をしてはならない。 ①「相互拘束」とは ・「相互拘束」とは、複数の事業者が、競争を避ける ために意思の連絡を通じて互いの行動を調整し合う 関係が成立していることを指すとされている。 ・「意志の連絡」は、黙示の連絡でも成立する。 ②実質的に制限する」とは ・「実質的に制限する」とは、競争が減少した結果、 特定の者が自分の意思で、価格等を左右し、市場を 支配することをいう。 (2)緊急時における対応について □緊急時における対応の考え方 ・緊急時に「不当な取引制限」に当たるかどうか、迅速 に判断することは困難。 ・共同行為が必要な場合は、「必要かつ最低限」とし、 独禁法上と問題となるリスクを抑えることが重要。

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集団的消費者被害回復に係る訴訟制度の骨子についてと震災等の

緊急時における企業・事業者団体の共同行為について

 想定事例集について

(1)想定事例集の位置付け ・公正取引委員会は、「震災等緊急時における取組に 係る想定事例集」(平成24年3月)(以下「想定事例 集」)を公表。 ・同事例集は、独禁法上問題ない事例を集めたもの。 (=「ホワイトリスト」) ・既に公表されているQ&A等とあわせ、緊急時に共同 行為を行う際に参考となる。 (2)各事例のポイント 1.自動車用部品の想定事例 2.鉄鋼製品の想定事例 3.化学製品の想定事例 4.仮設住宅用の安全機器の想定事例 5.災害復旧工事用の資材の想定事例 6.仮設住宅用プレハブ建築の想定事例 7.住宅用合板の想定事例 8.鉄道車両部品の想定事例 9.低熱セメントの想定事例

 将来の「緊急時」に向け、気をつけ

 るべきこと

□緊急時の対応について ・地震、津波、台風等の自然災害、また大規模なプラ ント火災等の事故等により、特定の製品の需給が一 時的に混乱するおそれがある場合には、以下のよう な対応が想定される。 ・その場合には、独占禁止法上問題となるような行為 が行われないよう、想定事例集等を参考に、十分に 留意すべき。 ・具体的には「(緊急事態への対応として)合理的な 目的に対して、必要かつ最低限な行動」を心がける。 【初動の対応:事態発生から4日∼5日以内】 1.被災状況の把握:被災場所、被害の程度、復旧見通 し等について情報収集。 2.供給力の把握: 被災企業の供給する製品の在庫量、 供給力の把握。 3.需要状況の把握:被災企業の供給する製品の需要動 向の把握。 (災害発生に伴う需要の急増/急 減、仮需の発生等) 【事態の対応:事態発生から一週間後以降】 1.情報発信・共有: 被害が軽微な場合には、需給の混 乱を沈静化すべく、必要な情報を積 極的に発信し、ユーザー等と共有。 2.需給に係る調整:供給不足が長期化する場合には、 代替生産、共同配送、在庫配分等 の調整を実施。 以上

(17)

 業種別動向分析委員会は、平成 24 年 2 月 23 日(木)及び平成 24 年 5 月 25 日(金)に開催されました。

2 月 23 日の委員会では、経済産業省 経済産業政策局 調査課 野原 諭課長をお迎えし、「日本

経済の現状と先行き」をテーマにご説明いただきました。5 月 25 日の委員会では、経済産業省 経

済産業政策局 企業財務室 相原 茂室長をお迎えし、東証 1 部上場 3 月決算企業 1,024 社(金融業、

証券業及び保険業を除く)の「2011 年度第 4 四半期決算の概要」についてご説明をいただきました。

両委員会とも、ご説明の後、委員から各業界の経済動向、決算動向、概況についてご意見をいただき、

活発な意見交換が行われました。

日本経済の現状と先行きに

ついてと2011年度第4四

半期決算の概要について

業種別動向分析委員会

『日本経済の現状と先行き』

(講演資料抜粋)

