NII-Electronic Library Service
1
リン
酸 素 酸
エ ス テ ル類
の反 応
新 田 義 博, 荒 川 靖
Reactions
of
Phqsphorus
Oxyacid
Esters
Yoshihilro
Nitta
and ・Yasushi
Arakawa
1
. は じ め に 天然に は複 雑な構造を有 する種々 の リン酸 エ ス テル が存在 し,そ れ ぞ れ特 有の 生 理 活性をも ち,生 命 現 象に重 要な役 割を果し ている6
さらに,その同族体と して の ホス ホン酸エ ス テル も 1} 数 多 く合 成さ れ,有 用な 生 理活性物質が 知 られ てい る。 農薬の 分野 でも有 機リン化 合 物が 開発 さ れ,有 機 リン化 合 物の化 学は き わ めて 興 味あ る 分野と なっ て い る。 筆者 らは, 最 近, ス ル ホ ン酸 を 用いる有 機 合 成 化 学 反 応の開 発 研 究に取 り くみ,ひ とっ の課 題と して ,リン酸素酸エ ス テル 類と p一トル エ ン ス ル ホン酸との 反 応を 研 究し,興 味あ る知見 を得て い る。 即ち,エ ス テル 交 換が容 易に進行するこ と, エ ス テル の第一アル キル 基と第i
ア ル キル 基の反 応 性が割 然 と異 り,反 応 機 構 も異ることを 明 らかに して い る。 さ らに,ρ一トル エ ンズル ボン酸の 高 分子体とも考 え ら れるス ル ホ ン酸 型 陽イ オ ン交 換 樹 脂を 用い て も,室 温 付 近で高選択 的に,第ニ ア ル キル 基の み が殆ん ど定 量 的に脱アル キル 化さ れ,生 成 物は容 易に単 離 さ れること を見 出し た。 こ の反 応を利 用 し,生理活 性のある有 機 リン化 合 物の合成を現 在 検 討 して いる。 本稿で は,リン酸素 酸エ ス テル類の反 応を全般的に記述するこ と は,紙面の都合上不 可能で ある の で ,筆 者らの研究に関 連 深い酸 (鉱 酸,カル ボ ン酸 )との反 応,脱アル キル 化 反応 ,お よびArbuzov
反 応に関して ,筆 者らの研究を ま じえて最 近の 進歩の 跡を展望 してみ よ う。2
.リン酸素酸エ ステ ル類と酸との反応 リン酸エ ス テル ,ホス ホ ン酸エ ス テル は,結 合エ ネル ギーが 大 きいボス ホ リル 基 (P
・−O
) を有
する た め , リン原子上に孤立電子対を持つ 亜 リン酸 トリアル キル やホス フ ィン 類 な どに比 べ ,はるか に安 定な化 合 物で あ り,それ故、反 応 性に乏しい 。 . 二 方,亜 リン酸 ト リアル キル は,ホス ホ リル 基 を形成すること が化 学 推 進 力と な っ て ,酸 化 2) 3[ 反応 やArbuzov
反 応が起 こりそれぞれ リン酸エ ス テ ル 及 びホス ホ ン酸エ ス ≠ル を与える 。こ の様な相 違 点 をふまえ た 上 で ,以下 ,工 不テル 開 裂を中心 にリン 酸 素 酸エ ス テル と酸との 反応 につ い て解 説 す る。 27 N工 工一Eleotronio Library
2 新田義博・荒川 靖 2 .
1
.ハ ロゲ ン化 水 素との 反 応 ア ル コ ール に三 塩化 リン ,オ キ シ塩 化 リンを作用 さ せ る とアル キル クロ リドを生 成 するこ 4) とは古くか ら知 られ てい る。ROH − → RCI 5) Gerrard らは こ の反 応の機構を 解 明する た め系 統 的に研 究を行な っ て い る。
Gerrard
は 三 塩化リンを用い た場 合,アル コ ・一・ル に 三塩 化 リンを 滴 下 するとア ル キル クロ リ ドが生 成する が , 5b )「「 アル コ ール を三.塩化リン に滴下すると生成し ない こと、並びに光 学 活 性アル コ ール に三塩 化 リ 、5c ) ンを作用 さ せ ると 立体の反転し たアル キル ク ロ リ ドが得ら れる ことなどか ら,本 反 応で は途 中に 生 じ たク ロ ロ エ ス テル (PCI ・(
OR
)2, PCI・・OR ) が 分 解 して ア ル キル クロ リ ドが 生 成する.の で はな く,亜リン酸 トリアル キル 及 び亜 リン酸ジア ル キル (P(OR )3,
HP
(0
)(OR
)2) が 塩 化 水素に よっ て脱アル キル 化を受け てアル キル クロ リ ドが 生成 するこ とを明 ら か に した。オ キ シ塩 化 リ 「 ンを 用いた場 合 も同 様であると考えられて い る。 塩 化チ オニ ル によ るアル コ ール の ク ゜ ル 化の 駘 注臨
儲
゜ °1
ル フ ・ナート (CIS
°r
°R)が S〃磯 構で分解するため に立体保持で進行 する (アミン存在 下では Walden 反 転を伴 う)のと は対 照 的である。・QH 鉱 ・
審
・一 ・ 一蘭
… + ・・2 亜 リン酸エ ス テル にハ ロ ゲン化 水素を作用させ た場合の脱ア ル キル化 反 応は速度論的に研究 5e ,h) さ れて い る。 亜リン酸エ ス テル の 脱ア ル キル 化 速 度は トリア ル キル 〉ジア ル キル 〉モ ノデル キ ル の順である。P(ORil + 且X 一彑一 HP (0)(OR ) , + RX HP (0)(OR )、 + HX ⊥ _
HP
(0
)(OR ).OH
+RX
HP (0
)(OR
)・OH
+HX
一彑 → HP (0)(0莇 + RX kl > k「2 > k3 . ハ ロ ゲン化 水 素の種 類に よ る反 応 性の順はH工>HBr >HCI と なっ て いる。 5e) 室 温に おい て は第1
,第 2 段階の脱アル キル化 速度は非常に遅いから,亜 リン酸ジア ル キル ・エ ス テ ル の製 法は,塩 基を加え ること な し に 室温で三塩化 リン とアル コ ール とを混合すれ ばよ 5) い ことに な る。 61Hudson ら は同様の 研 究を 31P −
NMR
