土壌中に埋没したシバムギ地下茎からの苗条の生長 : とくに地下茎の齢と施用窒素レベルの影響につい て
その他(別言語等)
のタイトル
Growth of shoots from quackgrass rhizomes buried in soil : Effects of rhizome age and nitrogen levels Applied
著者 本江 昭夫
雑誌名 帯広畜産大学学術研究報告. 第I部
巻 13
号 1
ページ 51‑55
発行年 1982‑11‑25
URL http://id.nii.ac.jp/1588/00002176/
帯大研報13(1982)=51−55.
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土壌中に埋没したシバムギ地下茎からの苗条の生長
とくに地下茎の齢と施用窒素レベルの影響について
木 江 昭 夫*
(受瑠:1982年5月31口)
Growth of Shoots from Quackgrass Rhizomes BuriedinSoil EffectsofRhizumeAgeandNitrogenLevcIsApplied
Aki〔)HoNGO*
摘 要
⊥機中10cmの深さに埠摸したシバムギ(AgropγrO花reロeれざ(L.)B五AUV.)地下茎から 叫宥条の年長に恕よぼす,地下茎¢哺と施用宅東レベル的牲20kg/1け射の彰轡を検討し た。新地下茎に比べて,古地ド茎の方が乾物垂は約己0萄看く,貯嘩養分の苗条へ転流する割合
も高かったコ擾の結果.蔚条の先端が地表に到達した割合は,舌地下革め方が有意に高く50%
であ一プたひこれに対Lて新地下茎では30句と低かった8上壌中における前条卵生為には,地下 茎に含ま虻tる貯蔵養分が転流した。南条の先端が璃表に到達して,妾沿寅飼が始まると同時に 根の牡島が始まり,施用室露の吸収,転流が認められ.をの結果,地上の葉菜ノ戸板の牛島を促
進Lた⊃
用窒素は地下茎の聴音を休眠から覚醒させ,また苗条 ぬ場長巷促進するといわれている7・創。そこで本案験 では,地中に埋没した地ド茎の擬音か仲良した西条蛮 生長に.地下茎の鶴と施用琶素かどのように影響する
かを礫討したリ
1.材料と 方法
実験を1鍼8年12月中旬か、ら198】年2月上旬まで,
1¢〜25UC亡1)本学の温室内で行った。供試した地ド茎 は7月t÷句圃場に窪植したシバムギ個体から生産きれ たもので,12月川〜15日に.l二機中から採取Lた。帯
広地方の乙¢つ時鱒の平均気温は−2一−−ゲて∵であり・
シバムギの地下茎はすでに越冬体勢を完」ノし,休眠状 シバムギ(Agr叩yrO几rePe舶(L.)BEAUⅥ)は,
近年.北海道の畑作地帯において強岩雄草の一つぎこあ げられている。本草穫は,地ド茎で栄養繁殖する多年 生イネ杵植物で.今までになかったタイプさの耕地絶筆 であり3・1)l,その儀除には新しい対応が必寮とされて いる。大型機械による十壌の耕起は,同時に地卜茎巷 細断し虹地内にシバムギか拡散する結果をもたらL
ている2・Ⅰ2;
。さちに,切断された地ド茎は苗条を」二機
中Z(〕〔、汁1の深さからも地点に到達させることができ㍉い
これが反転耕起による防除を困難にLている理山竜トつとなぅているハ
ところで,このシバムギ切爛地内での拡散には窒素
施用が蜜堵に関与しているといわれている7・8▼里1 」施
