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造花に見られる人間の代用品思考についての一考察

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Academic year: 2021

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(1)平成16年度 修士課程学位論文. 造花に見られる       人間の代用品思考についての一考察. 兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 教科・領域教育専攻 芸術系美術コース.    MO3205C  臼井 善隆.

(2) もくじ はじめに. ・・・・….  2. 第1章 代用品としての造花について 第1節 代用品としての造花  第1項 代用品と模造品. ・5.  第2項花と人とのかかわり. ・6.  第3項 造花の歴史  第4項 造花の現状. ・7. ・9. 第2節 造花についてのイメージ  第1項 造花に関する意識調査. ・11.  第2項調査の結果. ・14.  第3項 考察. ・23. 第2章 造花の及ぽす心理的効果  第1節 第1回実験の概要と結果  第2節 第2回実験の概要と結果. ・44.  第3節 考察. ・50. ・27. 第3章人問の代用品思考 第1節代用品の価値  第1項  r間に合わせ」からr利便性」の追求へ…  55  第2項 代用品思考の希薄化      ・・・…  57. 第2節代用品をめぐる今後の展開   ・・・… 60 注記、参考文献. ・ ・ ・ …    63. 終わりに、謝辞. ・ ・ ・ …    64. 1.

(3) はじめに  デパートなどに出かけると、商品棚や壁面にきれいに飾られた 造花をよく見かける。大抵は、一目見れば模造であるとわかるよ うな稚拙なものであるが、中には近くに寄って触れてみなければ. わからないほど精巧に作られたものもある。しかし、造花を飾る. 店舗は多く存在するのに対し、生きた花(以下生花と記す)を飾 っている店舗はほとんど見かけない。造花を飾る目的として考え られるのは、「店舗内の雰囲気を明るくする」、「商品の見栄えを良. くする」などといったことである。食料品店など衛生面に気を使. わなければならないお店にとっては、生花ではありえない、枯れ ることなく、永続的に咲き続けるという特徴がうってつけなので あろう。つまり、そこには造花という模造品が生花の代わりをし てくれるというr代用」という概念が存在するのである。.  現代生活を改めて見つめ直してみると、一般的に「代用品」と 呼ばれるものが溢れかえっている。. 本物 アイドル.  ←. 富士山. ペット. 代用品. 銭 士山 ⑤. ぬいぐるみ.               アイドルの.      r㊥.                ポスター 図1様々な代用品.  図1は、一般的に代用品として扱われるものを表したものであ る。.  よく銭湯の壁に描かれている景色は、雄大な大自然の中で温泉. 2.

(4) に入っているような感覚を味わうための代わりであり、食堂の前 に置かれている食品模型は、メニューを視覚的によりわかりやす く紹介する料理の代わりである。もっと身近なところでは、ぬい ぐるみはペット、盆栽は庭、マネキンは人間そのものなど、様々. な代用品をあげることができる。そして、これらの代用品が存在 することについて、我々は何の違和感も持っていない。むしろ、. 代用品というものに対して、もはや本物の代用という認識をして いないのかもしれない。しかし、本物の代わりをしてくれる役割 を持っているという点で、それはあくまでも代用品なのである。. 代用品がこれだけ世の中に、広くはびこっている現代では、そも そもの本物の存在価値自体が薄れていき、代用品が新たな価値を 生み出しているかのように見える。.  そこで本論文では、現代生活における代用品の最も身近なもの の一例として、花の代用品である造花をとりあげ、それについて. の意識調査・実験を行うことにより、代用品の今日的な存在価値 を探るとともに、本物の価値を改めて見出すことに目的を置いて. いる。またそれらの考察により、これからの代用品のあり方・可 能性を同時に論じていきたいと考えている。.  まず第1章では、代用品の定義を行った上で、造花の歴史と現 在における状況を、文献や資料をもとに探っていく。また、造花 についての意識調査を行い、現代人が造花についてどのようなイ メージや意識を持っているのかを考察する。.  第2章では、実際に造花および生花が被験者にどのような心理 的影響を及ぼすのかを実験によって探ることとする。.  そして第3章では、第1,2章を踏まえ、代用品自体の意味や価 値、そして代用品のこれからのあり方・可能性について論じてい きたい。. 3.

(5) 第1章 代用品としての造花について  目本人は花が好きである。我々は折につけ花を飾り、花を贈る。. 花を見ることによって気持ちが安らぐ経験は誰しもが持っている。. しかし今目では、生花以上に造花が生活空間にあふれている。人. は造花にどのような意義を見出し、生活に取り入れているのだろ うか。あくまでも造花は生花の代用品であると思われるが、なぜ、. 代用品としての造花がこれほどまでに普及しているのだろうか。.  本章では、代用品にっいての定義を行ったうえで、人と花との かかわりおよび今目に至る造花の歴史や現在における状況を考察 し、造花が代用品としてどのように意義付けられているのかを探 りたい。. 4.

(6) 第1節 代用品としての造花  第1項 代用品と模造品  造花とは紙やビニール、プラスチックなどの材料で作られた「人. 工の花」である。っまりは花を原型とした模造品である。単に原. 型をまねただけの模造品ではなく、模造品に原型の持つ用途や価 値を求めたときに、それは「代用品」として立ち上がってくるこ ととなる。つまり造花が実物の花と同様の目的で用いられた場合、 造花は花の代用品であると言える。. 代用品. 代用品としての模造品.     ロロロ.     模. ③. ② 造. ④. ①. 原 型 模造. 代用. 図2 模造品と代用品.  図2に即して説明する。原型・花を「模造」したもの②は、例 えば幼児が戯れに紙で作った花である。遊戯としての工作物は、. 花の代用という目的は持たない。しかし、それを花と見立て、花 瓶にいけて机上に飾ったときに、花の代用品③の性格を帯びてく. る。代用品④は不思議な形をした流木を花瓶にいけて飾るといっ. た、模造行為を伴わない代用品であり、流木を花に見立てて飾る 行為が「代用」であると言える。.  一般に、さまざまな場所で飾られる造花は、大部分が花の代用 品であると考えられる。生花に置き換えることが可能な場合は、 あくまでも代用品なのである。大量生産されている「大衆造花」. 5.

