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セ クシャル ・マ イノ リテ ィとカ ミング ・アウ ト

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(1)

埼玉大学紀要 教育学部 (教育科学),52(2):121‑141(2003)

セ クシャル ・マ イノ リテ ィとカ ミング ・アウ ト

桐原 奈津 *・坂西 友秀 *'

同性愛者や性同一性障害 (

5

)に苦 しむ人 は、異性間の恋愛 ・愛情関係 ・結婚 を前提 にす る伝統的な観念を強 くもつ市井の人々か ら 「 常」と見なされ、偏見や差別にさらされて きた。

男か女か。大半の人は自分の性別 に疑問を抱 かずに生 きている。性同一性諸害 と呼ばれる人 たちは心 と体の性の不一致に苦 しんでいる。身 体‑の違和感を、ある人は 『脱げないぬい ぐる みを着せ られているようだ』 と表現する。同性 愛 と混同されがちだった性同一性障害‑の理解 が進んだのは

1 998

年、 日本精神神経学会が定 めたガイ ドラインに沿 って埼玉医大での初の性 別適合 (性転換)手術が行われてか らだ。同大 と岡山大医学部で合わせて約

7 00

人が手術 を待 っている

」 。

体の性 に心 を押 し込めようと苦悩 していた人たちが、治療 によって心が求める体 を取 り戻 し、名前 を変えて生 きられるようにな った」 (朝 日新聞

,2 00 2

1 0月 9

日)。同性愛や 性同一性障害が、一般に理解 されるようになっ て きたのはつい最近のことである (性意識調査 グループ

,1 99 8

,ギルバー ト・ハー ト

,2 0 02)

0

英 国 国教 会 が 「性 的 関係 を持 た ない ゲ イ

( cel i bat e)

に限って容認 したのが

1 991

年、世 界保健機構がすべての公式文書 に記載 された病 名の リス トか ら 「ホモセクシャリティ」の文字 を削 除 したのが

1993

年 で あ る

( LONDON

港区立教育セ ンター教育相談室 埼玉大学教育学部教育心理学講座

(注) 本論文は、1999年度埼玉大学大学院教育学研究科学校 教育専攻教育心理学分野に提出 した修士論文の一部 を 再分析 ・再編集 したものである。

ZOK,2002)

。性 同一性障害 は、同性愛 とは異 なるが、生物学的な性 に規定されない性指向 ・ 性 アイデ ンティティを持つ点で、 また男性 は女 性 を、女性 は男性 を性愛の対象にすることを前 提 に考える性的マジョリテ ィに対するマイノリ ティである点で両者は共通性 を持つ。前掲のコ ラム記事 はい う、「彼 ら (性同一性障害者)の 社会生活 は安心か らはほ ど遠い」 と。「パスポ ー トなど公文書の性別が もとのままだか らだ」。

性別適合手術 を受けた人たち

6

人が各地の家裁 に戸籍 の性別訂正 を

2001

年 に申 し立てたが、

今の ところ判決は訂正 を認めていない。「性 の 自認は生後

1

年半

〜 2

年で確立するが、男性の 部分 を多 く持つ女性 もいれば、その道 もあ り、

心身を完全 に男か女 に分け られない人 もいる。

異性の服装で精神的安定を保つ人、ホルモン治 療法や手術で心の性 に一致する身体的特徴 を得 たい人など多様で、カウンセリングでは、違和 感の程度や生殖能力、就職、結婚、戸籍 な ど 様々な問題 を確認 しなが ら、性の自己決定をし てい く」 (庄司理恵子

,20 0 2

:朝 日新聞

, 1 0月2 6

日)。身体的な外形や 自己の生物学的な性 と異 なる性 を自認する性同一性障害やホモセクシャ ル、 レズビアンなどのセクシャル ・マイノリテ ィに対す る理解が徐 々に広が って きた とはい え、依然 として厳 しい現実がある。

我々の社会では、男性が女性 に、女性が男性 に恋愛感情 を抱 くこともあれば、男性が男性 に、

女性が女性 に恋愛感情 を抱 く場合 もある。 しか し後者二者は、同性愛者であると同時に少数者 であ り、今の社会では彼女/彼 らが広 く受け入 れ られているとは言い難い。マイノリティに関 わる問題は、他 にも人種や宗教などいろいろあ

(2)

る。マイノリティの中で も、セクシャリティを 理由に、社会か ら迫害を受けた り、差別 された りする人々をセクシャル ・マイノリティと呼び

( ⅤⅠ VI

D セクシャリティを考える会

,1 9 99)

、ホ モセクシャル、バイセクシャルや レズビアンな

s e xi a lor i ent a t i on

(性 的指向 と訳 される。

本論文では性指向と記す。 :注 1)が、同性 に 向か う人たちも含 まれる。セクシャル ・マイノ リティは、 自認する性指向 (同性愛等) を公に する (カミング ・アウ ト :注 2) か否かの選択 を迫 られる場合が多い。なぜな らば、バイセク シャル、ホモセクシャル、 レズビアンなど、そ れぞれの人が もつ性的対象の好みは、外見か ら 他者が容易に判断することはで きないか らであ る。それ故に、同性同士の問で恋愛関係 を発展 させるためには、 自らが同性愛者であることを 相手 に表明することが第

1

の必要条件 になる。

性指向がマイノリテ ィである人は、 自分か らセ クシャル ・マイノリティであることを表明 しな ければ、性的魅力 を感 じ、恋愛感情 を抱いてい ることを相手に伝 えることがで きない。

現在の 日本では、大多数の人がヘテロセクシ ャル (異性愛者 :注

3

)であ り、恋愛関係 ・婚 姻関係の成立 とその是認は、当事者双方がヘテ ロセ クシャルであることを大前提 にしている。

このことは、「同性愛」の項 目を辞典 (金田一

,1986)