半濁l去畜産大学資地学科草地生態学研究室
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春江 昭夫
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下轟かち協商秦で脅れぞれ1.菖と2.6薫期拡達しでい た。
1)宙舞の先端が地表さこ到達した琶一俵
崖没した地下茎からの苗泰が1ロ細1伸長して 免城 が地表に到達した割合(以下.麟寮熟達率塗す竃㌢柊 新地下茎で30乳 古地下茎で.58鷹であり,盗め差は 有憲であった(Table恥苗粂の先端が地義絶到濃L
なかった地下茎でもそ傷缶桑が5q筑前後に仲良して いた。しかし.これらめ宙秦ぬ法線ははとんど枯死し
てい.▲∴
地裁到達科こおよぽす馨薬園用め効果は,新地下茎 で窮み認められた。地表到達率は淋∩区で1息7落と 最も低等,これに対Lて脾iO区,Ⅳ都匪でほ牽軌ぞ
れ37.凱35_6瀦と高地巧浸㌫
2き 埋没した地下葛に′寒ける乾物減少率:と寿節lとよ
る分配
土壌中の宙染と.般.茎塞,理個体め金物豪産っい て,占地下茎か新地下峯より禿きかったモア短,1)。著
しでこれらの鼻ほいず軌も9g繋で脅恵であったや 渓壊親間■1jにお埋る埋没地下茎の乾物栽少率は,奇 兵殿先端が地表に到達した猟古地下茎でぞれぞ乳4尋,
駒形であった。これ匿対して酋条亀先兼が地中!ご留ま
つでいたも人のについては、,それぞれ33、辟宛ずあ′つたも
むれら掛地下室纏お娃各線吻戚少分化主陸士癒刺こ お頼る西条の牛最にむけられた転の走考えられる¢結
果では古地下茎の乾鰍鎗少率が明るか柁高く。喋って
意地ド塞では物箆ぬ転流が戌ムーオに行わ承句牽戒嬢
果.地象到達率も高くなったものと思われる、。
L由比防ゼ 江ま.5・6トはシノヾふギ地下茎巾のアルコー ル可帝轢糖顎が乾物垂功15・Y5昏野でぁる′こ蕊.また,
そ′の塁比率節による変動か太轟いことを報告しているり
感に友一jていたと思われる。採取した地下茎のうち.
先端が地中にあるか仁地表服刃ていてら新しい分ばっ を持たないもので乳白色を呈するものを新地下叢よし
た。盤端が地表に出ていて3本以上の分げつを持ちi叢
褐色を星ずる転、のを属地下茎とした。中央に一節巷含 むように5cmの長さに地下茎を切漸し,実験に供した。
角勢ポット(弧x18芥10cm)に土壌を入れ,窒素 をロ,1P.28kg/1地相当量を施用した脚下,∧L軋 ルiO,ガ」剥とする)。そのLに直径10ごmの塩化ビニ ーそレ製円筒巷下端が5(、m⊥機中に埋没す肴よi穫倭 跡こ置き,円筒の上端が地表面から10cmとなるよ′う にLた個12月16口に日間内の地義に5cmの地下室を
5本置き.そのとから円筒の上端まで乾燥土塊を入れ
た。土壌の密度は61g乾土/川0打11であり.掛乙土 壌の鎮圧を行ねなかっ/た。な軋後処理を9反復した瓜
定植後55口自の鱒1年2月9日に埋没した士針卜茎 と.それから出芽している茜粂巻向時に保坂した。凝 お,乙こでは土壌中にある部分を苗姦とし.地上に出
ている部分を茶葉とした。藍藻の先端が円筒の上端に 到達していたもの盲こついては節間の長さを,到達して
いなかったもの虹ついては=南条の全長を測定した。き らに,轟音別の乾物垂巻渕定し,粉砕硬1′重義含量を ケルダール簸で定量した。
2.塘果 と 考案
解読した最知◎長きの′ン/ざムギ地下敷こついで!