(7) はおおむねこれに属するものといえるが、「手工芸造花」などは、. 原型とは別の美的価値を生み出しており、どちらかといえば②に 含まれるものと考えられる。現代における造花の多様性について. は、第3章で詳述するとして、ここでは代用品としての造花一③ を中心に見ていくこととする。.  第2項花と人とのかかわり  さて、花の代用品として造花が生み出されたということは、そ の原型である「花」自体が人々の生活と深く結びっいていたから に相違ない。.  目本には「花見jという年中行事があるが、この歴史は古く、 古代より今目にまで至る。土橋寛は次のように述べている。「春の. 初め、山に卿燭や石楠花が咲き始める頃、村の老若男女が近くの 山に登って、共同飲食をし、歌ったり踊ったりする年中行事を『花. 見』というのは、山の花を『見る』ことが行事の中心であったか らで、花見はタマフリの効果があると信じられていたのであり、 花見をすると、年寄りは中風にならないという所もあった」1)。. また、「古代においては年中行事としてばかりではなく、目常的に. も生命力を強化する目的で山の花や青葉を見、また幼児が泣きや まない時も、それを見せて泣き止ませようとした」2)としている。. 仏教伝来以前ではタマフリ、タマシズメの呪術的な意義を花に求 めていたといえる。仏教伝来以後は供花として、また、宮中の花 合わせなどとして人は花とかかわり、そして、桃山時代末期から. 江戸初期にかけて、生け花の源流が形成される。第2次大戦後に なって、精神的・経済的余裕が生け花の隆盛を生むこととなるの である。.  花は神事やゲームに使われ、また、人をもてなす気持ちを代弁. するものとして、っまりは一定の用途を持つものとして人々の生 活に取り入れられてきたことがわかる。それゆえに代用品が生ま れることとなったのではないだろうか。  続いて造花の歴史を見ていくことにする。. 6.

(8)  第3項 造花の歴史.  造花そのものの起源は古く、定かではないが、エジプトや中国 では先史時代からすでに存在していたとされる。日本でもすでに. 古代において花の造りものが用いられている。土橋は「天平勝宝 三年(七五一)正月三日、越中国介内蔵忌寸縄麻呂が、越中守大. 伴家持ほかの国司たちを招いて、祝宴を催した時、雪を集めて岩 の立っている姿を形作り、草や樹の花の造花をこれに配した」3) という事例を挙げている。っまり接待をする主人が客人のタマフ リのために、草木の花の作り物を造って見せたということである。. 平安朝時代には、宮中や殿中の宝飾、神仏の祭事や祭礼、民間の. 婚礼などの際に、紙の造花が用いられていたという記録が残って おり、当時の花自体の利用目的と造花の利用目的は重なっている。.  その後、日本で造花が広く使用されるのは、1900年代に入って からである。.  一方、ヨーロッパでは18世紀に入って自然の花の模造が盛んに なり材質も布、紙、金属などに広がった。やがて1770年ごろ、ス イスで皮革や布を花や葉の形を型押しするという、「打ち抜き」の. 技術が発明され、フランスを中心に造花が量産されるようになっ た。そして、1956年、イタリアのトリノ市にあるボスコー社が、. プラスチックのポリエチレンを材料として射出成型機で金型加工 によって部品を作り、組み立て完成するプラスチック造花を開発 し、製品をニューヨークのコーラム造花会社と提携して全米に販. 売を開始したことで、造花の歴史が新しく塗り替えられたとされ ている。.  まもなくこの造花の生産は、労賃の安い香港に集中するように. なり、1950年代に、アメリカ市場を中心に世界の装飾用造花の30 ∼40%を供給していた日本の造花産業は、プラスチック造花の流. 行により大きな打撃をうけた。それまでは主に紙製で一部に塩化 ビニールの造花もあったが、これらの製造業者はいずれも小規模. で、香港製の造花は輸入も禁じられていた。1962年、輸入制限の. 解除とともに、半製品の加工が日本でも許され、大西造花装飾が. 7.

(9) いち早く製造を開始した。その製品は、最初「翻混フラワー」と いう名で商標登録されたが、「ホンコンシャツ」などの流行もあっ て、のちに「ホンコンフラワー」と登録しなおされた。.  布や紙、羽根、金属、木、などの材質の造花に比べて、プラス. チック造花の特徴は、水洗いができ、変色せず、大量に安く製造 が可能なことである。r世紀の造花」といったキャッチフレーズで. 売り込まれたホンコンフラワーはたちまち日本でも広がり、生け 花にまで使われるような流行を生んだ。技術的にも、初期には目. 光にあてると色が薄れたり、厚みもあって花や葉が上手く整形で きていなかったりした点が、その後徐々に克服され、かなり精巧. に自然の花を真似することができるようになった。しかしオイル ショック以降、また布製が増え、残りがプラスチック製になって いる。.  プラスチック造花には、「小花」、「大花」、「プラント(観葉植物)」、. rガーラント(った類)」、rフルーツ」といったものがあり、その. 種類はおおよそ2000にのぼると言われている。.  現在の人気の傾向では、従来の派手やかな色調の造花から、古 風な感じのするドライフラワー的な造花に移ってきている。ホン コンフラワーが市場に出始めたころの「水で洗える」、「永久に変 色しない」といったキャッチフレーズの時代から、大きく変わっ てきたわけである。.  西洋でも日本でも、自然の花を切り取ってきて室内で花を楽し. むという習慣が一般化することを前提として、装飾目的の花の模 造が始まり、生産技術の向上とともに大量に普及されていくこと になったのである。.  より原型に近く (再現性)、より安く (経済性)、より使いやす. い(物理的安定性)物を求めて、技術開発が進められてきたこと. がわかる。そして近年では、それらに加え、他の商品との差異性 も求められてきたと言えよう。.  続いて現代目本における造花使用の現状について述べる。. 8.

(10) 第4項 造花の現状  現代では、部屋の中にとどまらず、オフィスやデパート、商店 街のアーケードにいたるまで、ありとあらゆる場所で造花を見受 けることができる。そこにあることになんら違和感ももたず、む しろあって当たり前といった感覚ですらある。.                  しかし現在、日本で見られ                 る造花のほとんどは輸入によ.                 るものである。日本製の造花 の輸出は、1910年から始まり、. 第2次世界大戦中は輸出がス トップしたものの、戦後再び. 盛んになり、1959年の輸出額 図3 デパート内に飾られる造花. は32億円にものぼっている。 しかしその後ホンコンフラワ. 一の出現により減り始め、現在では、工賃の値上がり、円高など で輸出はほとんどなされていない。.  一方、1995年の日本への輸入は、総額で74億7726万円であり、 目本へ輸出されている造花はプラスチック製のものは僅か13%で、. 残りの87%はプラスチック以外の材料(金属、紙、布など)であ. る。単価は安く、1ダースで1米ドル以下のものから高くて12米 ドルぐらいで、種類は非常に多い。.  現在では日本のメーカー数は激減しており、海外進出の日本メ ーカーもほとんどない。目本のメーカーはすでに問屋化しており、. 直接輸入するか、香港経由で輸入したものを日本市場に卸すか、. 日本の商社から買い卸している。量販店やデパートなどは直接輸 入するところもあれば、問屋から仕入れているところもあるよう である。.  日本でよく売れる造花は、「向目葵」、「コスモス」、「百合」であ. りr薔薇」といった色調の鋭いものは敬遠され、ヨーロッパ調の 淡色で落ち着いた色調のものが好まれている。. 9.