で調べ る とよ くわか る。 「同性愛 (名詞) 自分 と同性 の人に対す る恋愛‑ホモ ・ レズ」 とある。それに対 して、「異性愛」の項 目は辞典 には載 っていない。同様 に

1 998

年版 の学習研究社 の辞典 にも 「異性愛

ヘテロセ クシャル」の項は記載 されていない。「異性愛

という言葉はわざわざ説明する必要がないので ある。相手に性的魅力 を感 じ、恋愛関係 を築 き、

性的な愛情 を抱 くためには、双方が異性愛者で あることが必須であ り、疑 う余地のない前提条 件 なのだ。「恋愛」の項 を見て も 「恋愛 男女 の間の恋い した う愛情」 とある。つ ま り、「 愛」は男女間で生 じる感情で、そこか ら外れた ものとして 「同性愛」があるのである。辞書に

「レズビアン

ホモセクシャル」、「バイセクシ ャル」の項 目があるのに対 して、「ヘテロセ ク シャル」の項 目がないの も同様の理由か らであ ろう。 しか し、同性愛者が特別な属性 を持つわ けではない。「異性愛者であることは 『言 うま で もない』ひとつの属性であ り、すなわち異性 愛者の 『アイデ ンティティ』は決 して個人的に 秘匿すべ きプライベー トなものではない。異性 愛者の場合は自分が どういうセ ックスをするの かを公的な場所で言わないか もしれないが、 自 分の奥 さんや夫の話 をす るこ とをはばか らな い。つ まり、異性愛者のアイデ ンティティーは プライベー トな部分 とパブリックな部分をきれ いに分離 されているのだ。 ところが、異性愛者 のアイデ ンティティーはその中に純粋 に性的な 部分がこうして防衛的なプライバ シーの うちに 包 まれているのに対 して、同性愛者のアイデ ン ティティーはすべての部分がセ ックスと同一視 されがちであ り、そのためにアイデンティティ ー全体が このプライバ シーによって覆い隠され て しまうのである。 このようなわけで、ゲイ男 性 はそのパー トナーの話 をしただけで、「プラ イベー ト」な隠すべ きセ ックスを、表立ったパ ブリックな領域に必要 もな く持ち出 してきた発 言 として受け取 られて しまいがちなのだ

」 ( キ

ース ・ヴィンセ ント・風間 ・河口他

,1 9 9 7)

ホモセクシャル」、「レズビアン」 という言 葉か ら、男性同士、女性同士の性行為 を想像す る人 も少 な くない。実際 に

、1 990

年 に東京都 が行った 「青年の家」への同性愛者の宿泊を禁 止するという処分 (

4)

も、同性愛者を必要 以上に性的な存在 として見ていることの一例で はないだろうか。一般的 とされている異性愛者 が、世界中の異性すべてを性的な行為の対象 と 見なしているわけではないのと同様に、同性愛 者 と呼ばれる人がいたか らといって、彼女/徳 が、周囲にいる同性全員を性的な行為の対象 と

して見ているわけではない。異性愛者にもいろ いろな人がいるように、同性愛者に分類 される 人々が、すべて共通 した一定の特徴 を備 えてい

(3)

るわけではない。

同性愛者であることをカミング ・アウ トする ことによって受ける差別や偏見 も少な くない。

1 99 0

年 に東京都 の 「青年の家」が、同性愛者 による宿泊施設の利用 を拒否 した前述の事例で は、都が とった具体的な措置は、男女別室ルー ルを同性愛者 に も適用す る とい うものであっ た。一見平等 とも思える理屈で行われたこの処 置は、公的施設か らの同性愛者の排除に他な ら ない。その後、同性愛者団体

(

動 くゲイとレ ズビアンの会、アカー

」 ,1 9 9 7)

が東京都 を相 手取 り起 こ した裁判で東京都が行 った答弁 に は、「青年の家 は青少年の健全育成 を行 う施設 であるか ら」 というくだ りがある。同性愛者は 青少年の健全育成に悪影響 を及ぼす、 といわん ばか りの陳述内容である。

赤十字社が行っている献血の申込書にも、奇 妙な点が見 られる。「よ り安全 な輸血 を行 うた めに皆様方の健康状態について うかが うための ものです」 と書 かれた問診票

( 2003

年現在) の質問に次の事項がある。「この

1

年間に次の いずれかに該当することがあ りましたか。(彰不 特定の異性 と性的接触 をもった」と問うた後に、

② 同性 と性的接触 をもった」 とい う設問があ る。なぜ 「不特定」の異性 との性的接触 と同列 に同性 との性的接触が問い質されているのであ ろ うか。 「特 定の人 とのセ ックス」 あ るい は

セイファーセ ックス」 を行っていたとして も、

「同性」 との性的な接触 を行 った人は献血す る ことがで きないのだ。ちなみに質問は、「③ エ イズ検査

( H IV

検査)で陽性 と言われた。④ 麻薬 ・覚醒剤 を注射 した。(9(∋〜④ に該当する 者 と性的接触 をもった」 と続いている。麻薬 ・ 覚醒剤の注射 と同 じくらい、 もっといえばエイ ズ検査で陽性 といわれた、つ まりエイズ感染 し ていることと同 じくらいに同性 との性的接触 は

安全な輸血」の障害になるというのだろうか。

これは明 らかに同性愛嫌悪 を示す ものであろ

う。

同性同士の間で交わされる恋愛感情、憧憶 な

どは、現在だれにとって も奇異なもの として映 るのであろうか。中学 ・高校 と女子校 に通学 し、

同性同士のカップルを日常的に身近に見、 自ら 同性 に対 して恋愛感情 を抱いた経験のある女性

( 2 4

歳)にとって、同性 を好 きになることは自 然な感情であ り、違和感を引 き起 こす ものでは なかった。 したがって、彼女は、同性同士の愛 情の交換が極めてまれな現象であ り、同性愛者 がセクシャル ・マイノリティであることを意識 することはなかった。同性愛 を意識する以前に、