あらかじめ水分含量,乾物蕃,窒素き塁を褒めた旺そ 鱒雑駁,乾物安宅ま占地下茎が,窒素と水分含璧は新地 下塞が有意に高いことが認められた卵油1)c畠た
試験終了囁華。密集鎖先端が地表に到蓬していたもの Fこういて.地ヒ都の生育を調査したとこ′ろ,新.古城
T森blei。て狩atぱ数nd藍¢talIlit相即曙関坤町桓がrhi男QmeS・
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b)雨=鮎ぬ鹿=郎わ打融蝕離凋顔ぬ画幅細孔血alsぬ巧も′W托hI強面増
血rやel寧乳Ve董,
シバム半地下豊からの苗粂の生長 53 生長lこ転流i利用されるものと考えられた。常套の先 端が地表に到達し.墨筆の展開が始まると同時に棍の 生産が盛んになった。従って.施用窒素の影響は,根 の発生が旺盛になってから舶著となり,茎羞の生長を 促進したものと思われる。
埋没地下茎の乾物減少量から∴西条と根の乾物童を
差し引いた残りを,見かけ上め呼吸で消費された割合 とすると,それは新,古拙下茎でそれぞれ】6.8,i2・7
%であった。この債からして新地下茎の方が高い呼吸 活性告示すも旧と推察された。LEA瓦EY e仁αいま−3 0、Cで58日間貯蔵したリバムギ地下茎の呼吸によ急減 少割合を乾物真の1淋凄髄と推象したが.本実験の結
果はこれらの債と→致した.】
8)埋没した地下茎における窒素減少率と転流によ
る分配
埋没地下茎に含まれていた窒素は実験中においても
損失することは少なく,南条ぬ生長に効率よ.く利用さ れた(Fig.2)。田粂の先端が地素に到達した新,古 地「茎について,上壌中の器官に含まれてい七草素の 合計頴は埋没地下茎が供試前に含んでいた窒素童の86,
92肇であった。同様に.前条の先端が地中に留まって いたものについてはそれぞれ川1.95く牽であった。
Table2.Percenta即ロrrhizome5 1軒itllaeriaユshDOtS
Nitro抑
r1e rh 1e㈹1s 監e Me即1
」V−8
16。7 48.9 32.和泊
八LID 378 44,5 41.2
属し20 漁6 37.各 46.7
M(泊n 3().0** 5仇4
Signi鮎ance was te醸d.afもer a丁CSin 虹8nS払rm8tio瓜,
*亭てB鳩bi丘cant aもp=0,01,
n6;nO′t Slg山鮎a山.
本実験の結果では,埋没地下茎の乾物垂の30〜55肇が
他器官の生長あるいは呼吸に利用されたことを認めた
が,この割合がLEA賦Y ddヱ.の示したアルコール
可溶性惚規の乾物割合に相当すると思われる。
根の生長量は仁地上の茎葉の生長呈と密接に弧遜L
ていた。全処押区の平均値から求めた両者間の相関係 数は〔川4で有意な関連性を認めた。また,苗条の先端
が土壌中に潜まっている時はほとんど根をつけていな
かった。従って,前条掛鬼洩が土壌中にある略は順の 境薙が抑えられ,地下茎の貯蔵養分が主として苗条の
富至芸ぎこ恕署旨丸善
Fig,1,八Ⅰ!【細孔けml(〕「ビ恒FIllatt打fr〔)ml瑚rie丘rllizoユneこO ShoロtS and r¢OtS.