(11)  造花の製造・輸出はほぼ行われていないに等しい状態であるに もかかわらず、輸入は増大しており、依然と国内には根強い需要 があるということである。各家庭の装飾目的で使用される以外に、 さまざまな場所、用途で使用されているということが推測される。.  公共空問や店舗のデコレーション、冠婚葬祭の式典の演出、季 節ごとの祭事、演劇空間の演出、舞台衣装、生け花、アクセサリ. ー、贈答品などである。また、九州地方では樒や墓花も環境問題 を考慮して造花が使われるようになってきている。.  これまで述べてきたことから、現在、造花は主に経済性、物理 的安定性という特徴において多種多様に用いられているといえる。. では、実際に我々は造花に対してどのようなイメージを持ってい るのか、好感的に受容しているのか、また、どれほど利用してい. るのかといったことについて、調査を行い検討していくことにす る。尚、生花についても比較しつつ考察したい。 第1節では、以下の文献・ホームページを参考にした。 ・石子順造著『ガラクタ百科 心身のことばとそのイメージ』平凡社   1978 ・石子順造著『俗悪の芸術 目本的庶民の美意識』     太平出版社 1971 ・土橋寛著 『目本語を探る古代信仰 フェティシズムから神道まで』.                        中央公論社 1990 ・IBPC大阪『日本のマーケット情報 造花1997』  http二〃www.ibpcos&.or.jp!」/in{lex.html. 10.

(12) 第2節 造花についてのイメージ  第1項造花に関する意識調査  本調査では、日頃我々が造花および生花をどのように捉えてい るのかについて探るものである。造花、生花に対して以下の観点 で、質問紙による調査を行った。 1、活用(飾ることはありますか。)2、目的(なぜ飾るのですか。). 3、場所(どこに飾りますか。).  1の質問では(良くある、時々ある、あまりない、ほとんどな い)の中から選んでもらう形をとった。.  2、3の質問では、こちらがあらかじめ用意した選択肢の中から 複数・重複回答してもらう形をとった。.  また、調査をより確かなものとするために、生花を鉢植え、切 花と区別し、生花の中でも違いを見ることにした。.  対象者は、10代後半149名、30代以上60名で、計209名から 回答を得ることができた。. 以下、実際に使用した調査用紙を記載する。. 11.

(13)      年齢(    歳)   性別(男’女).        以下の質問にお答えください。. 1、鉢植えを飾ることはありますか。 ( よくある  時々ある  あまりない  ほとんどない )   切花を飾ることはありますか。. ( よくある  時々ある  あまりない  ほとんどない )   造花を飾ることはありますか。. ( よくある  時々ある  あまりない  ほとんどない ). 2、なぜ飾るのですか。当てはまるものを下から選んでください。.                     (複数・重複回答可).   その他を選ばれた場合は、理由もお書きください。.  鉢植え(           )  理由(                        )  切花  (            ).  理由(                        )  造花  (            ).  理由(                        ).                             12.

(14) A,気持ちが安らぐから. B,気持ちが明るくなるから. C,気持ちが楽しくなるから. D,気持ちが落ち着くから. E,部屋が明るくなるから. F,部屋が落ち着くから. G,部屋がきれいになるから. H,部屋の装飾品として. 1,成長を見たいから. J,目の保養になるから. K,特に理由はない. L,その他. 3、飾るとすればどこに飾りますか。下から選んでください。                      (複数・重複回答可).  その他を選ばれた場合は、場所もお書きください。 鉢植え(. ). 場所(. ). 切花  (. ). 場所(. ). 造花  (. ). 場所(. ). A,自分の部屋. B,リビング. C,台所. D,寝室. E,トイレ. F,和室. G,浴室. H,食卓. 1,ベッド. 」,庭. K,壁. L,玄関. M,廊下. N,車内. 0,家の周りの道. P,ベランダ. Q,その他. 13.

(15) 第2項調査の結果 以下、調査結果をグラフとともに記述する。. ①活用 1、飾ることはありますか。 0代後半. 植えを飾ることはありますか。 よくある  12        29          時々ある. あまりない 32 ほとんどない. 76).  A           B           C             D. 花を飾ることはありますか。 よくある 8         時々ある 14. まりない 28 ぼとんどない. 9).  A           B           C             D. 花を飾ることはありますか。.         時々ある 18 よくある 10. まりない 24 ほとんどない. フ).  A           B           C             D.       表1飾ることはありますか(10代後半) 120. 99           97 76 ロ良くある. 時々ある あまりない  2418. 06040200. 00. ほとんどない. ≡. 鉢植え        切花         造花. }  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  r  r  一  一  一  一  q  一  一  一. 14.

(16) 30代 鉢植えを飾ることはありますか。. (よくある 19 時々ある 14 あまりない 12 ほとんどない 15)   A          B         C           D. 切花を飾ることはありますか。. (よくある 10 時々ある 23 あまりない 17 ほとんどない 10)   A          B         C           D. 造花を飾ることはありますか。. (よくある 3  時々ある 6  あまりない 12 ほとんどない 39)   A          B         C           D. 表2飾ることはありますか(30代). 39. ロよくある. ■時々ある □あまりない □ほとんどない. 19. 噺4 15. 「. 〔.  . 10. 量0. 6   . 鉢植え. 切花. 』. 3L. l!1∵!. l. 造花.  10代後半の場合、どの項目もD rほとんどない」が最も多い回. 答となった。AとBの項目を見てみると、どちらとも鉢植えが一 番多く、次に造花の順になっている。鉢植えが最も多くなったの は、成長が目に見えてわかり生きているということが実感できる. 点と、世話が切花に比べて楽であるという点が大きいからではな いだろうか。.  切花よりも造花が多かったのは、「手に入れやすい」、「世話がい. 15.

(17) らない」、「どこでも飾れる」などの理由が考えられる。切花は、. 根付いていない事などから、たとえ植物であっても鉢植えより生 命力が感じられず、水を定期的に替えなければいけない事などか ら、造花よりも手間がかかる点で、最も低くなったのではないか と考えられる。.  30代では、鉢植えはA、切花はB、造花はCが最も多い結果と なり、10代よりもはっきりとした結果が出たことになった。結果 から、10代と同様に花というものに対し、より生命力が感じられ るものを目頃から飾っている傾向が見られる。また、飾る人にと. って日常的に飾る習慣のあるもの、より生活に慣れ親しんでいる ものを好む傾向を読み取ることもできるのではないだろうか。 ② 目的. 2、なぜ飾るのですか。    A,気持ちが安らぐから. B,気持ちが明るくなるから.    C,気持ちが楽しくなるから. D,気持ちが落ち着くから.    E,部屋が明るくなるから. F,部屋が落ち着くから.    G,部屋がきれいになるから. H,部屋の装飾品として.    1,成長を見たいから. J,目の保養になるから.    K,特に理由はない. L,その他. 10代後半 鉢植え. A、39 B、 14 C、 10 D、 32 E、 17 F、15 G、6 H、 26  1、39 J、25 K、 4 . L、6  未、45. 切花. A、 15 B、22 C、8  D、. 10 E、39 F、5  G、 19. H、41 1、O  J、 19 K、. 10 L、5  未、51. 造花. A、5  B、8  C、4  D、 H、 71  1、 1   J、 14 K、. 9  E、39 F、9  G、9 11 L、7  未、51 (赤文字は多い回答数5つ、未記入は除く). 16.

