• 検索結果がありません。

植物生長ホルモンに関する植物病理学的研究特に植物病原菌に及ぼす影響に就いて-香川大学学術情報リポジトリ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "植物生長ホルモンに関する植物病理学的研究特に植物病原菌に及ぼす影響に就いて-香川大学学術情報リポジトリ"

Copied!
105
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)
(2)
(3)
(4)

ー1−

植物生長ホルモンに関する植物病理学的研究

特に植物病原菌に及ぼす影響に就いて

内 藤 中 人

PhytopathologicalStudies Concernirlg■ Phytohormones with SpecialReference to Their Effect oI】PhytopathogeI〕ic Fur)gl

Nakato NAITO (Laboratory of Phytopathology) (Ⅳよ才ゐg〝gJ∠,Sゐ皮∂・S〝∽∂) 目 次 緒 論 第1編 植物病原菌におよばす植物生長ホルモンの影轡に関する研究 第1章 植物病原菌胞子の発芽におよばす植物ホルモンの影響 第1節 オリーブ炭敷病菌分生胞子の発芽におよばす影響 1.ageの古い分生胞子におよぼす影響 2.ageの若い分生胞子におよばす影響 第2節 誘病菌夏胞子の発芽におよばす影響 第3節 胞子発芽におよぼす影響と温度との関係 第2章 植物病原菌菌糸の発育に∴およぼす2,4−D Na塩の影響 第1節 カ・リープ炭賠病菌菌糸の伸長におよばす影響 1.抑制および促進効果と濃度と.の関係 2」抑制効果と湿度と.の関係 3抑制効果と培養日数と.の関係 第2節 2,4−Dに対する抵抗性に.もと.づく朽物病癖菌の類別 肇3節 抑制効果と炭素源と.の関係 第4節 抑制効果と糖類漉度との関係 罪5節 抑制効果とpH との関係 第6節 菌糸の形態をこおよぼす影響 第フ節 2,4−D添加寒天培地における生長曲線 第3寒 椿物病原菌の胞子ならびに.菌核形成におよぼす2,4−D Na塩の影響 節1節 オリーブ炭疫病菌分生胞子の形成におよぼす影響 第2節 5種菌核病菌の菌核形成におよぼす影響 第3節 胞子および菌核の形態,蚕星ならびに形成所要期間におよぼす影響 第4葦 柿菓枯病菌の突然変異的現象発現におよほす植物ホルモンの影響 4 5 5 5 5 プ 8 0 0 2 2 っム 3 4 6 6 8 1 1 4 5 5 6 7 ⊥ 1 1⊥ l 1 1﹂ ﹁⊥ 1﹂ l ⊥ 2 ︵∠ ︻∠ つム っム ︵∠ っん

(5)

− 2 一 男1節 供試相料 第2節 変異薗のSeCtOr出現と植物ホルモンとの関係 1.sector数と濃度との関係 2.植物ホルモン添加後の培着日数とSeCtOI出現との関係 第3節 植物ホルモンにより誘発されたSaltantの性状 1・形態的特徴 2.saltant特有の赤褐色色素の分離ならびに・その性質 3.saltantの菌糸伸長と温度との関係 4.Saltantの植物ホルモンに対する抵抗性 第4節 考察 第5章 オリ−ブ炭疫病菌菌体の化学組成ならびに養分吸収におよぼす2,4・−D Na 塩の影準 第1節 菌体の化学組成におよぼす影響 罪2節 養分吸収におよぼす影響 1… 葡萄糖の吸収におよばす影響 2.amino態窒素の吸収におよぼす影響 第3節 考察 第2編 オリ−ブ炭痕病菌の発育に.対する2,4−Dならびに類似化合物の抑制機構に 関する研究 第6章 オリ−プ炭疫病菌の2,4−D添加培養濾液中に.生成される抗生物質の粕分 離,その性質,ならびに生成と培養条件 第1節 2,4鵬D添加培地に形成された菌体と」著者波液と.の混合物の本菌発育におよぼす影響 第2節 二2,4−D添加培養濾液中に生成される本菌阻害物質の確認ならびにそ・の粗分離 第3節 阻害物質生成と2,4−D濃度ならびに培養日数との関係 フ [ノ ︹ノ 8 9 9 9 0 1 1山 2 つ] 2 2 2 2 2 つ︶ 3 3 32 33 34 36 36 3フ 2 4 4 第4節 阻害物質生成と栄養源との関係 1= 培地の種類との関係 2.窒素源との関係 3.炭素源との関係 第5節 粗阻害物質の抗菌性 1.■菌糸伸長におよぼす影響 2胞子発芽におよぼす影響 3・抗菌性とp‡Ⅰと.の関係 第6節 2,4−D添加寒天培地における対時増発 44 45 45 46 46 46 第7茸 オリーブ炭痘病菌の2,4−D添加培養泌液中に生成される抗生物質の純粋分離 ならびにその性質 第1節 本抗生物質の純粋分離 罪2節 本抗生物質の物理化学的性質 1.熟に対する安定性 舶 射 48 48 48 49 48 48 49 2.定性反応 3.溶解性 4・味 5 paper chIOmatOgraphyによるRf億 6・元素分析個

(6)

− 3 __ 49 49 50 第3節 本抗生物質の抗菌性 1・本菌に対する抗菌性 2・・他菌に対する抗菌性 罪4節 2,4−Dの呈する抑制機構とその意義 51 欝8章 オリ−プ炭疫病菌のMCPあるいほ.2,4,5−T添加培養による抗生物質の生成い54 第l節 数種除草剤あるいほpOtaSSiumα−naphthaleneacetate添加培地における生長曲線 54 ユ.寒天培地のばあい 2‖ 液体培地のばあい 3,.考察 第2節 2,4,5−TあるいほMCP添加寒天培地における対時培養 第3節 2,4,5NTあるいはMCP添加培養濾液中に達成される抗生物質の粗分離 第4節 抗生物質生成と.2,4,5−TあるいはMCPの浪費ならびに培養日数との関係 第5節 MCP添加培養濾液より純粋分離された抗生物質の物理化学的性質 54 54 58 59 ∞ ∽ 61 飢 6161 62 62 62 62 62 62 63 64 66 66 1.結晶形と融点 2 耐熱性 3… 定性反応 4 溶解性 5 paper cllIOmatOgtaphyに.よる Rf伯 6・・味 フ.元素分析値 欝6節 MCP添加培着通液より分離された抗生物質の抗菌性 1.粗物質 21.純物質 第フ節 考察 欝3編 稲胡麻菓枯病の発生におよぼす2,4{DNa塩の影響庭関する研究 第9章 稲胡麻菓枯病の発生におよぼす2,4・−D茎葉散布の影響 罪1節 植物疾病の発生におよばす植物ホルモンならびに類似物賀の影響を論じた研究略史 66 第2節 接種前連続散布の発病におよぼす影響と濃度との関係 ユ・実験方法 2.ひかくてき低濃度のものを散布したばあい 3 ひかくてき高温度のものを散布したばあい 第3節 散布回数と発病との関係 第4節 1回散布のばあいの発病と浪度との関係 肇5節 考察 結 論 摘 要 追 捕 引用文献 R畠sum畠 図 版 68 68 68 69 69 70 フ1 フ3 74 78 79 8フ 97

(7)

_ 4 _ 植物生長ホルモンの高等植物に刈す−る作用あるいぼその作用機構につ車ては,周知のとおりすでに多数の研 究某紙が発表せられている・しかし,植物病原菌のような微生物を対象とした研究がおこなわれるようになっ たのほ,ひかくてき最近のことであるそれらの研究動機をみると,最初ほ,微生物に対する植物生長ホルモ ンの影響というような学術的興味に立脚した観点からであったようであるが,2,4−Dのように除草剤として, あるいほ発芽抑制,落果防止その他の程種の目的に植物生長ホルモンがひろく実用に供せられるにいたってか らは,その使用が作物病害の発生にどのような関連をもつものであるかと∴いう実際的な見地から,研究がすす められてきたものもかなり多いL さらにごく最近濫なってからは,植物病学の薪らしい・山・分野である C王IemO− therapyの立場から,植物生長ホルモンを積極的に利用しようとする研究もほじめられつつある現況である・ このように,微生物に対する柏物生長ホルモンの作用についても,種種の立場から研究がサすめられるように なってほきたが,従来のものほ,研究者によりそれぞれ供試薗む輿犯する断片的な研究であって,特定の菌に 関しておこなわれた系統的研究や,その作用機構にふれたものは,はとんど皆無といっても過言でほないと考 える.‥ 上述の理由から筆者は,主と.してpotassiumαAmaphthaleneacetate,2,4−D Na塩,2,4,5HT,MCPなど のいわゆる植物生長ホルモンを使用し,とく盲こ2,4−Dに関する植物病学的研究をすすめてきたのであるが, 2,4∵D,2,4,5−T,およびMCPのオリーブ炭療病蘭(GloeoISPorium olivarum ALM)にト称するin vit工0に おける抑制機構は,薗に対する蓮接的な作用によるものでほなく,その添加培掛こより生成の誘致せられるあ る種の抗生物質に主因があると.いう,まったく新らしい知見を確立するこ.と.ができた 従来常用されている作物病害防除剤が呈する静菌あるいは殺菌作用の多くほ,その成分もしくほ成分に由来 する無機化合物の菌に.対する値按的作用に帰せられているのに苅し,その添加によつて生成せられる抗生物質 に主因があると.いうような抑制機構の確証されているものほきわめて少ない・、また,オリーブ炭掛売菌のよう に,普通の培発法でほま ったく抗蔑物賢の生成が認められない菌でも,2,4−D,2,4,5−T,あるいはMCPの添 加培養紅よって,容易にその生成をみるにいたるということも,従来の見解を破るもののように思考せられる