前述のように同性のカップルが、何の問題 もな く、周囲か ら特別視 されることな く、普段の生 活にあ りふれた存在 としていたのである。同性 餐/異性愛 とい う分類がなされ、同性愛 に対す る誤解 と偏見があることに気づかされ、この間 題に関心 を持つ ようになったのは、彼女の大学 入学後のことであった。思春期 ・青年期に女性 が同性 に対 して強 く憧れ、好意的な感情 を抱 く ことは、珍 しいことではない。 こうした現象に 関 して、心理学か ら説明が試み られてきた。一 つは、同性愛 を青少年が成長の過程で通過する 一過性q)もの として捉 える視点である。 「中学 か ら高校 にかけての一時期 に同性愛 と言われる 現象が見 られることがある」 (詫摩

,1 9 86)

どは一例であろう。他 には、異性愛 を正常 とし、

同性愛 を異常 または性的倒錯 として扱 うもの も 少 な くない。我 々が行 った先の調査研 究 ( 原 ・坂西

,2 0 0 3 )

で も、セクシャル ・マジ ョリ ティである異性愛者は、同性愛者 とりわけホモ セ クシャルに対 して否定的なイメー ジと対応

(

「なよなよしている

病気

友達 をやめる

襲われる」、等)を示す傾向が強かった。

セクシャル ・マイノリティを異常視するこの ような社会環境で生活 しなが ら、 自らを同性愛 者 として自認するには強力 な抵抗 と多大な困難 が ともなうことは想像に難 くない。性同一性障 害の治療にあたる医師のことばは自己受容の難 しさを表 している (庄司理恵子

,2 00 2

1 0 月

2 6

日,朝 日新聞)0

男 な ら何で もで きる。早 くホルモ ン治療 を受けたい。乳房切除も考えて

(4)

いる (性 同一性障害 に苦 しむ

1 6

歳の女子高校 坐)』。男装すれば自分 を受け入れ られるのか実 際に経験することを提案 し、ひげや体毛が濃 く なる、声が低 くなるなどホルモ ン療法の効果だ けでな く、気分不安定や肝障害などの副作用 も 認識するようにして、 カウンセ リングを続けて いる」。 カミング ・アウ トす るには、 自己のセ クシャル ・マイノリティの受容に加え、他者か らの理解 と受容を得 るという新たな困難を招来 し、解決を迫 られる。 カミング ・アウ トは、社 会的な拒絶 と排 斥 を生 むおそれがあるのであ る。前記の女子高校生の苦悩のことばが紹介 さ れている。「メールで知 った女の子 と付 き合 っ た りしているが、『一番の親友 には、反応 と結 果が怖いので、 うち明けていない。親にはもっ と話せ ない

」。セクシャル ・マイノリテ ィが、

自分の性指向について周囲の人々か ら理解 を得 ようとカミング ・アウ トするためには、 自己受 容 と他者受容の二重の困難をくぐり抜 けなけれ ばならないのである。

同性愛者 としてカミング ・アウ トすることの 意味について、前出のアカーが口頭弁論資料集 のなかで述べ ている部分 を引用 し参考 に しよ

。「 1 990

2

月、府中青年の家での リーダー 会で、私たちが同性愛者の団体であることを紹 介 したのは 「うそをつ きた くない」 という気持 ちか らで した。同性愛者であることを隠 した り、

異性愛者のふ りをしてきた私たちが、 自分が同 性愛者であることを明 らか にす る とい うこと は、 自分が同性愛者であることを受け入れ、同 性愛者 としての生 き方 を模索す る第一歩である とともに、同性愛者 に対する偏見や差別に身を さらす ということで もあ りました。偏見や差別 は様々な形で表れます。侮辱や不朕な質問 ( には暴力)のように直接的攻撃の場合 もあれば、

ことさらな無視、あるいはそのようなプライベ ー トなことをわざわざ言わな くてもいいのにと か、子 どもにまで教える必要はない という、関 わ りを絶 とうとする姿勢、時には私たちの気持 ちを無視 した必要以上の配慮やおせっかいの場

合 もあ ります。 こうしたことで再び自分が傷つ けられることを恐れてカミング ・アウ トがで き ない同性愛者 はた くさんい ます」。 同性 を恋愛 の対象にすることが、 自然の感情であ り、隠す べ き事ではないにもかかわ らず、偏見や差別を おそれて カ ミング ・アウ トで きない現実があ る。

本論文では、セクシャル ・マイノリティであ る女性 自身の意識 と、 自ら同性愛者であること をカミング ・アウ トする意味について明 らかに することを目的 とする。 自己の性指向が同性 に 向 き、 自分がセクシャル ・マイノリティである ことを他者 にカミング ・アウ トすることが、告 白する当の本人 自身にとってどのような意味を 持つのかを聞 き取 り調査 を通 じて検討する。 ま た、カミング ・アウ トが、セクシャル ・マイノ リティの人々の 日常生活におけるス トレスとど の ような関係 を持つのかについて も吟味す る。

事前の調査 (桐原

,1 997

卒業論文,未発表)に おいては、居住形態や、「お付 き合い した経験

(同性 との恋愛関係) など、い くつかの要因が カミング ・アウ トすることと関連 していること が示唆 された。例えば、 カミング ・アウ トした ことのある人の方が、 カミング ・アウ トしたこ とのない人 よりも 「お付 き合い」 したことのあ る人が多かった。 また、 カミング ・アウ トして いない人の方が一人暮 らしの割合が高 く、カミ ング ・アウ トしている人の方が、恋人 と同居 し ている割合が高かった。 しか し調査では、カミ ング ・アウ トする相手の違いを全 く考慮 してい なかった。調査か ら、だれにカミング ・アウ ト するかによって結果に違いが生 じる可能性があ ることが示唆 された。実際、「家族」、「友人」、