(18) 3 t+-ii i eD. t+. (10f ;. F). 80 70. 60 50. D. 40. It ]1 D :7. 30. $4 :;. 20 O. 10. So_ X /b: )L 01a ;0L soso 10 ; )(;04, )_ : ojo '2f' G)'"'.'lr ) L r4? L 2r , < . '1a t ?S! (: ;. ;. 4v' L ' * S : : ; o - n.. l. e;___. :v. -' : -S. : , : - ; : s. , : G :.. <) :. ,'. ;. ) : 2f. "' ;' ;" :ef : v : ¥,- : ... i. ¥ !. G)¥ ; :b. G]. ' +. ;' ' .. 30 ft. * :;. A. 27. B 14 c 11 D 12 E. 1 1 F. 8 G. 4. H. 6 I. 1 5 J. 6 K. 1. L. 8 ; :. 9. DI. A. 1 4. B. 23. H. 4 I. 1. c. 1 1. D. 9. E. 22 F 1 G 10. J. 7 K. 1. L. 9. C. O D. O J. I K. 1. E. 5 F. 2. ; :. I O. l. A. O B. 2 H. 20 l. O. (. L. 3 ) f= f. L1 l. G. 2. ; :. 32 *. ! 5 1). 51. B;Llt. < ). 17.

(19) 表4 なぜ飾るのですか。(30代).   囲.    、・李﹀. 2                            . 20. 41. 10.      l. ち. 1.      』.        .  . 9. 1   . ヂ. 臼.、〆.  ・. 1一 .   ■  Lし.    ﹃.   .   L、壕〆.   .  2。  ♂〆. 肖門    ∼■﹄ .  .  剰講,鑑藁¢. ・難購讐鋸寧.      〆7. 3−. 一  10代後半での、鉢植えを飾る理由の上位5つは「気持ちが安ら ぐ」、「落ち着く」といった、人間の気持ちに安心感を与える項目. と、r部屋の装飾品」、r目の保養」といった、生活空間に影響を与. える項目とが結果として表れた。そして「成長を見たいから」と. いう項目も入っており、鉢植えからは人間の気持ちに影響を与え る目的と装飾という目的以外にも、「生命力」、「生きるカ」といっ. たものを受けようとする目的もあるということがわかる。装飾目. 的の項目よりも人問の気持ちに影響を与える項目のほうが上位に きていることから、鉢植えを飾る理由として、精神的な安らぎを 求めるために飾るということが言えるのではないか。  切花の場合は、r部屋の装飾品」、r部屋が明るくなる」、「部屋が. きれいになる」といった、生活空間をよりよいものにする目的の 項目が多かった。気持ちに影響を与える項目は、「気持ちが明るく. なる」の項目だけしか選ばれておらず、安心感というよりも、む しろ気持ちを前向きにしてくれるといった感覚のほうが強いこと. がわかる。切花を飾る目的としては、人問の気持ちに影響を与え る目的よりも、生活空間の装飾という感覚が強いという事が推察 できる。. 18.

(20)  造花の場合では、切花と同様に上位2つが、「部屋の装飾品」、「部. 屋が明るくなる」となり、生活空間をより良くする目的で飾ると. いうことがわかる。しかも、Hの項目が71と約半数の人が選び、 格段に多いので鉢植えや切花よりも装飾目的で飾るという要素が 強い。「気持ちが落ち着く」といった項目も入ってはいるが、回答 数が9と少ないので造花を飾る目的とはなりにくい。  30代での鉢植えの回答は、10代後半同様にA,B,D,Cのような、. 気持ちを表す項目が多く選ばれており、なおかつ、1のr成長を見. たいから」という項目が2番目に多く選ばれている。先に述べた ように、精神的な安らぎを求める意識が高いと言える。.  切花の場合、B,A,Cのように気持ちを表す項目と、E,Gのよう. に生活空間に影響を与える項目がそれぞれ選ばれ、鉢植えよりも. 生活空間を華やかにする目的で飾る意識が高いということがわか る。また、鉢植えと同じくB,A,Cの項目も選ばれていることから、. 精神的な安定を求める意識もあることも伺えるが、むしろ生活空 間の雰囲気を変えることとの相乗効果により、気持ちを安定に向 かわせようと考えた方が良いのではないだろうか。.  造花の場合、未記入(造花は飾らない)と、Hの「部屋の装飾 品」という項目が極端に多いということから、造花を飾る場合、. 気持ちを安定させようという意識はほとんど無いと言える。造花 から何かを得ようという意識はほぼ皆無に近い。. ③場所 3、飾るとすればどこに飾りますか。 自分の部屋. リビング. 台所   D, 寝室. トイレ. 和室. 浴室   H, 食卓. ベツド. 庭. 壁    L, 玄関. 廊下. 車内. 家の周りの道. ベランダ. その他. 19.

(21) 10 ft. F. 4 :;. A. 55. B 40 C. 4 D. 7 E. 5 F. 3 G. 2. H 3. I. 4 J. 81 K. 3 L. 41 M. 7 N. O P. 82 Q. 4 :. 9. O. 18 t2] E. A. 28 H. 52. B 61 C 23 D 10 E 1 5 F. 52 G. 2. O. 2. P. 3 Q. I . 1 3. 3 I. 2 J. IK.L. 57 M. 5 N. O. I. A. 35 H. 14. B 25 C 1 1 D 1 2 E. 63 F. 7 G. 10. O. 2. p. 3 Q. I ;i . 1 2. I. 8 J. O K 20 L 23 M 13 N. 13 ( i ) ?= I. 5 :1:fi. LJ. ithl. (10 ft. L1 1. *. 5 ・). #). 90. 80 70. 60 fj': L. 50. '. 40 30 20 10 O G). i. +. r'. ;n r ?. A:¥1 i : 1.,r. e' <)'. '. =r') b. i. j;=. ;. Gb . ) lcG1 >. " .. ・ Cr* ¥' ・v' ' ・ ・ ・: = r. :G). . G' o'. 20.