を 用い て行な っ て い る。 亜リン酸 トリ ・n一ブチル と HCI とをエ ーテル 中 室 温に て 混 合 すると 速やか に脱アル キル 化 反 応が起こる (モ ノ脱アル キ ル 化)。 しか しな が ら,− 70 ℃で混 合 し 3ip − NMR を測 定 すると,脱ア ル キル 化は起きて いNII-Electronic Library Service リン酸 素 酸エ ス テル類の反 応 3 一方 ,かさ高い アル キル 基 を有する 亜 ワン酸 ト リ ネ オペ ンチル の場 合には,脱ア ル キル 化は ほとん ど起こ らずクロ ル ーアル コ キシ交 換 反 痣が認め られ た 。
〔(GH 壱),CCH 、
O
〕,P
+HCI
− 一→ 〔(CH,),CCH ,O 〕,?Cl千
(CH ,),CCH ,OHこの事より, 三塩 化 リン とアル コ ール か ら,
壷
リン酸 トリアル キル が生 成する際の ,最終段 階の反 応 は可逆であ るこ と が 明 らか と なっ た。 Hudson ら・は ジオ キ サ ン 溶 媒 中にお ける亜 リン酸 6} ト リア ル キル の HCI によ る脱ア ル キル 化 反 応の機構は次の様で あ る と推定して い る。 ・…H 一(・・),・…・−Cl
〔
。 ,(・・),P ・ H{
Cf 。 ,(・・),・ ’ ・・}
,… ,〕
一 → S + H + RCI + (RO )、PHO + Cl − (。 ,HCli ) 〔S =solvent (dioxane)〕
2
.2
.硫酸 と の 反 応亜リン酸 ト リエ チル に室 温以下で当モ ル の濃 硫酸 を作用さ せ.減 圧 蒸 留を行なう
ζ
,亜りン 酸ジエ チル と硫酸ジエ チル が単離,される。 濃硫 酸を2
倍モ ル 用いた場合 も生成物の収率は変
化 7) しない ことから,室 温 以 下で は次の反 応が起 きて い る の で あろう。 P Et)3 』十 H2SO4 −一一→ 珀[P(0)(OEt )2 十 EtOSO3H
減 圧 蒸 留で加 熱 する際に硫 酸モ ノ エ チル が 不 均化反 応 を起こ して硫酸 ジエ チル が 生成 するの である。
、
2EtOSOsH −一一一レ E‘2SO4 十 H2SO4
2 .3,リ ン
Sk
8
の反 応亜 リン酸 トリエ チル は弱 酸で あ る リン酸と は室温におい ては
皮
応しない が ,120℃に加 熱 すると反応 し,反応 混合物を 減 圧蒸留 すると亜 リン酸ジエ チル が得ら れる。 残 渣をエ ーテル 抽 出
7[
して得られ る液 体は リン酸モ ノエ チル で あ る。
(EtO )sP + H3PO4 − 一→ (EtO )2P (0 )H + EtOP (O)(OH)2
亜リン酸 トリアル キル に リン酸ジエ チル を作用さ せ る と亜 リン酸ジエチル 及 び リン酸アル キ 「 8) 9} ル ジエ チル エ ス テル が得られるが,その反 応 機 構 はア ル キル 基の種 類に より異 なる。 、
鰓
ヒ
器
⊥
瓢
愚
{
嬲
、
H
?
/
(RO)2P − O −P (OEt)2 十 ROH ll O 29 N工 工一Eleotronio Library4 新田義博 ・荒 川 靖 Rがエ チル ,ネ オペ ンチル 基 な どの場合にはホス ホニ ウム塩か らの直 接 反 応 (a)が 主経 路で あ り,
R
が 2 一クロ ロ エ チル 基の 場 合には P皿一PIV 混 合 酸 無 水 物が中 間 体と な り生成物を s] 与え る経 路 (b
,c)が 主 と な る。 2 .4.カル ボン酸 との 反 応 . 亜リン酸 トリエ チル とカル ボ ン酸 と を110− 170℃ に加 熱 する と亜V
ン酸 ジエ チル 及 びカル 1a ボン酸エ チル エ ス テル が 生成 する。 亜 リン酸 ジア ル キル も カル ボ ン酸と反 応し,亜 リン 酸ジア ル キル の2個の アル キル 基はすべ 11 て カル ボ ン酸アル キル エ ス テル の生 成に利用 される。Huyser
.らは酢 酸と亜 リン酸 混 合アル キル エ ス テル を使 用 し、,亜 リン酸 トリアル キル のカル ボン酸によ るモ ノ脱ア ルキル 化 反 応の機 構につ いて検 討 した。 彼 らは亜 リン酸エ ス テル のプロ トネーシ ョ ンが 起 きた後, アセ タ ート 陰イ オ ンがアル キル 基 に対して求核攻 撃を して本反応が 進 行 すると報 告 して いる。 単 純 な第一 ,第;
アル キル エ ス テ)レの場 合に はSN
2機 構が主と な る。 ・ − Pudovik らは亜リン酸ジエ チル フ ェ 三ル エ ス テル に塩 酸及び 種々 の カノkボン酸 を 作用 させ て IM 脱アル キル 化 反応の機構を検討 して い る。 亜 リン酸 ジエ チル フェ ニ ル エ ス テル に酢 酸を作 用 させ る と,独 占的に酢 酸フェ ニ ル エ ス テル が 生 成 する。(EtO)2P − OPh 十 CH3COOH −一一→ (EtO)2P (0)H 十 CH3COOPh
1 ’Bo で標 識 された酢 酸を使 用 した 場 合たは,生 成 物である亜 リン酸ジエ チル 及 び 酢 酸フ ェ ニ ル の 160 含有率が そ れ ぞ れ50% ,50% で あっ た。 ま た, 塩酸, ト リフル オ ロ 酢酸を用い た場 合に は酢 酸の場 合と は異な り,脱アル キル 化 (エ チ ル 基 )がそ れぞれ100%,69%の割 合で起 こ る。 更に ,亜 リン酸 トリエ チル に 1SO で標 識 され た酢 酸を作用 させ ると,生 成 物の 180 含 有 量 は亜 リン酸ジエ チル が23%,酢 酸エ チル が75%で
季
っ た。、 (EtO)、P + CH、COOH − 一 一(E・0)、P((
加
+C 耳、C (O * )OH 180 含 有率 23% 75% ま た,彼 ら は 反 応条 件に よ り (40
− 45℃ /100mmHg ),ア セ チル ポス ホ ナートな ど が副 生 す .1の るこ と より,混 合 酸 無 水物が中 間体 と して存 在 するこ と を明ら かに してい る。 (EしOゐP 十 C耳3COOH “ (Eto)2P .− O − C − CH3 十 EtOH − 一一→ 11 0 → (Eto)2P (0)H 十CH3COOE