(2/23 開催)

委 員 代 理 : ○●佐藤 政広  石油連盟 企画部 財務グループ長 ○●根岸 三栄  (一社)電子情報技術産業協会 総合企画部           担当部長(新興国担当部長)兼調査統計室長 ○ 横光 克佳  (一社)日本化学工業協会 技術部兼産業部兼          国際業務室 部長 ○ 田村 定義  日本化学繊維協会 業務・調査グループ 主幹 ○ 土澤  弘  (社)日本ガス協会 地方部 地方企画グループ ○ 持田 弘喜  (一社)日本自動車工業会 総務統括部          企画調査担当 調査役 ○ 杉原  克  日本化学繊維協会 理事 ○ 斎藤  俊  日本製紙連合会 参事・企画調査部長  ●岡本紀久男  (一社)日本貿易会 理事 企画グループ担当 (企業名・役職名は当時・企業名五十音順・敬称略)

ご出席者名簿(2 月 23 日開催委員会)○

(5 月 25 日開催委員会)●

経済産業省: ○ 野原  諭 経済産業政策局 調査課 課長  ●相原  茂 経済産業政策局 企業財務室長 委     員 :  ○ 笠原 隆男  石油化学工業協会 業務部兼企画部 担当部長  ●佐藤 正彦  ㈳セメント協会 調査・企画部門 統括リーダー  ●豊田 耕二  (一社)日本化学工業協会 常務理事 ○ 安見 一孝  (一社)日本鉄鋼連盟 常務理事 2 月 23 日委員会の様子(写真中央が野原課長) 5 月 25 日委員会の様子(写真中央が相原室長) 1.2月・月例経済報告における基調判断 ・12年2月の月例経済報告における景気の総括判断は12 年1月から据え置かれ、「景気は東日本大震災の影響 により依然として厳しい状況にあるなかで、緩やかに 持ち直している」となった。先行きについては、各種 の政策効果などを背景に景気の緩やかな持ち直し傾向 が続くことが期待される。ただし、欧州の政府債務危 機が、金融システムに対する懸念につながっているこ

(18)