職場の上司や同僚」の三者 にカ ミング ・アウ トす る相 手 を分 け た調 査 で は、 同性 愛 者 の

37%

が家族 にカ ミング ・アウ心していた。友 人へのカ ミング ・アウ トでは、「ほ とん ど知っ ている」、「何人かは知っている」、「同性愛者の 友人のみ知っている」の

3

項 目を合せ ると、実

92%

の同性愛者が友人にはカムアウ トして

(5)

いる。 しか し、職場でのカムアウ トとなると、

84%の同性愛者がカムアウ トしていない (中央 大学文学部 ・矢島ゼ ミナール

,1 9 9 2

)

以上のことか ら、本研究ではカ ミング ・アウ トに的を絞 り、だれに対 してカミング ・アウ ト するのか、その時相手の反応はどうだったのか、

といった点を中心 に調査 し、考えられる支援の 方法を探 っていきたい。 また、 自分 と同 じ性指 向を持つ人々と交流で きる何 らかの手段や媒体 (以下 コミュニティー と呼ぶ) に参加 している か否か、参加 してみての印象、参加後の変化に ついて も調査する。先の調査では、女性のみを 対象にしていたため、今回は男性 に対 して も調 査 を実施 して、男女差を検討 し、差があるとす ればその差の分析 を行 う。

方 法

調査対象 性指向

( s exua lo r i e nt a t i on)

マイノリティ

( mi no r i t y)

である人々が集 まる サークルや新宿

2

丁 目などの繁華街にいた人を 調査対象 とした。 またその人たちの知 り合いも 調査の対象 とした。本人が 自認する性指向がマ イノリテ ィである男性 と女性 を調査対象 とし た。その内訳 は、関東近郊お よび関西の

1 7

か ら48歳 までの31人である。

質問紙の作成 Ⅰ基礎デー タと居住地の地域

Ⅱカミング ・アウ ト

「コミュニティー」

への参加の

3

つのカテゴリーに分け、各カテゴ リーに適する質問項 目を作成 した

Ⅰ性別 ( 性 ・男性 ・半陰陽)やセクシャリティ (ゲイ ・

レズビアン ・バイセクシャル ・ヘテロセクシャ ル ・わか らない ・どち らで もない)、性 自認 (女 性 ・男 性 ・ ト ラ ン ス ジ ェ ン ダ ー ・

FTMTS:

頭で認識 している自分の性別 と、 も って生 まれた身体 の性別が違 う人

( TS)

で、

も っ て 生 ま れ た 性 別 が 女 性 だ っ た 人 ・

MTFTS:TS

で、 もって生 まれた性別が男性 だった人 ・その他)、職業未婚 ・既婚、恋人の 有無、子 どもの有無、居住形態 (一人暮 らし ・

親 と同居 ・恋人 と同居 ・配偶者 と同居 ・その 他)、現在の生活に対する満足度

(

「とて も満足」

非常に不満」の

5

段階評定)などの基本的 な情報を得 るための質問項 目を用意 した。次に、

居住地について、都道府県名を答えて もらった 後、各地域の地域性 を問う質問をした

Ⅱのカ ミング ・アウ トのカテゴリーでは

、 1

親に対す るカミング ・アウ トについて、(ヨカミング ・ア ウ トした経験の有無、(参相手 (親)の反応 ( 絶的 ・理解の努力 ・理解 ・反対 ・悲嘆 ・病気扱 い ・その他)、③ その後の経過 (交流途絶 ・必 要事項以外会話断絶 ・無変化 ・より親密化 ・そ の他)、④現在の様子、⑤ カ ミング ・アウ トの 良否

(

非常 によかった

」 〜

「しなければよか った」の

5

段階評定) をたずねた。 さらに同様 の質問を

、 2

社会的に大 きな意味を持つ相手に 対す るカミング ・アウ トについて行った

Ⅱの コミュニティー‑の参加のカテゴリーでは、( セクシャル ・マイノリティの人々が集 まる何 ら かの 「コミュニティー」に参加 しているか否か、

(参 「コミュニティー」 を知ったきっかけ (友人 知人の紹介 ・雑誌等 ・その他)、(勤参加す る前 の印泉 (恐い ・楽 しい ・派手 ・暗い ・その他)、

(彰参加す る きっかけ (知人の誘 い ・思い立 っ て ・その他)、6)参加後の印象の変化 (一貫 し て否定的 ・否定か ら肯定 ・一貫 して肯定的 ・肯 定か ら否定 ・その他)、(釘生活の変化 (楽 しく なった 自分 を受容で きるようになった ・その 他)、⑦ 自分のセクシャリテ ィを知 る人には話 せ、知 らない人には話せない悩みの種類 (友だ ち関係 ・恋愛関係 ・進路 ・仕事 ・家族関係 ・そ の他)、などについて質問 した。以上の質問項

目を一冊 にまとめ質問紙 を作成 した。

手続 き レズビアン ・バ イセクシャル ・ゲイ が集 まるサークル (コミュニティ)や新宿

2

目 (ゲイ ・バーが密集 す る世界有数のゲイ ・ タウン)のバーで質問紙を配布 し、回答を依頼 した。調査への協力が得 られ回答が終了 したあ とその場で回収 した。あるいは、サークルの人 に一括 して質問紙 と返信用封筒を渡 し、配布 ・

(6)

回収の上郵送 して もらった。調査期 間は

1 9 9 8

年夏か ら冬であった。

1 セクシャリテ ィと性別 ・性 自認 ・職業 ・ 結婚 ・居住形態の関係

あなたのセクシャリティ (誰 を恋愛対象 と するか)を教えて下 さい」 との質問に対する回 答で、「ゲイ(男性で男性 を恋愛対象 とする人)」、

「レズ ビア ン (女性 で女性 を恋愛対象 とす る )」、「バ イセクシャル (男性 も女性 も恋愛対 象 とする人)」、「ヘテロセクシャル (異性 を恋 愛対象 とす る人)」、「わか らない」、「どれで も ない」の