【ill;【)11ried rhi如上血at the b輔iflniIlg Or eエperiJnent,
⊂二];トーur主edrhlZO丁場扮;undergロundp紳Ofshoot・
■:l、り(うt
,巨∃;aぴialpar土日fsllかOt.53
本江 昭夫
54
音量卑嶺轡
Fig.2.Alloc8t土nnr)∫山ko官モnf叩mbllFiedrhizometoshodt餌血†、L〉Ot Rh;t)uried rhi刃Or鵬邑ttIle beginll嗜Ofexperime叫
=;burjedrhizome,巨頭,undcrぎrOu∫l11part(.つ1shoot,
■;柏Qt ,∈∃;a8rialparい)1∵封旺雨L
黄桑の洗場が十壌巾に留まっている噂は施用窒素の
吸収は少なく,先礪が地表に到達した後に初めて施用
零素が吸収され,煩や草嘗控)生長が促進きれた。
宙条の先端が土壌中に留まっているか,あるいほ地 剋こ到達できるかについて,埋没地下茎が含有してい た貯蔵炭水化物や窒素量の影響が大きいと思われるが,
さらに−McIN′rY耶の指摘しているように7一色・凱,頂芽
に対する切断されるン前の僻芽の位置関係.あるいはホルモン川なども関与していると考えられる。
4)土壌11りこおける南条の節間伸長の程度と箪素量
ぬ関係
埋没地下茎からの南条け,はば3つの節間巷仲良さ せることにより,一きの先端を地衣に到達させた。この 瞭,上磯甘明傾湖.第一.第「.領三節間の良きはい ずれの処理区でも埠ぼ同様の他を示し.それらの長さ
は全体*均でそれぞれ3、.3,2.5,2.7,1.5cmであ
った しかし
¢〕影響を受けた。ナなわち。施用量の増加と共に貴職 と第 一節間の窒素墨は増加Lたが,請二新聞はむしろ
減少した(Fig.3)。つまり,施用肇剋ま南条内の窒 素の捗動ンを刺激L,妬鞘や蔭の生長冬促進きせたもの
ヾ N汀」 \r \l \:「
㍉【、1\・rh12こ〕nle ⊂lkL Thl∠r=ハ巳
Fi軌3.Nit−「哨en distrihu山)Jl員m(〕ng She射h andirlternOdeslnu【l(ie工・野・Oundsh88短.
鋸irldi(、員Les占heath,andlst.2nd an(1 3rd jndjぐatereSpeCti叩interIlOde占.
と考えられる
苗条が地表に到達する忘での期間,埋没地卜茎に鮎
威されていプ・て慮ら‡が転流,別間さ、れるか,この槻,地
シ′ヾムギ地巨塞からンめ苗秦の生長 序5
7=地軸Tヤ建,G.Ⅰ.;NaEure2昭,1朋4江嘩=19抑
8)Jder几
二ⅥreodRes.5,1−12いゃ65)り)Jd由刑
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10)PA叩ER,J.H,and G.軋SAG亜;J.E¢Ol・
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11)触叫P.G_and工〕.L,鋸=↑㌣′;Z・P鮎n−
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自己i.節,9b5−紬=1977)
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細君pPliedn主紆ロgだれ
ド茎に含まれる養分がすべて転流,利附されることは ない。例えば,38£m以上野深さから琶簑の先掘が鍋
表に到達するよう程ことばほとんどぢいⅠ・司〉。このこ とは】樹び)腑芽が宙秦として地中を仲良Lていく時に
利用できる轟分がかな、り制約されていることをうかが わせる,また.これらの養分の利用関係が植物かレモ
ンめ制御を受けているとする鶴吾11〉ヰ)ある〕この点に
ついては、さらに検討め必要があンる。
謝辞=本先験を行うTにあたり,帯広畜産人学¢)福永 和男教授より御指導を仰いだ。また,嶋m徹助教授と
美濃羊蹄教授から楳霞蛋差£御助言をいただいた=いここ に必から感謝乱轟を威LT套す。
引 用 文 献
1)H如ANSS卿.S′.;L賃ndbrhロgSk・ノInr▲1r・33,
823一郎3(1967)
2)J∂βmノ
ごJみid軋329(19髄)3)Ilo抽王,1‥〔蔓.,D.L.PLu仁淀Ⅳm−,tJ.\′・l 入NuIS
ねrl11J.1J.H即BERG頭目批血虚W壷融W加東 Unilr.P沌細江=ね瀬正.H(ynDll山!,15声168(1977う
4)フ郎澗か八木沢祐介▲福永和男;雑草研究範,
127−130(19即)
引Ⅰ瓜娘心㍉ ‖.軋B.,R.J.CHANCEL通訳a空1Li U.Ⅴ川CE−P艮IIE;Anrl.く抑Pl.Bi91.紆,423
ヰ封(1977)
机L電A拡EY,R.R.蒋.飢元1日..J.C!IANCEL囲′R;
ÅⅥn,叩pL Bi(Jl.㌍.433−4(11(1977)