(22) 30 f ;. :;. A. 2 B, 22 c. 6 D, IE. 8F, o G, 3. H. 2 I. o J. 25 K, I L 1 5 M. 4 N. o. o, 9 p. 2 1 Q. 3. :. 8. llE. A. 8 B,c,28 9 D, I E, 1 4 F. 8 G. o. H. I o I. o J, o L,K.32 M. 2 4N. o. o, o p, o Q. 2. . 8. IE. A, 5 B, 6 c, 2 D. I E 1 9 F. 2 G. 2. H, II. oK, J.4o L. 5 M. I N* 3. o. I p, o Q. I . 25. (. 6 i:1:t i LJ. 5C?= I. LI I ;. 5 1) ). rh . (30 f ;). 35. 30 25 Ifj*: #: '. 20 15. 10 5 O. c. '4 :. !. , rr. G); --, vY? ' ' ] ' '. 'c*I. '. b :. ;. ?. G. <)' v. ;. 4. i. G):. G).4S;,c :C). 1r. rO.. o'. 21.

(23)  鉢植えの回答数で多いものを見てみると「ベランダ」、「庭」の 屋外と、「自分の部屋」や「玄関」、「リビング」といった室内とで. バランスよく選ばれている。30代の結果にしても10代後半と同 様に、室内外ほぼ同じような回答が選ばれている。鉢植えの場合、. 水やりをしなければいけないので、自然と屋外に置かなければい けなくなるのは当然の結果といってよいが、「自分の部屋」や「玄 関」、rリビング」が多かったのは、自分が生活する空間に置くこ. とによって、いつでも目に入る物というように、装飾効果や安ら ぎといったものを演出する目的とも言えるのではないだろうか。. 2の考察により、鉢植えは精神的な安らぎを求める目的として飾 るということがすでにわかっている。鉢植えは、屋内外問わずに 気楽に置くことができ、また生きているという点で、切花や造花 よりも飾る場所の幅が広がったのではないか。.  切花の場合、rリビング」やr玄関」、r和室」、r食卓」、r自分の. 部屋」といった、自分が出入りするところや客人を招くところに. 飾るという傾向が見られた。2の考察により、切花を飾るのは部 屋の装飾目的や部屋の雰囲気を変えることによって気分を刷新し ようという間接的な高揚効果ということがわかっている。リビン グや玄関や食車が鉢植えよりも回答数が多く、自分の部屋が少な いということは、自分の気持ちを変化させるというよりも、その 空間に居住する人、例えば家族や遊びに来た友達といった、自分 を含めたその場に存在する人を対象にしていると考えてもよい。 また、30代ではrトイレ」や「食卓」、「台所」といった項目が選. ばれたのは、鉢植えよりも装飾効果が高いことから、殺風景な場. 所の雰囲気を変えようという意識が強いものと思われる。生活空. 間の雰囲気を変えるr装飾」という意味では鉢植えよりも意識が 高いのではないだろうか。.  造花の場合、どこにでも簡単に飾れるという利点があり、10代 後半30代共に、「トイレ」や「壁」といった鉢植えや切花を飾り. にくいところと室内居住空間に回答が集まった。造花は、ほぼ装 飾目的であるということがすでにわかっており、飾ることにより. 22.

(24) 部屋の雰囲気は変化するが、気持ちまで変えようという考えはあ まり伺えない。トイレや壁といった、造花ならではの場所に飾る. ことによって、普通では殺風景なところを少しでも雰囲気を変え ようという意識が感じられた。自分の部屋に飾るという項目で、. 切花よりも回答数が多かったのは、やはり手問のかからない「簡 便さ」が大きく関係しているのだろうと思われる。.  第3項 考察  質問ごとに考察を付け加えてきたが、ここでは全体を通しての 考察を行う。.  全体を通して、鉢植え・切花、造花に対する意識の相違を顕著. に確認することができた。質問1のように、年代によって結果に 差がでるものや、質問2、3のように、各年代ともに同じような結 果になるものもあり、考察していく上での重要な要素になる部分 を多く確認することができた。.  質問1では、r飾ることはあるか」ということを聞いた。現代を 生きる人々が、花を飾るという行為を、どれほど目常的に行って. いるかという活用頻度を知るための質問である。やはり10代後半 の若年層では、生花、造花問わずに、目頃から飾るという習慣が あまりないため、「ほとんど飾らない」の項目が多くなった。しか し、その中でも「よく飾る」「時々飾る」の項目では、若干鉢植え. が多くなっていた。30代になると、よりはっきりと違いが出てく. る。鉢植えが最も多くなった理由、また切花、造花との違いとし て考えられることは、唯一鉢植えが根付いていることであり、日々. 成長しているという点である。切花の場合、つぽみから花開くま での成長は考えられるが、造花にはそれがない。よって、成長を 身近に感じられるものを好んで活用すると考えることができる。.  質問2では、「なぜ飾るのか」という、質問1についての裏づけ になるような質問をした。ここでは、各年代問わず同じような結 果を得た。鉢植えは質問1で考察したように、「成長を見たいから」 という選択肢が唯一選ばれており、また「気持ちが安らぐ、落ち. 23.

(25) 着く」といった精神を安定させる選択肢が多く選ばれていること. から、鉢植えから「生きるカ」のようなものの影響を受け、人間 に近いものを感じ取り、気持ちを安定させる目的で飾ると考えら れる。それに対し、切花と造花は「部屋が明るくなる」「装飾品と. して」という回答が多く、中でも造花の場合、ほぽ装飾目的だけ. で飾るといってもいいほどであった。しかし切花は、気持ちに影. 響を与える選択肢が造花に比べると多く選ばれており、切花と造 花、っまり生きているという認識があるものとないものとによっ て違いが生じる。「なぜ飾るのか」という質問に対し、やはり「生 きている」、r生きていない」ということが大きく作用しているよ. うに思われる。生花を飾るのは、気持ちに影響を与えるためであ り、造花を飾るのは見て楽しむだけの装飾目的であるということ. がわかる。よって、質問1の活用頻度に差が出たことも、人々が より生命力のあるものを好む傾向があると考えられる。造花を飾 ることに対して、気持ちを安定させようという意識は伺えない。.  質問3では、「どこに飾るか」という場所について聞いた。この. 質問では、どこに置くかによってそのものとの距離感を探り、誰 に対して影響を与えようとしているのかということも探ることが できる。鉢植えや切花はrリビング」や「玄関」、そして「自分の. 部屋」といったように、目々その場を活用する「人間に近い生活. 空間」が多く選ばれていた。質問2で考察したように、気持ちに 影響を与える目的と、場の雰囲気を変える両方の目的がある生花 を生活空間に置くことによって、常に影響を受けていたいという ことであろうか。それに対し造花は、生花と同じような場所が多 く選ばれているが、最も多かったのは「トイレ」という回答であ る。また未記入について生花と比べてみると、桁違いに造花のほ うが多い結果であった。これは、もともとr造花は飾らない」と いうように解釈することができる。あえて飾るというのなら、ト イレのように殺風景なところ、また鉢植えや切花を飾りにくいと ころに飾るということである。造花は、生花のように身近に置く という意識よりも、トイレのように生花を飾れないところに置く. 24.