ので,多大の関心をよせている

この研究ほタ 昭和25年以来,香川県立農科大学(現在の香川大学農学部),およびその前身校である香川県立 農業専門学校に.おいておこなったもので,現在もなお継続中であるが,本論文ほこの問題に閲しすでに発表し た18の報告を中心と∴し,既往の考察に多少の改訂をおこない,さらに−・部未発表のものを加えて,その概要 を系統的にとりまとめたものである・したがって,すでに印刷ず菰の成紡についてほ,詳細な記載を省略した ものも多いから,それらについてほ原論文の出所な明らかにしておいた・ 本研究遂行にあたってほ,終始恩師京都大学名誉教授,現大阪府立大学教授逸見武雄博士,諒都大学教授赤 井歪恭博士の御懇篤なる㈲指導な辱うし,本学農学部長黒上泰治博士の御激励と.御助言を賜わった..また西京 大学教授安部卓蘭博士紅ほつねづね御高教を賜わっており,九州大学教授吉井両博士,農林省農薬検査所古山 清技官,日産化学株式会社村田寿太郎氏,日本農薬株式会社,石原産業株式会社にほ供試材料の入手に徹高配 を賜わり,京都大学教授三井哲夫博士,大阪大学理学部有機微昂分析室ほ元素分析の依頼を快諾せられた.な おまた実験にさいしては,本学誉ヲ諸教官の御援助を裁くとともに,本研究室にあっては谷利一・助手をはじめと して,研究室員諸氏のきわめて熱心な協力をえた・ここに.謹しんで深甚の謝恵を表するしだいである

(8)

∬・5−・

第1編■ 植物病原菌におよぼす植物生長

ホルモンの影響に関する研究

第1章 植物病原菌胞子の発芽におよばす植物ホルモンの影響

D如AGO(35)(1941)V3:.,Tuleiia tritici’の胞子発芽がl−150/Lg/10C)cc のheteroauxinによってさまたげ られると報じ,GuISCAFR丘−ARR工uAGA(55)(1949)ほ,mnicllliumdigiiaium,mOmOZ・Sis ciiriの胞子発芽 が2,4−DのOhl,およびコ..0%液で抑制されると報じたRICHARDS‖51)(1949)によると.,Asβergillus candidusの胞子発芽率は,αpnaphthaleneacetic acidに・よって高まったが,2,4−D,indoleacetic acid,およ

び2,4,5MTのほあいには低下したCIiOWDHARY ら(24)(1350)も,AllernaYiaienuiS の胞子発芽が,β− indo!eacetic acid,およびpherlOXyaCetic acidのC)l−−C)05% において,またβ−naphthoxyacetic acidの 0001%以上の濃度で抑制せられるが,0」OC01%では両剤とも促進効果を示すとのぺている一、PETURSON (−47)(1951)は,燕麦冠状坊病菌(PおCC壱”よαCログ釧眈ねCoRDA Vaヱ■α緋細ほ沼)の夏胞子発芽が,2,4−Dおよび heteroauxinの高濃度で減少するとし,IBRAHIM(74)(195L)も,PuccilliagY.aminis avenaeの夏胞子が,50− 500ppmの2,4−D液でほフ2時間たっても発芽せぬことを報告している..遠藤ら(38)(1955)ほ,2,4−Dが 20〇−20,00〇倍の範囲で稲熱病菌,ならびに相調麻薬枯病菌の胞子発芽を抑制し,且つ発芽管の長さも濃度が高 いはど短かくなるとのぺた・しかし山仲‖87)(1952)によると.,稲胡麻葉柏病菌の胞子は,2,4−Dのユ00倍液 でもほとんど害されることなく,ただ発芽管長が少しおとる程度であると.いうYuKAWAら(190)(1952)は, G獅βγ♂JJαZβα♂(G.㍑沼崗即納)および乃7∠c・〝Jα7よα(〝四闇咤)分凝胞子発芽が0・1%以上の2,4−D Na塩に よって抑制されるとし,西門ら(142〉(1955)も,おなじく前者の発芽ほ.0」1%で抑制されるが,○・001%で ほ促進され,且つ2,4−Dおよびpotassiumβ−jndoleacetate添加培地に発育させた同菌の分生胞子ほ発芽力 が増大すると報告した・ 一・カ LEWISらく90)(1946)は,AJ≠β㌢鋸椚厄J肌物姐,ふJ♂γOgよ梢厄SCJe70如7〝明,ダ“・Sα7よ〝椚(γC坤βタS云■c〝沼, 凸戒dJJ壷〟研Spの胞子発芽に対し,2,4−Dほ飽和溶液でも抑制効果を示さぬと.報じた 筆者も,オリーブ炭猥二病菌分生胞子,ならびに4種誘病菌夏胞子の発芽におよばすPOtaSSiumα−naPhthaM leneacetate(NAK),およぴsodium2,4−dichlorophenoxyacetate(2,4−D)の影響について実験し,2,3 の要因と.の関係をも解析した(114115)(1950,1951)しかし,前者の薗紅ついてその後さらに追試した成楷や, 未報のものを整理した結果、既視の考察に多少の改訂を必要とする部分も生じた・以下それらの概要をのぺる ことと.するなお供試2,4−Dほ日産化学の市販品であり,NAKは石頗産業の製品である‖ 第1節 オリーブ炭症病菌分生胞子の発芽におよぽす影響 1.ageの言い分生胞子におよぽす影響 炭痕病菌の分生胞子は,蒸溜水中でほがいして発芽がわるく,はとんど発芽しないのがふつうであって,こ のことほ,従前から認められているところであるたとえばLIN(98)ほ,Gわ㍍β7■βJ/αC∠乃gαJαれzの分生胞子が 無機墟類を含まぬ糖類溶液,あるいほ蒸溜水中でほまったく発芽しないか,発芽して−もごくわずかであると指 摘している筆者(118)ほさきに,オリーーブ炭療病薗の人工培地に形成せられた∂geの若い分生胞子が,150か ら350Cのあいだでほ.井戸水でよく発芽し,250Cで約90%の発芽率を示すこ.とを報告したりしかしその後, 培養日数の長い胞子においてほ,井戸水でも相当発芽率の低下することを知った そして,このような胞子の 発芽に対しNAKならびに2,4−Dが促進的にはたらきほしないかとも考えられたので,それぞれ0.05,05, およぴ1・0%の猥度の水溶液を使用して,点滴法濫より発芽試験をこころみてみた・05および1・0%の濃 度においては2回おこなったのみ.であるが,この種の発芽試験が実験ごと.にかなりのふれを示しやすいことを 考慮して,005%区のみはとくに9固くりかえした250C下に.18時間たもってから調査したのであるが, その結果によると,ホルモン添加区のはうが標準無添加区よりも発芽率の良好な点に.おいてほ,各匝Ⅰともはば 共通しており,ただ9回天施した0。05%区における実験のうち,2匝Ⅰのみは標準区とはとんど差異がなかっ

(9)

− 6 _ た・これに反してホルモン添加区の平均発芽管長は,がいして療準区よりもおとり,とく紅2,4一一Dのばあい に,この傾向がいらじるしかった..いまその総平均を示すと,第1表のとおりである しかし本実験の005%区にお いて−ほ,供試した胞子の∂geが回 数どとに周一∴でなかったためか, 9回実施した実験の標準区発芽率 には.,65%から658%の範囲 でかなりの変動がみちれたト いま 植物ホルモン添加区に.おける発芽 率の標準区発芽率に対する指数 を,各回数ビと.に表示してみると, 第2表のとおりである すなわち1,2の例外を除けば, 標準区の発芽率がぁるいものはど ホルモン区の対標準区指数は大き く,つまり植物ホルモンの発芽促 進効果がいちじるしいことをもの がたっているい・一般に点滴培養に おける発芽は,かなり不均一・にな りやすいことが知られているの で,標準区紅おける発芽率の低い ものはど age が古いと.は必らず しもいえないが,培養が古くなる はど,だいたいにおいて本歯胞子 の発芽率が低下すること.を確かめ ているから,このばあいには,標 準区発芽率の大小をもって−胞子の 新古を示す一応の基準としても, 大過ないものと考える1したがっ て本結果ほ,∂geの古い胞子はど 第ユ表 ageの古いガーリーブ炭疫病菌分生胞子の発芽におよ ばすNAKならびに2,4−Dの影響 (250C,18時間後) 平均発 最長発最短発 イプ 区別 等許写許て芽F雪欝 芽管 芽管 (〝) (〝) 測定胞 発芽胞 発芽率 標準区 402 35 8 7 166 7 NAK 425 90 21.2 107.0 2,4−D 3(∋6 168 42.5 541 0 0 5 1 つム 1⊥ 5 0 5 ハ∠ 8 0 4 1 ⊥ 1‖0 332 26 78 1885 320 15 334