も 十 (Eむ0
)2P − G − CH3\
li IIONII-Electronic Library Service リ ン酸 素 酸エ ス テル類の反 応 5 ウム 塩が生成した後アル キル 基を カルボキシラートイ オ ンが求核攻撃する経路 (炭素一酸素結 合 開 裂 ) と,混 合 酸 無 水 物が中間体と して形成さ れ 生成 物を与え る経 路 (リン酸一酸 素 結 合 開 裂)の 両方が存在 し,それぞれの経 路 を通る割 合 はt アル キル 基の種類及びカル ボ ン酸の種類 に より異な る ことが判明 した。
Markowska らも種々の カル ボン酸 ,ホス ホ ン酸,.ボス フ ィ ン酸と亜 リン酸 トリアル キル と の エ ス テ・レ交 掫 応を研 究 し,雕 溶 媒 中で は反
躯
度 が 速 くな る・ と耀 告して い るgs
カル ボン酸エ ス テル の合成に本反応を利 用 する例 も報 告されて い る
訓
グ \M
ー 瑜 丶 C1COOH
墨
、 ’ ク \ー
W纛
COOCH3 亜リン酸 トリア ル キル とα ,β一不 飽 和カル ボ ン酸との反 応につ い て の研 究も行な わ れて い IT , る。 亜リン酸 ト リアル キル は ア ク リル 酸 と室 温に おい て発 熱 的に反 応し、エ ス テル 交 換 反 応だ 1Pt けではな く Michael 付 加 反 応も起こ り,ボ ス ホ ン酸・f ス テル が 生 成する。 LCH ,。GHGOOH聾
_ (E、o),P(O)CH ,GH 、COOEt の こ のホス ホ ン酸エ ス テル は亜リン酸 トリエ チ ル とβ一プロ ピオ ラ ク トン との反 応 に よっ ても 得 ら れ る。 リン酸エ ス テル と カル ボン酸とのエ ス テル 交 換 反応 に関して は ほ と ん ど報告さ れ てい ないが,Balasubramaniyan
らは五 酸化リン とアル コ ール か ら りン酸エ ステル が生 成し,カル ボン酸をエ 19 ヌ テル化 することが で きるこ と を報告 してい る。 R’GOOH ・ P4010 十 6ROH − 一一> 2(RO )P(0)(OH
)2 十 2(RO)2P (0)OH −一一 → R’COORア ル キル カチ オ ンが 比較的 安 定で あ る第三ア ルキル
擧
を 有 する リン の雌
素 酸 tert一ブチル エ ス テル は,リン の酸 素 酸エ ス テル の プロ トネーシ ョ ソが起こ ると容易に脱アル キル化さ れ る た め,酸 存 在 下におい ては非 常に不 安 定であ る。 こ の事を利 用 し,tert一ブチル エ ス テル を リンの酸 素 酸の保 護基 と して用い ,ト リフ ルオ ロ ’ 鋤 酢 酸で処 理 す ることにより,脱 保 護 (脱アル キル 化 ) して い る例がある。 RO}
(0)(OB 誌)、.壘皿
ROP (0)(OH ), 21a) OH ・φ
R P (0)(OB “)2 CFaGOOH 一 OHす
磁 R 21b) 31 N工 工一Eleotronio Library6 新田義 博 ・荒 川 靖 黝 この 手 法 はカル ボ ン酸 tert一ブチル エ ス テル の脱アル キル 化 , t’ert一ブチ ル カル バ メ ート か らの脱
BOC
化に類 似 しで い る。2
.5
.ズルホン酸との 反応 01ah らは リン の酸 素 酸エ ス テル の FSO ・H中で の プ ロ トネーシ ョ ン 及 び開 裂 な どの 挙 動 を 1H 及 び 31PNMR を 用い て研 究 してい る。 彼 らは,ボス ホ リル基 を 有 する リン の 酸 素 酸 エ ス テル は ホス ホ リル酸 素が プロ トネーシ ョ ン さ れ るの に対し,亜 リン酸 ト リアル キル で は リ ン原 子が プ ロ、トネージョ ン さ れ る事を発 見 した。 また,FSO ,H − SbF, (マ ジッ ク酸 ) を用 い たり昇 温 した りし て, リンの酸素酸エ ス テル の脱アル キル 化の容易さにつ いて も検討して い る。 脱アル キル 化の容 易 さは,第三アル キル 〉第ニ アル キル 〉 第一アル キル エ ス テル の順 となっ たこ と か ら,炭 素一酸 素 結 合の開 裂はアル キル カチオ ンの安 定 性に依存するこ と を明 らか に し て い る。 .・+ +
ガ
++
ぜ
H°P (OC ・H・)・
廡
「(HO )・P(OC ・Hi)・=颪
+
+H+
+
(H°)
1
’°C・H・一磁
(HO )4P 筆 者 らは p 一トル エ ン ス ル ホ ン酸 (有機ス ル ホ ン酸の代表的なもの, TSOH ) とカル ボ ン 酸エ ス テ ル とがエ ス テル 交 換 反 応 を 起こすこ とを発見 したの を きっ か けに リン の 酸 素 酸エ ス テ ル とTsOH
との反 応 につ い て も検 討し た。ベ ン ゼン ,トル エ ン 、ジクロ ロ エ タ ンな どの 溶媒 中 TsOH とリン酸トリ第一アル キル エ ス テル と を加 熱 還 流 すると,p 一トル エ ン ス ル ホン 酸 第一アル キル エ ス テル (TsOR ’n)が好 収 率で得 られる 。 3T・・H + P(・)(・Rn)・ 肅3
・[1]・・Rn 仲 ・(・H)・ reflux T・:・畷 }
・・2 フェ ニ ル ボス ホ ン酸エ ス テル も同 様に反 応 する。2T・・H ・ PhP (・)(・Rn)・
肅
2Ts・R ” + PhP (・)(QH
) ・ reflux ホス ホ リル 基を持た ない亜 リン酸 トリ第一アル キル エ ス テル は室温に おい て も発熱的に反応 し,3 つ の ア ル キル基の う ち1つ だけ がエ ス テル 交 換される。 「c ・・H + P(・Rn)・r
τ一 丁・OBn