(26) 「代用」という意識が強いものと思われる。.  以上のように、生花、造花と比較して考察してきたが、最も重 要な部分に、そのものが生きているかどうかという「生命力」が. 強く関係しているということがわかった。同じ生花においても鉢 植えと切花で違いが出たように、より強く生命力を感じられるも のが人間には好まれるということも確認することができた。また 気持ちに変化を与えるのか部屋の雰囲気を変えるのかという目的. 意識の中にも、生命力がどれだけ感じられるかという点が非常に. 重要になってくる。そこが鉢植えと切花の大きな違いではないだ ろうか。.  山口智子も造花と生花を比較する上で、「生きている一生きてい. ない」を重要なポイントとしている。山口の調査では、生花の魅 力は次の観点から捉えられている。. r生き物である一動きがある一表情がある一生命感がある一瑞々 しさがある一っぼみが開く、枯れるという変化がある一時間の経. 過を感じる一はかない一高級感がある一水を感じる一体温を感じ る」4)。.  造花の場合、飾る目的として精神の安定や落ち着きといった、. 気持ちに変化を与えるような期待は持っておらず、単純にr装飾 目的」と捉えられていると言うことができる。また、生花を飾れ ない場所に置くことやそもそも飾らないという意見が多かったこ とから、造花に対して多くの人が、良いイメージを持っておらず、. 手軽で枯れる事のない「花の代用品」という意識しか持っていな いということではないだろうか。. 25.

(27) 第2章造花の及ぽす心理的効果  第1章では、私我が抱いている生花および造花のイメージや装 飾目的について考察してきた。では、それらが実際に我々に与え る影響を考えてみた場合、どのような違いがあるのだろうか。.  生花が飾られた部屋に入ると気持ちが安らぐということはしば しば経験している。造花に味気なさや物足りなさを感じることも ある。しかし、実際に私たちが何らかの精神活動を行う際に、傍 らに生花が飾られている場合と造花が飾られている場合とでは、 果たして違いがあるのだろうか。.  造花が生花の使用目的を代用することは当然としても、生花と. 同様の心理的な効果も代用するのか、または、生花には、造花で. は代用されえない重要な影響を人に及ぼすものなのだろうか、実 験により検証してみたい。. 26.

(28) 第1節 第1回実験の概要と結果 (1) 概要.  この実験では被験者を3郡に分け、1は生花を飾った部屋で、2. は造花を飾った部屋で、また、3は装飾のない部屋で、それぞれ 面談および作業をしてもらい、答えや作業効率にどのような違い が出るのかを調べる。なお、いずれもあらかじめ実験の目的は告 げずに行う。. 顯 図4 生花の部屋. 図5 造花の部屋. 図6 装飾なしの部屋.  被験者は、生花、造花、装飾なし、それぞれに34歳以下5人、. 35歳以上5人の10人を設定し、計30人を対象に行った。1回の 実験につき、3∼5人のグループ面談の形式で行った。実験で行っ た質問や作業は以下の通りである。. 27.

(29) 面談での質問 1、今の気持ちをうかがいたいと思います。.   今あなたの気持ちを一言で表すとするならば次のどれですか。.  (楽しい、緊張、安らぎ、心配、不信感               喜び、悲しい、無心、その他) 2、その言葉を選んだ理由を簡単に答えてください。. 3、次にあげる言葉のイメージから受ける印象を                   一言で答えてください。  ・出会い  ・先生  ・親  ・子ども.          ・心  ・携帯電話  ・インターネット. 4、次にあげる色のイメージから受ける印象を答えてください。 ・赤. ・青. ・白. ・緑. ・黒. ・金. ・ピンク. 5、これからの自分の人生で            どのようなことが起こると思いますか。. 6、これからあなたが生きていく上で困難なことに      出会った時、どのようにして克服しようとしますか。. 7、最後に、もう一度今の気持ちをお伺いします。   今の気持ちを一言で表すとすると何ですか。.  (楽しい、緊張、安らぎ、心配、不信感               喜び、悲しい、無心、その他) 8、(最初と変わった場合)なぜその言葉を選んだのですか。. 28.

(30) 作業. ① 計算問題.  9   、  、7. − .  、 .  、 、. 34 39.  、7  、6  6 、  0 、     1      、          、  5 ・  7 ・    2   8  、      、  9 、 2    3   9  、                   ヤ   7ヤ    9     5       3  、             、 ヤ      ヤ        4      9      3  5.   3   1    、             、.   2   3   、       馬  、8  、6. Ans, 、  、.  、          、 ヤ     ヤ       . 、 1.  5  、.  、. 、8 1 .  4 7 、.  9 8 、  2  、  7  、  4.  ヤ 5  26 46 2 77 66  、  、    .  55 .  、       、.  3   9. 、  、. 4 . 、. 1 、 . 5 ・. 6 、. 7 . 、       、. 4  . 、       、. 98 . 、  、     、  、. 、            ヤ         、 ヤ. 83 85 48. 2    9      2  9. 、           、   ヤ        . 6 、 − 、   1    、      、  ち        ヤ 0     2      0  .  、7          、.  、8    2       、 5 、 . 、9  ・7 4      、        3    、 、4  、7.  、      、.  2   9. Ans,.   1  、5  3、   4  5   6   7、  9  8. Ans,.   3、4、5、2、9、8、2、4、7、8. Ans,. 4. 3 7. ち. Ans,   2、6、3、7、9、1、3、5、9、1  、       、. 6. Ans, 、. Ans, 7 、. 9. 、. 、. 、. 0. 、. 9. 、. 、. 7 、.  、  、 、7. 、. 、. 、. 1. 2. 5. 9. 、. Ans,   、    、4    、8  、  66  、 、  82  、    、   3  、    、   3. 次1. の数を順番に足していってください。. 2、. 8、3、 5、 1、6、9、3、0、8、 3、. ら. 7、6、3、0、9、8、 1、8、 7、6、. 9.. 9、2、 8、 5、 1、4、7、 7、 6、0、.  3、7、2、5、5、4、3、 1、7、6     Ans,.               29.

(31) ② 対義語選択 『生きる』ということを想像してください。. あなたにとってr生きる」ということのイメージはどのようなもの ですか。当てはまるほうにOをつけてください。 深く考えず直感で回答してください。. ・暖かい. 冷たい. ・開放的. 閉鎖的  ・賑やか. 静か. ・派手. 地味. ・明るい. 暗い   ・美しい. 醜い. ・陽気. 陰気. ・広い. 狭い   ・長時間. 短時間. ・自然的. 人工的. ・有機的. 無機的  ・強い感じ. 弱い感じ. ・進歩的. 保守的. ・活発な. 活発でない・新しい. 古い. ・ゆったりした 緊張した・柔らかい. 硬い   ・清潔な. 不潔な. ・楽しい  苦しい   ・豊かな. 貧しい   ・愉快な. 不愉快な. ・繊細な  荒々しい  ・調和した. 不調和な ・複雑な. 単純な. ・重い感じ 軽い感じ  ・能動的. 受動的  ・充実した. 空っぽな. ③ 絵 下図は、今にも何かが生まれそうな卵です。. 生まれてくるものを想像して自由に描き足してください。. 30.