6フ 20り118g5 640 20

3フ0 12フ 34い3 87.4 135 15 標準区 2,0≡6 641 37い8 105・9 NAK l,532 922 61.8 88.4 2,4−D l,739 1,246 68小6 325 302 17 305 18 102 10 備考:005%は9回,他ほ2回実験平均 第2表 オリ−プ炭痕病層分生胞子の標準区発芽率と0・05% NAKならびに2,4−D に.よる発芽促進程度との関係 標 準 区 発 芽 率(%) 57.8 42.e 41.4 28.4 21.614.8 6。5 N/C 130 D/C 124 9 ュ 4 ︻ノ 8 ⊥ l −651 0 ︻b 9 5 1 2 つム ﹁⊥ 9 1 つム 8 9 ﹁ノ 4 1ユ l n︶ 9 9 4 1 1 ︵∠ つん 9 ︵H︶ 7 7⊥ 2 2 1⊥ l け る発芽率の標準区発芽率に対する指数 備考:N/CはNAK区にお (C=1∞とする),D/Cは2,4−D区における発芽率の標準区 発芽率に対する指数,−ほ水滴乾燥し測定不能のもの 両剤の促進効果が大きくなるこ.とを示しているようである・BROWN(21)も,琴樹の菓や果実,また 点〝ね, g〟CαJ.頭血ば高植物の粟が存在するときは,それら生きた植物体の発散するある種の揮発性物質によって β吋γgよSCよ〝β′♂αの分生胞子発芽が促進されることを報告し,その促進作用ほ胞子の古いはど大きかったとの ぺている‖ また標準区の発芽率が414%以上のと.きは,N/CのほうがD/Cよりも大きく,28い4%以下の ばあいほ反対に.,D/CのはうがN/C よりも大となっているい このことほ,胞子のいちじるしく古いときほ 2,4−Dのはうが,それはど古くないばあいほNAKのほうが,促進効果の大きいことをものがたるものである・ なお,培養が長期にわたると標準区における発芽率がわるくなる原因については,分生胞子の細胞膜や細胞 質が質的にある程度変性し,−・程の休眠的性状をおびてくることがその一因でほないかとも想像せられる・こ のように解釈すれば,ある濃度の植物ホルモンは,このように休眠性をおぴた胞子の発芽をとくに刺戟促進す る作用を有し,しかも発芽率の低下した古い胞子はど発芽の促進される程度が大きいのでほあるまいかぃ休眠 性を有する黒穂病菌(偽iilagozeae)の厚膜胞子ほ,l一腰濫発芽が不良であるにもかかわらず,heteroauxin の液中でほ約75%も発芽したという報告(5¢)と,−・・脈相通ずるものがあるようにおもわれる 以上の結果ほ,250Cでおこなった実験成績であるから,はかの温度のぼあいでも同様に発芽促進の現象が おこるかどうかを明らかにするため,両剤の005%水溶液を使用して,200,250,300,350,および400C の各温壁下で,さらに同様の実験をおこなってみた・250Cのみは今回ほ2回にとどめ,はかの温度では4回

(10)

_ フ _ 罪3表 age(D古いオジ十プ炭痕病菌分生胞子の発芽におよぼす 0・05%NAKならびに2,4−Dの影響と温度との関係 くりかえしたが,この実験において も,標準区にくらぺて NAX,およ び2,4−D添加区のはうが良好な発 芽率を示す点では,各回ともはぼ一・ 致した・そして 200,250Cの両温 度でほ,前実験のときと同様,添加 区の平均発芽管長は標準区よりも短 かかったが,それ以上の高温庶のば あいは,あまりそのような傾向がみ られなかったけ いまその総平均を示 すと第3表のとおりである一. 2ageの若い分生胞子にお よぽす影響 前実験によって,ageが古くて発 芽の不良になったオリーブ炭痕病菌 分生胞子に対してほ,NAK,および 2,4−Dが発芽促進の作用を有するこ とを明らかにしたが,さらに,age が若くて,90%内外の発芽率を示す 胞子についても実験してみた一すな わら,馬鈴薯煎習寒天上に10−13日 培養して形成させた分生胞子なもっ て,倍率150倍の顕微鏡1視野に胞 子約30コの濃度の喜怒濁液をつくり, その点滴をのせたスライドグラスを 約210−2フOCの宴溢で18時間飽和 湿度のぺトリ皿にたもったのち, 800C の乾燥器に約10分いれて乾 燥させ,検銃のさい水滴をおいて調 査した実験ほ3回反復したが,そ の結果ほ第4表のと.おりであるト そ れによると,各実験どとに・多少の不 均一はみられるものの,NAKにお いては01,05 および10%の 濃度で発芽率が低下サーることほ3回 実験とも−激しており,2,4−D紅あ っても1.0%では3回とも,0い5% のときほ3回のうち2回やはり抑制 があらわれている.そして NAK のはうが,2,4−D よりも発芽抑 制力ほやや強いようである.平均発 芽管長濫虎いても,NAXの0.1, 05および1・・0% の各潰貯でほ3 回とも抑制されているが,2,4一−Dの (18時間後) 区別 讐管讐若戸 /..\ ′‖ヽ ′_\ () 〝 (〝) (/ム) 0

三二三

く琵

標準区 NAK 2,4−D

492 0 8.0 584 0 0・0 524 0 00 525 234 44い6 25.3 392 308 78u6 17.8 499 302 60・5 21‖3 533 30フ 57.6 34.5 466 398 854 38.8 483 332 68・・7 4710

240 118 49・2 680

312 202 64い7 434

252 139 552 46い3 5ユ・9 2フ0 52け0 91.2 361 2フ8 77・0 48…5 485 353 72・8 64.g 40 63 −10 50 ユ.0 60 10 1.10 10 128 10 ユ23 10 350 300 160 ユ05 125 185 14フ 125 0 110 2513 250 200 備考:250Cのみは2臥 他ほ4回実験平均 第4表 ∂geの若いオリーブ炭癌病菌分生胞子の発芽に およばす各種濃度2,4−DならびにNAKの影響 (1)第1同実験 (2lO−2L70C,18時間後) 供革 濃度 測定胞 発芽胞 発芽率 慧慧誉 攣 最短発 ′lヅ\二ご:土■ ’’ユ フエ フ ( 〝) (〝) (〝) 5 50 月ほ105∞∞ ・⊥ 0 0 0 0 0 23フ 149 51.9 39.4 48 12

328 90 274 12.0 24 12

394 356 904 964 156 36 0 6 ︵︺ ︵∠ 2 3 3 3 3 284 88.8 55。3 96 12 296 908 743 156 12 321 973 129.8 300 36 ⊥ 0 0 0 0 0

′くしl

K A N ﹁ノ 5 1﹂ 1 2 0U 3 3 つ一 〇 5 1 4 0 0U nロ ー 7 7 0 7 4 0 3 − 2 00 7 4 2 DU 5 1 00

〇一2466

24一〇8526832 1 ︵∠ l 1 eU OU 9 00 6 0 3 ︵∪ 4 1 1 0︶ つム 9 n0 1 つJ 2 つム 1 岬 1 2 1 1 2 − 2 4 2 2 ︹0 3 つム 5 2 2 3 ︵J 3 ﹁つ 5 0 5 0 ∩︶ 0 0 0 標準無添加

36フ 234 9110 702 ユ80

24

(11)

_− 8 −− (2)第2匡l実験 ほあいほ,あまりほ.っきりした傾向 をみいだしがたい オリーブ炭疫病蔚分生胞子の発芽 におよばす両剤の影響に関して,以 上の実験結果を要約してみると, ∂geの古い胞子に対しては促進を, ∂geの若いものに.ほ反対に抑制の傾 向を示し,一・方発芽管長の伸長は, 少なくと.も供試濃度の範囲では,胞 子の新高にかかわらず抑制されるば あいが多いと.いえよう・ このように両ホルモンの胞子発芽 率に.およばす影響は,発芽管伸長に およぼす影響と必らずしもー激して いないが,この事実は他C多くの薬 剤に.おいても,従来しばしば観察さ れていると.ころである m)RSFALL ら埠(1953)ほ,indole,BHC,naph叫 thalene,thiouIea をはじめとする 多くの薬剤が,菌糸の伸長ほ抑制す るが,胞子発芽にほまったく影響を 与え.ないことの理由として,菌糸伸 長に必須的な要因であるところの新 核形成がこれら薬剤によって阻止せ られるのに対し,胞子発芽には新核 を必要としないからであると推定し ている“それほと.もかくとしても, 発芽管は菌糸の−・部分ともみなされ るわけであるから,発芽と発芽管伸 長との機構が必らずしも一致しない と考えられる以上,発芽率,発芽管 長におよぼす影響が本実験の示す−と おり−・致してない点ほ,このような 志昧からしても,あえて異とするに はあたるまい 供試 濃度 測定胞 発芽胞 発芽率 薬剤 (%) 手数 子数 (%) 2 2 2 ︵∠ 2 6 1﹂ l 1 1⊥ 1 3 ∩︶ 6 2 6 つム 6 2 9 3 5 3 6 1⊥ 1 1⊥ ﹁⊥ つ山 n■U 5 5 0U O 点じ 亡U 7 7 7 0 2 4 3 5 ハn> 7 00 0 ∧1.〇 5 9 6 nr1 3 n﹂− 2 5 4 5 6 8 0U 7 9 9 ︹0 4 2 2 6 dt つム 7J l つム 1﹂ 1⊥ 2 2 3 3 3 3 2 2 8 4 4 つ〇 6 1 フ つん 3 つム 3 3 3 4 3 3 1.0

/lr.、1、

D 4 2 5 0.1 0.05 0‖005 0.0〇つ5 1.0 0.5 0.1 0り05 0い○〇5 000つ5 2 つん っ] 2 2 2 1 1 1﹂ l l 1 2 2 0 ︵r︶ つム 4 1⊥ l一 6 6 3 8 1 1 0 0 9 3 凸U 3 2 2 2 2 9 11 1 1 3 <nU 6.4 ▲ソー e OU 9 3 2 1 0 − 0 4 0ハリ 5 9 9 ︻− 4 ︵∠ 2 ﹁⊥ 6 ﹁⊥ 6 ∩︶ 1⊥ 5 1 3 3 2 ︵J 9 3 1﹂ 5 1 3 つJ l⊥ 3 ︵J ︵∠ 3 3 3 3 3 つ︶ NAX 標準無添加 (3)第3回実験 蔓提悪習撃 讐芳芋 /‖\ /..\ /‖\ (〝) (〝) (〝) 供試 濃度 測定胞 発芽胞 薬剤 (%) 手数 子数 2 つム 4 8 4 4 3 3 ′﹁ 4 4 8 1 1⊥ 1⊥ ⊥ eU 8 0 5 5 9 0U 6 00 9 7 1 4 4 4 ∩′︼ 3 4 4 00▼ 0n O 9 3 0C 2 1− 3 7 4 良U 7 6 00 0U 9 03 57 4639 34 ∞ つJ 2 2 つム 3 っJ ⊃ 7J つー ︵︺J 0 00 ロコ 6 q− ︵づ 3 1 4 3 3 2 3 3 ーー l l l l ﹁⊥ 2 っム 2 つん 2 つム 1.0 0−5 01 005 0.0つ5 0CO〕5 2,4−D 一 2 6 0 nJ 4 一 1⊥ 3 6 6 ︵〇