とや金融資本市場に影響を及ぼしていること等により、 海外景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリ スクが存在する。また、電力供給の制約や原子力災害 の影響、さらにはデフレの影響、雇用情勢の悪化懸念 が依然残っていることにも注意が必要である。 2.景気・GDP ・11年10−12月期の四半期GDP速報(2次QE)では実 質・名目ともにマイナス成長。 ・11年7−9月期に成長率を大きく押し上げた輸出が、今 回は、円高や海外経済減速、タイの洪水等の悪影響が 重なったことからマイナスに寄与した。 ・平成24年度の経済動向について(経済見通し12年1月 24日)は、11年度が、実質▲0.1%程度、名目▲1.9% 程度、12年度は実質+2.2%程度、名目+2.0%程度と している。 ・11年度については、「復興需要を中心とする政策効果 が景気を下支えすることから、景気は緩やかな持ち直 しが続く」と見込む。12年度は「本格的な復興施策の 集中的な推進によって着実な需要の発現と雇用の創出 が見込まれる」ことから「我が国の景気は緩やかに回 復していく」見込み。 ・また、内閣府は先行きのリスクとして「欧州政府債務 危機の深刻化等を背景とした海外経済の更なる下振れ、 円高の進行やそれに伴う国内空洞化の加速、電力供給 の制約等が挙げられる」としている。 3.企業・産業 ・日銀短観(12月調査)における業況判断D.I.(全規 模・全産業)は▲7となり、大企業・製造業を除き、 前回調査(▲9)から2ポイント改善。先行きは▲13と 悪化。 ・市場の関心が高い、大企業・製造業の業況判断D.I.は、 ▲4となり、前回調査(+2)から6ポイント悪化。市 場の事前予測を下回った。先行きは▲5と悪化の見込 み。 4.金融 ・日銀短観(12月調査)における資金繰り判断D.I.は全 ての規模においてプラス(「楽である」が「苦しい」 を上回る)で、変化幅は横ばい。大企業は+15と、資 金繰りが楽な企業が多い一方、中小企業は▲6と、資 金繰りが苦しい企業が多い。金融機関の貸出態度D.I. は、全ての規模においてプラス(「緩い」が「厳し い」を上回る)で、変化幅は横ばい。大企業は+16と、 貸し出しが緩いと感じる企業が多い。 5.家計・雇用 ・11年12月の消費総合指数は、実質季節調整済前月比+ 0.2%の上昇となった。 ・11年12月の実質消費支出(二人以上の世帯)は、前年 同月比+0.5%(名目ベースは+0.3%)となり、10か 月ぶりの増加となった。前月比(季節調整値)では▲ 1.0%の減少(2か月連続)となった。品目別で見ると、 主な増加要因は、「交際費(贈与金、つきあい費)」 (寄与度+0.58%ポイント)、「授業料等」(同+ 0.34%ポイント)、「設備修繕・維持」(寄与度+ 0.31%ポイント)等。他方、主な減少要因は、自動車 関係費(同▲0.23%ポイント)、「教養娯楽用耐久財 (テレビ、カメラ)」(同▲0.22%ポイント)等。 ・11年12月の完全失業率(季節調整値)は、前月と0.1 ポイント悪化の4.6%。(失業率については、震災の 影響により、11年10月の調査から、岩手、宮城、福島 を除いた結果を公表していたが、9月分結果から被災3 県を含む全国結果を公表) ・有効求人倍率(季節調整値)は、前月より0.02ポイン トの改善の0.71倍。 6.物価 ・11年12月の生鮮食品を除く総合消費者物価指数(コア CPI)は、前年同月比▲0.1%(前月:同▲0.2%)と3 か月連続の下落。 ・政府は1月17日公表の月例経済報告において「物価の 動向を総合してみると、接続的な物価下落という意味 において、緩やかなデフレ状況にある」との判断を維 持。消費者物価(コアコア)は、「当面、緩やかな下 落傾向で推移すると見込まれる。」とした。 7.外需・海外経済 ・11年12月の経常収支は3,035億円の黒字(対前年同月 比▲74.7%)となり、黒字幅が縮小。 ・輸出数量指数は海外経済が弱い回復となっていること により、このところ弱含んでいる。 ・世界の景気は、全体として弱い回復となっている。 ・先行きについては、弱い回復が続くと見込まれる。た だし、ヨーロッパ地域の一部の国々における財政の先 行き不安の高まりが、金融システムに対する懸念に繋 がっていることや金融資本市場に影響を及ぼしている こと等により、景気が下振れするリスクがある。

日本経済の現状と先行きについてと 2011 年度第 4 四半期決算

の概要について

(19)

『2011 年度第 4 四半期決算の概要』

(5/25 開催)