(32)  以上が、この実験の内容である。なお、「これからの人生で起こ. ること」やr生きること」などについての質問を設定したが、答 えの内容を問題にするのではなく、どのような傾向のイメージが 表出されるのかを見るためである。.  これらのことを、生花、造花、装飾なしと、条件を変えた部屋 で行い、その違いを観察した。.  実験の流れとしては、グループの人数によって多少誤差はあっ たが、20∼30分の面談の後、作業へと移っていった。  またこの実験を行うにあたっての留意点は下の通りである。. 1、面談では質問に対する答えだけに着目するのではなく、動   作や表情、発言の仕方までしっかりと観察する。. 2、計算問題では全部回答するまでの時間を計るのではなく、.   決められた時間(3分)での回答率を見る。また、正答率も   見るため、落ち着いてやるように注意を促した。. 3、絵では具体物だけではなく、抽象物でも構わないと指示し   た。. 31.

(33) (2)結果.  ①気持ちの変化  面談が始まる時と終わる時の気持ちを聞く質問である。装飾物. の影響が、被験者の気持ちにどのような変化を与えるかという意 図で聞いてみた。      注…  言葉の後の数字は、同じ回答の数を表す。. 生花の場合 1. 緊張3 心配3無心2喜び 楽しい. 7. 10人中8人が変化  8人中7人が良い回答に変化 緊張→楽しい 無心→楽しい 心配→安心 不安→楽しい 心配→楽しい 心配→喜び  緊張→興味. 8. いろんな話を聴くことができた2  自分の表現で話すことができた. この時間が楽しかった      論文に対して興味がわいたから 人と空間を共有することができた  緊張がとけた  無事に終わったので. 造花の場合 1. 緊張5 楽しい 安らぎ 心配 無心 好奇心. 7. 10人中8人が変化  8人中5人が良い回答に変化 緊張→安心 緊張→楽しい 緊張→面白い 好奇心→楽しい 心配→楽しい 2人が悪い答えに変化 緊張→不安2. 8. みんなの答えが楽しかった3  この時間が楽しかった2. 終わってほっとした     役に立ったのか分からないから 自分を見られたような気がしたから. 装飾なしの場合 1 楽しみ3 心配2 無心 不安 緊張 喜び 安らぎ 7. 10人中8人が変化  8人中3人が良い回答に変化 心配→安心 不安→安らぎ 緊張→安心 2人が悪い答えの変化. 無心→疲れた 楽しみ→無心. 8 終わったので4   自分を振り返ることができたから2 楽しくできたから  考えたので疲れた. 32.

(34)  それぞれの場合の変化は、10人中8人と変わらないが、変化し た中でプラス方向に変化した人数は、生花7人、造花5人、装飾 なし3人と違いが見られた。  変化の理由を見てみると、生花・造花では「この時間が楽しか った」、r人と空問を共有することができた」など、面談が行われ. た場所や時間に関する回答が見受けられた。また生花の場合、「筆 者の論文に対して興味が沸いた」という意見もあった。  装飾なしの場合では、「終わったので」という回答が多く、とり. あえず実験が終了したことでの安堵感や疲労感による気持ちの変 化と捉えられるものがほとんどであった。.  生花と造花では、大きな違いは見られなかったものの、装飾物 がある場合とない場合とでは、明らかに被験者の気持ちに違いが あると言える。.  ② 言葉や色の印象.  部屋にある装飾物が、人間の想像力にどのような影響を与える のか、また生花・造花の違いでイメージされるものに違いは見ら. れるのだろうか。以下に結果を示す。赤文字で記したものは、ど ちらかといえばプラスイメージのもので、それぞれの後にある数 字はプラスイメージの総数を表す。また、「海」「空」などの具体. 物は、プラスイメージ、マイナスイメージの判断が困難なので、 そのまま表記した。. 生花の場合 3 出会い. 新鮮4. 喜び 春  ウキウキする. 先生. 憧れ4. 恐い 普通の人 大人. 子ども.   小さい  笑っている かわいい2 望. スタート 恋心. すごい人 固い. ときめき 知識が麦)る. 純粋 生意気 成長. 無邪気. 気. 心一  一  一  一  薗  一  一  r.      温かい  ?登んだ  大きい  とらえどころのない 深い2       ピンク色 喜怒哀楽辱   一   一  一   一   一   一   一  一   層   一   一   一   一   一   一   一   一   一   一  昌  一   昌  一   一   一   一   一   一  薗   一  昌  一   〇   −   一   〇  一   一  −  一  一  一  一  ロ   ー   一  一   −   噂   一   一  『  響   一  一   一   『   層   一   一  一  −   騨   一   一. いやり. しい. 33.

(35) −   一   一   −   一   一   一  −. 帯電話. 一  一  一  咀  薗  『  一  噂  一  隅  −  甲  一  一  一  疇  一  藺  一  一  一  一  一  一  一  一  一  一  闇  一  −  一  一  一  甲  一  一  一  一  一  一  −  一  一  一  −  一  ロ  ー  昌  一  一  一  −  一  隅  r  閣  四 甲  r  一  一  噂  一  一.  便利5 銀色 新しい 硬い なくてはならない  プライベートに入り込む. インター. 恐い2 便利3 危険 把握できない 次元の違うもの 界につながる もろ刃の剣                   41. ット. 4 赤. 情熱4  暑さ  華やか  血  闘魂   温かい バラの花. 青. 寒い2  冷たい2 海2  澄んだ 川   集中  清涼. 白. 純粋4   f可もない  新鮮  さわやか  無垢    きれい  清潔. 緑. 森林3   木    若い  安らぎ さわやか 自然な 深い 生する. 黒. 暗い2  恐い2  不況  ボス  先が見えない  葬式 き締まる   オシャレ. 金. 輝き2  お金2  華やか けばけばしい 高級  オリンピック 味を引く 豪華. ピンク. 柔らかい2 優しい2 色っぽい 女性っぽい ふんわり わいい  繁華街    落ち着かない            39. 造花の場合 3 出会い. 温かい4   ワクワクする2  新鮮2  明るい   ドキドキ. 先生. 優しい2  目標  いて当たり前  親しみのある  憧れ. くて   厳しい  恐い   やっかい  うっとうしい 子ども. 元気2 かわいい2 無邪気 やんちゃ いとしい せている 純粋 成長. 心. 複雑2 穏やか 温かい わからない 丸い きの麦)る 変化する 読む読まれる . 帯電話. ・番大切な宅,の. 便利2  あれば便利  便利なおもちゃ 通信手段. 心なときに役に立たない  悪いI T革命 倒くさい   いらない   必要なもの. ンター   世界とつながる2  広がり2   情報を得る2  f更禾rl 2     ,乞、需r岳凸     文r弱σi)発廷垂                               41一  一  “  一  一  一  一  曹  一  一  一  層  一  一  −  一  一  一  一  卿  一  り  一  一  一  昂  一  一  願  −  一  一  一  一  輯  咽  一  〇  一  一  一  一  一  一  帰  一  一  齢  ”  一  〇  一  一  −  一  冒  一  帽  一  −  一  一  一  一  一  薗. 34.

