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インスリン受容体とその臨床的意義 : 第1編 小児肥満症における高脂血症および耐糖能異常の合併とインスリン受容体の変化 : 第2編 小児肥満症と経口糖負荷試験におけるインスリン受容体の変動について

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Academic year: 2021

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ヒロ プミ 氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学 位 論 文 題 目 ネ モト

根 本

医学博士 乙第699 号 昭和60 年 1 月18 日 学位規則第5 条第 2 項該当(博士の学位論文提出者〉 イ ン ス リ ン 受 容 体 と そ の 臨 床 的 意 義 第

l

編 小 児 肥 満 症 に お け る 高 脂 血 症 お よ び 耐 糖 能 異 常 の 合 併 と イ ン ス リ ン 受 容 体 の 変 化 第

2

編 小 児 肥 満 荏 と 経 口 糖 負 荷 試 験 に お け る イ ン ス リ ン 受 容 体 の 変 動 に つ いて 論 文 審 査 委 員 ( 主 査 〉 教 授 福 山 幸 夫 ( 副 査 〕 教 授 平 田 幸 正 , 教 授 重 田 帝 子

論 文 内 容 の 要 旨

研究目的 近年,インスリンの作用機序は,受容体を中心にか なり解明さわしてきている.臨床的にも,肥満症,糖尿 病等インスリン代謝の異常が疑われている疾患を中心 に検討されてきている. 著者は,小児肥満症例でインスリン愛容体結合能を 測定し,臨床経過ならびに合併症〔高脂血症,糖尿病〉 との相関性を検討した. 対象および方法 対象は,小児肥満症15 名, (うち男 42 名,女9名,年 齢10-15 歳〉である.その中 53名(男 92 名,女6名〉 において経ロ糖負荷試験も行なった. 検査は, 21 時間以上の飢餓後,早朝空腹時にへパリ ン採血し,測定に供した.経口糖負荷試験のブドウ糖 負荷量は,理想体重kg)( X1. 75g とし,最大量00g1 と した.採血は,負荷前,負荷後 03 分, 60 分, 021 分, 081 分に行ない,血糖値,インスリン値(I RI 値),インス リン結合率を測定した.インスリン結合率の測定は, Gambhir らの方法に準じ,末梢血赤血球を用い,同一 検体を各々4回測定した.また肥満度は,各自の理想、 体重を

0%

とし,各自の体重を百分率で表現した. 結果および結論 1)高脂血症〔動脈硬化指数 5.3 以上〉や耐糖能異常 を認めない肥満症例42U 名 に お け る イ ン ス リ ン 結 合 率 8 0 0 は,肥満度との聞に負の相闘を示した (Y=7.428-0.0252X , r= -0.7214 , p<O.0 1).また,インスリン分 泌 量 と 肥 満 度 と は , 正 の 相 関 (Y = 7 . 7 70

+

0766X.6 , r=O. 1017 , p<O.0 1)を,インスリン分泌量とインスリ ン結合率とは負の相関 (Y=8.043-0.0707X , r=-0 . 7 7 7 7 , p<O.0 1)を示した. S c a t c h a r d 解析の結果,これら症例における-tacS c h a r d 曲線は,正常人のそれに比し左方に移動してい た.従って,インスリン受容体結合率の低下は,主に 受容体数の低下によるものと考えられた. 一方,高脂血症や耐糖能異常を合併している例では, インスリン結合率,インスリン分泌量ともに,肥満度 と相関しない場合が多かった. 食事療法による体重減少がインスリン代謝に及ぼす 影響を検討したが,糖代謝や脂質代謝の異常の有無に より,その影響は一様で、なかった.糖尿病合併例を除 くほとんど全例で,インスリン分泌量の低下,インス リン結合率の上昇を認めた.糖尿病合併例でも,合併 症の軽減を認めた1例では,病初期インスリン分泌が 低値であったが,体重減少とともにインスリン分泌は 上昇,結合率は低下したが,動きとしては相関直線に 近づいた.一方,体重が減少しても相関直線から離れ る傾向が観察された2例では,共に高脂血症,耐糖能 異常の悪化を認めた.