6

選択肢の うちで人数の多かった 「レ ズビアン」 を選択 した人 と、「バ イセクシャル

を選択 した人に分けて、他の質問項 目に河する 回答を比較 した。

セクシャリティ (誰を恋愛対象 とするか)と 性別 (生物学的な性) ・性 自認の関係 、性別が

女性」で レズビア ンの人が

1 7

名、バイセクシ ャルの人が

5

名であった。 レズビアンがバイセ クシャルの約3倍 となっている。性別が 「男性

でバ イセクシャルの人が 4名だった。「女性で 女性 を恋愛対象 とする」 というレズビア ンの定 義か らして、男性で レズビアンの人はいなかっ た。調査対象者が、 自らの性別 とは別に、 自分 の性 を男性 と女性の どちらであると認識 してい るか (性 自認) を回答 して もらった。性 自認が

女性」で レズビア ンの人が

1 7

人、バイセクシ ャルの人が

5

人だった。性 自認が 「男性」でバ イセクシャルの人が4人だった。性 (2)×セ クシャリティ (2)x 2検定を行った結果、有 意であった (x 2

( 1 )‑8 . 9 2

,p

<. 01 )

。残差分析 の結果、 レズビアンは女性が多 く、バイセクシ ャルが少ない。それに対 して男性 はバ イセクシ ャルが多い。

セクシャリティと未婚既婚 ・子 どもの有無の 関係 レズビアンでは 「未婚」が

1 2

人、「既婚」

1

人、「離婚」が

2

人、「その他」が

1

人であ

った。バ イセクシャルでは 「未婚」が

9

人だっ た。バ イセクシャルは全員 「未婚」であった。

レズビアンで 「その他」 を選択 した人が一人い るが、その他 の後のカッコ内に、「非婚」 と書 かれていた。 これは 「未婚」ではな く、 自分の 意志で結婚 しないということを意味するのであ ろう。セクシャリティと未婚 ・既婚の間には統 計的に有意な関係がなかったので、セクシャリ テ ィを込みに してx 2検定を行 った。有意な結 果が得 られ

(

x 2

( 3 )‑4 6 . 5 1 ,p<

.01)、既婚者 (4%)及 び離婚者 (8%) に比べ、未婚者 (84%)が有意に多かった。次 に、セクシャリ ティと子 どもの有無の関係 を吟味すると、 レズ ビアンで子 どもが 「いる」人が

5

人、「いない」

人が 11人であった。バ イセ クシャルでは子 ど もが 「いる」人はいな く、「いない」人が

9

となっている。子 どもの有無 (2)×セクシャ リティ (2)x 2検定を行 うと、有意傾向が認 め られた

( x2 ‑3 . 51 ,

p

<. 1

0

)

. レズビア ンには 子 どものいる人

( 31

%)が多 く、バ イセクシ ャル

( 1 00%)

には子 どものいない人が多かっ た。

セクシャリティと恋人の有無及び恋人のセク シャリテ ィとの関係 レズビアンで恋人が 「 る」人が 9人、「いない」 人が 8人であった。

バ イセ クシャルで恋 人が 「い る」 人が

3

人、

「い ない」 人 が

6

人 で あ った。 恋 人 の有 無 (2)×セクシャリティ (2)x 2検定を行った が、有意な関係は認め られなかった。 この質問 に、「恋人がいる」 と答 えた人に、恋人のセク シャリティについてたずねた。 レズビアンで恋 人 も 「レズビアン」の人が

8

人、 レズビアンで 恋人が 「バイセクシャルの女の人」が

1

人。バ イセクシャルで、恋人が 「バイセクシャルの男 の人」が

1 0

人、バ イセ クシャルで恋人が 「 テロセクシャルの男の人」が

1

,人いたOセクシ ャリティ (2) ×恋人のセクシャリティのx 2 定 の結 果 は有 意 であ った (x 2

( 3)‑20. 00

, p

<. 0

1)。 レスビアンの人はレズビアンの恋人を

もつ 割合が大 きく (89%)、バ イセクシャルの

(7)

恋人をもつ割合は小 さい (11%)。それに対 し て、バ イセクシャルの人は男性のバイセクシャ ルの恋人をもつ割合が大 きく (91%)、 レズビ アンの恋人をもつ割合は小 さかった

(9

%)0

セクシャリティと居住形態の関係 レズビア ンで 「一人暮 らし」が

5

人、「親 と同居」が

5

人、「恋人 と同居」が4人、「その他」が3人で あった。バ イセクシャルで 「一人暮 らし」が

4

人、 「親 と同居」が

4

人、 「その他」が

1

人、

「恋 人 と同居」 はいなか った。 レズ ビア ンで

その他」を選んだ人の内容は

、「 2

個所で暮 ら す。恋人 と (住民票はこの家)、子 ども ・子 ど もの父親の家」 に住 む、「恋人 とその子 ども

と住 む、「オ トウ ト」 と住む、であった。バ イ セクシャルで 「その他」 を選んだ人の居住 は、

寮」だった。セクシャリテ ィと居住形態の間 に統計的に有意な関係はなかった。

セクシャリテ ィと現在の生活への満足度の関 レズビアンで現在の生活に 「とても満足 し ている」人が2人、「まあ満足 している」人が

8

人、「どちらとも言えない」人が

4

人、「どち らか といえば不満」 な人が

3

人であった。「 常に不満」な人はいなかった。バイセクシャル では 「とて も満足 している」人がいなかった。

「まあ満足 している」人が

7

人、「どちらとも言 えない」人が2人で、「どちらか といえば不満」

な人 も、「非常 に不満」 な人 もいなかった。セ クシャリティと現在の生活‑の満足度の間には 統計的に有意な関係はない。そこで、セクシャ リティを込みにして、生活への満足度 (満足 ・ どち らで もない ・不満)の