一〇7 1 86

2 ごU 5 1 1 1 1 2 3 4 0 9 0U 6 2 2 0 0 1 0 0 0 6 9 9 0 3 6 3 ︵J ︻b Oつ ⊃J ︵﹂ノ ﹁⊥ 2 2 6 0 9 へ∠ 5 7 4 ︻〇 3 0 つ一 つム ︻.〇 3 つJ 3 3 3 5 [〇 ∩︶ 0 5 ﹁⊥ 0 0 1〇 〇 〇 〇 .−1\ − K A N ︼ ⊥2 12 12 12 12 0.0つ0ち

標準無添加 3〇4 254 868 400 84

12 第2節 鋳病菌夏胞子の発芽におよぽす影響 前節に.おいて,NAK および2,4−D ほオリーブ炭痘病蘭分生胞子の発芽を抑制したり,促進したりする傾 向のあることなのべたが,さらに.鋸歯類夏胞子の発芽におよぼす影響を明らかにするため・00005−ユ・0% の NAKおよび2,4−D水溶液を使用して,前節同様の点滴法により,蚕豆誘病菌(抄0鱒γCβS f■α∂α¢DEBARY), 小麦黒誘病菌(P鋸“よ乃∠βgγα研よ戒SPERS),菜豆誘病菌(抄0沼.γCβ・Sα〃β〝dさc糾Jα如LINK)およびササゲ誘病 菌(抄0沼γCβ.Sぴよg乃♂βBARCL.)の4称妨萌夏胞子の発芽試験をおこな、つた(115)・実験当日に・採取した新鮮な胞 子を用い,260C,6時間後に観測した実験ほ3−4回くりかえしたが,発芽率ほ各回ともだいたい同一・の傾

場HoRSFAu,,J‖ G,,RIC王‡,S”:DiffeIenfialaction of compounds on spore germination and

(12)

ーlさ −・ 第5表 4種鋳病菌胞子の発芽におよぼす各種濃度NAK の影響(3−4回天験平均) (260C,6時間後) 向を示したその平均結果ほ.第5, 第6表のとおりである・ すなわち蚕豆矧丙菌,小麦黒誘病 菌夏胞子の発芽率は,NAK,2,4−D の両区とも0.05%以下の濃度にお いてほ標準区と.大差ないが,015% 液でほまったく発芽しないか,いち じるしく低下し,1%液でほまっ たく発芽しない・そして 2,4−Dの ほうがNAKよりもいくぶん抑制効 果ほ大きく,前節に記述した新鮮な オリーブ炭痕病菌胞子のぼあいと は,逆の関係を示している・菜豆坊 病菌ほ,両剤の0ル5%液常よって完 全に発芽を阻止されるが,005% 液になると急激に.発芽率を桓1役し, 以下濃度がうすくなるにつれて標準 区の発芽率に近づく−ササゲ誘病菌 も,両剤の0・5%でははと.んど不発 芽と.みなしてよいが,木蘭ほ前述の 3種駕病菌とややおもむきを異に し,005%液でもなお相当抑制替 られている1とくに.2,4−D におい てこの傾向がいちじるしい つぎに.発芽管の伸長におよばす影 響をみるのに,各回の結果が必らず

しもー激してないため,総平均から

判定をくだすわけにいかないが,潰 度が高くなると発芽管長が短かくな る点でほ各回とも血・致しており,抑 制効果がなくなる濃度も,ササゲ誘 病菌において−00〇5%,その他の薗 でほ0.0005%附近とだいたいみな しうるようであるしかし蚕豆鋲病 菌佐.あってほ,NAK の○・0005%, ササゲ鋳病菌においてほ 2,4…Dの 00005%区で,やや仲島促進の傾 向が認められた 以上の本実験を要約すると2,4−D およびNAKほ一・般に供試逼病菌夏 胞子の発芽ならびに発芽管の伸長を 抑制するが,ある一・定濃度以下の稀 薄披になると,発芽管この伸長な促進 するはあいもあるといえよう 供試菌

幣響訝響l讐若戸詔讐常習

(〝) (〝) (匹) 3000﹁ノ0 1︵∠3︻/一っノ 307﹁ノ﹁ノ○ ︵ヒ9929 1︵∠4つん 3491ハnU6 3ハれU2420 29215 121 329341− 00U<=U230U 3∩8990P 27﹁ノ930 4893︵0 26569 754

− 1.0 05

63∈〕 フ56 0.0∝)5 6ブ8

0..005 643 標準区1,ユ14

‡ 0 姦豆鋳 病菌 7▲3∩︶0門ノ ∩︶1︼︵○︵=0 ⊥l ﹁ノ0553 25640 3345 0U︵HUeU95 482・﹁−−1 12413 2233 07ハnU452 nJl・∧トリ30∪3 17777 05∩︶65[〇 ﹁ノ3221 5335 54轟65⊃﹂7▲

日58409

666446 、. 黒 麦 小 05 鋳病菌 0.0005

t 0.005 標準区

.︵J O O7 24﹁/■つノ ∩︶﹁ノ︻′一﹁ノ ﹁ノ︵∠︵︺U6 1︵∠つ山つん 227良U Oり−005 ∩Ⅵ>496 1111 004943 00 − 50ハUO 70ハVOU9 0∩︶5612 59︻′ノ﹁ノ 554︻b OU66.q O9 バ﹁1⊥19っJ︵J ﹁ノブ7︵h一56 500区 0505∞∞準 Lα0α○標 ′− − ノ\−−し ∩︶3つ︶﹁ノe l⊥l L〇42 3553︻b 3 ﹁⊥1⊥79 1322 01−005 1′LrOハV48 250U7ハnV 4nO435 ■−−.乃u.247 一り↓L/7q− 2︹U﹁ノ﹁ノ3 14﹁ノ ユ 1﹂ d、656 69︵J二=C9 40︵J Oロ︵0 0︶996っノ 50S区 5∝∽OC準 ︺α0α標 J− − ノ\−−\ ゲ薗 サ病 サ銃 4種誘病菌夏胞子発芽ここおよぽす各種濃度2,4−D 第6表 の影響(3−4同実験平均) (26のC6時間後) 滋長発 最短発 芽管 芽管 (〝) (〝)

供試蔚幣さ讐訝讐訝讐芳芋

(〝) 0[ノ030 1147フ ﹁ノ03∩︶0 ュ7︵060︶ 1⊥︵∠2つム Ognuリ26 25QUOUO 15145 003171 02︵nUOU9∩−U 6QU8n1.U O4︷9︻b7▲︹︶ 1﹂556︹0 6︵049 0 フ80 5 693 05 73≡主 0.0〇05 515 標準区1,114

0,005 743

﹁ノ057 ︻ノつ︶7一8 11 3503 254∩︶ 3345 亡U2ごU5 A﹁5ハnUl On、U23 nJL233 0001g2 0<‖U2413 ∩/77・7 00 0 43つ︶にJ 63505りノ 2944つム9 666446 [ノ︵し∩︶7‘ 4L〇5フ ∞373367 ︵∠︵∠32 0796 1▲′lUO5 337ごU ハリOnO403 0000730 77ハパリ9 0∩︶1﹂l︵U2 61﹂6﹁ノ 355[〇 ハ〇〇り1﹂059 34 66ロ︺3 6フ ノ㌧666

諸㌫m鞘

100Cn標

− / ヽ − −︻−1 盈 薗 ㍑榔 天 35︵U8 145︵∠ 630︻〇 1﹂07▲9 ユ 3つJ︵∠ 3g25 22∩入UnUO 572∧hU 121 01255 nU2nU67 − 77︻リー ∩︶69∩︶3 G︶51︼1⊥ 466 57nC29 89430U q︶﹁ノ6R〓ノ 5∽区 505∞∞準

000n標

﹁ノ\し ゲ菌 サ病 サ銃

(13)

朋10… 第吉節 胞子発芽におよぼす■影響と温度との関係 既述のとおり,病原菌胞子の発芽に.およぼす植物ホルモンの影響について報彗されたものほかなり多いが, その作用と湿度との関係にふれたものほ,あまりないようであるLしかし,高等植物におよぼす植物ホルモン の作用についてほ,ヤマガラン類とへラオ−バコ紅対する2,4−Dの作用ほ温度の高いと.きはど強烈であると いう MARLTHら(101)の報告があるまたわが国でも,その殺草効果ほ低温の季節のと.き低下するといわれてい る‖ 筆者(115)も,蚕豆坊病菌夏胞子の発芽におよぼす○・05%NAKならびに2,4−D水溶液の影響と湿度との 関係について明らかにするところがあった・3回反復した各実験とも,発芽率の傾向ははば−■・致していたので, その結果を要約してみると,第7表のとおりである・すなわち,温度が上昇するにしたがい,標準区に対する 発芽率の指数が低下しており,350C でほとくに.顧著であるいいかえれば,両剤の蚕豆鋳病菌夏胞子に対す る発芽抑制作用ほ,温度が高いはど大きいことを示している・−・方平均発芽管長におよぼす影響と温度との関 係にあってほ,各回共通の傾向があまりみいだせなかった・ 以上のと.おり,供試植物ホルモン剤ほその濃度に 応じて,各種植物病原菌胞子の発芽に対して抑制, 促進の両作用を示すことを明らかにするとともに, その作用あるいぼ程度は胞子のageや温度によっ てもかわ/つてくることを指摘した… ただし,供試し た2,4−D剤ほ既述のとおり席販品であるから,そ の主成分をなす2,4−DNa 墟に両作用を帰せしめ 滞フ家 蚕豆践病菌変胞子の発芽におよほす○05% NAKならびに2,4■−Dの影響と温度との関係 (3回実験平均) 亘岬射亘 ...._ N/C D/C 発芽率 発芽管長 発芽率 発芽管長 37 ることほ早計であるとのそしりをまぬかれない,し 35 かし,前記多数研究者の報告や,後述のと.おり(第 21 2奇計1節),オリ−プ炭賠病菌菌糸の伸長に対する

