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ニプラジロールの降圧時におけるβ遮断作用とニトロキシ基の役割について 第1編 正常血圧者での検討 第2編 高血圧症患者での検討

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Academic year: 2021

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Title

ニプラジロールの降圧時におけるβ遮断作用とニトロキシ

基の役割について 第1編 正常血圧者での検討 第2編 高血圧

症患者での検討( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

嘉村, 正徳

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)乙 第1163号

Issue Date

1998-04-15

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/15108

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏名 (本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 嘉 村 正 徳(島根県) 博 士(医学) 乙第1163 号 平成10 年 4

月15

学位規則第4条第2項該当

ニプラジロールの降圧時におけるβ遮断作用とニトロキシ基の役割について

第1編

正常血圧者での検討

第2編

高血圧症患者での検討

(主査)教授 安 田 圭 吾 (副査)教授 植 松 俊

教授 藤 原 久 義 論 文 内 容 の 要 旨 内因性交感神経刺激作用を有さない非選択性β遮断剤であるニプラジロールは構造中にニトロキシ基を有して おり,NitricOxide(以下NO)産生を介して血管拡張作用を呈する可能性があるが,これまで検討した報告は ない。今回.正常血圧者と本態性高血圧患者においてニプラジロール内服によるNO作用を,セカンドメッセン ジャーであるcGMPの変動と血行動態から検討した。 対象と方法 対象は正常血圧男子9名,平均年齢30.9歳,および本態性高血圧患者9各平均年齢56.9歳である。検査は24∼ 25℃の恒温室で行った。正常血圧看での検討ではニプラジロール3mgあるいはプロプラノロール10mgのいずれ かを水50mlと共に内服,水50mlのみを内服したものをコントロールとした。同様に高血圧症患者での検討では ニプラジロール6mgあるいはブラシーポを水50mlで服用した。 方法・.血管敬張作褐の脂懲ヒして前職租職血流量1スートレンゲージ・プレチスモグラフSPG-16 ),指尖脈波 (PHOTOPLETHYSMOGRAPH PT-300).および皮膚深部温(深部温コアモニター CTM-201)を測定した。 心機能評価には超音波ドップラー(超音波ドップラーワークステーション QUANTASCOPE)を用いて大動脈

弁流出部の血流量を計測し.心拍出量;:1回拍出量を算出した。また,血祭cAMP,CGMP,レニンおよびhANP

を測定し,高血圧者での検討では血祭エンドセリンも測定した。また,高血圧症患者では6時30分から8時30分ま でを第1鼠 9時から10時までを第2鼠10時から11時までを第3鼠11暗から15時までを第4尿として採尿し,1時 間当たりの尿cGMP排出量を算出した。 統計:コントロール群(C群),ニプラジロール群(N群).プロプラノロール群(P群)の3群問の比較には尤 度比検f,また各検査項目の各時点での測定結果の比較にはWilcoxon符号付順位和検定を用いた。P値0.05以下 を統計学的に有意とした。 結 果 1.正常血圧者での検討 収縮期血圧はP群はC群に比し有意に低下したが.N群とC群間に有意差はなかった。拡張期血凪 平均血圧は 3群間にはいずれも有意差を認めなかった。心拍数は各群間比較では差はなかったが,時間経過ではN群はC群に 比し90分,120分で有意な減少を認め,P群ではC群に比し180分で有意に減少した。心拍出量はN群はC群に比し 有意に低下していた。全末梢血管抵抗はN群はC群に比し有意に上昇していた。しかし,指尖細動脈血流量t 皮 膚温は3群F乱 時間経過共に差はなかった。また.前腕血流量は3群問に有意差を認めなかったが,時間経過では N群はC群に比し30,60分で有意に減少した。血祭cAMPはN群はC群に比し有意に低下していたが,P群とC群 間には有意差はなかった。血祭cGMPはN群ではP群に比し高値傾向を示したが各群間の有意差はなかった。し

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ー57-かし.時間経過ではN群はP群に比し30.180分で有意に上昇した。hANP,レニンは3群間に有意差を認めなかっ た。 2.高血圧症患者での検討 収縮期血圧,拡張期血圧.平均血圧ともにN群はC群に比し有意に低下していた。心拍数t 心拍出量ともにN 群はC群に比し有意に低下していた。全末梢血管抵抗は30分でN群はC群に比し有意に上昇していたが.群問比 較でほ有意差を認めなかった。前腕血流量,指尖細動脈血流畠.皮膚温はN群とC群間に有意差を認めなかった。 血染cAMP,エンドセリン.hANPは2群間に有意差を認めなかった。血領及び尿cGMPも2群間に有意差を認め なかった。 考 察 正常者での検討ではニブラジルロールの心拍数減少作札 心拍出量減少作用を認めたが,収縮軌 拡張期血圧 に差を認めなかった。これは末梢血管抵抗が上昇したためと考えられた。通常.内因性交感神経刺激作用のない 非選択的β遮断薬の短期投与によって末梢血管抵抗が上昇した場合.末梢血流量は低下するとされているが,ニ プラジロール投与では末梢循環の指標である指尖脈姐 皮膚温はコントロールと有意差がなかった。ただ,前腕 血流量は30分,60分で低下したもののN,C群では有意差を認めず.全体としては末梢血流は保たれていると考 えられた。血祭cGMPの増加を認めhANPに変動がなかったことから.ニプラジロールのニトロキシ基によるN O産生の可能性,およぴその末梢血行保持作用が関与している可能性が考えられた。 高血圧患者での検討でほ末梢循環の指標はコントロールと有意差がなく.正常者と同様に末梢血行は保たれて いたが,血柴及び尿cGMPの変動を認めずNOの関与は明らかではなかった。今後長期投与による内皮機能の変 化やNOの変化についてさらに検討する必要があると考えられた。

論文審査の結果の要旨

申請者嘉村正徳は,正常血圧者において非選択性β遮断薬であるニプラジロールの末梢循環保持作用とcGMP 増加作用を明らかにし,ニプラジロールによるNO産生の可能性を示した。また,高血圧症患者ではニプラジロー ルのcGMP増加作用は明かではなかったが.末梢循環保持作用を有することを示した。本研究は,高血圧治療に おいて重要な薬物であるβ遮断剤の作用機序の解明に寄与するものと認める。 [主論文公表誌] ニプラジロールの降圧時におけるβ遮断作用とニトロキシ基の役割について 第1編 正常血圧看での検討 平成9年11月発行 岐阜大医紀 45(6):406∼411 第2編 高血圧症患者での検討 平成9年11月発行 岐阜大医紀 45(6):412∼416

参照

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