3

カテゴリーで

x

2

検定 を行 った。有意な結果が得 られ (x 2 (2)

‑1 2. 53

,p

<. 0

1)、生活 に不満 を感 じてい る人

( 1 2%)

に比べ、満足 している人

( 6 5%)

の割 合が有意に大 きかった。

2

カミング ・アウ トに関わる心理的要因 と 環境要因

親や周囲の社会的に大 きな意味のある人 ( 下重要な人)に対 してカミング ・アウ トした経

験のある人を、「カミング ・アウ トしたことの ある人」 とし、経験のない人を 「カミング ・ア ウ トしたことのない人」 とした。そ して、その 他の質問項 目に対する回答 を比較 した。

コミュニテ ィー への参加 と親 ・周囲の人へ のカ ミング ・アウ ト

親にカ ミング ・アウ トしたことのある人で、

コミュニティーに 「参加 している」人が

5

人、

参加 していない」人が

4

人だった。親 にカミ ング ・アウ トしたことのない人で、コミュニテ ィーに 「参加 している」人が

1 4

人、「参加 して いない」人が

5

人であったコミュニティーへの 参加 (2)×親へのカミング ・アウ トの有無 (2)

x

2検定 を行 ったが、結果は有意ではなかっ た。 そ こで、 カ ミング ・ア ウ トの有無別 に、

「コミュニテ ィへの参加の有無」 について

x

2 定 を行 った。 カ ミング ・ア ウ トした人で は、

「コ ミュニテ ィへの参加」の比率 に差がなかっ た。 カミング ・アウ トしたことのない人では、

「コミュニテ ィ」 に参加 している人の方が、参 加 していない人 よりも有意に多かった。

周囲の重要な人にカ ミング ・アウ トしたこと がある人では、「コミュニテ ィーに参加 してい る」人が

1 8

人、「参加 していない」人が

4

人で あった。カミング ・アウ トしたことのない人で、

コミュニティーに 「参加 している」人が

1

人、

参加 していない」人が

6

人であった。 コミュ ニティーへの参加

( 2)

×周囲へのカ ミング ・ アウ トの有無 (2)x 2検定を行 った ところ、

結果は有意であった (x 2

( 1

)

‑1 0 .

72,p

<. 0

1

)

残差分析 を行った結果、 コミュニティーに参加

している人の方が、周囲にカミング ・アウ トし ている割合が高かった。逆に、 コミュニティー に参加 していない人の方が、周囲の重要な人に カミング ・アウ トしていない割合が高かった。

生活の満足度 と親 ・周囲の人へのカ ミング ・ アウ ト 親にカミング ・アウ トしたことがある 人では、現在の生活に 「とて も満足 している

人、「どちらか といえば不満」 な人、「非常に不 満」 な人 はいなか った。 「まあ満足 している

(8)

人が 6人、「どちらとも言えない」人が 3人で あった。 カ ミング ・アウ トしていか 、人では、

現在の生活に 「とても満足 している」人が

1

人、

「まあ満足 している」人が

1 0

人、「どち らとも 言えない」人が

6

人、「どちらか といえば不満」

な人が

3

人であった。「非常 に不満」 な人はい なかった。結果を理解 しやす くするためカテゴ リーを合併 し単純化 した。「とて も満足 してい る」人 と、「まあ満足 している」人 を合せ て、

満足」グループとし、「どちらか といえば不満」

な人 と、「非常 に不満 な」人 を合せ て 「不満」

グループ とした。 こうして、満足度 に応 じて

満足

「どち らともいえない

不満

」3

カテ ゴリーに分けた。親にカミング ・アウ トしたこ とのある人で、現在の生活に 「満足」 している 人が

6

人、 「どち らともいえない」 人が

3

人、

不満」 な人はいなかった。親 にカ ミング ・ア ウ トしていない人で、「満足 している」人は

11

人、「どち らとも言えない」人が

6

人、「不満」

な人が

3

人だった。親へのカミング ・アウ トの 有無 (2)×生活への満足度 (3)x 2検定 を 行ったが、有意な結果は得 られなかった。そこ で、カミング ・アウ トの有無別に、生活に対す る満足 度 につ いてx 2検 定 を行 った。 カ ミン グ ・アウ トしたことのある人では有意な結果が 得 られ (x 2 (2) ‑6.00,p<.05)、カミング ・ アウ トしたことのない人では結果は有意傾向が 認め られた (x 2

( 2) ‑4. 90

, p

<. 1 0)

。 しか し、多重比較 を行ったが、何れの対の間にも有 意な関係は認め られなかった。数値上は、カミ ング ・アウ トしたことのある人 には、「不満」

のある人はいなかった。カ ミング ・アウ トして い な い 人 に は、 「不 満 」 の あ る ひ とが

3

( 1 5%)

いた。

周囲の重要な人にカミング ・アウ トした経験 のある人で、現在の生活に 「とて も満足 してい る」人が

2

人、「まあ満足 している」人が

1 3

人、

「どちらとも言えない」人が

5

人、「どちらか と いえば不満」 な人が

2

人、「非常 に不満」 な人 はいない。周囲の人にカミング ・アウ トしてい

ない人で、現在の生活に 「とて も満足 している」

人がいな く、「まあ満足 している」人が

4

人、

「どちらとも言えない」人が

3

人、「どちらか と いえば不満」 な人が

1

人、「非常 に不満」 な人 はいない。理解 しやす くするために、「とて も 満足 している」人 と 「まあ満足 している」人を 合せて、「満足」 グループとし、「どちらか とい えば不満」 な人 と 「非常 に不満な」人を合せて