∼東証 1 部上場 3 月決算企業 1,024 社(金融業、証券業及び保険業を除く)∼

1.2011年度の実績の概要 ・売上高は、対前年度比+0.5%の増収(製造業:同▲ 2.1%、非製造業同+4.0%) ・営業利益は、対前年度比▲20.0%の減益(製造業:同 ▲21.8%、非製造業同▲17.6%) ・経常利益は、対前年度比▲20.6%の減益(製造業:同 ▲25.2%、非製造業同▲14.0%) ・当期利益は、対前年度比▲34.4%の減益(製造業:同 ▲49.1%、非製造業同▲3.8%) (売上高) ・11年度の売上高は、対前年度比+0.5%(製造業:同 ▲2.1%、非製造業:同+4.0%)と増収。 ・業種別では、卸売業が大幅な増収となるなど、全30業 種中の20業種が増収となった一方、電気機器、輸送用 機器等が減収。 (営業利益) ・11年度の営業利益は、対前年度比▲20.0%(製造業: 同▲21.8%、非製造業:同▲17.6%)と減益。 ・業種別では、電気・ガス業、海運業が赤字転落となる とともに、電気機器、輸送用機器等が減益となるなど、 全30業種中18業種が減益又は赤字転落。 (経常利益) ・11年度の経常利益は、対前年度比▲20.6%(製造業: 同▲25.2%、非製造業:同▲14.0%)と減益。 ・業種別では、電気・ガス業、海運業が赤字転落となる とともに、電気機器、輸送用機器等が減益となるなど、 全30業種中16業種が減益又は赤字転落。 (当期利益) ・11年度の当期利益は、対前年度比▲34.4%(製造業: 同▲49.1%、非製造業:同▲3.8%)と減益。 ・業種別では、電気機器、海運業等が赤字転落となり、 電気・ガス業が赤字継続となるとともに、輸送用機器 等が減益となるなど、全30業種中17業種が減益又は赤 字転落、赤字継続。 ◇自動車・電気業の利益増減要因 ・自動車は、販売台数増や車種構成による売上増加が増 益要因となったが、円高による為替影響により減益。 ・電気は、販売減少や単価下落による売上要因に加えて、 円高による為替影響などにより減益。 ◇鉄鋼・石油業の利益増減要因 ・鉄鋼は鋼材価格の上昇やコスト削減が増益要因となっ たが、原材料価格の上昇による減益額が大きく減益。 ・石油は原油価格の上昇による在庫評価益が発生したが、 マージン悪化が減益要因となり減益。 2.2012年度通期見通しの状況 ・12年度通期見通しは、増収予想の企業が83%、増益予 想の企業が71%となり、66%の企業が増収増益を予想 する一方、減収減益を予想する企業は9%となった。 ・東京電力、沖縄電力を除く7電力会社、主要鉄鋼会社 (新日本製鐵、JFEHD、住友金属工業、神戸製鋼所 等)等41社が通期見通しを未公表。 ・売上高:対前年度比+6.2%の増収見通し(製造業: 同+7.6%、非製造業:同+4.3%) ・営業利益:対前年度比+21.3%の増益見通し(製造 業:同+32.0%、非製造業:同+7.9%) ・経常利益:対前年度比+23.6%の増益見通し(製造 業:同+39.8%、非製造業:同+4.8%) ・当期利益:対前年度比+88.4%の増益見通し(製造 業:同+130.9%、非製造業:同+46.2%) (売上高) ・売上高通期見通しは、対前年度比+6.2%(製造業: 同+7.6%、非製造業:同+4.3%)と増収見通し。 ・業種別では、輸送用機器、卸売業等が増収を見込むな ど、全30業種中鉱業等を除く28業種が増収見通し。 (営業利益) ・営業利益通期見通しは、対前年度比+21.3%(製造 業:同+32.0%、非製造業同+7.9%)と増益見通し。 ・輸送用機器、電気機器が大幅な増益を見込むなど、全 30業種中27業種が増益又は黒字転換見通し。 (経常利益) ・経常利益通期見通しは、対前年度比+23.6%(製造 業:同+39.8%、非製造業:同+4.8%)と増益見通し。 ・電気機器・輸送用機器が大幅な増益を見込むなど、全 30業種中26業種が増益又は黒字転換見通し。 (当期利益) ・当期利益通期見通しは、対前年度比+88.4%(製造 業:同+130.9%、非製造業:同+46.2%)と増益見通し。 ・電気機器等が黒字転換、輸送用機器が大幅な増益を見 込むなど、全30業種中28業種が増益又は黒字転換見通し。 ◇自動車・石油業の利益増減要因見通し ・自動車は、販売台数増加により売上が増加するとともに、 為替の影響が大幅に減少することから増益を見込む。 ・石油は、コスト削減や売上増加を見込むものの、在庫 評価の影響などにより減益を見込む。