+ HP (・)(・Bn)・ 当 然な が ら加 熱 条 件 下におい て は残 りの 2 つ の ア ル キル 基 もエ ス テル 交 換 されるNII-Electronic Library Service リン酸 素 酸エ ステル類の 反応 7 たが,副 生 するソル ボ リシス成 績 体の アル キル 基はすべ て sec一ブ チル に異 性 化 して いた。 こ の 事よ りTsOH 匙リン酸 素 酸第一アル キル エ ス テ ’ ル とci)エ ス テル 交換 反応 の機 構は SN 2
ec
で あると推 定して いる。籌
)1
−・R箒
課
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・ ・亙
纏
睾
・− R …撫
O− 一
影
メ
ー・H ・ ・… R −・P・im・ ・y ・iky!R’− OR ・OH ・Ph R”− OR ・・OH 一方, リン酸 素 酸 第ニ アル キル エ ス テル の 場 合には 室 温〜40 ℃の 温 度 領 域に おい て も TsOH とのエ ス テル 交 換 反 応が起こ り,ス ル ホ ン酸第ニ ア ル キル エ ス テル が生 成 する。 こ の場 合の 反 ’ 応機 構は 飾 1様の もの で あ ろ う。聾
・1
−・R榔
51
憂
・・ 一壽
・』
・ Re O延
詳
〉当
一・H ・ ・… Rre ・・nd ・ ・y ・1kアl R’− OR ・OH ・Ph Bt’つ R ・OHまた ,リン酸の第一 ,第 ニア ルキル 混 合エ ス 』 テル と TsOH との反 応を
40
℃で行な うと第2 ア ル キル基の み がエ ス テル 交 換にあ ずか る。 0 こ の エ ス テル 交 換反 応 は リン の 酸素 酸エ ス テ ル の 選択的脱ア ル キル 化に応 用 するこ とが可能 と 思 わ れ た が ,TsOH を用いた場合に は,目的と な る 脱ア ル キル化さ れ た リン の酸素酸類と TsOH との分
離が困 難である・そ こ で ,ス ル ホン酸 と して ,分 離 が 容 易で あるス ル ホ ン酸 型 陽イ オ ン交 換 樹 脂 (Amberlite
200C)を用い て ,リン酸エ ス テル ,フェ ニ ル ボス ホン酸エ ス テ ル の脱ア ル キル化反 応につ い て ,検 討 した。 その結 果,室 温〜40℃の温 度 領 域で脱アル キル 化は 選択 的に進行 し,良 好な収 率で ,リンの 酸 素 酸 類 を 単 離す
ること ができtg
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96% 33 N工 工一Eleotronio Library8 新田義 博 ・荒 川 靖
驫
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壱
〜一 一驫
乱
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’ 本 反 応はN 一グ リコ シ ド結 合を有 する天 然ヌ クレオ シ ドか らヌ クレオ チ ドへ の 変換に も使 用 劉 ・ 可 能である。筆者ら は ウ リジル 酸の合成に応 用 し,選択的 脱アル キル化は殆ん ど定 量 的に進 行 し,容 易に単 離 し得た。 0肺
膚
HO OH0
灘
で論
H°窟
穿
0帥
撃
跏 ゜喞
紫
t 1) Arnberlite 200 G/benzene 2)H20 ’め
膚
2 .6 .Lewis 酸 と の反 応
Gerrard
らは,リン酸素酸エ ス テル とLewis
酸で あ る 三塩化ホ ウ素 (BCI
,) との反 応につ い て も検 討 して い る。 亜 リン酸 トリフェ ニ ルは三塩化ホ ウ素 と室 温に おい て反 応 し,
(
PhO
)2PCI ,PhOPCI
・, (PhO
)3B な ど を 与 え る。 亜 リン 酸 ト リブチ ル と 当 モ ル の 三塩化ホ ウ素と は一80℃に おい て次の 反 応を起こす。 ・ (
B
・0)・P + BC1 ・ 「就 (B・Q)・PC1 + B・OPG1 ・ この様に亜 リン酸エ ス テル は 三塩 化ホ ウ素と リガ ン ド交 換を行なう。 , 三 フ ッ化ホウ素を用い た場合にも 同様の反 応が観察さ れ , そ の中 間体と して は 1 の様な錯体 が形成さ れ ,4 中心機構で反応 が進む と考え ら れ る。 RI
ONII-Electronic Library Service リン酸 素酸エ ス デル 類の反応 9 環 状 亜 リン酸ト リアル キル と三 フッ 化ホ ウ素との錯体で は
2
,3
の様に ホ ウ索一.リン結合が. 31} L 形 成さ れ るの と は対 照 的で興 味 深い。F,
1
P 。 / ・♂
・ー
【
1
OBF3
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・
p ’x
,
CH2 GH, CH2\
’/ Cl
CH3 2 3 ’ 2ga) リン酸 トリアル キル は,三塩化ホ ウ素と反応 し,アル キル ク q リドを生 成 する。 リン酸 トリエ チル は三 塩 化ホ ウ素と一70℃にお いて錯 体 を形 成 する。 こ の錯 体 を60℃ 以 上に加 熱 するとエ チ 2ga> ル クロ リドが発 生 する 。 光学 活 性 第ニ ア ル コ ール か ら得 ら れた リン酸エ ス テ ル に 三 塩 化 ホ ウ素を作 用 させ ると,立体 の完全に反転し たアル キル クロ リドが得られ るこ とよ り,本反 応 は錯体を形成し た後 ,塩素陰 2ge ) イ オンがア ル キル 基とSN
2で反応 した もの と考え ら れ る。 し か し な が ら,アル キル 基 が ネ オペ ンチル などの立 体 障 害の大 きい もの で はSN
1Ue
構で反 応が進i
行 する た め , Wagner −Meerwein
〆 転位を起こL
,tert一ペ ンチル クロ リドを生成する と ともに オ レ フィ ン及びHCI
を 副生する。 ま た立 体障害が大 き くアル キル カ チ オン も安 定で はない アル キル 基 を有 する リン酸 ト リス (2