不満」 グループ とした。 こうして、満足度に 応 じて 「満足

「どちらともいえない

不満」

3

カテゴリーを作成 した。周囲にカミング ・ア ウ トしたことのある人では、現在の生活に 「 足 している」人が

1 5

人、「どちらとも言えない」

人が5人、「不満」 な人が2人だった。 カ ミン グ ・アウ トしていない人では、現在の生活 に

満足 している」人が

4

人、「どちらとも言えな い」人が

2

人、 「不満」 な人が

1

人であった。

周囲へのカ ミング ・アウ トの有無 (2)×現在 の生活への満足度 (3)x 2検定 を行 ったが、

有意な結果は得 られなかった。そこで、カ ミン グ ・アウ トの有無別に、生活への 「満足」 ( 足 ・どちらともいえない ・不満)

3

カテゴリー についてx 2検定 を行 った. カ ミング ・アウ ト したことのある人では、結果が有意であ り

(

x 2

( 2)

=

1 2. 6 3

,p<.01)、「不満」 (9%)のあるひ とよ り 「満足」 している人

( 68%)

が有意 に 多かった。 カミング ・アウ トしたことのない人 では、有意な結果は得 られなかった。

親 ・周囲の人へのカミング ・アウ ト経験の有 無 と居住形態の関係 親にカミング ・アウ トし た経験のある人では、「一人暮 らし」の人が

4

人、「親 と同居」 している人が

2

人、「恋人 と同 居」 している人が

2

人、「その他」の人が

1

であった。親にカミング ・アウ トしていない人 では、「一人暮 らし」の人が

8

人、「親 と同居」

が 7人、「恋人 と同居」 している人が 2人、「 の他」の人が

3

人であった。居住形態 (4

) ×

親へのカミング ・アウ トの有無 (2)x 2検定 を行ったが、有意な結果は得 られなかった。

周囲の重要な人にカミング ・アウ トしたこと

(9)

のある人では、「ひと り暮 らし」 の人が

9

人、

親 と同居」の人が

5

人、「恋人 と同居」の人が

4

人、「その他」の人が

4

人であ り、「配偶者 と 同居」の人は皆無であった。周囲にカミング ・ アウ トしていない人では、「一人暮 らし」の人 が4人、「親 と同居」の人が 4人いた。「恋人 と 同居」 している人 と 「配偶者 と同居」 している 人、 「その他」 の人 はい なか った。居住形態 (4)×周囲の重要な人へのカミング ・アウ トの 有無

( 2)の

x 2検定を行ったが、有意な結果は 得 られなかった。そこで、カミング ・アウ トの 有無別 にx 2検定 をすると、 カ ミング ・アウ ト

している人で有意傾向が認め られた

(

x 2(4)

‑9. 36 ,

p

く 1 0)

。多重比較 を行 ったが、有意な結 果は認め られなかった。数値上は 「一人暮 らし」

( 41

%)が最 も多 く、「親 と同居

」 ( 2 3%)

、「 人 と同居」 (18%)の順であった。

3

セクシャリテ ィとカ ミング ・アウ ト

「自分のセクシャリティについて親にカミン グ ・アウ ト (*明 らかにすること) したことは あ りますか」 とい う質問に対 して、「有る」 を 選択 した人 を、 「親 にカ ミング ・アウ トした

グループとし、「ない」 を選択 した人を、「親に カミング ・アウ トしていない」グループとした。

この

2

つのグループと他の質問項 目との関係 を 分析 した。

セクシャリティと親へのカ ミング ・アウ ト及 びその善 し悪 しの関係 レズビアンで親にカミ

ング ・アウ トした ことが 「あ る」 人が 4人、

「ない」人が

1 2

人だった。バ イセクシャルで親 にカミング ・アウ トしたことが 「ある」人が 3 人、「ない」人が

6

人であった。親へのカ ミン グ ・アウ トの有無 (2)×セクシャリテ ィ (2) x 2検定 を行 った ところ、結果は有意ではな かった。そこで、セクシャリティを込みにして

x 2検 定 を行 うと、有意 な関係 が認 め られ た (x 2

( 1 )‑4. 84

,p

<. 05)

.親にカ ミング ・アウ トしていない人 (72%)が カ ミング ・アウ ト している人 (28%)より有意に多かった。

レズ ビア ンで、親 にカ ミング ・アウ トして

「まあよかった」 と思っている人が

1

人、「どち らとも言えない」人が

3

人であった。バイセク シャルでは、親にカミング ・アウ トして 「非常 によかった」 と思っている人が

1

人、「まあ よ かった」人が

1

人、「どち らとも言 えない」人

が 1

人だった。セクシャリテ ィとカミング ・ア ウ トしたことの善 し悪 しとの間に統計的に有意 な関係はなかった。そこで、セクシャリティー を込みにして、善 し悪 し度 (よかった ・どちら とも言えない ・よくなかった)の

3

カテゴリー についてx 2検定を行 った。結果は有意ではな かった。 カミング ・アウ トすることの積極的な 意味は認め られなかった。

セクシャリテ ィと重要な他者へのカミング ・ アウ ト及びその善 し悪 しとの関係 レズビアン で、社会的に大 きな意味を持つ人 (重要な他者) にカ ミング ・アウ トした ことの 「あ る」人が

1 3

人、「ない」人が

4

人であった。バ イセクシ ャルで、 カ ミング ・アウ トしたことの 「ある」

人が

7

人、「ない」人が

2

人であった。セクシ ャリjl.イー (2)×重要 な他者へのカ ミング ・ アウ トの有無

( 2)の

x 2検定を行ったが、結果 は有意ではなかった。そこでセクシャリティー を込みにし、カ ミング ・アウ トの有無について x2検定を行 った。結果は有意であ り (x 2

( 1 )

‑7. 53

,p

<. 01 )