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 雇用・人材開発委員会は、平成 24 年 4 月 24 日(火)に平山 喜三委員長(山九株式会社 代表

取締役 専務取締役)の司会進行により開催されました。委員会では、経済産業省 経済産業政策

局 産業人材政策室 水野 正人室長から、「雇用・人材分野における経済産業省の取組について」

ご説明があった後、参加者による活発な意見交換が行われました。

雇用・人材分野における

経済産業省の取組について

雇用・人材開発委員会

雇用・人材分野における経済産業省の取組

 委員会では、産業構造審議会において審議されている 「就業構造の将来予測について」説明がなされた。昨年、 11月の第4回部会では、現状を放置し空洞化が進行した 場合の空洞化ケースと、攻めの対策により潜在内需の掘 り起こしや外需の取り組みに成功した場合の成長ケース を比較し、政策効果を予測した。本年2月の第5回部会に おいては、今後の就業構造のあり方をご議論いただいた ことを踏まえ、一定の仮定を置いて、空洞化ケースと成 長ケースの就労構造を予測し、どの産業でどういう水準 の所得の雇用が生まれるのか、どの程度の労働移動が必 要になるか等を分析した。 ●空洞化ケース  輸出向け自動車生産が2020年にかけて半減し、関連産 業を含む国内産業の生産が低迷する一方、国内における 新産業創出が十分に進まず、逆輸入が増加するケースを 想定。 ●成長ケース  ケース①:国内の潜在需要のうち新産業構造部会にお いて特に大きな潜在需要が見込まれると指摘された3分 野(ヘルスケア・子育て・新しいエネルギー産業、クリ エイティブ産業)において、国内の新産業が拡大し、国

ご出席者名簿

委員長: 平山 喜三  山九㈱ 代表取締役 専務取締役 経済産業省: 水野 正人  経済産業政策局 産業人材政策室 室長 滝  浩之  経済産業政策局 産業人材政策室 調査員 委   員: 小西 伸一  (一財)エンジニアリング協会 産学人材開発部長・        産業人材交流センター長 高島 正人  トヨタ自動車㈱ 東京総務部 人事室 室長 田宮 直彦  ㈱日立製作所 人財統括本部 人事教育部長 澤田 武美  本田技研工業㈱ 人事部 人材開発センター 所長 委 員 代 理: 松尾 一哉  大阪ガス㈱ 東京支社 支社長 原  賢大  九州電力㈱ 東京支社 総括グループ 課長 中澤  聡  ㈱神戸製鋼所 人事労政部 人事グループ 担当課長 古賀 岳文  JX 日鉱日石エネルギー㈱ 人事部 勤労グループ        マネージャー 尾崎 弥光  中国電力㈱ 東京支社 副長(総務担当)  石井 悦生  日本電気㈱ 人事部 シニアエキスパート 福田 里香  パナソニック㈱ 渉外本部 人事総務グループ        グループマネージャー (企業名・役職名は当時、企業名五十音順・敬称略) 写真右から平山委員長、水野室長