, 2 ,2 一トリクロ ロ エ チル )に三塩 化ホ ウ素を作 用さ せ た場 合には,アル キル クロ リドは生 成 2ge) せずリ ガン ド交換 に終始 する。 t3
.脱ア ルキル化 法 筆 者 らの研 究 結 果につ い て先に述べ た ように,第一アル キル 基と第ニ アル キル 基を有 するリ ン 酸 素 酸の混 合エ ス テル をス ル ホン 酸に て ,無 水 状 態で緩 和 な条 件 下 処 理 すると選 択 的に第ニ ア ル キル 基の み脱アル キル 化するこ とが で きる。 現 在 迄の選 択的脱ア ル キル 化に は,特別にデ ザイ ン さ れ た複 雑な 保護基 が種々考案さ れてい る。これ ら を含め,今日まで に知 ら れてい る脱 アル キル 化 法を展 望し よ う。3
.1.加 水 分 解 3M リン酸素酸エ ス テル 類の加水分解に関する研究は古 くか ら行なわれて い る。 酸性 溶 液 中では ,第三 アル キル エ ス テル は 翻 1 機構で加水分解され る。リン酸 トリーt一 ブチルは加 水 分解 され 易 く,水 溶 液中で も徐々 に分解する。 反 応 速 度は強い極 駐溶媒で増 大 し, 3む 3S . 謝 小量の イソブ チ レ ンを 生 成 する。 ベ ン ジル エ ス テル , ア リ 』 ル エ ス テル もS
〃1機 構で加 水 分 解 される。 多くの第ニ アル キル エ ス テル も8
〃 1 機構で加 水 分 解 さ れる。 生 成する第ニ ア ル コ ール の完 35 N工 工一Eleotronio Library新田義 博・荒川 靖 10 3n 3M 全 なラセ ミ化,リン酸ネ オペ ンチル の加水分解に お け る イソ ア ミレンの生 成 等が こ の機構を支 持 して い る。 第ニ ア ル コ ール の ラセ ミ化 は第ニ アル キル カ チ オンの生 成によ る。 3鋤 ホス ホ ン酸ジエ チル を
15
%塩酸に加え,長時 間放置すると,モ ノエ ス テル が得 られる。 ジエ 4 ス テル とア ミン塩 酸晦
を 加 熱 する方法もあ る。 41) エ ノ ール ポス フ ァート,エ ノ ール ポス ホ ナートの 酸 触媒開 裂に関 する興 味 ある報 告が ある。 エ ノール ポ ス フ ァ ート4は 小 量の濃 硫 酸の存在下加熱す る と ケ トン 51アル ケ ン .6
,お よびポ リメ タ リンtw
7を 収 率よ く与え る。 ボス ホン酸 誘 導 体に於い て も同様な結 果を与え る。 エ ノー ル ポス フ ァ ート8
は57
%硫酸中80℃に加 熱 して も5
は殆ん ど生 成 しない。 95℃では29% 生 成 す♀
$
CI2.H+ (Me2GHO )2P − O − C − CH − GGI2 130〜180℃ 4 ・ O
C1
、 G .,CH
−Cl
LcHG1
, + 2CH ,− CH .CH 、 + 1/n (HP ・、)。5
6 フ、gc
,・ (CH30
)2P −O
− C − CHtCCI2 、 8 る。し か し,.イソプ ロ ピ ル 或い は,sec − .ブチル エ ス テル の場 合,高 温で加 熱 すると数 分 以 内 メ に良 好な収 率で 5 を 与 える。 こ の反 応 機 構は,プ ロ トネ ーシ ョ ン に よ っ て生成する中間体9
(ホス ホニ ウム.イ オ ン) がエ ノール リン酸 とカルボニ ウム イオン に分 解し,次い で ,それぞ れ ケ トン 5 と オ レフ ィ ン 6を与 え る と考え られ る。縛
廴
1
繍
一講
折
緯
5
十 〔−PO2〕 ・6
十王工←天 然の ジ ヒ ドロ キ シア セ トソ の リン酸エ ス テル の
0
→C
耳2 に変え た同族 体 (13
)の合 成に 巧みに酸 触 媒 加 水 分 解 反 応 が 用い られて い る。 ・Hl・一・認
・一鴇 黔
・… ,IS
・Hi
・H
一翫
・… ・…誰
・一 一麗贏
10 11 . O OEt II l 十 (EtO)2PGH2GH2CCH20Ac l − OEt12
NII-Electronic Library Service リン酸素酸エ ステル類の反 応 11
リン酸 トリアル キル は塩 基触媒加水分 解により1個のアル キル基のみ 除 去 され, を与え るこ と踟 られて い る
餌
ス ホ .酸ジ ア、レキ,レも同 様 な 鞨 を示ぜ
4di’ 、 ジエ ス テル Rabinowitz は ホ ス ホン 酸モ ノ エ ス テル の合 成 を 目的 とし, 種々 の ボス ホ ン酸エ ス テル の塩 基 触 媒 加 水 分 解 反応を 系統 的に研 究して い る。 1e% NaOH 水 溶 液に ホズ ホ ン酸エ ス テル を 加え.加 熱 還 流 し,得られる均一溶液を処理 し,モ ノエ ス テル を高 収 率で得ている。 ジエ ス テ ル がNaO
宜 水 溶 液に溶 け難い場 合は工 タ ノール 性 NaOH で処理する と良 好 な 結 果が得ら れ る。.〈
}
・秘 一臨
黔
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・既燥
慧
97・5%O
」
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く
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1
(
踟
. 85% 7%EtOH − NaOH reflux ,23.5h 一方,リン 酸ト リベ ソ ジル ,亜 リン 酸 ジベ ン ジル ,ア ミノ ボス ホ ン酸ジベ ン ジル 等は塩 類 4s
(LiCI、 AcOLi ) と加 熱 する とモ ノ脱ベ ン ジル 化が 起る ことは
Clark
,Todd
が 報告している。 何れ も, 1個の脱ア ル キル 化で反 応が停 止 する。 塩類法の脱ベ ンジ ル 化 機構は
C
−O
開撫
よるが,塩 基 角蝋 加,紛 解 機 構は P − O 開裂}、よ るもの で ある. P −0
開 裂は 1・O
を 用い て の研 究によ硼 らか}、さ れ慧
た漣 度言侖的 研究に よ。 て も支 持さ れ てい るlm
’ /へ♀ ?