45 市販品の抑制作用ほ,その2,4一■DNa鳩舎看星を基

1 5 9 5 0 9 ︵︾ l つム 2 9 3 6 5 5 6 3 7■ ﹂q一 4 ∩︶ 9 9 5 1 0 0 0 0 6 ︵‖0 0 5 2 2 3 ︵J 準とした濃度で比較するならば,純晶のほあいとは とんど同一・であること,などをあわせ考えると,胞 子発芽におよばす上述の結論を2,4−♪Na塩に帰し ておいても,大過ないものとおもわれる 備考:N/C,D′/Cほそれぞれ,NAK,2,4−D区に おける発芽率,発芽管長の標準区に対する指 数(C=100とする) 第2章 植物病原菌菌糸の発育に.およぼす2,4・−D Na塩の影響 D如AGO恥)(ユ941)ほ,T去JJβf∠α かよgjcよ,Cgタ■cOS♪〃㌢■βJJα カβ7少〃g㌢’よc顔料宛・S の発育が,培地に添加した heとeIOauXinの潰茸軋応じて抑制されたり促進されたりする旨を報じ 且つ抑制効果は液体培地のはうが固体 培地よりもいちじるしいことを明らかにした・・伊藤く76ノ(1943)も和清■了麻薬杵柄菌,稲馬鹿蓮病菌,スエヒロタ グ,麦角菌などの発背が,heteroauxinの狼度常比例して抑制せられるとのべている“STEVENSONら(166〉 (1945)によると.,0・1%2,4−D添加の馬鈴薯寒天を注入した試験管が,無栓のまま放置して−も約1カ月問ほ 無菌であり,0・03%では∴乱射査路那・5“誠J≠5(E壬王RENBERG)CoHNの発育を阻止するが,A彿厄JJよ紬明ク弼勅封お椚 WESTLINGに対してはなんらの影響がないlDuBOS(36)(194t,)に.よると,jndoleacetic,indolepropionic, indoleb11tyric,naphthaleneacetic,naPhthoxyacetic,2,4ハdichlorophenoxyacetic,naPhthoxyaceticおよ triiodobenzoic acid の 0OC)iJlOl%ほ,pH 6,0の培地でMycobacieYiumiuberculosiS,Sir密iococcus

鮎肋殉頑c弘ざ,Sわ′砂ぶαJ∠∂β㌢■≠αS,5ゐ∠geJJα如㌢αd.γ1S♂乃≠g′−わ紹(SoNNE)の発育を阻害したいFENNERら(42)(194フ)

も.2,4−DにはCeraioSiomella ulmiの発育に対し抑制,促進の両作用があるとし,SAKSENAら(156)(1947)は

ぞγ臓紺冴7(け如g〝S,アdβ∂α㌢■γα乃〝研VaI−♪♂Jα㌢gO乃よよ,P錦よが症那ゆゐ0γβ〃およびP・JβαCO・S加ゎ〝が高濃度の

indoleacetic acidによ′つて抑制されるとしたしかし McCLELLANら(98)(1947),CROWDY(28)(1947)に よると.,柚物ホルモンほある種の菌の発育にひかぐてき貯蓄であるという MICI王AELSONら(105j(194e)ほ, 酸,eSter,塩のいずれの形態の2,4−Dも,Aclino7n.yCelS SCabiesの発育を抑制するが,これほ2,4J)添加に もとづく培地pI‡の低下によるものでも,また培地中の成分との結合に原因するものでもない了二とを明らか

(14)

−11一 に・した・そして,Na塩,NH4塩,melhylester,ethylester,n・PrOpylesIerなどのはうが,酸の形態より も低濃度において抑制効力を有し,なかでもmethylesterの抑制力がもっとも強かった.WoRTHら(186) (1948)によると,好気バクテリアがpHフr4において20ppm の2,4−Dに,より抑制せられ,BEVERら(18) (1949)がNa墟,amine,butylesteIの3種の形磯の2,4−Dを用いて,250,500,100C),2∞Oppmの各 濃度で実験したところ,α肋タ♂JJβ 之ββ♂ および月毎ぬ乃肋5βクタよ〝研即∠c加両郎ほこれら3者によって,また ぞγ臓捉∽dgみα㌢.γα乃〟椚ほ butylesteIに.よって,濃度に比例して発育を阻害せられたのみでなく,P〆彪一弘明 debaY二yanumは Na墟と.amine紅よって死滅した・GuISCAFR孟−ARRILLAGA(55)(1949)も,Penicilli 成g査ねね‘肌とP・d≠㌢■よの両薗,ことに後者の菌が,1:300,1:5∞,1:1,C∞の潰魔の2,4−p を添加した寒天 培地上で,いちじるしく抑制される旨をのべて−いるR∫C王IARDS(151)(1949)が印γCO叩γCβざみ/αゑ♂5ねeα狸〝∫, A坤ergillusCandidus,Schizpph.yllumcommune,NeurospoYaietYaS♪ermaの4菌に対するα−naphth∂1ene∂Cetic acid,2,4∼D,indoleacetic acid,2,4,5〝Tの影響に.ついて実験したととろ,大体ユ0−2T10−3Mの濃度で抑制 が,10 ̄3】10 ̄4Mの濃度でほ促進効果がみられたMA王1ILら(99)(1950)も,A・Sβ♂γg三助S兜よgβγ・い糾抜叩卯ばの.γ2αβ, ゐ・ざα7≠〝研成α〝ヂ彪,勉∠cよJ〟〝椚〃♂ねね:仰の各菌が,2,4−Dの10−3−ユC−4Mの濃度で抑制せられ,A毎卯γ以外 の3菌ほ10−2Mの濃度でまったく仲島しないことを報じたBERDUCOU(1$)(1950)はト純血府=加那加雨靴, ⅣgαJ/よg■β〝αの両菌に対し,β−indol紹Cetic acidが促進効果を有するとし,BouIL工ENEら(20)(ユ95ユ)は,

Fbsarium vasi−n.feclumの発育が,RichaIds培養液に.おいて,2C)OmgTlg/lの濃度のβ−indolepropionic acid, β−indoleacetic acid により阻害されるとのべたまた HsIA ら(73)(1951)によると,Buminiho$boYium “戒〃α椚 の2,4−D添加培地上における発育ほ,濃度の増加とともに.抑制され,低濃度では促進のみられるこ

ともあった1WARRENら(177)(1951)によれば,2,4−Dをトマトに散布すると,その土壌は無散布のものに くらぺて,微生物の数ほ少なくなる反面,抵抗性のActinomycetesがいちじるしく増加するというlGARBER ら(49)(195ユ)ほ.{SirePtomyces scabiesの mOdified potato−dextrose agarlにおける発育が,32,64ppm のpentachlorophenoxyacetic acidに.よって抑制せられ,125ppmでほまったく閲止されるとし,本剤の

用は 32−500ppmでfungistaticで,ユ,0〇0−2,00〔)ppm ではfungicidaiであると考えた・なおEscheYichia C〃払 几茄c7OC〃CC〝ゞ♪γOgβ〝eSVaIα紬咋働S,A如崩拍研乃 夕和ねね仰仁などほSf㌢坤わ刑一γCβS5“庖♂S よりも抵抗力が

強かった・MEHROTRA(104)(L951)ほ,2,4−D,l−rnaphthylacetic acid,3−Lindoleacetic acid,3−indo】yトbutyric acidがP々γgq夕ゐ才ゐ0㌢αC㌢.畑ねg♂α,P.♪dγ・βぶよ如α,P.β㌢・♂Cαβ,P粕川励之 の4薗に対して発育促進の作用を示

さないと.し,照井(ヱ88)(1952)は,2,4−Dの500倍液を15%以上添加すると,Acカ√γ〃ノ■/〃gβJ/〟≠β Co王【ER の遊走子発育が完全に阻止されると.称したYuKAWA ら(1錮)(1952)も,Gibberella saubinetiiならびに アみオc〟Jα㌢よ〃(ル.γZαβの発育紅およぼす2,4−D Na塩の移呼を報じたすなわら,前者の前においては,01% 以上で抑制が,001および0い005%でほ促進がみられ,後者の蘭ほ,0‖5%以上の濃度になるとまったく発 育せず,0・Ol%でほ少し抑制があらわれた.またFRASERく44)(1953)によると,indole−3−aCetic acidの 5−⊥00mg/Jほ,muSbIOOmの発育を非常に促進する・しかしで富沢ら(1r2)(ユ.954)もまた,植物病焼菌などの 微生物に対する2,4−Dの影響について記述している▲ 上述のとおり,植物病靡菌類の発育におよぼす植物生長ホルモンの影響については,とくに放近にいたつて 多くの米於をみるにいたったが,発育になんらの影響をおよばさないという若干の報告12898)を除けば,ある 浪度に達すると抑制を示すようになるという点でほ,はとんどすぺての報告が−・致しており,また低濃度にお いて促進の観察せられた例もかなりある“しかし上述の諸報告は,実験者によって供試植物ホルモンの種類, 濃度,使用培地,pH,温度などをそれぞれ異にする断片的の結果にすぎず,また,植物ホルモンの病原菌に倒 する作用と各種培養条件との関係を究明したものほはとんどない 供試薗と植物ホルモンが同一であるのに, 研究者により結果が必らずしもー・致してない原因を検討するにも,環境と.の関係が必要と.なるそこで聾者は, カーリ−プ炭疫病菌におよぼす2,4−DNa塩の諺轡について,これらの関係を系統的に研究するととも紅,25種 類の病原菌iこ対する雄響をも比較検討した(116117118:20125)以下その成績の概要をのべることとするり なお供試2,4−Dほ罪1章のものと同一・であるが,中西/】33)の方法によって一分析した結果でほ.2,4−D Na塩 としての純度はe8・e6%(水分6156%,不純物4・55%)であったので,2,4−Dの濃度ほこの分析結果にもと づく Na塩の含量をもって計算した.