(36) o  輯  一  一  一  一  一  層. 騨 口 臼 噂 層 臼 縣 一 一 − 隔 画 一 昌 o 『 『 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 − 一 一 一 一 騨 一 一 一 一 一 一 一 一 一 爾 一 一 幽 輯 一 一 一 一 一 畠 一 一 一 一 一 一 員 −. 赤. 熱い3 情熱2  するどい  激しさ  りんご ハンカチ 火. 青. 海4 空2 地球 寒い さわやか 冷静. 白. 純枠2  無垢   白いバラ  冷たい   羽   部屋   雲. やけた感じ シンプル 緑. 自然な3 森 丘 葉 優しい 透き通った 落着き 神の安定. 黒. 宇宙の広がり2 髪 雨雲 穴ぐら 喪服 狼 暗い 夜 重い. 金. お正月  仏像  金メダル  近寄りがたい  金閣寺 屏風  金の延べ棒  重み  オリンピック  輝き. ピンク. かわいい2 桃 ふわ、郵わしている 優しさと幼稚さ. 人 ウサギ 子ども 花  イライラする         18. 装飾なしの場合 3 出会い. 楽しい2  不安2  ワクワクする  ドキドキする かが生まれる  期待と不安  新鮮  人問. 先生. 理解者   恐い   頼もしい   偉い   尊敬   憧れ. 白い  仲のよい人  権力  器の大きい 親. 頼れる2  心配2  仲♂)よい  感謝. くて遠い  安らぎと苛立ち  無理解  大切 子ども. 未熟2  残酷  可能性   白紙  生意気  不自由 わいい  小さい  原石. さまざま  温かい  難しい  捕らえようのない. 心. 熱   自分 ズタズタ 裏切れない 大切 通じるもの 携帯 話. インター ット. 便利2  っながれている  秘密  軽薄  迷惑. 要  生活の一部  つながり  安易 恐い3  便利   必需品   魅力的   知識を深める. 実からの逃避  疎外感  物質主義の極み         35. 4 赤一  一  r  樽  一  一  ロ  臼.   情熱2 熱い2 激情 派手 狂わす 華やか 愛 血薗 薗 一 一 一 層 帽 一 一 一 一 幽 r − 露 一 一 一 辱 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 昌 一 薗 噂 一 一 一 層 一 一 一 一 一 一 一 一 一 幽 一 一 臼 一 一 騨 響 騨 響 一 層 一 一 一 層 一 一. 35.

(37) 一  一   −   一   一   薗   一  一. 目. 白. 一 層 一 一 一 一 一 一 一 , 一 一 一 〇 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 − 一 q 噸 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 − 幽 甲 盧 r 一 嘩 一 臼 一 顧 一 一 一 − 一 一 − 暫 一 一 一 一 一 層 一.  さわやか2 冷たい2 海 蜘的 静寂 清浄 寂しさ 爽快 清純2 純粋2 隠蔽 清らか 冷たい 清潔 きれい 限の深さ. 黒. 暗い2 派手 包み込む 沈うつ 豪華 威圧感 正確 級 グロテスク. 金. 金持ち2 一番 いやみ 品がない 権力 悪趣味 虚飾 華 縁のない. ピンク. 柔らかい2 かわいい2 幼さ 危うさ 甘美 性らしい 春 優しい                    30.  まず、それぞれのプラスイメージの総数を見てみると、生花が どちらの質問においても、やや多くなっている。また、装飾物が. ない部屋が最も低位であることから、生花であろうと造花であろ うと、装飾物があることにより、イメージがより喚起されるとい う結果である。.  しかし色の問いを見てみると、造花の場合、18と3パターンの 部屋の中で、最もプラスイメージが少ない結果となった。一つず つの意見を見ていくとその理由がわかる。生花と装飾なしに比べ て、「空」「海」「金メダル」「羽」「ウサギjなどの具体物が、圧倒. 的に多い。質問の時に印象を聞いているのに対し、具体物で答え るということは、それだけ想像するカが充分に働いていないとい うことになるのではないだろうか。マイナスイメージは喚起しな. いものの、想像力が充分に働かず、具体物を答えてしまった人が 多かったのではないだろうか。.  ③「生きる」ことに対するイメージ.  この質問からはr生きる」ということに対し、どのようなイメ ージが喚起されるのかを見ようとしている。質問5ではこれから. の人生について、質問6では困難なことに出会った場合の対処法 に見られるイメージである。. 36.

(38) 生花の場合 5. 楽しいことがたくさん起こる4  夢を実現する4 分を見つめなおす機会が増えている  悪いことが起こる. 6. 周囲に助けてもらう5  自分で一生懸命頑張る3  発想を変える2. 造花の場合 5 今の生活と変わらない5   自分のやりたいことをしている2 安なことが起こっている2  いろいろなことに挑戦している. 6. 自分で一生懸命頑張る5  周囲に助けを求める4  何もしない. 装飾なしの場合 5 楽しみなことより不安なことが多く起こる3 平凡な生活2 まり楽しいことが起こらない2  不安より楽しいことが起こる いもよらぬ悪いことが起こる  夢を実現している. 6. 自分で一生懸命頑張る5  自分で頑張ったあと周囲に助けを求める2 囲に助けを求める  ひたすら耐える.  まず質問5において、生花は「楽しいことが起こる」、「夢を実. 現している」など、将来に対する希望を示す回答が多かった。造. 花はr今の生活と変わらない」という答えが半数を占めていた。 装飾なしではr楽しいことより不安なことが多く起こる」、rあま り楽しいことが起こらない」、「平凡な生活」と、将来にあまり期. 待をしていない回答がほとんどであった。それぞれの部屋で、は っきりと回答の種類に違いが見られ、部屋の装飾作用に影響を受 けたと考えてよいと言える。.  将来の希望を示す回答が、生花の場合多くなったのは、意識調 査で考察したように、生花のもつ「生きる力」、生命力というもの から影響を受けたからではないだろうか。生花を飾る目的と、生 花から受ける実際の影響が合致しており、これは、造花では得ら れない心理的効果であると言える。.  質問6では、生花の場合「周囲に助けてもらう」という回答が 半数を占め、造花と装飾なしでは「自分で一生懸命頑張る」とい う回答が半数を占める結果になった。これは、自分にとって困難. 37.

参照

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