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−PhC
耳
2窃
P(OC耳2Ph )2− 一一→PhCH2X 十 一〇− P (OCH2Ph )2 ・ ・(
巉
一 一 … ・ 一臨
Rabinowitz は 1個の脱アル キル化で反 応が止 まる 理由につ い て次のように説 明 して い る。 分子の既に負 電 子を帯びて い る部 分が更に負電荷を受け ることが要 求される。 これは好 ま しい 状態ではないの でいずれ も1個のみの除 去で止 まる。 ・《
・躍
く
自
面
、 Ph O HO −一部
/0
− 1\ OR OR フェ ニ ル ボス ホ ン酸ジエ チル の場 合,長 時 問 加 水 分 解 して も,良 好な収 率でモ ノ エ ス テルが 得 られ る。 しか し,毛ノエ ス テル は酸には不 安 定で ある。 ベ ン ジル ボス ホン酸モ ノ エ チル エ ス テル を蒸 留水中12日間 加 熱 還 流 すると,ベ ン ジル ポス ホ ン酸 が 収 率97%で得 られる。 モ ノエ ス テル が酸触 媒と して働い て い る。 フ ェ ニ ル ポス ホン酸ジフヱ ニ ル の 塩 基 触媒加 水 分 解では,完全に加水分解され,フ ェ ニ ル ホ 37 N工 工一Eleotronio Library12 新田 義 博 ・荒 川 靖 ス ホ ン酸を与え る。 こ の場 合,ア ル コ キシ ドイ オン に比べ 安 定であるフ ェ ノキシ ド イ オ ン の部 分 的 生 成 が 遷 移 状 態で存 在 し,遷 移 状 態のエ ネル ギーを低下さ せ,第
2
段 階の加 水 分解を容 易 に してい る と考え ら れて い る。 ト リクロ ロメ チ ル ポス ホ ン酸ジエ チル は特 異な挙 動 を示 す。 極 く小量の モ ノエ ス テルが 得ら れ るに過 ぎない。 Ba(OH
)2 水 溶 液で処理すると、クロ ロ ホル ム ,リン酸 , お よ びエ タ ノ ール 4 蚓 が 生成する。 また,エ タ ノ ール 性KOH
で加水分解する と,次の ような結 果を与 える。 P原 子に OH イ オンが攻撃し,比較 的安 完な Cl 3 C一が Eto ”一に優 先して放出さ れる。 0 11 2Gl3 CP (OE の2 十 90H −=一一→CO
十 HCOO −十 6CIJ ’十 4H20 0 11 十 21)(OE む)2 1 ・ OH リン酸トリーp一ニ トロ フ ェ ニ ル の加水分解に於い て は, 1個の ニ トロ フ ェ ニ ル 基 は室温で容 40 易に脱 離さ れ る が,2 個 目は加 熱する と脱 離 する。ベ ン ジル エ ス テル は 通常還元的に除 去で き る が,還 元 条 件を用いること がで碁ない場 合はニ トロフ ェ ニ ル 基の使 用は有 用である。 な お,次に 4鋤 示 すよ うな結 果 も得られて い る。 …雪
・・T
◎
一晦 IN LiOH r,し.30’ ・・CH2 ・N・ CH3。雪
、。C職 。哩 ,H,。廴
。CH,Ph ok t.唖
く}
…論
⇔
瞼 リン酸モ ノエ ス テル の ジアニ オン は相 応 する ジエ ス テル よりはP
−0
開 裂を起こし易い 。 勵 ’ 負に荷電し た酸素の π 一供 与 能の増 大に よ る 。 リン酸 p ニ トロ フ ェ ニ ル のジ アニ オ ンは水の みで処理するよ りはアセ トニ トリル 中で処理 した方が,極めて速 く加水分 解 さ れ る。.特にDM −SO
惑いはHMPA
のよ うな双極性非プロ トン溶媒中では更に速 く加水分解される。 か か る 1 溶 媒中では,P −O
開 裂が選 択 的に加 速 ざれる。ジア ニ オ ンは 溶 媒 水 と水 素 結 合 し,安 定 化さ れる が,プ ロ トン性の 弱い溶 媒 中で は水素結 合が弱められ,P−0
開 裂が促進さ れ る ようであ る。:
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厂 一 OxXp!− 06
一 十 A.r一 、 リン酸 素 酸エ ス テル 類の塩 基 触 媒 加 水 分 解はモ ノ ヌ ク レオチ ドの 合成に応 用さ れて い る。NII-Electronic Library Service リン酸 素酸エ ス テタ類の反 応 O CN O CN li i H l
脚
響
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1 . GE・==。,。w。 ,ther OH OH 011P (OEt )2 ) 55 39 N工 工一Eleotronio Library14 新田義 博 ・荒 川 靖 な お,リ ボ ジヌ クレオ チ ドの合成の保 護 基の研究で,
1
一メ チル ー2
一アセ チル エ チル 基, 2 一ア セチル π2 つ8
ノレエ ・チノレ基 をMv
.’,, 7NNH
・・°H
で糶 し・室 温・3
°分で満財
べ き結果が得 られて い る。 3 .2 .無 機 塩お よ び強塩 基 ’ 姻
Clark
,Todd
は 種 々 の 塩 類 (1
.iCl,LiOAc
,KOAc
,LiNO
,,KOOCFa
) を 用い ,リン酸 ト リベ ン ジル ,亜 リン酸 ジベ ン ジル 等の脱 ベ ン ジル 化の研究を 行 ない ,1.