(15)

ー12→ 第1節 オリーブ炭痘病菌菌糸の伸長におよぼす影響 第1茸において,椿物生長ホルモンは病原菌胞子の発芽に対し,抑制,促進の両作用を示すことを明らかに した・しかし該実験をおこなった当時ほ,この種の報告がわが国に偲ほとんどなく,外国文献の入手もまた困 難であったのと.,発芽試験ほ周知のと.おり実験ごとにかなりの変動を示しやすいなどの理由から,発芽試験の 成桔に対してほ一哉の不安をいだいていた・そこで均一・の成楷をえられやすい,寒天培地に032−0小00005% となるように2,4−−D を添加して培養する方法を用い】各種の温度および培地について,オリー・プ炭疫病菌菌 糸の伸長におよばす2,4−Dの影響をしらべた〈116)供試培地は,2%蕪糖加馬鈴薯煎汁,稀薄醤油,pebtone 加用合成鴇の3種の寒天培地である接種源にほ.,稀薄醤油寒天培地⊥二の分生胞子を用いた‖ なお培地ほKoch で3回殺菌したが,その間におけ・る2,4−Dの変性をおそれて,実験の初期にほ,3回目の殺菌のさい同軸を 添加したしかしまもなく,そのような考慮の不必要なことがわかったので,以後ほ最初から添加して赦菌した 1‖ 抑制および促進効果と濃度との関係 上記の方法によって4回実験をくりかえしたが,培蕃フ日後における薗叢眉径の,標準無添カロ区菌叢直径に 対する平均指数を示すと,第8表 のとおりである(Platel,F痩…1 参照)すなわちかなりの和知の濃 度で抑制があらわれており,しか も抑制効果ほ濃度の高くなるほど 大きいい しかし,その程度は各温 度により,また培地の種類によっ て−も異なっているだいたい馬鈴 薯煎Hにおいてほ,15◇Cで2,4−D の濃度0け0〔)05% まで,200−250 で002% まで,30◇でほ0、0弓% まで抑制がみられ,稀薄慣袖にお いてほ,ユ50Cで0,0005%まで, 200−300 でほ 0‖005% まで, peptone加用合成においては,各 温度とも0005%まで抑制効果が あらわれている・菌糸の伸長に対 する促進効果は,抑制効果のばあ いのように普遍的でなかったが, 300Cの馬鈴薯煎汁,およびpep− tone加用合成において,00005, 第8表 2,4−D添加寒天培地におけるオリ−ブ炭痕病菌菌叢直径 の対標準区指数曹(4回実験平均) (培養プロ) 2,4−D濃度(%) 032 0.08 0Jo2 0005 00005「J.OCO05 16.2 32.4 フ07 66.2 9314 99.2 90 2フ8 90−2 99.0 969 98.7 フ。.3 .282 92..7 964 968 9フ.0 フ.6 24.e lOl2 99,3 111い3 113.8

培地 幣

5 ︹d 9 8 ユ r 8 フ OU 9 9 9 9 6 フ q︶ 6 nO ハロ 2 ﹁ノ 8 8 9 3 ハ臼 4 8 ﹁ノ ︻b 7〃 5 5 5 5 5 ﹁ノ 8 ︵J 8 γ 6 1 0 ︵J 2 ︵∠ 2 6 ﹁⊥ 9 6 9 54 3 0 0 0 0 5 0 5 ∩︶ 1 2 2 3 96.4 100.. O 100.6 100 1 稀薄醤瀬 4 ﹁ノ ︵∪ ︵∠ 4 5 6 3 6 ﹁ノ ﹁ノ 8 9 6 ︵0 5 1 9 8 7 5 4 4 5 4 ︵J ︵∠ 3 5 ﹁1 4 っ∠ 4 ︵.J+ヘノー ▲ソ 4 0 ︵0 9 6 9 つん つム 2 1 1 1 0 0 ◇ 0 ︻b O 5 0 1 つム ︵∠ 3 /−..−t e成 On合 pt用 e ‖〓 pムリ 96.8 102.3 96…0 96小5 97.6 1008 10フ.4 1140 備考:1一各温度の2,4−D無添加培地(標準区)における菌叢直径をそ れぞれ100とした ○・0∞05%の両濃匿でいくぶん詰められた・この点ほ,更に低濃度のものにつき検討する必要があろう 以上の実験結果から,本2,4−D 剤ほ満濃皮においてオリープ炭痕病菌菌糸の伸長を抑制し,低濃度でほ促 進されることもあると結論すること.ができる」しかして,その後2,4一−D Na塩の純品について0」・04%の濃度 で追試した結果,市販品のばあいと.はとんど同程度の抑制があらわれたので,上記結論ほ本剤の主成分をなす 2,4−DNa塩の作用に基因するものと確信する これを,他の研究者らの詔報告と比較してみるとき,供試蘭 や2,4−Dの濃度などほそれぞれちがっているが,その傾向においてほはぼ−敬しているものといえよう. 2・抑制効果と温度との関係 高等植物においてほ,たとえばヤマガラン類,へ・ラか−バコにおよぼす2,4−D の作用などほ,温度の高い 簿peptone5g,NH4NO80・25g,KH2PO40125g,MgSO4・7H2・00lg,FeC182%溶液数滴,庶糖 12−5g,蒸溜水5〕Ccc

(16)

・−一丁13・− ′ 100 1OO1 ノ

ー・−−・・・−_.0_−−−−・−→0・005% (1) _−−一一一‘一一 0 0 6 4 ︵リ 8 薗叢痘径の対標準区指数 薗叢直径の対標準区指数 0 0 6 8 −−一一か叫「仙r一血中0.児% ーーー¶叫叫 −−−『−一一転− −・・・・−¶0.08% − −\・−・ −−−、−→−__一一・ヰ‖:::ノ −・−− −−−_00.32% ■ 300C 200 250 150 200 250 〇JりC 培 養 温 度 培 養 湿 度 はど強烈であると.いう(80)・・しかし,病原菌に対す る作用と温度との関係についてほ,あまり知られ ていないようである小 節⊥章3節において∴蚕蔓 鋳病菌夏胞子の発芽におよばす2,4−D ならび庭 NAKの抑制作用は,高温のときはど大きくなる傾 向がある旨をのべた.したがって,オリー・プ炭酎 病菌の菌糸伸長に対する2,4−D の抑制効果もま虚 た,温度龍よ.って左右せられるであろうという観 点から,第8衷の結果を検討してみた(116)・ 罪1図がよくその関係を示しているとおり, 0い32,およぴ0√・03%のようにひかぐてせ多崖の 2,4−Dを添加した区でほ,いずれの培地でも,湿 度の上昇にともなって抑制効果もましている・そ して,柿蒋啓油,およぴpeptone加用合成培地の 0.02%区では,湿度による差異ほあまり明ら かでないが,馬鈴薯瀬畑培地の0・02%,稀薄醤 油,およびpeptone培地の0005%区において 紬 00 l 薗叢南径の対標準区指数 一一一ノ0、005% 一一 60 一ノ0‖昭% ーーー叫−−−−−−−−叫一 \

\・

−\

\ −

㌦ −−・−−−・・−・−_●0“08% 150 200 「 培 養 温 度 300C 第ユ図 オリーブ炭痘病菌菌糸の伸長に.およぼす 2,4−Dの抑制効果と温度との関係 (1)馬鈴薯煎汁 (2)稀薄哲抽 (3)peptone加用合成 ほ,逆に温度の上昇とともに抑制効果が減少して いる.いいかえると.,高濃度のぼあいほ,温度の上昇するにしたがって抑制効果をますが,低濃度でほその反 対に.,湿度が高いはど抑制効果ほ減少し,中間の濃変においては,温度濫ほと.んど影響せられないという結果 になっている・このように,抑制効果と温度との関係は,添加潰度によっても異なるようである一・ 3.抑制効果と培養日数との関係 RICHARI)S(1叫ほ,クゐ.γCO∽γC♂S∂Jα烏βSJβ♂α刀〝・ゞ,Aざ♪βγgよ〃〟・S〃∽離d〟S,Scゐよz坤々γ〃伽研Cα研削朋〃髄,胸〟γク5♪♂′■α

ietrasβermaの発育に対する αpnaphthaleneacetic acid,2,4−D,indole−3−aCetic acid,2,4,5−Tなどの影響 について報質したさい,その作用ほ発育の初期,後期,あるいほ全期間にあらわれる三/つの型があると儲いて いる、筆者は,供試菌菌糸の伸長におよぼす2,4−Dの抑制効果が,発育のいずれの段階にいちじるしいかを 知るため,培養3日まで,3日から5日まで,および5日から7日までのそれぞれの期間における単イ立日数あ たり菌糸仲良嵐を標準区のそれで険した指数をもって,比較分析した(116)その結果によると,培養温度,培 地のいかんにかかわらず,培賓3日のもの紅くらべて,5日,フ日と培養のすすむにつれて,抑制効果が大き くなる いま一例と.して,peptOne培地上に.2C)OCで培養したばあいの関係を図示すると,第2図のとおりで ある・・罪フ節で後述するとおり,この傾向ほ,さらに長期間にわたる培養下でも同様であったい