(2)

以上の結果から,高脂血症や耐糖能異常を認めない 症例では,インスリン代謝の異常は主にインスリン受 容体レベルの変化で、あり,高インスリン血症によるイ ンスリンのdown notiaulger によるものと思オフれた. しかし,高脂血症や耐糖能異常を合併した症例では, インスリン結合率,分泌量,肥満度の相闘がない例も 多く,受容体レベルおよびインスリンの受容体結合以 後の機序で、の異常の関与が疑われた.これらの異常は, 食事療法により相関直線に近づくことから,受容体レ ベノレでの変化より早く,受容体結合以後の機序での異 常が軽快することが推定される. 2 ) イ ン ス リ ン 結 合 率 お よ び イ ン ス リ ン 値 を 経 口 糖 負荷試験の際に経時的に測定した.その結果, IRI;} 値 が750μIU 以上の高インスリン血症を有する 7名中4 名に,負荷後06 分から021 分以後にインスリン結合率の 抑制を認めた. 1 8 1 一方,耐糖能異常を有する場合は,インスリン分泌 量に関わりなく 9名 中5名に負荷後03 分ですでにイ ンスリン結合率の抑制を認めた. これらインスリン結合率の早期変動は,食事療法に よりインスリン分泌が正常化した時期には,観察され なかった. 以上の結果より,インスリン分泌の極度允進状態で は,糖負荷で分泌されるインスリンによっても,イン スリンのdown niotlaguer が作働する可能性がある. また耐糖能異常例では,受容体の親和性の異常の存在 が推定された. 結 語 肥 満 児 の 治 療 に 当 り , イ ン ス リ ン 代 謝 の 異 常 の チェックは重要である.特にインスリン受容体の測定 は,肥満症の合併症の予後判定上,極めて重要と思わ れる.

論 文 審 査 の 要 旨

本 研 究 は , 肥 満 度+20% 以 上 の 小 児 肥 満 症 例 に お い て , イ ン ス リ ン 値 , イ ン ス リ ン 結 合 率 を 測 定 し , 高 脂 血 症 や 耐 糖 能 異 常 な ど の 合 併 症 の 予 後 判 定 に イ ン ス リ ン 受 容 体 測 定 が 有 用 な こ と を 明 ら か に し た も の で , 学 術 上 価 値 あ る 研 究 で あ る . 主 論 文 公 表 誌 インスリン受容体とその臨床的意義 第1編 小児肥満症における高脂血症および耐糖能 異常の合併とインスリン受容体の変化 東 京 女 子 医 科 大 学 雑 誌 第45巻 第9号 821-826 頁 第2編 小児肥満症と経口糖負荷試験におけるイン スリン受容体の変動について 東 京 女 子 医 科 大 学 雑 誌 第45巻 第9号 827-832 頁〔昭和59 年9 月25 日発行〉 部論文公表誌 1 ) noticdunI lymphocyte fo oynloc ionormatf ni v i t r o by pnieotr A (黄色ブドウ球菌ineotrP Aによるリンパ球コロニー形成能について〉 ] . Immunol 121 )6( 2278-2281 1()879 2 )ytiicnegrlelA and glnitastimucyte-pmohly p r o p e r t y fo ecir neitorp (米蛋白のアレル ギー活性とリンパ球刺激能について〉 ]

. Allergy and .nilC Immunol 64 )4( 259-265 1()979 3 )yticinegrellA major fo compornent nietrop fo 8 0 1 soybean (大豆蛋白のアレルギー活性につい て〉 I n t

. Archs. Allergy appl Immun 61 441-448 )8091( 4 )noitibihnI fo nieotrP A iducend lymphocyte c o l o n y forming sllec by Con A gerateden s u p p r e s s o r sllec trorieh erutluc diutf (Con A に よ り 誘 導 さ れ た サ プ レ ッ サ ー 細 胞 お よ び培養上清のProteinA リンパ球コロニー形 成能抑制について〉 I n t

. Archs. Allergy app .l Immun 67 40-43 1()289 5 ) nilusnI rtopecer noitalosi seiduts (インスリン 受容体精製について〉 Metabolism 13 )7( 691-698 )2981( 6 ) 急性副腎不全の予防と治療 小 児 科 診 療 46 )4( 124-127 3)819( 7)免疫異常と内分泌疾患 小児内幸斗 51 )(7 55-59 1()398 8 ) 学童の運動中の突然死とその予防 小 児 科 52 )2( 265-271 )4891(

参照

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