iCl
は 最 も効 果 的な試 蘂で あ る と推奨し.て い る。 0… (・C脇 ・・
薦
謡
諭
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・・一塾
… 職100。 ,2h
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恥
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_ .。 。.曾
.。CH2 ,h ’ H 76% 0 0・・
紬
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く
跳
,h 83% 広 く一般 的 なア ル キル 基の モ ノ脱アル キル化もLic1
を用 い検討さ れて い る。 0・一・価 )・
器
・・鹸
・)・ 25 % O OPh・
卦
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く
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鑑
… 0 ’ 0(P、。)、
当
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(P、。)、卦
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O
(Ph6 )、
卦
0 ・ p。 」 型 .→ (PhO),卦
OH85 % フ ェ ニ ル基 が 存 在 すると,アル キル 基の α一炭 素の求 電子性が増 大 する ため,比較的 容 易に脱 アル キル化される。 LiCl は第三 ア.§ン塩 基より も強 力な脱アル キル化 剤で ある。 ’ 黝
ZnCl2, CaCl2 に っ い て も検 討 さ れて い る。
K
superoxide (KO2
)は18 = crown − 6 と共に用い ,カル ボ ン酸エ ス テル お よ び リン酸エ ス テル の開 裂 研 究が行な わ れて い る。 リン酸 ト 611 リメ チル は アセ トン中 Nal で処 理 する とモ ノ脱メ チル 化 される。 4 一メ チル モ ノ ホリン ,ピ 6z リ ジン等 を用いての モ ノ脱ベ ン ジ ル化も検 討されてい る。
リン酸 p一二 トロ ラェ ニ ル は p一メ チル チオ、フ 屯 ノ ール /ト リエ チル アミ ン系で 容 易に開 裂 するので,ヌ ク レオチ ドの合成に応 用されて いる。
NII-Electronic Library Service リン酸素酸エ ス テル 類の反 応 15 RO OB RO OB 鯲
酬
驚
P−CH3Ph
SH/Et3N CH3CN ,20°ー
→ 翫 011PiO 冖 一 〇 嚥汽
〕 。10
リン酸2 ,4 一ジニ トロ フ ェ ニ ル は第三ア ミン と反 応
レ
, .開 裂 するこ とほ Ramirez らec fkり 広 く研 究されて い る。 . NO2 『 1 NO2 …疹
・一勘
・ ・一副
・一 ・ ・iP・・NEt 62d) 反 応機構は次の ように考え ら れ てい る。 NO2
燐
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一
1
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躯
躯
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\ NO2 − 一 ・・鞍
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Il
/ . POE + N く 64a・,b) アル コ ールと も反 応 し,開 裂 する。 な お・オ リi
ヌ ,誕
オ チ ドの 合 成 蘇 護 基 と して髄 謝
チル 基 を 用い る方瑠
撮 近 ・よ く 幸Ue
さ れ て V1.る・ 脱糟
法と して は ・1)PbSH 一EtlN ,12 )tB ・NH
・ l reflux ・ 3)LiSPh /THF /HMPA , r.t.等が知ら れて い る。 3 .3 .熱 分 解 アル カノール か らア ル ケ ンを合成 する方 法は有 機 合 成 化 学で は重 要な方 法で あ る。 多くの方 丶法 が知ちれているが,殆んどアル カノ ール の誘 導 体の熱 分 解 法であ る。
Baumgasten
,Setter
−quis
戯
ま リン酸アル キル エ ス テル の熱 分 解によO
.1
レ フ ィ ン が 生 成 するこ と を 認めて い る。 41 Nl 工一Eleotronio Library16 新 田 義 博 ・荒 川 靖
〈
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聴軌
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・・温
蜘
66%(・ Bu。),?r。』鑑 _
GH
,CH、CH
..CH2
「 』 75% 7MCanavan
ら はアル キル ボス ホン酸の新合成 法 と して アル キル ポス ホ ン 酸ジ7
ル キル の熱分 解 を検 討 して いる。 エ チル ポス 中ン酸ジ ブ チル を250〜300℃で 9時 間 加 熱 するとエ チル ポ ス ホ ン . 酸と 1 一ブテ ンが高 収 率で得 られる。 n 一ヘ キシル ボ ス ホ ン 酸 ジ ブチル を同 様 処 理 すると, n・一ヘ キ シル ポス ホン と1 一ブ テンが 得 られる。 前 者よ り は速かに分 解さ れ る。 更に種々の エ ス テル につ いて研 究 し,Et
〈Prn
<Pri
<Bus
の 順IC
分 解が容 易 とな り,アル キル ポt/ ホン 酸の 純度も高 くな る とい う結 果を得てい る。 脱 離 反 応は,cis 一 β一脱 離 と考 えて い る。 し か し,丿 一脱 離が起 き得ない n〒ヘ キ シ ル ポス ホン酸 ジメ チル の熱 分 解で は ,.1 一ヘ キセ L ン とメ チル ボス ホン酸ジメチル を得て い る。ζ
の興味ある知見は,中間的にメチル 基と n 一ヘ キ シル 基が交換したメチル ポス ホ ン酸エ ス テル 14の 生 成が考え ら れ る。こ の 交 換は Michaelis −Arbuzov
転位の逆転と見倣さ れ る段階を通 して起る可能性は あ る。 メチル ボス ホ ン酸ジ メ チル の生 成はモ ノ メ・チル体15の disproportignationによ るの では ない か と考え てい る。 ’ 0 「O臨 恥
当
(・呱 ト ー ・爵 く
纜
藷 一 14 0・・
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−・H2 ・ ・爵 く
臨
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?1} 渡 辺 ら はPhosphoenolpyruvate
(PEP
)の 合 成に 応 用 してい る。 GOOCH30 COOCH30・
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恥齢
1
−・−lko
・H・)2 ・ H2C − O − P(OCH
,)2 GH2凸
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曲
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− P(0田 、)2 1iO
’ ?爵 熱 分解 法と は 異 る が ,最 近,荒木らは 2 一ブチ ンー1,4一ジオール 16か ら2,3一ジ アル キル ー 1 ,3
一ブタ ジエ ン17を合 成 して い る。1,
NII-Electronic Library Service リン酸素酸エ ス テル類の反応 17 0 ’
1H ・CH ・G・ ・一・H・・H …
尋
・・E・)・甼
16、脇
罪
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。 、)2 ・塵
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ル .7田 、. ’3
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お
・・ フ・ ニ ル エ ・ テ・ の うち・・ 一三
・・ フ・ ・ル 巧 ・ ・最 も容易・光 蠏 、綬 け る・ 励起雌
では ne 一ニ ト゜ フ・ ノ ラ 朴嬬
ンは良い脱 覯 で あるが・基 底 状 態で は p一ニ トq フ ェ ノ ラートイ オ ンが良い脱離基と な る。 な お ,3,5 一ジニ トロ フ ェ ニ ル エ ス テル も光 分解 に よ り・3,5一ニ トロ フ ェ ノ r ル と リン酸 を 刪 畍 与え る。 モ ノヌ ク レオチ ド の合成に保護基として用い られて い る。(
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・ ジル 基・輝
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・が・・一二 ・・ べ ・ ジル即
鱶 基 として用・… と ができ る。 . 43 N工 工一Eleotronio Library18 』 新田義 博・荒 川 靖 NO2 NO2
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るので 、べ ・ジ・レ郵
保 灘 と して広 く 用い られてい る。リン 酸ジベ ン ジル
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応によ.り縮 合 させ ,得られtg
ト リエ ス テル . 鋤 虫還元 ・岬
… ジ・麟 除去すると・黶
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.NII-Electronic Library Service
(PhO )・PGH ・GH ・.