(17)

14 第2節 2,4−Dに対する抵抗性にも とづく植物病原菌の類別 2,4−Dが除草剤として使用されるにいたったのは, 殺単板能に選択性のあることに由来するが,植物病原 菌頬に対しても,その種類によって選択性を示すもの であるかどうかほ,興味ある問題である.前節におい て,オリーブ炭療病菌菌糸の伸長に対して2,4一・Dが 抑制またほ促進効果をあらわすことを明らかにしたが さらに24種類の病原菌を使用して,菌糸仲良におよ ぼす影響を実験した(117】18)巾 供試培地はPeptOne加 用合成寒天培地であって,接種にほ同培地にフ日間培 養した菌糸の小片廼径約2Inmのものを寒天とともに きりとり使用した・しかし,As♪βグgよ〝紘S乃よg♂7ほ胞 子をもって,またCo7Jよc∠〝∽Cβ花わ′げ卯g〝研でほ約1カ 月増発したものの薗核をもって−,接種源としたい しか して,供試菌の種類によって,発育速度に.かなりの差 異がみられるので,それに応じて2べ∋日間250Cに.培 養後,薗叢冶径を測定し∴標準額蘭加区の菌叢億径に 対する指数をもって,抑制効果比較の基準としたい 3 回ぐりかえした実験結果ならびにオリーブ炭廟病菌の 結果を総指すれほ,第9表のとおりである」・ 3 5 培 養 日 数 71ヨ 界2区[オリーブ炭疫病薗なpeptone加用合成 寒天培地に200Cで培黍したばあいに おける2,4−Dの抑制効果と培養日数 との関係 指数90以下の場合に抑制効果があるものと仮定すれば,第9費の黒線から左の濃度において,抑制があら われたこととなる・本表ほ032%に.おける指数の小さい順にはぼならべてあるが,このように,抑制程度は 菌の種類匿よって非常に.差がある・また0,32%における抑制度の大きいものはど,抑制効果のあらわれる限 界漉庶が低くなっている」いま,○32%における抑制度と抑制効果のみられる限界潰度と.の両者を基礎とし て,これら病原菌の2,4−Dに対する抵抗力の強弱を類別して−みると,だいたい,つぎの4群と.なる. Ⅰ・抵抗力のもっとも強いもの

Scleroiium hydrqphilum,Cephaloiheciumroseum,CoriiciumgYamincum,Penicilli裾m Sp,As少eYgillus

紹≠g♂′,C〃C妬∂∂oJ〟S((神彪∂みoJ椚)弼よ.γα∂βα〝α5 1L 抵抗力のやや強いもの 〃αC㌢〃S♪0㌢−よ〟∽♪∂γ■㌢査,5cカメzqタカγ〃〝∽C0∽桝〝〝β,C∂7才よc∠α∽.Sα.5d斤壷よ,属侮z〃Cね戒α≠〟J綾α㌢〝∽,5cJ♂㌢・扉飯綱 ¢′.γZαβ一Sα如αβ,Gわ♂0坤0′泡椚ノ■勅封co′〝研,G摘心汐’βJJαgβ〃β(G.餌加姑閥ぬ,)及め頑ぶSp Ⅱ.・抵抗力のやや弱いもの Gわβ05少∂グーね∽ク点α翫,プぬ加地α d∠クィS少γ7よ,Gわβ0坤0γ■よ〝∽ 0如αタ・α∽,Gわ桝β㌢・♂JJα C査乃g〟Jαね,P査㌢∠c〟Jαタ∠α β′γg〃β Ⅳ.抵抗力のもっとも弱いもの Co′イ川(、//J′5ぐ(れナビざ,C¢∼/=メJ刷r(1〃J′けJJgJ†肌 S(イ汀¢〟〃ノ‘7∫‘イ(ツリJi肌〟仇 飾/〃〟〃〃相5♪り川〃JJ∫ノg〝附く7川桝 なおCo7′よ形βJJ〝5βdod♂5,C¢γ如∠〟∽Cβ乃呵/■〝gα∽の両菌は,0…32%においてほまったく発育しなかったが, 接種7日後に,2,4−Dを・含まぬ普通のPeptOne培地に移植すると,菌糸はよく伸長し,外観も正常なものと なんら異なるところがなかったしたがって,この程度の汲度,処理期間では,菌の死滅をきたすものでない ことは明らかであって,このことほ2,4−Dが殺菌力を有しないか,きわめて微弱であることを示すものであ ろう… 植物ホルモンが病原菌を死滅させた例としてほ,j与紘一〟研dβわα㌢二γα花〝弼 についてBEVERら(18ノの, SiY’ePio鱒γCeSSCabiesについてGARBERら(49)の報告があるが,上述の実験結果や苺の Pythium菌に対して その後筆者が実験した結果,さらにまた前述の諸報告からしても,植物ホルモンの殺菌効果にほ疑問をいだい ている

(18)

−15−・ 第9表 各種濃度の2,4−Dを添加したPeptOne加用合成寒天培地における25種類 植物病原蘭薗叢億径の標準無添加区薗叢個径に対する指数(31司実験平均) 2,4−D濃度(%)

贅 数 培 日

供 試 菌 0い08 0小02 0005 00005 0。00005 C()′才∠−〝βJJ〝Sβdod♂ざ C〝滋c∠〟椚Cβ狸叫/−〟g元∽(南瓜) 〝 〝 (ササゲ) 5cね〃戒戒α.SCJβγ〃どよ0γ抑朋 丑/岨血抽鱒か川′川ざJg〃柑fd川川 Gわβ〃5♪0γ∠招形良α翫 Pβ・Sね流通αdよ0S少γ7■よ 机昭吋抑…J川/fl,〟7〝川 Gわ研β′βJJαC物印加加(葡萄) 〝 〝 (琴果) 乃タ■g(〝Jα7査α0㌢■γZ〃β 加わ「γ如Sp・(ビワ) Ci伸l−Jr//〝 二ぐ肌、 GJ㈲0Sββ′飯沼ノ’oJ査わ〝■紬明 5cJβ7地物閏〝γgαβ・鋸戒〝αβ 風情欺ね〃∫‘J′〃/J♪〝J〃川 C()タ′∠d弘椚.5α.Sαゐ∠よ S(■鉦叩〆申/J〝〃√¢川附〃け 〃‘7け05♪(−Ji〟研♪〃Jf C〃CゐJわ∂oJα5”瑠.γ〃∂βα乃〝S A頭卵が拍路用gβ㌢ ヂ切砿正〃ね脚Sp. CoJ〟…〃〃gJ‘〃〃川相川 Cr♪カ〟/(7Jhて上州JJJ一()∫〃…J 5r/l、/()如J研/丹(わ叶血/JJ川

0 0 0 0 0 1 フ 9 2 8 9 6 9 フ 9 9 3 3 2 8 5 8 6 9 0 乞

12 6 1 0 8 13 13 14 14 19 22 26 33 40 45 53 37 61 64 1⊥ll﹁⊥つ4 8 5 3 2 3 5 5 5 5 5 5 3 3 5 3 5 2 5 5 5 5 8 5 5 3 11.l⊥ 61..5 フ0,9 フ3巾9 85.5 9。4 22.6 534 19L2 41‖0 フ28 95.7 103。2 990 119..2

46 9 86.2/ 93 O 101.0

53・8】 93・1 943 ユ03小3 115い8 245 56.3 870 266 6116 68.1 312 53..6 フ4.6 1046 103.9 105‖0 1CO3 9フ.8 100.1 36り2 84.2 37..0 61い4 100ル0 99小6 99.6 94.1 ユ02.3 1054 48…6 6〔〕り1 44.1 38フ フ4..6 81. 5 863 65‖8 98.2 100.7 98‖5 979 92.2 103.3 104り5 1094 90…1 96.11C且.7 ユ.018 91.4.103い1 93.6 98.1 12271173128.4 1388 95.8 1011 9817 98,2 118.51矧8109小8 119“8 90.4 98.3 99.0 99.4 58・184い7)94・4 93・4 93・4 106い21156116,9 120.9 97.4 103い0 1002 925 91.9 9∈∋7 949 94.5 94.0112.6116.0113.0 104.7 959 981 98.フ 97‖3 98.9 100,4 101い0 102.2 1C82 伸長促進効果ほScJβ畑査〝∽0γ二γgββ一朗油執鋸,C〃㌢琉加憫Sがαゐよ∠の002−008∞5%,CocゐJよ0∂oJ那沼∠.γαみββ乃払ざ の0い005−○・∞005%,C併滋d抑朋g7−の戒〝β〝椚の0・02−0小∞〔)5%,C¢′′∠d元服‘β〃叫′おg〟桝(ササゲ),月射据一乃− まゐ吋′0′∠紛柁朗卵祓ぬ仰の0・・00005%において明らかに認められたぃ オリ−ブ炭疫病薗に対する2,4−Dの促 進効果は,PeptOne加用合成と馬鈴欝煎汁寒天培地では,00∞5,0・00∞5%の両区の30◇Cに.おいて認めら れたが,同一・濃度でも稀帝哲池寒天培地ではあらわれず,また300C以外の温度でも認められなかった(第1 節,罪8表)・このように,促進効果は弘度のいかんによるのみでなく,ほかの培姜条件紅も左右せられるよ うであるから,本実験において促進効果が認められなかったからといって,2,4−D添加によって促進されない 菌であるとほ,必らずしもいいきれまいしかしいずれに・しても,本実験結果および既往の報告をあわせ参照

(19)

