作用するせん断力により鋼製橋脚の横ばりウェブの数パネル
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(2) I-B178. せん断力Q/Qp 1.2. 3.実験結果および考察 図-6 に 4 パネルの供試体 BG1-4 のせん断力-せん断変位履歴曲. 0.9. 線を示す。縦軸はせん断力Q、横軸はせん断変位δをそれぞれ塑. 0.6. 性せん断力Qp と降伏せん断変位δY で除して無次元化している。. 0.3. ただし、塑性せん断力Qp は、供試体 BG1-2,3 では 611kN、BG1-4. 0 -100. -80. -60. -40. -20. 0. では 574kN である。供試体 BG1-4 の耐荷力は座屈が生ずるせん. 40. 60. 80. 100. せん断変位 δ/δY. -0.6. 断変位 6δY まで材料特性による増加をするが、せん断変位 7~14. -0.9. δY では座屈により一時的に増加しなくなる。その後、耐荷力は. -1.2. 図-6 4パネル(BG1-4)の せん断力-せん断変位履歴曲線. ひずみ硬化、斜張力場作用により徐々に増加し、せん断変位 44 δY で最大 1.06Qp になる。これを終局強度Qu,ex と呼ぶ。終局強. せん断力Q/QP 1.2. 度の 95%以上になる耐荷力はせん断変位 24δY から 60δY までほ. 2パネル(BG1-2). 0.9. ぼ一定になり、斜張力場作用によって優れた変形性能が保持され. 3パネル(BG1-3). 0.6. る。それ以後は耐荷力が徐々に低下する。これはフランジが降伏. 4パネル(BG1-4). 0.3. して、斜張力場作用が低下することが原因と考えられる。. 20. -0.3. -100. -80. -60. 0 -20 0 -0.3. -40. 図-7 にせん断力-せん断変位履歴曲線の包絡線を示す。各供試. 20. 40. 60. -0.6. 体とも終局強度開始変位と終局強度低下変位がほぼ同じ変位で. 80 100 せん断変位 δ/δY. -0.9. 生じた。ウェブパネル数が増えると、終局強度はやや低下するが、. -1.2. 変形性能はパネル数に関係なくほぼ同等である。表-2 に各供試体. 図-7 包絡線 エネルギー吸収量Δ/ΔE 150. の終局強度、変形性能などをまとめて示す。. 2パネル(BG1-2). 図-8 にエネルギー吸収量Δを示す。これはせん断力-せん断変 位履歴曲線において、各変位サイクル毎のループ面積をその変位. 3パネル(BG1-3) 4パネル(BG1-4). 100. サイクルでの供試体のエネルギー吸収量とする。縦軸はエネルギ ー吸収量Δを弾性限のエネルギー吸収量ΔE=Qp・δY で除して無 50. 次元化している。各供試体のエネルギー吸収量は約 40~44δY ま でせん断変位に比例して増加するが、以後、徐々に傾きが緩やか になり、約 68~80δY で一定化した。これは、フランジの降伏に. せん断変位 δ/δY 0 0. 20. 40. 60. 80. 100. 図-8 エネルギー吸収量. よる斜張力場作用の低下で耐荷力が低下し、エネルギー吸収量が 表-2 終局せん断強度および変形性能 増加しなくなったと思われる。耐荷力が終局 強度の 95%に低下するせん断変位 60δY のエ ネルギー吸収量を比較すると、BG1-2 に対し. 供試体. Qp. 0.95Qu,ex 開始変位 δ /δY. Qu,ex 発生変位 δ /δY. 0.95Qu,ex 低下変位 δ /δY. 弾性座屈 せん断力. 終局強度. Qcr,th Qp. Qu,ex. て BG1-3 と BG1-4 は、それぞれ約 1.5 倍と約. BG1-2. 1.99. 1.11. 24. 44. 72. 2.0 倍となり、全パネルのエネルギ-吸収量は. BG1-3. 1.99. 1.08. 24. 44. 64. ウェブパネル数に比例する。. BG1-4. 2.12. 1.06. 24. 44. 60. 4.まとめ 2~4 パネルの低降伏点鋼腹板を有する箱形はりが繰り返しせん断力を受ける場合、耐荷力、変形性能およ びエネルギー吸収量について本実験の範囲内で以下のことが明らかになった。 (1)耐荷力は座屈後もひずみ硬化、斜張力場作用により徐々に増加し、せん断変位が 24δY から 60~72δY まで一定化するが、その後フランジの降伏により,徐々に低下する。 (2)終局強度Qu,ex はひずみ硬化によって 1.06~1.11Qp まで上昇する。 (3)エネルギー吸収量はせん断変位に比例して増加するが、せん断変位 60~72δY から耐荷力の低下にとも ない増加の割合が減少する。エネルギ-吸収量はウェブパネル数に比例する。 なお、本研究は福山大学ハイテク・リサーチ・センター「構造物の耐震性能向上に関する研究」の一部である。 -357-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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