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高知工科大学

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Academic year: 2021

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卒業論文要旨

平成25年2月8日

異なる金属薄膜を用いた RF 酸素プラズマエッチングによる DLC ナノ構造体の作製と撥水性の評価

高知工科大学 電子系 電子専攻 八田・古田研究室 1130020 岩佐 向洋

はじめに

材料表面にナノ構造体を作ることにより材料 表面の撥水性変化が期待される。撥水性の変化 は、ナノ構造体の形状、密度、大きさなどに依 存するため、ナノ構造体を制御性よく形成する ことが重要となる。ナノ構造体は酸素プラズマ エッチングを用いることでDLCやダイヤモン ドの表面に容易に作製することができる。本研 究では、さまざまな金属を用いてDLCナノ構造 体を作製し、用いた金属によるDLCナノ構造体 の違いについて調べる。また、作製したDLCナ ノ構造体の撥水性・親水性の評価を行うことを 目的とする。

DLCナノ構造体の作製と撥水性評価

DLCナノ構造体の作製はDLC薄膜の成膜、

金属薄膜のスパッタ成膜、エッチングの3段階 で構成される。まず、Si基板上にプラズマCVD 法を用いてDLC薄膜を成膜する。次にDCマグ ネトロンスパッタにより金属をDLC薄膜上に 堆積させる。最後にRF酸素プラズマエッチン グによりDLCナノ構造体を作製する。エッチン グ前にスパッタで微量の金属を堆積させること が重要であり、金属を堆積させずにプラズマエ ッチングを行うとDLC表面はフラットにエッ チングされ、DLCナノ構造体は形成されない。

今回スパッタに用いた金属はNi、Pt、Fe、Au、

Cuで、膜厚に換算して0.15nm堆積させた。エ ッチング時間は0.5min、1min、5minで行った。

作製したDLCナノ構造体表面に水を垂らし、接 触角により撥水性の評価を行った。

図1 DLCナノ構造体の断面FE-SEM像

結果と考察

エッチング時間5minのナノ構造体FE-SEM 像を図1に示す。エッチング時間を長くするこ とでNiやFeを用いたサンプルでナノ構造体の

形状が変化した。PtやAuは形状に大きな変化 は見られず、Cuは構造が無くなった。NiとFe はエッチング中にカーボンと反応することでナ ノ構造体を成長させたと考える。

図2にそれぞれのサンプルによる接触角を示 す。

作製したDLCナノ構造体表面に水を垂らす ことで撥水性・親水性の評価を行う。DLCをフ ラットエッチングすることでDLCは親水性に なった。Feで作製したナノ構造体ではフラット エッチグに比べやや撥水性を示し、Niで作製し たサンプルでは高い親水性を得ることができた。

撥水性・親水性の変化は酸素プラズマによる 表面の酸素修飾とナノ構造体のDLC表面と水 との接触面積に依存していると考えられる。

図2 サンプルの接触角

まとめ

堆積させる金属の種類やエッチング時間の 違いによってナノ構造体の形状と密度を変化 させることができた。Niを使用したサンプル で大きなナノ構造体が形成された。フラット エッチングでDLC表面は親水化し、Feのナノ 構造体ではフラットよりもやや撥水化した。

Niのナノ構造体では高い親水性を得ることが できた。

71

40

51

13 0

20 40 60 80

DLC Flat

etching Fe-5min Ni-5min

Water contact angle [deg]

参照

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