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(HO )2PCH2GH2 0 H20肅
リン酸素 酸エ ス テル類の反 応0
11 (PhCH20 )2PCH2Cff2 0 ?hCH20Na DMSO OO
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8!) B 19o
lI B (HO )2PCH2C 耳2 B O Pd −C H2 0 0X
HO OH イ。プ。 ピ リデ堪 の脱離条 件禰 グ リ・ シ ド駘 の 若 干の加 水 蠏 と糂 の脱 鰤 ・併 わ縦
い る。 黝phosphatidic
acid 類の合成に も利用 されてい る。♀
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−・−L− T−一
;
・H診
▽ 紹
凪 O fosfo皿 ycin ア リル 基 も検 討されてい る。 こ の場 合,ア リル 基の 二重 結 合 が 還 元 された生 成 物 :ジ プ ロ ピ ル 体 ,モ ノプロ ピル外
も副 生する が ,イオ ン交 換クロ マ トグラ フ ィで容 易に分 離 する こ と が で きる。 ジア リル エ ス テル をNaOH
(0 .5N )で加 水 分 解 (60QC) すると20分以内に チ ミンの生 45 N工 工一Eleotronio Library20 0 [[ (CE12−iUH −CH2−0)2−
P
−CH2 新田義博 ・荒川 靖 O蹴
_ 。
窟
N − F OH H O幽
1
, 。蹴
窟
OH H 成 が 見 られる。 0 一穩
漏
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ゆ
OH H OH H phosphat}dylserin6
誘導体の合 成に電 解還元 法を用いズζ報 告が あ る。 0 、 ll O − C − G15H31[
1
:
1
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:
論
_ 蹴 l I OPh COOCH2PhO
ll 』 ・ 0−G− Gl5H31驟
:
ll
臨
6
−660H
3 .6 .トリ メ チル ハ ロ シ ラ ンホス 示ン酸エ ス テル より相 応 する ホス ホン
酸
を得る方 法 と して ,酸 触媒加 水 分 解 法が唯一の 方 法と されて いた。 しか し酸 或いは水と反 応 し易い基が分 子 内に存 在 する場 合には 応用で き な 笳} い。 1963年,Rabinowitz は トリメ チル クロ ロ シ ラ ン (Me3SiCL)を用い る方 法を開 発し た。Me3SiGl
は リン酸エ ス テル お よ.び ボス ホ ン.酸エ ス テル と反応 し,相応する ト リメチル シ リル 師 誘導体を与え ること は知、ら れて いた が,Rabinowitz はこ の トリメ チル シ リル誘 導体に水を 加 ’ え,室 温で振盪 すると高 収 率にて,加 水 分 解 されたボス ホン酸 が 得ら
れることを 見 出 した。 メ タノール と加熱
して もボス ホ シ酸が得ら れ る。 0 0 0 ・ ・G曲
・C… )・響
PhG爵
(… M ・ ・)・里
・hCH ・e
(・・),MegSiCl
とホス ホ ン酸エ ス テル との 反 応機構
は ホス ホニ ウム 型 Arbuzov 中 間 体 を 経て進 行 するNII-Electronic Library Service リン酸素酸エ ス テル 類の反応 21
0
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OSiMe3
0sSMe3
R−
1
−・B
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・・S・Cl − R十
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…蹕
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Cl− 十 〇SiMe3 . OSiMe3 (Me3Si)20 . . 、 ・ RabinOwitz 法はそ の後.,生理活 性 物質の合 成に種々.応用 さ れ ている。 ’ ,1・8B )蕊
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澱
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際
潔
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H・C−pO3H ・ H−G_0 .畢
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烹
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2’ 89)
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.(G,H,・ ’ ),P・G ,・GC耳
C
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随
S’轍 S’Br. H203PC .≡CCHO 45%. 、 1)Me3siCl (GH3 °)2? °CE ’GH29 ”(°
CH3
)2可
恥
マ
H2
°3PC留
2CH ° 47 N工 工一Eleotronio Library22 新田義博 ・荒川 靖
4
.− 91) 。〔
。。
(… ),P .+ /
〉
宝
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Cl − → → (… ) 、卦
’ HO COOH 1) Me3SiCl . 緬 → H2°3PH。 、
L COOH .
5
. 92)潜
蜘
げ
蹴
狸
び
日 2 80%そ れ ぞれ,良 好な結 果を得でい る が,不 適 当な官 能 基 が 分 子 中に存 在 する場 合,好 ま
u
くな・い結 果を与え る こと もある。 例えば , 』 ホス ホン 酸エ ス テル 18の脱ア ル キル 化におい てts目的 物 蚓
19
は45%の 収率で得られる に過 ぎず ,副生物と して20が得られる。 0 ・ 0(M,0)、
卦
G≡GGH 、GH、(O、Et),.璽
(M。、SiQ)、塾
C≡CGH ,CH (OEt)、18
1
0 ’ O II II (HO )2PGH =C − CH =CHOEt (HO )2PG 鼕GCH2GH (OE の2 1 Gl 19 ’20
Me3SiCl 法の 欠 点は ,反 応 時間が 長 く,Me3SiCl を 過 剰}ご用い加 熱 す ることであ る。Me
・SiCl
は容 易に入 手で きる とい う利 点を 生 か し,比較的 低温で短 時間に て反 応 を終了 させ る た め,1978年,森田らは Nal の存 在 下アセ トニ トリル 溶媒中で反応 さ せ る方法を 開発した。こ の方法で は
15
〜30分で反 応 が終結する。 種々の 官 能 基 を有 す る化合物にっ い て検 討 し,殆ん O O・
登
・・・… + ・Me3 ・ ・Cl・+ ・M響
・卦
・ ・M ・ ・)2 ・蜘
・ 2・N・’C1R ==PhCHb MaGO , H2NCOCH2 , Et2NCO ,(MeO )2CH
CI訴〕,MeOCOCH2 ,面tOGH =GH , NGCH2 , NGCH2
・ ’