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内の消費が活性化。  ケース②:アジアの経済成長に伴い、我が国からアジ ア諸国向けの輸出や対外直接投資が拡大し、国内の投資 や消費が活性化。 〈政策効果の試算結果〉 ・空洞化ケース:ほぼゼロ成長になり、失業率も上昇。 ・成長ケース:実質GDP成長率1.5%程度を維持し、失 業率も減少。 →政策効果(両ケースの差分)は、実質GDP成長率で 約1.3%程度、失業率で約1.5%程度。 〈就業構造の予測(全体)〉 ・空洞化ケース:自動車産業等が空洞化し、製造業の雇 用が300万人減少。経済低迷のためサービス産業も雇用 の受け皿となれず、2020年までに失業率は6.1%に悪化。 ・成長ケース:製造業が生産性の向上等により緩やかに 雇用を減少させるものの、ヘルスケア、子育て産業等 を中心とするサービス業が雇用の受け皿となり、失業 率は4.6%に低下。 就業構造①:産業別の就業者数(成長ケース) ■2020年にかけて雇用を増やすことが見込まれる成長産業 ・対事業所サービス(新しいエネルギー産業、人材育成 業、デザイン設計業、専門サービス業等)約200万人 ・医療介護(主に公的保険)約170万人 ・対個人サービス(ヘルスケア・クリエイティブ産業 等)約100万人 就業構造②:成長産業が必要とする就業者数 ■高齢者の引退による自然消滅を考慮すると、医療介護 (公的保険)、対事業所サービス(新しいエネルギー 産業、人材育成業、デザイン設計業、専門サービス業 等)、対個人サービス(ヘルスケア・クリエイティブ 等)は、それぞれ300万人程度、合計で約1000万人規 模の就業者数の増加が必要。 →他産業からの労働移動が不可欠であるが、これだけで は労働者が不足。 →新規に労働市場に参加する、女性、高齢者、若者の活 用が不可欠。 就業構造③:女性や高齢者の労働参加 ■2007年雇用政策研究会(厚生労働省)の「労働参加が 進むケース」の労働力率を使用。 →女性は、2020年に約300万人規模の就労拡大が必要。 →高齢者は、2020年に約150万人規模の就労拡大が必要。 →医療介護(主に公的保険)、対事業所サービス((新 しいエネルギー産業等)、対個人サービス(ヘルスケ ア・クリエイティブ等)の3業種が雇用の受け皿にな ることが見込まれる。 就業構造④:産業内職種転換の方向性 ■現在、転職者の約4割は産業内の労働移動。 ■アンケート結果によると、企業は、今後国内で拡充し たい業種として、商品企画、研究開発、営業・販売、 アフターサービス等を考えている。 →成長ケースでは、こうした専門的技術職やサービス職、 事務職の割合が増加すると仮定した。 就業構造⑤:製造業の職種変化 ■製造業は生産工程の雇用が減少(素材:10万人、加工 組立:15万人)。 ■一方、製造業の高付加価値化やサービス化を反映し、 成長ケース 空洞化ケース

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専門技術者等の雇用が拡大(素材:10万人、加工組 立:15万人)。 →製造業の内部において、男性労働者を中心に50万人程 度の職種転換が必要。 就業構造⑥:サービス業の職種変化 ■対事業所サービス((新たなエネルギー産業等)は、 販売職や専門技術職等の雇用が拡大。 ■対個人サービス(ヘルスケア・クリエイティブ等)は、特 に女性の事務職、販売職、専門技術職等の雇用が拡大。 就業構造⑦:産業全体の職種変化 ■製造業では、男女ともに生産工程が減少し、専門技術 職が増加。全体では、男性で30万人、女性で10万人程 度の職種転換が必要。 ■非製造業では、男性では労務職が減り事務職やサービ ス職が増加。女性は管理職やサービス職が増加。全体 では、男性で60万人、女性で100万人程度の職種転換 が必要。 →産業全体では、200万人規模の職種転換が必要。 就業構造⑧:管理職の女性登用の拡大 ■男女共同参画推進本部決定は2020年に指導的地位に女 性が占める割合を30%程度とすることを目標としている。 →成長ケースでは、管理職における女性の割合が30%程 度に増加すると仮定。 就業構造⑨:男女別の職種・賃金の見通し ■男性は、生産工程等の雇用が減少し、サービス、事務、 専門技術職が増加。 ■女性は、生産工程等の雇用が減少し、サービス、専門、 管理職が増加。 →M字カーブを解消に向けて、300万人規模の女性就業 者の拡大が必要。 →特に女性の管理職を30万人、専門技術職を15万人拡大 する必要。

雇用・人材分野における経済産業省の取組について

参照

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