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損傷した円形断面鋼製橋脚の修理と耐震性能に関する研究

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Academic year: 2021

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損傷した円形断面鋼製橋脚の修理と耐震性能に関する研究

愛知工業大学学生会員

O

嶋口儀之 愛知工業大学正会員 鈴木森晶 愛知工業大学正会員 青木徹彦 1.序 論 鋼製橋脚は市街地の高架道路や鉄道などの重要構造物に多用されており,橋脚の早期の機能回復は,災害後の人命救 助,都市機能の回復のため極めて重要である.これまで既存およひ潟官財翻却に対する補強に関する研究は多くなされてきた が,地震により損傷した橋脚に対する修理とその耐震性能に関する研究は少ない1)2) 本研究では,地震発生後 72時間 以内の極短期間に可能な修理方法を提案する.そして過去の実験で損傷した円形鋼製橋脚に修理を施し,繰り返し載荷 実験を行ってその耐震性能を明らかにする 3) 2 実験計画 本研究で使用した供試体は,過去に本学で行われた繰返し 載荷実験で基部に座屈が生じた無補剛円形断面鋼製橋脚であ る3)新品時の供試体寸法および各ノ〈ラメータを表圃1に示す. 修理によって,耐力が大幅に増加することや座屈モードが変 化することは望ましくない.そのため修理後の最大荷重が損 傷前の土10%となるように修理を行う.また,施工時間を短縮 するため,複雑な加工を必要としない方法を用いる.実験は 表

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供試体諸元 鋼種 外径 D (mm) 板厚 t (mm) 載荷点尚さ h (mm) 供試体両さ h' (mm) 断 面 二 次 モ メ ン ト 1 (mm4) 径厚比パフメータ Rt 細長比パフメータ λ STK400 611.2 8.9 2890 2600 7.637x108 0.098 0.358 上部工重量を想定した鉛直荷重に 4400kNアクチュエータ 2基,地震時の上部工重量の慣性カを想定した水平荷重に 4400kNアクチュエータ I基を用いて繰り返し載荷を行う. 3 修理方法 本研究で、は座屈部の内側に補剛材を溶接し軸圧縮力と曲げモーメントに より基部に生じる応力を補剛材に伝達させる修理方法を提案する.補剛材は 平板にリブを溶接して T形断面とし,使用する鋼材は SS400相当とする. また,今回用意した供試体すべてには同程度の座屈が生じていたが,座屈部 に実際にどの程度の曲け官

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カが残されているかは不明であるため,供試体の 残存曲げ耐力を 0%,25%, 50%の 3パターンに仮定し,低下した分の曲げ 剛性を補剛材により補うこととする. 図-1に補剛材寸法図,図-2に修理後 の供試体概要図(百150必)を示す.補剛材は等間隔で配置し,百150・8は 8本, TH75・12は 12本,百王100-16は 16本溶接する.

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実験結果 4.1 水平荷重一水平変位履歴曲線 各供試体の水平荷重一水平変位履歴曲線を図・3 に示す. TH75・12と 百 100-16は s回 dard(新品)と同様の履歴曲線を示したが,四50-8はま ったく異る履歴を示した.修理を施した 3体の供試体はいずれも, stan如dと比較して士10%以内の最大荷重を示した TH50・8は最大荷重 キーワード鋼製橋脚,補修,耐震性能 (a)側面

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図 (b) 断面図 国一

1

補剛材寸法図 (a) 縦断面図 (b) 横断面図 図-2 修理方法概要図 (TH50-8) 連絡先:〒 470幽0392愛知県豊田市八束町八千草 1247 TEL: 0565-48・8121,FAX: 0565・48・0030

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(2)

はs阻 伽dより約10%減少したものの,最大荷重に達した後も荷重が急激に低下することがなく,非常に大きく安定し た履歴を描いている.百I75開12は約5%,THI00-16は約8%最大荷重が増加したが,最大荷重後の荷重の低下が著しい.

i 国 戸200 呈

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JEHU E n H oma 日 川 4 L 4 C U ) a u , . ‘ 、 ω ー -400 -100 0 100 -100 0 100 d(血血} 占(mml (b) TH50-8 (c)TH75-12 図

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水平荷重一水平変位履歴曲線 -1田 o 1

(d) TH100-16 4.2実験後供試体状況 百150・8は基部の座屈が進行し,内側に溶接した補剛材に座屈や破断 が生じた.百王75・12,百IlOO-16は修理箇所直上に新たに外側に膨らむ 座屈が生じた.また,補剛材については百I75・12,THI00圃16ともに座 屈や亀裂は確認されなかった. 4. 3 包絡線 図・4 に履歴曲線の各載荷変位について正負の絶対値の平均を結んだ 包絡線を示す.図は縦軸をHy=248.1kN,横軸を1iy=13.3mmで無次元化 した.TH50・8は 蜘n必rdと比較して最大荷重はやや小さいが, 1i/liy=5.0, 最大荷重後の荷重の低下も緩やかである.TH75-12, THI00-16はとも に1i/liy=3.0で最大荷重に達しており, standardと同等であるが,最大荷 重後の荷重低下が著しく,変形性能は高くない. 4.4 聖性率 本研究では,最大荷重に達した後,最大荷重の 95%となった時の 水平変位を1i9Sとし,塑性率μ9s=1i9S/liyを算出した.図・引こstan伽dの 塑性率μ9Sー 阻 如dで無次元化したものを示す.百150・8はstan必rdと比 較して 51%増加しており変形性能が大きく向上したといえる. TH75・12は5%減少, THI00-16は9%増加している. 2 4 6 8 10 12 図

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4

包絡線 2

1

1.5 昌

i

1

辻 、 、、 ~ = 主 0.5

S也nd町d τ百50-8 TH75-12 T耳目。四16 図

-

5

塑性率

5

結論 本研究では地震により損傷した円形銅製橋脚に修理を施し,繰り返し載荷実験を行ってその耐震性能を検討した.本 研究で得られた結論を以下に示す.TH50・8は,最大荷重は 10%減少したが,変形性能は大きく向上した. 百I75・12,耳IlOO-16はそれぞれ最大荷重が5%,8%増加し損傷前と同等の値が得られたが,修理箇所直上に新たに座屈 が生じ,急激な荷重の低下が起こった.補剛材の量により損傷状況はまったく異なり,補剛材の本数や高さ,形状を適 切に選択することで,損傷前の耐力を維持しつつ,変形性能を向上させることができると考えられる. 参考文献 1) 鈴フド森晶,骨ド徹彦,野榊口弘:簡易補修後銀製ラ}メン欄却の市横断旨に関する実験的研究,構造工学論文集., Vol. 46A, pp. 135←142, 2000.3. 2)尾松対董,鈴木森晶,青木徹底損傷した矩庁新面銅製橋脚の宇部屋磯崎援性能に関する研究,構造工学論文集, Vol.52A, pp.445-453, 2006.3. 3)服部窮秋,青木徹彦,鈴フ

G

森晶:腕拡をも吋岡管欄却の而標儲留験,構造工学者命文集, Vol.5払., pp. 465-476, 2006. 3 ハ U ρ 0

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