、重要な他者に対 してカミング ・ ア ウ トした人

( 77%)

の方 が して い ない人

( 3 3%)

よ り有意 に多かった (自分のセクシャ リティについて、接する時間も長 く関係が社会 的に大 きな意味を持つ人にカミング ・アウ トし たことが有 りますか ?」 とい う質問 に対 して

「ある」 を選択 した人 を 「周囲にカミング ・ア ウ トした」 グループとし、「ない」 を選択 した 人を 「周囲にカミング ・アウ トしていない」 グ ループとした)。

レズビアンで、カミング ・アウ トして 「非常 によかった」人が

8

人、「まあ よかった」人が

4

人、「どち らか といえばよくなかった」人が

1

人であった。バイセクシャルで、カミング ・

(10)

アウ トして 「非常 に よかった」人が

3

人、「ま あよかった」人が

2

人、「どち らとも言えない」

人が

2

人であった。 「よかった」 ・ 「どち らと もいえない」 。 「よくなかった」 (3) ×セクシ ャリティ

( 2)

x 2行 うと、結果は有意ではな かった。そこでセ クシャリティーを込みに して、

カミング ・アウ トの善 し悪 し (よかった ・どち らともいえない ・よ くなかった)の

3

カテゴリ ーについてx 2検 定 を行 った。結果 は有意であ り (x 2

( 2)‑24. 09,p<

.01)、重要 な他者 にカ ミング ・アウ トしたことは 「よかった

と回答 した人

( 850 / a)が、他 の 2カテ ゴリーに回答

した人 (「どち らともいえない

」 ( 1 0%)

、 「よ くなかった

」 (5

%)) よりも有意に多かった。

セクシャリテ ィと親及び他者へのカ ミング 。 アウ トの有無 レズ ビア ンで、「両方 にカ ミン グ ・アウ トした ことのある

人が

3

人、「親の みにある人」が 1人、親 と他者 「他者のみにあ る」人が 9人、 「両方 に していない」人が 3人 であった。バ イセ クシャルで、「両方 にカ ミン グ ・アウ トした ことのある」人が

3

人、 「親の み にある

人はいず、「他者のみにある」人が 4人、「両方 していない」人が2人 となってい セクシャリテ ィー (2)×親 ・重要 な他者 へのカミング ・アウ トの有無 (4)x 2検定 を 行 ったが、結果 は有意ではなかった。セクシャ リティを込みに して、 カ ミング ・アウ トしたこ とのある相手4カテゴリー (重要な他者 と親 ・ 親のみ ・重要 な他者 のみ ・無 し) についてx 2

検 定 を行 った。 結 果 は有意 であ り (x 2

( 3)

l

l . 96,p<. 01 )

、重要 な他者へ のカ ミング ・ア ウ ト

( 52

% ) が 親 へ の カ ミ ン グ ・ア ウ ト

(4

%) よ り有意 に多かった。親 と重要 な他者 双方 にカ ミング ・アウ トしている人 は24%で あ り、双方にしていない人は

2%だった。

全体的な傾向をみるため、親‑のカミング ・ アウ トと重要な他者‑ のカ ミング ・アウ トを合 せて、 カミング ・アウ トしたことのあるグルー プ として 1つ に まとめた。 レズ ビアンで、「カ ミング ・アウ ト経験 のある」人が

1 3

人、「ない」

人が

3

人であった。バ イセクシャルで 「カ ミン グ ・アウ ト経験 のあ る」人が

7

人、「ない

2

人であった。セ クシャリテ ィ

( 2)

×カ ミ ング ・アウ トの有無

( 2)の

x 2検定 を行 ったが、

結果 は有意ではなか った。セクシャリティを込 み に して カ ミング ・アウ トの有無 についてx 2

検定 した。結果 は有意であ り (x 2

( 1 ) ‑9. 00

,

p<. 01)

、 カ ミング ・アウ トした ことのある人

( 80%)が ない人 ( 20%)

より有意 に多かった。

4 セクシャリテ ィー とコミュニテ ィーへの 参加

セ クシャリティの違い とセクシャル ・マイノ リテ ィの人が集 まる 「コミュニテ ィ」への参加 の関係 を吟味する

セクシャリテ ィと 「コミュニテ ィー」への参 加 。契機 レズ ビア ンで 「コ ミュニテ ィ

参加 している

人が

1 2

人、「参加 していない

人が

5

人だった。バ イセクシャルで 「参加 して いる」人が

5

人、「参加 していない

人が

3

であった。 セ クシャリテ ィー

( 2)

×コ ミュニ テ ィーへの参加の有無

( 2)

x 2検定 を行 った が、結果は有意ではなかった。そこでセクシャ リテ ィー を込みに して、「コミュニテ ィ」‑ の 参加 の有無 をx 2検 定 した。結果 は有意傾 向が 詑 め られ

(

x 2

( 1 ) ‑3. 24,p<. 1 0)

、 「コミュニ テ ィ

に参加 してい る人

( 68%)が、参加 し

ていない人

( 3 2%)

より有意 に多かった。

「コミュニティ」を知った きっかけを見 ると、

レズ ビア ンでは、「友人 ・知人の紹介」 による 人が

6

人、「雑誌等で見た」人が

4

人、「その他」

2

人 で あ った バ イセ クシャルで は、 「友 人 ・知人の紹介

に よる人が 1人、「雑誌等 で み た」人が

1

人、 「その他」が

3

人であった。

その他 の内訳 は、「自分達で作 った」、「イ ンタ ー ネ ッ ト」、「お店のチ ラシや口コミで

学校

のポス ター」等 であ った。 セ クシャリテ ィー (2) ×コ ミュニテ ィー を知 った きっかけ (3) x 2検定 を行 ったが、結果 は有意ではなかっ た。そこで、セクシャリテ ィーを込みにした分

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