ーー16− するとき,促進作用は抑制作用はど普遍的にみられる現象でほないもののようである 第5節 抑制効果と炭素源との関係 前述のように,病原菌に対する植物ホルモンの移響について論じた報告ほ少なくない‖ しかし,その抑制作 用と.炭素源との関係については,あまり知られていないようなので,本実験をこころみた(116〉 まずpeptone加用合成液IIK対して,炭素源と.してそれぞれ蕉糖25g,葡萄糖2巳g,glycerin40cc, ammonium tartarate10gの割合で加え,べつにこれら炭素源をまったく添加しない区を用意し,且つそのお のおのを003%2,4【D添加区と標準無添加区とにわけた フラスコに20ccずつこれら培養液を分注し,オ リーブ炭痕病菌を250Cで6日間培養して乾燥菌体垂を比較したのであるが,3回くりかえした各実験とも同 一・の傾向であったから(116),平均結果のみを示すと,第10表のとおりであるサーなわち,炭素源をまったく 加えてない区でほ,2,4−Dの抑制効果はま 第10表 オリーブ炭療病菌の発育におよぼす008% 2,4−Dの抑制効果と炭素源との関係(3同実験平均) ったくみられなかったのに対し,蘇糖,葡 萄糖,およびgユycef’in添加区では,いち じるしくあらわれている個個の炭素源の 抑制効果におよほす影響をくらぺてみるの に,薦糖と葡萄糖でほ.はとんと差がなく, glyceIinでほ糖類よりもほるかに抑制が減 じている1ammOnium taItarateの標準区 においてほ,炭素源無添加の標準区よりも 発育がわるいので,ammOnium tartarate が炭素源として利用されたとサるにほ疑問 があるが,ammOnium tartalate添加 (250C,培養6日) 乾燥蘭体重(mg) 対標準区 炭細 ,

腰準区 1

指数 無添加 4(〕5 409 101・0 蘇 糖 3113 28一1 9」0 葡萄糖 2フ8..9 239 86 glyceti、n 340い0 843 24 8 ammonlum 16.7 151 t∂r■tar∂te 90。4 における2,4−D の抑制効果はあまり認められなかった・炭素源無添加区と加糖区とでは,それぞれの標準区 の菌糸発育に屈著な差があるので,それがために・抑制効果に相異がおこったのでほないかと考えられぬではな いが,glyceIjnの標準区のはうが加糖区のそれよりも発育ほやや良好であるにもかかわらず,対標準区指数は 加糖区の9.0,および8」6に対し248となっているので,標準区の発育の良,不良ほ,こ.のばあいあまり 考慮にいれなくても,差支えなかろうとおもう なお,蔚糖,葡萄糖を添加した区では,佃添加区にくらべて,2,4−Dの存在のためはるかに菌糸の発育がぁる く,すなわち,無添加区の409mgに苅し,薦糖区2【∋1mg,葡萄糖区23・9mg となっているこのこと.ほ 2,4−Dがたんに糖類の炭素源としての価イ恒を零にするにとどまらず,さら㌢こすすんで有害に作用することを示 している本実験は各炭素澱の濃度を−一定にしてないので,この結果から個個の炭素源間の比較をうんぬんす ること.ほ妥当をかぐとのそしりをまぬかれないが,とくに筆者の注目をひく点は,いずれの炭素源を添加した ばあいでも,大なり小なり抑制があらわれているにもかかわらず,これら炭素源を添加しない培地でほ,まっ たく抑制がみられないことであるしたがって,とくに葡萄糖について,この点をさらに追究すること.としたu 第4節 抑制効果と糖類濃度との関係 病原菌に対する植物生長ホルモンの作用と糖類濃度との関係を明らかにした報告ほない ただ HESSAYON (65)が,glucose−ammOniumの豊富な培地では抑制がみられるのに反し,・それのとほしい培地でほあらわれな い旨をのべているのが,この隠題に関連した唯・山・の報告であろう前節において,炭素源をまったく加えない 培地でほ,2,4−Dの抑制効果が認められないことをのペた筆者ほその原因に非常に興味を感じたのであるが, 高等植物においては,2,4−Dが糖類などと結合して移動するという RoHRBAUG‡l(≡さ3)らの説と,これを否定 しているWEINTRAUB(180)らの説とが対立している・もしRol王RBAUGHらの説が正しいとすれば,2,4pDの 菌体内への吸収に,糖類のような炭素源を必要とするのでほなかろうかという疑問も当然おこってくる・そこ で,それぞれ○,25,5,1C,15%の燕糖を含むpeptone加用合成寒天培地において,各種弘度の2,4−D の抑制効果をしらべたと.ころ,蕨糖加矧茎のみ.にほすべて抑制があらわれたが,蘇糖加用区間においてほ,蕉

(20)

−17一 糖濃度のいかんによる抑制の差ほはと.んどみられなかつたく116)・しかしその後葡萄糖を使用し,蘇糖のはあい よりもさらにこまかく濃度を区分して実験した結果,抑制効果との闘係を究明することができた(120) 1、実験方法 葡萄糖濃度の区分を異にする2種類の実験をおこなったが,そのいずれにおいても,処定の葡萄糖濃度にし たpeptone加用合成培養液≠をつくり,それに各区とも008%となるように・2,4−Dを添加した・その20cc ずつを20Cccフラスコに分注し,6日間250Cの定温器でオリ−プ炭癖病菌を培養後,乾燥菌体重昂をほかっ た.なお第2実験においてほ,培拳後の残糖鼻な万ehling一Ⅰ■ehm∂n∵School17)法で測定するとともに,培養前 彼の p王壬も調査して考察の質料と.した 2」結果と考察 (1)第1実験 1区2コザつの三.角フラスコを用 い,3回実験をくりかえ.したが,各回ともほぼ河−・ の傾向を示したすなわら,072%以上の萄葡礎 濃度でほ,3回とも抑制があらわれ,とくに1・0% 以上の濃度のとき,抑制効果がいちじるしかった 0・・36%の濃度でも.3回のうち2回はいくぶん抑制 がみられたが,それ以下の濃度でほ,まったく認め られなかったいまその平均結果を示すと.,第11衷 のと.おりであるまた,標準無添加区においてほ葡 萄糖濃度の高いものはど,菌体の発育も良好と.な/つ ている.2,4−D区にほその偲向がみられない (2)第2実験 前実験と葡萄糖濃度の区分をやや 異にして,同様の実験をおこなった本実験ほ1回 天施したのみであるが,第12表に示すと.おり,10 第ユユ衷 peptone加用合成培養液に.おけるオリーブ 炭痕病菌発育におよぼす008%2,4−Dの抑制効果 と葡萄糖濃度との関係(1)(3匝l実験平均) (250C,培養6日) 菌体乾燥璽(mg) 同対標準区 葡萄糖濃度 (%) 標準区 2,4−D区 指数 50 4600 3∈;4 8.4 25 254‖5 389 15 3 1.8 200.0 2ユ.9 11小0 10 14ユ9 25.9 18..3 0けフ2 ユ.06.8 46.2 43 3 036 80.8 59‖0 13 O 00フ2 394 38..4 97 5 0小014 30.1 3フ,1 123L3 0.003 293 32.1 10g.6 00 2フフ 32小1 116 3 節12未 peptone加用合成液におけるオリーブ炭痕病菌の発育に寓よばす 0・08%2,4−Dの抑制効果と.葡萄糖濃度との関係(2) (250C, 培養6日) 葡萄糖消 乾燥菌体壷 (mg) 同封標準区指数  ̄ ̄ ̄ ̄【▼ ̄

盲う(D/cxl00)

費墨 培養前pH 培養後pH 葡萄糖漉度 しIllgl C D C D (%) C D 9 5 9 0リ ︵hU 9 2 1 9 1⊥ 1 9 9 6 っノ OU ﹁ノ ︵H一ノ4 5 4 9 9 4▲ ︵U 9 6 ︻∴ 5 4 7 0 8 5 3 ︵∠ 3 2 0︺ ﹁ノ 5 4 3 3

っノ462つム9っん2092

9358 2 3 3 ﹁⊥ l n︶ 0 ︵J O nU O ︵∪ ︵U ︹︶ ∩︶ 2 0 6 4 ︵U 6 6 5 ∩︶ 5 2 1 ︹b 2 1 ﹁⊥ ﹁﹂ l l ● − † ■−1 − − ● − ・ − † ・†− †

4000m山m∞m∞m〓釦m︸〇

っ︶ 8 ∩︶ 5 3 2 1▲ 1﹂ ﹁ユ ︹0 8 9 9 1 1 つ山 ′q 4 4 4 3 4 バ﹁ ﹂叫.4 5 5 R︶ ︹○ R OU ︹C ︵0

5 9 3一4 1 4 5 6 5 4 4

456 −6 8 8 8 8 2 1 1 1 1⊥ l l l 1 1⊥ l l 1 5 ︻b 5 ︻b 5 5 5 R︶ ︻b 5 ︻b 5 1⊥ 1 1⊥ l 1 1⊥ 1﹂ 1 1﹂ 1﹂ l 1 5 5 5 5 5 ︻b に︺ 5 5 R︶ 5 5 ユ5.0 10.0 5Cj 2.5 15 110 05 O 25 0い10 0‖05 0。01 0小0 15.5 i売㌻笥 100 8 11? 5 1067 101 8 107.2 808 備考:Cほ標準醸添加区を,Dほ.2,4−D添加区を示す †を附したものほ培養中葡萄糖を消費しつくしたもの −ほ雑菌混入のため測定不能であったもの 鴇葡萄糖以外の組成は第1節記述のものと.同一・

参照

関連したドキュメント

         --- 性状及び取り扱いに関する情報の義務付け   354 物質中  物質中  PRTR PRTR

[r]

 昭和大学病院(東京都品川区籏の台一丁目)の入院棟17

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7

泥炭ブロック等により移植した植物の活着・生育・開花状況については,移植先におい

生育には適さない厳しい環境です。海に近いほど