看護系大学入学後の初期段階におけるコミュニケーションスキルを 高める教育方法の検討
− 対話技法の効果に焦点をあてて −
石飛マリコ1),金山 正子2),焼山 和憲1)
1) 福岡大学医学部看護学科精神看護学
2) 元福岡大学医学部看護学科基礎看護学
要旨:本研究の目的は,看護系大学入学後の初期段階における人間関係論の講義の中で,対話技法における 確認の技法を活用したコミュニケーションスキルの獲得を目指したもので,講義・演習での効果を検証することで ある.看護系大学に在籍し人間関係論の演習を受講した1年次生110名を対象に,演習前後でコミュニケーショ ン行動に関するアンケート調査を実施し検定および質的分析を行った.結果,Mann-WhitneyのU検定で有意 差が認められ,自由記載の分析から自己の振り返りとコミュニケーションスキルの大切さについて理解しているこ とが明らかになった.
教員の役割としては,コミュニケーションに対する成功体験を学生に肯定的にフィードバックし,コミュニケーショ ンスキルのさらなる学習意欲の向上や自信の獲得につなげる必要がある.また,継続したコミュニケーション能力 を向上するための支援が重要である.
キーワード:初年次教育,対話技法,コミュニケーション,教育方法,演習