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酸化物半導体 ZnO の電極-半導体界面の評価

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Academic year: 2021

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酸化物半導体 ZnO の電極-半導体界面の評価

高知工科大学 システム工学群 電子工学専攻 牧野研究室 1170100 鶴田 太基

1. 研究の背景

硬X線光電子分光は5 keV~10 keVの放射光硬X線 を用いており、従来のXPS装置に比べて数倍大きな光電 子脱出深さを持つため、ナノスケール多層膜構造の界面 の化学結合や電子状態の評価に強力な分析ツールとして 使われている。最近ではCr-k線源を用いた実験室装置 も開発された[1]。本研究では、極性制御されたZnO薄 膜に対し、表面敏感なAl-k線とバルク敏感なCr-k線 を用いたダブル線源XPS装置の金属半導体界面評価法と しての可能性の検討を行った。

2. 実験方法

Zn極性面とO極性面のZnO薄膜をDCマグネトロン スパッタリング法とDCアーク放電イオンプレーティン グで成膜した。またGaドープZnO上ZnO積層膜をDC アーク放電イオンプレーティングで成膜した。電極の形 成は、ZnO膜表面をプラズマ処理後、スパッタ法でPt を、抵抗加熱真空蒸着法でAuを成膜した。サンプルの 電気特性をI-V測定で評価し、電極ZnO界面の電子バン ド構造をXPS法で評価した。

3. 結果と考察

図1にオーミック特性の得られた、Zn極性面にプラズ マ処理をせずにAu成膜したサンプルと、図2にショッ トキー特性の得られた、Zn極性面にプラズマ処理後Au 成膜したZn2p内殻スペクトルを示す。ZnO- asdepo膜 を基準とした、Au成膜後のAl-k線とCr-k線のシフト 量は、それぞれ金属側からZnOを見たときの障壁とバン ドの曲がりの傾向を示している。障壁の高さは、違いが 見られないが、バンドの曲がりは、図1を見るとAu成

膜後のCr-k線のシフト量が図2に比べ少ないから、プ

ラズマ処理なしでAu成膜したサンプルは、プラズマ処 理後Au成膜のサンプルに比べ、バンドが大きく曲がっ

ている傾向がある。このことからプラズマ処理をしない 場合、空乏層幅が狭くなり、電子がトンネリングしてオ ーミック特性になっていると考えられる。

積層構造では、プラズマとアニール処理を組み合わせ て、比較的良好なショットキー特性が得られたが、再現 性に問題があり確かな評価結果が得られなかった

4. まとめ

Al-k線とCr-k線を組み合わせたXPS測定法は、界面

のバンド構造の評価に有力であると考えられる。

参考文献

[1] K. Kobayashi, M. Kobata and H. Iwai: J. Electron Spectrosc.

Relat. Phenom, 190 (2013) 210 0

0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

1019 1021

1023

Intensity

Binding Energy(eV) ZnO Cr-ka Au成膜 Al-ka Au成膜 Cr-ka

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

1019 1021

1023

Intensity

Binding Energy(eV) ZnO Cr-ka Au成膜 Al-Ka Au成膜 Cr-ka 図1. Zn極性面ZnO薄膜上にAu成膜した Zn2p内殻スペクトル

図2. Zn極性面ZnO薄膜上にプラズマ処 理後Au成膜したZn2p内殻スペクトル

参照

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